JPH0350840Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、計量米びつに関するものである。

《従来の技術と問題点》 従来、上記米びつは、上部に整理棚等が一体的
にとりつけられ、米びつの上面に、ジヤー、ポツ
ト等の種々の物品が載置されて使用されるのが通
常であつた。

この為、米投入用の開口は、米びつ本体ケース
の前面上部にもうけられ、この開口に、裏面に投
入用ガイドを有する米投入用扉をとりつけて、米
の投入口となし、米の投入を行うと共に、必要に
応じて、この投入口から手を入れて、米収納部内
の清掃を行う様にしていた。

しかしながら、清掃が容易な様に開口を大きく
形成すると、必然的に米の収納量が少なくなり、
米の収納量を確保すると、投入口は小さくなり、
実際には米収納部の清掃は、ほとんど行う事が出
来ないというのが実情であつた。

《本考案の目的と構成》 本考案は、簡単な構成で安価に製作出来、米の
収納量は、充分に確保される構成でありながら、
手軽に米収納部内の清掃を行う事ができる計量米
びつを提供する事を目的とし、その構成は、米び
つ本体ケースの前面上部に、米収納部が臨む開口
を形成し、該開口に、米投入用扉を上端部に回動
自在に保持した前面パネルを着脱自在にとりつけ
る事により、前面パネルをとり外した時は前記開
口を清掃用開口に、前面パネルをとりつけた時
は、前記開口の上部に米投入用の開口を形成する
様にしたものである。

《実施例》 以下、本考案を図面に基づいて説明する。

第２図は、本考案の斜視図を示し、１は米びつ
本体ケース、２は米びつ本体ケース１の前面上部
に位置する米投入用扉、３は米投入用扉２の下端
部を回動可能に保持する前面パネルである。

本体ケース１は、左右側板１１，１１、後板１
２、天板１３、底板１４、正面板１５より縦長の
箱状に形成され、内部の略中央部分に漏斗板１６
をとりつけ、漏斗板１６の上部に米収納部１７を
形成すると共に、天板１３の前縁１３１、左右側
板の前縁１１１，１１１、正面板１５の上縁１５
１で、米収納部１７が臨む開口５を形成してい
る。

正面板１５は、米残量表示部６、米残量表示部
６の下方に米計量部６１、米計量部６１の下方に
米受容器６２がもうけられている。

開口５の下部には、側板１１，１１の前縁１１
１，１１１の裏面側から内方に突出し、上下端部
に螺孔５０……を形成したパネル取付突片５１，
５１が形成されている。

前面パネル３は、合成樹脂より板状に形成さ
れ、４隅に、前記パネル取付突片５１，５１に形
成した螺孔５０……に対応して取付用筒孔３１…
…が形成され、下端面に前記正面板１５の上縁１
５１の裏面に突出する係止突部３２が形成され、
上端中央部分前面に後方に窪む扉取付凹部３３が
形成されている。そして扉取付凹部３３の側片３
４，３４に扉取付孔３５，３５がもうけられてい
る。

米投入用扉２は、下端中央部に前記扉取付凹部
３３に合致する扉取付突部２１と、上端部に把手
部２２をもうけ、下方に従つて徐々に厚みが厚く
なる様形成され、裏面に補強リブ２３、投入ガイ
ド取付用螺筒２４……が形成されている。

２２１は、扉取付凹部３３の側片３４，３４と
扉取付突部２１の側部が直接接触せず、米投入用
扉２の回動がスムースに行う様、取付突部２１の
側部の外方に突出して形成された回動膨出部であ
り、２２２，２２２は、前記扉取付孔３５，３５
に対応して、回動膨出部２２１，２２１に形成さ
れた取付孔である。

そして、米投入用扉２の裏面には、左右端部
に、米収納部１７の上部に突出する三角形状のガ
イド側片７１，７１と、下端縁７３が、前記扉取
付突部２１の後方位置で、下方に突出する取付面
７２よりなる米投入用ガイド７が、前記投入ガイ
ド取付用螺筒２４……を介してネジ止めされてい
る。

７４，７４は、米投入用扉２が前方に回動した
際、天板１３の前縁裏面に当接し、米投入用扉２
の回動を阻止し、米投入用扉２を開放状態で維持
するストツパーである。

尚、米投入用扉２は開放時には自重によつて開
放状態が維持され、閉鎖時には、米投入用ガイド
７の重量によつて閉鎖状態が維持されている。

そして、米投入用ガイド７の取付面７２の下端
縁は、米投入用扉２を開放した際、前面パネル３
の上縁３６の後方に突出し、米が確実に米収納部
１７内に落下する様にしている。

前面パネル３と、米投入用扉２は、上記の如く
形成され、扉取付突部２１を扉取付凹部３３に位
置せしめる様にして、取付軸３０を米投入用扉２
の取付孔２２２，２２２から、扉取付孔３５，３
５に挿通した後、抜け止めを行い、前面パネル３
と、米投入用扉２を一体化し、さらに、米投入用
扉２の裏面に米投入用ガイド７をネジ止めし、前
面パネル３、米投入用扉２、米投入用ガイド７が
一つの部品として取り扱われる。

すなわち、米びつ本体ケース１に、米残量表示
部６１等を組み込んだ後、開口５のパネル取付突
片５１，５１に、米投入用ガイド７を米収納部１
７の上部に突出する様にして、前面パネル３をネ
ジ止めする。

これによつて、開口５の前面パネル３の上部に
米投入用の開口が形成され、前面パネル３を取り
外した時に開口５が清掃用の開口として使用され
る。

《効果》 以上の如く、本考案は、前面パネルに米投入用
扉をあらかじめ回動自在に取りつけて、一つの部
品となす事により、本体ケースへの取付、在庫の
管理が容易となり、さらに、本体ケースの前面上
部に米収納部が臨む開口を形成し、この開口に着
脱自在の前面パネルを取りつけるだけで、同時に
米投入用扉も取りつけられて、米投入用の開口が
簡単に形成され、米の投入を容易に行う事が出
来、前面パネルを取り外すと同時に米投入用扉も
取りはずされて、米投入部が臨む清掃用開口が形
成され、米収納部内の清掃が容易に行う事が出来
ものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例の一つを示し、第１図は、
本考案の要部縦断面図、第２図は本考案の斜視
図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第４図は
本体ケースの正面上部の斜視図、第５図は前面パ
ネルと米投入用扉の斜視図、第６は第２図のＢ−
Ｂ線拡大断面略図、第７図は第２図のＣ−Ｃ線拡
大断面略図である。 １……米びつ本体ケース、１７……米収納部、
２……米投入用扉、３……前面パネル、５……開
口、７……米投入用ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 米びつ本体ケースの前面上部に、米収納部が臨
   む開口を形成し、該開口に、裏面に米投入用ガイ
   ドを有する米投入用扉を上端部に回動自在に保持
   した前面パネルを、着脱自在にとりつける事によ
   り、前面パネルをとり外した時は、前記開口を清
   掃用開口に、前面パネルをとりつけた時は、前記
   開口の上部に米投入用の開口を形成した事を特徴
   とする計量米びつ。