JPS5849824Y2 - 印刷用ドクタ−ブレ−ドの洗浄槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は底壁を約４０°から約６０°傾斜し、前面側
の底壁と土壁との間に出入口を設け、この出入口に周縁
に突出壁を設けた受台兼蓋を蝶番で取付けるとともに受
台兼蓋の下側の枠にストッパーを設けて、更にこの受台
兼蓋の突出壁に受具を設け、底壁に所定の間隔をおいて
仕切板を前後方向に設けた印刷用ドクターブレードの洗
浄槽に係るものである。

従来の印刷用ドクターブレードの洗浄槽は箱形の容器で
あるのでこの洗浄槽に溶剤を入れて複数本の印刷用ドク
ターブレードをドブ漬けしてドクターブレードを洗浄す
る際にブレード刃をホルダーで着脱自在に組立てたドク
ターブレードが互に交叉してブレード刃を損傷したり、
ブレード刃が洗浄槽の底壁または側壁に当ったりなどし
て損傷したりする欠点があり、この欠点を生じないよう
にするためには従来より工場ではインキの変更または印
刷板の変更などのたびにドクターブレードをブレード刃
とホルダーとに分解して洗浄し、洗浄後にブレード刃と
ホルダーとを組立てなければならないのでドクターブレ
ードの分解、洗浄、組立てに多大の手間と時間か′かか
る欠点がある。

この考案は従来の洗浄槽が有するこれらの欠点を解消し
てドクターブレードを損傷することなく洗浄槽へのドク
ターブレードの出し入れが容易で、かつドクターブレー
ドをよく洗浄することなと゛を目的としたもので゛ある
。

次にこの考案の印刷用ドクターブレードの洗浄槽を図示
した１実施例について説明する。

洗浄槽１の底壁２は後方より前方にかけて約４２°の前
上りの傾斜を有し、この底壁２の上側に一定の間隔をお
いて前後方向に多数の仕切板３を設ける。

洗浄槽１の前面側の底壁２と上壁４との間に出入口５を
設けるとともにこの出入口５に受台兼蓋６を出入口５の
下側の枠へと蝶番７で取付け、更にこの受台兼蓋６の下
側にストッパー１９を設ける。

この受台兼蓋６の洗浄槽１がわの周縁に突出壁８を設け
る。

そして洗浄槽１の４隅に支柱９を設け、この支柱９の下
端に車輪１０を設ける。

受台兼蓋６を手前がわへ開けて受台兼蓋６をストッパー
１９でストップしてから、受台兼蓋６の手前がわの突出
壁８にドクターブレード受具１１を１個または複数個設
ける。

この受具１１は第７図、第８図に図示したように下側に
は突出壁８の厚さより巾広い溝１２を有し、この溝１２
に直交する方向にネジの止め具１３を有する。

更にこの受具１１の上側には下側の溝１２と直交する方
向に溝１４を有する。

受具１１を受台兼蓋６の手前がわの突出壁８に所定の位
置、即ち受具１１の上側溝１４が洗浄槽１の仕切板３と
仕切板３との間になる位置にネジの止め具１３で個定し
、ブレード刃を上にしてドクターブレード１５を受具１
１の溝１４に載せる。

ドクターブレード１５の端部にめねじ１６を設け、この
ドクターブレード１５のめねじ１６に取手１７の先端に
設けたおねじ１８をねじ込んで取付けて、この取手１７
を手でつかんで取手１７と１本のドクターブレード１５
を受具１１の溝１４の中を滑らせるようにして押入れ、
洗浄槽１の底壁２の上を滑らせるようにして洗浄槽１の
仕切板３と仕切板３との間にドクターブレード１５を整
理整頓１した状態で収容して洗浄槽１の溶剤でドクター
ブレード１５を洗浄する。

洗浄したドクターブレード１５を前記の洗浄槽１への収
容の時とは逆に取手１７を手でつかんで洗浄槽１の底壁
２の上を滑らせるように引上げてから受具１１の溝１４
の中を滑らせるようにして引出しドクターブレード１５
の手前側を受具１１の溝１４に載せた状態で受台兼蓋６
の上で１個または複数個のドクターブレード１５より溶
剤液を切る。

ドクターブレード１５より切った溶剤液が洗浄槽へと戻
るように図示のように受台兼蓋６を洗浄槽がわへと傾斜
する。

また不要になった受具１１はネジの止め具１３を緩めて
手前がわの受台兼蓋６の突出壁８の上をスライドして必
要な所にネジ止めして使用したり、突出壁８より取外し
たりする。

そしてドクターブレード１５より取手１７を取外す。

この実施例のように受具１１と取手１７を設けるとブレ
ード刃を有するドクターブレードを安全に、かつ容易に
洗浄槽に出し入れすることができるし、更に取手１７を
設けることにより溶剤入り洗浄槽へ直接手を入れること
がなくなるために洗浄作業が行いやすくなる。

なお、この実施例では底壁の角度として約４２°につい
て説明したが、底壁の角度は約４０°から６０°がよい
。

この角度が４０’未満ではドクターブレードより剥がれ
落ちてくる固形状のインキ付着物が洗浄槽の底壁上に溜
まりやすくなるのでドクターブレードをよく洗浄するこ
とができないし、また６０’より更に大きい角度ではド
クターブレードを洗浄槽への出し入れの際に洗浄槽の下
側にドクターブレードの重力がかかりすぎるためにドク
ターブレードを洗浄槽の中に落しやすく、ドクターブレ
ードや洗浄槽を損傷しやすくなるのでよくない。

この考案の印刷用ドクターブレードの洗浄槽は底壁を約
４０°から約６０°にし、かつこの底壁に仕切板を所定
の間隔をおいて設けたのでドクターブレード、特にブレ
ード刃を損傷することなく、組立てたままドクターブレ
ードをよく洗浄することができるし、また洗浄槽へのド
クターブレードの出し入れを容易に行うことができる。

更にこの考案の印刷用ドクターブレードの洗浄槽は受台
兼蓋に突出壁を設け、受台兼蓋の下側の枠にストッパー
を設けるとともに受台兼蓋の突出壁に溝を有する受具を
着脱自在に設けたのでドクターブレードを洗浄する際に
ドクターブレードを受具の溝の中を滑らせるようにして
押入れ、洗浄槽の底壁の上を滑らせるようにして洗浄槽
に入れることができるし、またドクターブレードを受具
の溝の中を滑らせるようにして引出すことかで゛きる。

そして洗浄槽より引出したドクターブレードを受台兼蓋
の上に設けた受具の溝に載せた状態にしてドクターブレ
ードより洗浄溶液を切ることができるし、洗浄した後に
受具を取外して受台兼蓋を元通りに完全に閉しることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は第１図のＡ
−Ａ縦断面図、第４図は第２図のＢ−Ｂ縦断面図、第５
図は使用時の正面図、第６図は同じく側面図、第７図は
受具の正面図、第８図は同じく側面図である。 １は洗浄槽、２は底壁、３は仕切板、４は土壁、５は出
入口、６は受台兼蓋、７は蝶番、８は突出壁、１１は受
具、１２と１４は溝、１３はネジの止め具、１９はスト
゛ンノ々−

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄槽の後方より前方にかけて約４０°から約６０’傾
   斜して底壁を設けるとともに洗浄槽の前面側の底壁と土
   壁との間に出入口を設け、該出入口に、洗浄槽がわの周
   縁に突出壁を設けた受台兼蓋を、蝶番で取付けるととも
   に受台兼蓋の下側の枠にストッパーを設けて、更に該受
   台兼蓋の手前がわの突出壁に、下側と上側には直交する
   方向に溝を有するとともに下側の溝に直交する方向にネ
   ジの止め具を有する受具を、設け、該底壁に所定の間隔
   をおいて仕切板を前後方向に設けてなる印刷用ドクター
   ブレードの洗浄槽。