JPH0350824B2 - - Google Patents

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JPH0350824B2
JPH0350824B2 JP57211962A JP21196282A JPH0350824B2 JP H0350824 B2 JPH0350824 B2 JP H0350824B2 JP 57211962 A JP57211962 A JP 57211962A JP 21196282 A JP21196282 A JP 21196282A JP H0350824 B2 JPH0350824 B2 JP H0350824B2
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alloy
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Nissan Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0085Materials for constructing engines or their parts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C33/00Making ferrous alloys
    • C22C33/02Making ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C33/0207Using a mixture of prealloyed powders or a master alloy
    • C22C33/0214Using a mixture of prealloyed powders or a master alloy comprising P or a phosphorus compound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C33/00Making ferrous alloys
    • C22C33/02Making ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C33/0257Making ferrous alloys by powder metallurgy characterised by the range of the alloying elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、安価でかつ耐摩耗性およびなじみ
性に優れ、とくに内燃機関用ロツカーアーム部材
として好適な鉄系耐摩耗性焼結合金を製造するの
に好適な耐摩性焼結合金の製造方法に関する。 従来の内燃機関用ロツカーアームチツプ材とし
ては、チル鋳物あるいは熱処理鋼へ浸炭・窒化あ
るいはクロムメツキ等の表面処理を施したものが
用いられている。 しかしながら、特にロツカーアームチツプと相
手材であるカムとは、高面圧で使用される上、ア
イドリング時等のカム回転速度が小さい低摺動速
度域が多く存在するため、カムとチツプとを間の
油による潤滑が十分に行われず、油膜切れを起し
やすく、従来材料では摩耗やスカツフイング等を
生じることが多いという問題があつた。 一方、自らの含油効果を利用する等して耐摩耗
性を向上させるようにした焼結合金にあつては、
耐摩耗性摺動材として十分な硬さを得るために
は、W、MO等の高価な材料の添加量が比較的多
く必要であり、あるいはそれら添加量を低減させ
たものでも、焼結後の熱処理や表面処理等の後処
理を必要とし、工程か煩雑であるとともに製品価
格の上昇をもたらすという問題があつた。さら
に、近年内燃機関に対する要求特性が厳しくなる
のに伴ない、ロツカーアームチツプとしても従来
開発されている材料よりも優れた耐摩耗性を持つ
材料が必要となつてきているが、自らの耐摩耗性
を有する例えば焼結合金等では、特にロツカーア
ームチツプ材として使用した場合に相手材である
カムを大きく減らしてしまうという欠点があつ
た。しかるに本発明者らは、Fe−Cr−B−Si系
合金粉末と鋳鉄粉末とFe−P系合金粉末とを混
合して成形・焼結した耐摩耗性焼結合金を先に開
発し、相手材への攻撃性を従来材より低減せしめ
るようにして、前記問題点を改善した。 すなわち、上記した耐摩耗性焼結合金は、鋳鉄
粉末に、Fe−10〜35重量%Cr−1.0〜2.5重量%B
−0.5〜3.0重量%Siおよび残部実質的に不純物か
らなるFe−Cr−B−Si系合金粉末5〜35重量%
と、P量が全粉末中の0.2〜1.5重量%となる量の
Fe−P系合金粉末とを混合し、成形・焼結した
ことを特徴としたものである(特願昭57−
116276)。 この耐摩耗性焼結合金は、従来のロツカーアー
ム材に比較すると、チツプ自体および相手材のカ
ムのうち、どちらか一方あるいは両方の摩耗量が
極端に増大することなく、両者とも少ない摩耗量
を示すが、以下に述べるような問題点を残してい
る。すなわち、 (1) Fe−Cr−B−Cよりなる粗大なFeおよび/
またはCrの硼化物および/または炭化物の発
生を防ぐため、Fe−P−C系液相による焼結
を主とさせるようにしているので、特にFe−
P系合金粉末の配合量および焼結温度の若干の
差により、複雑形状の硬質ステダイト相の発生
が多くなり、それらが相手材カム摩耗の原因と
なるおそれがあること、 (2) 上記合金の特徴である、なじみ性を向上させ
るマトリクス中の遊離黒鉛の存在量が比較的少
なく、例えば摺動部の潤滑油切れ等の起りやす
い箇所への使用の際には、充分な潤滑効果が得
られにくいこと、 (3) (2)の改善のため、Cu、Sn、Pbに代表される
なじみ性向上のための金属を付与するには、含
浸等の手法を焼結体に施さなくてはならないこ
と、 などである。 本発明は上述した問題点に着目してなされたも
ので、鋳鉄粉末に、Fe−10〜35重量%Cr−1.0〜
2.5重量%B−0.5〜3.0重量%Siおよひ残部実質的
に不純物からなるFe−Cr−B−Si系合金粉末5
〜35重量%と、P量が全粉末中で0.2〜1.5重量%
となる量のCu−P系合金粉末とを混合して成
形・焼結する製造方法を採用することによつて、
より低温域にて発生する。Cu−P系液相を利用
し、ステダイト液相の発生を少なくさせることに
よつても焼結可能とさせることにより、相手材カ
ムの摩耗を比較的増大させがちなステダイト相の
過剰発生を抑え、かつ、低温焼結を可能にすると
により、Cの不必要な拡散抑え、マトリクス中へ
遊離黒鉛を従来より多く存在させること、さらに
はCu−P系液相中のPがFeおよびFe−C等と結
びつきやすいことを利用し、マトリクス中にCu
を単体で存在させることが可能であり、これら遊
離黒鉛あるいはCuにより、従来品に比べなじみ
性の向上がはかれることによつて、チツプおよび
カムの摩耗量を低減させることにより、上記問題
点を解決することを目的としている。 この発明より耐摩耗性焼結合金の製造方法は、
鋳鉄粉末に、Fe−10〜35重量%Cr−1.0〜2.5重量
%B−0.5〜3.0重量%Siおよび残部実質的に不純
物からなるFe−Cr−B−Si系合金粉末5〜35重
量%と、P量が全粉末中で0.2〜1.5重量%となる
ようにCu−P系合金粉末とを混合して成形・焼
結する構成としたことを特徴としている。 また、この発明の焼結合金においては、
mHv300〜600のパーライト・ソルバイト・ベー
ナイト等のFe−C系マトリクス中に、平均粒子
径10〜100μでmHv900〜1300の硬質層を面積比で
10〜50%ならびに遊離黒鉛およびCu単体を均一
に分散させた組織を有していることがより好まし
い。 この発明において使用するFe−Cr−B−Si系
合金粉末は、焼結時に鋳鉄粉末のC等と反応し、
炭化物および/または硼化物の硬質層としてマト
リクス中に分散する。 このとき、Fe−Cr−B−Si系合金粉末のCr、
B、Siの組織範囲は、以下のような理由により決
定される。 Cr;10〜35重量% Crは、Crおよび/またはFe・Cr系硼化物、お
よび焼結時に鋳鉄粉末中のCと結びついて、Cr
および/またはFe・Cr系炭化物を形成してマト
リクス中に析出する。そのため、Cr量は、B量
とC量とのつり合いが大切であるが、10重量%未
満では前記炭化物および硼化物の形成量が最終製
品において不足してしまい、耐摩耗性が不十分に
なつてしまう。また、35重量%超過においては
Fe−Cr−B−Si系合金粉末の硬度が高くなり、
成形性が悪くなつてしまう。 B;1.0〜2.5重量% Bは、前述した如くCrおよびFeと結びついて、
Crおよび/またはFe・Cr系硼化物を作るが、1.0
重量%未満では硼化物の形成量が不足し、2.5重
量%を超えるとCrおよび/またはFe・Cr系硼化
物の形成量が多すぎて、粉末成形時の成形性が劣
るので好ましくない。 Si;0.5〜3.0重量% Siは合金粉末をアトマイズ法により製造する際
の溶湯の湯流れ性を向上させるとともに、脱酸剤
としての効果もあるが、0.5重量%未満ではその
効果が低下し、3.0重量%を超えると焼結体のマ
トリクスの焼入れ性を低下させるので好ましくな
い。 一方、この発明において使用される鋳鉄分末
は、一般に使用されている鋳鉄の切削加工時に発
生する切削粉を粉砕して得られるものを用いるこ
とが可能であり、そのなかでも好ましい組成とし
ては、Fe−3.0〜3.5重量%C−1.8〜2.2重量%Si
−0.6〜1.0重量%Mn、残部若干の実質的不純物
より成るものである。 次に前述したFe−Cr−B−Si系合金粉末と鋳
鉄粉末とCu−P系合金粉末とを混合して成形・
焼結することによつて耐摩耗性焼結合金を得るわ
けであるが、その際の各合金粉末の添加割合の限
定理由を以下に述べる。 Fe−Cr−B−Si系合金粉末;5〜35重量% Fe−Cr−B−Si系合金粉末は、これまでにも
述べたように、鋳鉄粉末中に結びつく等して硬質
相を形成する。しかし、5重量%未満では前記硬
質相の形成量が十分でなく、35重量%を超えて添
加すると粉末成形性が劣り、また、相対的に鋳鉄
粉末の配合量が少なくなることによつてC量が不
足し、マトリクス中に遊離黒鉛が存在しなくなる
ので好ましくない。さらに、Fe−Cr−B−Si系
合金粉末の添加量は、使用される鋳鉄粉末のC含
有量によつてある程度決定され、マトリクス中に
遊離黒鉛を残すためには、C量が全重量に対し
2.4重量%以上となるようにFe−Cr−B−Si系合
金粉末を添加するのが好ましい。また、この際、
必要に応じて、Cを黒鉛粉として添加し、C量の
不足を補つても良い。 Cu−P系合金粉末;P量が全粉末量に対し 0.2〜1.5重量% Cu−P系合金粉末は、焼結時に比較的低温域
にて液相を発生し、さらにはそれら液相が鋳鉄粉
末と反応することにより、ある温度域にてFe−
P−C系液相も発生させ、これらの液相により焼
結を促進させるが、とくにCu−P系の液相によ
つて、より低温域での焼結が可能となるゆえ、鋳
鉄粉末中の遊離黒鉛を完全に分解することなく焼
結することができ、加えて、FeあるいはC等と
結びつき、Pが減少したCu−P系液相は部分的
にCuを単体としてマトリクス中へ存在させ、そ
れらが遊離黒鉛とともになじみ性向上に寄与す
る。 この際、CuあるいはPを単体で添加すること
はもちろん可能であるが、Pの融点および沸点が
焼結温度上とうてい及ばない低い温度に存在する
ので焼結体としてのP量歩留りが著しく悪くなる
ためと、CuとPの反応の効率化を狙つてより低
温域での液相の発生量を確保するためである。 この時、Cu−P系合金は、焼結後のCuあるい
はステダイト相等の存在を十分考慮に入れてP配
合量を決定するわけであるが、通常は、市販され
ていて入手しやすいCu−8〜15重量%P合金が
望ましい。そして、合計のP添加量が0.2重量%
未満ではP添加の効果がなく、1.5重量%超過で
は液相が過剰に発生し、焼結体表面が荒れ、寸法
精度が悪くなると同時に、ステダイト相の発生量
が増大し、異常成長するので好ましくない。 このようにして、Fe−10〜35重量%Cr−1.0〜
2.5重量%B−0.5〜3.0重量%Siおよび残部実質的
に不純物からなるFe−Cr−B−Si系合金粉末を
5〜35重量%と、鋳鉄粉末と、P量が粉末全体で
0.2〜1.5重量%となるような量のCu−P系合金粉
末とを混合し、成形・焼結することにより、この
発明の耐摩耗性焼結合金を得るが、以下に、その
際の成形・焼結条件の好ましい一例を示す。 まず、成形にあたつては、通常の粉末の成形手
法で成形可能であるが、成形圧力は5〜8ton/cm2
程度が好ましい。 次に、焼結雰囲気は、還元性あるいは真空雰囲
気でおこなうのが良いが、酸化しやすいFe−Cr
−B−Si系合金粉末をマトリクスと強固に焼結さ
せるためには、O2あるいはH2O含有量は極力少
ない雰囲気にするのが望ましい。 また、焼結温度については、あまり低温にて焼
結をおこなうと粉末同士の結合力が弱まり、反対
に高くしすぎるとCの反応が活発となりすぎ、マ
トリクス中に遊離黒鉛を残存させにくくなるの
で、950〜1100℃の範囲で行なうと良い。このよ
うにして得られた焼結合金は、耐摩耗性およびな
じみ性に優れ、とくにロツカーアームチツプとし
て使用した場合に絶大なる効果を発揮するため、
基本的には後処理として熱処理や表面処理を施す
必要はない。 しかしながら、例えばロツカーアームチツプの
場合、相手材であるカムに対して悪影響を与えな
ければ、耐摩耗性をさらに付与するための表面処
理を施しても良いことはもちろんである。 以下実施例および比較例によつて本発明合金の
効果を説明する。 実施例 1 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC25相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
つて得られる−60〜320メツシユの鋳鉄粉末(60
メツシユの篩を通過し、320メツシユの篩を通過
しない粒径の鋳鉄粉末)に、−100メツシユのFe
−20重量%Cr−1.5重量%B−0.8重量%Si合金粉
末10重量%と、Cu−15重量%P合金粉末5重量
%とを加え、さらに全重量に対して0.75重量%の
ステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合機で15
分間混合した。その後、得られた混合粉末を
8ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形状に
圧粉成形したのち、真空中(10-3torr)で1050℃
×45分間の条件で焼結し、空孔率5〜10%の焼結
ロツカーアームチツプを得た。 実施例 2 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC15相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
つて得られる−60〜320メツシユの鋳鉄粉末に、
Fe−15重量%Cr−2.0重量%B−0.9重量%Si合金
粉末15重量%と、Cu−15重量%P合金粉末7重
量%とを加え、さらに全重量に対して0.75重量%
のステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合機で
15分間混合した。その後、得られた混合粉末を
8ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形状に
圧粉成形したのち、真空中(10-3torr)で1020℃
×30分間の条件で焼結し、空孔率5〜10%のロツ
カーアームチツプを得た。 実施例 3 原料として、球状黒鉛鋳鉄(JIS FCD相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
つて得られる。−60〜320メツシユの鋳鉄粉末に、
Fe−20重量%Cr−1.0重量%B−0.8重量%Si合金
粉末25重量%と、Cu−15重量%P合金粉末3.0重
量%とを加え、さらに全重量に対して0.75重量%
のステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合機で
15分間混合した。その後、得られた混合粉末を
8ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形状に
圧粉成形したのち、真空中(10-3torr)で1080℃
×30分間の条件で焼結し、空孔率5〜10%のロツ
カーアームチツプを得た。 実施例 4 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC25相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
つて得られる−60〜+320のメツシユの鋳鉄粉末
に、Fe−30重量%Cr−1.0重量%B−0.9重量%Si
合金粉末10重量%と、Cu−8重量%P合金粉末
7重量%とを加え、さらに全重量に対して0.75重
量%のステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合
機で15分間混合した。次いで、得られた粉末を
6ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形状に
圧粉成形した後、真空中(10-3torr)で1060℃×
45分間の条件で焼結し、空孔率10〜15%のロツカ
ーアームチツプを得た。 比較例 1 Fe−4重量%Cr−4重量%Mo−6重量%W−
2重量%V−0.9重量%Cの組成をもつ合金粉末
を、6ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形
状に圧粉成形した後、真空雰囲気で1200℃×1時
間の条件で焼結し、その後再加熱および再圧縮し
て空孔率を9%に調整し、次いで1200℃の温度に
加熱焼入れし、550℃×1時間で焼戻し、これを
2回繰返して焼結ロツカーアームチツプを得た。 比較例 2 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC25相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
つて得られる鋳鉄粉末に、Fe−20重量%Cr−1.5
重量%B−0.8重量%Si合金粉末を15重量%加え、
さらに全重量に対して0.75重量%のステアリン酸
亜鉛を添加した後、V型混合機で15分間混合し
た。その後、得られた混合粉末を8ton/cm2の圧力
でロツカーアームチツプの形状に圧粉成形した
後、真空中(10-3torr)において1125×45分間の
条件で焼結し、空孔率8〜15%の焼結ロツカーア
ームチツプを得た。 比較例 3 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC25相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
り得られた−60〜+320のメツシユの鋳鉄粉末に、
Fe−30重量%Cr−1.0重量%B−0.9重量%Si合金
粉末40重量%と、Fe−27重量%P合金粉末2重
量%とを加え、さらに全重量に対して0.75重量%
のステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合機で
15分間混合し、得られた混合粉末を8ton/cm2の圧
力でロツカーアームチツプの形状に圧粉成形した
後、真空中(10-3torr)において1080℃×30分間
の条件で焼結し、焼結ロツカーアームチツプを得
た。 比較例 4 原料として、ねずみ鋳鉄(JIS FC15相当材)
を切削した時に発生する切粉を粉砕することによ
り得られる−60〜+320メツシユの鋳鉄粉末に、
Fe−15重量%Cr−2.0重量%B−0.9重量%Si合金
粉末15重量%と、Fe−27重量%P合金粉末2重
量%とを加え、さらに全重量に対して0.75重量%
のステアリン酸亜鉛を添加した後、V型混合機で
15分間混合した。その後、得られた混合粉末を
8ton/cm2の圧力でロツカーアームチツプの形状に
圧粉成形したのち、真空中(10-3torr)において
1080×30分間の条件で焼結し、空孔率5〜10%の
ロツカーアームチツプを得た。 耐久試験 次に、上記実施例1〜4に示す本発明合金と、
比較例1〜4に示す比較合金とを供試材として、
表1に示す条件で耐久試験をおこなつた。なお、
この耐久試験では、潤滑油に水を添加すると共
に、バルブスプリング力を高めて試験を促進させ
るようにした。 なお、結果は表2に示す。
【表】
【表】 表2の結果から明らかなように、実施例1〜4
の場合に、ロツカーアームチツプの摩耗量が小さ
く、また、特に相手材のカム摩耗量が比較例1〜
4に比べて大幅に低減しており、本発明合金のマ
トリクス中に遊離黒鉛およびCuを残すことによ
る相手材とのなじみ性向上の効果が高く、摺動材
としての特性が優れていることがわかる。 以上説明してきたように本発明により製造され
た焼結合金は、鋳鉄粉末中のMnあるいはFe−Cr
−B−Si系合金粉末中のB等の焼入性向上元素に
よつて強化されたベーナイト等のFe−Cr系のマ
トリクス中に、Fe−Cr−B系の硬質相および遊
離黒鉛あるいはCuを均一に分散させているから、
耐摩耗性およびなじみ性が著しくすぐれており、
このような耐摩耗性焼結合金をなんら特別な装
置・手法を必要とせずして製造することができ、
従来の一般的な粉末治金的手法を用いることがで
きると併せ、その使用粉末として鋳鉄切削粉を利
用することにより、きわめて安価に製造すること
ができるという著しい効果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋳鉄粉末に、Fe−10〜35重量%Cr−1.0〜2.5
    重量%B−0.5〜3.0重量%Siおよび残部実質的に
    不純物からなるFe−Cr−B−Si系合金粉末5〜
    35重量%と、P量が全粉末中で0.2〜1.5重量%と
    なる量のCu−P系合金粉末とを混合して成形・
    焼結することを特徴とする耐摩耗性焼結合金の製
    造方法。 2 鋳鉄粉末の組成が、Fe−2.5〜3.5重量%C−
    1.8〜2.2重量%Si−0.6〜1.0重量%Mn、残部若干
    の不純物よりなるものである特許請求の範囲第1
    項記載の耐摩耗製焼結合金の製造方法。
JP57211962A 1982-12-02 1982-12-02 耐摩耗性焼結合金の製造方法 Granted JPS59104454A (ja)

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JP57211962A JPS59104454A (ja) 1982-12-02 1982-12-02 耐摩耗性焼結合金の製造方法
US06/556,605 US4556533A (en) 1982-12-02 1983-11-30 Wear-resistant sintered ferrous alloy and method of producing same

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