JPH03504165A - Htlv‐1抗体に対する免疫反応性を有する合成ペプチド組成物 - Google Patents
Htlv‐1抗体に対する免疫反応性を有する合成ペプチド組成物Info
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- JPH03504165A JPH03504165A JP2503823A JP50382390A JPH03504165A JP H03504165 A JPH03504165 A JP H03504165A JP 2503823 A JP2503823 A JP 2503823A JP 50382390 A JP50382390 A JP 50382390A JP H03504165 A JPH03504165 A JP H03504165A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
HTLV−r抗体に対する免疫反応性
を有する合成ペプチド組成物
本出願は、1989年1月13日付けの係属中の米国特許出願第07/2976
35号の一部継続出願であり、後者の出願は1989年5月23日に米国特許第
4833071号として発行された1987年1月9日付けの米国特許比g第0
71001885号の一部継続出願である。
ヒトT細胞白血病ウィルスはある種の成人リンパ様悪性疾患、特に成人工細胞白
血病−リンパ腫(ATL)およびヘアリー・T細胞白血病(HT L )に関連
している(l−3,24および25)。2つのサブグループ、HTLV−Iおよ
びHTLV−■が確認されている。今日に至るまで、この研究のほとんどは日本
でATL患者に広まっているHTLV−Iに集中している。
しかしながら、最近の研究により、HTLV−TIが米国の主要都市で静脈内薬
物常用者の間により多く広まっていることが分かった(27.28)。HTLV
蛋白と反応する抗体はATL患者の血清中に見いだされた。これらのHTLV抗
体はこのウィルスのgagコア抗原とエンベロープ蛋白の両方を認識する(4.
5.27)。ヒト免疫不全ウィルス(HI V)は、後天性免疫不全症候群(A
IDS)およびAIDS関連症候群(ARC)の原因となるレトロウィルスであ
る。HIV蛋白と反応する抗体はA I 058よびARC患者の血清中lこ見
いだされた。
これらのHIV抗体はHIVウィルスのgagコア抗原とエンベロープ蛋白の両
方を認識する。米国では、AIDSがATLよりもかなり多く広まっており、H
IVに対して血清陽性を示すヒトの一部はHTLVに対しても血清陽性である。
本発明は、合成ペプチド組成物を使用して体液中のHTLV−■および/または
HTLV−nに対する抗体を検出するための非常に感度のよい方法に関する。本
発明はさらに、合成ペプチド組成物を使用して体液中のHTLV−1、HTLV
−I[およびHIVに対する抗体を同時に検出するための高感度方法に関する。
1つのペプチド組成物は、HTLV−IおよびT(TLV−Tlenv蛋白の外
側cm胞外)部分(gp46と呼ばれる)のセグメントに対応するアミノ酸配列
を有するペプチドを含み、ざらにHTLV−1/HTLV−1[env蛋白のト
ランスメンプラン部分(g、p21と呼ばれる)のセグメントに対応するアミノ
酸配列を有するペプチドを含む。これらの配列はATLまたはHTL患者の血清
中の抗体と高度に免疫反応性であることが判明した。また、この種のペプチド組
成物は、i!康な哺乳類(ヒトヲ含ム)ニおけるHTLV−1/HTLV−I[
感染症に対して防御を賦与する、HTLV−1/HTLV−11抗体の生産を刺
激することによってATLまたはHTLV−II惑感染を予防するためのワクチ
ンの製造に有用である。さらに、HTLV−I/HTLV−11エンベロープ蛋
白の部分に対応するアミノ酸配列をもつペプチドを含むペプチド組成物は’、H
IVエンベロープ・コア蛋白の部分に対応するアミノ酸配列をもつペプチドを含
むペプチド組成物と共に使用して、HTLV−1、HTLV−nおよびHIVに
対する抗体を同時に検出することができる。
より詳細には、本発明は、指定した配列で約34.40.38.20.248よ
び16ffllのアミノ酸またはそれらの類縁体を含む化学合成ペプチド;その
類縁体、セグメント、混合物、複合体および重合体より成る群から選ばれるペプ
チドを含む、HTLV−1および/またはHTLV−II抗体の検出に有用なペ
プチド組成物に関する。本発明はさらに、指定した配列で約21.19.11お
よび16個のアミノ酸を含む化学合成ペプチド;その類縁体、セグメント、混合
物、複合体および重合体より成る群から選ばれるペプチドを含むHIVペプチド
組成物と共にHTLV−1および/またはHTLV−IFペプチド組成物を使用
して、ヒト体液中のHTLV−1、HTLV−IIおよびHIVに対する抗体を
同時に検出することに関する。また、本発明はHTLV感染症、HTLV−Iま
たはHTLV−[5染症、の診断方法を提供する。
検出方法には酵素免疫吸着アッセイ(EL I SA) 、ニトロセルロースペ
ーパー上でのマルチ−ドツト、マルチ−ラインまたはマルチ−スクエアブロッテ
ィング、および固相抗原としてペプチドを使用する間接赤血球凝集反応アッセイ
が含まれる。
好適な検出方法はEL I SAである。
発明の背景
ヒトT細胞白血病−リンパ腫ウィルス(HTLV)は、T細胞リンパ腫および皮
膚疾患ををする患者から初めて分離された関連レトロウィルスのl属である。こ
の属の特定サブグループである■型(HTLV−Iとして知られている)は、日
本(6−9)、カリブ海諸島(10,11)および米国南西部(12)の地域に
発生する成人T細胞白血病−リンパ腫(ATL)と呼ばれる疾患と臨床的・疫学
的特徴を共有する悪性疾患の病原体と同定された。HTLV−Itについては既
知風土病の地方が存在せず、またHTLV−IIと特定疾患との既知因果関係も
存在しない。静脈内薬物常用者に感染したHTLV−I[ウィルスの起源は分か
っていない。HTLV−nに関する広範な血清罹患率の研究は行われていない。
HTLV−nはHTLV−Iと構造的に極めて類似している。
2つのウィルスは約50%の配列相同を共有する(29)。HTLV−nはへア
リ−・細胞性白血病の患者から分離されたが、因果関係は分からなかった。HT
LV−I[のenv蛋白のアミノ酸配列は、アミノ酸残基の69%がHTLV−
Iと同一であり、さらに追加の14%のアミノ酸が保存的置換を示す(30,3
1)。Xおよびpa1遺伝子はenv遺伝子よりも一層高度に保存されている(
32)。
HTLV−1とHTLV−II間の高度な相同性のために、全ウイルスリゼイト
または組換え蛋白に基づいたHTLV−1についてのEL I SAによる標準
試験アッセイはHTLV−IIとも交差反応する。米国特許第4833071号
に開示されたペプチドもHT L V −nと交差反応性である。HTLV−i
とHTLV−nのenv蛋白を識別するのに効果的な血清学的ア、ンセイは存在
しないが、2つのウィルス間の抗原的差異は水痘性ロ内炎つィルス偽型の中和に
より検出された(5)。HTLV−I酵素イムノアッセイにおいて反応性のサン
プル中にHTLVに対する抗体が存在することを確かめるために、2つの補足的
方法が使用された。HTLV−Iについてのウェスターンプロント法は、コア蛋
白ではp15、p19、p24、p28、p 32、p 36およびp55に、
そしてエンベロープ蛋白ではgp45とgp61にバンドを与える(32)。H
TLV−Iについてのラジオイムノ沈降アッセイ(RI PA)は、env蛋白
ではgp45とgp61に、コア蛋白ではp24とp55に、モしてX領域では
p40xにバンドを与える(31)。しかしながら、どちらの試験も2つのウィ
ルスを識別しない。
最近、HTLV−IとHTLV−IIを識別するため4: P CRが使用され
た。PCR法は明確な結果をもたらす(28)。しかしながら、その鋭敏な感度
ゆえに、この方法は誤った陽性の結果を出しがちである。その上、この試験は非
常に時間がかかり、しかも多くの費用を要する。
現在のところ、HTLV−Iの伝播機構は未知であるが、分子および疫学的分析
によりHTLVの水平伝播が明らかに関係していると分かった(13.14)。
ATLを風土病とする地域でのHTLV−I血清陽性は全住民において上昇して
おり、さらに患者の近親者および輸血を受けた者の間で上昇している(15.1
6)。HTLV−II血清陽性は米国の主要都市の静脈内薬物常用者において確
認されている(27.28)。
このことは、血液サンプルが血液銀行に入る前にそれをスクリーニングするため
に、そしてHTLV−Iおよび/またはHTLV−n感染者に由来する献血を分
離して輸血を受けなければならない患者(例えば、血友病者および手術患者)の
間にウィルスが広がるのを避けるために、安全で、信頼できる、感度の高い試験
法が早急に必要とされていることを意味する。
HTLV−T感染とHTLV−II感染を識別するための迅速で、安価な試験法
も早急に望まれている。1988年以来、HTLV−rについての全ドナーの強
制的スクリーニングが実施されており、HIVだけでなくHTLV−Iに対して
も反応性のドナーにはそれらの結果を通知しなければならない。HTLV−1と
HTLV7I[のどちらのウィルスが血清陽性の原因になっているかが不確かで
あると、ATLまたはHTLV−Iの神経学的合併症にかかる危険性について正
確にドナーに助言することが非常に難しくなる。また、HTLV−IとHTLV
−■とを区別する方法は、HTLV−I[の風土病地域を定めるための血清学的
研究および両ウィルスの病原性研究にとっても重要である(33)。
HTLV−Iウィルスの完全なヌクレオチド配列は1983年に報告された(1
7)。この報告はHTLV−Iウィルスの構造をDNAレベルと推定された蛋白
レベルの両方で明らかにし、HTLV−1ウイルスに存在しうる異なるエピトー
プの血清学的研究を可能にした。HTLV−I[ウィルスのヌクレオチド配列は
1984.1985および1986年に報告された(30.31132)。
1983年の5eiki et alの報告と同時に、国立がん研究所のCar
l Saxinger博士は、アフリカの人々のHTLV−I抗体を検出する酵
素イムノアッセイの開発において、単離したHTLV−Iウィルスの固相免疫吸
着剤としての使用を報告した(18)。
さらに、San+uel et al、 (19)は、ATL患者由来の血清中
の抗体と免疫学的に反応するHTLV−I DNAコード化糖蛋白を同定する
ために、E、coli内のクローニング・発現ベクターが使用されたと報告した
。エンベロープ蛋白をコードするHTLV−I DNAは切断して断片となし
、発現ベクターに挿入した。この発現ベクターは形質転換によりE、coli宿
主に導入した。pKs400と呼ばれる1つのクローンがエンベロープ蛋白産物
を生産し、この蛋白は1群28の血清をスクリ−ニングするための免疫吸着剤と
して適していることが判明した。細菌が合成したHTLV−1工ンベロープ蛋白
配列を認識する抗体は、破壊ヴイリオンを抗原として用いたELISAアッセイ
で調べたときHTLV抗体を含んでいた、すべての血清中に存在していた(18
)。
Slamon eL al、の出願番号PCT/US85101803 (19
86年3月27日に公開番号WO36101834とシテ発表された)は、HT
LV−IのX領域(このウィルスのenvと3’ LTRの間にある高度に保存
された領域)の発現産物としてHTLV−Iの免疫原部位と関係したポリペプチ
ドを開示した。分子量37〜40kdのこれらの蛋白はクローン化して、E、c
oliにより融合蛋白として発現させた。得られた産物は精製し、血清をスクリ
ーニングするための液相免疫沈降試験において使用した。これらの結果は約77
〜87%の正確さを示した(20)。上記の方法はすべて、免疫反応性を検出す
る際に使用した抗原のために、HTLV−1感染とHTLV−IF感染を識別す
ることができなかった。
蛋白の表面にある抗原または免疫原部位をマツピングするために、あるいは可能
なワクチンとして、合成ペプチドが次第に使用されるようになった。以前に、本
発明者と共同研究者は、HIV (以前にはHT L V −I[rと呼ばれた
)のエンベロープ蛋白上の高度に抗原性のエピトープを同定するために、モして
HTV抗体を検出する高感度の特異的イムノアッセイを開発するために、この手
法を用いた(21)。1988年4月5日付けの米国特許第4735896号お
よび1989年11月7日付けの米国特許第4879212号も参照されたい;
これらの特許の開示内容は参照によりここに引用するものとする(22.23)
。本発明では、HTLV−IおよびHTLV−IIの高度に抗原性のエピトープ
を選択・同定するために、類似の手法が使用される。エピトープ分析のためのエ
ンベロープ蛋白の領域を選択する際に、いくつかの戦略が用いられた。第一に、
HTLV−1とHTLV−IIとの間でアミノ酸配列の比較的高い保存を示す領
域が検索された。第二に、HTLVエンベロープ蛋白のトランスメンブラン部分
(第1図参照)、gp21の全領域をカバーする多重複線状ペプチドが合成され
、特性決定された。第三に、HTLVエンベロープ蛋白の外側部分(第1図参照
)、gp46の全領域をカバーする多重複線状ペプチドが合成され、特性決定さ
れた。以下の配列をもつトランスメンプラン部分からの3種のペプチド(第2図
参照)およびそれらの混合物は、ATL患者由来の血清と高度に免疫反応性であ
ることが分かった:
GLDしLFWEQGGLCKALQEQC−NO2(I)QNRRGLDLL
FWEQGGI、CKALQEQC−N142 (II)NRRGLDLLFW
EQGGLC−N112 (I I I )また、次の配列をもつ外側部分から
の3種のペプチドおよびそれらの混合物も、ATL患者由来の血清と高度に免疫
反応性であることが判明した(第3図参照):
APPLLPH5NLDHILEPSIPWKSKLLTLVQLTLQS−N
O2(IV)SSTPLLYPSLALr’APIlLTLPFNWTHCFD
PQIQAIVSSPCH−NO2(V)CFDPQZQAIVSSPCHNS
LILPPFSLSPVPTLGSRSRRA−N142(VI)ここで:
A=A I a−アラニン G−Gly−グリシンR−Arg−アルギニ
ン l−11e−インロイシンD=Asp−アスパラギン酸 F−Phe−
フェニルアラニンN=Asn−アスパラギン S−5er−セリンQ−G l
n−グルタミン W−Trp=トリプトファンE−Glu−グルタミン酸
Y−Tyr−チロシンL−Leu−ロイシン V−Val−バリンに
=Lys−リシン C−Cys−システィンH−H4s−ヒスチジン
P−Pro−プロリンT−Thr−)レオニン
HTLV−Iのペプチド■に対応し、HTLV−I[の同一領域に存在する類似
ペプチドの例は次の配列を含む:ペグチドエ、■および■は米国特許第4833
071号として発行された親出願に開示されている。
化学合成ペプチドを土台としたHTLV−1および/またはHTLV−U抗体の
アッセイは、破壊した全ウィルスまたは細菌が生産した免疫吸着剤を用いるアッ
セイと比べていくつかの利点を示す。これらのペプチドは自動固相合成法を使っ
てダラム量で簡単に合成することができ、こうして再生産可能な同一抗原が一貫
した収量で得られる。生物学的系からの抗原の分離はこのような再生産を妨げる
。より重要なこととして、非HTLV−Tまたは非HTLV−II感染者に見ら
れる非特異的反応は、アッセイに使用した調製物の異成分によると思われる。こ
れは特に免疫吸着剤として全ウィルスまたはE、coli誘導組誘導度物を用い
たアッセイの場合に当てはまる。これらの方法では、宿主細胞の内因性細菌蛋白
または主要組織適合抗原がしばしば目的の抗原ウィルスまたは蛋白と一緒に精製
される。これらの汚染抗原に対する抗体は往々にして正常な人々にも見られるの
で、一般に行われている抗原分離法では偽陽性結果を排除することができない。
従って、本発明のアッセイは、他の方法が直面する偽陽性反応を明らかに排除す
ると同時に、実質的に増大したシグナル対ノイズ比によって真に陽性の血清に対
して高い感度を示す。この増大したシグナル対ノイズ比は免疫吸着剤の純度から
生じると思われる。また、本発明アッセイは、ペプチド■およびそのHTLV−
n類似体(ペプチドX)がHTLV−1まf: ハHTLV−II感染血清を識
別するのに有用であるという点で高度に特異的である。換言すると、ペプチド■
はHTLV−1に対する抗体を優先的に検出してHTLV−II抗体を検出せず
、この逆も言える。
さらに、今日まで、HTLV−1またはHTLV−I[感染症に対して防御を賦
与する生ワクチンまたは方法がまったく報告されていない。不活化ウィルスの利
用は病気にかかる恐れを誘発し、その許容性および使用を妨げる。
それ故に、本発明の目的は、テスト試薬としてウィルスまたはそのリゼイトの使
用を必要としない検出・診断方法を開発することである。
別の目的は、感度と精度の高いテスト方法を開発することである。
他の目的は、化学的手段によりテスト試薬を製造することである。合成試薬はそ
の後体液中のHTLV−Iおよび/またはHTLV−II抗体の存在を検出しか
つATLを診断するために使用され、これによりウィルスまたはそのセグメント
にさらされる危険およびウィルスの不必要な増殖を回避することができる。
また、本発明の目的は、HTLV−1およびHTLV−II感染症を識別できる
テスト試薬および方法を提供することであり、これによりHTLV−IIウィル
スが原因で起こる病気、HTLV−■感染症の病因を研究することが可能になり
、さらにHIVとHTLV−Itの両方に感染した患者におけるHIV感染症の
発生に対するその影響を研究することが可能となる。
他の目的は、健康な哺乳類(ヒトを含む)に注入したとき、HTLV−I抗体の
生産を刺激してHTLV−r感染症に対して防御を賦与するワクチンを開発する
ことである。
別の目的は、HTLV−1に対するモノクローナルおよびポリクローナル抗体を
開発するために、哺乳類に使用することのできる非ウィルス免疫原を提供するこ
とである。
他の目的は、HTLV (Iおよび■)抗体とHIV抗体を同時に検出するため
の診断方法を開発することである。
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発明の詳細な説明
本発明によれば、4種のペプチド(それぞれ特定の配列をもつ)が固相ペプチド
合成法により製造された。これらのペプチドは、血清および体液中のHTLV−
I/HTLV−II抗体の高感度・精度検出法に、あるいはA、 T Lの診断
に、有用であることが見いだされた。高い免疫反応性のために、これらのペプチ
ドはBa1b/cマウスのような健康な哺乳類によるHTLV−I/HTLV−
If抗体の生産を刺激するのに有用であることが期待される。
本発明によれば、HTLV−1/HTLV−If抗体の検出オよびATLの診断
に有用なペプチド組成物は、次のペプチド:APPLLPH5NLD)IILE
PSIPWKSKLLTLVQLTLQS−X (IV)SSTPLLYPSL
ALPAPHLTLPFNWTHCFDPQIQAIVSSPCH−X (V)
CFDPQIQAIVSSPCHNSLILPPFSLSPVPTLGSR5R
RA−X (VI)SPPLV)IDSDLEI(VLTPSTSlfrTKI
LKFIQLTLQS−X (X)(ここでXは−OHまたは−N Htである
)より成る群から選ばれるペプチド、その類縁体、セグメント、混合物、複合体
または重合体を含有する;ただし
A−Ala−アラニン G−G I F〜グリシンR−Arg−アルギニ
ン l−11e−インロイシンD−Asp−アスパラギン酸 F−Phe−
フェニルアラニンN−Asn−アスパラギン 5=Ser−セリンQ−Gln
−グルタミン W−Trp−トリプトファンE−Glu−グルタミン酸
Y−Tyr−チロシンL−Leu−0イシン V−Val−バリンに−L
ys−リシン C=Cys−システィンH=His−ヒスチジ7
P−P r o−プロリンT−Thr−トレオニン
体液中のHTLV−I/HTLV−n抗体を検出しかつATLを診断するための
感度・精度の高い方法は、次の段階から成っAPPLLPH6NLDHILEP
SIPWKSKLLTLVQLTLQS−X (IV)SSTPLLYPSLA
LPAPHLTLPFNWT)ICFDPQIQAIVSSPCH−X (V)
CFDPQIQAIVSSPCHNSLIL、PPFSLSPVPTLGSR8
RRA−X (VI)SPP[、VHDSDLEHVLTPSTSSfrTKI
LKFIQLTLQS−X (X)(ここでXは−OHまたは−NH,である)
を有する群から選ばれるペプチド、その類縁体、セグメント、混合物、複合体ま
たは重合体を含有するペプチド組成物を調製する段階;およびB、イムノアッセ
イ法において抗原として約pH7〜lOの緩衝液中の約0.019g〜約20μ
g/テストのペプチド組成物を使用する段階。
さらに、本発明によれば、ペプチドそれら自体、または蛋白や高分子キャリアー
に結合されたペプチド、またはシスティン酸化誘導ジスルフィド架橋によりホモ
またはへテロダイマーもしくは高級オリゴマーへ重合されたペプチド、またはホ
モまたはへテロ官能性多価架橋剤の使用によりホモまたはへテロダイマーもしく
は高級オリゴマーに重合されたペプチド、あるいは多価リシン樹脂上で直接合成
されたペプチドを使用して、健康体の生産を刺激することができる。この方法は
、ヒト血清アルブミンのようなキャリアーに結合された、または重合体としての
、有効量のこれら6種のペプチドの混合物を含むペプチド組成物を、腹腔内また
は皮下注射によりia*な哺乳類の体内に導入することから成っている。
ペプチドI〜■の類縁体はHTLV−IIにも存在する。第1図を参照されたい
。この種の配列は次のものである:GLDLLF%IIEQGGLCKAXQE
QC−X (VII)QNRRGLDLLFWEQGGLCKAXQEQC−X
(VHI)NRRGLDLIJ%IJEQGGLC−X (IX)(HTLV
−Iと相違する残基には下線が引いである。)ペプチド■〜■は体液中のHTL
V−n抗体を検出するのに有用である。これらの配列を再検討すると、ペプチド
■はペプチド■と同一であり;ペプチド■および■は1個のアミノ酸を除いてペ
プチドIおよび■と同一である:が、ペプチドX、 XIおよび■は対応するH
TLV−Uアミノ酸配列に従ってアミノ酸が置換されている部位を多数含み、ペ
プチド■、v8よび■とかなり相違することが分かる。
ペプチド■およびXはそれぞれHTLV−IおよびHTLV−nに特有であるこ
とが判明した。すなわち、ペプチド■はHTLV−nに対する抗体と反応性でな
く、そしてペプチドXはHTLV−Iに対する抗体と反応性でない。このために
、ペプチド■およびXはHTLV−IとHTLV−I[の血清陽性を識別するた
めに使用される。
さらに、本発明によれば、ペプチド■〜■の混合物は体液中のHTLV−I/U
の存在を検出するために使用することができる。また、HTLV−1/HTLV
−nに対する抗体の検出に有用なペプチド組成物は、HTLV−I/I[とHI
V−1/2の両方による感染を同時に検出するために、HIV−18よびHIV
−2に対する抗体の検出に有用なペプチド組成物と共に使用される。HIV−1
およびHI V−2に対する抗体の検出に有用なペプチド組成物は、特定配列(
HIV−2の配列はペプチド■およびペプチド■の類縁体である)の以下のアミ
ノ酸またはそれらの類似体の化学合成ペプチド:HI V−1
RILAVERYLKDCIQLtlaGIm−X (XIII)I弧厳GK
LI(TTAVPWNAS−X (XIV)IVRMYSPTSIL−X (X
V))(IV−2
DQARL、N5I(AFRQVC(XVI)(ここでXは−OHまたは−NH
!である)、その類縁体、セグメント、混合物、または重合体を含有する;ただ
しA=AIa−アラニン G−Gly−グリシンR−Arg−アルギニン
l−11e−インロイシンD−Asp−アスパラギン酸 F=Phe−7
エニルアラニンN−Asn−アスパラギン S−5er−セリンQ−Gin−
グルタミン W−Trp=)リプトファンE−Glu−グルタミン酸 Y
−Tyr−チロシンL−Le u−ロイシン V−Val−バリンに−L
ys−リシン C−Cys−システィンH=His=ヒスチジン
P−P r o−プロリンT=Thr−)レオニン
M=Met−メチオニン
下線を引いたアミノ酸は種々の単離物の間で共有される残基を表す。HTV−2
のペプチドXVIでは、ヌクレオチド配列から推定される対応HIV−2エンベ
ロープ蛋白アミノ酸配列において置換が行われた。
図面の簡単な説明
第1図は、HTLV−It;よびHTLV−flxyベロープ蛋白のアミノ酸配
列の比較を示す。
第2図は、本明細書中で開示した化学合成ペプチドのアミノ酸配列を示す。
第3図は、ATL患者由来の血清とここに開示したペプチドとの免疫反応性を示
すヒストグラムである。
第4図は、HIV感染患者、ATL患者、および無作為に抽出した供血者由来の
血清とここに開示したペプチドとの免疫反応性を示すヒストグラムである。
第5図は、ここに開示した7種の化学合成ペプチドの混合物を使用する酵素イム
ノアッセイによるHTLV−13よびHIV(1および2)に対する抗体の同時
検出を示すヒストグラムである。
垣浬Iυ艷遡j]組盟
本発明によれば、体液中のHTLV−IまたはHTLV−1[抗体の検出、AT
Lの診断、およびHTLV−1またはHTLV−11に対する抗体の生産を刺激
することによる健康な哺乳類のワクチン接種のために、6種のペプチドが化学的
に合成された。これらのペプチドは次の配列を有する:GLDLLFWEQGG
LCKALQEQC−X (1)QNRRGLDLLFWEQGGLCKAL
QEQC−X (I I )NRRGLDLLFWEQGGLC−X (
III)APPLLPHSNLDHILEPSIPWKSKLLTLVQLTL
QS−X (IV)SSTPLLYPSLALPAPHLTLPFNWTHCF
DPQIQAIVSSPCH−X (V)CFDPQIQA4VSSPCHN
SLILPPFSLSPVPTLGsR5RRA−X (Vl)SPPLVHD
SDLEHVLTPSTSWTTKILKFIQLTT7QS−X (X)(こ
こでXは−OHまたは−NH,である)。
これらのペプチドは類縁体またはセグメント、すなわち、上記配列の末端アミノ
酸(例えば、−cy+y−1−Gln−1−Asn−1および−Cys−)に1
以上のアミノ酸が付加された、あるいは末端からアミノ酸が除去された、より長
いまたはより短いペプチド鎖、でありうる。例えば、ペプチドXはペプチド■の
類縁体である。
また、これらのペプチドは複合体であってもよく、すなわち、それらはウシ血清
アルブミン(B S A)またはヒト血清アルブミン(I S A)のようなキ
ャリアー蛋白に結合させることができる。さらに、これらのペプチドは重合体で
あってもよく、すなわち、それらは分校オクタマーリシン樹脂のような高分子樹
脂上で合成することができる。HTLV−1/HTLV−I[抗体により認識さ
れるペプチドの免疫反応性が保持される限り、合成ペプチドの類縁体は上記配列
のアミノ酸の置換、挿入および/または欠失を含みうることが期待される。
さらに、異なる単離物間の株による変異を適応させるために、保存的置換につい
ての調節および非保存的置換を伴うもの間の選択が上記の特定配列において行わ
れる。例えば、HTLV−殖「存在するペプチドX〜■も使用することができる
。
体液中のHTLV−iまたはHTLV−IIに対する抗体の検出およびATLの
診断のためのテスト試薬として有用なポリペプチドのアミノ酸配列は、gp21
と呼ばれるHTLVウィルスのアミノ酸配列の部分セグメント、およびgp46
と呼ばれるHTLVウィルスのアミノ酸配列の部分セグメント(両方ともHTL
V−I tf二はHTLV−4ウィルスのエンベローフ蛋白を規定するgp61
の一部である)に対応するように選ばれる。
抗体HTLV−Iを検出するための固相免疫吸着剤として有用なペプチドは、側
鎖保護t−Boc−アミノ酸を用いる“古典的”なMerrif 1eld固相
ペプチド合成法により、以下のアミノ酸配列に一致するように合成した:
APPLLPH5NLDHILEPSIPWKSKLLTLVQf、’I°LQ
S−X (IV)SSTPLLYI”SLALPAPHLTLPFNwTHCF
DPQfQAIVSSPCH−X (v)CFDPQIQAIVSSPCHNS
LILPPFSLSPVPTLGSR5RRA−X (VI)SPPLVHDS
DLEHVT、TPSTSWTTKILKFIQLTLQS−X (X)(ここ
でXは−OHまたは−NH,である)。
これらのペプチドの他の類縁体は、所望のt−Boc−アミノ酸を付加、置換ま
たは欠失してアミノ酸配列を変えることにより製造することができる。
例えば、次の配列を有する類縁体ペプチド■〜■も製造することができる:
GLDLLFWEQGGLCKJ’4QEQC−X (VII)QNRRGLD
LLFWEQGGLCKAIQEQC−X (VIII)NRRGLDLLFW
EQGGLC−X (IX)S、PPLMISQLHHVLmf’;LMIT:
KILKEIQLTLQS−X (X)S兆nL[PsI、ALPAP囚P甚町
HC舊P肚QAI買皿cl−x (xgCXQPRLQAII画C1!N511
LPPFSLAPVELAXl’lB、RRA−X (XII)樹脂上での目的
の保護ペプチドの合成が完了した後、ペズチドー樹脂を無水フッ化水素酸で処理
して、樹脂からペプチドを切断する。ベンジル誘導保護基で合成の間中保護され
るアミノ酸の官能基も同時にペプチドから切断される。その後、遊離ペプチドは
高性能液体クロマトグラフィー(HP L C)で精製して、アミノ酸分析によ
り生化学的に特性決定される。
上記方法により合成されたペプチドはHTLV−1および/またはHTLV−I
tに対する抗体と高度に反応性であり、HTLV−1および/またはHT L
V −I[抗体を検出するための高感度の特異的免疫吸着剤として使用すること
ができる。
第3図は、EL I SA法(ウェルプレートはそれぞれ1.0μgのペプチド
■、■および■で被覆する)を使ってATL患者由来の血清から得られたデータ
を示す。表工は、ウェルプレートを重量比too、25:l:l (n:■:V
:VI)(7)ペプチド■、■、■および■の混合物で被覆したEL I SA
法を使つて、ATL患者由来の血清から得られたデータを示す。表■は、赤血球
(RBC)をペプチドVl−BSA複合体で被覆した凝集法を利用して、ATL
患者由来の血清から得られたデータを示す。表■および■は、ペプチド■および
ペプチドXと関連した唯一の特異的免疫反応性、並びにHTLV−1感染者とH
TLV−■感染者を識別する際のそれらの有用性を示す。
HTLV−Iおよび/またはHTLV−IIn抗体の免疫反応における本発明ペ
プチド組成物の高感度および特異性に基づいて、これらのペプチド組成物はA、
T L−J3よび/またはHTI、V−m感染症のためのワクチンとして、あ
るいは哺乳類(ヒトを含む)にH”l”LV−Iおよび/またはHTL、V−1
1に対するモノクロ−、ナルおよびポリクローナル抗体を発生させるための免疫
原として有用であると考えられる。また、ペプチド組成物は、蛋白に結合された
または高分子キャリアー樹脂(例、オクタマーリシン樹脂)上で合成されたもの
、またはシスティン酸化誘導ジスルフィド架橋によりホモまたはヘテロダイマー
もしくは高級オリゴマーへ重合されたもの、あるいはホモまたはへテロ官能性多
価架橋剤の使用によりホモまたはヘテロダイマーもしくは高級オリゴマーに重合
されたものも、HTLV−Iおよび/またはHTLV−n抗体の生産を刺激しか
つ健康な哺乳類にHTLV−Iおよび/またはHTLV−U感染症に対する防御
を賦与するために、正常個体に導入することができる。本発明のペプチド組成物
はウィルスから生化学的に誘導されるものではないので、予防接種を受けようと
する正常個体がこの病気にさらされる危険はない。
本発明ペプチドを使用することの利点は数多く存在する。
本発明ペプチドは化学的に合成される。このことは、テスト試薬やワクチンの製
造過程でHTLV−IまたはHTLV−4ウイルスと接触しないことを意味する
。ワクチン製造中または予防接種時に、ワクチン製造者や医師はHTLV−1ま
たは■(TLV−IIウィルスにさらされる危険がない。さらに、HTLV−I
またはHTLV−II抗体を検出するテスト(この場合、テスト試薬を血清また
は体液のサンプルにさらす)の最終段階まで、実験室の研究者がHTLV−1ま
たはHTLV−IIウィルスにさらされる危険はない。
本発明方法によって回避される別の問題は、HTLV−1またはHTLV−Uウ
イルスリゼイ)Ill製物と一緒に精製された宿主a7胞からの抗原物質、ある
いは発現されたウィルス断片と一緒に*iされたE、coli誘導蛋白の存在に
より生ずる偽陽性結果の可能性である。正常個体のうちの何人かは、宿主細胞由
来の抗原物質と交差反応するE、coliまたはヒト白血球抗原(例、HLA)
に対する抗体をもっている。これらの正常個体からの血清サンプルはE L I
S AまたはI RMAテストにおいて陽性の応答を示すかもしれない。
さらに、適当なアミノ酸類似体の置換により、上記の特定アミノ酸配列に基づい
た種々のペプチド類縁体が合成され、これらのペプチドはより低いバックグラウ
ンド読み取り、あるいはHTLV−1またはHTLV−m抗体スクリーニングア
ッセイにを用な固相への良好な吸着能を示す特性をもつことが期待される。
さらに、本発明のペプチド組成物は合成的に製造されるので、品質をコントロー
ルすることができ、その結果、テスト結果の再現性が保証される。また、各テス
ト法に必要なペプチドの量はごくわずかであり、しかもペプチドの製造経費は比
較的少ないので、HTLV−1または)ITLV−U抗体について体液をスクリ
ーニングするコスト、ATLおよび/またはHTLV−■感染症の診断コスト、
およびワクチンの製造コストが比較的低い。
本発明により製造されたペプチドは、酵素免疫吸着アッセイ(EL、、l5A)
、酵素イムノドツトアッセイ、凝集アッセイ、ラジオイムノラジオメトリックア
ッセイ(IRMA)、または他の公知イムノアッセイにおいてテスト試薬として
用いることにより、)rTLV−rおよび/またはI(TLVII感染を検出し
かつATLを診断するために使用される。好適な方法はELISAである。EL
I SA法は実施例1および2に、I RMA法は実施例5に、そして凝集ア
ッセイは実施例3および6に示しである。
以下の方法において、プレートまたはビーズへのペプチドの結合を容易にするた
めに、被覆緩衝液中に0.25重量%のグルタルアルデヒドが加えられることに
注意すべきである。さらに、西洋ワサビペルオキシダーゼ結合マウスモノクロー
ナル抗ヒ)IgG抗体が第二抗体トレーサーとして西洋ワサビペルオキシダーゼ
結合ヤギ抗ヒトrgGの代わりに用いられる。
これらの方法で用いるゼラチンはウシ皮膚ゼラチン、ブタ皮膚ゼラチン、類ゼラ
チンまたは既知の入手可能なゼラチン蛋白であり、アルブミン蛋白と置き換える
ことができる。
実施例10には、ペプチド■がHTLV−T抗体と優先的に反応し、HTLV−
II抗体と反応せず、従ってHTLV−1感染とHTLV−I[感染を区別する
ために使用しうろことが示しである。
同様に、実施例11には、HTLV−4(HTLV−1の変異型)のアミノ酸配
列から誘導された類縁体ペプチドであるペプチドXがHTLV−If抗体とのみ
反応し、HTLV−II感染を特異的に検出するために使用できることが示しで
ある。
実施例1
酵素免疫吸着アッセイによるHTLV−1/HTLV−11抗体の検出
96−ウェルプレートのウェルに、上記のように製造した3種のペプチド■、■
、■を100μlのlomMNaHcOs緩衝液pH9−5中の各々1.0μg
/ウェルのペプチドで4°Cにて一晩(または室温で3時間)被覆した。ウェル
はリン酸緩衝溶液(P B S)で3回洗い、その後PBS中の3重量%ゼラチ
ン250μmと37℃で1時間インキュベートして、非特異的蛋白結合部位を遮
断し、統いて0.05容量%7ween 20を含むPBSで3@以上洗った。
テスト血清(患者または正常個体から採取した血液)は20容量%正常ヤギ血清
、1重量%ゼラチンおよび0.05容量%Tveen 20を含むPBSを用い
て1:20(容量:容量)の希釈率で希釈した。各ウェルに200μmの希釈血
清を加え、37℃で1時間反応させた。その後、ウェルを0.05容量%Tve
en 20を含むPBSで3回洗い、未結合抗体を除いた。西洋ワサビペルオキ
シダーゼ結合ヤギ抗ヒトIgGを第二抗体トレーサーとして使用して、陽性ウェ
ルに形成されたHTLV−I抗体−抗原複合体と結合させた。
1容量%正常ヤギ血清および0.05容量%Tveen 20を含むPBSでI
: 3000に希釈した100μmのペルオキシダーゼm識ヤギ抗ヒト丁gG
を各ウェルに加えて、37℃でさらに15分間インキュベートした。
ウェルは0,05容量%Tveen 20含有PBSで5回洗って未結合抗体を
除き、クエン酸ナトリウム緩衝液pH5,0中に0.04重量%オルトフェニレ
ンジアミン(OPD)および0゜012容量%過酸化水素を含む基質混合物10
0μmと反応させた。この基質混合物は着色生成物を形成させてペルオキシダー
ゼ標識を検出するために使用された。反応は100μlのl。
OMHt s o aを加えて停止させ、EL I SAリーダーを使って49
2nm(すなわちA4□)で吸光度を測定した。アッセイは正常個体またはHT
LV−I感染症に無関係の病気をもつ患者からの血清サンプルの希釈物(1:2
0)を陰性対照として用いて2通り行った。AH−0,12(正常血清対照の平
均A49.値の約3倍)の閾値より大きい吸光度読み取りを陽性として採用した
。これらの結果を$313!ffに示す。
実施例2
酵素免疫吸着アッセイによるHTLV抗体の検出96−ウェルプレートのウェル
に、II:lV:V:W−1:Q。
25:l:1の重量比の上記のように製造した4種のペプチドの混合物を100
μlのl OmM NaHCO,緩衝液pH9゜5中の3.25μg/ウェルの
混合物で4℃にて一晩(または室温で3時間もしくは37℃で1時間)被覆した
。ウェルはリン酸緩衝溶液CPBS)で3回洗い、その後PBS中の3重量%ゼ
ラチン250μ■と37℃で1時間インキュベートして、非特異的蛋白結合部位
を遮断し、統いて0505容量%丁veen20を含むPBSで3回以上洗った
。テスト血清(ヒト患者または正常個体から採取した血液)は20容量%正常ヤ
ギ血清、1重量%ゼラチンおよび0.05容量%Tween 20を含むPBS
を用いて1:20(容量:容量)の希釈率で希釈した。各つ工ルに200μmの
希釈血清を加え、37℃で1時間反応させた。
その後、ウェルを0.05容量%Tveen 20含有PBSで3回洗い、未結
合抗体を除いた。西洋ワサビペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒ)IgGを第二抗体
トレーサーとして使用して、陽性ウェルに形成されたHTLV抗体−抗原複合体
と結合させた。
1容量%正常ヤギ血清および0.05容量%Tween 20を含むPBSで1
: 3000に希釈した100μIのベルオキンダーゼ標識ヤギ抗ヒトIgG
を各ウェルに加えて、37℃でさらに15分間インキュベートした。
ウェルは0.05容量%Tveen 20含有PBSで5回洗って未結合抗体を
除き、クエン酸ナトリウム緩衝液pH5,0中に0604重量%オルトフェニレ
ンジアミン(OP D)および0゜012容量%過酸化水素を含む基質混合物1
00μIと反応させた。この基質混合物は着色生成物を形成させてペルオキシダ
ーゼ標識を検出するために使用された。反応は100μlのl。
OM H!So、を加えて停止させ、EL I SAリーダーを使って492n
mで吸光度(すなわちA4□)を測定した。アッセイは正常個体またはHTLV
感染症に無関係の病気をもつ患者からの血清サンプルの希釈物(1:20)を陰
性対照として用いて2通り行った。A49.−正常対照のA<*t+0−1(反
応性対照のA4.!値)の閾値より大きい吸光度読み取りを陽性として採用した
。これらの結果を表■および第4図に示す。
固相免疫吸着剤として4種のペプチドの混合物を用いるEIjSA*によるHT
LV抗体の検出1、ATL患者(ロット5)
(HTtvウェスターンプロット陽性) 94/94 10
02、ATL患者(ロット5)
(HTLVウェスターンプロット陰性) 0/6 03
、 AKDs/ARC患者または
HIVに感染したことが知られた患者 10/161 64
、正常個体 0/200
Qネアッセイは緩衝液で1 : 20 (V/V)に希釈した血清を用いて行っ
た。
[:ATL患者由来の血清は親切にも日本赤十字社から提供され、AIDS、A
RC。
−次免疫不全症、白血病/リンパ腫の患者からの血清はカリフォルニア大学のS
、GupLa博士、コロンビア大学のり、M、Knovles博士、およびロン
グアイランドユダヤ人病院のF、D、Siegal博士により親切にも提供され
た。
表Iの結果は、血清サンプルを用いた本発明によるELISAテスト法が非常に
正確で、高度に特異的であることを示している。正常個体からの血清には免疫反
応が全く見られなかった。
血液銀行からウィルスに汚染された血液を除くスクリーニングテストにおいて、
所望により、陽性反応を規定する基準をより厳重にすることができる点に留意さ
れたい。
Merrifield固相法により合成された本発明のHTLVペプチドは、本
質的にFu−Tong Liu et al、 BiochemisLry 1
8:690−697 (1979)に記載されるように、m−マレイミドベンゾ
イル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)で誘導体化したウシ血
清アルブミン(B S A)に結合させた。0.013m1のMBS溶液(ジメ
チルホルムアミド中0.025mg/m1)を室温で0.32m1のBSA溶液
(0,01Mリン酸緩衝液pH7,0中100mg/m+)に加えた。BSA溶
液に加えるMBSの量は、研究する特定の複合体について決定されたBSA対M
BSの最適モル比により変化しうる。この混合物は室温で1時間撹拌し、その後
遠心して沈澱アルブミンを除いた。次に、澄明混合物をセファデックスG−25
のゲル濾過にかけ、280nmでのそれらの吸光度により検出した蛋白含有画分
をプールし、必要になるまで一70℃で凍結保存した。
ペプチドはH,O中に10mg/mlで溶解した。予め定められた量の各ペプチ
ド溶液は活性化BSA−MBS溶液に滴下し、室温で3時間撹拌した。最終ペズ
チドーBSA複合体はゲル濾過または十分な透析により遊離ペプチドから分離し
た。ペプチド対BSAの比は慣用方法に従って5DS−PAGEにより決定した
。
一例として、ペプチドVI−BSA複合体はその後二重アルデヒド固定化ヒトO
赤血球にpH4,0で吸着させた。次に、ペプチド−複合体被覆赤血球はN a
B H4で処理して非特異的蛋白結合を妨げた。その後、ペプチド−複合体被
覆赤血球をPBSで洗い、5%正常ヒト血清−PBS溶液とインキュベートした
。これらの処理細胞はその後血清および血漿サンプル中のHTLV抗体を検出す
るための凝集アッセイにおいて使用した。
成人T細胞白血病患者由来の全部で100の血清は、(1)固相としてHTLV
−1ウイルスリゼイトを用いる酵素イムノアッセイ(E I A) [DuP
ont社のHTLV−I ELISAI ; (2)ウェスターンプロット(
WB)分析: (3)固相としてペプチド■−BSA複合体を用いる上記のHT
LV凝集アッセイによりHTLV抗体について試験した。これらの結果を表■に
示す。
異旦 恐慢 影1 旦工Vη11シ弓1−+
77 + 77陽性十未確定 2
+ 2陰性本−2121陰性
ネHTLV凝集アツセイで陰性の結果が出た2つのサンプルは、HTLVのp1
9コア蛋白に対する抗体のみをもつことが判明した。
実施例1の方法に従って、本発明の7種の化学合成ペプチドを含む溶液を使用し
て、96ウエルプレートのウェルに被覆した。3種のペプチドはHTLV−Iペ
プチド属[1、ITおよび■]から83種はHTV−1ペプチド属[XI[I、
XIVおよびXVlから;そして1種はHIV−2ペプチド属[XVl[]から
それぞれ誘導された。ペプチドu:y:vr:xm:xy:xv:xvrは合計
濃度21 、2tLg/m +において2:0.2:2:10:1:]:5の比
で存在していた。HI V−1陽性ドナー(155サンプル);HIV−2陽性
ドナー(10サンプル):ウエスターンプロットでHTLV陽性ドナー(92サ
ンプル);ウェスターンプロットでHTLV陰性ドナー(4サンプル):自己免
疫病患者CAI、36サンプル)−および無作為に抽出した供血者(RBD、4
74サンプル);からの全部で771のサンプルがそれらのレトロウィルス免疫
反応性についてベグチド被覆プレート上で試験された。
図に示しである。明らかに、これらの結果はHTLVペプチドとHIVペプチド
との併用がレトロウィルス感染症の検出に有用であることを示している。
実施例5
イムノラジオメトリ・ンクアンセイ(IRMA)によるHTLV抗体の検出
96−ウェル軟質ポリ塩化ビニル(PVC)グレートのウェルに、上記のように
製造した3種のペプチドの混合物(I:1:])を100μ+のlOmMNaH
co、緩衝液pH9,5中1.5μg/ウェルで4°Cにて一晩(または室温で
3時間)被覆する。ウェルはリン酸緩衝溶液(P B S)で3回洗い、その後
PBS中の3重量%ゼラチン250μlと37℃で1時間インキュベートして、
非特異的蛋白結合部位を遮断し、統いて0.05容量%Tveen 20を含む
PBSで3回以上洗浄する。
テスト血清(ヒト患者または正常個体から採取した血液)は20容量%正常ヤギ
血清、1重量%ゼラチンおよび0.05容量%Tveen 20を含むPBSを
用いて1:20および1:200(容量:容量)の希釈率でそれぞれ希釈する。
各ウェルに200μIの希釈血清を加え、37°Cで1時間反応させる。その後
、ウェルを0.05容量%Tteen 20含有PBSで3回洗い、未結合抗体
を除去する。l−125標識アフイニテイ一精製ヤギ抗ヒトIg’Gを第二抗体
トレーサーとして使用して、陽性ウェルに形成された抗体−抗原複合体と結合さ
せるa11容量正常ヤギ血清および0.05容量%Tween 2’0を含むP
BS中の50.000−200.OOOcpmのl−125標識ヤギ抗ヒト1g
G 100μmを各ウェルに加えて、37℃でさらに1時間インキュベートする
。
ウェルは0.05容量%Tveen 20含有PBSで5回洗って未結合第二抗
体を除き、乾かす。ウェルを切り取り、ガンマ−シンチレーションカウンターで
計数する。アッセイはl:20希釈物(容量:容量)を用いて2通り実施する。
陰性対照として正常血清サンプルも同時に試験する。正常血清サンプルの平均読
み取り+43D(標準偏差)より大きいcpm読み取りを陽性として採用する。
実施例6
固相免疫吸着剤としてペプチド混合物を被覆したゼラチン粒子、異なる動物種の
赤血球、またはラテックスビーズを用いる凝集アッセイによるHTLV抗体の検
出
1mlの完全洗浄赤血球、ゼラチン粒子、またはポリスチレンラテックスビーズ
に5μg/ml〜1mg/mlの範囲の濃度でペプチド混合物を被覆する。その
後、ペプチド混合物被覆細胞、粒子またはビーズは96−ウェルU形マイクロプ
レートのウェル中もしくはスライド上で段階的希釈血清サンプルとインキュベー
トする。室温で約1時間放置後、ウェルの底またはスライド上の沈降凝集パター
ンを読み取り、陽性反応を示す最大希釈率を記録する。
これは血清または体液などのサンプル中のHTLV抗体の定性・定量分析に利用
しうる1段階アンセイである。
実施例7
凝集アッセイを用いてHTLV抗体を検出するための第三のテストキットは、多
重マイクロウェルプレートを含む区画容器、および(1)ペプチド混合物を被覆
した赤血球、ゼラチン粒子またはラテックスポリスチレンビーズのびん;(2)
正常ヒト血W!(陰性対照として); (3)NP40処理および熱不活性化
HTLV−1陽性血清(陽性対照として)−および(4)サンプル希釈剤;を含
む凝集アッセイ用の他の補助物質から成っている。凝集アッセイは実施例3に記
載の方法に従って行われる。
実施例8
HTLV抗体を検出するための診断テストキットを作製することができる。この
テストキットは、使用前に100μmのlOmMNaHCO,緩衝液pH9,5
中の本発明ペプチドまたはペプチド混合物を被覆した多重96−ウェルプレート
を含む区画容器を含んでいる。キットはさらに別の密閉容器に収容した酵素検出
用の物質、すなわちl)正常ヒト血清(陰性対照として);2)NP40九理お
よび熱不活性化HTL、V−I陽性血清(陽性対照として);3)サンプル希釈
剤;4)ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ヒトIgG;および5)例えばリン酸クエ
ン酸塩緩衝液中のオルトフェニレンジアミン(OPD) お、J:び過酸化水素
から成る発色指示薬を含んでいる。このアッセイは実施例1に記載の方法lコ従
って行われる。
このテストキットでは、本発明ペプチドまたはペプチド混合物を前以て被覆した
96−ウェルプレートの代わりに、固相免疫吸着剤として本発明ペプチドを被覆
したポリスチレンビーズ、コンドロールドポアサイズ(controlled
pare 5ize)ガラスピーズ、またはニトロセルロースベーパー帯片を使
用することがイムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)により抗体を検出す
るための第二のテストキットは、100μmのlOmMNaHCO,緩衝液pH
9−5中の本発明ペプチドまたはペプチド混合物を被覆した多重96−ウェル軟
質ポリ塩化ビニル(PvC)プレートを含む区画容器、およびl)正常ヒト血清
(陰性対照として);2)NP40処理および熱不活性化HTL、V−■陽性血
清(陽性対照として);3)サンプル希釈剤−および4)I−125標識ヤギ抗
ヒトIgG;を含むラジオイムノアッセイ用の物質から成っている。このアッセ
イは実施例5に記載の方法に従って行われる。
このテストキットでは、本発明ペプチドを前以て被覆した96−ウェルPVCプ
レートの代わりに、固相免疫吸着剤として本発明ペプチドを被覆したポリスチレ
ンビーズを使用すること合成ペプチドを用いる酵素イムノアッセイによるHTL
V−T抗体(HTLV−1抗体ではない)の特異的検出HTLV−Iに対応する
配列:
APPLLP)ISNI、DHII、EPSIPWKSKI、LTLVQLTL
QSを有する5μg/mlの本発明合成HTLV−Iペプチド■を含む溶液を、
実施例1に従って96−ウェルグレートのウェルに被覆した。HTLVリゼイト
に基づいたテストで反復反応性を示すことが知られた個体または供血者からの全
部で120のサンプルが、それらの免疫反応性についてペプチド被覆プレートで
試験された。120のサンプルのうち、73はHTLV−■またはHTLV−I
[特異的DNAグローブを用いるポリメラーゼチェイン反応(polymera
se chain reaction : P CR)によっても試験された。
これらのうち、43はPCRでHTLV−■について陽性であり、そして30は
PCRでHTLV−IIについて陽性であった。ウェスターンプロット(WB)
やラジオイムノ沈降アッセイ(RIPA)のような補足的テストも120全部の
サンプルについて寅施した。利用できるPCR結果をもたないサンプルの場合は
、WBおよびRIPA結果を潜在的HTLV−1またはHTLV−II陽性とみ
なした。従って、120のサンプルは次のカテゴリーから成っていた:すなわち
、PCRでHTLV−1陽性(43サンプル);ウェスターンプロント・および
RTPAで潜在的HTLV−I陽性(12サンプル)、PCRでHTLV−II
陽性(30サンプル);ウェスターンプロットおよびRIPAで潜在的HTLV
−IF陽性(26サンプル);およびウイルスリゼイトEL I SAでHTL
Vに対して反復反応性であるが、ウェスターンプロットおよびRTPAで陰性(
RR(WB NEG)、Qサンプル)7この合成ペプチドに基づいたEIAの性
能(HTLV−7m異性)は表■に示しである。表■の結果は、この方法がHT
LV−1に対して高感受性で特異的であり、HTLV−I感染とHTLV−n感
染を区別するために使用できることを示している。一方、全ウイルスリゼイトE
IAは、120全部のサンプルに対して陽性の結果を与えるので、2つのウィル
ス感染症を識別できない。
麦旦
ペプチド■に るテスト
1皇(括弧内のアッセイにより確認) atto、り捜1致 J1翻(1
、HTLV−1(PCR) 41/43 95.
32、 HTLV−1(WB/RI PA) 12/12
1003、HTLV−I[(PCR) 4/30
13.34 、 HTLV−II (WB/RI PA) l
/26 3.85、RR(WB NEG)
0/9 0HTLV−1またはHTLV−It陽性であることがP
CR,RIPAまたはWBにより確認された個体および供血者からの血清は、S
erologicals、 Inc、から、および米国赤十字社(ARC)のC
hang Fang博士より親切にも提供された。
医*@3−1
合成ペプチドを用いる酵素イムノアッセイによるT(T1.V−Tr抗体(HT
LVi抗体ではない)の特異的検出第2図のHTLV−I[に対応する配列、す
なわち5PPLVHDSDLE)IVLTPSTSWTTKILKFIQLTL
QS 。
のアミノ酸配列を有する、HTLV−I[ペプチドXと呼ばれる。
本発明のHTLV−1ペプチド■の合成ペプチド額絵体を含む溶液は、実施例1
の方法に従って5ug/mlの海産でq6ウエルプレートのウェルを被覆するた
めに使用した、零施例10と同じ120のサンプルが試験された。
この合成ペプチドに基づいたEIAの性能(HTLV−#特異性)は表■に示し
である。表■の結果は、この方法がHTLV−■に対して高感受性で特異的であ
り、HT T、 V −Ir M休とHTLV−I抗体を区別するために使用で
きることを示1.でいる。一方、全ウイルスリゼイトEIAは、120全部のサ
ンプルに対して陽性の結果を与えるので、2つのウィルス感染症を識別できない
。
計
ペプチドXによるースト
患者(括弧内のアッセイにより確認) 陽性数/試験数 陽性%1、
HTLV−II (PCR) 28/30 93
.32、 HTLV−II (WB/RI PA) 24/26
92.33、HTLV−1(PCR) 0/43
04 、 HTLV−1(WB/RI PA) O/
12 0s、RR(WB NEG) 0/9
0上記の実施例は本発明を例示するものであって、その範囲を制
限するものではないことを理解すべきである。
^492nm
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1.事件の表示
PCT/US90100260
平成2年特許願第503823号
2、発明の名称
HTLV−I抗体に対する免疫反応性を有する合成ペプチド組成物
3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
住所
名 称 ユナイテッド・バイオメディカル・インコーホレーテッド
4、代理人
住 所 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル 206区
5、補1F命令の日付 平成 3年 6月 4日 (発送日)(尚、(2)の
書面の発明の名称の以外の内容には変更なし)国際調査邦牛
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.次の配列: 【配列があります】(IV) 【配列があります】(V) 【配列があります】(VI) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれるペプチド、 その類縁体(HTLV−Iおよび/またはHTLV−II抗体に対する免疫反応 性が実質的に保持されるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか、あ るいは配列中のアミノ酸が置換される);または上記ペプチドのセグメント、混 合物、複合体、もしくは重合体から成る、HTLV−Iおよび/またはHTLV −II抗体に対して特異的免疫反応性を有するペプチド組成物。 2.ペプチドIV、VおよびVIの混合物から成る、請求項1記載のペプチド組 成物。 3.次のアミノ酸配列: 【配列があります】(II) を有するペプチドIIまたはその類縁体をさらに含む、請求項2記載のペプチド 組成物。 4.次のアミノ酸配列: ▲数式、化学式、表等があります▼(X)【配列があります】(XI) 【配列があります】(XII) を有するペプチドIV、VおよびVIの類縁体を含む、請求項1記載のペプチド 組成物。 5.ペプチドIV、VおよびVIと、次の配列【配列があります】(I) 【配列があります】(II) 【配列があります】(III) を有するペプチドI、IIおよびIII、またはその類縁体、との混合物から成 る、HTLV−Iおよび/またはHTLV−II抗体に対して特異的免疫反応性 を有するペプチド組成物。 6.(A)固体支持体に、次のアミノ酸配列:【配列があります】(IV) 【配列があります】(V) 【配列があります】(VI) 【配列があります】(X) 【配列があります】(XI) 【配列があります】(XII) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれるペプチド、 その類縁体(HTLV−Iおよび/またはHTLV−II抗体に対する免疫反応 性が実質的に保持されるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか、あ るいは配列中のアミノ酸が置換される);またはそのセグメント、混合物、複合 体、もしくは重合体を含む有効量のペプチド組成物を抗原として被覆し; (B)緩衝液で希釈したテスト検体を加え(その場合、テスト検体中のHTLV −Iおよび/またはHTLV−II抗体がペプチド組成物とペプチド−抗体複合 体を形成する);(C)この混合物をインキュベートし;そして(D)ペプチド −抗体複合体の存在を検出する;ことから成るHTLV−I抗体を検出してAT L疾患を診断するためのイムノアッセイ法。 7.固体支持体は有効量のペプチドIV、VおよびVIの混合物で被覆される、 請求項6記載のイムノアッセイ法。 8.固体支持体は有効量のペプチドII、IV、VおよびVIの混合物で被覆さ れる、ただしペプチドIIまたけその類縁体はアミノ酸配列: 【配列があります】(II) を有する、請求項6記載のイムノアッセイ法。 9.段階Dは酵素で標識した既知の第二抗体およびこの酵素と反応して着色生成 物を形成する基質を導入することを含む、請求項6記載のイムノアッセイ法。 10.各テストにおいて、ペプチド組成物は有効量のII:IV:V:VIの混 合物である、請求項9記載の方法。 11.段階Dは酵素で標識した既知の第二抗体およびこの酵素と反応して着色生 成物を形成する基質を導入することを含む、請求項8記載のイムノアッセイ法。 12.段階Dは放射性元素で標識した既知の第二抗体を導入することを含む、請 求項6記載のイムノアッセイ法。 13.ペプチドー抗体複合体は凝集パターンとして検出可能である、請求項6記 載のイムノアッセイ法。 14.ペプチドー抗体複合体は凝集パターンとして検出可能である、請求項8記 載のイムノアッセイ法。 15.固体支持体はマルチドット、マルチーライン、またはマルチースクエア配 列にペプチド組成物で被覆された帯片である、請求項6記載のイムノアッセイ法 。 16.固体支持体はマルチドット、マルチーライン、またはマルチースクエア配 列にペプチド組成物で被覆された帯片である、請求項8記載のイムノアッセイ法 。 17.(a)固体支持体; (b)固体支持体に被覆された、請求項1記載のペプチド組成物から成る免疫吸 着剤; (c)陰性対照としての正常血清のサンプル;(d)陽性対照としてのHTLV −I/HTLV−II抗体を含む血清のサンプル;および (e)血清サンプルを希釈するための緩衝剤;から成る、HTLV−Iおよび/ またはHTLV−II抗体を検出してATL、HTLV−IまたはHTLV−I I感染症を診断するためのテストキット。 18.(a)固体支持体; (b)固体支持体に被覆された、請求項4記載のペプチド組成物から成る免疫吸 着剤; (c)陰性対照としての正常血清のサンプル;(d)陽性対照としてのHTLV −I/HTLV−II抗体を含む血清のサンプル;および (e)血清サンプルを希釈するための緩衝剤;から成る、HTLV−Iおよび/ またはHTLV−II抗体を検出してATL、HTLV−IまたはHTLV−I I感染症を診断するためのテストキット。 19.次の配列: 【配列があります】(IV) 【配列があります】(V) 【配列があります】(VI) 【配列があります】(X) 【配列があります】(XI) 【配列があります】(XII) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれる少なくとも 1種のペプチド、その類縁体(HTLV−I抗体に対する免疫反応性が実質的に 保持されるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか、あるいは配列中 のアミノ酸が置換される);または上記ペプチドのセグメント、混合物、複合体 、もしくは重合体;および次の配列:【配列があります】【配列があります】( XIII) 【配列があります】(XIV) 【配列があります】(XV) 【配列があります】(XVI) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれる少なくとも 1種のペプチド、その類縁体(HIV抗体に対する免疫反応性が実質的に保持さ れるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか、あるいは配列中のアミ ノ酸が置換される);または上記ペプチドのセグメント、混合物、複合体、もし くは重合体;から成る、HTLV−IまたはHTLV−IIおよびHIVの抗体 に対して特異的免疫反応性を有するペプチド組成物。 20.ペプチドIV、V、VI、XII、XIV、XVおよびXVIの混合物か ら成る、請求項19記載のペプチド組成物。 21.ペプチドIV、V、VI、XIII、XIV、XVおよびXVIの混合物 とペプチドIIから成る、請求項19記載のペプチド組成物。 22.II:IV:VI:XIII:XIV:XV:XVIは2:02:2:1 0:1:1.5の重量比である、請求項21記載のペプチド組成物。 23.(A)固体支持体に、次のアミノ酸配列:【配列があります】(IV) 【配列があります】(V) 【配列があります】(VI) 【配列があります】(X) 【配列があります】(XI) 【配列があります】(XII) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれる少なくとも 1種のペプチド、その類縁体(HTLV−I/HTLV−II抗体に対する免疫 反応性が実質的に保持されるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか 、あるいは配列中のアミノ酸が置換される);またはそのセグメント、混合物、 複合体、もしくは重合体;および次のアミノ酸配列:【配列があります】(XI II) 【配列があります】(XIV) 【配列があります】(XV) 【配列があります】(XVI) (ここでXは−OHまたは−NH2である)より成る群から選ばれる少なくとも 1種のペプチド、その類縁体(HIV抗体に対する免疫反応性が実質的に保持さ れるという条件で、アミノ酸が付加または欠失されるか、あるいは配列中のアミ ノ酸が置換される);または上記ペプチドのセグメント、混合物、複合体、もし くは重合体;を含む有効量のペプチド組成物を抗原として被覆し; (B)緩衝液で希釈したテスト検体を加える(その場合、テスト検体中のHTL V−Iおよび/またはHTLV−IIおよびHIV抗体がペプチド組成物とペプ チド−抗体複合体を形成する); ことから成るHTLV−Iおよび/またはHTLV−IIおよびHIVの抗体を 同時に検出するためのイムノアッセイ法。 24.固体支持体はペプチドIVまたはX、VI、XIII、XIV、XVおよ びXVIの混合物とペプチドIIで被覆される、請求項23記載のイムノアッセ イ法。 25.II:IV/X:VI:XIII:XIV:XV:XVIは2:02:2 :10:1:1.5の重量比である、請求項24記載のイムノアッセイ法。 26.(A)固体支持体に、次のアミノ酸配列:【配列があります】(IV) (ここでXは−OHまたは−NH2である)を有する有効量のペプチド組成物ま たはその類縁体を被覆し;(B)緩衝液で希釈したテスト検体を加え(その場合 、テスト検体中のHTLV−I抗体がペプチド組成物とペプチド−抗体複合体を 形成する); (C)この混合物をインキュベートし;そして(D)ペプチド−抗体複合体の存 在を検出する;ことによって体液中のHTLV−I抗体の存在とHTLV−II 抗体の存在を識別するためのイムノアッセイ法。 27.有効量は約0.01〜20μgである、請求項26記載のイムノアッセイ 法。 28.次のアミノ酸配列: 【配列があります】(X) を有する、体液中のHTLV−II抗体を検出してHTLV−II感染症を診断 するためのペプチド組成物。 29,(A)固体支持体に、有効量の請求項28記載のアミノ酸配列を有するペ プチド組成物を後覆し;(B)緩衝液で希釈したテスト検体を加え(その場合、 テスト検体中のHTLV−II抗体がペプチド組成物とペプチド−抗体複合体を 形成する); (C)この混合物をインキュベートし;そして(D)ペプチド−抗体複合体の存 在を検出する;ことによって体液中のHTLV−II抗体の存在とHTLV−I 抗体の存在を識別するためのイムノアッセイ法。 30.有効量は約0.01〜20μgである、請求項29記載のイムノアッセイ 法。
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