JPH0350306B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、入力されたカナ列を一般的な日本語
表記に変換するカナ漢字変換装置に関する。

従来の技術 カナ漢字変換には種々のレベルが存在する、低
レベルから並べると音訓変換・熟語変換・分節変
換・複文節変換・べた書き変換である。この内、
分節変換・複文節変換・べた書き変換は文法処理
が必要になる。近年、日本語ワードプロセツサが
普及されるにつれて高度なカナ漢字変換への要求
はますます高くなりつつある。

一般にカナ漢字変換において日本語をカナ文で
入力する場合スペースや区切り符号を全く用いな
いべた書き方式が、一番入力速度は早いが変換率
が悪くなるため、漢字部をカツコでくくり、平仮
名部はべた書きする漢字部指定方式や、文節単位
にスペースを挿入して分かち書きする文節分かち
書き方式等、なんらかの区切り符号（スペースも
含む）を用いて入力することが多い。例えば、画
像電子学会予稿集79−02−03に示されているよう
に、第６図イのような元来の日本語に対して入力
文を同図ロのような形式で入力している。すなわ
ち、漢字の部分をシフト・キーにより、カツコで
囲む方法である。また、計算言語学23−１
（1980.6.13）に示されているように、第７図イの
原稿をロのような形式で入力を行なうような例も
ある。すなわち、字形の特徴を符号化した少数の
キーをカナキーボードに追加し、漢字部分を示す
区切り符号と兼ねて、漢字部分を囲んで入力する
方法である。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような方式では、本来必要とする
カナ以外のキーを区切り符号として度々打つ必要
があるのでオペレータにとつて大変負担となると
いう欠点がある。また後者の方法では、漢字の字
形を正しく認識する必要もあるので、大変煩わし
いという欠点がある。そこで、本発明は、本来必
要である入力文に対するカナキーのみを使用し内
蔵されたタイマーで１個のカナ文字を入力した時
間から、次の１個のカナ文字を入力するまでの時
間を測り、その時間が一定時間以上であつた場合
を区切りとみなし、従来使用していた区切り符号
を入力せずして、入力の際区切りの部分で一定時
間をおくだけで、区切り符号を入力した場合と同
等の入力を行なえるようにするものである。

問題点を解決するための手段 そして、上記問題点を解決する本発明の技術的
な手段は、区切り符号を入力するかわりに、１個
のカナ文字が入力された時間から、次の１個のカ
ナ文字が入力されるまでの時間を上記タイマーで
測り、一定時間以上の時間が経過すると区切りと
判断するものである。

作 用 本発明は、上記した構成によつて日本語文に対
する入力文を入力する場合、内蔵されたタイマー
により１個のカナ文字が入力された時間から、次
の１個のカナ文字が入力される時間までを、毎回
測かる。そして、測られた時間が一定時間以上で
あつた時、そこで区切りと判断するわけである。
この結果、従来のように入力の際区切り符号に対
するキーを入力しなくても、一定時間おくだけで
区切り符号を入力した場合と同時の変換率を持つ
カナ漢字変換が行なえるようになるのである。

実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照し
ながら説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す要部ブロツク
構成図である。

同図において、キーボード１から入力されたカ
ナ文字を入力装置制御部２で一時記憶する。カナ
漢字変換用辞書８は、辞書検索部７によつて検索
される。入力装置制御部２で得られたカナ列と、
辞書検索部７で得られたカナ漢字変換用辞書情報
と時間測定部６で得られた文節区切りに関する情
報を参照して、カナ漢字変換制御部３は入力カナ
列に対応した日本語文字列を作成する。カナ漢字
変換制御部３で得られた日本語文字列は出力装置
制御部４がデイスプレイ５上に表示する。

次に本発明の実施例の動作について説明する。
上記構成の本発明装置によつて、日本語文章の入
力は次の如くして行なわれる。第２図は、従来の
装置によつて日本語文章の入力を行なう際の入力
例でイは原稿、ロは入力文である。第３図は、本
発明装置によつて日本語文章の入力を行なう際の
入力例で、イは原稿、ロは入力文である。オぺレ
ータは、キーボードのカナキーを使用して日本語
文章をその読みに従つて入力する。従来では、第
２図で示されるように区切りで示された区切りを
入れたい部分（この例では、文節単位）に、区切
り符号に相当するキーを入力していたが、本発明
装置では「 」で示された区切りを入れたい部分
（この例では、文節単位）で、一定時間以上、例
えば１秒以上間をおくことによつて、そこが区切
りと判断される。ただし、一定時間は、あらかじ
めタイマーに定めておけば何秒でも良い。第４図
に本発明の実施例の具体的な回路例を示す。これ
はマイクロコンピユータ１３，RAM（ランダム
アクセスメモリ）９、プラグラムROM（リード
オンリーメモリ）１０、漢字辞書１１、キーボー
ド１２、表示回路１４、タイマー１５、２次記憶
装置１６がそれぞれ接続された構成になつてい
る。

キーボード１２から入力された読みは一時
RAM９に記憶され、その読みに対応する日本語
表記を漢字辞書１１とタイマー５で測られた区切
り情報を使つて変換し、その出力結果を表示回路
１４に表示したり２次記憶装置１６に記憶するも
のである。プログラムROM１０には、すべての
手順が書かれたプログラムと一部の辞書が記憶さ
れている。

次に上記のように構成したカナ漢字変換装置の
時間測定部を第５図のフローチヤートで説明す
る。

まず、ステツプ１７で前のカナ文字が入力され
た時間を測り、変数Ａに貯える。つぎにステツプ
１８で次のカナ文字が入力された時間を測り変数
Ｂに貯える。カナ文字とカナ文字が入力される間
の時間を測りたいので、ステツプ１９でＢとＡの
差を求める。その時もし差が１秒以上であつた場
合、ステツプ２０でそこが区切りと判断し、区切
り情報を付加してステツプ１７に戻る。もし、１
秒以下であれば区切りでないと判断してステツプ
１７に戻る。

発明の効果 以上のように本発明は、キーボードから入力さ
れたカナ列を入力装置制御部で一時記憶し、カナ
漢字変換用辞書とその辞書を検索する辞書検索部
を有し、入力装置制御部の出力であるカナ列と辞
書検索部の出力である辞書情報と時間測定部から
得られる区切りに関する情報を使用して、日本語
表記をカナ漢字変換制御部で作成し、その出力結
果を出力装置制御部でデイスプレイに出力するよ
うに構成しているので、タイマーで測られた時間
が一定時間を越えていた場合、その間が区切りと
判断され、その結果入力の際区切り符号に対応す
るキーを打鍵することなく、一定時間おくだけで
区切りをいれることが可能となる。その結果によ
り、オペレータは区切りごとに度々区切り符号を
入力する必要がなくなり、日本語に対する入力文
のカナ列のみを入力すれば良くなるので大変入力
が容易となり、オペレータの負担が軽減されると
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるカナ漢字変換
装置の要部ブロツク構成図、第２図は従来の装置
における入力例を示す図、第３図は上記実施例に
おける入力例を示す図、第４図は上記実施例をよ
り具体的に示す要部ブロツク図、第５図は上記実
施例における時間測定部のプログラムの一例を示
すフローチヤート、第６図および第７図は従来の
装置における入力例を示す図である。 １……キーボード、２……入力装置制御部、３
……カナ漢字変換制御部、４……出力装置制御
部、５……デイスプレイ、６……時間測定部、７
……辞書検索部、７……カナ漢字変換用辞書部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 日本語文章の読みをカタカナで入力するキー
   ボードと、前記キーボードから入力されたカナ文
   字列を一時記憶したり必要に応じて出力する入力
   装置制御部と、カナ漢字変換に必要な情報を貯え
   ているカナ漢字変換用辞書部と、前記カナ漢字変
   換用辞書部から所望の単語を検索する辞書検索部
   と、前記キーボードから１個のカナ文字が入力さ
   れた時間から、次の１個のカナ文字が入力される
   までの時間を測り、一定時間以上の時間が経過す
   ると文節の区切りと判断する時間測定部と、前記
   入力装置制御部から得られるカナ文字列と前記辞
   書検索部から得られる辞書情報と、時間測定部か
   ら得られた文節区切りに関する情報を使つてカナ
   文字列から日本語の一般表記に変換するカナ漢字
   変換制御部と、日本語等を表示するデイスプレイ
   と、前記カナ漢字変換制御部から得られた日本語
   表記を前記デイスプレイに表示させる出力装置制
   御部を具備していることを特徴とするカナ漢字変
   換装置。