JPH0350263A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、表面外観に優れるとともに成形性および機械
的性質、耐熱性、低温衝撃特性に優れ、鋼板と一体塗装
可能な自動車外装、外板用熱可塑性樹脂組成物に関する
ものである。

（従来の技術） 鋼板と一体塗装可能な自動車外装、外板用材料として、
特に、低温時の耐衝撃性、高温時の剛性、塗装時の耐熱
性、表面平滑性が要求されている。

これらの要求特性に対し、ポリテ）ラメナレンテレフタ
レート、芳香族ポリカーボネート、ブタジェン系グラフ
ト共重合体にガラス繊維およびカーボンブラックを配合
する方法（特開昭６４−１１１５２号公報）、ポリフェ
ニレンエーテルと置換オレフィン化合物を反応させた変
性ポリフェニレンエーテルに、一種以上の官能基を分子
中に有する変性ポリオレフィンを配合する方法（特開昭
６３−３３４７１号公報）等が提案されている。

しかし、これらはいずれも導電性が低すぎる為に、鋼板
との一体塗装の過程で、直接、電着塗装および静電塗装
をすることができない。

その為、プラスチック表面に導電性を付与するために、
導電性プライマーを塗布しなげればならなかった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、ポリアミド樹脂と変性ポリオレフィンに、カ
ーボンブラックと繊維状補強材を配合することにより、
高導電性、高剛性、塗装時の耐熱性、低温衝撃性に優れ
、表面外観性及び成形性が良好であり、しかも鋼板と一
体塗装可能な自動車外装、外板用熱可塑性樹脂組成物の
提供を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、 （Ａ）ポリアミド樹脂　　　６０〜９５重景％（重量変
性ポリオレフィン　５〜４０重量％からなる組成物１０
０重量部に対して （Ｃ）カーボンブラック　　６〜６０重量部（Ｄ）繊維
状補強材　　　　１０〜５０重量部よりなる自動車外装
、外板用熱可塑性樹脂組成物である。

本発明に用いられるポリアミド樹脂（Ａ）としては、ナ
イロン−６、ナイロン−１１、ナイロン−１２などのポ
リラクタム類、ナイロン−６，６、ナイロン−６１０、
ナイロン−６，１２などのジカルボン酸とジアミンとか
ら得られるポリアミド１ｍ、ナイロン−６７６゜６、ナ
イロン−６／６．１０、ナイロン−６／６．Ｈ，ナイロ
ン−６／６．１２、ナイロン−６／６．６／６．１０　
、ナイロン−６／６．６／６，１２　、ナイロン−６／
６Ｔ　（Ｔ　：テレフクル酸成分）などの共重合ポリア
ミド類、またこれらの混合物などの高アミノ末端ポリア
ミドが挙げられる。

本発明に用いられる変性ポリオレフィン（Ｂ）とは、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメククリル酸
共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸−無水マレイン酸共重
合体、エチレン−アクリル酸メチル−無水マレイン酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸
共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレンーメククリル酸エチルー無水マ
レイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル−ｇ−
無水マレイン酸共重合体（パｇ”は、グラフトを表す。

以下同じ）、エチレン−メタクリル酸メチル−ｇ−無水
マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル−ｇ
−マレイミド共重合体、エチレン−アクリル酸エチル−
ｇ−Ｎ−フェニルマレミド共重合体、エチレン−１０ピ
レン−ｇ−無水マレ−イン酸共重合体、エチレン−ブテ
ン−１−ｇ−無水マレイン酸共重合体、エチレン−プロ
ピレン−１，４−へキサジエン−ｇ−無水マレイン酸共
重合体、エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジェン
−ｇ−ｍ水マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン
−２，５ノルボルナジェン−ｇ−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−プロピレン−ｇ−Ｎ−フェニルマレイミ
ド共重合体、エチレン−ブチ７−１−ｇ−Ｎ−フェニル
マレイミド共重合体、スチレン−ブタジェン−ｇ−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体及びそれらの変性品を挙げることができ、これらは各
々単独あるいは、混合物の形で用いることができる。

本発明に用いられるカーボンブラック（Ｃ）としては、
種々の方法で製造した種々のグレードのものを使用する
ことができ、例えばファーネス法、チャンネル法、サー
マル法等により製造したものを使用することができる。

また、ゴム用ファーネス、熱分解カーボン、電池用カー
ボン、ブラックカラー用カーボン等を使用することがで
き、また、カーボンブラックの粒子形状にっていも特に
制限がなく、カーボンファイバーをも使用することがで
きる。

カーボンブラックとしては、導電性カーボンブラックを
使用するのが好ましい。

本発明に用いられる繊維状補強材（Ｄ）としては、ガラ
ス繊維、チタン酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊維、
セラミック繊維、ワラストナイト、炭素繊維、金属炭化
物繊維、金属酸化物繊維、ウィスカー、アラミド繊維、
硬化フェノール樹脂繊維が挙げられ、単独または２種以
上の組合せで用いられるが、特にガラス繊維が好ましい
。

また（Ｄ）の表面をシラン系化合物、例えばビニルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルＦリエトキシシラ
ン、Ｔ−グリシドキシプロビルトリメキシシラン等で処
理しておいてもよい。

本発明の樹脂組成物を自動車外装、外板部品として鋼板
と一体塗装可能とするための混合割合は、樹脂組成物あ
たり（Ａ）成分が６０〜９５重量％、（Ｂ）成分が５〜
４０重量％、更に（Ａ）成分、（Ｂ）成分との組成物１
００重量部に対して（Ｃ）成分が６〜６０重量部、（Ｄ
）成分が１０〜５０重量部を含有するように混合しなけ
ればならない。

（Ａ）成分の含量が６０重量％より少ない場合は、得ら
れる組成物の塗装耐熱性、耐溶剤性が不十分であり、一
方（Ａ）成分の含量が９５重量％より多い場合は、得ら
れる組成物の低温時の衝撃特性が不十分である。

（Ｃ）成分については、６重量部より少ない場合は得ら
れる組成物の堆積抵抗率が大きすぎ、電着塗装及び静電
塗装が不可能である。一方６０重量部より多い場合は、
低温衝撃が低下し、表面性が悪化してくる。

（Ｄ）成分にっていは、１０重量部より少ない場合は得
られる組成物の高温剛性、塗装時の耐熱性が改良されず
、一方５０重量部よりも多い場合は、低温衝撃が低下し
且つ表面性悪化、成形品の異方性が生じ好ましくない。

（実施例） 以下実施例を挙げて本発明の効果を詳述する。

なお電着塗装及び静電塗装は、導電性プライマを塗装せ
ずに行った。評価基準はＯ（塗装可能）、×（塗装不可
能）である。

実施例１〜５ （Ａ）としてはナイロン−６，６、（Ｂ）としてはエチ
レン／アクリル酸エチル／無水マレイン酸共重合体、（
Ｃ）としては、ファーネスブラック、（Ｄ）としては、
繊維径１０μｍのガラス繊維を使用した。うち、実施例
１〜３については、電着塗装も可能な材料。

比較例１ （Ａ）ナイロン−６，６単体 比較例２ （Ａ）ナイロン−６，６５０重量％に、（Ｂ）エチレン
／アクリル酸エチル／無水マレイン酸共重合体を５０重
量％配合した。

比較例３ ＧＥ社製のノリルＣＴＸ−９１０ 比較例４ １）ｕ　Ｆｏｎｔ社製のＢｅｘｌｙ　Ｃ−８０３（発明
の効果） 本発明の自動車の外装、外板用熱可塑性樹脂組成物は、
高導電性、高剛性、塗装時の耐熱性、低温衝？性に優れ
、表面外観性及び成形性が良好であり、鋼板と一体塗装
（静電塗装好ましくは電着塗装）可能でかつ、塗装時□
にプライマ工程を省略することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）（Ａ）ポリアミド樹脂６０〜９５重量％（Ｂ）変
   性ポリオレフィン５〜４０重量％からなる組成物１００
   重量部に対して （Ｃ）カーボンブラック６〜６０重量部 （Ｄ）繊維状補強材１０〜５０重量部 よりなる自動車外装外板用熱可塑性樹脂組成物。