JPH03500489A - 尿失禁器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 尿失禁器具 本発明は尿失禁を制御するためのまた女性の膣及び直腸の脱出症のための器具に 関する。特に、本発明は膣の中に取はずし自在に挿入できる器具に関するもので ある。

女性の尿失禁はありふれた問題でありそして分娩中膀胱又は膀胱頚部に損傷が生 じた場合に特に一般的なものとなる。

年とった女性の病人においては、尿失禁は広くまんえんする。

正常の抑制力ある病人においては、直立姿勢では骨盤法筋肉下側の膀胱頚部の下 降はなく、そのため膀胱及び膀胱頚部並びに骨盤尿道に対する腹部内圧力の均等 な分布が生じ、自制が保たれる。しかし、緊迫失禁では骨盤法筋肉の下側の膀胱 頚部の下降のためこれが失われる。せきをしたり、くしゃみをしたり又は身体的 運動をした時、すなわち緊張が膀胱にもたらされた時は不本意の尿噴出が膀胱か ら解放される。この不本意の尿解放は不快でありまた困るものである。この解放 された尿はそけい部（もものつけ根部分）を刺激しいやな臭気を生じるものとな る。

膣及び直腸の脱出症は女性においては非常にありふれたものであり、特に−人ま たはそれ以上の子供を膣を通して分娩したことのある人にとっては非常にありふ れた状態のものである。これらの状態は苦痛なものでありまた不快なものである 。さらに、性交は膣の閉塞によりそこなわれる。

゛緊迫失禁と膣及び直腸脱出症の治療にとって外科的処置が最も適当であること は一般に受け入れられる考えである。しかし、年取った又は衰弱した病人にあっ ては手術の危険は大きすぎそのためこれらの状態は処理されないままとなる。

失禁を処置し手術に頼るのを避けるために今までに提案された器具は一般に不満 足なものであった。特に、これらの器具は扱いにくく使用するのが困難であり頻 繁に取替える必要があり、恒久的な失禁の場合は不適当でありまた不本意の尿の 漏れを防止することができないことが多い。

女性の尿失禁を制御するための従来公知の膣内器具は米国特許第４．１３９．０ ０６号に開示されている。この公知の器具は尿道の偏向を目的としている。さら に詳細には、この器具は、膣の土壁の表面とこれに近接する尿道の中央部分とを 恥骨に向って変位させ、膀胱から尿道口までの尿道を通る尿の流れに対する病人 の自然制御を回復させるため尿道膀胱角度を減少させるようにする目的を有して いる。この器具は、尿道中央部分の両側に位置しかつこれに力を加えて尿道中央 部分を恥骨に向けて偏向させる一対の前方突起を有している。

本発明の１つの態様は、膣及び直腸脱出を制御する助けとなる膣内器具を提供す ることを目的としている。

ここに膣内器具が開示されるが、この器具は底部中央部分によって相互に連結さ れた前方及び後方部分を具備し、この前方部分は、前部膣壁に近接して位置する ようになっておりかつ膣壁の背後に位置する膀胱底部及び膀胱頚部を持ち上げる だめの突起手段を含み、前記前方部分はさらに膀胱頚部がその内部に位置を占め るくぼみを含み、後方部分は後部膣壁に近接して位置するようになっており、ま た前記器具は弾性的に変形可能で弓形形状に弾性変形することができそれにより 膣内でこの器具が膣壁と係合するよう弾性的に偏向するようになっている。

底部分は好ましくは弓形形状とされ、そして好ましくは弾性材料で構成されるか 又はこの弓形形状の内部に埋め込まれた弾性材料を有する。

好ましくは、膀胱底部及び膀胱頚部を持ち上げる受け台状の構造は、前部膣壁に 近接して位置する技部の自由端から延出する２つの突起によって形成される。こ れらの突起はその間にくぼみを有する。このくぼみは前部膣壁と膀胱の頚部及び 底部とを受け入れる。

使用時、この底部分は技部を外側に向って付勢しこの器具を膣の中に保持するの を助けるようにする。

後部膣壁に近接する技部は好ましくはその自由端に２つの脚を有する。これらの 脚は好ましくは会陰体上にかぶさるようにわん曲されまた広げられこの器具を膣 内に支持するようにしている。

好ましくは、この２つの技部の向き合う内側表面は相補的な溝と隆起部を担持す る多孔質の変形可能材料によって被覆される。この材料は膣粘膜に似せて作られ る。性交はそのため、この多孔質材料が男性の相手によって容易に識別されない のでこの器具によっては変化を生じない。さらに、これらの溝と隆起部とは膣を 通る月経血液と膣分泌物の流通を助ける。

本発明のもう１つの態様は尿失禁を制御するのを助ける膣内器具を提供する目的 を有している。

ここに女性の尿失禁を制御するのを助けるだめの膣内器具が開示されるが、この 器具は、弓形の茶わん状とされた形状で使用者の膣内に上方に向って凸面形状で 保持されるように形作られた中央部分と、この中央部分から後方に延出し後部膣 壁と係合する後方部分と、前記中央部分から上方に延出し膀胱頚部に近接する前 部膣壁と係合し　またこれに近接して位置する膀胱部分を持ち上げる前方部分と 、この前方部分によって得られ膀胱頚部を支持するよう位置している膀胱頚部受 は台とを有し、また前記器具は弾性変形可能な材料で形成されそれにより後部及 び前部の膣壁と係合するよう屈撓しこの器具を上方に向って凸面状態に保持しそ の前方部分が膀胱を持ち上げまた膀胱頚部を載せるようにしている。

またさらに、上記のリングは直径が調節可能であることが好ましい。

本発明は添付図面を参照し実例をあげることにより以下に記載される。

第１図は膣内器具の斜面図、 第２図は膣内器具の側面図、 第３図は膣内器具の端面図、 第４図は所定位置の膣内器具を示す女性骨盤器官の略式垂直断面図、 第５図は尿失禁を制御するのを助ける膣内器具の概略斜面図、 第６図は所定位置の第５図の器具を示す女性骨盤器官の略式垂直断面図、 第７図は尿失禁を制御するのを助ける他の膣内器具の略式第８図は第７図の８− ８線に沿って切断した第７図の器具の略式切断側面図、 第９図は第７図の器具の略式端面図である。

第１図に示される膣内器具は可撓材料、例えばプラスチック／シリコン合成物で 構成される。

この器具は弓形形状の底部分１０を具備している。この実施態様において、底部 分はほぼ“Ｕ字形”形状の弓形部１２を形成する。底部分１０は本質的に弾性と することができ又は弾性インサートを含むことができる。弓形部１２は使用時子 宮の頚部に近接する開口１３を含んでいる。弓形部１２は２つの向き合う技部１ ４と１６とを相互に連結する。技部１４は使用時前部膣壁に近接して位置しまた その端部に２つの向き合う丸くされた突起１８を有し、これら突起１８はその間 にくぼみ２０を有し受け台状の構造を形成するようにしている。

弓形部１２から延出する技部１６は、実質的に平面構造でありその前方端部に一 対の広げられた脚２２を有している。

この弓形部１２の可撓及び弾性の性質は、この器具が膣内に挿入されるのを容易 にし、またその内部での保持を助ける。

特に、この弓形部１２は技部１４と１６を外側に付勢しこれら技部を膣の前壁と 後壁とにそれぞれ押しつけ、この器具を所定位置に保持させるようにする。

第４図に示すように、この器具が膣の中に挿入された時、技部１４は前部膣壁２ ４に近接して位置しまたこれを支持し前部膣壁の脱出（膀胱ヘルニア）と前部膣 壁２４を押圧する膀胱によって生じる脱出（膀胱尿道脱）とを阻止する。技部１ ４の外側への付勢により突起１８は、前部膣壁２４を受けまた骨盤法筋肉の上方 の膀胱の頚部と底部とを持ち上げ、それにより自制力を生じるようにする。さら に、膀胱頚部の顕著な閉鎖が達成され尿道と膀胱との間に形成される角度が減少 する。これらの特徴はさらに自制力を増大させる。

弓形部１２は主要な子宮仙骨の靭帯（図示しない）を支持しまた子宮を骨盤空間 内に持ち上げるのを助け、それにより子宮脱を阻止する。弓形部１２の開口１３ は子宮頚管に近接して位置する。

技部１６は後部膣壁２６に近接して位置しかつこれを支持しそれにより後部膣壁 脱出（腸ヘルニア）き直腸脱出（後方ヘルニア）とを阻止する。技部１４の脚２ ２は直腸近傍のくぼみ２７の領域で後部膣壁２６に当接する。この脚の拡張され る性質によりこれが会陰体の上に装着され、このためこの器具を膣内に保持する のを助ける。

この器具は異なったサイズの膣に適合するようサイズの異なったものとすること ができる。好ましくは、膣壁に接触するこの器具のこれらの部分は、Ｄｉｓａｅ ｓｔｒｏｌ及び５ｕｌｔｒｉｌクリームを塗り膣の炎症が最小となるようにする 。

第５図及び第６図に示される本発明のもう１つの実施態様においては、小さな膨 張可能なゴム風船２８が突起１８の間に設けられる。このゴム風船は膨張されて 膀胱頚部を恥骨結合部に押しつけそれにより尿道を閉鎖し自制力が得られるよう にする。この風船１８は、病人によってこれを操作できる場合に膣から出る、風 船に連結された小さな導管により、膨張及び収縮ができる。

第７図から第９図には尿失禁を制御するのを助ける膣内器具が略図式に描かれて いる。この器具３０は弾性材料で形成されそれにより使用時膣内部で弾性的に変 形され外側付勢されて後部及び前部の膣壁と接触するようになっている。この器 具は約８ｃｍの直径である。器具３０は月経血液と膣分泌物を放出させる開口３ ２を有する弓形部わん状の形状の中央部分３１を含んでいる。

中央部分３１から後方に後方部分３３が延出し、この後方部分３３はこの特定実 施態様においては一対の後方に延出する突起３４を具備している。

さらに中央部分３１から前方部分３５が延出し、この前方部分３５はほぼ上方に 向って突出し使用時前方と上方に延び膀胱頚部に近接する前部膣壁と係合するよ うになっている。

この前方部分３５は一対の上方に延出する突起３６を含み、これらの突起３６は 前部膣壁と係合して膀胱頚部に近接する膀胱を持ち上げるようにする。突起３６ は約２ＣＯ１の高さである。これら突起３６の間に受け台３７が区画形成されこ の受け台内部に膀胱頚部が支持されるように位置する。膀胱頚部に加えられる圧 力はこの受け台頭部３７によって最小にされることが理解されるべきである。

好ましくは器具３０は十分な弾性を有する成形弾性材料で一体に形成されそれに より変形され膣内に挿入されるとき、後方部分３３と前方部分３５とが弾性的に 付勢されて膣の後部及び前部の壁と接触するようになっている。

中央部分３１は膣の側面と係合する側面３８を有し、器具３０を所定位置に保持 するのを助けるようにし、中央部分３１は上方に向う凹面とされそれにより変形 され膣内に挿入されるとき、後方部分３３と前方部分３５が弾性的に付勢され膣 の後部及び前部の壁と接触するようになっている。

上記の実施態様において、器具３０は“茶わん”形状になるよう前もって形成さ れる。しかし、中央部分３１はさらに平面形状とすることができ、それにより膣 内の所定位置で弾性的に変形されて弓形又は“茶わん”形状になるようにする。

上記の本発明の好適な実施態様は、これら器具を開業医によって麻酔剤なしに所 定位置に設置することができ即時の効果が得られるという利点を有している。

Ｆ／Ｇ、１ Ｆ／（３，，５ Ｆ／θ、６ ＦＩＣｙ、７ 国際調査報告

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．底部中央部分によって相互に連結された前方部分と後方部分とを具備し、こ の前方部分が前部膣壁に近接して位置するようになっておりまた膜壁の背後に位 置する膀胱底部と膀胱頸部とを持ち上げる突起手段を含み、前記前方部分がさら に膀胱頸部がその内部に位置を占めるくぼみを含み、前記後方部分が後部腹壁に 近接して位置するようになっている、膣内器具において、この器具が弾性変形可 能で弓形形状に弾性変形することができそれにより膣内で膣壁と係合するよう弾 性的に偏向するようになっている膣内器具。
2. ２．前記器具が弾性材料で形成され又は内部に埋め込まれた弾性材料を有し、前 記底部が側面視で弓形又は“Ｕ字形”の形状でありかつ使用時上方に向う凸面と なっている請求項１に記載の器具。
3. ３．前記前方部分は、前記くぼみがその間に位置する２つの突起を含んでいる請 求項２に記載の器具。
4. ４．突起が上方に向って延出し約２ｃｍの高さである請求項２に記載の器具。
5. ５．底部分が、器具を膣内に保持するのを助けるため前方部分と後方部分とを外 側に向って付勢している請求項３に記載の器具。
6. ６．後方部分が２つの脚を有しこれら脚が器具を膣内に支持するため会陰体の上 に適合するようわん曲されかつ広げられている請求項１に記載の器具。
7. ７．前方部分には膀胱頸部の少なくとも一部を閉鎖するための膨張可能な部材が 設けられている請求項１に記載の器具。
8. ８．膀胱頸部の少なくとも一部を閉鎖するためこの頸部に圧力を加えるよう前記 くぼみ内部に配置される膨張可能部材をさらに含んでいる請求項１に記載の器具 。
9. ９．女性の失禁を制御するのを助ける膣内器具であって、この器具が、弓形の茶 わん形状で使用者の膣内で上方に向って凸面形状に保持されるよう形作られた中 央部分と、後部膣壁と係合するよう前記中央部分から後方に向って延出する後方 部分と、膀胱頸部に近接する前部膣壁と係合しかつこれに近接して位置する膀胱 部分を持ち上げるよう前記中央部分から上方に向って延出する前方部分と、膀胱 頸部を受けるよう位置する前記前方部分によってもたらされる膀胱頸部受け台と を有し、前記器具が、弾性変形可能な材料で形成され後部及び前部の膣壁と係合 するよう屈撓しこの器具を上方に向って凸面形状に保持し、前方部分が膀胱を持 ち上げかつ膀胱頸部を受けるようにしている膣内器具。
10. １０．前記後方部分が一対の後方に延出する部分であり、前記前方部分が一対の 上方に向って延出する部分でありこの部分の間に前記受け台が位置している請求 項９に記載の器具。
11. １１．前記中央部分が月経血液と膣分泌物とを放出することのできる開口を有し ている請求項１０に記載の器具。
12. １２．前記器具が弾性材料から一体に成形される請求項１１に記載の器具。
13. １３．実質的に添付図面を参照して上記のように記載された膣内器具。