JP2008537497A - 女性の尿失禁改善器具 - Google Patents
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Abstract
尿失禁治療器具が開示される。器具は、尿道を支持するための支持部と、器具の移動に抵抗するための固定部と、挿入具とを備える。挿入具は支持部がノードに取り付けられる場所に位置される。同時に、挿入具は器具の中心軸から半径方向外方へ支持部を押し進める。
【選択図】 図1A
【選択図】 図1A
Description
本願は、2005年3月17日に出願され、現在WO2005/087154として公開され、名称が“Apparatus for the Prevention of Urinary Incontinence in Females”であるPCT出願第PCT/IL2005/000304号の一部継続出願であり、2004年5月20日に出願され、現在WO2004/000433として公開されているPCT出願第PCT/IL2004/000433号の一部継続出願であり、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれている。これらの関連出願はさらに、米国特許法第119条第e項の下に、2004年3月18日に出願された米国仮出願第60/553964号、2004年3月25日に出願された米国仮出願第60/555977号、2004年5月13日に出願された米国仮出願第60/570469号、2004年5月13日に出願された米国仮出願第60/570535号、2004年8月5日に出願された米国仮出願第60/598835号、2004年8月19日に出願された米国仮出願第60/602636号の利益を主張し、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれている。上記に加えて、本願は、米国特許法第119条第e項の下、2005年9月22日に出願された米国仮出願第60/719422号、及び2006年1月25日に出願された米国仮出願第60/762059号の利益を主張し、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれている。
本発明は、一般に、例えば、女性の失禁及び/又は脱出症の予防装置を提供することによる女性の病状の治療に関する。
尿失禁は女性の間に広まっている問題である。女性の50%までが不本意に尿を漏らすことがあり、女性の約25%がこの問題に対処するためある時期に医師の診断を求めていると推定される。最も一般的なタイプの尿失禁である緊張性失禁は、運動、咳、くしゃみ、笑いなどの間に起こる腹圧上昇から生じる不本意の尿漏れを意味する。多数の様々な要因が緊張性失禁の進行の原因となるが、緊張性失禁は、複数回の普通分娩を体験した年齢35〜65歳の女性の間で最も広まっている。緊張性失禁は、女性にとって苛立たしく不愉快であり気恥ずかしいものである。多くの女性は、この問題に対する本当の解決策ではなく、非常に不便であり、かつ、信頼性がないにもかかわらず、失禁に対処するため衛生パッド又はおしめを着用する。外科治療は、膀胱頸部を骨盤底より高くし、それによって、圧力を膀胱、膀胱頸部、及び尿道中間部へ一様に分布させるため、尿道傍組織を恥骨の骨膜又は腹直筋膜に固定する。近年、“TVT”(「テンションフリー膣テープ」)として知られている手術が開発され、これは、メッシュテープが尿道中間部の下に埋め込まれ、ハンモックを作ってその上で腹圧の上昇中に尿道がもつれるようにする。しかし、外科手術は重症の場合にのみ適しており、失禁を体験している大多数の女性は外科的解決策を必要とせず、それどころか間違いなく回避するであろう。
非外科的治療の一様式として、医師又は女性本人によって膣に挿入される装置の使用がある。殆どの装置は、尿道の中の尿の流れを阻止又は完全に遮断するため、膀胱頸部に圧力を加えるように設計されている。様々なこのような装置はこの技術分野において知られている。例えば、開示内容が参照によって本明細書に組み込まれている、名称が“Urinary Incontinence Device”であるMoserの米国公開第2002/0183711号、名称が“Device for prevention of involuntary urination”であるJensen他の米国特許第6739340号、名称が“Resilient incontinence insert and a method of making the same”であるZunker他の米国特許第6679831号、名称が“Female incontinence control device”であるJamesの米国特許第6460542号、名称が“Intra−vaginal device”であるBiswasの米国特許第6413206号、名称が“Method for Treating Female Incontinence”であるKreshの米国特許第5785640号、名称が“Pessary”であるMartelly他の米国特許第5771899号、名称が“Device for Arrangement in the Vagina for Prevention of Involuntary Urination with Females and an Applicator for use in Insertion of the Device”であるReimerの米国特許第5618256号、名称が“Female Anti−Incontinence Device”であるJumaの米国特許第5417226号、名称が“Urinary Incontinence Device”であるBiswasの米国特許第5386836号、名称が“Female Incontinence Device”であるEnhorningの米国特許第5007894号、及び名称が“Urinary Incontinence Device”であるBiswasの米国特許第4920986号を参照されたい。
上記の一覧に挙げられた装置の多くに伴う1つの問題は、これらの装置が尿道を完全に閉塞させるので、女性が排尿できるようにするためにはこれらの装置が除去されるか又は折り畳まれなければならないことである。この欠点を解決するため、尿道を完全に閉塞させない特殊化された形状を有する膣内装置が開発されたが、これらの装置は、大型、不快、かつ、侵襲性という傾向がある。これらの装置は、膣に刺激又は痛みを引き起こす傾向もある。
別の一般的な欠点は、この技術分野において知られている殆どの装置は、挿入及び/又は除去が困難であるか又は苦痛を伴うという傾向もあることである。尿の流れを正確に抑えるためには、装置は膣管内に適切に位置決めされなければならない。結果として、医師は装置を適切な位置に配置することが求められる。殆どの場合、装置は、(熟練した医師が装置を挿入するために要する時間と費用のため)長時間に亘って膣内に留まるのに適している。しかし、長時間に亘って膣内に配置されているとき、装置は、膣感染症、壊死、又は出血を引き起こすことがある。
発明の一部の典型的な実施形態の一態様は、失禁装置に、少なくとも装置の一部分に弾性補強を提供するのに適した挿入具を設けることに関する。失禁装置は支持アームが設けられていてもよい。一部の典型的な実施形態では、挿入具は、患者の尿道を支えるために失禁装置の支持アームと共に使用される。発明の典型的な実施形態では、挿入具は、尿道を支えるため支持アームを半径方向へ(装置の中心軸から半径外方へ)拡張させる。半径拡張は装置のこれまでの半径方向の外形の20%にまで達してもよい。半径拡張は装置のこれまでの半径方向の外形の50%にまで達してもよい。一部の実施形態では、半径拡張は装置のこれまでの半径方向の外形の50%を超える。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は失禁装置の中央ノードで支持アームの集中点に位置している。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は失禁装置の中央ノードに侵入する。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は、膣壁の反対側に位置している装置の表面、すなわち、内面に配置されている。
発明の典型的な実施形態では、挿入具は円錐形状である。挿入具は幾何学的に係止していてもよい。挿入具の幾何形状は変化してもよい。挿入具は双安定でもよい。挿入具はOリングでもよい。挿入具は着脱可能に嵌め合わされた複数の部品で構成されていてもよい。挿入具の少なくとも一部分は弾性的でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は失禁装置上の少なくとも1つの位置に係止する。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は失禁装置上の位置に着脱可能に係止する。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は、支持及び/又は圧力が装置の固定アームに与えられるように、失禁装置に対して位置決めされている。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は、本明細書及び関連出願に記載されているようなアプリケータを使用して展開される。失禁装置には、使用後に装置を膣から除去する除去装置が設けられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置にはカバーが設けられている。尿道支持は尿道中間部の支持でもよい。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は内部及び/又は外部弾性支持部材が設けられている。弾性支持部材は失禁装置のアームを偏向してもよい。弾性支持部材は、失禁装置の中心軸から半径方向外方へ失禁装置のアームを偏向してもよい。弾性支持部材は、失禁装置の中心軸へ向かって半径方向内方へ失禁装置のアームを偏向してもよい。弾性支持部材は失禁装置の少なくとも支持アームのために使用されてもよい。弾性支持部材は失禁装置の少なくとも固定アームのために使用されてもよい。挿入具は、支持及び/又は圧力が装置の支持アームに与えられるように、失禁装置に対して位置決めされていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具によって装置に与えられる支持は膣壁によってアームに加えられる力に対抗する支持である。発明の一部の典型的な実施形態では、圧力はアームを装置の中心軸から半径方向外方へ押し進め、装置の半径拡張を生じさせる。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置には張力低減アームが設けられている。張力はアームに折り畳み部を設けることによって低減されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、張力低減アームはアプリケータ内に格納されている間は折り畳まれているが、展開時に、アームは支持及び/又は固定するために拡張する。
発明の一部の典型的な実施形態の一態様は、複数の安定構造を有する失禁装置を提供することに関する。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置には少なくとも双安定である部品が設けられている。双安定部品には、装置を半径方向に拡張させない第1の安定位置と、装置を半径方向に拡張させる少なくとも第2の安定位置とが設けられていてもよい。双安定部品は、失禁装置に対して実質的に移動することなく、第1の安定位置から第2の安定位置へ移ってもよい。双安定部品は、失禁装置に対して移動することにより、第1の安定位置から第2の安定位置へ移ってもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、装置には第2の安定位置を第1の安定位置へ変化させることができる除去装置が設けられている。装置はカバーと共に使用されてもよい。装置はアプリケータを使用して膣内で展開されてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態の一態様は、特定の使用中の外形を実現するために、様々な材料特性を持つ様々な部品で構成されている失禁装置を提供することに関する。例えば、発明の一部の典型的な実施形態では、部分的に弾性である及び/又は部分的に剛性である挿入具が失禁装置に設けられている。部分的に剛性である挿入具は、失禁装置の支持部及び/又は固定部の選択的な拡張及び/又は収縮を適用するために使用されてもよい。様々な材料特性を持つ様々な部品は、失禁装置に加えられた力及び/又は失禁装置によって加えられた力を分散させるために使用されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は、有効な失禁治療を提供するために様々な材料特性を持つ様々な材料で構成されている。
発明の典型的な実施形態の一態様は、失禁装置の少なくとも一部分に弾性機械的な半径拡張を行うことに関する。発明の一部の典型的な実施形態では、力が弾性中央部材によって弾性機械的な半径拡張のため加えられる。弾性中央部材は、(一部の実施形態では、機械的であり、したがって、「弾性機械的」という名前である)装置の半径拡張を引き起こす拡張機へ動作的に連結されていてもよい。装置には半径方向に拡張された装置の一部分を構成する支持アームが設けられていてもよい。装置は半径方向に拡張された装置の一部分を構成する固定アームが設けられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置の半径拡張はアプリケータからの装置の抜き出し時に起こる。発明の一部の典型的な実施形態では、装置は、弾性中央部材が拡張機に力を加えることを停止し、これによって装置の半径収縮を引き起こす及び/又は装置のより簡単な除去を可能にさせる除去装置が設けられている。
発明の典型的な実施形態の一態様は、装置の半径拡張及び/又は収縮を補助する弾性リングを有する失禁装置を提供することに関する。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リングは、装置に半径拡張及び/又は収縮を生じさせるために装置に対して複数の位置で使用される。弾性リングは、複数の位置を取るために装置の外側に沿って摺動してもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置の形状及び/又は枢着片は、失禁装置の拡張及び/又は収縮に関して弾性リングを補助する。発明の一部の典型的な実施形態では、装置は、装置収縮及び/又は装置のより簡単な除去を可能にする枢着片を取り除く除去装置が設けられている。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リングは双安定失禁装置の部品である。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リングは柔軟性がない。弾性リングは環状でなくてもよく、例えば、正方形、長方形、三角形、卵形、又はU字形でもよい。
発明の典型的な実施形態の一態様は、半径拡張力を失禁装置に提供するが、圧縮力を装置に提供しない、少なくとも1つの張力要素を失禁装置に設けることに関する。発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素は、失禁装置の固定部のアームと、対応する支持部のアームとの間に延在する。少なくとも1つの張力要素は弾性的でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素は、展開前に、かつ、アプリケータに格納されている間に伸張される。少なくとも1つの張力要素は、展開されているときに実質的に伸張されなくてもよく、コネクタの固有の伸張されていない長さに応じた失禁装置への拡張力の提供を設定する。発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素は、膣内の装置の展開後に、支持部及び/又は固定部の動きに抵抗するよう助ける。支持部及び/又は固定部の柔軟性は少なくとも1つの張力要素への望ましい応答に応じて調節されてもよい。
発明の典型的な実施形態の一態様は、失禁装置の寸法外形を増大及び/又は減少させるためにスクロールする失禁装置に関する。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は装置の直径を縮小するために装置の中心軸の周りに巻き上げられる。直径が縮小された装置は展開前にアプリケータに格納されてもよい。発明の典型的な実施形態では、スクロールされた失禁装置がアプリケータから展開されるときに、失禁装置は、患者の尿道を支えるためにより大きな直径を取るために少なくとも部分的に広がる。スクロール装置には支持及び/又は固定するための複数の突出部が設けられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、装置は、装置のアーム及び/又は突出部が尿道の何れかの側に位置決めするようにされ、展開直後又はユーザによる移動後に、装置を僅かに回転させる。スクロール装置は円筒形でもよい。スクロール装置は、一端の直径がもう一端の直径より大きくてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は複数の連結されたスクロール部が設けられている。2つのスクロール部が失禁装置に設けられていてもよい。スクロール部は柔軟性部材によって連結されていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、スクロール部は柔軟性部材の各端に位置している。スクロール部には、支持及び/又は固定するための複数の突出部が設けられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、スクロール部は装置の半径方向外形を縮小するために装置の中心軸の周りに巻き付く。半径方向外形が縮小された装置はアプリケータに格納されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置の展開中に、スクロール部は、患者の尿道を支えるためにより大きな直径を取るため広がる。尿道中間部が支持されてもよい。
発明の典型的な実施形態の一態様は、少なくともアプリケータの外面に潤滑剤を供給することに関する。アプリケータは失禁装置を挿入するためのものでもよい。潤滑剤は、アプリケータの周囲に配置されたリザーバリングによって供給されてもよい。リザーバリングは多孔性でもよい。リザーバリングは中空でもよい。潤滑剤はカバーが除去されたときに暴露されるアプリケータ上の層によって供給されてもよい。潤滑剤は、アプリケータ上に位置決めされた、潤滑剤が中に位置している可動スリーブによって供給されてもよい。発明の典型的な実施形態では、アプリケータは患者の膣内に挿入される前に潤滑される。リングは、潤滑後に、しかし、挿入前に除去されてもよい。スリーブは、潤滑後に、しかし、挿入前に取り除かれてもよい。リングのような指標が、効果的な装置展開を実現することを目的としてアプリケータの適切な挿入深さを指示するためアプリケータ上で使用されてもよい。リングは、効果的な装置展開を実現することを目的としてアプリケータの適切な挿入深さでアプリケータを物理的に止めてもよい。
発明の典型的な実施形態の一態様は、失禁装置の有効期限を延長するアプリケータを提供することに関する。半径方向に拡張可能な装置は、有効期限を延長するアプリケータと共に使用されてもよい。発明の典型的な実施形態では、アプリケータには、失禁装置の少なくとも支持部を格納する張り出し部が設けられている。張り出し部は、支持部が格納中に少なくとも部分的に応力を受けないままの状態で保たれることを可能にさせる。失禁装置の中央ノードもまた張り出し部に位置していてもよい。張り出し部は失禁装置の少なくとも部分的に拡張されたアームを収容するような大きさにされてもよい。張り出し部は、効果的な装置展開を実現することを目的としてアプリケータの適切な挿入深さを指示するために使用されてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態では、アプリケータは、失禁装置がアプリケータ内に位置しているときにアームが外向きに突出し及び/又は圧縮されないように、失禁装置のアームを収容するように適合され構成された複数の穴が設けられている。可動スリーブは、展開の準備のため、外向きに突出するアームをアプリケータの内部に位置決めするために使用されてもよい。リングのような指標が、効果的な装置展開を実現することを目的としてアプリケータの適切な挿入深さを指示するためにアプリケータで使用されてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態の一態様は、アプリケータから失禁装置を展開するため使用されるプランジャの寸法を縮小することにより失禁装置展開パッケージの寸法を最小化することに関する。発明の典型的な実施形態では、伸縮プランジャが設けられている。プランジャは折り畳まれてもよい。伸縮プランジャは少なくとも2つの部分で構成されてもよい。閉じた状態にあるプランジャは、展開状態にあるときのプランジャの寸法のおよそ半分の寸法でもよい。発明の典型的な実施形態では、リングは、プランジャとアプリケータとの間の相対運動中にこれらの間に摩擦を生じさせるためにプランジャ上に位置している。リングはプランジャがアプリケータから不注意で外れることに抵抗してもよい。
発明の典型的な実施形態では、アプリケータは、アプリケータから失禁装置を展開するために失禁装置のノードのような中央部と接触する。アプリケータは少なくとも1本の支持アームと接触することにより失禁装置を展開してもよい。発明の実施形態では、プランジャのようなアプリケータの少なくとも一部分は、支持アームを展開位置に置くことを助けるために使用される。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部と、器具の移動に抵抗する固定部と、一部分が支持部に近接して位置決めされるのに適している挿入具とを備え、挿入具が器具の支持部を少なくとも選択的に支持する、尿失禁治療器具が提供される。挿入具は、支持部の半径方向拡張を引き起こす圧力を支持部に与えるのに適していてもよい。支持部は柔軟性があってもよい。発明の典型的な実施形態では、支持部は少なくとも1本の支持アームで構成されていてもよい。挿入具はOリングでもよい。挿入具は張り出し形状でもよい。尿道支持は尿道中間部の支持でもよい。発明の典型的な実施形態では、器具はカバーをさらに備える。挿入具は円錐形でもよい。挿入具は、複数の幾何学的連結要素で構成されていてもよい。挿入具は、少なくとも支持突出部及び係止突出部で構成されていてもよい。挿入具は裏返し可能な膜でもよい。挿入具は環状挿入具でもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は弾性支持部材をさらに備える。弾性支持部材は、少なくとも支持部を器具の中心軸の方へ偏向してもよい。弾性支持部材は、少なくとも支持部を器具の中心軸から離れる方へ偏向してもよい。支持部及び固定部は、それぞれ、少なくとも2本のアームで構成されていてもよい。アームは折り畳み部が設けられていてもよい。カバーは器具を実質的に封入してもよい。少なくとも支持部及び固定部は柔軟性があってもよい。器具は柔軟性があってもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は除去装置をさらに備える。
発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部と、器具の移動に抵抗する固定部と、少なくとも一部分が弾性的であり、支持部を少なくとも支持するのに適した挿入具とを備える尿失禁治療器具が提供される。挿入具は着脱可能に嵌め合わされた複数の部品で構成されていてもよい。挿入具は、器具の中心軸から半径方向外方へ支持部を押し進めてもよい。挿入具には固定部を半径方向に拡張させる拡大端が設けられていてもよい。発明の典型的な実施形態では、器具はカバーをさらに備える。カバーは器具を実質的に封入してもよい。少なくとも支持部及び固定部は柔軟性があってもよい。器具は柔軟性があってもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は除去装置をさらに備える。尿道支持は尿道中間部の支持でもよい。支持部は少なくとも1本の支持アームで構成されていてもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部と、器具の移動に抵抗する固定部と、器具に連結された少なくとも1つの拡張機が設けられている少なくとも1つの拡張機ノードと、少なくとも1つの拡張機ノードを通り抜ける弾性部材と、弾性部材の拡大端に設けられ、拡大端が少なくとも1つの拡張機ノードを通り抜けることを妨げる着脱可能な安全装置とを備え、弾性部材が実質的に応力を受けていないときに、少なくとも1つの拡張機が器具を半径方向に拡張させる、尿失禁治療器具が提供される。発明の典型的な実施形態では、器具はカバーをさらに備える。カバーは、ノード、支持部、及び固定部を実質的に封入してもよい。少なくとも支持部及び固定部は柔軟性があってもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は、安全装置に設けられている除去装置をさらに備える。尿道支持は尿道中間部の支持でもよい。支持部は少なくとも1本の支持アームで構成されていてもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部と、器具の移動に抵抗する固定部と、第1の溝と、第1の溝の内部で器具の外面上に位置決めされ、器具の少なくとも一部分に圧縮力を加える弾性リングとを備える、尿失禁治療装置が提供される。弾性リングは支持部の半径方向収縮を達成するため支持部に圧縮力を加えてもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は、第1の溝と支持部との間に位置している第2の溝をさらに備える。発明の典型的な実施形態では、器具は第3の溝に位置している枢着片をさらに備える。展開時に、弾性リングは第1の溝から第2の溝へ移り、支持部及び固定部を半径方向に拡張させる。発明の典型的な実施形態では、器具は少なくとも枢着片に取り付けられている除去装置をさらに備える。発明の典型的な実施形態では、器具はカバーをさらに備える。支持部及び固定部は柔軟性があってもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部と、器具の移動に抵抗する固定部と、支持部及び固定部に取り付けられ、器具を半径方向に拡張させるのに適した張力要素とを備える、尿失禁治療器具が提供される。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支持するのに適した支持部を備え、器具に第1の安定位置及び第2の安定位置が設けられ、器具が第2の安定位置にあるときに支持部が尿道を支える、尿失禁治療器具が提供される。支持部は複数の支持アームが設けられていてもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は、支持部に取り付けられている双安定部品をさらに備える。双安定部品は柔軟性膜でもよい。双安定部品は係止要素でもよい。双安定部品はリングでもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は、第1の安定位置に関連付けられている第1の溝と、第2の安定位置に関連付けられている第2の溝とをさらに備える。リングは第1の溝から第2の溝へ器具の外側を摺動可能でもよい。発明の典型的な実施形態では、器具は除去装置をさらに備える。除去装置は第2の安定位置を第1の安定位置に変えるために双安定部品に取り付けられていてもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、尿道を支えるのに適した支持部と、第1の材料特性を示す第1の材料及び第2の材料特性を示す少なくとも第2の材料を含み、支持部を選択的に拡張する挿入具とを備える、尿失禁治療器具が提供される。第1の材料は柔軟性があってもよい。第2の材料は支持部より剛性が高くてもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、巻かれたシートである中央ノードと、ノードに位置している複数の支持突出部と、ノードに位置している複数の固定突出部とを備える、尿失禁治療器具が提供される。中央ノードは、巻かれたときに、一端の直径がもう一端の直径より大きくてもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、コネクタと、複数のスクロール部とを備える、尿失禁治療器具が提供される。コネクタは柔軟性があってもよい。スクロール部には尿道を支える複数の突出部が設けられていてもよい。スクロール部には固定するための複数の突出部が設けられていてもよい。複数のスクロール部とは2つのスクロール部を意味していてもよい。2つのスクロール部のそれぞれがコネクタの対向端に位置してもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、膣装置を収容する筺体と、筺体の外部に位置している潤滑要素とを備える、膣装置挿入器具が提供される。潤滑要素は筺体の周囲に位置しているリングでもよい。潤滑要素は筺体に塗布された潤滑剤の層でもよく、この層は層のカバーが除去されたときに暴露される。潤滑要素は筺体の周囲に位置している可動スリーブでもよい。潤滑要素は筺体上の潤滑剤の層でもよい。潤滑剤は、潤滑剤が筺体上に置かれると、使用するまで実質的に同じ場所に留まるように、高粘性でもよい。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、装置の少なくとも第1の部分の収容及び膣内挿入に適した筺体と、装置の第2の部分が少なくとも部分的に拡張されるように少なくとも第2の部分の収容に適した部分とを備える、膣内挿入可能装置の有効期限を延長する器具が提供される。この部分は張り出し形状筺体でもよい。この部分は複数の穴が設けられていてもよい。穴は装置の第2の部分を収容するための大きさ及び個数にされている。発明の典型的な実施形態では、器具は、筺体の外部に位置し、装置を膣内に挿入する前に装置の第2の部分を再位置決めする摺動可能スリーブをさらに備える。
したがって、発明の典型的な実施形態によれば、膣内アプリケータへの挿入に適した外側部分と、外側部分への挿入及び外側部分の内部での移動が可能である内側部分とを備える、膣内挿入可能装置を動かす器具が提供される。発明の典型的な実施形態では、器具は、アプリケータに対して器具が移動するときに摩擦を生成するように外側部分に位置しているリングをさらに備える。
発明の典型的な実施形態によれば、膣内装置を収容する筺体と、筺体内に同軸的に収まるように適したプランジャとを備える、膣内装置を挿入する折り畳み器具が提供される。プランジャは、格納中に筺体内に実質的に位置してもよい。挿入具は膣内装置に設けられていてもよい。挿入具は除去/活性化装置に取り付けられていてもよい。除去活性化装置はプランジャに着脱可能に掛けられていてもよい。筺体から出るプランジャの移動は挿入具を少なくとも部分的に膣内装置の中で移動させてもよい。
発明の非限定的な実施形態は、図面と併せて、以下の典型的な実施形態の説明を参照して記載される。図面は、一般に正しい縮尺では表されず、寸法は例示に過ぎず、必ずしも制限的ではないことが意図されている。図面中、2つ以上の図面に現れる同一の構造、要素又は部品は、好ましくは、それらが現れる全部の図面において同一又は類似の番号が付されている。
図1Aは発明の典型的な実施形態による、円錐挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図1Bは発明の典型的な実施形態による、装置除去中の円錐挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内の幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Bは発明の典型的な実施形態による、展開されている幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Cは発明の典型的な実施形態による、展開位置にある幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Dは発明の典型的な実施形態による、装置除去を示す幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内の可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Bは発明の典型的な実施形態による、展開されている可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Cは発明の典型的な実施形態による、除去中の可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内に位置している反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Bは発明の典型的な実施形態による、展開された反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Cは発明の典型的な実施形態による、除去中の反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図5は発明の典型的な実施形態による、一体化された弾性支持部材を有する失禁装置の外形図である。
図6は発明の典型的な実施形態による、張力低減アームが設けられた失禁装置の外形図である。
図7Aは発明の典型的な実施形態による、スクロール失禁装置の外形図である。
図7Bは発明の典型的な実施形態による、張り出した近位端を有するスクロール失禁装置の外形図である。
図7Cは発明の典型的な実施形態による、スクロール失禁装置の平面及び/又は底面図である。
図7Dは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内のスクロール失禁装置の平面図である。
図8は発明の典型的な実施形態による、連結された両面スクロール失禁装置の外形図である。
図9Aは発明の典型的な実施形態による、潤滑リングを有するアプリケータの断面図である。
図9Bは発明の典型的な実施形態による、着脱カバーを有するアプリケータの断面図である。
図10Aは発明の典型的な実施形態による、潤滑スリーブを有するアプリケータの側面図である。
図10Bは発明の典型的な実施形態による、潤滑スリーブを有するアプリケータの断面図である。
図11Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ及び緩やかに装填された失禁装置の断面図である。
図11Bは発明の典型的な実施形態による、失禁装置が装填された張り出した近位端アプリケータの断面図である。
図12Aは発明の典型的な実施形態による、遠方位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図12Bは発明の典型的な実施形態による、アプリケータの穴から突出するアームを有する失禁装置が装填されたスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図12Cは発明の典型的な実施形態による、失禁装置が装填されたスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図12Dは発明の典型的な実施形態による、近接位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図13は発明の典型的な実施形態による、伸縮プランジャの断面図である。
図14Aは発明の典型的な実施形態による、双安定失禁装置を収容するアプリケータの切り取り図である。
図14Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある双安定失禁装置の図である。
図15Aは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具を有する失禁装置の断面図である。
図15Bは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具が除去された失禁装置の断面図である。
図15Cは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具の典型的な構造の平面図である。
図15Dは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具の典型的な構造の平面図である。
図16Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する別の失禁装置の断面図である。
図17Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する別の失禁装置の断面図である。
図18Aは発明の典型的な実施形態による、連結台形挿入具を使用する展開された失禁装置の断面図である。
図18Bは発明の典型的な実施形態による、除去中の連結台形挿入具を使用する失禁装置の断面図である。
図19Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図19Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図19Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図20Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性リングが設けられている代替的な失禁装置の断面図である。
図20Eは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性リングが設けられている代替的な失禁装置の断面図である。
図20Fは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Gは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Hは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Iは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図21Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある寸法設定コネクタが設けられている失禁装置の断面図である。
図21Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある寸法設定コネクタが設けられている失禁装置の断面図である。
図22Aは発明の典型的な実施形態による、典型的なアーム構造の断面図である。
図22Bは発明の典型的な実施形態による、失禁装置の典型的な断面図である。
図22Cは発明の典型的な実施形態による、典型的なアーム構造の断面図である。
図23Aは発明の典型的な実施形態による、板バネ支持部が設けられている失禁装置の断面図である。
図23Bは発明の典型的な実施形態による、板バネ支持部が設けられている展開された失禁装置の断面図である。
図24は発明の典型的な実施形態による、潤滑層を有するアプリケータの断面図である。
図25Aは発明の典型的な実施形態による、遠方位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図25Bは発明の典型的な実施形態による、準備位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図25Cは発明の典型的な実施形態による、展開直前位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図26Aは発明の典型的な実施形態による、折り畳み構造にある折り畳みアプリケータの断面図である。
図26Bは発明の典型的な実施形態による、拡張構造にある折り畳みアプリケータの断面図である。
図27Aは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある拡張可能な挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図27Bは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある拡張可能な挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある環状挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある環状挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Cは発明の典型的な実施形態による環状挿入具の斜視図である。
図1Aは発明の典型的な実施形態による、円錐挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図1Bは発明の典型的な実施形態による、装置除去中の円錐挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内の幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Bは発明の典型的な実施形態による、展開されている幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Cは発明の典型的な実施形態による、展開位置にある幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図2Dは発明の典型的な実施形態による、装置除去を示す幾何学的係止挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内の可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Bは発明の典型的な実施形態による、展開されている可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図3Cは発明の典型的な実施形態による、除去中の可変幾何学的挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内に位置している反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Bは発明の典型的な実施形態による、展開された反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図4Cは発明の典型的な実施形態による、除去中の反転挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図5は発明の典型的な実施形態による、一体化された弾性支持部材を有する失禁装置の外形図である。
図6は発明の典型的な実施形態による、張力低減アームが設けられた失禁装置の外形図である。
図7Aは発明の典型的な実施形態による、スクロール失禁装置の外形図である。
図7Bは発明の典型的な実施形態による、張り出した近位端を有するスクロール失禁装置の外形図である。
図7Cは発明の典型的な実施形態による、スクロール失禁装置の平面及び/又は底面図である。
図7Dは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ内のスクロール失禁装置の平面図である。
図8は発明の典型的な実施形態による、連結された両面スクロール失禁装置の外形図である。
図9Aは発明の典型的な実施形態による、潤滑リングを有するアプリケータの断面図である。
図9Bは発明の典型的な実施形態による、着脱カバーを有するアプリケータの断面図である。
図10Aは発明の典型的な実施形態による、潤滑スリーブを有するアプリケータの側面図である。
図10Bは発明の典型的な実施形態による、潤滑スリーブを有するアプリケータの断面図である。
図11Aは発明の典型的な実施形態による、アプリケータ及び緩やかに装填された失禁装置の断面図である。
図11Bは発明の典型的な実施形態による、失禁装置が装填された張り出した近位端アプリケータの断面図である。
図12Aは発明の典型的な実施形態による、遠方位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図12Bは発明の典型的な実施形態による、アプリケータの穴から突出するアームを有する失禁装置が装填されたスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図12Cは発明の典型的な実施形態による、失禁装置が装填されたスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図12Dは発明の典型的な実施形態による、近接位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの側面図である。
図13は発明の典型的な実施形態による、伸縮プランジャの断面図である。
図14Aは発明の典型的な実施形態による、双安定失禁装置を収容するアプリケータの切り取り図である。
図14Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある双安定失禁装置の図である。
図15Aは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具を有する失禁装置の断面図である。
図15Bは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具が除去された失禁装置の断面図である。
図15Cは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具の典型的な構造の平面図である。
図15Dは発明の典型的な実施形態による、Oリング挿入具の典型的な構造の平面図である。
図16Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図16Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた複数の部品を有する別の失禁装置の断面図である。
図17Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する失禁装置の断面図である。
図17Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造において着脱可能に嵌め合わされた、弾性部品を含む複数の部品を有する別の失禁装置の断面図である。
図18Aは発明の典型的な実施形態による、連結台形挿入具を使用する展開された失禁装置の断面図である。
図18Bは発明の典型的な実施形態による、除去中の連結台形挿入具を使用する失禁装置の断面図である。
図19Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図19Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図19Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性機械的に拡張する失禁装置の断面図である。
図20Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Cは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性リングが設けられている失禁装置の断面図である。
図20Dは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある弾性リングが設けられている代替的な失禁装置の断面図である。
図20Eは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある弾性リングが設けられている代替的な失禁装置の断面図である。
図20Fは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Gは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Hは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図20Iは発明の典型的な実施形態による、本明細書に記載されている失禁装置と共に使用される代替的な挿入具の断面図である。
図21Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある寸法設定コネクタが設けられている失禁装置の断面図である。
図21Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある寸法設定コネクタが設けられている失禁装置の断面図である。
図22Aは発明の典型的な実施形態による、典型的なアーム構造の断面図である。
図22Bは発明の典型的な実施形態による、失禁装置の典型的な断面図である。
図22Cは発明の典型的な実施形態による、典型的なアーム構造の断面図である。
図23Aは発明の典型的な実施形態による、板バネ支持部が設けられている失禁装置の断面図である。
図23Bは発明の典型的な実施形態による、板バネ支持部が設けられている展開された失禁装置の断面図である。
図24は発明の典型的な実施形態による、潤滑層を有するアプリケータの断面図である。
図25Aは発明の典型的な実施形態による、遠方位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図25Bは発明の典型的な実施形態による、準備位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図25Cは発明の典型的な実施形態による、展開直前位置にあるスライドスリーブを有する穴付きアプリケータの断面図である。
図26Aは発明の典型的な実施形態による、折り畳み構造にある折り畳みアプリケータの断面図である。
図26Bは発明の典型的な実施形態による、拡張構造にある折り畳みアプリケータの断面図である。
図27Aは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある拡張可能な挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図27Bは発明の典型的な実施形態による、除去構造にある拡張可能な挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Aは発明の典型的な実施形態による、格納構造にある環状挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Bは発明の典型的な実施形態による、展開構造にある環状挿入具を有する失禁装置の外形図である。
図28Cは発明の典型的な実施形態による環状挿入具の斜視図である。
序論
図1Aを参照すると、失禁装置100の典型的な実施形態の外形図が示されている。発明の典型的な実施形態では、装置100は、中心軸150の周りに配置され、3つの部分に分割されている。装置はより多数の部分又はより少数の部分に分かれてもよい。装置を膣内で安定化させる「固定」要素としての機能を果たす上端部106が設けられている。膣の中心軸に沿った方向で作用する軸方向固定、及び膣の中心軸に対して左右に又は実質的に直角に作用する半径方向固定の2つのタイプの固定がある。尿道を支持する「支持」要素としての機能を果たす下端部分110が設けられている。発明の一部の実施形態では、尿道中間位置が支持される。発明の一部の実施形態では、下端支持部110は、装置100を所定の位置に固定するのに役立つ少なくとも1つの形式の固定を行う。発明の一部の実施形態では、装置100の全長は30mm乃至50mmであり、装置100は患者の個別の要求に応じて大小様々でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、記載されている様々な部分、部品、及び/又は要素は任意的である。発明の一部の典型的な実施形態では、様々な部分、部品、及び/又は要素が実行する機能は任意的である。
図1Aを参照すると、失禁装置100の典型的な実施形態の外形図が示されている。発明の典型的な実施形態では、装置100は、中心軸150の周りに配置され、3つの部分に分割されている。装置はより多数の部分又はより少数の部分に分かれてもよい。装置を膣内で安定化させる「固定」要素としての機能を果たす上端部106が設けられている。膣の中心軸に沿った方向で作用する軸方向固定、及び膣の中心軸に対して左右に又は実質的に直角に作用する半径方向固定の2つのタイプの固定がある。尿道を支持する「支持」要素としての機能を果たす下端部分110が設けられている。発明の一部の実施形態では、尿道中間位置が支持される。発明の一部の実施形態では、下端支持部110は、装置100を所定の位置に固定するのに役立つ少なくとも1つの形式の固定を行う。発明の一部の実施形態では、装置100の全長は30mm乃至50mmであり、装置100は患者の個別の要求に応じて大小様々でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、記載されている様々な部分、部品、及び/又は要素は任意的である。発明の一部の典型的な実施形態では、様々な部分、部品、及び/又は要素が実行する機能は任意的である。
一部の典型的な実施形態では、固定要素106を所望により支持要素110へ連結する中央部分108又はノードが設けられている。本装置及び本明細書に記載されている多数の他の装置のノード108は、発明の一部の実施形態では、装置の全長の中のほんの一部である長さを有する。発明の一部の実施形態では、ノードの長さは装置の全長の15%未満である。発明の一部の実施形態では、ノードの長さは装置の全長の20%未満である。発明のその他の実施形態では、ノードの長さは装置の全長の30%未満である。発明の典型的な実施形態では、装置全体の長さは最大で75mmまでである。装置全体の長さは最大で60mmまででもよい。装置全体の長さは50mmでもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、装置全体は長さが30mm以上である。発明の一部の実施形態では、装置の全長に比較して短いノードは、装置100の剛性、快適性、及び寸法の変化のより大きな柔軟性を可能にする。ノードは、一方の軸が他方より長いのではなく、軸の長さが等しくてもよい(例えば、球又は正方形である)。発明の典型的な実施形態では、装置の全長に対して短いノードは、後述の固定アーム及び支持アームの挙動をより良く制御することを可能にする。その理由は、装置の全長が膣の形によって多少左右されるからである。例えば、中央ノードが装置の全長の大部分であるならば、アームは長さが短く、中央ノードへの角度が90°に近くなるであろう。この構造は、アームがより長く、中央ノードへの入射角がより小さい場合に考えられる柔軟性を巧く利用することができるという利点がない。
発明の一部の典型的な実施形態では、後でより詳しく説明されるカバー120が装置100に設けられている。装置100の各要素は、カバー120の内部支持構造体として機能してもよい。カバー120の張力は装置100のアームによって増大させられてもよい。
典型的な実施形態では、固定要素106及び支持要素110は、それぞれ、個々に4本のアーム又はアームセット112及び114を有する。発明の典型的な実施形態では、4本のアームが各部分に設けられ、そのうちの2本が概ね膀胱の方へ突出させられ、2本が概ね腸管に隣接する膣床(Vaginal floor)の方へ突出させられている。膀胱の方へ突出する2本の支持アームは、発明の一部の実施形態では、尿道の両側にある自然穴内に収まる。固定要素及び支持要素にはより多数又は少数のアームが設けられていてもよい。例えば、装置100の望ましくない動きの心配があるならば、固定要素はより多数のアームを有することがある。発明の他の実施形態では、アームは、ノード108に対して及び/又は互いに対して、様々な角度で設けられている。アーム112及び114は、柔軟性又は剛性があり、生体適合性のある材料で構成されていてもよい。各アームは、自動車の独立懸架装置のように、膣壁によってアームに加えられた力に個別に反応してもよい。各支持アームは、尿道を支持するため別個に機能してもよい。接触に適したパッド要素がアームに設けられ、アームは、接触表面積を増大させ、よって、装着者にとっての快適性を高めるためにこのパッド要素で使用者の膣壁と接触する可能性が高くてもよい。パッド要素はさらに、装置と膣壁との間の接触表面積の増加の結果として、両者の間に生じた圧力低下によって壊死の可能性を低減させる。発明の典型的な実施形態では、固定要素は、装着者の膣及び/又は尿道に大きな圧力を加えないので、快適性を高める。
発明の一部の実施形態では、アームの代わりに、支持部の場合には、尿道を支えることができ、或いは、固定部の場合には装置が予期せずに動くことを防止するその他の構造が設けられている。例えば、ノードに取り付けられた少なくとも1つの円錐、隆起、及び/又は拡張部分が固定及び支持のため使用される。
装置の固定アームは、装置が予期せず位置から外れることを防止する。発明の典型的な実施形態では、固定要素アーム112は、ノード108に対するアームの角度が増大するので、子宮へ向かう装置の動きを邪魔する。この効果的な半径の増加は、膣の中への装置のさらなる動きを妨げるために作用する。発明の一部の実施形態では、固定要素アーム112は、この固定効果を増大させるためにノードに対する大きな角度が設けられている。この固定効果の増大は最大角度までに限り観察されることに注意すべきである。狭小化されたノード108は、発明の一部の実施形態では、装置10全体の柔軟性及び可動範囲を増加させる。ワイヤ及び/又はバネのような装置が装置100の柔軟性を高めるためにネック部に埋め込まれていてもよい。この付加的な柔軟性は、装置100を装着している間の女性の快適性を高めることが可能である。装置100の付加的な柔軟性は、従来技術の装置より快適な排便を可能にさせてもよい。本明細書に記載されている実施形態は何れもが狭小化されたノード108と共に利用されてもよい。
アームは柔軟性があるが、膣の入口へ向かう装置の望ましくない動きを阻止するために十分に剛性があることに注意すべきである。アームは剛性があるが、ノードは柔軟性があってもよく、これにより、ノードが柔軟に固定及び支持する。膣口へ向かう動きは、子宮頸管へ向かう膣内に位置し、発明の一部の典型的な実施形態では、膣壁によって加えられた圧力により所定の位置に維持されているアームによって邪魔される。例えば、以下の「テンティング」の記載を参照のこと。これらの特長は、装置を所定の位置に維持するためにさらに役立つ、後述の膣壁のテンティング挙動とは独立に、及び連動して作用する。
装置100の固定アームの付加的な特長は、支持アームから遠く離れて作用することである。これは、発明の一部の典型的な実施形態では、支持アームが支持に加えて固定機能を提供する必要がないので、装置によって尿道に加えられる圧力の大きさを低減する。尿道支持は、尿道中間部支持でもよい。このような構成は、装着者にとっての快適性を高め、装置に隣接した組織への不必要な損傷を防止し、装置の固定機能を増大させ、そして、発明の一部の任意的な実施形態では、装着者が、排尿するために装置を除去することを必要とすることなく、自発的に放尿することを可能にさせる。
固定要素106のアーム112は、装置100が膣内の本来の位置に留まり、実質的に内向き又は外向きへ動くこと、又は回転することができないようにする。このことが起こる1つの理由は、折り畳まれて閉塞管腔を形成する膣壁の特殊な傾向の結果である。装置のアームは、結果として生じるノード108の周りの壁の弛みを用いてアームの先端で壁の「テンティング」を引き起こし、これによって、装置100を安定化させる。支持要素110のアーム114は、ハンモックとしての役割を果たす尿道中間部の周りの組織の相対的な上昇を引き起こす。このハンモックは、TVT手術と非常に似通っていて、尿道中間部を無張力で支える。緊張中(腹圧が咳、くしゃみなどの間に上昇するとき)に尿が漏れる女性では、尿道は垂れ下がるが、尿道中間部でハンモックと接触する。尿道とハンモックの接触は、結果として尿失禁を伴う尿道内圧の上昇を引き起こす。発明の一部の実施形態では、装置100の放射状支持アーム114は、膣洞内に25mm乃至50mmの全体的な装置直径を作る。この直径は患者の個別の要望に応じてより大きくても、より小さくてもよい。
特定の女性の場合、本明細書に記載されている装置は脱出症の治療としても使用されることにさらに注意すべきである。例えば、失禁治療のためある程度の半径まで拡張されたアームは、脱出症治療のためより大きな半径まで拡張されてもよい。例えば、脱出症治療構成は最大で100mmまでの直径を示してもよい。
種々の失禁装置実施形態が本明細書に記述され、そのうちの多くは失禁装置の半径方向拡張を助けるために挿入具を利用する。これらの挿入具のうちの多くは、多数の失禁装置構成に対応する多数の停止位置を有してもよいことに注意すべきである。特定の位置は、患者の要望に応じて選択されてもよい。その上、ある特定の名称(例えば、「固定」及び「支持」)が使用されているが、これらは参照の簡便性のためだけであり、発明の一部の実施形態では、「固定」部は、尿道を支持するために使用され、及び/又はその逆もまた同様であることが理解されるべきである。
失禁治療のための挿入具を有する典型的な装置
発明の一部の典型的な実施形態では、アームは、装置100の中心軸へ向かって偏向されるように製造されている。このような実施形態では、収縮構造における格納(例えば、後述されているようなアプリケータ内の格納)は、拡張構造で偏向されたアームを用いて製造された場合に比べて小さな応力を装置100に加えると考えられる。アームは、例えば、本明細書に記載された挿入具を使用することにより、展開中又は展開後に拡張構造に置かれてもよい。発明の典型的な実施形態では、挿入具の除去は、アームをユーザの膣からの除去を簡単にする収縮状態に戻すと考えられる。本明細書に記載されている典型的な失禁装置の多くは、固定要素及び/又は支持要素(例えば、アーム)が収縮した非展開構造に偏向されている状態で製造されてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態では、アームは、装置100の中心軸へ向かって偏向されるように製造されている。このような実施形態では、収縮構造における格納(例えば、後述されているようなアプリケータ内の格納)は、拡張構造で偏向されたアームを用いて製造された場合に比べて小さな応力を装置100に加えると考えられる。アームは、例えば、本明細書に記載された挿入具を使用することにより、展開中又は展開後に拡張構造に置かれてもよい。発明の典型的な実施形態では、挿入具の除去は、アームをユーザの膣からの除去を簡単にする収縮状態に戻すと考えられる。本明細書に記載されている典型的な失禁装置の多くは、固定要素及び/又は支持要素(例えば、アーム)が収縮した非展開構造に偏向されている状態で製造されてもよい。
図1A−B、2A−D、3A−C、15A−D、16A−D、17A−D、18A−B、23A−B、27A−B及び28A−Cは、失禁装置と共に使用されてもよい挿入具の種々の典型的な実施形態を示している。挿入具は、一般的に、膣壁によって支持アームに加えられた圧力に対抗する付加的な支持、及び/又は半径方向拡張を支持アームにもたらすために使用される。その上、本明細書に記載されているような着脱可能な挿入具は、失禁装置が有効な失禁治療を提供することを可能にし、同時にこのような有効な治療を提供する装置が通常は備えるであろう格納応力の一部を回避する。発明の典型的な実施形態では、挿入具が非展開位置に格納され、非展開位置が支持アームに治療レベルの圧力を加えないので、格納応力は回避される。図1A−B、2A−D、3A−C、15A−D、16A−D、17A−D、18A−B、23A−B、27A−B及び28A−Cを参照して説明されている挿入具及び装置構造は単なる例示であり、様々な構造が患者の要望に応じて使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、挿入具は、支持アームが、装置の中心軸から測定されたときに、様々な半径方向拡張直径にさせられるように成形されてもよい。挿入具には装置上に複数の着脱可能に係止する位置が設けられていてもよく、各係止位置は装置の半径方向拡張直径のような僅かに異なる構造に対応している。
図1Aに表された発明の典型的な実施形態では、失禁装置100には円錐挿入具118が設けられている。円錐挿入具118は、円錐凹部122への挿入後に、ノード108の直ぐ近くに位置し、円錐挿入具118が外向き半径方向圧力を支持アーム114に加え、これによって、支持アームを開き、尿道を支えるように設計されている。円錐挿入具118は、プランジャからの圧力によって、アプリケータからの展開後に円錐凹部122に挿入されてもよい。円錐挿入具118は、展開前に円錐凹部122に予め位置決めされていてもよい。様々な寸法の円錐挿入具118が支持アーム114から望まれる広がりに応じて使用されてもよい。
発明の典型的な実施形態では、円錐凹部122内に展開されると、円錐挿入具118は、摩擦及び/又は圧力によって円錐凹部に着脱可能に固定される。摩擦は円錐挿入具118の外面と円錐凹部122の円錐挿入具118と対向する表面との間に生じる。この摩擦は、特に、支持アーム114によって円錐挿入具118に加えられた圧力の付加と共に、円錐凹部122からの円錐挿入具118の動きを邪魔する。発明の典型的な実施形態では、支持アーム114による円錐挿入具118上の圧力は、最終的に、膣壁から装置100への圧力から生じる。
発明の一部の典型的な実施形態では、円錐挿入具118は支持アーム114を外向きにすることができる材料から作られている。装置100は支持するために尿道中間部の下に位置付けられていてもよい。本明細書に記載されている装置は何れも尿道中間部を支持してもよい。円錐挿入具118は装置100と同じ材料で作られていてもよい。円錐挿入具118は、膣壁の逆圧力への抵抗力を増大させるために、装置100より硬い及び/又は堅い及び/又は稠密な材料で作られていてもよい。一部の典型的な実施形態では、紐などの除去装置116が円錐挿入具118に取り付けられている。
図1Bを参照すると、発明の典型的な実施形態による、装置100の除去中の円錐挿入具118を有する失禁装置100の外形図が示されている。一部の実施形態では、下向き力、すなわち、子宮頸管から遠ざかる力の印加は、円錐挿入具118を円錐凹部122から除去する。円錐挿入具118を除去することにより支持アーム114が支持されなくなると、支持アーム114はより簡単に中心軸150へ向かって集まることが可能であり、アーム114が円錐挿入具118の補強によって完全に展開されている場合に比べて装置100の簡単及び/又は快適な除去を容易にする。円錐挿入具118は円錐凹部122からの除去後にカバー120内に留まってもよい。任意的に、付加的又は代替的に、除去装置がカバー120に取り付けられている。除去装置への下向き力の印加後に、カバー120が支持アーム114上で折り畳まれ、それらを中心軸150の方へ押し進め、それによって、より簡単な除去のため装置100の半径方向外形を縮小させる。
図2Aは、発明の典型的な実施形態による幾何学的係止挿入具202を有する失禁装置200の外形図である。装置200は2つ以上の部品からなってもよい点で装置100と僅かに異なる。少なくとも1つの付加的な部品の追加によって、挿入具の一部が装置200と係止され、挿入具の一部が装置200の除去を補助するために着脱可能にされる。その上、発明の一部の典型的な実施形態では、装置200の外部リング206は支持アームに機械的に係止することができる。装置200は、装置200を膣内に配置するため使用されてもよいアプリケータ204内に示されている。発明の一部の実施形態では、装置200は複数の部品からなる。支持アーム210の内面に位置している穴208に係止されるのに適した外部リング206が設けられていてもよい。複数の穴が支持アーム210の内面に位置し、支持アーム210の望ましい半径方向拡張が達成されるまで、外部リング206が穴から穴へ押し込まれてもよい。内側挿入具212が外部リング206の中へ挿入され得るように、外部リング206の内面と幾何学的に結合するのに適した内側挿入具212が設けられていてもよい。単に外部リング206及び内側挿入具212ではなく、幾何学的係止挿入具202を構成してもよい。内側挿入具212を外部リング206の中に挿入するのに適した姿勢で、内側挿入具212を外部リング206の近くに維持する連結装置214が設けられていてもよい。
発明の典型的な実施形態では、装置200は、図2Aに示されているように、部分的に組み立てられた状態でアプリケータ204内に格納されている。発明の一部の典型的な実施形態では、装置200を部分的に組み立てられた状態、特に、外部リング206が穴208に係止されていない状態に維持し、装置は使用されていない間に格納応力により良く耐えるのに適し、装置200のより長期の格納及び/又はより大きな効果を可能にする。発明の典型的な実施形態において、装置200の展開は、内側挿入具212が(図2Aに表されている)プランジャ216によって外部リング206の中に押し進められている図2Bに示されている。内側挿入具212による外部リング206の係止後、外部リング206はプランジャ216上の子宮頸管へ向かう持続的な圧力によって穴208の方へ押し進められる。装置200は、発明の典型的な実施形態では、最終的に穴208内で係止し、今度は穴208が支持アーム210を展開位置に半径方向外方へ押し進め、これによって、所定の支持張力を加える。
図2Cは、発明の典型的な実施形態による展開形態における装置200を示している。外部リング206は、所定の外部リング外形と一致するように成形された穴208に係止されることがわかる。外部リング206を収容可能である多数の穴が設けられていてもよく、各穴が装置200の様々な構成を画定する。外部リング206は、誤用を回避するように成形されてもよく、例えば、支持アーム210を収容する溝が付けられている。内側挿入具212は外部リング内に着脱可能に位置付けられる。内側挿入具212は、外部リング206と内側挿入具212との間の摩擦力によって所定の位置に維持されてもよい。内側挿入具212は支持アーム210からの圧縮力によって所定の位置に維持されてもよい。
図2Dは、発明の典型的な実施形態による装置200の除去を示す、装置200の外形図である。装置200の除去は、子宮頸管から離れた所に除去装置218を付けることによって実現されてもよい。除去装置218は内側挿入具212に取り付けられていてもよい。付加的に又は任意的に、除去装置218は装置200に取り付けられている。発明の典型的な実施形態によれば、子宮頸管から離れる方向での除去装置218への十分な力は、外部リング206から内側挿入具212を取り除く。発明の典型的な実施形態によれば、十分な力とは、最低限でも装置200及び外部リング206を介して膣壁から内側挿入具212へ与えられた圧力の原因となる外部リング206に嵌め合わされた内側挿入具212の摩擦からこの内側挿入具を解放するために十分な力のことである。少なくとも部分的に柔軟性のある外部リング206が内側挿入具212によってこれ以上補強されなくなると、支持アーム210は装置200の中心軸へ向かって集まることが可能になり、装置200のより簡単及び/又はより快適な除去を可能にさせる。カバーが装置200と併せて使用されてもよい。発明の典型的な実施形態では、カバーは除去中に中心軸へ向かって支持アーム210を集めるのにも役立つ。除去装置はカバーに取り付けられていてもよい。
図3Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による可変幾何形状挿入具302を有する失禁装置300が示されている。発明の一部の典型的な実施形態では、装置300は、可変幾何形状挿入具302が、本質的に支持部の領域内に留まるのとは対照的に、装置300の中央ノードの全長に沿って行き来する点で装置100及び装置200と異なっている。可変幾何形状は、装置300に関して少なくとも3つの基本機能を実行するため挿入具302に与えられている。第一に、発明の典型的な実施形態では、遠位端突出部は、装置300の近接側から、挿入具302が装置300より引き抜かれることを阻止するために使用される。第二に、発明の典型的な実施形態によれば、展開状態にあるときに、係止突出部316は、挿入具302を装置300に固定するために使用される。第三に、支持突出部は、発明の典型的な実施形態によれば、装置300の支持アームを支えるために使用される。
発明の典型的な実施形態では、装置300は、尿道を支持するために装置300の膣内での展開に適したアプリケータ304内に描かれている。尿道支持は尿道中間部の支持を含んでもよい。装置300はカバー306と併せて使用されてもよい。発明の典型的な実施形態では、プランジャ308が装置300の展開を容易にするためにアプリケータ304の近位端に設けられ、近位端は膣口へと向かい、遠位端は子宮頸管へ向かう。2つの個別の突出部が存在していてもよい。発明の典型的な実施形態では、挿入具302の遠位端では、遠位端突出部310が固定アーム312の集中箇所に位置している。遠位端突出部310は、子宮頸管から離れた所で挿入具302全体が、装置300の中を通り挿入具302を収容する管314の中を通過することを邪魔してもよく、防止するように適合され構成されていてもよい。係止突出部316は、挿入具302の遠位端と近位端との間に位置してもよく、発明の典型的な実施形態によれば、管314内に位置している係止凹部318と一体になるように成形されている。支持突出部320は発明の典型的な実施形態では挿入具302の近位端に位置している。発明の一部の典型的な実施形態では、装置300は、後述されているように、複数の安定構造を持つ装置である。
図3Bは、係止突出部316が係止凹部318に着脱可能に係止されるように挿入具302が管314の中を進められる、典型的な展開構造における失禁装置300を示している。発明の一部の典型的な実施形態では、係止突出部316及び/又は係止凹部318は、着脱可能に係止された状態で、支持突出部320が支持アーム322を補強する位置にあるように支持突出部320から十分離して位置付けられている。発明の典型的な実施形態では、支持突出部320は、支持突出部320の形状に応じて、支持アーム322を半径方向外方へ所定の位置まで押し進めてもよい。支持アーム322は尿道中間部を支えてもよい。
装置300の除去は、係止凹部318から挿入具302を解放し、支持アーム322の集中箇所で支持突出部をその展開位置から取り除くことにより達成されてもよい。失禁装置300の除去は、図3Cに示されている除去装置324を子宮頸管から離れる方326へ引くことにより達成されてもよい。発明の典型的な実施形態では、除去装置324への十分な印加力は、係止突出部316を係止凹部318から除去し、係止突出部316を解放し、挿入具302が膣口の方へ移動することを可能にさせる。発明の典型的な実施形態では、遠位端突出部310は、管314より大きな寸法にされているので、この遠位端突出部310が固定アーム312の集中箇所を表す凹部に到着するときに、挿入具302の下向きの移動を停止させる。装置300から除去することができない除去装置324が挿入具302に取り付けられているので、除去装置324上の持続的な下向きの力は装置300を膣から除去する原因になる。任意的に又は付加的に、除去装置324はカバー306に取り付けられている。除去は、支持アーム322を装置300の中心軸の方へ押し進めるカバー306によって補助されてもよく、より簡単及び/又はより快適な除去を可能にさせる。
図15Aを参照すると、発明の典型的な実施形態によるOリング状挿入具1502が設けられた展開した失禁装置1500が示され、このOリング状挿入具の実施例は図15C及びDにより詳細に示されている。発明の一部の典型的な実施形態では、Oリング挿入具1502は、膣壁の反対側に位置し、Oリング挿入具1502を収容し、失禁装置1500の使用中にそこに挿入具1502を着脱可能に保持するのに適した支持アーム1506の、図15Bにより明瞭に示されているように、表面に位置している少なくとも1つの溝1504に着脱可能に配置されている。使用中、失禁装置1500の支持アーム1506は、尿道を支えるためにOリング挿入具1502によって半径方向外方へ押し進められる。尿道中間部は支持アーム1506によって支えられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置1500は、本明細書に記載されている他のカバーと同様に機能するカバー1508が設けられている。発明の一部の典型的な実施形態では、Oリング挿入具1502は、失禁装置1500の膣内での展開前に溝1504に位置せず、例えば、他の実施形態に関して説明されているようなプランジャを使用する展開中に溝へ配置される。
図15Bは、発明の典型的な実施形態による、除去中の失禁装置1500の断面図である。失禁装置1500の除去を容易にするために、発明の一部の典型的な実施形態では、除去装置1510がOリング挿入具1502を溝1504から除去するために使用される。除去装置1510はOリング挿入具1502に取り付けられており、失禁装置が使用されている膣からの失禁装置1500の除去を助けることができるように、及び/又は解放された物体がユーザの身体の内部を自由に動きまわることを阻止するために失禁装置1500にも取り付けられていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、除去装置1510は、除去装置1510の一部分を失禁装置の中央ノードに貫通させることにより、失禁装置1500に固定されている。発明の一部の典型的な実施形態では、拡大部分1512が、除去装置1510が除去中に中央ノードを通り抜けることを防止するために使用される。ユーザの子宮頸管から遠ざかる方向に除去装置1510に加えられた力は、発明の一部の典型的な実施形態では、Oリング挿入具1502を装置1500から除去し、最終的に、失禁装置1500全体を膣から除去する。
発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも部分的に弾性である挿入具1602が図16Aに示されているように失禁装置1600に設けられている。図16Aは例えば、装置1600がアプリケータ内にある場合に、格納構造にある失禁装置1600を示している。格納構造において、弾性挿入具部品1604は、図16Aに示されているように、装置1600より長くなるように伸張されている。このような構造では、挿入具1602の張り出し性は、図16Bに示されているように、装置1600の支持アーム1608及び/又は固定アーム1610の半径方向拡張を著しく引き起こすことがない。これは主に、挿入具1602が装置1600の支持アーム1608及び/又は固定アーム1610の範囲外に留まり続けることを可能にする弾性挿入具部品1604の伸張可能な性質に起因している。
発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具1602は、複数の部品、例えば、弾性挿入具部品1604及び付加的な内側挿入具部品1606からなる。発明の一部の典型的な実施形態では、内側挿入具部品1606は、弾性挿入具部品1604と着脱可能に一体となるのに適している。内側挿入具部品1606は、後述の理由のため、弾性挿入具部品1604とは異なる材料特性を示してもよい。発明の典型的な実施形態では、弾性挿入具部品1604及び内側挿入具部品1606は、展開中に失禁装置1600の支持アーム1608及び固定アーム1610を半径方向に拡張させるため組み合わせて使用される。発明の一部の典型的な実施形態では、内側挿入具部品1606は、弾性挿入具部品1604の全長を貫通し、装置1600の固定側の拡張端1612で弾性挿入具部品1604に固定されている紐を用いて、弾性挿入具部品1604に取り付けられている。拡大端1612は、紐を結ぶか、及び/又は融解することにより形成された結び目でもよい。発明の典型的な実施形態では、紐は、内側挿入具部品1606を包む弾性挿入具部品1604の伸張が装置1600より長くなるように十分に長くする必要があることに注意すべきである。
図16Bを参照すると、発明の典型的な実施形態による展開構造にある失禁装置1600が示されている。アプリケータからの装置1600の展開後、支持アーム1608及び固定アーム1610は半径方向へ自由に拡張する、発明の典型的な実施形態では、この運動の自由は、伸張された挿入具1602をその公称状態へ戻すために十分である。挿入具1602は収縮し、アームが装置1600の中心へ向かって折り畳まれているときに、弾性挿入具部品1604の張り出し形状の固定端1614に固定アーム1610を半径方向外方へ押させ、弾性挿入具部品1604内に包まれた張り出し形状の内側挿入具部品1606に支持アーム1608を半径方向外方へ押させる。発明の典型的な実施形態では、内側挿入具部品1606は、2つの部品間の摩擦によって弾性挿入具部品1604内に保持される。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性挿入具部品1604には、その開口の周りに、内側挿入具部品1606を弾性挿入具部品1604内に保持するために役立つかすかなリップが設けられている。このような実施形態では、リップは、後述されるように、内側挿入具部品1606に加えられる除去力に抵抗するために十分ではないので、内側挿入具部品1606を解放し、装置1600の除去を可能にする。
図16Cは、発明の典型的な実施形態による失禁装置1600の典型的な除去構造を示している。内側挿入具部品1606は、発明の一部の典型的な実施形態では、装置1600の除去を容易にするために、除去装置1616を引っ張ることにより除去されてもよい。内側挿入具部品1606の除去は、支持アーム1608に加えられる外向き半径方向力を低減させ、支持アーム1608がより簡単な除去のためのより拡張が少ない公称状態へ戻ることを可能にさせる。発明の一部の典型的な実施形態では、支持アーム1608は、支持アーム1608が公称状態へ戻るときに、弾性挿入具部品1604を圧迫し、変形させる。本明細書に記載されている他の失禁装置と同様に、ユーザの子宮頸管から離れた所にある除去装置1616上の力は、内側挿入具部品1606の除去を引き起こし、持続的な力は最終的に膣から装置1600を除去する。発明の一部の典型的な実施形態では、装置1600はカバー1618が設けられている。
図16Dに示されている代替的な実施形態では、失禁装置1600には、接合中央ノードが設けられている。接合部分は玉継手のようなものでもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、中央ノードの接合性質は、装着者の運動によって装置1600の固定部1620及び支持部1622に加えられる応力の結果として、装置1600の固定部1620及び支持部1622がやや独立して動くことを可能にさせる。発明の一部の典型的な実施形態では、支持部1622及び固定部1620は、弾性挿入具部品1604によって摩擦を引き起こす関係で保持される。
図16及び17に示されているような発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置の少なくとも一部分は2つ以上の材料からなることに注意すべきである。挿入具は2つ以上の材料からなってもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は、少なくとも部分的に柔軟性のある第1の材料、及び/又は失禁装置の支持部を拡張するのに適切な位置にあるときに拡張するために十分に剛性のある第2の材料で作られている。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は、失禁装置の支持部よりも少なくとも剛性が高い。発明の典型的な実施形態では、第1の材料は弾性挿入具部品1604のため使用され、及び/又は第2の材料は内側挿入具部品1606のため使用される。様々な材料の選択は、失禁装置の動作の目的に基づいて行われてもよい。例えば、内側挿入具部品1606の除去後に、支持部が少なくとも部分的に拡張されたままの状態を保つことが望まれるならば、より剛性の高い材料が弾性挿入具部品1604のため使用されてもよい。装着者にとっての快適性を増大させるか、及び/又は装置の半径方向拡張の程度を低減させることが望ましいならば、より剛性の低い材料が内側挿入具部品1606に使用されてもよい。
図17A−Cを参照すると、基本的に、着脱可能に嵌め合わされた複数の部品である挿入具1702をさらに有する失禁装置1700が示されている。図17に示された失禁装置1700と図16に示された失禁装置1600との間の相違点は、挿入具1702の固定端1704が固定アーム1706の半径方向拡張を生じさせるために張り出し形状ではないことである。発明の典型的な実施形態では、挿入具1702の固定端1704が張り出し形状ではないので、固定端1704は格納中に固定アーム1706の外側に存在する必要がなく、このことが図17Aに示された実施形態に反映されている。格納状態では、挿入具1702の固定端1704は固定アーム1706に半径方向拡張力を加えないことがわかる。図17Bは展開中の失禁装置1700を表し、図17Cは除去中の失禁装置1700を表している。装置1700にはカバー1714が設けられていてもよい。固定アーム1706が半径方向に拡張されていない実施形態を提供する他に、挿入具1702は格納中に同じ寸法の装置の場合と同様に遠くへ伸張されなくてもよいので、挿入具1702への格納応力は図16A−Dに示された実施形態より低減されている。その上、展開後に、図16A−Dに示されているように挿入具1602の両側(固定と支持)ではなく、挿入具1702の片側だけが半径方向拡張を生じさせるために収縮する必要があり、装置1700の2段階の展開(最初に固定アームがアプリケータから解放されるときに展開し、次に、支持アームが展開する)を回避する。
支持アーム1708が、格納中に内側挿入具部品1712が支持アーム1708の外側に位置することを必要とすることなく内側挿入具部品1712を受ける弾性挿入具部品1710を収容するように構成されている失禁装置1700の代替的な実施形態は図17Dに示されている。このような発明の一部の典型的な実施形態では、これは、内側挿入具部品1712を弾性挿入具部品1710に連結する紐を短くすることを可能にさせ、さらに、弾性挿入具部品1710を短くすることを可能にさせる。
図18Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、挿入具1804を着脱可能に収容するのに適した挿入具台座1802が設けられている失禁装置1800が示されている。挿入具台座1802は、失禁装置1800の固定部1806と支持部1808を一体に連結してもよい。発明の典型的な実施形態では、挿入具1804は、挿入具1804が挿入具台座1802に嵌め合わされているときに、挿入具台座1802及び/又は支持部1808を半径方向に拡張するために張り出し形状である。図5を参照してより詳細に説明されている統合弾性支持部材1820は失禁装置1800と共に使用されることがわかる。図18Bからは、発明の一部の典型的な実施形態において、統合弾性支持部材1820は、挿入具1804が挿入具台座1802に嵌め込まれたときに、支持部1808を半径方向に拡張させるようにされていることがわかる。挿入具1804の張り出し側は、統合弾性支持部材1820の露出した端部に圧力を加え、半径方向外方へ押し進め、これによって、支持部1808及び/又は支持アーム1816を半径方向外方へ押し進める。発明の典型的な実施形態では、張り出し形状端部の勾配と、任意的にその長さは、この効果の質を決定する。
図18Aは展開構造における失禁装置1800を示しているが、挿入具1804は、格納中に挿入具台座1802に収容されていなくてもよいことが理解されるべきである。例えば、挿入具1804は、アプリケータからの展開中に、本明細書の他の場所に記載されているようなプランジャを用いて、挿入具台座1804に嵌め込まれた位置へ押し込まれる。
図18Bは、発明の典型的な実施形態による除去構造にある失禁装置1800を示している。発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置1800は除去装置1812が設けられている。除去装置1812に印加され、ユーザの子宮頸管から引き離す十分な力は、挿入具1804を挿入具台座1802から除去し、これによって、支持部1808の半径方向拡張を増大させる原因を取り除き、装置1800の除去を簡単にする。除去装置1812を引っ張ることが、少なくとも装置の支持部1808及び/又は台座1802の折り畳みの原因になってもよい。台座1802は装置1800の中心軸へ向かって内側へ折り畳まれる傾向があってもよい。ユーザの子宮頸管から遠ざかる力は、装置1800をユーザの膣1812から引き抜くために維持される。除去装置1812の拡張端部1814は、除去中に除去装置1812が失禁装置1800から引き抜かれることを妨げ、さらに装置1800の残りの部分からの挿入具1804の分離を阻止するために使用される。発明の一部の典型的な実施形態では、装置1800にはカバー1810、1822が設けられている。
図23Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による弾性のある偏向された支持部が設けられた失禁装置2300が示されている。装置2300は、発明の実施形態では、少なくとも固定部2302、支持部2304、及び挿入具2306からなる。装置2300は、固定部2302と支持部2304との間の交点及び/又はブリッジ構造体を提供する中央ノードを含んでもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、支持部2304は複数のアーム2310からなり、そのうちの2つが図23A−Bに示されている。発明の典型的な実施形態では、固定部2302は、生体適合性のある材料で形成され、本明細書に記載されているその他の固定部と同様に作用する。固定部2302は、例えば、図23Aに示されているようにタッカー2308を使用して支持部2304に取り付けられている。
発明の典型的な実施形態では、支持部2304は、(装置2300の中心軸へ向かって偏向されている)公称圧縮構造を保つように形成されているが、(図23Bに示されているように)挿入具2306によって拡張された構造に配置されるために十分な柔軟性がある。発明の一部の典型的な実施形態では、支持部2304は、圧縮構造にあるときに僅かに支持する。支持部2304は、装置2300の中心軸へ向かって偏向された板バネでもよい。支持部2304は、図5に示されているような統合弾性支持部材で形成されていてもよい。支持部2304は金属で構成されていてもよい。代替的に又は付加的に、支持部2304はプラスチックで構成されている。発明の典型的な実施形態では、アーム2310の端は、ユーザの快適性を高めるために生体適合性のある材料で包まれている。アーム2310を包む材料は、ゴム又はプラスチックのような柔軟性があってもよい。発明の一部の実施形態では、挿入具2306は、2つの支持部2304のアーム2310だけを備えた装置2300と共に使用することが可能である。
動作中に、挿入具2306は、プランジャ(図示せず)によってタッカー2308の方へ上向きに押し進められる。この方向におけるプランジャを用いる持続的な圧力は、装置2300を最終的にアプリケータ(図示せず)から展開させられ、展開位置は図23Bに示されている。図23Bは、挿入具2306の位置決め中に曲げ点2312で曲げられている支持部2304内にある挿入具2306を示している。支持するための支持部2304の再構成は、発明の典型的な実施形態では、挿入具2306の位置決めの結果である。発明の典型的な実施形態では、挿入具2306は、偏向支持部2304によって加えられた圧縮力によって支持部2304内に維持されている。発明の実施形態では、装置2300の除去は、子宮頸管から離れ膣口へ向かう除去装置2314への下向き力を用いる。挿入具2306は、アーム2310が圧縮構造に収縮させられ、装置2300の快適な除去を可能にする除去装置2314上のこの力によって支持部2304から除去される。発明の実施形態では、装置2300は本明細書の他の場所で記載されているものと類似したカバー2316が設けられている。
図27Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による拡張可能な挿入具2702を有する失禁装置2700が示されている。装置2700は、例えば、ユーザの膣内に有る場合のように、展開した状態で示されている。発明の典型的な実施形態では、挿入具ヘッド2706は展開構造では挿入具拡張機2704によって拡張され、除去構造では挿入具ヘッド2706は、挿入具拡張機2704の除去によって収縮させられるか又は自発的に収縮する。典型的な展開構造では、挿入具拡張機2704は挿入具ヘッド2706の穴内に位置決めされる。発明の一部の実施形態では、挿入具ヘッド2706は挿入具拡張機2704によって拡張され、挿入具ヘッド2706に装置2700の支持アーム2708へ圧力を加えさせる。発明の実施形態では、挿入具ヘッド2706によって加えられた圧力は、挿入具拡張機2704の結果として、支持アーム2708を半径方向へ拡張し、それにより失禁を治療する。発明の典型的な実施形態では、挿入具拡張機2704は格納中に挿入具ヘッド2706に位置決めされていない。挿入具ヘッド2706は柔軟性があってもよい。発明の典型的な実施形態では、拡張可能な挿入具2702は、図27Bに示されているように、拡張可能な挿入具2702が除去中に装置2700から引き抜かれることを阻止する拡張部分を有する。
図27Bは、発明の典型的な実施形態による除去構造にある失禁装置2700を示す。除去は、発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具拡張機2704を挿入具ヘッド2706から除去する除去装置2710を引っ張ることによって開始される。挿入具拡張機2704の挿入具ヘッド2706からの除去の際、挿入具ヘッド2706は、支持アーム2708に加えられた力を実質的に緩め、装置2700のより簡単かつより快適な除去のため、支持アームが収縮できるようにさせるか、又は少なくとも支持アームが装置2700の中心軸の方へ折り畳まれることへの抵抗を小さくする。発明の実施形態では、装置2700は、除去装置2710は通過できるが、挿入具拡張機2704の方が大きな寸法であるため、挿入具拡張機2704は通過できないような大きさの開口が設けられているカバー2712と共に使用される。子宮頸管から離れて膣口へ向かう除去装置2710への持続的な下向きの力は、最終的に(挿入具拡張機は開口を通過できないので)挿入具拡張機2704を開口付近でカバー2712に衝突させ、装置2700を膣から引き抜く。本明細書の他の場所に記載されているように、除去装置2710を使用してカバー2712に加えられた力は、装置2700の除去を簡単にする支持アーム2708の収縮をさらに助ける。
図28Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による格納構造にある環状挿入具2802を有する失禁装置2800が示されている。典型的な環状挿入具2802は図28Cに斜視図で示されている。装置の支持アーム2806は、発明の典型的な実施形態によれば、リングと環状挿入具2802の中心部との間の開口2850を通る。発明の一部の実施形態では、装置2800が格納状態にある間、環状挿入具2802は装置2800内に位置決めされず、寿命を延長し、性能を高める。発明の典型的な実施形態では、除去/活性化装置2812は、装置2800の中心部から遠くに位置している除去/活性化板2814に締め付けられている。
発明の典型的な実施形態では、装置2800の展開は、除去/活性化装置2812を引き下げることにより開始され、装置2800をアプリケータ2808の近位端へ向けて移動させ、環状挿入具2802の失禁装置2800への引き込みに影響を与える。発明の典型的な実施形態では、装置2800の引き込みに対する抵抗力を挿入具2802に与えるために、活性化突起2816がアプリケータ2808に設けられている。プランジャ2804が半径方向拡張力を支持アーム2806に加えるため挿入具2802を装置2800の中に押し進めるために使用されてもよく、装置2800からのアプリケータ2808の放出後の支持アームの展開構造を仮定している。アプリケータ2808から膣への展開は本明細書中のその他の実施形態に関して説明されているように実行される。
装置2800の典型的な展開構造は図28Bに示されている。発明の実施形態では、環状挿入具2802は、挿入具ヘッド2810が装置2800の遠位端側に位置するように装置2800の中に位置決めされている。挿入具ヘッド2810は、展開中に装置2800の中を通過できるが、しかし、その後に、挿入具2802が元の構造まで装置2800の中を逆向きに通過することを阻止するために、例えば、矢の頭部のように成形されていてもよい。発明の典型的な実施形態では、展開構造において、環状挿入具2802は、支持アーム2806に力を印加し、支持アームを半径方向外方へ拡張させる。装置2800は除去/活性化装置2812が設けられていてもよく、この除去/活性化装置は、失禁装置2800を作動させるだけでなく、本明細書に記載されているその他の除去装置と同様に使用される。装置2800はカバーが設けられていてもよい。
失禁治療のための複数の安定構造を持つ典型的な装置
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は失禁を治療する複数の安定構造が設けられている。双安定部品が、格納及び/又は除去のための第1の安定位置と、失禁治療を提供するための第2の安定位置とを失禁装置に与えるために使用されてもよい。本明細書において使用されているように、双安定部品は、挿入具、係止要素、及び/又は弾性リングと呼ばれることがある。図4A−C及び14A−Bは、失禁装置と共に使用され、第1の安定位置から第2の安定位置へ移るために失禁装置に対して実質的に移動しない双安定挿入具の典型的な実施形態を示している。上述の図3A−C及び別の節で後述される図20A−Cは、第1の安定位置から第2の安定位置へ移るときに双安定部品が失禁装置に対して移動する双安定装置の典型的な実施形態を示している。発明の典型的な実施形態では、双安定装置の展開は、装置が膣内に適切に位置決めされた後に行われ、双安定挿入具が第2の位置に切り替えられたときに第2の安定位置に「入る」ことにも注意すべきである。発明の典型的な実施形態では、ポッピング展開は、失禁装置が失禁治療を行うため既に所定の位置に存在するまで支持アームが膣壁に圧力を加えないので、本明細書に記載されている他の形式の展開より快適である。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置は失禁を治療する複数の安定構造が設けられている。双安定部品が、格納及び/又は除去のための第1の安定位置と、失禁治療を提供するための第2の安定位置とを失禁装置に与えるために使用されてもよい。本明細書において使用されているように、双安定部品は、挿入具、係止要素、及び/又は弾性リングと呼ばれることがある。図4A−C及び14A−Bは、失禁装置と共に使用され、第1の安定位置から第2の安定位置へ移るために失禁装置に対して実質的に移動しない双安定挿入具の典型的な実施形態を示している。上述の図3A−C及び別の節で後述される図20A−Cは、第1の安定位置から第2の安定位置へ移るときに双安定部品が失禁装置に対して移動する双安定装置の典型的な実施形態を示している。発明の典型的な実施形態では、双安定装置の展開は、装置が膣内に適切に位置決めされた後に行われ、双安定挿入具が第2の位置に切り替えられたときに第2の安定位置に「入る」ことにも注意すべきである。発明の典型的な実施形態では、ポッピング展開は、失禁装置が失禁治療を行うため既に所定の位置に存在するまで支持アームが膣壁に圧力を加えないので、本明細書に記載されている他の形式の展開より快適である。
図4Aは、発明の典型的な実施形態による、アプリケータ406内に位置している反転双安定挿入具402を有する失禁装置400の外形図である。反転挿入具402は発明の典型的な実施形態では柔軟性のあるボール状膜に似ている。挿入具402は、膜が第1の構造で装置400の近位端部に向かって偏向されるときに、挿入具402の膜が弛緩するように構成されている。しかし、膜が挿入具402の中心を通って装置400の遠位端へ向かって押されるとき、挿入具402の膜は半径方向に広がる圧力を装置400の支持アーム404に加え、アーム404が所定の位置に「入る」。発明の典型的な実施形態では、挿入具402の膜は可変壁幅を有し、よって、各点に様々な張力を有する。挿入具402は装置400の支持アーム404の間に位置していてもよい。挿入具膜402は、アプリケータ406の近位端部に位置しているプランジャ408を用いて、挿入具膜の固有の中心を通過させられてもよく、これによって、装置400を第2の構造に展開する。
図4Bは、発明の典型的な実施形態による、展開された反転挿入具402を有する失禁装置400の外形図である。この典型的な実施形態では、展開中に、プランジャ408は、挿入具402の膜を、装置400の遠位端へ向かって偏向し、この挿入具の膜の中心に通すことがわかる。本明細書に記載されているように、膜は、装置400の近位端へ向かって偏向されているときに弛緩され、装置400の末端へ向かって偏向されているときには、支持アーム404に半径方向圧力を加え、尿道支持のため支持アームの直径を増大させるために十分に剛性がある。尿道支持とは尿道中間部の支持でもよい。
装置400の除去は、紐のような任意的な除去装置410を有する失禁装置400の外形図が表されている図4Cに示されている。子宮頸管から遠ざかる近接方向に沿った除去装置410上の力は、挿入具402の膜に変形膜を少なくとも半剛性から弛緩へ再反転させる。挿入具402の膜によって加えられる半径方向圧力が減少すると、除去を簡単にするための装置400の中心軸へ向かう支持アーム404の動きが容易になる。発明の一部の典型的な実施形態では、除去装置410上の持続的な力は、装置400の中心軸へ向かって、かつ、膣口へ向かって支持アーム404を引っ張る。また、代替的に又は任意的に、除去装置410がカバー412に締め付けられ、カバーは、下向きの力が除去装置410に加えられたときに、除去を簡単にするため装置400の中心軸へ向かう圧力を支持アーム404に加える。図4A−Cに示された実施形態は、図5に関して後述されているような統合弾性支持部と共に使用されてもよい。
図14Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、内部の双安定失禁装置1400が描かれているアプリケータ1402の断面図が示されている。図14A−Bの双安定挿入具は、偏向に応じて第1及び第2の安定位置を示す膜を使用するのではなく、第1及び第2の安定位置を示す機械的アームが設けられている点で、図4A−Cの双安定挿入具とは異なる。本明細書における他の失禁装置の実施形態に関して記載されているように、双安定失禁装置1400は、アプリケータ1402内に格納するため縮小直径に構成されている。アプリケータ1402は、本明細書及び当業者に知られている関連出願に記載されているか、又は未だ発明されていない何れのアプリケータと類似していてもよい。発明の典型的な実施形態では、双安定失禁装置1400には、支持アーム補強要素1406に取り付けられた双安定係止要素1408が設けられている。双安定係止要素1408は、双安定係止要素1408が装置1400の支持アーム1404の方へ偏向されている第1の安定位置において、双安定係止要素1408が支持アーム補強要素1406を半径方向外方へ実質的に押し進めることがないように構成されていてもよい。しかし、双安定係止要素1408が、装置1400の、図14Bに示されている固定アーム1420の方へ偏向されている第2の安定位置では、双安定係止要素1408は、支持アーム1404を失禁装置1400の中心軸から半径方向外方へ押し進める力を支持アーム補強要素1406に加える。発明の一部の典型的な実施形態では、双安定係止要素1408が第2の安定位置にあるときに、補強アームが装置1400の中心軸から半径方向外方へ支持アーム1404を押し進めるように、複数の補強アームが失禁装置1400の支持アーム1404に取り付けられている。各支持アーム1404は補強アームが設けられていてもよい。選択された支持アーム1404は、例えば、支持アーム1404の強制的な展開が単一の軸方向だけに望まれるならば、補強アームで補強されてもよい。
発明の一部の典型的な実施形態では、支持アーム補強要素1406は、オス型係止シリンダ1416を有する中央部を有する。双安定係止要素1408は、双安定係止要素1408が支持アーム補強要素1406に着脱可能に締め付けられることを可能にする中央メス型係止シリンダ収容部が設けられていてもよい。双安定係止要素の支持アーム補強要素への着脱可能な締め付けは、装置1400を第1の安定位置にさせるために作用する膣壁からの圧力に対抗する。係止シリンダ1416は、双方向係止要素に位置している穴でもよい係止シリンダ収容部の内周より僅かに大きな寸法にされたリップが設けられてもよく、係止シリンダ1416が十分な力で係止シリンダ1416に押し当てられるときに、収容部がリップを通過し、支持アーム補強要素1406に着脱可能に締め付けられるようになる。双安定係止要素1408は、支持アーム補強要素1406の方へ押し進められたときに、係止シリンダ1416を係止シリンダ収容部と係止可能に嵌め合わせる必要なく双安定係止要素1408が補強位置に着脱可能に係止されるように、偏向されていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、双安定係止要素1408はプランジャ1410によって支持アーム補強要素1406の方へ押し進められる。固定アーム1420によって与えられる固定力は、第1の安定位置から第2の安定位置へ支持アーム補強要素1406を切り替えるために要求される力より大きくてもよいので、装置1400の膣への挿入後に、固定アーム1420が所定の位置にあるとき、第2の安定位置へ「入れる」ための圧力がプランジャによって支持アーム補強要素1406に加えられると、固定アームは装置1400が子宮頸管の方へ動くことを阻止する。失禁装置1400は、双安定係止要素1408の位置を第2の安定位置から第1の安定位置へ変更できるように、双安定係止要素1408に取り付けられた除去装置1412が設けられていてもよい。
図14Bを参照すると、発明の典型的な実施形態による、第2の安定位置に展開された双安定失禁装置1400が示されている。双安定係止要素1408は、支持アーム補強要素1406の方へ押し進められ、補強アームを半径方向外方へ押し進め、したがって、支持アーム1404を装置1400の中心軸から半径方向外方へ押し進めることがわかる。発明の典型的な実施形態では、支持アーム1404は尿道を支える。支持とは尿道中間部の支持でもよい。装置1400は、本明細書に記載されているようなカバー1418と併せて使用されてもよい。装置1400の除去は、除去装置1412に膣口へ向かう下向きの力を加えることにより容易にしてもよい。この下向きの力は、双安定係止要素1408を第2の安定位置から第1の安定位置へ変化させ、支持アーム1404から補強を取り除き、装置1400の中心軸に集中することを可能にさせる。この集中に起因した装置1400の半径の減少は、支持アーム1404が展開されたままの状態を保つ場合に比べてより簡単及び/又はより快適な除去を可能にする。
発明の典型的な実施形態では、双安定係止要素1408は補強アームが設けられ、支持アーム補強要素1406の中央部は省かれている。
典型的な弾性リング失禁装置
本節に記載されている実施形態の一部には、例えば、図20A−Cに記載されている複数の安定構造が設けられている。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リング2002は、リング2002が第1の安定位置にあるか第2の安定位置にあるかによって、失禁装置2000に半径方向拡張及び/又は収縮をもたらすために使用される。半径方向拡張及び/又は収縮は失禁装置の材料特性及び/又は構造によって引き起こされてもよく、リングは特定の構造が現れることを妨げるため選択的に位置決めされている。図20Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、第1の安定位置又は格納構造にある失禁装置2000が示されている。弾性リング2002は、最初に、失禁装置の固定部2006と、発明の一部の典型的な実施形態では第2の溝2008との間にある第1の溝2004に位置し、装置2000を格納構造に保つことを助けるために使用される。発明の典型的な実施形態では、第1の溝2004は装置2000の本体上に位置し、弾性リング2002が第1の溝2004から装置2000に圧力を加えるときに、支持アーム2010及び固定アーム2012が半径方向外方へ押し進められない。
本節に記載されている実施形態の一部には、例えば、図20A−Cに記載されている複数の安定構造が設けられている。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リング2002は、リング2002が第1の安定位置にあるか第2の安定位置にあるかによって、失禁装置2000に半径方向拡張及び/又は収縮をもたらすために使用される。半径方向拡張及び/又は収縮は失禁装置の材料特性及び/又は構造によって引き起こされてもよく、リングは特定の構造が現れることを妨げるため選択的に位置決めされている。図20Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、第1の安定位置又は格納構造にある失禁装置2000が示されている。弾性リング2002は、最初に、失禁装置の固定部2006と、発明の一部の典型的な実施形態では第2の溝2008との間にある第1の溝2004に位置し、装置2000を格納構造に保つことを助けるために使用される。発明の典型的な実施形態では、第1の溝2004は装置2000の本体上に位置し、弾性リング2002が第1の溝2004から装置2000に圧力を加えるときに、支持アーム2010及び固定アーム2012が半径方向外方へ押し進められない。
発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リング2002は、ラテックス、ゴム、シリコーン、ポリウレタン又はナイロンで作られている。弾性リング2002は、いかなる少なくとも僅かに弾性のある材料で作られていてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リングは、弾性及び/又は柔軟性ではない。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リング2002が第1の溝2004から第2の溝2008へ移動及び/又は溝2004、2008に留まるのを弾性及び/又は柔軟性が補助する。例えば、発明の一部の典型的な実施形態では、リング2002は、リング2002が溝にある間に、圧力を装置2000に加えるためにゴムバンドのような弾性能力を使用し、これによって、リング2002を溝に保持するために役立ち、第1の溝2004の場合には装置を格納構造に保ち、第2の溝2008の場合には支持アーム2010及び固定アーム2012の半径方向拡張に役立つ。弾性リングは環状ではなくてもよく、例えば、正方形、長方形、三角形、卵形、又はU字形でもよい。
失禁装置2000の展開は、発明の一部の典型的な実施形態によれば、リング2002が第1の溝2004にある第1の安定位置から、リング2002が第2の溝2008にある第2の安定位置へ弾性リング2002を移す。装置2000がアプリケータ出口2016へ向かってアプリケータ2014内を移動するとき、弾性リング2002はアプリケータ2014の内面に位置している移行要素2018に衝突する。装置2000は展開のための持続的な圧力が加えられ、弾性リング2002が第2の溝2008に収まるまで移行要素2018によって装置2000の外面を下方へ押される間に、装置2000をアプリケータ2014から押し出す。発明の一部の典型的な実施形態では、第2の溝2008は、移行要素2018の結果として、弾性リング2002のさらなる移動を妨げるのに適し、装置2000上のさらなる圧力は装置2000を所定の位置、ユーザの膣内で展開してもよい。第1の溝2004及び/又は第2の溝2008は、衝突する移行要素2018の結果として第1の溝2004から抜け出すリング2002の移動を可能にするが、第2の溝2004から抜け出すリング2002の移動を阻止するようにされてもよい。例えば、第2の溝2008は、発明の一部の典型的な実施形態では、第1の溝2004より深い。
図20Bは、発明の典型的な実施形態による、弾性リング2002が第2の溝2008に位置している第2の安定位置、すなわち、展開構造にある失禁装置2000を示している。弾性リング2002が第2の溝に位置しているとき、固定アーム2012は、装置2000の中心軸に向かって第2の溝2008の位置で弾性リング2002によって加えられた圧縮力のために、かつ、第1の溝2004の場所で装置2000の湾曲によって生成された枢着部2020のために部分的に半径方向外方へ押し進められる。発明の一部の典型的な実施形態では、枢着部は、第1の溝2004の湾曲が最小である少なくとも2本の固定アーム上の2点の交点によって生成される。発明の典型的な実施形態では、支持アーム2010は、第1の溝2004のように、湾曲した溝の利点を生じないので、枢着部は弾性リング2002と支持アーム2010との間に枢着片2022を位置決めすることにより設けられる。枢着片2022はボールでもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、枢着片2022は、枢着片2022を収容し、除去前に枢着片が離れないようにするのに適した第3の溝2024に位置している。上述のように、弾性リング2002及び枢着片2022によって加えられた圧力は、支持アーム2010を半径方向に拡張させる。発明の一部の典型的な実施形態では、弾性リング2002によって装置2000に加えられた圧力は、リング2002と枢着部(枢着部2020及び/又は枢着片2022)との間のレバーの長さ、及び/又は装置2000上で実現されることが望ましい効果に依存して変化する。付加的に又は代替的に、装置2000が作られている材料の柔軟性もまた考慮される。
図20Cを参照すると、発明の典型的な実施形態による、除去構造にある失禁装置2000が示されている。失禁装置2000の少なくとも一部分の半径方向外形は、発明の一部の典型的な実施形態では、装置2000の除去を簡単にするために縮小されている。半径方向外形の縮小は、枢着片2022に取り付けられた除去装置2026を使用して枢着片2022を除去することによって実現されてもよい。発明の典型的な実施形態では、子宮頸管から離れ、ユーザの膣口の方向へ向かう除去装置2026上に加えられた力は、枢着片2022を第3の溝2024から除去する。この枢着片2022の除去は、支持アーム2010の半径方向拡張をもたらしたメカニズムの一部分を取り除き、支持アーム2010が縮小された半径方向外形構造へ戻ることを可能にさせる。子宮頸管から遠ざかる除去装置2026上の持続的な力は、最終的に装置2000をユーザの膣から除去する。除去装置2026は、装置2000の中央ノードの中に除去装置をねじ込むことによって失禁装置2000に固定されてもよく、除去装置2026が除去中に装置から引き抜かれることを防止するために拡張端部2028が設けられている。発明の一部の典型的な実施形態では、装置2000はカバー2030が設けられている。
発明の一部の典型的な実施形態における双安定装置に限られないが、図20Dに示された装置は、装置2050に選択的に圧力を加えるために弾性リング2052を使用する失禁装置2050の別の典型的な実施形態を表している。図20Dに示されている失禁装置2050は本明細書に記載されているその他の実施形態の多くに類似し、装置2050が展開されるときに、支持アーム2056を半径方向に拡張するために、及び/又は膣壁によって、そして本実施形態では弾性リング2052によって加えられる逆圧に対抗して支持アーム2056を支えるために挿入具2054を使用する。本明細書に記載された実施形態のどれかと共に使用される任意的な挿入具構造は図20F−Iに示されている。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具の中心を横切る中空通路は、除去装置の通過を可能にさせる。発明の一部の典型的な実施形態では、挿入具は、失禁装置の支持アームに様々な半径方向拡張効果を実現するように構成されている。挿入具は失禁装置に着脱可能に取り付けられるように構成されていてもよい。
発明の典型的な実施形態では、弾性リング2052は、装置2050の除去を簡単にするため支持アーム2056の半径方向収縮を強制するように挿入具2054の除去に合わせて作用する。発明の典型的な実施形態では、図20Eに示されているように、除去装置2058に加えられた力は挿入具2054を除去する。これは、支持アーム2056が装置2050の中心軸へ向かって自由に集まることを可能にさせ、弾性リング2052はこの収縮運動を補強するために支持アーム2056に圧力を加える。発明の典型的な実施形態では、ユーザの子宮頸管から離れる持続的な力の後に、装置2050がユーザの膣から除去される。
典型的な統合弾性支持部材の実施形態
図5は発明の典型的な実施形態による統合弾性支持部材502を有する失禁装置500の外形図である。装置500は本明細書に記載された装置の何れでもよい。発明の典型的な実施形態では、弾性支持部材502は装置500の支持アーム504を偏向するために使用される。支持アーム504は拡張された放射状構造で偏向されてもよい。支持アーム504は緻密な放射状構造で偏向されてもよい。統合支持部材502は装置500内に埋め込まれてもよい。統合支持部材502は、外骨格のように装置500の外部に位置していてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、統合支持部材502は装置500の支持アーム504と共に使用される。統合支持部材502は、(ステンレス鋼、又はナイロン若しくはシリコーン材料などのポリマーといった)形状記憶が持続する材料から構成されていてもよい。発明の典型的な実施形態では、延長された期間に亘るアプリケータ内の圧縮は統合支持部材502のバネ係数を実質的に減少させないので、形状記憶統合支持部材502は装置500の有効期限を延長する。統合支持部材502は、装置500がアプリケータから展開されるときに、統合支持部材502が尿道支持のため強制的に支持アーム504を装置500の中心軸から半径方向外方へ展開させるように設計される。統合支持部材は固定アーム508と共に使用されてもよい。
図5は発明の典型的な実施形態による統合弾性支持部材502を有する失禁装置500の外形図である。装置500は本明細書に記載された装置の何れでもよい。発明の典型的な実施形態では、弾性支持部材502は装置500の支持アーム504を偏向するために使用される。支持アーム504は拡張された放射状構造で偏向されてもよい。支持アーム504は緻密な放射状構造で偏向されてもよい。統合支持部材502は装置500内に埋め込まれてもよい。統合支持部材502は、外骨格のように装置500の外部に位置していてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、統合支持部材502は装置500の支持アーム504と共に使用される。統合支持部材502は、(ステンレス鋼、又はナイロン若しくはシリコーン材料などのポリマーといった)形状記憶が持続する材料から構成されていてもよい。発明の典型的な実施形態では、延長された期間に亘るアプリケータ内の圧縮は統合支持部材502のバネ係数を実質的に減少させないので、形状記憶統合支持部材502は装置500の有効期限を延長する。統合支持部材502は、装置500がアプリケータから展開されるときに、統合支持部材502が尿道支持のため強制的に支持アーム504を装置500の中心軸から半径方向外方へ展開させるように設計される。統合支持部材は固定アーム508と共に使用されてもよい。
装置500の除去は、除去装置506を支持アーム504に取り付けることにより補助される。子宮頸管から離れる除去装置506上の下向きの力は、支持アーム504を装置500の中心軸に集め、より簡単な及び/又はより快適な除去を可能にさせる。除去装置506及び統合支持部材502は同じ材料から作られていてもよい。除去装置506及び統合支持部材502は同時に製造されてもよい。発明の他の典型的な実施形態では、支持アーム及び/又は固定アームを、中心軸から離れるのではなく、装置500の中心軸の方へ偏向する統合支持部材が使用される。このような構造は、より簡単な失禁装置除去のためアームをより巧く集中させるため使用されてもよい。
典型的な張力低減アームの実施形態
図6を参照すると、発明の典型的な実施形態による、張力低減支持及び/又は固定アーム602が設けられた失禁装置600の外形図が示されている。支持及び/又は固定アーム602の張力の低減は装置600の有効期限を延長させる。発明の典型的な実施形態では、最も大きな応力及び/又は張力を受ける失禁装置の領域、すなわち、支持及び/又は固定アームとノードとの接合部は、その応力及び/又は張力を分散させるように再構成されている。応力及び/又は張力は、装置のより広い領域に応力及び/又は張力を分散することにより低減されてもよい。発明の典型的な実施形態では、張力は、アプリケータ内で圧縮されたときに折り重なる蛇腹状部分604を設けることにより支持及び/又は固定アーム602上で低減されてもよい。折り畳みは、蝶番及び/又はその他の機械的手段を使用することなく実現されてもよい。本明細書に記載されているようなその他の装置は、図6に示されているような張力低減アームが設けられていてもよい。しかし、アプリケータからの展開後、発明の典型的な実施形態では、支持及び/又は固定アーム602は、装置500の中心軸から半径方向へ拡張するようにそれ自体が展開する。発明の典型的な実施形態では、アーム602は尿道中間部を支持するために展開する。装置600は、本明細書に記載されているようなカバーと共に使用されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、装置の除去は、子宮頸管から離れる下向きの力を、装置600を封入するカバーに取り付けられた除去装置に加えることによって容易になる。本明細書中の他の実施形態において記載されているように、この力は、装置600のアームを装置600の中心軸の方へ集め、アームの集中が無い場合に比べて簡単及び/又は快適な除去を可能にする。
図6を参照すると、発明の典型的な実施形態による、張力低減支持及び/又は固定アーム602が設けられた失禁装置600の外形図が示されている。支持及び/又は固定アーム602の張力の低減は装置600の有効期限を延長させる。発明の典型的な実施形態では、最も大きな応力及び/又は張力を受ける失禁装置の領域、すなわち、支持及び/又は固定アームとノードとの接合部は、その応力及び/又は張力を分散させるように再構成されている。応力及び/又は張力は、装置のより広い領域に応力及び/又は張力を分散することにより低減されてもよい。発明の典型的な実施形態では、張力は、アプリケータ内で圧縮されたときに折り重なる蛇腹状部分604を設けることにより支持及び/又は固定アーム602上で低減されてもよい。折り畳みは、蝶番及び/又はその他の機械的手段を使用することなく実現されてもよい。本明細書に記載されているようなその他の装置は、図6に示されているような張力低減アームが設けられていてもよい。しかし、アプリケータからの展開後、発明の典型的な実施形態では、支持及び/又は固定アーム602は、装置500の中心軸から半径方向へ拡張するようにそれ自体が展開する。発明の典型的な実施形態では、アーム602は尿道中間部を支持するために展開する。装置600は、本明細書に記載されているようなカバーと共に使用されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、装置の除去は、子宮頸管から離れる下向きの力を、装置600を封入するカバーに取り付けられた除去装置に加えることによって容易になる。本明細書中の他の実施形態において記載されているように、この力は、装置600のアームを装置600の中心軸の方へ集め、アームの集中が無い場合に比べて簡単及び/又は快適な除去を可能にする。
発明の典型的な実施形態では、張力低減装置の一部の実施形態の付加的な利点は、装置の寸法及び/又はアプリケータの寸法の柔軟性がより高いことである。本明細書に記載された張力低減構造は、例えば、脱出症装置の使用中に、一般により大きな直径を必要とするアプリケータと共に使用するために普通は適するであろう直径よりも広い直径を有する失禁装置の使用を可能にすることがある。代替的に、より狭いアプリケータが、展開されたときに張力を低減しない実施形態と同様の半径を示す張力低減装置のため使用される。発明の典型的な実施形態では、これは、折り畳まれたときに、アーム602が完全に膨張したときより占有する空間が小さくなるアーム602の折り畳みの性質に起因する。発明の別の典型的な実施形態では、折り畳みアームは、折り畳み蛇腹部分604の長さを増加させることにより、典型的にアプリケータに適応する中央ノードより長い中央ノードの使用を可能にする。
典型的なスクロール失禁装置
発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つのスクロール部を備える失禁装置が提供される。典型的な実施形態は図7A−D及び8に示されている。これらの装置700、800は、装置の半径方向外形を縮小するために中心軸へ向かって集まる支持及び/又は固定アームではなく、スクロール部に装置の半径方向外形を縮小するために巻き上がる能力が設けられている点で、少なくとも1つの局面において本明細書に記載されている他の失禁装置から区別できる。
発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つのスクロール部を備える失禁装置が提供される。典型的な実施形態は図7A−D及び8に示されている。これらの装置700、800は、装置の半径方向外形を縮小するために中心軸へ向かって集まる支持及び/又は固定アームではなく、スクロール部に装置の半径方向外形を縮小するために巻き上がる能力が設けられている点で、少なくとも1つの局面において本明細書に記載されている他の失禁装置から区別できる。
図7Aを参照すると、発明の典型的な実施形態によるスクロール失禁装置700の外形図が示されている。装置700は、展開されたときに、ほぼ円筒形状を有する中央部材702で構成されていてもよい。中央部材702の近位端及び遠位端又はその付近に位置しているのは、支持アーム704(近位端)及び固定アーム706(遠位端)でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、中央部材702は、図7Cに関してより詳細に記載されているように、アーム704、706が設けられた巻かれたシートで構成されている。発明の一部の典型的な実施形態では、除去を容易にするために、除去装置708が装置700に取り付けられている。除去装置708は、子宮頸管から離れる下向きの力が除去装置708に印加されるときに、装置700が膣口へ向かって変形作用を示し、それによって、より簡単な除去のため装置の外形を縮小するように、装置700に取り付けられていてもよい。例えば、除去装置708上の除去力は、装置700の近位端を、膣口へ向かって先が細くなるピークを持つ円錐状の形状へ変形させてもよい。
図7Bは、発明の典型的な実施形態による、装置720が張り出し形状の近位端を有する別のスクロール失禁装置720の実施形態の外形図である。張り出し形状の近位端は、張り出し形状の近位端を持たない装置700に支持アーム722を用いて付加的に支持するために、失禁の治療において望ましいことがある。発明の典型的な実施形態では、張り出し形状の近位端は、支持アーム722の長さを短縮することが可能であり、装置720の展開及び/又は使用中に不快感の原因となる可能性を低減させる。支持アーム704、722は、患者の要求に応じて長さが可変でもよい。装置700、720の遠位端に位置している固定アーム706は、患者の要求に応じて長さが可変であってもよい。支持及び/又は固定アームは十分に長くてもよく、それにより膣組織が中央部材702の両端の間で襞に入り込むことを防止することができる。発明の一部の典型的な実施形態では、支持及び/又は固定アームは長さが最大で10mmである。あるいは、アームは10mmより長くてもよい。アームは長さが5mm未満でもよい。尿道中間部が支持されてもよい。
発明の典型的な実施形態によるスクロール失禁装置700の平面図又は底面図が図7Cに示されている。図7Aと共に見ると、中央部材702は、ほぼ円筒形状でよいことがわかる。発明の一部の典型的な実施形態では、中央部材702は、ほぼ円筒形状に巻かれたシートで構成されている。シートは、シートを円筒形状から開くために偏向されているが、しかし、例えば、アプリケータ内又は膣内にあるときには開くことが妨げられる材料で構成されていてもよい。
したがって、典型的な実施形態では、図7Dに示されているように、装置700はスクロールのように巻き上げられ、アプリケータ730内に収容されている。装置700は、装置が開くための自然な偏向が装置700を装置のほぼ円筒形状に広げ、アプリケータ730からの展開中に少なくともある程度の外向き半径方向支持圧力をさらに加えるように巻き上げられる。支持圧力は尿道中間部へ向けられていてもよい。装置720は装置700に関して本明細書に記載されているように使用されてもよい。
図8を参照すると、発明の典型的な実施形態による両面スクロール失禁装置800が示されている。装置800は連結ノード802を含み、連結ノード802は連結ノードの近位端及び遠位端に位置するスクロールするバネ状アーム部が設けられている。支持アーム部804及び固定アーム部806は、連結ノード802に設けられたアーム部を構成してもよい。発明の典型的な実施形態では、アーム部は、図8に示されているように、連結ノード802の周囲にほぼ円形外形を画定するコイル状片808で構成されている。コイル状片808の上には、支持及び/又は固定するための突出部810が位置していてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、アーム部の少なくともコイル状片808は柔軟性がある。コイル状片808の柔軟性は、装置800をアプリケータに嵌め込むために片の圧縮を可能にさせる。さらに、コイル状片808の柔軟性のある性質は、運動中に装置800が患者に剛性のある装置より良くフィットする傾向があるので、装置800を使用する患者にとっての快適性を高めることがある。連結ノード802は柔軟性があってもよい。突出部810は柔軟性があってもよい。突出部810は、図7A−Dに関連して記載されているように、長さが可変にされてもよい。より大きい及び/又はより小さい半径を画定するコイル状片が、患者の要求に応じて、失禁装置800と共に使用されてもよい。
典型的な弾性機械的失禁装置
図19A−Cを参照すると、発明の典型的な実施形態による半径方向拡張及び/又は収縮を実現するために弾性機械的動作が設けられた失禁装置1900が示されている。発明の一部の典型的な実施形態では、装置1900の固定アーム1908又は支持アーム1910に連結された少なくとも1つの拡張機1904が装置1900に設けられている。弾性部材1902が失禁装置1900に設けられ、発明の一部の典型的な実施形態では、弾性部材は選択的に拡張機1904に装置1900を半径方向に拡張及び/又は収縮させる。
図19A−Cを参照すると、発明の典型的な実施形態による半径方向拡張及び/又は収縮を実現するために弾性機械的動作が設けられた失禁装置1900が示されている。発明の一部の典型的な実施形態では、装置1900の固定アーム1908又は支持アーム1910に連結された少なくとも1つの拡張機1904が装置1900に設けられている。弾性部材1902が失禁装置1900に設けられ、発明の一部の典型的な実施形態では、弾性部材は選択的に拡張機1904に装置1900を半径方向に拡張及び/又は収縮させる。
図19Aは、発明の典型的な実施形態による、(例えば、アプリケータ内にあるときの)格納構造にある失禁装置1900を示している。拡張機1904は、一端が拡張機ノード1906に、もう一端が固定アーム1908又は支持アーム1910に連結され、拡張機1904の両端は、拡張機が取り付けられたものに対して旋回できるようにされる。格納構造において、弾性部材1902は伸張され、拡張機1904が旋回できるようにし、支持アーム及び固定アームが縮小された半径方向外形を取ることを可能にする。
図19Bは、発明の典型的な実施形態による展開された失禁装置1900を示している。格納中に予め伸張されていた弾性部材1902は、弾性部材1902の拡大された両端1912で拡張機ノードを捕捉し、拡張機1904を拡張構造にさせる公称状態へ収縮する。発明の典型的な実施形態では、拡張機1904は、それぞれのアームを押し出し、装置1900の半径方向外形を拡張させる。アームは、アームが様々な動作構造(例えば、格納、展開、除去)を取るため旋回するように、中央ノード1914に連結されている。発明の典型的な実施形態では、支持部拡大端1916は、図19Cに示されているように着脱可能である安全装置1918がなければ拡張機ノードを通り抜けるような大きさにされている。
図19Cには、失禁装置1900が発明の典型的な実施形態による除去構造で示されている。装置1900の除去は、装置1900の半径方向外形を縮小することにより容易にしてもよい。発明の典型的な実施形態では、装置1900の半径方向外形の縮小は、通常は支持部拡大端1916が拡張機ノードを通り抜けることを阻止する安全装置1918を除去することにより実現される。支持部拡大端1916が拡張機ノードを通り抜けると、このノードに対する拡張機は、膣壁によって加えられた圧力に少なくとも応答して、装置1900の中心軸の方へ支持アームを自由に折り畳む。拡張機1904は少なくとも部分的に弾性があってもよい。安全装置1918は、ユーザの子宮頸管とは逆の方向に膣口へ向かって除去装置1920に力を印加することにより除去されてもよい。安全装置1918は緩めることができる結び目の形に結ばれてもよく、この結び目は子宮頸管から離れる十分な力の印加中に解ける。安全装置1918は、除去装置1920によって十分な力が留め具1918に加えられたときに、留め具1918が支持部拡大端1916から外れるようにする分離部を含んでもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、カバー1924が失禁装置1900に設けられている。除去装置1920は、装置1900の除去を補助するためカバー1924に貼り付けられていてもよい。このような実施形態では、ユーザの子宮頸管から離れて印加された除去装置1920上の持続的な力は、続いて、外形が縮小された装置1900がカバー1924に沿ってユーザの膣から引き抜かれるようにさせる。
張力要素が設けられた失禁装置の典型的な実施形態
図21Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、少なくとも1つの張力要素2102が設けられている失禁装置2100が示されている。発明の一部の典型的な実施形態によれば、少なくとも1つの張力要素2102は、失禁装置2100の固定部2104のアームと対応する支持部2106のアームとの間に延在する。少なくとも1つの張力要素2102は弾性的でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素2102は、装置2100の半径方向外形を縮小するため、また任意的に展開中に支持部2106のアームを拡張する力を提供するために、展開前及び/又はアプリケータ2108に格納されている間に伸張される。
図21Aを参照すると、発明の典型的な実施形態による、少なくとも1つの張力要素2102が設けられている失禁装置2100が示されている。発明の一部の典型的な実施形態によれば、少なくとも1つの張力要素2102は、失禁装置2100の固定部2104のアームと対応する支持部2106のアームとの間に延在する。少なくとも1つの張力要素2102は弾性的でもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素2102は、装置2100の半径方向外形を縮小するため、また任意的に展開中に支持部2106のアームを拡張する力を提供するために、展開前及び/又はアプリケータ2108に格納されている間に伸張される。
図21Bは、発明の典型的な実施形態による展開構造にある失禁装置2100を示している。発明の典型的な実施形態では、少なくとも1つの張力要素2102は、展開中に実質的に伸張されることがなく、失禁装置2100の支持部2106に、かつ、任意的に固定部2104に展開力を提供する。固定部2104及び/又は支持部2106の柔軟性は、少なくとも1つの張力要素2102への反応を制御するために変化してもよい。例えば、固定部2104が大きな半径方向拡張を示すことが期待できない一実施形態では、より高い柔軟性を持つ固定部の場合のように、固定部2104が少なくとも1つの張力要素2102に反応しないように固定部の柔軟性を低下させるのが適切である。少なくとも1つの張力要素2102は、失禁装置の展開を補助するために、本明細書に記載されている任意の失禁装置と併せて使用されることが理解されるべきである。
典型的な潤滑アプリケータの実施形態
発明の一部の典型的な実施形態では、装置を膣に挿入するため使用される潤滑剤がアプリケータに設けられている。アプリケータの潤滑剤は、アプリケータの膣への挿入及び/又は膣からの除去を簡単にし、及び/又はユーザの快適性を高める。図9A−B、10A−B、及び24は、潤滑アプリケータの典型的な実施形態を示している。
発明の一部の典型的な実施形態では、装置を膣に挿入するため使用される潤滑剤がアプリケータに設けられている。アプリケータの潤滑剤は、アプリケータの膣への挿入及び/又は膣からの除去を簡単にし、及び/又はユーザの快適性を高める。図9A−B、10A−B、及び24は、潤滑アプリケータの典型的な実施形態を示している。
図9Aは、発明の典型的な実施形態による潤滑リング902を有するアプリケータ900の断面図である。アプリケータ900は、失禁装置を患者の膣へ挿入するために役立つ。挿入は、通常の生理用タンポンの挿入と同様にこのアプリケータを使用して実行される。発明の典型的な実施形態では、失禁装置は、膣に挿入されるアプリケータ900の遠位端904内に維持されている。アプリケータ900の近位端に位置するプランジャ906を押し進めるとき、失禁装置は出口908を通過させられ、アプリケータ900が膣から除去されると、失禁装置の利用が可能になる。発明の典型的な実施形態では、プランジャ906が押され、失禁装置がアプリケータ900から強制的に外に出されるまで、出口908は閉じられたままであることに注意すべきである。出口908は複数の部分で構成されていてもよい。
アプリケータ900を用いて失禁装置を膣に導入する際、潤滑アプリケータ900によって挿入を容易にしてもよい。発明の典型的な実施形態では、潤滑リング902がアプリケータ900の外面を滑らかにするために設けられている。リング902は、少なくとも膣内に挿入されるべき領域に亘って潤滑剤を提供するためにアプリケータの全長に沿って摺動可能でもよい。潤滑剤は少なくとも出口付近でアプリケータの遠位端へ向けられていてもよい。リング902は中空でもよい。リング902内に位置している材料は、リング902に位置していてもよい(図示されていない)複数の小さな穴を介してリング902から絞り出される。発明の典型的な実施形態では、リング902は潤滑剤で満たされている。リング902は医薬で満たされていてもよい。小さな穴は、薬剤がリング902から出てくるときに、薬剤が主にアプリケータ900に堆積させられるように、アプリケータ900と対向してもよい。リング902は、シリコーンのような柔軟性のある材料で作られていてもよい。発明の典型的な実施形態では、内部の薬剤を複数の穴を通して放出するために少なくとも僅かな圧力をリング902に加えている間に、リング902がアプリケータ900に沿って引っ張られる。リング902がアプリケータ900に沿って移動するとき、薬剤は、リング902の移動の速度、リング902にかかる圧力、リング902内の薬剤の量、及び/又はその他の変数に応じて、アプリケータ900に堆積させられる。リング902は、アプリケータ900が装置を展開するために使用される前に、アプリケータ900から除去されてもよい。リング902は、装置展開中にアプリケータ900上にそのまま残ってもよく、その後にアプリケータ900と共に片付けられる。
図9Bを参照すると、発明の典型的な実施形態による、着脱カバー952を有するアプリケータ950の断面図が示されている。アプリケータ950は、着脱カバー952によって周囲が取り囲まれていてもよい。発明の典型的な実施形態では、着脱カバー952は、このカバーとアプリケータ950との間を、潤滑剤及び/又は医薬のような薬剤の層954で密閉する。着脱カバー952は、長期間に亘って潤滑剤及び/又は医薬層954を保護するポリマー、ナイロン、又はアルミ箔のような物質から製造されてもよい。アプリケータ950を患者の膣に挿入する前に、着脱カバー952は薬剤層954を露出させるためにアプリケータ950から取り除かれる。着脱カバー952及び/又は薬剤層954は、アプリケータ950の一部分だけを覆ってもよい。
図10Aは、発明の典型的な実施形態による潤滑スリーブ1002を有するアプリケータ1000の側面図を示している。図9Aに関して説明された潤滑リングの実施形態と同様に、潤滑スリーブ1002は、潤滑剤をアプリケータ1000の外面に塗布することにより、失禁装置展開のための患者の膣へのアプリケータ1000の挿入を簡単にするために使用される。潤滑スリーブ1002は医薬をアプリケータ1000に施すために使用されてもよい。アプリケータ1000の断面図は図10Bに示されている。発明の典型的な実施形態では、潤滑スリーブ1002は、潤滑剤及び/又は医薬の蓄積のため使用されるリザーバ1004が設けられている。潤滑スリーブ1002は複数の出口が設けられていてもよいので、出口を介した潤滑剤の放出後、アプリケータ1000の少なくとも一部分が被覆される。発明の典型的な実施形態では、潤滑スリーブ1002は、潤滑剤を堆積させるためにアプリケータ1000の表面に沿って動かされる。潤滑スリーブ1002は、アプリケータ1000を患者の膣へ挿入する前に、アプリケータの遠位端を超えて潤滑スリーブを滑らせることにより、アプリケータ1000から除去されてもよい。
図24を参照すると、発明の典型的な実施形態による潤滑アプリケータ2400が示されている。アプリケータ2400は、発明の実施形態では、筺体2402から膣内へ装置2408を放出するため圧力をプランジャ2404に加えることにより、本明細書に記載されているアプリケータと同様に失禁装置2408を展開するため動作する。潤滑層2406は、ユーザの膣へのアプリケータ2400の挿入を簡単にするため、アプリケータの近位端2410へ向かって、アプリケータ2400に塗布されてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、潤滑層2406は高粘性潤滑剤を含んでいる。高粘性潤滑剤は、製造の時点でアプリケータ2400の近位端に塗布され、格納中に所定の位置に留まる。使用中に、粘性潤滑層2406はユーザの膣へのアプリケータ2400の挿入を簡単にする。潤滑層2406はシリコーン油を含んでもよい。潤滑層2406はグリセリンを含んでもよい。潤滑層2406は、ワセリンを含んでもよい。潤滑層2406は、粘性のある水性薬剤を含んでもよい。粘性潤滑層2406は本明細書に記載されている何れのアプリケータに適用されてもよい。
失禁装置の格納状態を改善する典型的なアプリケータの実施形態
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置を格納し適用する方法及び器具が提供される。図11A−B、12A−D、及び25A−Cは、装置の少なくとも一部分が格納中に実質的に圧縮されていない状態に保たれることを可能にする典型的な実施形態を示している。装置の少なくとも一部分での格納応力の減少は装置の性能及び/又は有効期限を改善すると理解されている。
発明の一部の典型的な実施形態では、失禁装置を格納し適用する方法及び器具が提供される。図11A−B、12A−D、及び25A−Cは、装置の少なくとも一部分が格納中に実質的に圧縮されていない状態に保たれることを可能にする典型的な実施形態を示している。装置の少なくとも一部分での格納応力の減少は装置の性能及び/又は有効期限を改善すると理解されている。
図11Aを参照すると、発明の典型的な実施形態よる、アプリケータ1100及び緩く装填された失禁装置1102の断面図が示されている。失禁装置1102は、本明細書に記載されたもの、又は半径方向に拡張可能でありこの技術分野において知られているものの何れでもよい。典型的に、圧縮状態にある少なくとも部分的に弾性のある装置の格納は装置の効果をやや低下させる。発明の典型的な実施形態では、本明細書に記載されているある種の失禁装置のような失禁装置は、アプリケータ1100内の格納中に圧縮の結果として失禁装置1102が劣化することを避けるためアプリケータ1100にほんの緩やかに装填されている。緩やかな装填は、失禁装置1102の固定部1104だけをアプリケータ1100に装填することからなってもよく、支持部1106及び任意的に中央ノード1108はアプリケータ1100の外部に残されたままである。発明の典型的な実施形態では、失禁装置1102に連結され、アプリケータ1100を通りアプリケータ1100の遠位端に位置している出口1112を介して外に達する充填装置1110が設けられている。充填装置1110は、失禁装置1102へ着脱可能に連結されているので、充填装置1102をアプリケータ1100に充填した後、充填装置1110がアプリケータ1100から除去されてもよい。図11Aに示されているように、充填装置1110は紐状であり、紐の両端が出口1112で触れるように失禁装置1102の周りに巻き付けられていてもよい。
アプリケータへの失禁装置1102の充填は、失禁装置1102をアプリケータ1100内に引き込む充填装置1110をアプリケータの遠位端へ向かって引っ張ることによって達成される。引張は、アプリケータの無菌性を保つために清潔な手で行われてもよい。装置1102がアプリケータ1100に装填された後に取り除かれる剥離層がアプリケータに設けられていてもよい。図11Aに示された実施形態では、充填装置1110の両端は充填を実行するために同時に引っ張られる。アプリケータ1100からの充填装置1110の除去は、充填装置1110全体がアプリケータ1100から引き抜かれるまで、出口1112で触ることができる充填装置1110の一端を引っ張ることによって行われてもよい。発明の典型的な実施形態では、(図示されていない)プランジャが、失禁装置1102を患者の膣内で展開させるために、(失禁装置1102が充填された)アプリケータ1100の近位端に取り付けられている。プランジャは、図11Bに示されているように、アプリケータ1150とは別個に設けられ、失禁装置1102の展開が望まれるときに限り使用されてもよい。
図11Bは、発明の実施形態による、失禁装置1102が充填された張り出し形状の近位端アプリケータ1150の断面図を示している。アプリケータ1150は近位端の方に張り出し部1152が設けられている。図11Aに関して説明された実施形態と同様に、失禁装置1102は、アプリケータ1150の狭い部分に一部分だけが充填され、失禁装置1102の残りの部分は張り出し部1152内に配置されている。張り出し部1152は、失禁装置1102の支持部1106の完全な拡張を許容する大きさにされてもよい。発明の実施形態では、張り出し部1152は、支持部1106の各アームを収容するための個数及び寸法の張り出し片が設けられている。張り出し部は、少なくとも部分的に円錐状に成形され、特定の張り出し片が設けられていないが、回転方向とは無関係に装置1102を収容するためのほぼ張り出し形状の円錐形状である。失禁装置1102の展開は、アプリケータ1150の遠位端に位置している出口1156の方へ失禁装置1102を押し進めるためにプランジャ1154を用いることにより実現されてもよい。プランジャ1154は、装置1102の中心軸へ向かう支持部1106の集中を促進するために成形されたヘッド1158が設けられていてもよい。プランジャ1154はアプリケータ1150とは別個に設けられ、失禁装置1102の展開が望まれるときに限り使用されてもよい。張り出し部1152は、正確な挿入深さを示すためにアプリケータの適切な場所で張り出しが始まってもよい。発明のある実施形態では、アプリケータ1150は、近位端で実質的に開いている(図11Bに示されているように実質的に閉じていない)。発明の一部の実施形態では、開いている近位端には、プランジャ1154上のリップに対応し、プランジャ1154がアプリケータ1150から外れることを防止するように設計されたリップが設けられている。
図12Aを参照すると、発明の典型的な実施形態によるスライドスリーブ1202を有する穴付きアプリケータ1200の側面図が示されている。スライドスリーブ1202は、アプリケータ1200の外面上に位置してもよく、アプリケータ1200の全長に沿って上下に移動可能である。アプリケータ1200は、発明の典型的な実施形態では、複数の穴1204が設けられていることがわかる。穴1204は、形状及び/又は個数が失禁装置の支持アームに対応してもよい。発明の典型的な実施形態では、失禁装置の有効期限は、アプリケータ内に圧縮構造で装置を格納することを回避することにより延長される。その代わりに、失禁装置1206の支持アームは、図12Bに示されているように、患者の膣内での展開前に、穴1204から突出してもよい。
図12Cは、発明の典型的な実施形態による、失禁装置1206が充填されたスライドスリーブ1202を有する穴付きアプリケータ1200の断面図である。この観点から、失禁装置1206は、アプリケータ1200内にある間に、一部分がアプリケータ1200の外側に位置し、格納中に支持アーム1208への圧縮を回避することがわかる。発明の一部の典型的な実施形態では、スライドスリーブ1202はリザーバ1210が設けられ、このリザーバから物質がアプリケータ1200の表面に堆積させられる。リザーバ1210は、内部に蓄積された物質をアプリケータ1200の表面に堆積させるために、リザーバとアプリケータ1200との間に複数の開口が設けられていてもよい。潤滑剤はリザーバ1210に蓄積されている物質でもよい。医薬はリザーバ1210に蓄積されている物質でもよい。リザーバ1210内の物質は、アプリケータ1200の表面の全長に沿ってスライドスリーブ1202を上下移動させることによってアプリケータ1200上に堆積させられてもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、潤滑剤は、膣内へのアプリケータ1200の挿入と、アプリケータに格納された失禁装置1206の展開を簡単にするために、膣内にアプリケータ1200を挿入する前に、リザーバ1210からアプリケータ1200に堆積させられる。
図12Dを参照すると、発明の典型的な実施形態による、スライドスリーブ1202が展開位置にあるスライドスリーブ1202を有する穴付きアプリケータ1200の側面図が示されている。失禁装置1206の展開前に、スライドスリーブ1202は、アプリケータ1200に沿って(膣に挿入されたときに膣口の最も近くにある)アプリケータの近位端まで滑らされ、スライドスリーブ1202が展開位置に固定される。スライドスリーブ1202の移動は、アーム1208を穴1204へ押し込み、アームの展開を準備する。スライドスリーブ1202が展開位置に到達すると、スライドスリーブは、スライドスリーブがアプリケータ1200の遠位端1214へ滑って戻ることを防止するために、凹部1212によって所定の位置に保持される。スライドスリーブ1202が展開位置にあるとき、アーム1208は、失禁装置1206がアプリケータ1200から展開できるように、装置の中心軸へ向かって強制的に集められる。発明の一部の典型的な実施形態では、スリーブは滑りに基づいて移動するのではなく、アプリケータ1200の外面に位置するネジ山に沿ってアプリケータ1200のネジを締め、ネジを緩める。
図25Aは、発明の典型的な実施形態による、格納中に内部に位置する失禁装置2508上の圧力を軽減するように設計された3部品の穴付きアプリケータからなるアプリケータ2500を示している。アプリケータ2500は、発明の実施形態では、筺体2502、穴付き部分2504、及びプランジャ2506を含む。穴付き部分2504は、実質的に円筒形であり、装置2508の支持アーム2512の個数及び近似寸法に対応する(アプリケータ1200の穴に類似した)穴が設けられている。装置2508が格納されている間に、支持アーム2512は穴付き部分2504に設けられている穴から突出するので、装置2508への圧縮応力を軽減し、装置2508の有効期限及び性能を改善する。支持アーム2512は、露出している間、バッグ又はカバーで保護されていてもよい。
発明の典型的な実施形態では、穴付き部分2504は、穴が露出されたまま保たれるように、筺体2502の内周に同軸的に取り付けられているので、内部に位置している装置2508の支持アーム2512が突出できるようになる。プランジャ2506は穴付き部分2504の内周に同軸的に取り付けられ、突出部2518が挿入具2510と接触し、挿入具2510が治療を与える展開のため支持アーム2512を拡張させるために使用されてもよい。発明の実施形態では、プランジャ2506は穴付き部分2504内で摺動可能であり、穴付き部分2504は筺体2502内で摺動可能である。
発明の実施形態では、穴付き部分2504は、穴付き部分2504を筺体2502内で摺動させるために、挿入具2510を装置2508に取り付けるために必要とされるより大きな力をプランジャ2506に必要とするように、筺体2502内で摩擦嵌めを生じる。図25Bに示された動作中に、プランジャは挿入具2510を装置2508内で堆積させる筺体2502の遠位端2514へ向かってユーザによって動かされるが、穴付き部分2504を実質的に動かさない。挿入具2510が堆積させられると、遠位端2514へ向かうプランジャ2506上の持続的な力は、穴付き部分2504を筺体2502の遠位端2514へ向けて滑らせる。装置2508がアプリケータ2500内に留まり続ける間に挿入具2510は支持アーム2512に半径方向拡張力を加えるが、装置2508、及び任意的に挿入具2510の柔軟性のある性質が、アプリケータ2500からの放出及びユーザの膣内での展開の前に、装置2508の一時的な圧縮を可能にさせることに注意すべきである。発明の典型的な実施形態では、装置2508は、挿入具2510が装置2508に堆積された直後に展開される。
図25Cに示されているように、穴付き部分2504は、穴付き部分2504の遠位端の周りの円周リング2516が筺体2502に当接するまで筺体2502内で移動し続ける。少なくとも1つの突出部が円周リング2516の代わりに使用されてもよい。プランジャ2506への持続的な力の印加は、アプリケータ2500から装置2508を追い出し、支持アーム2512上の挿入具2510の力は、支持アームをユーザの膣内の所定の位置で半径方向に拡張させ、これによって、尿道支持をユーザに提供する。支持は尿道中間部の支持でもよい。
典型的な折り畳み可能なアプリケータの実施形態
図26Aを参照すると、一部の実施形態では、使用前に軸方向に折り畳まれた構造を取ることができるアプリケータ2600が示されている。その上、アプリケータ2600は、発明の一部の実施形態では、展開中に使用するため失禁装置2604を準備する。折り畳み可能なアプリケータは、例えば、(占有する空間が小さい)より使い易い格納のため望ましい。筺体2602は、(図示された装置2604は図27A−Bの装置である)失禁装置2604、折り畳み構造にある間には、プランジャ2606の大部分を内部に収容するアプリケータ2600に設けられている。発明の典型的な実施形態では、展開装置2604を補助するために使用される挿入具2612は、後述される理由のため、活性化/除去装置2608に取り付けられている。活性化/除去装置2608は掛け具2610によってアプリケータ2600に着脱可能につながれていてもよい。
図26Aを参照すると、一部の実施形態では、使用前に軸方向に折り畳まれた構造を取ることができるアプリケータ2600が示されている。その上、アプリケータ2600は、発明の一部の実施形態では、展開中に使用するため失禁装置2604を準備する。折り畳み可能なアプリケータは、例えば、(占有する空間が小さい)より使い易い格納のため望ましい。筺体2602は、(図示された装置2604は図27A−Bの装置である)失禁装置2604、折り畳み構造にある間には、プランジャ2606の大部分を内部に収容するアプリケータ2600に設けられている。発明の典型的な実施形態では、展開装置2604を補助するために使用される挿入具2612は、後述される理由のため、活性化/除去装置2608に取り付けられている。活性化/除去装置2608は掛け具2610によってアプリケータ2600に着脱可能につながれていてもよい。
発明の典型的な実施形態では、失禁装置2604を展開させるためにアプリケータ2600を使用する前に、プランジャ2606が図26Bに示された構造まで下向きに引っ張られる。発明の一部の実施形態では、接続突起2614は、プランジャ2606がアプリケータ2600から外れることを防止するために、プランジャ2606及び筺体2602に設けられている。挿入具2612は活性化/除去装置2608に取り付けられ、活性化/除去装置2608が掛け具2610によってプランジャ2606につながれているので、プランジャ2606上の引張作用は、挿入具2612を装置2604の中へ部分的に通過させる。挿入具2612の拡大遠位端は、挿入具2604が装置2604の中を完全に通過することを妨げる。挿入具2612の近位端は、特に、装置2604のアプリケータ2600からの展開後に、図27A−Bに関して記載されているように、装置2604の支持アームの半径方向拡張を引き起こすのに適している。発明の典型的な実施形態では、掛け具2610は、アプリケータ2600からの装置2604の展開を可能にするために活性化/除去装置2608から除去される。展開は、アプリケータ2600の遠位端へ向けてプランジャ2606を前進させ、装置2604をアプリケータから押し出すことによって達成されてもよい。
典型的なプランジャ
図13は、発明の典型的な実施形態による伸縮プランジャ1300の断面図である。ある種の状況では、発明の一部の典型的な実施形態において、一般に、アプリケータ、失禁装置及び/又はプランジャを備える失禁装置パッケージ全体の寸法を最小化することが望ましい。例えば、プランジャは、失禁装置をアプリケータから追い出すために十分な長さがあるが、患者が手動で操作するために十分な長さもある。発明の典型的な実施形態では、プランジャは、伸縮プランジャ1300を設けることにより、格納中に寸法が縮小されている。アプリケータの寸法を変更することなく装置パッケージを短くするために、プランジャは、失禁装置の展開のため拡張される「閉鎖」、すなわち、折り畳まれた位置で供給されてもよい。発明の典型的な実施形態では、伸縮プランジャ1300は、一方が他方の内側にある2部品が設けられている。プランジャ1300の外側部品1302は非伸縮プランジャの場合と同様にアプリケータの本体の内側に部分的に保持されているが、プランジャ1300の内側部品1304は少なくとも部分的に外側部品1302内に配置されている。
図13は、発明の典型的な実施形態による伸縮プランジャ1300の断面図である。ある種の状況では、発明の一部の典型的な実施形態において、一般に、アプリケータ、失禁装置及び/又はプランジャを備える失禁装置パッケージ全体の寸法を最小化することが望ましい。例えば、プランジャは、失禁装置をアプリケータから追い出すために十分な長さがあるが、患者が手動で操作するために十分な長さもある。発明の典型的な実施形態では、プランジャは、伸縮プランジャ1300を設けることにより、格納中に寸法が縮小されている。アプリケータの寸法を変更することなく装置パッケージを短くするために、プランジャは、失禁装置の展開のため拡張される「閉鎖」、すなわち、折り畳まれた位置で供給されてもよい。発明の典型的な実施形態では、伸縮プランジャ1300は、一方が他方の内側にある2部品が設けられている。プランジャ1300の外側部品1302は非伸縮プランジャの場合と同様にアプリケータの本体の内側に部分的に保持されているが、プランジャ1300の内側部品1304は少なくとも部分的に外側部品1302内に配置されている。
発明の典型的な実施形態におけるプランジャ1300の展開は、内側部品1304を保持し、内側部品を外側部品1302から「開放」位置へ引き込むことによって行われる。外側部品1302から内側部品1304を持続的に引っ張ることにより、内側部品1304は、外側部品1302上で挿入具1306を収容及び/又は連結するのに適した凹部1308に嵌り、内側部品1304に位置する挿入具1306を介して外側部品1302に固定される。
プランジャ1300は、アプリケータに挿入されたとき、プランジャ1300とアプリケータとの間に、両者の相対運動中に、少なくとも僅かな摩擦を生じるリング1310が、プランジャがアプリケータから自由に抜け落ちることも防止するために取り付けられていてもよい。リング1310はゴムを含んでもよい。リングはポリマーベースの物質を含んでもよい。リング1310は柔軟性があってもよい。発明の一部の典型的な実施形態では、アプリケータは、プランジャが挿入されるべき近接開口にリップが設けられている。このリップは、プランジャ1300をアプリケータに挿入する人によって加えられる力の少なくとも一部を用いることなく、プランジャ1300及びリング1310の通過に対抗するのに適している。発明の典型的な実施形態では、プランジャ1300がアプリケータの内部に入ると、このリップは、アプリケータから元に戻るプランジャ1300の動きに対抗し、アプリケータからプランジャが不注意により外れることを防止する。
付加的な典型的な実施形態
(図面には示されていないが)参照によって本明細書に組み込まれているPCT/IL2005/000304に既に記載されている円形リングは、アプリケータの膣内への挿入の適切な深さに印を付けるために、アプリケータに設置されてもよいことに注意すべきである。リングは、個人化するため、様々な寸法の女性に対応する選択可能な位置に設けられていてもよい。
(図面には示されていないが)参照によって本明細書に組み込まれているPCT/IL2005/000304に既に記載されている円形リングは、アプリケータの膣内への挿入の適切な深さに印を付けるために、アプリケータに設置されてもよいことに注意すべきである。リングは、個人化するため、様々な寸法の女性に対応する選択可能な位置に設けられていてもよい。
さらに、本明細書に記載された失禁装置は何れもがカバーと共に使用され得る。発明の典型的な実施形態では、カバーは、柔軟性のある滑らかなメッシュ材料で作られている。カバーは多孔性でもよい。カバーは、失禁装置を封入し、カバーのための内部支持構造体としての役目を果たす小さな袋として設計されていてもよい。カバーの使用は、装置を使用する際に1つ以上の利点を提供する可能性がある。例えば、カバーは、挿入時にアプリケータと装置との間の摩擦を軽減してもよい。その上、カバーは、挿入中及び/又は除去中に膣と装置との間の摩擦を軽減してもよい。発明の一部の実施形態では、装置のアームの間で伸張されているカバーのメッシュは、尿道のための三角巾形の支持部としての役目を果たす。緊張中に(腹圧が咳、くしゃみなどの間に上昇するときに)尿が漏れる女性の場合、尿道は垂れ下がるが、尿道の中間部でカバーと接触する。これは、尿失禁を起こす尿道内圧上昇の原因となる。カバーは尿道を支持してもよい。発明の典型的な実施形態では、装置は、尿道又は膀胱頸部に圧力を加えないが、上述のように、腹圧の上昇があるときに支えるだけである。装置は、尿道及び/又は膀胱頸部に直圧を加えてもよい。発明の一部の実施形態では、カバーは使い捨てである。カバーは使用と使用の間に消毒されてもよく、再使用可能である。カバーは装飾されていてもよい。
発明の一部の実施形態では、カバーは、膣からの装置の除去に役立つ。第一に、カバーは失禁装置と膣壁との間の摩擦を軽減してもよい。第二に、カバーは、紐のような除去装置が設けられていてもよい。カバーと除去装置は同じ材料の単一部品で作られていてもよい。除去装置は様々な方法で装置の除去を補助してもよい。除去装置の引張はカバーの引き締めをもたらす。カバーの引き締めは膣壁を真っ直ぐに伸ばす。膣壁を伸ばすことは、上述のテントのような効果を軽減し、装置に加えられる張力を緩和し、膣からの装置の簡単かつ滑らかな除去を可能にする。その上、除去装置を引っ張ることは、支持アーム及び固定アームを失禁装置の中心軸の方へ僅かに折り曲げてもよいので、失禁装置の半径方向寸法を縮小し、膣からの装置の簡単かつ滑らかな除去を可能にする。発明の典型的な実施形態では、装置は、除去装置を引っ張り、支持アームを膣口へ向かって動かし(これによって、固定部を一緒に引っ張り)、紐を急に緩め、その後に、この過程を繰り返すことによって、膣から「離脱」させられる。
発明の一部の典型的な実施形態では、潤滑剤は、構造変化に応じて、及び/又は装置の除去中に、失禁装置によって供給される。潤滑剤は失禁装置内に含まれてもよい。
図22A−Cは、一例に過ぎない失禁装置の断面図を示している。発明の一部の典型的な実施形態では、様々な断面構造が格納、展開、使用、及び/又は除去中に失禁装置に加えられる張力及び圧縮応力を操作するため使用されている。失禁装置のある特定の運動への抵抗を軽減するため、及び/又はその他の運動への抵抗を増大させるために、様々な断面構造が使用されてもよい。様々な構造が壊死及び/又は装着者にとって不快さを阻止するため使用されてもよい。これらの図面は、本明細書に記載されている装置の形状及び構造のため利用できる多数の可能性のうちの一部を示すために使用される。例えば、アームについての四角形形状及び卵形形状は図示されていないが、本発明と共に使用することが同様に可能である。
Claims (90)
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部と、前記器具の移動に抵抗する固定部と、一部分が前記支持部に近接して位置決めされるのに適している挿入具とを備え、前記挿入具が前記器具の前記支持部を少なくとも選択的に支持する、尿失禁治療器具。
- 前記挿入具は、前記支持部の半径方向拡張を引き起こす圧力を前記支持部に与えるのに適している、請求項1に記載の器具。
- 前記支持部は柔軟性がある、請求項1に記載の器具。
- 前記支持部は少なくとも1本の支持アームで構成される、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具はOリングである、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は張り出し形状である、請求項1に記載の器具。
- 尿道支持は尿道中間部の支持である、請求項1に記載の器具。
- カバーをさらに備える、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は円錐形である、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は、複数の幾何学的連結要素で構成される、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は、少なくとも支持突出部及び係止突出部で構成される、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は裏返し可能な膜である、請求項1に記載の器具。
- 前記挿入具は環状挿入具である、請求項1に記載の器具。
- 弾性支持部材をさらに備える、請求項1に記載の器具。
- 前記弾性支持部材は、少なくとも前記支持部を前記器具の中心軸の方へ偏向する、請求項14に記載の器具。
- 前記弾性支持部材は、少なくとも前記支持部を前記器具の中心軸から離れる方へ偏向する、請求項14に記載の器具。
- 前記支持部及び固定部は、それぞれ、少なくとも2本のアームで構成される、請求項1に記載の器具。
- 前記アームは折り畳み部が設けられている、請求項17に記載の器具。
- 前記カバーは前記器具を実質的に封入する、請求項8に記載の器具。
- 少なくとも前記支持部及び前記固定部は柔軟性がある、請求項1に記載の器具。
- 前記器具は柔軟性がある、請求項1に記載の器具。
- 除去装置をさらに備える、請求項1に記載の器具。
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部と、前記器具の移動に抵抗する固定部と、少なくとも一部分が弾性的であり、前記支持部を少なくとも支持するのに適した挿入具とを備える、尿失禁治療器具。
- 前記挿入具は着脱可能に嵌め合わされた複数の部品で構成される、請求項23に記載の器具。
- 前記挿入具は、前記器具の中心軸から半径方向外方へ支持部を押し進める、請求項23に記載の器具。
- 前記挿入具には前記固定部を半径方向に拡張させる拡大端が設けられている、請求項23に記載の器具。
- カバーをさらに備える、請求項23に記載の器具。
- 前記カバーは前記器具を実質的に封入する、請求項27に記載の器具。
- 少なくとも前記支持部及び前記固定部は柔軟性がある、請求項23に記載の器具。
- 前記器具は柔軟性がある、請求項23に記載の器具。
- 除去装置をさらに備える、請求項23に記載の器具。
- 尿道支持は尿道中間部の支持である、請求項23に記載の器具。
- 前記支持部は少なくとも1本の支持アームで構成される、請求項23に記載の器具。
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部と、前記器具の移動に抵抗する固定部と、前記器具に連結された少なくとも1つの拡張機が設けられている少なくとも1つの拡張機ノードと、前記少なくとも1つの拡張機ノードを通り抜ける弾性部材と、前記弾性部材の拡大端に設けられ、前記拡大端が前記少なくとも1つの拡張機ノードを通り抜けることを妨げる着脱可能な安全装置とを備え、前記弾性部材が実質的に応力を受けていないときに、少なくとも1つの拡張機が前記器具を半径方向に拡張させる、尿失禁治療器具。
- カバーをさらに備える、請求項34に記載の器具。
- 前記カバーは、前記ノード、前記支持部、及び前記固定部を実質的に封入する、請求項35に記載の器具。
- 少なくとも前記支持部及び前記固定部は柔軟性がある、請求項34に記載の器具。
- 安全装置に設けられている除去装置をさらに備える、請求項34に記載の器具。
- 尿道支持は尿道中間部の支持である、請求項34に記載の器具。
- 支持部は少なくとも1本の支持アームで構成される、請求項34に記載の器具。
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部と、前記器具の移動に抵抗する固定部と、第1の溝と、前記第1の溝の内部で前記器具の外面上に位置決めされ、前記器具の少なくとも一部分に圧縮力を加える弾性リングとを備える、尿失禁治療器具。
- 前記弾性リングは前記支持部の半径方向収縮を達成するため前記支持部に圧縮力を加える、請求項41に記載の器具。
- 前記第1の溝と前記支持部との間に位置している第2の溝をさらに備える、請求項41に記載の器具。
- 第3の溝に位置している枢着片をさらに備える、請求項43に記載の器具。
- 展開時に、前記弾性リングは前記第1の溝から前記第2の溝へ移り、前記支持部及び固定部を半径方向に拡張させる、請求項44に記載の器具。
- 少なくとも前記枢着片に取り付けられている除去装置をさらに備える、請求項44に記載の器具。
- カバーをさらに備える、請求項41に記載の器具。
- 前記支持部及び固定部は柔軟性がある、請求項41に記載の器具。
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部と、前記器具の移動に抵抗する固定部と、前記支持部及び前記固定部に取り付けられ、前記器具を半径方向に拡張させるのに適した張力要素とを備える、尿失禁治療器具。
- 前記張力要素は弾性的である、請求項49に記載の器具。
- 尿失禁治療器具であって、尿道を支持するのに適した支持部を備え、前記器具に第1の安定位置及び第2の安定位置が設けられ、前記器具が前記第2の安定位置にあるときに前記支持部が前記尿道を支える、尿失禁治療器具。
- 前記支持部には複数の支持アームが設けられる、請求項51に記載の器具。
- 前記支持部に取り付けられている双安定部品をさらに備える、請求項51に記載の器具。
- 前記双安定部品は柔軟性膜である、請求項53に記載の器具。
- 前記双安定部品は係止要素である、請求項53に記載の器具。
- 前記双安定部品はリングである、請求項53に記載の器具。
- 前記第1の安定位置に関連付けられている第1の溝と、前記第2の安定位置に関連付けられている第2の溝とをさらに備える、請求項56に記載の器具。
- 前記リングは前記第1の溝から前記第2の溝へ前記器具の外側を摺動可能である、請求項57に記載の器具。
- 除去装置をさらに備える、請求項51に記載の器具。
- 除去装置は前記第2の安定位置を前記第1の安定位置に変えるために前記双安定部品に取り付けられる、請求項54に記載の器具。
- 尿道を支えるのに適した支持部と、第1の材料特性を示す第1の材料及び第2の材料特性を示す少なくとも第2の材料を含み、前記支持部を選択的に拡張する挿入具とを備える、尿失禁治療器具。
- 前記第1の材料は柔軟性がある、請求項61に記載の器具。
- 前記第2の材料は支持部より剛性が高い、請求項61に記載の器具。
- 巻かれたシートである中央ノードと、前記ノードに位置している複数の支持突出部と、前記ノードに位置している複数の固定突出部とを備える、尿失禁治療器具。
- 前記中央ノードは、巻かれたときに、一端の直径がもう一端の直径より大きい、請求項64に記載の器具。
- コネクタと、複数のスクロール部とを備える、尿失禁治療器具。
- 前記コネクタは柔軟性がある、請求項66に記載の器具。
- 前記スクロール部には尿道を支える複数の突出部が設けられている、請求項66に記載の器具。
- 前記スクロール部には固定するための複数の突出部が設けられている、請求項66に記載の器具。
- 前記複数のスクロール部は2つのスクロール部を意味する、請求項66に記載の器具。
- 前記2つのスクロール部のそれぞれが前記コネクタの対向端に位置される、請求項70に記載の器具。
- 膣装置挿入器具であって、前記膣装置を収容する筺体と、前記筺体の外部に位置している潤滑要素とを備える、膣装置挿入器具。
- 前記潤滑要素は前記筺体の周囲に位置しているリングである、請求項72に記載の器具。
- 前記潤滑要素は前記筺体に塗布された潤滑剤の層であり、この層は前記層のカバーが除去されたときに暴露される、請求項72に記載の器具。
- 前記潤滑要素は前記筺体の周囲に位置している可動スリーブである、請求項72に記載の器具。
- 前記潤滑要素は前記筺体上の潤滑剤の層である、請求項72に記載の器具。
- 前記潤滑剤は、潤滑剤が前記筺体上に置かれると、使用するまで実質的に同じ場所に留まるように、高粘性である、請求項76に記載の器具。
- 膣内挿入可能装置の有効期限を延長する器具であって、前記装置の少なくとも第1の部分の収容及び膣内挿入に適した筺体と、前記装置の第2の部分が少なくとも部分的に拡張されるように少なくとも第2の部分の収容に適した部分とを備える、器具。
- 前記部分は張り出し形状筺体である、請求項78に記載の器具。
- 前記部分は複数の穴が設けられている、請求項78に記載の器具。
- 前記穴は前記装置の前記第2の部分を収容するための大きさ及び個数にされている、請求項80に記載の器具。
- 前記筺体の外部に位置し、前記装置を膣内に挿入する前に前記装置の前記第2の部分を再位置決めする摺動可能スリーブをさらに備える、請求項80に記載の器具。
- 膣内アプリケータへの挿入に適した外側部分と、前記外側部分への挿入及び前記外側部分の内部での移動が可能である内側部分とを備える、膣内挿入可能装置を動かす器具。
- 前記アプリケータに対して前記器具が移動するときにリングによって摩擦を生成するように前記外側部分に位置しているリングをさらに備える、請求項81に記載の器具。
- 膣内装置を挿入する折り畳み器具であって、前記膣内装置を収容する筺体と、前記筺体内に同軸的に収まるように適したプランジャとを備える、器具。
- 前記プランジャは、格納中に前記筺体内に実質的に位置する、請求項85に記載の器具。
- 挿入具が膣内装置に設けられている、請求項86に記載の器具。
- 前記挿入具は除去/活性化装置に取り付けられている、請求項87に記載の器具。
- 前記除去/活性化装置はプランジャに着脱可能に掛けられている、請求項88に記載の器具。
- 筺体から出るプランジャの移動は前記挿入具を少なくとも部分的に膣内装置の中で移動させる、請求項89に記載の器具。
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