JPH0348255B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0348255B2 JPH0348255B2 JP19821284A JP19821284A JPH0348255B2 JP H0348255 B2 JPH0348255 B2 JP H0348255B2 JP 19821284 A JP19821284 A JP 19821284A JP 19821284 A JP19821284 A JP 19821284A JP H0348255 B2 JPH0348255 B2 JP H0348255B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platinum
- alloys
- plate
- alloy
- jewelry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、融点が高く、耐酸化性耐食性に優れ
ているところから、流量計用のエレクトロード、
ガラス工業用各種ノズル、医用器具用各種ノズル
そして装飾品など広範囲に利用されている白金系
合金に関するものである。 〔従来の技術〕 従来の工業用や装飾用の白金系合金としては、
一般にPt−Pd、Pt−Rh、Pt−Ir合金が知られて
おり、特殊な工業用のものを除いて、通常Pd、
Rh、Irの添加量は、何れも10〜15%wt程度とな
つている。 ところが上記の既知合金は、要求される加工
性、硬さ、引張り強さの点で満足すべき結果が得
られていないだけでなく、さらに欠陥として最も
問題とされるのは、再結晶温度が低くて、加熱に
対する抵抗が小さいこと、および切削性が悪いこ
とである。 すなわち、例えば1000℃以上の高温で使用され
るガラス工業用器具、装置や工業用坩堝には、90
%Pt−Rh合金が多用されているが、高温下で長
時間使用されるため、一般には厚さを大きくする
ことによつて漸く高温強度を得ている状態であ
り、また流量計用のエレクトロードや医用器具な
ど複雑な切削加工を施す部品にあつては、切削性
の悪さから精度を出しにくく、工具の寿命も著し
く短いものとなつている。 一方装飾用白金合金としては10〜15%のPdを
添加したものが多用されているが、指輪、ネクタ
イピン、ブローチ、ブレスレツド、ネツクレス、
眼鏡フレームなどの細工に際しては、どうして
も、ろう付工程を避け難く、当該ろう付に伴う加
熱によつて、このPt−Pd合金には急激な軟化が
起り、このため、装飾品としてこれを身につけて
も上記軟化のため変形や、くもりが生じ易く原形
の美しい形状を保持できず、特に石ものと呼ばれ
る宝飾品の場合には、宝石を止める爪の充分な強
度が得られず、この結果宝石の止め箇所に弛みを
生じたり、脱落事故がおき易い難点がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記従来合金のもつ難点につき検討
を加え、Ptに新規な元素を適量だけ添加して三
元以上の合金とすることにより、前記従来例の欠
陥を大巾に改善しようとするのが、その目的であ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成するため、Pt中に、
Ruが重量比で0.1〜5%と、Fe、Cr、Coの内か
ら選択された単数または複数の元素を添加して、
上記RuおよびFe、Cr、Coからの選択元素による
添加元素の総和を、重量比で2〜15%の範囲とし
たことを特徴とする白金系合金を提供し得たもの
である。 〔作用〕 本発明でPtに添加するRuを0.1〜5%としたの
は、5%を越えてしまうと塑性加工が困難とな
り、0.1%未満の添加ではFe、Cr、Co群との相乗
添加効果が得られないからである。 またRuとFe、Cr、Co群の総添加量の上限を15
%とした理由は、これを越える添加により卑金属
量の増加に伴う溶解鋳造性の低下が顕著となり、
ピンホールやブローホールが発生し易くなつてし
まい、さらに白金系合金としての耐食性も損われ
るに至るためであり、下限を2%としたのは、そ
れ未満では切削性の向上が充分に期待できなくな
つてしまうからである。 〔実施例〕 一試料の総量を400gとして、別表により示さ
れている(a)〜(j)の耐熱性高強度白金系合金を、各
組成毎に成分元素を秤量して、アーク溶解炉にて
溶解、鋳造した。 上記別表による鋳塊を、熱間鍛造と切削加工に
より、厚さ10mm、幅20mm、長さ60mmの板状に成形
すると共に、別途断面形状10mm×10mmで長さ30mm
の素材を形成し、これらは1000〜1200℃に焼鈍と
圧延加工を繰り返しながら、夫々厚さ0.5mmの板
と、直径6mmの丸線に加工したが、この際何れの
試料についても加工工程を、すべて統一し、板の
方の加工率は50%、線の断面減少率は50%とし
た。 このようにして得られた試料につき、各種の特
性を測定した結果も別表に明示されている。 ここで高温強度の測定については、次のような
方法を採用した。 先ず前記した板状試料を幅20mm、長さ60mmに切
断し、これに80φの通孔1を穿設した板2と、幅
20mm、長さ150mmに切断した同試料による板3と
を、同図に示す如くT字状となるように小型精密
級トーチバーナにより溶接部4にて固着し、次に
通孔1に吊持杆5によりこれを高温炉内に吊して
1450℃で1時間保持し、冷却後第3図のように板
3の正面から見た両端部3′,3′のたわみ量を計
測するようにした。 さらに結晶粒度については、上記のようにたわ
みテストを終つた試料につき、その断面を研磨、
エツチングし測微計にて測定した。 また切削性テストについては、卓上ボール盤を
用い、第4図に示す如く前記の丸線(6φ×30mm)
である試料6を鉛直状に保持し、その上端面6′
に直交状にて、直径3.0mmのドリル7により、中
心部に800r.p.m.、荷重3.5Kgで穿孔し、単位時間
当りの穿孔深さを測定する所謂穿孔試験により行
い、穿孔特性と等価的意味をもつ切削性を測知す
るようにした。
ているところから、流量計用のエレクトロード、
ガラス工業用各種ノズル、医用器具用各種ノズル
そして装飾品など広範囲に利用されている白金系
合金に関するものである。 〔従来の技術〕 従来の工業用や装飾用の白金系合金としては、
一般にPt−Pd、Pt−Rh、Pt−Ir合金が知られて
おり、特殊な工業用のものを除いて、通常Pd、
Rh、Irの添加量は、何れも10〜15%wt程度とな
つている。 ところが上記の既知合金は、要求される加工
性、硬さ、引張り強さの点で満足すべき結果が得
られていないだけでなく、さらに欠陥として最も
問題とされるのは、再結晶温度が低くて、加熱に
対する抵抗が小さいこと、および切削性が悪いこ
とである。 すなわち、例えば1000℃以上の高温で使用され
るガラス工業用器具、装置や工業用坩堝には、90
%Pt−Rh合金が多用されているが、高温下で長
時間使用されるため、一般には厚さを大きくする
ことによつて漸く高温強度を得ている状態であ
り、また流量計用のエレクトロードや医用器具な
ど複雑な切削加工を施す部品にあつては、切削性
の悪さから精度を出しにくく、工具の寿命も著し
く短いものとなつている。 一方装飾用白金合金としては10〜15%のPdを
添加したものが多用されているが、指輪、ネクタ
イピン、ブローチ、ブレスレツド、ネツクレス、
眼鏡フレームなどの細工に際しては、どうして
も、ろう付工程を避け難く、当該ろう付に伴う加
熱によつて、このPt−Pd合金には急激な軟化が
起り、このため、装飾品としてこれを身につけて
も上記軟化のため変形や、くもりが生じ易く原形
の美しい形状を保持できず、特に石ものと呼ばれ
る宝飾品の場合には、宝石を止める爪の充分な強
度が得られず、この結果宝石の止め箇所に弛みを
生じたり、脱落事故がおき易い難点がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記従来合金のもつ難点につき検討
を加え、Ptに新規な元素を適量だけ添加して三
元以上の合金とすることにより、前記従来例の欠
陥を大巾に改善しようとするのが、その目的であ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成するため、Pt中に、
Ruが重量比で0.1〜5%と、Fe、Cr、Coの内か
ら選択された単数または複数の元素を添加して、
上記RuおよびFe、Cr、Coからの選択元素による
添加元素の総和を、重量比で2〜15%の範囲とし
たことを特徴とする白金系合金を提供し得たもの
である。 〔作用〕 本発明でPtに添加するRuを0.1〜5%としたの
は、5%を越えてしまうと塑性加工が困難とな
り、0.1%未満の添加ではFe、Cr、Co群との相乗
添加効果が得られないからである。 またRuとFe、Cr、Co群の総添加量の上限を15
%とした理由は、これを越える添加により卑金属
量の増加に伴う溶解鋳造性の低下が顕著となり、
ピンホールやブローホールが発生し易くなつてし
まい、さらに白金系合金としての耐食性も損われ
るに至るためであり、下限を2%としたのは、そ
れ未満では切削性の向上が充分に期待できなくな
つてしまうからである。 〔実施例〕 一試料の総量を400gとして、別表により示さ
れている(a)〜(j)の耐熱性高強度白金系合金を、各
組成毎に成分元素を秤量して、アーク溶解炉にて
溶解、鋳造した。 上記別表による鋳塊を、熱間鍛造と切削加工に
より、厚さ10mm、幅20mm、長さ60mmの板状に成形
すると共に、別途断面形状10mm×10mmで長さ30mm
の素材を形成し、これらは1000〜1200℃に焼鈍と
圧延加工を繰り返しながら、夫々厚さ0.5mmの板
と、直径6mmの丸線に加工したが、この際何れの
試料についても加工工程を、すべて統一し、板の
方の加工率は50%、線の断面減少率は50%とし
た。 このようにして得られた試料につき、各種の特
性を測定した結果も別表に明示されている。 ここで高温強度の測定については、次のような
方法を採用した。 先ず前記した板状試料を幅20mm、長さ60mmに切
断し、これに80φの通孔1を穿設した板2と、幅
20mm、長さ150mmに切断した同試料による板3と
を、同図に示す如くT字状となるように小型精密
級トーチバーナにより溶接部4にて固着し、次に
通孔1に吊持杆5によりこれを高温炉内に吊して
1450℃で1時間保持し、冷却後第3図のように板
3の正面から見た両端部3′,3′のたわみ量を計
測するようにした。 さらに結晶粒度については、上記のようにたわ
みテストを終つた試料につき、その断面を研磨、
エツチングし測微計にて測定した。 また切削性テストについては、卓上ボール盤を
用い、第4図に示す如く前記の丸線(6φ×30mm)
である試料6を鉛直状に保持し、その上端面6′
に直交状にて、直径3.0mmのドリル7により、中
心部に800r.p.m.、荷重3.5Kgで穿孔し、単位時間
当りの穿孔深さを測定する所謂穿孔試験により行
い、穿孔特性と等価的意味をもつ切削性を測知す
るようにした。
【表】
本発明は前記のように構成され、上記実施例の
如く具現できるものであるから、従来例に比し機
械的特性は、常温ではもちろん、高温域において
も極めて優れており、結晶粒度も小さく切削性も
良好なため、ろう付加工時の加熱による軟化も少
なく、変化の小さい、くもりも生じ難い宝飾品を
提供でき宝石の脱落事故等も抑制でき、高精度の
ものを容易に製作でき、工具などの寿命も長くす
ることができると共に、薄手のものでも高温下の
使用が可能となる。
如く具現できるものであるから、従来例に比し機
械的特性は、常温ではもちろん、高温域において
も極めて優れており、結晶粒度も小さく切削性も
良好なため、ろう付加工時の加熱による軟化も少
なく、変化の小さい、くもりも生じ難い宝飾品を
提供でき宝石の脱落事故等も抑制でき、高精度の
ものを容易に製作でき、工具などの寿命も長くす
ることができると共に、薄手のものでも高温下の
使用が可能となる。
第1図は本発明による白金系合金による板にて
形成した高温強度の測定用資材を示す斜視図、第
2図は同資材に吊持杆を貫装した斜視図、第3図
は第2図のものの高温処理後における正面図、第
4図は同合金による丸線の穿孔試験を説示する正
面説明図である。
形成した高温強度の測定用資材を示す斜視図、第
2図は同資材に吊持杆を貫装した斜視図、第3図
は第2図のものの高温処理後における正面図、第
4図は同合金による丸線の穿孔試験を説示する正
面説明図である。
Claims (1)
- 1 Pt中に、Ruが重量比で0.1〜5%と、Fe、
Cr、Coの内から選択された単数または複数の元
素を添加して、上記RuおよびFe、Cr、Coからの
選択元素による添加元素の総和を、重量比で2〜
15%の範囲としたことを特徴とする耐熱性高強度
白金系合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19821284A JPS6176634A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | 白金系合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19821284A JPS6176634A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | 白金系合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6176634A JPS6176634A (ja) | 1986-04-19 |
| JPH0348255B2 true JPH0348255B2 (ja) | 1991-07-23 |
Family
ID=16387351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19821284A Granted JPS6176634A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | 白金系合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6176634A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2538153Y2 (ja) * | 1989-11-21 | 1997-06-11 | アーキヤマデ株式会社 | 床部からの立ち上がり部防水層用保護パネルの下端用ホルダー |
| JPH0373333U (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-24 | ||
| JP2538152Y2 (ja) * | 1989-11-21 | 1997-06-11 | アーキヤマデ株式会社 | 床部からの立ち上がり部防水層用保護パネルの上端用ホルダー |
| JP3854392B2 (ja) | 1996-11-11 | 2006-12-06 | 同和鉱業株式会社 | 光学的フィルター |
| DE10121598A1 (de) * | 2001-05-03 | 2003-01-23 | Heraeus Gmbh W C | Platin-Eisen-Legierung, besonders für Schmuck |
| US7329383B2 (en) * | 2003-10-22 | 2008-02-12 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Alloy compositions and devices including the compositions |
| JP2006304956A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Citizen Watch Co Ltd | 金属バンド |
| JP6372952B2 (ja) * | 2013-10-25 | 2018-08-15 | 石福金属興業株式会社 | Pt基合金で構成されるプローブピン用材料、プローブピンの製造方法 |
-
1984
- 1984-09-21 JP JP19821284A patent/JPS6176634A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6176634A (ja) | 1986-04-19 |
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