JP3158853B2 - 金装飾品材および金具部材 - Google Patents

金装飾品材および金具部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ネックレス、ブレス
レット、ブローチなどの製造に用いることのできる通常
純金と称される範囲内の成分組成を有する金装飾品材に
関するものであり、また、ネックレス、ブレスレットの
止め金、ブローチの止めピンなどの製造に用いることの
できる強度およびばね性を有する通常純金と称される範
囲内の成分組成を有する金具部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネックレス、ブレスレット、ブロ
ーチなどの金装飾品を製造するには、純金では十分な強
度および硬さが得られないところから、前記純金にA
g、Cu、Ni、Pd、Znなどを25〜40%含有さ
せたK14金合金やK18金合金が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、装飾品は純金
で構成されるのが色調および高級感から理想とされてい
るが、純金は、インゴットの状態でHv:32程度、加
工ワイヤーでHv:80程度の硬さしかなく、その上加
工硬化しても、その硬さが時間経過と共に低下するばか
りでなく、ろう付けなどの加熱によっても硬さ低下は避
けられず、この様に純金装飾品は常に軟質状態にあると
ころから、傷が付きやすく、高い美的価値を長期に亘っ
て維持することは極めて困難であった。
【0004】また、近年、ネックレス、ブレスレット、
ブローチなどの金装飾品を純金装飾品として売り出し、
購買意欲を促進しようとしているが、これらネックレス
やブレスレットを接続するための止め金またはブローチ
を衣服などに止めるピンなどの金具は、純金では強度お
よびばね性が不足するために、止め金などの金具部分だ
けは強度およびばね性の優れた金合金、例えば、K18
金合金、K14金合金などで作らざるを得なかった。し
かし、純金装飾品と称して販売している装飾品を、購入
者は装飾品の止め金金具部分も含めてすべてが99重量
%以上の純度を有する通常純金と称される金合金で出来
ていると誤解して購入し、そのために、止め金金具部分
だけはK18金合金、K14金合金などの金合金で出来
ていることを販売時に説明しなければならず、さらに不
当表示となる恐れもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる観点から、金装飾品および止め金など金具を通常
純金と称される範囲内の成分組成を有する金合金で製造
すべく研究を行った結果、99重量%以上の純度を有す
る純金に、全体に占める割合で、Ca:500〜200
0ppmを含有せしめ、さらにC:1〜50ppmを含
有せしめた組成を有する金合金は、純金とほぼ同じ色調
を有し、さらに強度およびばね性が優れ、金装飾品材お
よび止め金などの金具部材として十分に使用することが
できるという知見を得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、99重量%以上の純度を有する純金
に、全体に占める割合で、Ca:500〜2000pp
mおよびC:1〜50ppmを含有した組成を有する金
装飾品材および金具部材、に特徴を有するものである。
【0007】この発明の金装飾品材および金具部材にお
いて、純金の純度を99重量%以上としたのは、その純
度が99重量%未満であると純金の持つ黄金色の色調が
損なわれ、高級感が失われることによるものである。ま
たCaの含有量が全体に占める割合で500ppm未満
では十分に硬化せず、金装飾品材および金具部材として
必要な強度およびばね性が得られず、一方、2000p
pmを越えて含有すると、色調にやや曇りが発生し、一
層の強度およびばね性が得られないので好ましくない。
したがって、Ca含有量は、全体に占める割合で、50
0ppm〜2000ppmに定めた。一層好ましい範囲
は、800〜1800ppmであり、さらに一層好まし
い範囲は1000〜1600ppmである。
【0008】また、Cの含有量を全体に占める割合で1
〜50ppmに限定したのは、これらの含有量が1pp
m未満では所望の強度およびばね性が得られず、一方、
50ppmを越えて含有しても、一層の強度およびばね
性が得られないので好ましくない。したがって、Cの含
有量を1ppm〜50ppmに定めた。一層好ましい範
囲は5〜40ppmであり、さらに一層好ましい範囲は
10〜30ppmである。
【0009】
【実施例】通常の真空溶解炉により表1および表2に示
される純度の純金を溶解し、この純金溶湯に、全体に占
める割合で、表1および表2に示される成分を表1およ
び表2に示される割合で微量添加し、得られた純金溶湯
を鋳造して直径:20mm、長さ:100mmの寸法を
有する円柱状鋳塊を製造した。これら円柱状鋳塊の端部
より試験片を切り出して硬さ(マイクロビッカース硬
さ、荷重:100gr)を測定したのち、面削して単頭
伸線機に送り、ここで20パスを繰り返し施して、直
径:0.5mmのワイヤーに加工することにより、本発
明金部材1〜15、比較金部材1〜4および従来純金部
材を作製した。
【0010】これら本発明金部材1〜15、比較金部材
1〜4および従来純金部材について、伸線加工直後およ
び6か月経過後の硬さ(マイクロビッカース硬さ、荷
重:100gr)を測定し、さらに伸線加工直後の本発
明金部材1〜15、比較金部材1〜4および従来純金部
材に対して、450℃に30分間保持後冷却のろう付け
と同じ条件の加熱処理を行ったのち硬さを測定し、その
結果を表1および表2に示した。
【0011】さらに、伸線加工直後の本発明金部材1〜
15、比較金部材1〜4および従来純金部材を引張り試
験機にて引張り強さを測定し、また、繰り返したわみ試
験機にてバネ限界値(Kb値)を測定し、その結果を表
1および表2に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表1および表2に示される結果から、本発
明金部材1〜15はいずれも従来純金部材に比べて、経
時的にも、また加熱によっても変わらぬHv:100以
上の高硬度を有し、さらに優れた引張り強さおよびバネ
限界値を有するところから、金装飾品材および止め金な
どの金具部材として十分に使用できることが分かる。し
かし、CaおよびCがこの発明の範囲を外れて含まれる
比較金部材1〜4はいずれも好ましくない特性が現れる
こともわかる。
【0015】
【発明の効果】上述のように、この発明の装飾品材およ
び金具部材は、通常純金と称される範囲内の成分組成を
有するので、この発明の装飾品材および金具部材を使っ
てオール純金製の装飾品を製造することができ、純金製
の装飾品の販売を促進し、装飾産業上優れた効果をもた
らすものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−49563(JP,A) 特開 平6−185279(JP,A) 特開 平4−362148(JP,A) 特開 平4−304335(JP,A) 特開 平4−141592(JP,A) 特開 平6−179931(JP,A) 特開 昭64−87734(JP,A) 特公 昭59−26641(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 5/02 A44C 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 99重量%以上の純度を有する純金に、
    全体に占める割合で、 Ca:500〜2000ppm、 C:1〜50ppm、を含有した組成を有することを特
    徴とする金装飾品材。
  2. 【請求項2】 99重量%以上の純度を有する純金に、
    全体に占める割合で、 Ca:500〜2000ppm、 C:1〜50ppm、を含有した組成を有することを特
    徴とする金具部材。
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