JPH034758Y2 - - Google Patents
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- JPH034758Y2 JPH034758Y2 JP16591486U JP16591486U JPH034758Y2 JP H034758 Y2 JPH034758 Y2 JP H034758Y2 JP 16591486 U JP16591486 U JP 16591486U JP 16591486 U JP16591486 U JP 16591486U JP H034758 Y2 JPH034758 Y2 JP H034758Y2
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- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 24
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 5
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 5
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
本考案は、ガバナ装置付きデイーゼルエンジン
における燃料制限装置に関し、特にトルクスプリ
ングと始動増量制限バネとを一つのケーシング内
に組付けた燃料制限装置に関する。
における燃料制限装置に関し、特にトルクスプリ
ングと始動増量制限バネとを一つのケーシング内
に組付けた燃料制限装置に関する。
《従来技術》
従来、一つのケーシング内にトルクスプリング
と始動増量制限バネとを組付けた燃料制限具とし
て例えば第3図に示すものであつた。
と始動増量制限バネとを組付けた燃料制限具とし
て例えば第3図に示すものであつた。
これは、エンジンのギヤケース50等の固定部
材に固着されるケーシング51内にスライダ筒5
2を出退移動可能に装着し、このスライダ筒52
とケーシング51の底壁との間に始動増量制限バ
ネ53を配置してスライダ筒52を進出側に付勢
し、スライダ筒52内に燃料制限位置規定用受鍔
54を位置させた燃料制限ピン55の前端部をケ
ーシング51の先端壁から外に突出させ、スライ
ダ筒52の底壁と燃料制限位置規定用受鍔54と
の間にトルクスプリング56を架着して燃料制限
ピン55を進出側にバネ付勢し、燃料制限ピン5
5の後端とスライダ筒52の底壁との間にトルク
増量隙間δを形成し、スライダ筒52の底壁とケ
ーシング51の底壁との間の始動増量制限バネ収
容空間内にスペーサバー57を装着し、このスペ
ーサバー57でスライダ筒52の退入量規制し、
この退入量と前記隙間とで始動用燃料分を規制す
る構造になつていた。
材に固着されるケーシング51内にスライダ筒5
2を出退移動可能に装着し、このスライダ筒52
とケーシング51の底壁との間に始動増量制限バ
ネ53を配置してスライダ筒52を進出側に付勢
し、スライダ筒52内に燃料制限位置規定用受鍔
54を位置させた燃料制限ピン55の前端部をケ
ーシング51の先端壁から外に突出させ、スライ
ダ筒52の底壁と燃料制限位置規定用受鍔54と
の間にトルクスプリング56を架着して燃料制限
ピン55を進出側にバネ付勢し、燃料制限ピン5
5の後端とスライダ筒52の底壁との間にトルク
増量隙間δを形成し、スライダ筒52の底壁とケ
ーシング51の底壁との間の始動増量制限バネ収
容空間内にスペーサバー57を装着し、このスペ
ーサバー57でスライダ筒52の退入量規制し、
この退入量と前記隙間とで始動用燃料分を規制す
る構造になつていた。
《解決しようとする問題点》
従来の燃料制限装置では、スライダ筒52及び
ケーシング51の後端壁はそれぞれ燃料制限ピン
の後退位置、すなわち移動間隙を設定できるよう
にするため、プラグ58,59で形成しているこ
とから、スライダ筒52及びケーシング51の後
端部内周面にメネジが形成されている。このた
め、組付け作業が面倒であるうえ、このメネジ部
にトルクスプリング56や始動増量制限バネ53
の端部がメネジ部に引つかかつてトルク特性や始
動増量特性がかわつてしまうという問題がある。
ケーシング51の後端壁はそれぞれ燃料制限ピン
の後退位置、すなわち移動間隙を設定できるよう
にするため、プラグ58,59で形成しているこ
とから、スライダ筒52及びケーシング51の後
端部内周面にメネジが形成されている。このた
め、組付け作業が面倒であるうえ、このメネジ部
にトルクスプリング56や始動増量制限バネ53
の端部がメネジ部に引つかかつてトルク特性や始
動増量特性がかわつてしまうという問題がある。
また、スペーサバー57が傾斜してその軸端部
がトルクスプリング55や始動増量制限バネ53
に引つかかつてトルク特性や始動増量特性が変化
してしまうという問題がある。
がトルクスプリング55や始動増量制限バネ53
に引つかかつてトルク特性や始動増量特性が変化
してしまうという問題がある。
《問題点を解決するための手段》
本考案は、トルク特性や始動増量特性の変動が
少ない燃料制限装置を得るものであつて、そのた
めに、ガバナ装置で燃料噴射ポンプのコントロー
ルラツクを調整移動させるように構成し、コント
ロールラツクの燃料増量側への移動を燃料制限具
で制限するように構成し、燃料制限具のケーシン
グ内にトルクスプリングとこのトルクスプリング
よりも強いバネ力を有する始動増量制限バネとを
直列に配置し、燃料制限具の燃料制限ピンをトル
クスプリング力と始動増量制限バネ力で進出側に
付勢させるように構成したデイーゼルエンジンの
燃料制限装置において、燃料制限具のケーシング
内に有底筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退
方向に移動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材
の底壁に燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制
限ピンの後端部をバネ受部材の底壁からケーシン
グ後端側に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピ
ンの前寄部に設けた燃料制限位置規定用受鍔とバ
ネ受部材の底壁との間にトルクスプリングを配置
するとともに、バネ受部材とケーシングの後端壁
との間に始動増量制限バネを配置し、燃料制限位
置規定用受鍔を受止めることにより燃料制限ピン
のバネ受部材に対する退入量を制限する筒状のス
ペーサをバネ受部材の内側に配置し、この筒状ス
ペーサの全長をバネ受部材の全長より所定長だけ
短く形成して、バネ受部材及び受鍔とスペーサと
の間にトルク増量隙間を形成するとともに、燃料
制限ピンの後端部とケーシング後端壁との間にト
ルク増量隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設け
たことを特徴としている。
少ない燃料制限装置を得るものであつて、そのた
めに、ガバナ装置で燃料噴射ポンプのコントロー
ルラツクを調整移動させるように構成し、コント
ロールラツクの燃料増量側への移動を燃料制限具
で制限するように構成し、燃料制限具のケーシン
グ内にトルクスプリングとこのトルクスプリング
よりも強いバネ力を有する始動増量制限バネとを
直列に配置し、燃料制限具の燃料制限ピンをトル
クスプリング力と始動増量制限バネ力で進出側に
付勢させるように構成したデイーゼルエンジンの
燃料制限装置において、燃料制限具のケーシング
内に有底筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退
方向に移動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材
の底壁に燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制
限ピンの後端部をバネ受部材の底壁からケーシン
グ後端側に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピ
ンの前寄部に設けた燃料制限位置規定用受鍔とバ
ネ受部材の底壁との間にトルクスプリングを配置
するとともに、バネ受部材とケーシングの後端壁
との間に始動増量制限バネを配置し、燃料制限位
置規定用受鍔を受止めることにより燃料制限ピン
のバネ受部材に対する退入量を制限する筒状のス
ペーサをバネ受部材の内側に配置し、この筒状ス
ペーサの全長をバネ受部材の全長より所定長だけ
短く形成して、バネ受部材及び受鍔とスペーサと
の間にトルク増量隙間を形成するとともに、燃料
制限ピンの後端部とケーシング後端壁との間にト
ルク増量隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設け
たことを特徴としている。
《作用》
本考案では、燃料制限具のケーシング内に有底
筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退方向に移
動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材の底壁に
燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制限ピンの
後端部をバネ受部材の底壁からケーシング後端側
に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピンの前寄
部に設けた燃料制限位置規定用受鍔とバネ受部材
の底壁との間にトルクスプリングを配置するとと
もに、バネ受部材とケーシングの後端壁との間に
始動増量制限バネを配置し、燃料制限位置規定用
受鍔を受止めることにより燃料制限ピンのバネ受
部材に対する退入量を制限する筒状のスペーサを
バネ受部材の内側に配置し、この筒状スペーサの
全長をバネ受部材の全長より所定長だけ短く形成
して、バネ受部材及び受鍔とスペーサとの間にト
ルク増量隙間を形成するとともに、燃料制限ピン
の後端部とケーシング後端壁との間にトルク増量
隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設けているの
で、トルク増量隙間はバネ受部材と筒状スペーサ
の全長差及び燃料制限位置規定用受鍔の厚みだけ
で設定されることになるうえ、バネ受部材にはメ
ネジを形成しなくてもよいからトルク特性を変動
させる要素はなくなる。
筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退方向に移
動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材の底壁に
燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制限ピンの
後端部をバネ受部材の底壁からケーシング後端側
に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピンの前寄
部に設けた燃料制限位置規定用受鍔とバネ受部材
の底壁との間にトルクスプリングを配置するとと
もに、バネ受部材とケーシングの後端壁との間に
始動増量制限バネを配置し、燃料制限位置規定用
受鍔を受止めることにより燃料制限ピンのバネ受
部材に対する退入量を制限する筒状のスペーサを
バネ受部材の内側に配置し、この筒状スペーサの
全長をバネ受部材の全長より所定長だけ短く形成
して、バネ受部材及び受鍔とスペーサとの間にト
ルク増量隙間を形成するとともに、燃料制限ピン
の後端部とケーシング後端壁との間にトルク増量
隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設けているの
で、トルク増量隙間はバネ受部材と筒状スペーサ
の全長差及び燃料制限位置規定用受鍔の厚みだけ
で設定されることになるうえ、バネ受部材にはメ
ネジを形成しなくてもよいからトルク特性を変動
させる要素はなくなる。
《実施例》
第1図及び第2図は本考案の実施例を示し、第
1図は要部断面図、第2図は横型デイーゼルエン
ジンの燃料制御装置の平面図である。
1図は要部断面図、第2図は横型デイーゼルエン
ジンの燃料制御装置の平面図である。
この燃料制御装置は、デイーゼルエンジン1の
クランク軸2にガバナウエイト3を装着し、クラ
ンク軸2の回転数に応じてガバナウエイト3でガ
バナスリーブ4を押し出すようにし、ガバナスリ
ーブ4の運動をガバナレバー5を介して燃料噴射
ポンプ6のコントロールラツク7に伝達するよう
に構成し、ガバナレバー5に作用させたガバナス
プリング8のバネ力GSとガバナウエイト3によ
り生じるガバナフオースGFとの均合いでコント
ロールラツク7を調整移動させるようになつてい
る。
クランク軸2にガバナウエイト3を装着し、クラ
ンク軸2の回転数に応じてガバナウエイト3でガ
バナスリーブ4を押し出すようにし、ガバナスリ
ーブ4の運動をガバナレバー5を介して燃料噴射
ポンプ6のコントロールラツク7に伝達するよう
に構成し、ガバナレバー5に作用させたガバナス
プリング8のバネ力GSとガバナウエイト3によ
り生じるガバナフオースGFとの均合いでコント
ロールラツク7を調整移動させるようになつてい
る。
そして、ガバナレバー5に対応する状態で、ガ
バナレバー5を最大燃料噴射位置で受止める燃料
制限具9がギヤケース10に固定してある。この
燃料制限具9は中空ネジ体で形成したケーシング
11と、ケーシング11内に組込まれる始動増量
制限バネ12、トルクスプリング13、両スプリ
ング12,13間に配置されるバネ受部材14、
先端をケーシング11からガバナレバー5側に突
出する燃料制限ピン15及び燃料制限ピン15の
退入量を規定する筒状のスペーサ16とからなつ
ている。
バナレバー5を最大燃料噴射位置で受止める燃料
制限具9がギヤケース10に固定してある。この
燃料制限具9は中空ネジ体で形成したケーシング
11と、ケーシング11内に組込まれる始動増量
制限バネ12、トルクスプリング13、両スプリ
ング12,13間に配置されるバネ受部材14、
先端をケーシング11からガバナレバー5側に突
出する燃料制限ピン15及び燃料制限ピン15の
退入量を規定する筒状のスペーサ16とからなつ
ている。
バネ受部材14は有底筒体で形成されており、
その開口端部をガバナレバー5側に向けた状態で
ケーシング11内に進退移動可能な状態に遊嵌し
てある。そして、このバネ受部材14はケーシン
グ11の後端壁17との間に配置した始動増量制
限バネ12でケーシング前端壁18側に始動増量
制限バネ力Sを押し付けられている。
その開口端部をガバナレバー5側に向けた状態で
ケーシング11内に進退移動可能な状態に遊嵌し
てある。そして、このバネ受部材14はケーシン
グ11の後端壁17との間に配置した始動増量制
限バネ12でケーシング前端壁18側に始動増量
制限バネ力Sを押し付けられている。
燃料制限ピン15はその前寄部に形成した燃料
制限位置規定用の鍔部19を筒状バネ受部材14
内に位置させ、先端部をケーシング11の前端壁
18から突出させてガバナレバー5に接当可能に
するとともに、後端部をバネ受部材14の底壁2
0に透設したピン挿通孔21を通して、ケーシン
グ11内の始動増量制限バネ収容室内に突入する
ように形成してある。
制限位置規定用の鍔部19を筒状バネ受部材14
内に位置させ、先端部をケーシング11の前端壁
18から突出させてガバナレバー5に接当可能に
するとともに、後端部をバネ受部材14の底壁2
0に透設したピン挿通孔21を通して、ケーシン
グ11内の始動増量制限バネ収容室内に突入する
ように形成してある。
バネ受部材14内には、トルクスプリング13
と燃料制限ピン15の退入作動時に燃料制限ピン
15の鍔部19を受止める筒状スペーサ16が収
納してある。そして、トルクスプリング13はバ
ネ受部材14の底壁20と燃料制限ピン15の鍔
部19との間に配設され、燃料制限ピン15を進
出側にバネ付勢している。筒状スペーサ16はバ
ネ受部材14よりも短く形成してあり、鍔部19
をケーシング前端部18に受止めさせた状態で、
鍔部19と筒状スペーサ16の前端縁との間にト
ルク増量用隙間δを形成している。
と燃料制限ピン15の退入作動時に燃料制限ピン
15の鍔部19を受止める筒状スペーサ16が収
納してある。そして、トルクスプリング13はバ
ネ受部材14の底壁20と燃料制限ピン15の鍔
部19との間に配設され、燃料制限ピン15を進
出側にバネ付勢している。筒状スペーサ16はバ
ネ受部材14よりも短く形成してあり、鍔部19
をケーシング前端部18に受止めさせた状態で、
鍔部19と筒状スペーサ16の前端縁との間にト
ルク増量用隙間δを形成している。
また、燃料制限ピン15の後端部とケーシング
11の後端壁17との間には、前述のトルク増量
用隙間δに始動増量用移動分εを加えた始動増量
隙間αが設定してある。
11の後端壁17との間には、前述のトルク増量
用隙間δに始動増量用移動分εを加えた始動増量
隙間αが設定してある。
次に、この燃料制限装置の作動を説明する。
エンジン1に対する負荷が通常範囲内である場
合には、ガバナレバー5はガバナスプリング力
GSとガバナフオースGFとの均合いで燃料供給量
を調整する。そして、エンジンに対する負荷が過
負荷状態になると、エンジン回転数が低下してガ
バナフオースGFが減少することから燃料噴射ポ
ンプ6のコントロールラツク7は燃料増量側Rに
移動し、最大燃料供給位置にみあう位置でガバナ
レバー5が燃料制限具9の燃料制限ピン15に受
止められることになり、その後はガバナフオース
GFと燃料制限具15内に収容したトルクスプリ
ング力Tとの合力がガバナスプリング力GSに対
抗することになり、エンジンのトルクが増大され
ることになる。
合には、ガバナレバー5はガバナスプリング力
GSとガバナフオースGFとの均合いで燃料供給量
を調整する。そして、エンジンに対する負荷が過
負荷状態になると、エンジン回転数が低下してガ
バナフオースGFが減少することから燃料噴射ポ
ンプ6のコントロールラツク7は燃料増量側Rに
移動し、最大燃料供給位置にみあう位置でガバナ
レバー5が燃料制限具9の燃料制限ピン15に受
止められることになり、その後はガバナフオース
GFと燃料制限具15内に収容したトルクスプリ
ング力Tとの合力がガバナスプリング力GSに対
抗することになり、エンジンのトルクが増大され
ることになる。
一方エンジン始動時には、ガバナフオースGF
が発生していないことから、ガバナレバー5には
ガバナスプリング力GSだけが作用することから、
ガバナレバー5は燃料増量側Rに移動し、燃料制
限具9で受止められるが、この場合、トルクスプ
リング力TはガバナフオースGFとの合力でガバ
ナスプリングと均合う強さであることから、燃料
制限ピン15は後退作動し、燃料制限ピン15の
鍔部19がスペーサ16に受止められ、燃料制限
ピン15の後退力は筒状バネ受部材14に伝達さ
れ、燃料制限ピン15と筒状バネ受部材14とが
一体となつて始動増量制限バネ12に抗て後退
し、燃料制限ピン15の後端部がケーシング11
の後端壁17で受止められることになる。
が発生していないことから、ガバナレバー5には
ガバナスプリング力GSだけが作用することから、
ガバナレバー5は燃料増量側Rに移動し、燃料制
限具9で受止められるが、この場合、トルクスプ
リング力TはガバナフオースGFとの合力でガバ
ナスプリングと均合う強さであることから、燃料
制限ピン15は後退作動し、燃料制限ピン15の
鍔部19がスペーサ16に受止められ、燃料制限
ピン15の後退力は筒状バネ受部材14に伝達さ
れ、燃料制限ピン15と筒状バネ受部材14とが
一体となつて始動増量制限バネ12に抗て後退
し、燃料制限ピン15の後端部がケーシング11
の後端壁17で受止められることになる。
《効果》
本考案では、燃料制限具のケーシング内に有底
筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退方向に移
動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材の底壁に
燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制限ピンの
後端部をバネ受部材の底壁からケーシング後端側
に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピンの前寄
部に設けた燃料制限位置規定用受鍔のバネ受部材
の底壁との間にトルクスプリングを配置するとと
もに、バネ受部材とケーシングの後端壁との間に
始動増量制限バネを配置し、燃料制限位置規定用
受鍔を受止めることにより燃料制限ピンのバネ受
部材に対する退入量を制限する筒状のスペーサを
バネ受部材の内側に配置し、この筒状スペーサの
全長をバネ受部材の全長より所定長だけ短く形成
して、バネ受部材及び受鍔とスペーサとの間にト
ルク増量隙間を形成するとともに、燃料制限ピン
の後端部とケーシング後端壁との間にトルク増量
隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設けているの
で、トルク増量隙間はバネ受部材と筒状スペーサ
の全長差及び燃料制限位置規定用受鍔の厚みだけ
で設定されることになり、燃料制限装置としての
組立時間を短縮することができるうえ、バネ受部
材にはメネジを形成しなくてもよいからトルク特
性を変動させる要素はなくなり、確実なトルク性
能を発揮することができる。
筒状のバネ受部材を燃料制限ピンの出退方向に移
動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材の底壁に
燃料制限ピンの挿通孔を透設して燃料制限ピンの
後端部をバネ受部材の底壁からケーシング後端側
に突出させ、バネ受部材内で燃料制限ピンの前寄
部に設けた燃料制限位置規定用受鍔のバネ受部材
の底壁との間にトルクスプリングを配置するとと
もに、バネ受部材とケーシングの後端壁との間に
始動増量制限バネを配置し、燃料制限位置規定用
受鍔を受止めることにより燃料制限ピンのバネ受
部材に対する退入量を制限する筒状のスペーサを
バネ受部材の内側に配置し、この筒状スペーサの
全長をバネ受部材の全長より所定長だけ短く形成
して、バネ受部材及び受鍔とスペーサとの間にト
ルク増量隙間を形成するとともに、燃料制限ピン
の後端部とケーシング後端壁との間にトルク増量
隙間よりも大寸法の始動増量隙間を設けているの
で、トルク増量隙間はバネ受部材と筒状スペーサ
の全長差及び燃料制限位置規定用受鍔の厚みだけ
で設定されることになり、燃料制限装置としての
組立時間を短縮することができるうえ、バネ受部
材にはメネジを形成しなくてもよいからトルク特
性を変動させる要素はなくなり、確実なトルク性
能を発揮することができる。
第1図及び第2図は本考案の実施例を示し、第
1図は要部断面図、第2図は横型デイーゼルエン
ジンの燃料制御装置の平面図、第3図は従来例の
要部断面図である。 1……エンジン、6……燃料噴射ポンプ、7…
…コントロールラツク、9……燃料制限具、11
……9のケーシング、12……始動増量制限バ
ネ、13……トルクスプリング、14……バネ受
部材、15……9の燃料制限ピン、16……スペ
ーサ、17……11の後端壁、19……燃料制限
位置規定用受鍔、20……14の底壁、21……
挿通孔、GF……ガバナフオース、GS……ガバナ
スプリング力、T……トルクスプリング力、S…
…始動増量制限バネ力、δ……トルク増量隙間、
α……始動増量隙間。
1図は要部断面図、第2図は横型デイーゼルエン
ジンの燃料制御装置の平面図、第3図は従来例の
要部断面図である。 1……エンジン、6……燃料噴射ポンプ、7…
…コントロールラツク、9……燃料制限具、11
……9のケーシング、12……始動増量制限バ
ネ、13……トルクスプリング、14……バネ受
部材、15……9の燃料制限ピン、16……スペ
ーサ、17……11の後端壁、19……燃料制限
位置規定用受鍔、20……14の底壁、21……
挿通孔、GF……ガバナフオース、GS……ガバナ
スプリング力、T……トルクスプリング力、S…
…始動増量制限バネ力、δ……トルク増量隙間、
α……始動増量隙間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの回転に伴ない生じるガバナフォース
GFとガバナスプリング力GSとの均合いで燃料噴
射ポンプ6のコントロールラツク7を調整移動さ
せるように構成し、コントロールラツク7の燃料
増量側への移動を燃料制限具9で制限するように
構成し、燃料制限具9のケーシング11内にトル
クスプリング13とこのトルクスプリング13よ
りも強いバネ力を有する始動増量制限バネ12と
を直列に配置し、燃料制限具9の燃料制限ピン1
5をトルクスプリング力Tと始動増量制限バネ力
Sで進出側に付勢させるように構成したデイーゼ
ルエンジンの燃料制限装置において、 燃料制限具9のケーシング11内に有底筒状の
バネ受部材14を燃料制限ピン15の出退方向に
移動可能に遊嵌するとともに、バネ受部材14の
底壁20に燃料制限ピン15の挿通孔21を透設
して燃料制限ピン15の後端部をバネ受部材14
の底壁20からケーシング後端側に突出させ、バ
ネ受部材14内で燃料制限ピン15の前寄部に設
けた燃料制限位置規定用受鍔19とバネ受部材1
4の底壁20との間にトルクスプリング13を配
置するとともに、バネ受部材14とケーシング1
1の後端壁17との間に始動増量制限バネ12を
配置し、燃料制限位置規定用受鍔19を受止める
ことにより燃料制限ピン15のバネ受部材14に
対する退入量を制限する筒状のスペーサ16をバ
ネ受部材14の内側に配置し、この筒状スペーサ
16の全長をバネ受部材14の全長より所定長だ
け短く形成して、バネ受部材14及び受鍔19と
スペーサ16との間にトルク増量隙間δを形成す
るとともに、燃料制限ピン15の後端部とケーシ
ング後端壁17との間にトルク増量隙間δよりも
大寸法の始動増量隙間αを設けたことを特徴とす
るデイーゼルエンジンの燃料制限装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16591486U JPH034758Y2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16591486U JPH034758Y2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6371439U JPS6371439U (ja) | 1988-05-13 |
JPH034758Y2 true JPH034758Y2 (ja) | 1991-02-07 |
Family
ID=31096393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16591486U Expired JPH034758Y2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH034758Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-28 JP JP16591486U patent/JPH034758Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6371439U (ja) | 1988-05-13 |
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