JPS6033984B2 - 燃料ポンプ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃エンジンに燃料を供給するための燃料ポン
プ装置において、使用中に内燃エンジンに燃料を供給す
ることのできる燃料供給ポンプと、前記供給ポンプによ
ってエンジンに供給される燃料の量を制御することので
きるガバナー機機ムであって、前記ガバナー機構は、使
用中においては、エンジンの速度に応答し、かつエンジ
ンへの燃料供給を減少させるために、前記ガバナー装置
の作動する時の作動速度を郭定するために動かすことの
できる手動操作可能な部材を有する、そのガバナー機構
と、前記作動速度を上昇させる方向への前記部村の動き
を制限するための調整可能なストッパ装置とを包含する
ことを特徴とする燃料ポンプ装置に関する。

そのような装置は既知装置であり、ディーゼルエンジン
に取付けられると「前記供給ポンプはエンジンの燃料空
間に対してある測定された量の燃料を供給する。

前記ディーゼルエンジンが自動車に取付けられ、多段比
ギアボックスからなるトランスミッションを介して自動
車を駆動する時には、最大のギアボックス比、即ち、与
えられた走行速度に対する最少のエンジン速度を与える
ようなギア比が選択されている場合に、最大エンジン速
度を制限することが望ましく、また他のギアボッスク比
が選択されている場合にはエンジン速度を増加させ得る
ことが望ましい。そのような装置の例は英国特許第１１
３５９３２に示されており、前述した部材のためのスト
ツパを形成しているピストンを移動させるために加圧流
体を利用している。

また、ボーデンケーブルによって自動車のギアボツクス
に連結された弁が設けられている。ピストンを収納する
シリンダに対して加圧流体を供給するには前記装置には
特殊なコネクタが必要であり、前記ストッパが一般的に
は本装置の燃料ポンプの位置から離れた位置にあるので
、前記コネクタを設けることは不都合であることがいま
いまである。さらに、前記ボーデンケーブルは非常に慎
重に配置しなければならず、たとえそうできたとしても
、使用中にひっかかることがある。本発明の目的は簡単
で便利な形状をしたそのような装置を提供することにあ
る。

本発明によると、前述した種類の燃料ポンプ装置におい
て、前記調整可能なストツパ装置が、前記手動操作可能
な部材への路離を調整可能にして支持体に固定されるよ
うにされかつ孔を形成された本体部分と、この本体部分
の孔に溝勤可能に収容されて第１の速度制限位置と第２
の速度制限位置との間を可動なストッパ部材とを有し「
前記ストッパ部材は、前記手動操作可能な部材或はこの
部材に組み合された部分と係合可能でありかつ前記スト
ッパ部材が前記第１の速度制限位置にある際に前記方向
への前記手動操作可能な都材の移動５を小さな範囲に限
定するようにされまた前記ストッパ部材が前記第２の速
度制限位置にある際には前記方向への前記手動操作可能
な部材の移動を大きな範囲に限定するようにされた一端
部と、池端部に形成された孔とを有する。

前記ストッパ装置０はまた「前記本体部分に装着された
ハウジングと、このハウジングに収容されまた前記スト
ッパ部材の孔内を摺動可能にされた端部を有するプラン
ジャにして、弾性部材によって前記ストッパ部材の孔の
底部に向けて押さ付けられて前記ストッタパ部材を前記
第１の速度制限位置へ押し進めるプランジャと、前記ハ
ウジングに収容され、また励磁の際に前記プランジャを
前記ストッパ部村の孔の底部から離れる方向へ動かして
前記手動操作可能な部材が前記作動速度を増加させる方
向へ移動０するに従って前記ストッパ部材が前記第２の
速度制限位置に向けて動かされるのを可能とするように
されたソレノィド‘こして、前記ギアボックスで最大ギ
ア比が選択される際に非励磁にされるようにされたソレ
ノィドとを有する。さらに、前記ストッパ装置は前記ス
トッパ部材を前記第１の速度制限位置に止めるための少
くとも１つのロック装置にして、前記本体部分の孔の内
面に形成された凹所と、前記ストッパ部村が前記第１の
速度制限位置にある際に前記凹所と整合する位置におい
て前記ストッパ部村の孔の壁を半径方向に貫いて形成さ
れた穴と、前記穴に摺動可能に収容され、また前記スト
ッパ部材が前記第１の速度制限位置にある際に前記プラ
ンジャに係合されて前記凹所に押し進められるようにさ
れたロック部材とを含むロック装置を有する。本発明に
よる燃料ポンプ装置の一例を以下添付図面を参照しなが
ら説明することにする。

第１図を参照すると、本装置は燃料供給ポンプ１８を包
含し、前記ポンプは例示的にマルチプランジャィンライ
ン型ポンプとして示されている。

前記ポンプは関連するエンジンの燃料噴射ノズルにそれ
ぞれ連結するための複数個の出口１１を有する。さらに
、前記ポンプ１０Ｇま関連するエンジンと時間関係的に
駆動される。前記ポンプ１０に関連して機械式ガバナー
が全体的に１２で示され、これは複数個のガバナーウェ
ィト１３を包含し、前記ウェイトはポンプのカム軸によ
って駆動され、軸方向に可動的な接触体１４に力を加え
ることができる。

前記接触体１４はガバナーばね１５と係合し、かつポン
プの制御棒１７に対する枢軸リンク１６と連結されてい
る。前記ガバナーばね１５の他端はしバー１９の一端に
枢軸的に連結された別の接触体１８と係合する。使用中
の前記レバーの池端は自動車のスロットル制御装置に連
結され、従って前記レバー１９は前述の手動操作可能な
部材を構成することになる。使用中においては、関連す
るエンジンの速度が増加するにつれて、前記ウェイト亀
３は外側へ移動し、ガバナ−ばね１５を圧縮するであろ
う。

こうなるとトポンプ１０の制御榛１７はエンジンへの燃
料供給量を減らすように移動され、従ってエンジンの速
度が減少されることになる。もし前記レバー１９を反時
計方向に動かすと、前記ばね１５によって加えられる力
は増加され、従ってポンプの制御棒１７はエンジンへの
燃料供給量を増加させる方向へ移動されるであろう。図
示したように、レバー１９はストツパ２０と係合してお
り、このストッパは関連するエンジンのアィドリング速
度を郭定する。

別のストッパ２１が設けられていて、エンジンの最大速
度を限定している。第１図は概略図であって、実際の構
造においては、前記ばね１５と直列的に“アィドリング
はね”として知られている別のばねが効果的に取付けら
れ、これはより軽量構造になっていて、エンジンのアィ
ドリング時における必要なガバナー感度を与えるために
設けられていることがわかるであろう。既に説明したよ
うに、エンジンを自動車のトランスミッションに連結し
ているギアボックスの最大ギア比が選択された時に、エ
ンジンの最大速度を制限することが時には必要となる。

最大ギアあるいはギア比というのは、与えられた自動車
の速度に対する最小のエンジン速度を与えるギア比のこ
とを意味する。それにもかかわらず「低いギアあるいは
ギア比が選択された時により大な出力を与えることが可
能であることが望ましく、また前記ギアあるいはギア比
の関連するストッパ２１の設定を自動的に調節すること
ができるようにすることが望ましい。この目的のために
、また第２図に示されたように、ソレノィド２２が設け
られており、これは直列回路の中で、ギアボックス制御
レバー２４のゲートに関連したスイッチ２３と連結され
ている。

制御レバー２４が最大ギア比の得られるあるいは得られ
るであろう位置へ移動されると、前記スイッチ２３は開
かれてソレノィド２２が無励磁になる。第３図を参照す
ると、前記ストッパ２１の構造と、ポンプ１０とガバナ
−機構１２とを組み込んだ装置の側部における前記スト
ッパの取付具合とが側面図的に示されている。

前記レバー１９が図示されているが、実際の構造におい
ては、ストッパ２０と２１とはしバー１９を動かすシャ
フト２６上に取付けられた部材２５と協動し、接触体１
８に連結されたレバー１９の前記部分はガバナ−のハウ
ジング内に収納されていることがわかるであろう。前記
部材２５は２個の耳状物２７，２８を郭定しており、前
記耳状物２７はアィドリングストッパ２０と協動し、耳
状物２８はストッパ２１と係合する。

２個のストッパ２０，２１は本装置から外側へのびたゥ
ェブ２９上に取付けられており、前記ストッパ２１は段
付き円筒状の本体部分３０を包含し、その細い方の部分
は前記ウェブ２９とねじ係合している。

ストツパの設定が一旦なされてからの前記本体部分の固
定のためにロックナット３１が設けられている。前記本
体部分３３は段付きの円筒状の孔を郭定しており、その
孔の中にはストッパ部村３２が位置している。

前記ストッパ部村３２は前記本体部分３０からのびて前
記耳状物２８と係合するようになっており「前言己スト
ツパ部村の拡大部分は前記本体部分内に形成された孔の
中間部分の中を滑動することができる。前記ストッパ部
村３２の中には別の孔があげられており「 この孔の中
へは藤方向に可動的なプランジャ３３がのび込んでおり
、前記プランジャは本体部分３０内の孔の広い部分の中
に調節可能的に取付けられたソレノィドハウジング３４
からのびている。前記ソレノィドハゥジングを本体部分
３Ｍこ対してロックするために別のロックナット３５が
設けられている。前記ソレノィドハウジングは前記プラ
ンジャを第３図で見て左方へ押付けるばねを収納してお
り、この位置においては前記プランジャはその操作位置
にあるという。さらにも前記ストッパ部村３２は第１位
置から第２位置へ動くことができ「第３図に示ミれた位
置においては前記ストッパ部材は第１位置にあり、これ
によって前記レバー喜９がエンジンの速度を増加させる
方向への可動距離を限定している。前記ストッパ部材の
広い部分の側壁には２つの直径方向配置された開□が形
成されており「前記開□はロック球３６を受留めトこの
ロック球は本体部分３８内の孔の中間部分の壁に形成さ
れた凹所３７と脇動することができる。

前記凹所は第４図にもっと明確に図示されている。前記
プランジャがその操作位置にある時には、前記ロック球
はプランジャ３３によって、第３図に示されたように、
前記凹所の中に保持される。前記プランジャの端部は直
径が小さくなっており、前記プランジャが第４図に示さ
れたような非操作位置にある時には、ロック球を前記凹
所から外へ押出すことができる。操作時においては、前
述した最大ギア比になつている時には、ハウジング３４
内に収納された前記ソレノィドは無励磁になっており、
プランジャ３３はそのばねによってその操作位置へ移動
され、これによってロック球は凹所の中へ保持され、ス
トッパ部材３２がその第１位置から第２位置へ動くのを
防いでいる。

従ってレバーｉ９の移動範囲は制限され、エンジンの最
大速度を減少させることができる。最大ギア比になって
いない時には、ハウジング０３４内のソレノィドは励磁
され、プランジャ３３はばねの力に抗してその非操作位
置へ移動される。

しかしながらストツパ部材３２にはばねの力がかかって
おらず、従って前記ストッパ部材は、エンジン速度を増
加させようとする運転者によってレバー１９が動かされ
て、耳状物２８１こより前記ストッパ部材に軸方向の力
が加えられるまでは、その第１位置に保持されたままで
ある。次に前記ストッパ部材は第４図に示した位置から
第５図に示した位置へと動かされ「第５図においてはロ
ック球はストッパ部材の動き‘こより凹所３７から外へ
押出されていることがわかる。耳状物２８によってスト
ッパ部材３２上にかけられていた力がゆるめられて「最
大ギア比に再びなるともプランジャ３３の段付き部分が
ロック球翁６を介してストッパ部材３２に対して軸方向
の動きを与え「これらの部品は第３図に示した位置につ
くことになる。

もし望みならばプランジャとストッパ部村との間に醸し
、ばねを挿入してもよい。

従ってこのばねは、耳状物２８によってストッパ部材上
に加えられていた力が除かれた時には常に、前記ストッ
パ部材を第１位置へ押付けようとするであろう。この状
態にある時は「ソレノィドさま無励磁になり、ロック球
はプランジャ３３によって凹所３７の中へ入り込むであ
ろう。もし電気の供給がなくなった場合には、ソレノィ
ドさま無励磁になって「 ストッパ部材がその第１位置
へ動かされ〜耳状物２８１こよって加えられていた力が
一旦除かれるとこの位置にロックされることがわかるで
あろう。

【図面の簡単な説明】

第１図はポンプ装置の概略図、第２図は前記装置の電気
回路の概略図、第３図は部品を断面で示した前記装置の
側面図、第４図および第５図は異つた操作位置にある前
記装置の部品を示す。 図において、１０…・・・燃料供給ポンプ、１３・・・
・・・ガバナ−機構、１９・・・・・・手動操作部材、
２１・・・・・・ストッパ装置、３２・…・・ストツパ
部材、３３・・・…プランジヤ、３４……ハウジング、
３６……ロック球、３７・・…・凹所である。ＦＩＧ．
１． ＦＩＧ‐２． 円Ｇ‐３・ ＦＩＧ．４ ＦＩＧ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 多段比ギアボツクスを介して自動車を駆動する内燃
   機関に燃料を供給するための燃料ポンプ装置であつて、
   前記機関に燃料を供給することのできる燃料ポンプと、
   前記ポンプにより前記機関に供給される燃料の量を前記
   機関の速度に応じて制御することのできるガバナー機構
   にして、前記機関への燃料供給を減少させるようにガバ
   ナー装置が作動する作動速度を定めるために動かすこと
   のできる手動操作可能な部材を有するガバナー機構と、
   前記作動速度を増加させる方向への前記手動操作可能な
   部材の移動を制限するようにされた調整可能なストツパ
   装置とを含む燃料ポンプ装置において、 前記調整可能
   なストツパ装置が、前記手動操作可能な部材への路離を
   調整可能にして支持体に固定されるようにされかつ孔を
   形成された本体部分と、前記本体部分の孔に摺動可能に
   収容されて第１の速度制限位置と第２の速度制限位置と
   の間を可動なストツパ部材にして、前記手動操作可能な
   部材或はこの部材に組み合された部分と係合可能であり
   かつ前記ストツパ部材が前記第１の速度制限位置にある
   際に前記方向への前記手動操作可能な部材の移動を小さ
   な範囲に限定するようにされまた前記ストツパ部材が前
   記第２の速度制限位置にある際には前記方向への前記手
   動操作可能な部材の移動を大きな範囲に限定するように
   された一端部を有し、さらに他端部に形成された孔を有
   するストツパ部材と、前記本体部分に装着されたハウジ
   ングと、前記ハウジングに収容されまた前記ストツパ部
   材の孔内を摺動可能にされた端部を有するプランジヤに
   して、弾性部材によつて前記ストツパ部材の孔の底部に
   向けて押し付けられて前記ストツパ部材を前記第１の速
   度制限位置へ押し進めるプランジヤと、前記ハウジング
   に収容され、また励磁の際に前記プランジヤを前記スト
   ツパ部材の孔から離れる方向へ動かして前記手動操作可
   能な部材が前記作動速度を増加させる方向へ移動するに
   従つて前記ストツパ部材が前記第２の速度制限位置に向
   けて動かされるのを可能とするようにされたソレノイド
   にして、前記ギアボツクスで最大ギア比が選択される際
   に非励磁にされるようにされたソレノイドと、前記スト
   ツパ部材を前記第１の速度制限位置に止めるための少な
   くとも１つのロツク装置にして、前記本体部分の孔の内
   面に形成された凹所、前記ストツパ部材が前記第１の速
   度制限位置にある際に前記凹所と整合する位置において
   前記ストツパ部材の孔の壁を半径方向に貫いて形成され
   た穴、および前記穴に摺動可能に収容され、また前記ス
   トツパ部材が前記第１の速度制限位置にある際に前記プ
   ランジヤに係合されて前記凹所に押し進められるように
   されたロツク部材を含むロツク装置とを有することを特
   徴とする燃料ポンプ装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の燃料ポンプ装置におい
   て、前記プランジヤと前記ストツパ部材との間で作用し
   、かつ前記プランジヤが前記ストツパ部材の孔の底部か
   らから離れる方向へ動かされる時に、前記ストツパ部材
   を前記第２の速度制限位置から前記第１の速度制限位置
   に押し付けるように作用する別の弾性装置を包含する燃
   料ポンプ装置。