JPH0347172Y2 - - Google Patents

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JPH0347172Y2
JPH0347172Y2 JP1988070171U JP7017188U JPH0347172Y2 JP H0347172 Y2 JPH0347172 Y2 JP H0347172Y2 JP 1988070171 U JP1988070171 U JP 1988070171U JP 7017188 U JP7017188 U JP 7017188U JP H0347172 Y2 JPH0347172 Y2 JP H0347172Y2
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heat
heat exchanger
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はヒートポンプに係り、更に詳しくは冷
暖房、給湯装置として用いられるヒートポンプの
改良に関する。
〔従来の技術〕
屋外の空気を熱源として利用するヒートポンプ
は、安全性が高く電気ヒータに比べて効率が良い
為広く普及されている。しかしながら、肝心の屋
外の気温の低い早朝の暖房の立ち上がり時等に暖
房能力が不足することが多いものであつた。そこ
で、能力を向上させる為に第1、第2図に示され
るような装置がすでに提案されている。
即ち第1図に於いて屋外側熱交換器1内には熱
媒体流路2及びこの流路2に並列して設けられた
温水流路3が配置されると共に、フアン4により
温水流路3側から熱媒体流路2側へと送風される
ようになつている。前記温水流路3は太陽熱を熱
源とするいわゆるソーラーシステム等に連結され
ており太陽熱により温められた温水が内部を通過
するようになつている。また、第2図に示される
前記以外の従来例にあつては、屋外側熱交換器5
内の熱媒体流路2は温水流路3内を貫通されてお
り、熱媒体流路2と温水流路3とにより二重管構
造とされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これら従来の装置はいずれも屋
外側熱交換器1,5を比較的小型にすることがで
きるという利点を有する反面、次のような欠点を
有している。
第1図に示される従来の屋外側熱交換器1にあ
つては、温水流路3内を流れる温水の熱により送
風フアン4から送られる空気を一旦暖めた後、こ
の暖められた空気にて熱媒体流路2内の熱媒体を
暖めるものであるため暖房効率が必らずしも十分
なものとは言えず、しかも、温水流路3による補
助を特に受ける必要のない通常運転時、即ち温水
流路3による補助的熱交換をオフして空気熱源の
みによる熱交換を行う時には、送風フアン4から
送られる空気が熱媒体流路2に接触する前に温水
流路3に接触して熱を奪われてしまい、却つて暖
房効率が低下してしまうという欠点を有してい
た。
また、第2図に示される従来の屋外側熱交換器
5にあつては、二重管構造とするために構造が複
雑化しやすく、また、液漏れを招来する虞れがあ
るばかりでなく、温水流路3内の温水と熱媒体流
路2内の熱媒体とが管壁を介して熱交換するもの
であるために暖房効率は良好であるが、温水流路
3による補助的熱交換をオフして空気熱源のみに
よる熱交換を行う時、すなわち通常運転時には、
二重管構造のために空気熱源が熱媒体流路2内の
熱媒体に十分伝達されず、したがつて前記屋外側
熱交換器1と同様に暖房効率が低下してしまうと
いう欠点を有していた。
本考案の目的は前述の如き欠点を解消し、常に
高出力、高効率で作動することの可能な空気熱利
用のヒートポンプを提供するにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本考案は、屋外側空気熱利用熱交換器とソーラ
ーシステム等からの温水や排熱利用或いは冷水利
用の屋外側補助熱利用熱交換器とを直接に接続さ
せると共に、2つの四方切換弁を設け、暖房サイ
クル及び冷房サイクルのいずれにあつても熱媒体
が常に屋外側空気熱利用熱交換器から屋外側補助
熱利用熱交換器側へと流れるようにし、屋外側空
気熱利用熱交換器の能力が不足するときは屋外側
補助熱利用熱交換器を補助的に用いるようにして
前記目的を達成しようとするものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第3,4図には本考案によるヒートポンプの一
実施例が示されており、これらの図に於いて屋外
側空気熱利用熱交換器11と、外部熱源(温熱源
及び冷熱源を含む)を利用し、液体を介して熱交
換する屋外側補助熱利用熱交換器12とは、熱媒
体流路13を介して直列に直接接続されている。
ここにおいて、直接接続とは、間に流路13以外
の他の機器を介在させないことを意味し、以下同
様である。屋外側空気熱利用熱交換器11は、送
風フアン11Aを有し、送風フアン11Aから送
られる屋外空気と熱媒体との間で熱交換がなされ
るようになつている。この屋外側空気熱利用熱交
換器11は、第3図に示される暖房サイクルにあ
つては蒸発器として働き、第4図に示される冷房
サイクルにあつては凝縮器として働くものであ
る。
また、屋外側補助熱利用熱交換器12は、ソー
ラーシステム等の太陽熱利用の温水器または排熱
回収装置等の温熱源から供給されて循環される温
水、或いはクーリングタワー、冷蓄熱装置の冷熱
源等から供給循環される冷水等の循環水が流れる
流路12Aを有し、流路12A内の循環水と熱媒
体との間で熱交換がなされるようになつている。
この屋外側補助熱利用熱交換器12は、前記屋外
側空気熱利用熱交換器11の能力が不足するとき
のみ、冷暖房運転に応じて必要な冷水或いは温水
等の循環水を流して作動するものであり、通常運
転時、すなわち屋外側空気熱利用熱交換器11に
て空気熱源のみで熱交換する時には流路12Aが
遮断され、あるいは図示しないバイパスにより前
記交換器12がバイパスされるなどして、屋外側
補助熱利用熱交換器12は作動されないようにな
つている。
前記屋外側補助熱利用熱交換器12の屋外側空
気熱利用熱交換器11が接続されている側とは反
対側には、熱媒体流路13を介して第1の四方切
換弁15の第1ポート15Aが接続されている。
また、屋外側空気熱利用熱交換器11の屋外側補
助熱利用熱交換器12が接続された側とは反対側
は、第1の四方切換弁15の第3ポート15Cに
接続されている。
第1の四方切換弁15の第2ポート15Bは、
第2の四方切換弁16の第1ポート16Aに接続
され、また、第1の四方切換弁15の第4ポート
15Dは、膨張弁17に接続されている。
膨張弁17は、屋内側熱交換器18に直列に直
接接続されている。屋内側熱交換器18は、第3
図に示される暖房サイクルにあつては凝縮器とし
て働き、第4図に示される冷房サイクルにあつて
は蒸発器として働くものである。
屋内側熱交換器18の膨張弁17が接続されて
いる側とは反対側には、前記第2の四方切換弁1
6の第3ポート16Cが接続され、第2の四方切
換弁16の第2ポート16Bは、圧縮機19の一
端吐出端側に接続されると共に、第2の四方切換
弁16の第4ポート16Dは、前記圧縮機19の
他端吸込端側に接続されている。
第3図に示される暖房サイクルにおいては、第
1の四方切換弁15では第1ポート15Aと第2
ポート15Bとが連通され、且つ、第3ポート1
5Cと第4ポート15Dとが連通されており、第
2の四方切換弁16では第1ポート16Aと第4
ポート16Dとが連通され、且つ、第2ポート1
6Bと第3ポート16Cとが連通されている。一
方、第4図に示される冷房サイクルにおいては、
第1の四方切換弁15では第1ポート15Aと第
4ポート15Dとが連通され、且つ、第2ポート
15Bと第3ポート15Cとが連通されており、
第2の四方切換弁16では第1ポート16Aと第
2ポート16Bとが連通され、且つ、第3ポート
16Cと第4ポート16Dとが連通されている。
次に、本実施例の作用につき説明する。
第3図に示される暖房サイクルにあつては、屋
外側空気熱利用熱交換器11は蒸発器として作用
し、熱媒体流路13より供給される液状の熱媒体
は、送風フアン11Aより送られる外気から熱を
受け取つて蒸発気化した後、通常運転時にあつて
は屋外側補助熱利用熱交換器12は作動されない
が、外気温が特に低い場合等のように屋外側空気
熱利用熱交換器11のみでは能力の不足する場合
にあつては、前記熱媒体は屋外側補助熱利用熱交
換器12にて更に熱交換が行なわれる。
屋外側補助熱利用熱交換器12では、ソーラー
システム等により太陽熱等の温熱源で暖められた
循環水が流路12Aより供給されており、熱媒体
は、間壁等を介して前記循環水から熱を受け取
り、更に多量の熱量を有する気体となる。したが
つて、外気温の低い早朝時等のように屋外側空気
熱利用熱交換器11のみでは十分な熱を受け取る
ことができない場合でも、熱媒体は屋外側補助熱
利用熱交換器12を通過した後においては、十分
多量の熱量を有することとなる。
こうして多量の熱量を有する気体となつた熱媒
体は、第1の四方切換弁15を経て第2の四方切
換弁16を通過し、圧縮機19にて高圧の気体と
される。その後、凝縮器として作用する屋内側熱
交換器18にて屋内側に多量の熱を放出して凝縮
液化した後、膨張弁17及び第1の四方切換弁1
5を経て再び屋外側空気熱利用熱交換器11へと
戻されるようにして循環される。
また、第4図に示される冷房サイクルにあつて
は、屋外側空気熱利用熱交換器11は凝縮器とし
て作用し、圧縮機19により高温、高圧化された
気体状の熱媒体が空冷されて凝縮液化し、その後
屋外側補助熱利用熱交換器12を経て膨張弁17
へと供給される。この際、屋外側空気熱利用熱交
換器11のみでは凝縮不足で冷房能力の不足する
場合、例えば前記熱交換器11の設置場所が十分
な冷風を得られにくいものである場合や、猛暑時
のように外気温が比較的高い場合等には、屋外側
補助熱利用熱交換器12の流路12Aにクーリン
グタワー、冷蓄熱装置等の冷熱源からの冷水を供
給循環させれば、熱媒体は前記熱交換器12にて
十分に凝縮され得ることとなる。
膨張弁17を経た熱媒体は、蒸発器として作用
する屋内側熱交換器18に於いて、屋内側の多量
の熱を奪つて蒸発気化し、第2の四方切換弁16
を経た後圧縮機19にて高圧化され、第2、第1
の四方切換弁16,15を経て再び屋外側空気熱
利用熱交換器11へと戻されるようにして循環さ
れる。
このような本実施例によれば、屋外側空気熱利
用熱交換器11における空気熱源のみを利用する
だけでは能力が不足する時には、屋外側補助熱利
用熱交換器12を作動させて太陽熱等をも利用す
ることにより屋外側空気熱利用熱交換器11の能
力不足を補うことができる。したがつて、従来特
に暖房の立ち上がり時の能力の不足する外気温の
低い早朝時等にあつても十分な暖房をすることが
できる等、常に高出力、高効率で運転できるとい
う効果がある。
また、屋外側補助熱利用熱交換器12を作動さ
せずに空気熱源のみを利用する通常の運転時にあ
つては、屋外側補助熱利用熱交換器12が屋外側
空気熱利用熱交換器11と直列に接続されている
ため、流路12Aを遮断したり屋外側補助熱利用
熱交換器12をバイパスさせる等して停止時の屋
外側補助熱利用熱交換器12によるマイナスの関
与を容易に避けることができる。したがつて、前
述した従来例の如く通常運転時に屋外側補助熱利
用熱交換器12が熱交換効率を却つて低下させる
というようなことがない。
さらに、第2の四方切換弁16のほかに第1の
四方切換弁15が設けられているために、屋外側
補助熱利用熱交換器12は、屋外側空気熱利用熱
交換器11の下流側に常に配置されることとな
り、屋外側補助熱利用熱交換器12を屋外側空気
熱利用熱交換器11の能力が不足するときに、常
にその能力不足を補うように作用させることがで
きる。従つて、補足する熱交換量の選定や適正運
転を達成でき、装置構成も簡単となる。
更に、屋外側補助熱利用熱交換器12が空気熱
利用熱交換器11の下流側に設けられている為、
上流側の空気熱利用熱交換器11を全負荷運転さ
せているときは、屋外側補助熱利用熱交換器12
の能力を制御するだけで常に圧縮機19に対して
一定温度の熱媒体を供給でき、負荷の大小に拘ら
ず圧縮機19の安定運転を行える。しかも、その
制御系を簡単にできる。
また、屋外側補助熱利用熱交換器12内を流れ
る熱媒体、すなわち、ヒートポンプ内の熱媒体
は、常に一定方向に流れているため、ソーラーシ
ステム等の中を流れる熱媒体は、熱交換効率が良
好となる方向、換言すると両熱媒体の温度差が常
に大きくなるように逆方向に流すことが可能とな
り、熱交換効率を向上できる。
更に、屋外側補助熱交換器12は、空気熱利用
熱交換器11での熱媒体の蒸発、凝縮を更に補助
するだけとなり、蓄熱器等の設備が小規模なもの
で足りるという効果がある。
なお、屋内側熱交換器18は通常の暖房器とし
て用いられる場合に限らず、給湯器として単独で
あるいは暖房器と併せて利用されるものであつて
もよいし、又、フアンコイルユニツトへの冷温水
供給用熱交換器として利用されるもの等であつて
もよい。
〔考案の効果〕
上述のように、本考案によれば、常に高出力、
高効率で作動するヒートポンプを提供する事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ互いに異なる従来
のヒートポンプの要部を示す概略図、第3図は本
考案によるヒートポンプの一実施例の暖房サイク
ルに於ける構成を示す概略図、第4図は前記実施
例の冷房サイクルに於ける構成を示す概略図であ
る。 11……屋外側空気熱利用熱交換器、12……
屋外側補助熱利用熱交換器、13……熱媒体流
路、15……第1の四方切換弁、15A〜15D
……第1〜第4ポート、16……第2の四方切換
弁、16A〜16D……第1〜第4ポート、17
……膨張弁、18……屋内側熱交換器、19……
圧縮機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに直列に直接接続された屋外側空気熱利用
    熱交換器及び外部熱源を利用し液体を介して熱交
    換する屋外側補助熱利用熱交換器と、互いに直列
    に直接接続された膨張弁及び屋内側熱交換器と、
    圧縮機と、それぞれ第1から第4の4つのポート
    を有し第1ポートが第2及び第4ポートと接続可
    能かつ第3ポートが第4及び第2ポートと接続可
    能とされた第1及び第2の四方切換弁と、が備え
    られ、前記第1の四方切換弁の第1、第2、第3
    及び第4ポートにそれぞれ前記屋外側補助熱利用
    熱交換器、第2の四方切換弁の第1ポート、屋外
    側空気熱利用熱交換器及び膨張弁が接続されると
    共に、前記第2の四方切換弁の第2、第3及び第
    4ポートにそれぞれ前記圧縮機の吐出端側、屋内
    側熱交換器及び圧縮機の吸込端側が接続されてお
    り、両四方切換弁を切換えることによつて暖房サ
    イクル及び冷房サイクルのいずれの場合にも熱媒
    体を屋外側空気熱利用熱交換器から屋外側補助熱
    利用熱交換器へ流通するように構成したことを特
    徴とするヒートポンプ。
JP1988070171U 1988-05-26 1988-05-26 Expired JPH0347172Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5238266A (en) * 1975-08-27 1977-03-24 Sippican Corp Measuring mechanism
JPS5396550A (en) * 1977-02-04 1978-08-23 Hitachi Ltd Room cooler-heater
JPS54157364A (en) * 1978-06-01 1979-12-12 Mitsubishi Electric Corp Air conditioner

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JPS63201967U (ja) 1988-12-27

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