JPH0347168B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はタイプライタキー等の２色樹脂製品の
成形方法及びその成形装置に関する。

［従来の技術］ ２色樹脂製品たとえばタイプライタキー又はそ
の類似物では、第４図及び第５図に示すように、
裏面に凹所を有しかつ表面に突字形を有した字体
部２と、字体部２を覆い表面にタイプライターキ
ー１の字形を現わす本体部３とはそれぞれ色の異
なる樹脂で構成され一体に成形される。このた
め、特公昭50−32253号に詳説されているように、
まず、下型と第１工程用上型とで字体部２のみを
成形し、次に下型から成形された字体部２を抜き
出すことなく第１工程用上型を第２工程用上型と
取換え、色の異なる樹脂を注入して本体部３を一
体に成形する成形方法が用いられる。

タイプライタ等ではデザイン上色換えを行なつ
た機種を提供するため、キー文字をなす字形と地
の色とを逆に配色したタイプライタキーを製造す
る必要があることがよくある。たとえば、字体部
２を黒色の樹脂で、本体部３を白色の樹脂で構成
されたタイプライタキー１を所定ロツト数製造
し、次に字体部２を白色の樹脂で、本体部３を黒
色の樹脂で構成されたタイプライタキー１を製造
するが如き場合である。

従来このような色換えを行う場合には、下型と
第１工程用上型および下型と第２工程用上型に通
じる各射出装置内の樹脂材料を交換しなければな
らず、ホツパ内の樹脂材料を抜き出すと共に、各
射出装置における加熱筒内の溶融樹脂を絞り出
し、それら内部の充分な掃除を行つた後に変更後
の樹脂材料を各ホツパに投入し、再び加熱筒内の
樹脂を絞り出して新しい樹脂で内部クリーニング
を行うといつた一連の樹脂交換作業が必要であつ
た。このため、樹脂材料の交換に多くの時間と手
間を要するばかりではなく、充分な掃除を行つて
も加熱筒内等の樹脂を完全に除去することが困難
であるため、残留した前の樹脂材料が混入して成
形されてしまい不良品が発生することがあるとい
う問題点があつた。特に、前の樹脂材料の色が新
しい樹脂材料の色より濃い場合には、前の樹脂材
料が製品の表面に露出せず内部に注入されたとし
ても透過して表面から見えてしまい、不良品とな
る傾向が大きく問題であつた。

なお、特公昭54−41620号公報には、移動金型
の型面に所要数の成形凹部を設けるとともに、第
１固定金型の型面を移動金型の型面と密着すべく
構成し、その固定金型側の型面に、上記成形凹部
に臨む所要数のゲートを異なつた材料の通路から
分岐して設け、上記成形凹部にて多色の部分的成
形品の成形を可能とした多色射出成形装置が開示
されているが、上記成形凹部に成形する部分的成
形品の色換えを行うためには、成形凹部にゲート
を介して連通する各射出装置内の樹脂材料を交換
しなければならず、前述の従来技術と同様にホツ
パ内の樹脂材料を抜き出すと共に、加熱筒内の溶
融樹脂を絞り出し、加熱筒内を掃除し、変更後の
樹脂をホツパ内へ投入し、かつ加熱筒を新しい樹
脂でクリーニングするといつた一連の樹脂交換作
業を必要とするという欠点がある。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記の問題点を解決するためなされ
たものであり、射出装置内の樹脂材料を交換する
一連の樹脂交換作業を必要とすることなく、色換
えを行なつた２色樹脂製品を容易に成形すること
ができる成形方法を提供することを第１の目的
し、さらにその成形方法を良好に実施可能な成形
装置を提供することを第２の目的とする。

［問題点を解決するための手段および作用］ このため本発明では、第２図および第３図に示
すように、雄成形部４を有する可動型５と、その
可動型５の雄成形部４と相対して突字形を有した
字体部成形用空隙を形成する第１雌固定型６と、
前記可動型５の雄成形部４表面に成形された突字
形を有した字体部２と相対して本体部成形用空隙
を形成する第２雌固定型７とを用い、互いに色の
異なる字体部２とこの字体部を覆う本体部３とを
有し前記字形を本体部３表面に現わした樹脂製品
を一体に成形する２色樹脂製品の成形方法におい
て、 () 前記可動型５と第１雌固定型６とを圧接
し、前記両型５，６の間に成形された突字形を
有した字体部成形用空隙に第１色射出装置から
第１色樹脂を注入して突字形を有した字体部２
を成形し、型開き後、前記雄成形部４表面に第
１色樹脂による字体部２が成形された可動型５
と第２雌固定型７とを圧接し、前記可動型５表
面の字体部２と第２雌固定型７の間における本
体部成形用空隙に第２色射出装置から第２色樹
脂を注入して、第１色樹脂による字形が第２色
樹脂による本体部３表面に現わされた樹脂製品
を成形する第選択工程と、 () 前記第１雌固定型６と第２雌固定型７とを
取換える準備作業ののちに行う第選択工程で
あつて、前記可動型５と第１雌固定型６とを圧
接し、前記両型の間に形成された突字形を有し
た字体部成形用空隙に第２色射出装置から第２
色樹脂を注入して突字形を有した字体部２を成
形し、型開き後、前記雄成形部４表面に第２色
樹脂による字体部２が成形された可動型５と第
２雌固定型７とを圧接し、前記可動型５表面の
字体部２と第２雌固定型７との間における本体
部成形用空隙に第１色射出装置から第１色樹脂
を注入して、第２色樹脂による字形が第１色樹
脂による本体部３表面に現わされた樹脂製品を
成形する第選択工程と、 を選択して字体部２と本体部３の色換えをするよ
うにしたことを特徴とする２色樹脂製品の成形方
法が提供される。

上記構成の本発明方法によれば、第選択工程
により、まず字体部２が第１色射出装置からの第
１色樹脂により形成され、次に本体部３が第２色
射出装置からの第２色樹脂により形成される。一
方、第選択工程により、まず字体部２が第２色
射出装置からの第２色樹脂により形成され、次に
本体部３が第１色射出装置からの第１色樹脂によ
り形成される。それ故、単に第１雌固定型と第２
雌固定型を互いに交換するだけの準備作業によ
り、第１色射出装置内の第１色樹脂を交換する樹
脂交換作業および第２色射出装置内の第２色樹脂
を交換する樹脂交換作業を必要とすることなく、
字体部２と本体部３の色換えを行うことができ
る。

さらに本発明では上記の方法を実施する装置と
して、第１図に示すごとく、180゜反転可能な回転
板１２を有し、その回転板１２の左右両面に第１
および第２可動型５，６をそれぞれ保持する可動
型回転保持装置１９と、 前記第１雌固定型６と第２雌固定型７を取換可
能に保持し、前記可動型回転保持装置１９に保持
された第１および第２可動型５，５を左右より挟
圧可能に可動型回転保持装置１９の左右に配設さ
れた、第１色および第２色射出装置２５，２５′
をそれぞれ備える第１色および第２色固定型押圧
装置２０，２０′と、 前記第１色および第２色固定型押圧装置２０，
２０′のいずれか一方に相対する可動型５から製
品を取外し搬送するロボツト装置２７と、 前記可動型回転保持装置１９、前記第１色およ
び第２色固定型押圧装置２０，２０′及び前記ロ
ボツト装置２７を制御する制御装置３０とを備
え、 その制御装置３０が、 前記第１色および第２色固定型押圧装置２０，
２０′を前進させ第１および第２可動型５，５を
第１雌固定型６および第２雌固定型７により左右
より挟圧しそれぞれ第１色樹脂および第２色樹脂
を注入する成形作動、次に第１色および第２色固
定型押圧装置２０，２０′を後退させる型開き作
動、次に前記ロボツト装置２７を作動させる製品
取外し作動、次に可動型回転保持装置１９の回転
板１２を180゜反転させる回転作動、そして前記成
形作動に戻る順序により４つの作動を順次繰返す
第１のシーケンスと、 前記第１雌固定型６と第２雌固定型７とを互い
に取換える準備作業ののちに行う第２のシーケン
スであつて、前記製品取外し作動と前記回転作動
の順序を逆にし、前記第１色および第２固定型押
圧装置２０，２０′を前進させ第１および第２可
動型５，５を第２雌固定型７および第１雌固定型
６により左右より挟圧し、それぞれ第１色樹脂お
よび第２色樹脂を注入する成形作動、次に前記型
開き作動、次に前記回転作動、次に前記製品取外
し作動、そして前記成形作動に戻る順序により４
つの作動を順次繰返す第２のシーケンスと、 を選択し切換える切換手段３３を備えることを特
徴とする２色樹脂製品の成形装置が提供される。
そして、本発明装置によれば、第１のシーケンス
の成形作動においては、第１雌固定型６と第１可
動型５とを圧接し第１色樹脂を注入する成形作動
と、第２雌固定型７と第２可動型５を圧接し第２
色樹脂を注入する成形作動とが、型開き作動にお
いては第１雌固定型６と第１可動型５との型開き
及び第２雌固定型７と第２可動型５との型開き
が、回転作動においては第２雌固定型９に第１可
動型５を対向せしめる移動作動と第２雌固定型７
に第１可動型５を対向せしめる移動作動とが、そ
れぞれ同時に実行される。そして、左右の第１色
および第２色固定型押圧装置２０，２０′に保持
されている第１雌固定型６と第２雌固定型７を互
いに取り換え、切換手段３３により第２シーケン
スに切換えるだけで、左右の第１色固定型押圧装
置２０と第２色固定型押圧装置２０′に備えられ
た第１色射出装置２５および第２色射出装置２
５′からの第１色樹脂および第２色樹脂により形
成される部分を、本体部３と字体部２に変更する
ことができ、第１色および第２色射出装置２５，
２５′内の樹脂を交換する一連の樹脂交換作業を
必要とすることなく、字体部２と本体部３の色換
えが行われる。

また、製品を取外す位置が一定であるから、色
換えを行うことによりロボツト装置の変更を要さ
ない。

［実施例］ 本発明の実施例について図面にしたがつて具体
的に説明する。

第１図はタイプライタキーを製造する成形装置
の全体構成図、第２図及び第３図は金型の断面図
である。

この装置では、第２図及び第３図に示すよう
に、雄成形部４を有する可動型５と、その可動型
５の雄成形部４を相対した字体部２成形用空隙を
形成する第１雌固定型６と、同じ可動型５の雄成
形部４に成形された字体部２と相対して本体部３
成形用空隙を形成する第２雌固定型７との３種類
の金型が用いられる。そして、まず第１雌固定型
６と可動型５とを圧接し、第１色樹脂（たとえば
黒色）を樹脂流路８及びゲート９を経て字体部２
成形用空隙に注入し字体部２を成形する。次に、
成形された第１色樹脂による字体部２を可動型５
の雄成形部４から抜き出すことなく第２雌固定型
７と前記可動型５とを圧接し、第２色樹脂（たと
えば白色）を樹脂流路１０及びゲート１１を経て
本体部３成形用空隙に注入し、本体部３（白色）
と字体部２（黒色）とを一体に成形しようとする
ものである。

第１図を参照し説明する。第１および第２可動
型５，５を左右にそれぞれ保持することができる
回転板１２は回転軸１３に固定され、回転軸１３
は固定台１４に回転可能に支持されている。回転
軸１３の下端に固着されたピニオン１５に、油圧
シリンダ１６のピストンに連結されたラツク１７
が噛合している。そして、電磁ソレノイド切換弁
１８の切換操作により回転板１２が180゜反転す
る。上記の回転板等（１２〜１８）により可動型
回転保持装置１９を構成している。

可動型回転保持装置１９の左右に第１色および
第２色固定型押圧装置２０，２０′がそれぞれ配
設されている。第１色および第２色固定型押圧装
置２０，２０′は、第１雌固定型６又は第２雌固
定型７を保持することができる押圧板２１，２
１′と、押圧板２１，２１′が固着され図示しない
固定台に摺動自在に支持された移動台２２，２
２′と、移動台２２，２２′を駆動する油圧シリン
ダ２３，２３′及び電磁ソレノイド切換弁２４，
２４′と、押圧板２１，２１′の背部に配置され金
型５，６，７内の樹脂通路８，１０に第１色樹脂
および第２色樹脂をそれぞれ注入する第１色およ
び第２色射出装置２５，２５′と、第１色および
第２色射出装置２５，２５′に第１色および第２
色樹脂材料をそれぞれ供給するホツパ２６，２
６′とから構成されている。そして、電磁ソレノ
イド切換弁２４，２４′の切換操作により左右の
移動台２２，２２′を前進させ、回転板１２の左
右に保持された２枚の可動型５を押圧板２１，２
１′に保持された第１および第２雌固定型６，７
により左右から挟圧することができる。

可動型５から樹脂製品を取り外し図示しない製
品受け箱に搬送するロボツト装置２７が可動型回
転保持装置１９の上方に配置されている。ロボツ
ト装置２７がそのアーム２８を下降させ把持部２
９により可動型５から樹脂製品を取り外すことが
できる取外位置は、右側の第２色固定型押圧装置
２０′に相対する可動型５の位置に設定されてい
る。

ロボツト装置２７など各可動型回転保持装置１
９、第１色および第２色固定型押圧装置２０，２
０′を制御する制御装置３０はマイクロコンピユ
ータ３１を備えている。マイクロコンピユータ３
１には起動スイツチ３２及びシーケンスを選択す
る切換スイツチ３３からの信号が入力され、その
出力信号はソレノイド駆動回路３４及びロボツト
駆動回路３５に出力される。ソレノイド駆動回路
３４は可動型回転保持装置１９、並びに第１色お
よび第２色固定型押圧装置２０，２０′の各電磁
ソレノイド切換弁１８，２４，２４′に接続され、
ロボツト駆動回路３５はロボツト装置２７に接続
されている。そしてマイクロコンピユータ３１で
は切換スイツチ３３からの信号に従つてシーケン
スを選択し、各電磁ソレノイド切換弁１８，２
４，２４′及びロボツト装置２７を順次作動させ
る。

以上の構成に基き作動について説明する。

最初にタイプライタキー１の字体部２を黒色
に、本体部３を白色に成形する場合について説明
する。左側の第１色固定型押圧装置２０のホツパ
２６には黒色の樹脂材料を、右側の第２色固定型
押圧装置２０′のホツパ２６′には白色の樹脂材料
を投入する。そして左側の押圧板２１には前述の
如く可動型５との間に字体部２成形用空隙を形成
する第１雌固定型６を取り付け、右側の押圧板２
１′には可動型５の雄成形部４に成形された字体
部２との間に本体部３成形用空隙を形成する第２
雌固定型７を取り付ける。以上で準備作業を終
り、切換スイツチ３３を第選択工程側に倒し、
起動スイツチ３２を押すと作動を開始する。ま
ず、電磁ソレノイド切換弁２４，２４′が励磁さ
れる移動台２２，２２′が共に前進し、回転板１
２に保持された２枚の可動型５を第１および第２
雌固定型６及び７により左右から挟圧する。そし
て第１色および第２射出装置２５，２５′からそ
れぞれ黒色及び白色の樹脂が注入される成形作動
が行われる。次に電磁ソレノイド切換弁２４，２
４′の励磁が解かれ移動台２２，２２′が共に後退
する型開き作動が行なわれる。次には、ロボツト
装置２７が作動され、アーム２８が下降し右側の
可動型５から成形された樹脂製品を取り外す製品
取り外し作動が実行される。次に電磁ソレノイド
切換弁１８が励磁され回転板１２を180゜反転させ
る回転作動が行なわれる。

そして、再び電磁ソレノイド切換弁２４，２
４′が励磁される成形作動に戻り、上記４つの作
動が順次繰返される。なお、次回の回転作動は電
磁ソレノイド切換弁１８の励磁を解くことにより
実行される。

以上の作動を繰返すことにより、左側の第１雌
固定型６には、樹脂製品を取外された空の可動型
５が相対し黒色の字体部２が成形される。右側の
第２雌固定型７には左側で成形された字体部２が
抜き取られないままの可動型５が相対し、白色の
本体部３が黒色の字体部２と一体に成形される。
このようにして、黒色の字体部２と白色の本体部
３を有するタイプライタキー１が連続して成形さ
れる。

次に字体部２を白色に、本体部３を黒色に色換
えして成形する場合について説明する。この場
合、左右のホツパ２６，２６′及び第１色および
第２色射出装置２５，２５′内の樹脂材料はその
ままでよく、準備作業は左右の第１および第２雌
固定型６，７を互いに取り換えるだけでよい。す
なわち、左側の押圧板２１には可動型５の雄成形
部４に成形された字体部２との間に本体３成形用
空隙を形成する第２雌固定型７を取付け、右側の
押圧板２１′には可動型５の雄成形部４との間に
字体部２成形用空隙を形成する第１雌固定型６を
取付ける。そして、切換スイツチ３３を切換えて
第選択工程側に倒し、起動スイツチ３２を押
す。切換スイツチ３３が切換られたことにより、
前回とは製品取外し作動と回転作動との順序が逆
になり、成形作動、次に型開き作動、次に回転作
動、次に製品取外し作動、そして成形作動に戻る
順序で上記４つの作動が繰返される。そして、右
側の第２色固定型押圧装置２０′に取付けられた
第１雌固定型６と空の可動型５とで白色の字体部
２が成形され、字体部２が抜き取られないまま回
転板１２が反転し、左側の第１色固定型押圧装置
２０に取付られた第２雌固定型７と前記可動型５
とで黒色の本体部３が白色の字体部２と一体に成
形される。回転板１２が再び反転して前記可動型
５が右側を向いた位置でロボツト装置２７により
樹脂製品（タイプライタキー１）が取出される。
このようにして、ホツパ２６，２６′並びに第１
色および第２色射出装置２５，２５′内の樹脂を
交換する一連の樹脂交換作業を必要とすることな
く、字体部２と本体部３の色換えを行なつたタイ
プライタキーを容易に成形することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の２色樹脂製品の
成形方法は、 ホツパおよび射出装置内の樹脂材料を交換する
一連の樹脂交換作業を必要とすることなく、字体
部と本体部の色換えをした２色樹脂製品を容易に
成形することができるという優れた効果がある。

また、本発明方法を実施する２色樹脂製品の成
形装置は、第１色および第２色固定型押圧装置に
保持されている第１および第２雌固定型を互いに
取り換え、切換手段により第１および第２シーケ
ンスを切換るだけの準備作業により、字体部と本
体部の色換えを容易に行うことができるという優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示し、第１図は成形装置の全体
構成図、第２図及び第３図は金型の断面図、第４
図はタイプライタキーの斜視図、第５図は第４図
の−線断面図である。 １……タイプライタキー、２……字体部、３…
…本体図、４……雄成形部、５……可動型、６…
…第１雌固定型、７……第２雌固定型、１２……
回転板、１９……可動型回転保持装置、２０，２
０′……第１色および第２色固定型押圧装置、２
５，２５′……第１色および第２色射出装置、２
７……ロボツト装置、３０……制御装置、３３…
…切換スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 雄成形部を有する可動型と、その可動型の雄
   成形部と相対して突字形を有した字体部成形用空
   隙を形成する第１雌固定型と、前記可動型の雄成
   形部表面に成形された突字形を有した字体部と相
   対して本体部成形用空隙を形成する第２雌固定型
   とを用い、互いに色の異なる字体部とこの字体部
   を覆う本体部とを有し前記字形を本体部表面に現
   わした樹脂製品を一体に成形する２色樹脂製品の
   成形方法において、 () 前記可動型と第１雌固定型とを圧接し、前
   記両型の間に成形された突字形を有した字体部
   成形用空隙に第１色射出装置から第１色樹脂を
   注入して突字形を有した字体部を成形し、型開
   き後、前記雄成形部表面に第１色樹脂による字
   体部が成形された可動型と第２雌固定型とを圧
   接し、前記可動型表面の字体部と第２雌固定型
   の間における本体部成形用空隙に第２色射出装
   置から第２色樹脂を注入して、第１色樹脂によ
   る字形が第２色樹脂による本体部表面に現わさ
   れた樹脂製品を成形する第選択工程と、 () 前記第１雌固定型と第２雌固定型とを互い
   に取換える準備作業ののちに行う第選択工程
   であつて、前記可動型と第１雌固定型とを圧接
   し、前記両型の間に形成された突字形を有した
   字体部成形用空隙に第２色射出装置から第２色
   樹脂を注入して突字形を有した字体部を成形
   し、型開き後、前記雄成形部表面に第２色樹脂
   による字体部が成形された可動型と第２雌固定
   型とを圧接し、該可動型表面の字体部と第２雌
   固定型との間における本体部成形用空隙に第１
   色射出装置から第１色樹脂を注入して、第２色
   樹脂による字形が第１色樹脂による本体部表面
   に現わされた樹脂製品を成形する第選択工程
   と、 を選択して字体部と本体部の色換えをするように
   したことを特徴とする２色樹脂製品の成形方法。 ２ 雄成形部を有する可動型と、その可動型の雄
   成形部と相対して突字形を有した字体部成形用空
   隙を形成する第１雌固定型と、前記可動型の雄成
   形部表面に成形された突字形を有した字体部と相
   対して本体部成形用空隙を形成する第２雌固定型
   とを用い、互いに色の異なる字体部とこの字体部
   を覆う本体部とを有し前記字形を本体部表面に現
   わした樹脂製品を一体に成形する２色樹脂製品の
   成形装置において、 180゜反転可能な回転板を有し、その回転板の左
   右両面に第１および第２可動型をそれぞれ保持す
   る可動型回転保持装置と、 前記第１雌固定型と第２雌固定型を互いに取換
   可能に保持し、前記可動型回転保持装置に保持さ
   れた第１および第２可動型を左右より挟圧可能に
   可動型回転保持装置の左右に配設された、第１色
   および第２色射出装置をそれぞれ備える第１色お
   よび第２色固定型押圧装置と、 前記第１色および第２色固定型押圧装置のいず
   れか一方に相対する可動型から製品を取外し搬送
   するロボツト装置と、 前記可動型回転保持装置、前記第１および第２
   色固定型押圧装置及び前記ロボツト装置を制御す
   る制御装置とを備え、 その制御装置が、 前記第１色および第２色固定型押圧装置を前進
   させ第１および第２可動型を第１雌固定型および
   第２雌固定型により左右より挟圧しそれぞれ第１
   色樹脂および第２色樹脂を注入する成形作動、次
   に第１色および第２色固定型押圧装置を後退させ
   る型開き作動、次に前記ロボツト装置を作動させ
   る製品取外し作動、次に可動型回転保持装置の回
   転板を180゜反転させる回転作動、そして前記成形
   作動に戻る順序により４つの作動を順次繰返す第
   １のシーケンスと、 前記第１雌固定型と第２雌固定型とを互いに取
   換える準備作業ののちに行う第２のシーケンスで
   あつて、前記製品取外し作動と前記回転作動の順
   序を逆にし、前記第１色および第２固定型押圧装
   置を前進させ第１および第２可動型を第２雌固定
   型および第１雌固定型により左右により挟圧し、
   それぞれ第１色樹脂および第２色樹脂を注入する
   成形作動、次に前記型開き作動、次に前記回転作
   動、次に前記製品取外し作動、そして前記成形作
   動に戻る順序により４つの作動を順次繰返す第２
   のシーケンスと、 を選択し切換える切換手段を備えることを特徴と
   する２色樹脂製品の成形装置。