JPH0346219B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0346219B2
JPH0346219B2 JP4824286A JP4824286A JPH0346219B2 JP H0346219 B2 JPH0346219 B2 JP H0346219B2 JP 4824286 A JP4824286 A JP 4824286A JP 4824286 A JP4824286 A JP 4824286A JP H0346219 B2 JPH0346219 B2 JP H0346219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
free
cutting steel
sulfur
continuous casting
mns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4824286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62207547A (ja
Inventor
Hirofumi Maede
Koichi Isobe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP4824286A priority Critical patent/JPS62207547A/ja
Publication of JPS62207547A publication Critical patent/JPS62207547A/ja
Publication of JPH0346219B2 publication Critical patent/JPH0346219B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は被削性を向上させる連続鋳造法による
硫黄系快削鋼の製造方法に関する。 従来の技術 硫黄系快削鋼を連続鋳造法によつて製造する例
は特開昭56−29658号に示されているが、この方
法は品質の均一性と気泡欠陥のないS快削鋼を製
造しようとするもので、被削性の向上を意図する
ものではなかつた。 又、連続鋳造法において2次冷却帯の比水量を
制御する例が特開昭59−125251号に示されている
が、硫黄系快削鋼に係るものではなく、高炭素鋼
の連鋳時における表面疵の発生防止に係るもので
ある。 又、硫黄系快削鋼の被削性は、鋼材中に生成さ
れるMnS系介在物の粒子サイズに依存し、鋼材
中のこれらの介在物の粒子サイズが大きい程、被
削性が向上することが知られている。 発明が解決しようとする問題点 本発明は連続鋳造法によつて硫黄系快削鋼を製
造するにあたり、MnS系介在物を大型化し、被
削性の向上を図る新規方法を提供するものであ
る。 問題点を解決するための手段 本発明は連続鋳造法により硫黄系快削鋼を製造
するにあたり、連続鋳造機の2次冷却帯における
比水量を0.5/Kg以下として、MnS系介在物の
成長を促進させることを特徴とする連続鋳造によ
る硫黄系快削鋼の製造方法である。 すなわち、本発明者らは後述する一方向凝固実
験により、硫黄系快削鋼が凝固過程及びその後の
冷却過程にある状態において、冷却速度を減少る
ことによつて、これらの鋼材内に成長するMnS
系介在物を大型化できることを見出すと共に、こ
れらの鋼種を連続鋳造法において鋳造する際に、
上述の過程における冷却速度を減少させ、その過
程で生成されるMnS系介在物の大型化を図る方
法について検討した結果、連続鋳造機の2次冷却
帯における比水量を0.5/Kg以下にし、上記鋼
種を鋳造する方法を見出し本発明を完成したもの
である。 なお、本発明における硫黄系快削鋼とは、硫黄
快削鋼及び硫黄快削鋼に鉛、ビスマス、テルル等
の被削性を向上させる元素を加えた快削鋼を包含
する。 作 用 以下図面を用いて本発明を説明する。 最初に本発明者らが硫黄系快削鋼における
MnS系介在物の生成挙動を調査する目的で実施
した一方向凝固実験及びその実験により得られた
知見について説明する。 第2図に示した一方向凝固実験装置は、高周波
電流を加熱コイル5に流し、誘導電流で黒鉛発熱
体3を加熱し、その輻射熱で水冷ステンレス製支
持台6により保持された試験片4を加熱する構造
になつており、試験片4はこの支持台6を流れる
冷却水8により下方から冷却される。 第2図において、1は熱電対、2はガス流入
口、7はアルミナパイプ、9は引抜方向、10は
シリカチユーブ、11はアルミナチユーブを表
す。 また、実験では、試料中央部を液相線温度以上
に加熱、溶融させた後、下方向へ一定速度で引抜
き、デンドライトを上方へ発達させ、10cm引抜い
た時点で、試料全体を水槽へ落下させ、一方向凝
固中の状態を保持した。 加熱中はArガスにより炉内を不活性雰囲気に
保持し、また、試験片を下方へ引抜き一方向凝固
させている間は、熱電対1により測温しながら炉
中央部の温度が1580℃一定になるよう自動制御し
た。その際炉内の温度勾配は炉中央部を境に上・
下方向へ54℃/cmに保持されている。 引抜速度Vは、凝固過程及びその後の冷却過程
におけるMnS系介在物の生成挙動に及ぼす冷却
速度の影響を調査する為、冷却速度は1,3,10
mm/minの3水準を設定した。 各引抜速度における冷却速度については、試験
片の2箇所に熱電対を埋込んだ予備実験で測定し
た結果、V=1mm/minでは5.4℃/min、V=3
mm/minでは1480℃以上では7.3℃/min、それ以
下の温度では16.0℃/min、またV=10mm/min
の場合は1480℃以上では15.5℃/min、それ以下
では51.4℃/minであつた。表1には供試材の組
成を示す。また試験片は80φの成品より15φ×250
mmのサンプルを切り出したものを使用した。
【表】 尚、表1の成分系では液相線温度は1515℃、固
相線温度は冷却速度で異なるが約1450℃である。 第3図に一方向実験において、所定の速度で試
験片を引抜き、1580℃から各水冷温度にまで冷却
した時のMnS系介在物粒子サイズの推移を示す。 なお、図面内各記号は次のものを表す。
【表】 第3図に示すように、低炭系硫黄快削鋼におけ
るMnS系介在物は、液相線温度以下の約1500℃
より成長し始め、更に冷却され、凝固が進行する
に伴つてその粒子サイズは増大し、固相線以下の
凝固完了後においても1350℃程度まで成長するこ
とが判かる。また、1500℃以下の同一温度まで冷
却された場合、引抜速度が遅く冷却速度が小さい
ほどMnS系介在物の粒子サイズは増大している。 従つて、連続鋳造法により硫黄系快削鋼を鋳造
するに際して、凝固過程及びその後の冷却過程に
ある鋳片内各部位の冷却速度を低下させることに
よつて硫黄系快削鋼内のMnS系介在物を大型化
することが可能である。 そこで本発明者らは、凝固過程及びその後の冷
却過程にある連鋳鋳片内の冷却速度低減方法の1
つとして、連続鋳造機の2次冷却帯における比水
量減少による緩冷化に着目し、その比水量の連鋳
鋳片内の冷却速度に及ぼす影響について検討を加
えた。 この二次冷却帯の比水量が鋳片内の冷却速度に
及ぼす影響については、350mm厚×560mm幅の断面
サイズのブルーム鋳片において、冷却速度と密接
な関係があるデンドライト2次アームスペース
(S)を測定するとにより調査した。尚、鋼に
おいてはデンドライト2次アームスペース(S
)と冷却速度(R)との間には一般に(1)式の様
な関係が成立すると言われ、冷却速度が低下する
ほどデンドライト2次アームスペースが増大する
ことが知られている。 S=709・R-0.386 (1)式 S:デンドライト2次アームスペース(μm) R :冷却速度(℃/min) 第1図に低炭系硫黄快削鋼及びそれに0.2〜0.3
%Pbを添加た低炭系鉛快削鋼鋳片の幅中央部の
1/4厚部(鋳片表面から87.5mm位置)で測定した
デンドライト2次アームスペースと比水量の関係
を示す。 第1図より明らかなように、上記位置のデンド
ライト2次アームスペースは比水量の減少に伴な
い大きくなり、しかも、その増加傾向は比水量
0.5/Kg以下で増大している。従つて、2次冷
却帯における比水量を0.5/Kg以下に制御する
ことにより、連鋳鋳片内の冷却速度をより効果的
に減少させることが可能であり、その結果、硫黄
系快削鋼内のMnS系介在物粒子を一層大型化す
ることによつてこれらの快削鋼の被削性向上を図
ることができる。 実施例 以下実施例によつて説明する。 第4図は連鋳機を示し、12はモールド、13
は2次冷却帯、14はガイドロール、15は鋳片
を表わす。本設備を用いて、低炭系硫黄快削鋼に
鉛を0.25〜0.3%含んだ低炭系鉛快削鋼を表2に
示す鋳造条件で鋳造した。それらの鋳片の幅中央
1/4厚部(鋳片表面から87.5mm)において、画像
解析装置を用いてMnS系介在物サイズについて
調整した結果を第5図に示す。 第5図より明らかなように本発明の比水量0.5
/Kg以下で鋳造した鋳片におけるMnS系介在
物の粒子サイズは比水量がそれを超えて鋳造した
鋳片のそれに比較して増大している。また、本発
明法により製造した成品の被削性は鋳片段階にお
けるMnS系介在物の大型化により、比水量0.5
/Kg超で鋳造した通常材に比べ向上した。
【表】 発明の効果 以上説明したように本発明法によれば、硫黄快
削鋼及び硫黄快削鋼に鉛、ビスマス、テルル等の
被削性を向上させる元素を加えた硫黄系快削鋼を
連続鋳造プロセスで製造するにあたり、これら快
削鋼内のMnS系介在物粒子サイズを増大せしめ、
品質が均一でしかも被削性の優れた快削鋼の製造
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は比水量とデンドライト2次アームスペ
ースの関係図、第2図は一方向凝固装置の立面
図、第3図はMnS系介在物生成挙動の調査結果
を示すグラフ、第4図は実施例に用いた連続鋳造
機の立面図、第5図は本発明法の適用結果を示す
グラフである。 1…熱電対、2…Arガス流入口、3…黒鉛発
熱体、4…試験片、5…高周波コイル、6…試験
片の支持台、7…アルミナパイプ、8…冷却水、
9…引抜方向、10…シリカチユーブ、11…ア
ルミナチユーブ、12…モールド、13…2次冷
却帯、14…ガイドロール、15…鋳片。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 連続鋳造法により硫黄系快削鋼を製造するに
    あたり、連続鋳造機の2次冷却帯における比水量
    を0.5/Kg以下とし、MnS系介在物の成長を促
    進させることを特徴とする連続鋳造による硫黄系
    快削鋼の製造方法。
JP4824286A 1986-03-07 1986-03-07 連続鋳造法による硫黄系快削鋼の製造方法 Granted JPS62207547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4824286A JPS62207547A (ja) 1986-03-07 1986-03-07 連続鋳造法による硫黄系快削鋼の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4824286A JPS62207547A (ja) 1986-03-07 1986-03-07 連続鋳造法による硫黄系快削鋼の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62207547A JPS62207547A (ja) 1987-09-11
JPH0346219B2 true JPH0346219B2 (ja) 1991-07-15

Family

ID=12797969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4824286A Granted JPS62207547A (ja) 1986-03-07 1986-03-07 連続鋳造法による硫黄系快削鋼の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62207547A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2772802B2 (ja) * 1988-08-17 1998-07-09 新日本製鐵株式会社 切屑処理法に優れたs系快削ステンレス鋼の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62207547A (ja) 1987-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018173888A1 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼スラブの製造方法
Niknafs et al. High‐temperature laser‐scanning confocal microscopy as a tool to study the interface instability during unsteady‐state solidification of low‐carbon steel
JP6264524B1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
Li et al. Effect of axial static magnetic field on cleanliness and microstructure in magnetically controlled electroslag remelted bearing steel
JPH0346219B2 (ja)
JPH06608A (ja) 鋼の連続鋳造方法
CN110779918A (zh) 一种通过原位观察来制定高碳钢连铸冷却参数的实验方法
CN107576679A (zh) 一种标定电渣重熔生产高速钢过程的电渣锭局部冷却速度的方法
JP3125664B2 (ja) 極低炭素鋼スラブの連続鋳造方法
JPH08246026A (ja) 溶鋼の介在物形態制御方法
Su et al. Criterion for dendrite fragmentation of carbon steel under imposition of linear travelling EMS
JP3374761B2 (ja) 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法
JP4161680B2 (ja) 中炭素鋼連続鋳造鋳片の製造方法
JPH0346220B2 (ja)
JP2008030062A (ja) 高Al鋼の連続鋳造方法
JPH0857584A (ja) 表面品位並びに加工性の良好なステンレス鋼鋳片の製造方法
JP6515291B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
KR840001298B1 (ko) 주강제품의 연속 주조방법
JP2019030892A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2010099704A (ja) 鋼鋳片の連続鋳造方法
JP4033039B2 (ja) 極低炭素鋼連続鋳造スラブとその製造方法
JPS63273557A (ja) 連続鋳造鋳片の中心偏析低減方法
JP4064542B2 (ja) 電磁界鋳造方法
JPH04319053A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2001276958A (ja) 連続鋳造鋳鉄及びその製造方法