JP6515291B2 - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6515291B2
JP6515291B2 JP2015213676A JP2015213676A JP6515291B2 JP 6515291 B2 JP6515291 B2 JP 6515291B2 JP 2015213676 A JP2015213676 A JP 2015213676A JP 2015213676 A JP2015213676 A JP 2015213676A JP 6515291 B2 JP6515291 B2 JP 6515291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segregation
slab
center
concentration
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015213676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017080787A (ja
Inventor
水上 英夫
英夫 水上
山田 健二
健二 山田
原田 寛
寛 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2015213676A priority Critical patent/JP6515291B2/ja
Publication of JP2017080787A publication Critical patent/JP2017080787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6515291B2 publication Critical patent/JP6515291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、鋼の連続鋳造方法に関するものであり、特に鋳片厚み中心部の中心偏析の悪影響を低減することのできる、鋼の連続鋳造方法に関するものである。
鋼の連続鋳造中、鋳片内では主にデンドライト凝固が進行する。デンドライト凝固の固液界面では、平衡分配係数が小さい元素については、固相側で低濃度、液相側で高濃度となり、デンドライト樹芯で負偏析、隣接するデンドライト間隙部(樹間)で正偏析する。このようにデンドライト樹間で発生する成分偏析をミクロ偏析という。
鋳片の厚み中心部において、上面側と下面側からのデンドライト凝固が接触すると、鋳片厚み中心部の固相率(中心部固相率)が0以上の有限の数字となる。その後、凝固が進行するとともに中心部固相率が増大し、中心部固相率が1となった時点で鋳片の凝固が完了する。鋳片厚み中心部の凝固が開始してから中心部固相率が1となるまでの区間については、鋳片厚み中心部は固液共存領域であり、デンドライト樹間の液相部(未凝固溶鋼部)には成分のミクロ偏析が形成されている。このような状況で、鋳片がロール間バルジングし、あるいは鋳片の凝固収縮に伴って未凝固溶鋼が流動して中心部に集積すると、鋳片厚み中心部は特に成分偏析が激しくなり、マクロ偏析である中心偏析が発生する。中心偏析部に濃化する成分としては、C、Mn、P、Sなどが挙げられる。この中心偏析は、鋼板における例えば溶接熱影響部(HAZ部)の靭性の低下や水素誘起割れの原因となり、特に極厚鋼板の場合に問題となる。
この中心偏析の抑制法として、鋳片厚み中心部の凝固末期の段階において鋳片を軽圧下することにより、凝固末期における凝固収縮による体積収縮分を補償して濃化溶鋼の流動を抑制することが有効である。このため、従来から圧下に関する様々な方法が提案されてきた。
特許文献1には、鋳片厚み中心部の固相率が0.4以下の時点から鋳片の軽圧下を開始して、鋳片厚み中心部が凝固完了するまで軽圧下を継続し、かつ軽圧下しつつ鋳片厚み中心部が凝固完了するまで鋳片表面を冷却して、この冷却による鋳片の熱収縮速度を0.25〜1.0mm/minの範囲に制御することを特徴とする連続鋳造鋳片の中心偏析の低減技術が提案されている。
特許文献2には、連続鋳造鋳型より引き抜いた鋳片ストランドの引き抜き移動中に、それを両側に挟む金敷にて該鋳片ストランドの凝固完了点近傍に鍛圧加工を施すに当たり、鋳片ストランドの鋳造速度もしくは冷却速度を調整して鍛圧加工点におけるストランドの固相率を変化させることを特徴とする連続鋳造鋳片の偏析調整方法が開示されている。また、鋳片圧下点における固相率の許容範囲は0.5〜0.95が好適であり、鋳造時間の経過とともに固相率を徐々に高めていくか、あるいは低くしていくような手法が有効であるとしている。
特許文献3には、炭素量が0.2〜0.5質量%であるスラブ鋳片を圧下ロールによって圧下しつつ連続鋳造し、その後の熱間圧延によって所定の関係を満足する鋼材を得るスラブ鋳片を製造するための連続鋳造設備であって、連続鋳造時におけるスラブ鋳片の圧下に際して、スラブ鋳片の中心部固相率が0.7となる位置から下流側5mまでの範囲を圧下領域とすると共に、この圧下有効領域にはロール径が530mm以上で軸方向に一体的に形成された圧下ロールを1対以上配置し、鋳片への総圧下量が13mm以上となるように構成したものであることを特徴とする連続鋳造設備に関する技術が記載されている。しかしながら、炭素量が0.2質量%未満であるスラブ鋳片に関する記述はなく、他の成分についての記述もない。
鋳片における成分のミクロ偏析やマクロ偏析が、その後の圧延段階まで残存していると、前述のとおり、鋳片の靭性の低下や水素誘起割れの原因となり特に極厚鋼板の場合に問題となる。熱間圧延前に鋳片を加熱する加熱時に、偏析成分が拡散で解消できれば、偏析の問題は解決する。しかし、中心偏析などのマクロ偏析は、偏析部の径が大きいため、熱間圧延前の加熱で解消することは困難である。また、特許文献4に記載のように、鋳片厚み中心部以外の部分に形成されるデンドライト樹間のミクロ偏析についても、通常の熱間圧延前の加熱温度及び時間の範囲では、拡散によって解消することができず、その後の熱間圧延工程及び冷間圧延工程を経ても偏析が残存することが明らかとなった。
また、鋳片の凝固組織は冷却速度に依存するため、鋼の成分が同一である場合には、冷却速度を速くすればデンドライト1次アーム間隔を小さくすることができる。しかし、極厚鋼板用鋳片のように鋳片の厚さが大きくなると、凝固シェル自体が熱伝導律速となり、鋳片内部の冷却速度を速めることができない。このため、鋳片表面の冷却速度を速くして製造した極厚鋼板では、鋳片表層のデンドライトは小さいものの、鋳片の厚さ方向の中心に向かってデンドライト1次アーム間隔が大きくなり、鋳片の厚さ方向の中心近傍ではデンドライトの1次アーム間隔が数mmに達する場合もある。このように、鋳片の表層部と中心近傍とではデンドライト1次アーム間隔の大きさの差が著しく、中心近傍ではデンドライト樹間のミクロ偏析も増大するので、加熱処理および熱間圧延工程を経てもこの差の影響による溶質元素の濃度の不均一さを解消することができない。デンドライト樹間のミクロ偏析が増大することに呼応し、中心偏析部のマクロ偏析度合も増大することとなる。極厚鋼板用の鋳片の場合、このようなデンドライトの大きさの差が特に顕著であり、この鋳片から得られた極厚鋼板は、部位によって機械的特性が異なり、不均一な状態となる。
特許文献4に記載の発明は、溶鋼中に界面活性元素であるBiを0.0001%以上0.05%以下の範囲で含有することにより、溶鋼とデンドライトとの固液界面エネルギーを低減させ、連続鋳造鋳片の表層から10mmの範囲内におけるデンドライトの1次アームの間隔が300μm以下とすること、その結果として、デンドライトの1次アームの樹間のMn含有率と鋳片の平均Mn含有率の比を2.5以下とすることを特徴とする高強度鋼板用の連続鋳造鋳片の製造技術が提案されている。Mnはデンドライトアームの間隙に濃化するが、連続鋳造後の加熱工程で拡散によりアーム間隔のMn濃度は低下する。しかしながら、鋳片厚み中心部の凝固組織を微細化するためには厚み中心部のみに必要な濃度のBiを添加すればよいが、特許文献4の技術は溶鋼全体に均一に添加することを想定している。
特開2001−138021号公報 特開平5−154633号公報 特開2009−255173号公報 特開2011−167698号公報
前述のように、連続鋳造鋳片は厚み中心部に中心偏析が存在するとともに、この領域の冷却速度が小さいことから凝固組織であるデンドライトのサイズ(1次アーム間隔)も大きくなり、ミクロ偏析も顕著になる。従来の技術では、中心偏析を抑制するため連続鋳造工程で軽圧下が行われてきた。ただし、この軽圧下では中心偏析は抑制されるものの、鋳片厚み中心部には粗大なデンドライトが残存したままである。
本発明は、軽圧下を行える設備を用いて連続鋳造を行う場合に、特許文献4の場合ほどBiを添加しなくても、鋳片厚み中心部のデンドライト1次アーム間隔を微細化し、中心偏析をも低減して、鋼の靱性をはじめとする品質を向上することのできる鋼の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)質量%で、C:0.04%〜0.35%、Si:0.005%〜3.0%、Mn:0.1%〜3.5%、P:0.02%以下、S:0.0002〜0.002%、Al:0.0005〜1.0%、N:0.002〜0.010%、O:0.0001〜0.01%を含有し、Bi濃度が0.0001%以上0.0010%未満であり、残部がFeおよび不純物からなる鋼の連続鋳造方法であって、鋳片厚み中心部の固相率(以下「中心部固相率」という。)が0.3未満の時点で軽圧下を開始して、中心部固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を完了することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
(2)鋼成分は、Feの一部に代えて、質量%で、Ti:0.005〜0.03%、Cu:0.05〜1.5%、Ni:0.05〜5.0%、Cr:0.02〜1.0%、Mo:0.02〜1.0%、Nb:0.005〜0.05%、V:0.005〜0.1%およびB:0.0004〜0.004%のうち1種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の鋼の連続鋳造方法。
(3)鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度が0.0015%以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の鋼の連続鋳造方法。
本発明の鋼の連続鋳造方法は、溶鋼中に添加するBi濃度を0.0001%から0.0010%未満とし、中心部固相率が0.3未満の時点で軽圧下を開始して、中心部固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を完了することにより、中心偏析部におけるBi濃度を0.0015%以上として、中心偏析部付近のデンドライト1次アーム間隔を微細化して偏析を軽減し、この鋳片から製造した製品の靱性を向上することができる。
特許文献4に記載のように、界面活性元素であるBiを0.0001%以上0.05%以下の範囲で溶鋼中に添加することにより、連続鋳造鋳片の表層から10mmの範囲内におけるデンドライトの1次アームの間隔を300μm以下とすることができる。一方、Bi添加によって鋳片厚み中心部のデンドライト1次アーム間隔を微細化し、さらに中心偏析を軽減するためには、鋳片厚み中心部におけるBi濃度を0.0015質量%以上とすることが必要であると判明した。しかし、Biは高価であり、鋳片厚み方向全体にわたってBi濃度が0.0015質量%となるようにBiを添加すると、鋳片製造コストの増大を来すこととなる。
連続鋳造鋳片の中心偏析を低減するために、鋳片厚み中心部に固液が共存する領域で軽圧下を行うことは有効であり、本発明の鋼の連続鋳造方法においても軽圧下の実施を前提とする。軽圧下の効果を十分に発揮して中心偏析部の偏析を低減するためには、鋳片厚み中心部の固液共存領域から完全凝固部に至るまでを軽圧下する必要がある。Biも偏析元素であり、中心偏析部にBiも正偏析する。軽圧下を行うことにより、鋳片厚み中心部のBi偏析も低減することができる。これに対して本発明では、完全凝固部よりも手前側で軽圧下を終了して中心偏析低減効果を不十分なものとすることにより、意図的に鋳片厚み中心部にBiを濃化させることを着想した。鋳片厚み中心部のデンドライト1次アーム間隔を微細化し、中心偏析を軽減するためには、主に中心偏析が生成する領域においてBi濃度を0.0015質量%以上とすればいいのであるから、軽圧下を意図的に不十分に実施して中心偏析領域のBi濃度を0.0015質量%以上に濃化させることができれば、本発明の目的を達成することとなる。
そこで、溶鋼中のBi濃度を0.0010質量%未満の範囲とした上で、軽圧下の条件を種々変更して、鋳片厚み中心部におけるBi濃度と、同じく鋳片厚み中心部のデンドライト1次アーム間隔及びMnの偏析状況について評価した。その結果、軽圧下を終了する位置の中心部固相率が0.96を超えて下流側まで至ると、軽圧下の効果が効き過ぎるため、中心偏析部のBi濃度を0.0015質量%以上とすることが困難であった一方、軽圧下を終了する位置の中心部固相率が0.3以上0.96以下であれば、軽圧下の効果が不十分となり、中心偏析部のBi濃度を0.0015質量%以上とすることができた。
上記条件で軽圧下を行うことにより、十分に軽圧下を行った場合に比較すると軽圧下効果は低下するが、中心偏析部のBi濃度が0.0015質量%以上に濃化することによる効果(中心偏析部におけるデンドライト1次アーム間隔の低減と偏析の低減)が勝り、鋳片厚み中心部における凝固組織の微細化を実現できる。凝固組織が微細化するので、熱間圧延工程における加熱処理中と熱間圧延中における偏析元素の拡散促進効果が高まるため、総合的に鋳片の品質を向上することができる。
軽圧下を開始する位置における中心部固相率が高すぎると、軽圧下が不十分になりすぎ、たとえ中心偏析部にBi濃度を濃化させたとしても、中心偏析の悪影響を軽減することができなくなる。本発明において、軽圧下を開始する位置における中心部固相率が0.3未満であれば、本発明にとって必要な範囲で十分な軽圧下効果を発揮することができる。軽圧下を開始する位置における中心部固相率が0.2以下であるとより好ましい。軽圧下を開始する位置の中心部固相率が0.3未満であれば、中心部固相率が0を超えて増大し始めた以降のいずれであってもよい。厚み中心部が未凝固である時点から軽圧下を開始しても良い。軽圧下を開始する位置の中心部固相率が0.3以上となると、この領域内で生成した固相が、これらの間隙に残存する液相の流動性の低下により相互に影響を及ぼし合う段階に達しているため、濃化した液相が流動し難くなり、軽圧下の効果を発揮させるためには開始するのが遅い。
中心部固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を終了する。軽圧下終了時の中心部固相率が0.3以上であれば、軽圧下の開始時点からの偏析低減効果が維持される。軽圧下終了時の中心部固相率が0.5以上であるとより好ましい。また、軽圧下終了時の中心部固相率が増えて0.96を超えると、中心偏析により濃化したBiの濃度が、本来の軽圧下の効果により減少し、中心偏析部のBi濃度を0.0015質量%以上とすることが困難となるため、軽圧下終了時の中心部固相率の上限を0.96とした。軽圧下終了時の中心部固相率が0.90以下であるとより好ましい。
軽圧下条件が本発明で規定する条件よりも不十分である場合、即ち、軽圧下開始時の中心部固相率が0.3以上、あるいは軽圧下終了時の中心部固相率が0.3未満である場合には、鋳片厚み中心部付近のBi濃度変動が増大することがある。本発明で規定する軽圧下を行うことにより、Bi濃度変動を抑制し、鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度を安定して0.0015%以上とすることができる。
軽圧下に際しては、軽圧下中の圧下勾配を0.2〜2.0mm/minの範囲とすることにより、鋳片の凝固収縮に見合った圧下を行うことができる。このような軽圧下を行ったとき、軽圧下前後の鋳片厚みの変化を軽圧下前鋳片厚みで除した圧下率は、2〜40%となる。これにより、鋳片の凝固収縮に見合った圧下を行うことができ、鋳片の厚み中心部において未凝固溶鋼の流動とそれに伴う成分の濃化を防止することができる。
ここで、連続鋳造中の鋳造長手方向における中心部固相率の算出方法について説明する。鋳片の伝熱シミュレーションプログラムを用いて、予めミクロ偏析による溶質元素の濃化を考慮した凝固解析を行い、鋳片厚み中心部の温度と固相率の関係を求め、さらに操業中においても測定可能な鋳片の表面温度と鋳片厚み中央の固相率の関係を求めることができる。この計算で鋳造長手方向位置と中心部固相率の関係を算出することができる。ここでは、鋳造中の鋳片表面温度を実測し、実測した鋳片表面温度を代入して計算機にて凝固解析を行い、鋳造長手方向各部位の中心部固相率を算出した。ここで、密度ρは、ρ=7.27+0.25×固相率(g/cm3)とした。(鉄と鋼、vol.94(2008)、p.507:水上英夫、山中章裕)
中心偏析部におけるBi濃度の測定方法について説明する。まず、鋳片の厚み断面において、厚み中心部付近のMn偏析状況を評価する。EPMAなどの手段を用い、厚み方向のMn分布状況を測定し、Mn濃度が最も増大した部分を中心偏析部と判定する。次に、判定した中心偏析部において、5mmφのドリルで穿孔してドリルサンプルを採取する。このドリルサンプルで評価したBi濃度を、「鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度」とする。
鋳片厚み中心部におけるデンドライト1次アーム間隔の相対評価方法について説明する。同一の鋳造条件において、Biを添加しない鋳造とBiを添加した鋳造を行う。それぞれについて、鋳片厚み中心部におけるデンドライト1次アーム間隔λを計測する。Biを添加しない場合の値λ1 0を基準として、Biを添加したときの値λ1との比λ1/λ1 0が0.8以下であれば、厚み中心部のデンドライト微細化効果があったと評価した。中心偏析部のBi濃度を0.0015%以上とすることにより、λ1/λ1 0を0.8以下とすることができる。なお、デンドライト組織の顕出は、エッチング液には80℃に加熱したピクリン酸飽和溶液を用い、60秒間試料を浸漬した。この組織を、25倍の光学顕微鏡で観察し、デンドライト1次アーム間隔を測定した。
溶鋼中に添加するBi濃度を0.0001%から0.0010%未満とする。これに加え、さらに鋳造中の軽圧下パターンを上記本発明のパターンとすることにより、鋳片の中心偏析部におけるBiの濃度を0.0015%以上にすることができる。
本発明の効果を奏するためには、上記のように中心偏析部のデンドライト1次アーム間隔が微細化するとともに、中心偏析部の偏析元素(この場合はMn)の偏析度合が十分に低いことも必要である。中心偏析部についてEPMAを用いてビーム径を50μmとして線分析を行って試料のMn濃度分布を測定し、測定範囲でのMnの最大濃度を求める。Mnの最大濃度の値を溶鋼段階の化学分析から求めたMnの初期含有率で割った値を偏析比とする。本発明の鋳片と、Biを添加せず軽圧下も行わずに鋳造した鋳片とでそれぞれMnの偏析比を求め、(本発明材のMn偏析比)/(Bi無添加・非軽圧下材のMn偏析比)の比を「偏析比指数」とした。偏析比指数が0.65以下であれば、上記λ1/λ1 0を0.8以下とすることとあいまって、製品品質を向上し、特に製品鋼板の溶接熱影響部(HAZ部)の破壊靱性を向上することができる。本発明においては、中心部固相率が0.3未満で軽圧下を開始し、中心部固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を完了パターンで軽圧下を行うことと、鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度を0.0015%以上とすることがあいまって、上記偏析比指数を0.65以下とすることができる。
次に、本発明で必須とする鋼成分について説明する。以下、成分の記載において、%は質量%を意味する。
C:0.04〜0.35%
Cは、強度および靱性を確保するために有効な元素である。その含有量が0.04%未満では、上記の効果が充分に得られず、一方、その含有量が0.35%を超えて高くなると母材およびHAZ部の靭性が低下する。そこで、Cの適正範囲を0.04〜0.35%とした。
Si:0.005〜3.0%
Siは、0.005%未満では母材の強度を確保できないので下限を0.005%とした。また、3.0%を超えると溶接性が低下するため上限を3.0%とした。上記の理由から、その適正範囲を0.005〜3.0%とした。
Mn:0.1〜3.5%
Mnは、鋼板の高強度化と靱性の確保のために有効な元素である。上記の効果を得るためには、その含有量を0.1%以上とする必要がある。一方、その含有量が3.5%を超えて高くなると、靱性が損なわれる。このため、Mn含有量の適正範囲を0.1〜3.5%とした。
P:0.02%以下
Pは、鋼板の延性および靱性および加工性を劣化させる元素であることから、その含有量を0.02%以下に制限する。
S:0.0002〜0.002%
Sは、Mnと反応して介在物MnSを形成して鋼材の延性を低下させるが、結晶粒内にフェライトの生成を促進する効果がある。0.0002%未満ではフェライトの生成する効果がほとんど無いため、0.0002%を下限とした。ただし、0.002%を超えると鋼板の延性を低下させるため、0.002%を上限とした。上記の理由から、S含有量の適正範囲を0.0002〜0.002%とした。
Al:0.0005%〜1.0%
Alは、鋼を脱酸させるために添加される元素である。0.0005%未満ではその効果が認められず、1.0%を超えると、酸化物系介在物のサイズが大きくなるため、鋼板の表面性状も劣化する。これらのことから、本発明では、Al含有率の適正範囲を0.0005%〜1.0%とすることが好ましい。
N:0.002〜0.010%
Nは、鋼に不可避的に含有される不純物であり、鋼板の曲げ性の観点からは、含有率は低いほど好ましいが、窒化物を活用するには0.002%以上必要である。そのため、本発明では、N含有率を0.002〜0.010%とすることが好ましい。
O:0.0001〜0.01%
Oは、鋼に不可避的に含有される不純物であり、鋼中に粗大な介在物を形成して鋼の靭性を低下させるため、含有率は低いほど好ましいが、酸化物を活用するには0.0001%以上必要である。そのため、本発明では、O含有率を0.0001〜0.01%とすることが好ましい。
Bi:0.0001%以上0.0010%未満
以上説明したように、本発明においてBiは最重要な元素である。鋳片の中心偏析部におけるBiの濃度を0.0015%以上にするために、上記範囲で溶鋼中にBiを含有させる。溶鋼中Bi濃度が0.0001%未満では、中心偏析部のBi濃度を0.0015%以上とすることが難しくなる。一方、中心偏析部のBi濃度を0.0015%以上とするためには、溶鋼中Bi濃度を0.0010%未満とすれば十分であり、それ以上に溶鋼中にBiを含有しても、Biは高価であるから、鋼の製造コストが増大するばかりで不利となる。
ここで、溶鋼中へのBiの添加方法について説明する。Biの沸点は1564℃であり、溶鋼の温度はそれ以上であるため、Biを無駄なく溶鋼中に添加する上では注意が必要である。RH真空脱ガス処理を行い、脱酸が終了したRH真空脱ガス処理の末期に、真空槽内においてBiを添加することができる。また、RH真空脱ガス処理が終了した後、ワイヤーに被覆したBiを鍋内溶鋼中に添加することができる。タンディッシュ内の溶鋼中に、ワイヤーに被覆したBiを添加することとしても良い。
本発明は、さらに必要に応じて下記元素を含有することとしても良い。
Ti:0.005〜0.03%
Tiは、主として炭窒化物を析出し、その析出強化作用により母材強度の向上に寄与する有効な元素である。Ti含有率が0.005%未満では、炭窒化物の析出強化作用により母材強度を向上させる効果が充分ではなく、一方、Ti含有率が0.03%を超えて高くなると、鋼中に粗大な析出物や介在物を形成して、鋼の靭性を低下させる。上記の理由から、Ti含有率の適正範囲を0.005〜0.03%とした。
Cu:0.05〜1.5%
Cuは、含有させれば焼入れ性の向上および析出強化に有効な作用を有する元素である。しかし、Cu含有率が0.05%未満では、焼入れ性向上効果および析出強化効果が無い。一方、Cu含有率が1.5%を超えて高くなると、鋼の熱間加工性が低下する。上記の理由から、Cuを含有させる場合のCu含有率の範囲を0.05〜1.5%とした。
Ni:0.05〜5.0%
Niは、含有させれば母材の靭性を向上させる作用を有する元素である。しかし、Ni含有率が0.05%未満では、母材の靭性を向上させる効果が無い。一方、Ni含有率が5.0%を超えて高くなると、焼入れ性が過剰となり、鋼の靭性に悪影響を及ぼす。そこで、Niを含有させる場合のNi含有率の範囲を0.05〜5.0%とした。
Cr:0.02〜1.0%
Crは、含有させれば焼入れ性の向上、および析出強化による母材強度の向上に有効な作用を発揮する元素である。しかし、Cr含有率が0.02%未満では、焼入れ性向上効果および析出強化効果が無い。一方、Cr含有率が1.0%を超えて高くなると、鋼の靭性および溶接性が劣化する傾向が認められる。そこで、Crを含有させる場合のCr含有率の範囲を0.02〜1.0%とした。
Mo:0.02〜1.0%
Moは、含有させれば焼入れ性の向上および強度の向上に有効な作用を発揮する元素である。しかし、Mo含有率が0.02%未満では、焼入れ性向上効果および強度向上効果が明確ではない。一方、Mo含有率が1.0%を超えて高くなると、鋼の靭性および延性の低下ならびに溶接性の劣化が顕在化する。そこで、Moを含有させる場合のMo含有率の範囲を0.02〜1.0%とした。
Nb:0.005〜0.05%
Nbは、含有させれば炭化物や窒化物を生成して鋼の強度を向上させる作用を有する元素である。しかし、Nb含有率が0.005%未満では、炭化物や窒化物の生成による鋼の強度向上効果が明確ではない。一方、Nb含有率が0.05%を超えて高くなると、鋼中に粗大な炭化物や窒化物を形成するため、逆に靭性を低下させる。上記の理由から、Nbを含有させる場合のNb含有率の範囲を0.005〜0.05%とした。
V:0.005〜0.1%
Vは、含有させれば炭化物や窒化物を生成して鋼の強度を向上させる効果を有する元素である。しかし、V含有率が0.005%未満では、炭化物や窒化物の生成による鋼の強度向上効果が明確ではない。一方、V含有率が0.1%を超えて高くなると、鋼の靭性を低下させる。上記の理由から、Vを含有させる場合のV含有率の範囲を0.005〜0.1%とした。
B:0.0004〜0.004%
Bは、含有させれば焼入れ性を増大させるとともに、BNを生成することで固溶Nの含有率を低下させ、HAZの靭性を向上させる効果がある。ただし、B含有率が0.0004%未満では、焼入れ性の増大効果およびHAZの靭性向上効果が明確では無い。しかしながら、B含有率が0.004%を超えて高くなると、鋼中に粗大な硼化物が析出し、これにより鋼の靭性が劣化する。上記の理由から、Bを含有させる場合のB含有率の範囲を0.0004〜0.004%とした。
本発明の鋳片の連続鋳造方法の効果を確認するため、転炉にて表1に示す成分含有量の溶鋼を溶製し、垂直曲げ型のスラブ連続鋳造装置によって連続鋳造した。今回は、軽圧下設備を有する連続鋳造装置を用いた評価のみを行った。Biについては、脱酸が終了したRH真空脱ガス処理の末期に、真空槽内において添加した。
連続鋳造において、タンディッシュ内溶鋼温度は1570℃、鋳型サイズ:幅1600mm×厚さ250mm、鋳造速度:0.8〜1.6m/分、添加したBi濃度:0.00002〜0.005%(表1、2参照)、軽圧下の範囲:鋳片厚み中心部の固相率が0.2〜0.99(表2参照)、軽圧下時の圧下速度:0.2〜2.0mm/minとした。
中心偏析部におけるBi濃度は、前述の方法で評価した。即ち、鋳片の厚み断面において、EPMAなどの手段を用い、厚み中心部付近の厚み方向のMn分布状況を測定し、Mn濃度が最も増大した部分を中心偏析部(Mn最大偏析部)と判定した。次に、判定した中心偏析部において、5mmφのドリルで穿孔してドリルサンプルを採取し、このドリルサンプルで評価したBi濃度を、「鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度」として、表2の「鋳片厚み中心部品質」の「Bi濃度」欄に記載した。
連続鋳造方法の効果の評価は、鋳片の組織観察によって行った。組織観察用の試験片は、鋳片幅中央で、厚み中心部±25mm、鋳造方向に50mmの試料を採取し、凝固組織であるデンドライト1次アーム間隔λを測定した。デンドライトの微細化効果の評価は、Biを添加しない場合(表2の試験番号11)の値λ1 0を基準として、各試験水準における値λ1との比λ1/λ1 0で評価し、表2に記載した。デンドライト組織の顕出は、試料は、観察面をエメリー・ペーパーおよび研磨剤(粒径が6μmおよび1μmのダイヤモンドの砥粒)を順に使用して研磨し、エッチング液には80℃に加熱したピクリン酸飽和溶液を用い、60秒間試料を浸漬した。この組織を、25倍の光学顕微鏡で観察し、デンドライト1次アーム間隔を測定した。λ1/λ1 0:0.8以下を良好とした。
偏析の測定対象とする溶質元素はMnとした。EPMAを用いてビーム径を50μmとして線分析を行って試料の厚み中心部で厚み方向のMn濃度分布を測定し、測定範囲でのMnの最大濃度を求めた。Mnの最大濃度の値を溶鋼段階の化学分析から求めたMnの初期含有率で割った値を偏析比とした。その上で、Biを添加せず軽圧下も行わない場合(表2の試験番号11)のMnの偏析比を基準として、各試験水準におけるMnの偏析比との比を「偏析比指数」として表2に記載した。偏析比指数0.65以下を良好とした。
靭性の測定用の試料は、上記条件で作製した連続鋳造鋳片に、1250℃で90分保持する熱処理を行った後、制御圧延・制御冷却法、焼入れ・焼戻し法、および直接焼入れ・焼戻し法のいずれかの製造方法によって厚み50mmの鋼板を製造した。試料の形状は、縦10mm、横10mm、長さ50mmの角柱状とした。鋼板の厚み方向を試料の長手方向とし、鋼板の厚み中心部を試料の長手中央部とし、当該中央部をノッチ位置とした。この試料を用いて再現HAZ試験およびシャルピー試験を行なった。
再現HAZ試験は、高周波誘導加熱装置を用いてArガス雰囲気中で行い、試料の長さ方向の中心の幅10mmの領域を加熱した。加熱は室温から1400℃まで30秒間で加熱し、60秒間保持した後、Heガスを用いて加熱部を急速冷却した。
再現HAZ試験を行った試験片の長さ方向の中心部にノッチを入れ、温度0℃の雰囲気中においてシャルピー試験を行い、吸収エネルギーを求めた。Biを添加せず軽圧下を実施しない場合(表2の試験番号11)の吸収エネルギーを基準として、各試験水準の吸収エネルギー比を靭性指数と定義した。靱性指数1.20以上を良好とした。
溶鋼へのBi添加量の多寡による製造コストの増減を参考までにコスト指数として指標化し、試験番号11をコスト指数1とした。
Figure 0006515291
Figure 0006515291
表2に試験結果を示す。表1、表2において、本発明範囲から外れる数値にアンダーラインを付している。また表2において、品質指標が本発明の好適範囲から外れる数値に*を付している。
試験番号1〜10の本発明例1〜10のように、鋳片厚み中心部の固相率が0.3未満の時点で軽圧下を開始して、固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を完了することで、鋳片厚み中心部の中心偏析部におけるBi濃度が0.015%以上となり、デンドライト1次アーム間隔が微細化してλ1/λ1 0を0.8以下とすることができ、同時に偏析比指数が0.65以下に低減することで、靭性指数が増大している。
試験番号11の比較例1はBi添加なし、凝固後の軽圧下なしの比較例であり、λ1/λ1 0、偏析比指数、靱性指数、コスト指数はいずれも1.0である。試験番号12の比較例2は、Bi以外の成分が相違するのみで他は試験番号11と同様の条件であり、成績も試験番号11と同様であった。
試験番号13の比較例3は、Biを添加したものの軽圧下を行っておらず、中心偏析が過大であって靱性を改善することができなかった。
試験番号14の比較例4は、軽圧下終了時の中心部固相率が0.99と本発明の上限を超え、軽圧下による中心偏析改善効果が過剰であって中心偏析部におけるBi濃度が不足し、デンドライト微細化指標であるλ1/λ1 0の低減効果が不十分であり、靱性指数が改善しなかった。試験番号15の比較例5は、軽圧下開始時の中心部固相率が0.40と本発明範囲から外れ、軽圧下効果が不十分で中心偏析部の偏析比指数が高く、靱性指数が改善しなかった。
試験番号16の比較例6は溶鋼中Bi濃度が下限を外れ、試験番号17の比較例7は溶鋼中にBiを添加せず、いずれも中心偏析部のBi濃度が不十分となり、λ1/λ1 0の低減効果が不十分であり、靱性指数が改善しなかった。
試験番号18の比較例8は、溶鋼中Bi濃度が上限を外れ、靱性指数は良好であるが、若干コストが上昇する結果となった。
試験番号19の参考例は、軽圧下を行わない場合であって溶鋼中Bi濃度を高めにすることによって靱性指数を良好としたもの(特許文献4の技術)であり、溶鋼中Bi濃度が本発明の上限を外れている。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.04%〜0.35%、Si:0.005%〜3.0%、Mn:0.1%〜3.5%、P:0.02%以下、S:0.0002〜0.002%、Al:0.0005〜1.0%、N:0.002〜0.010%、O:0.0001〜0.01%を含有し、Bi濃度が0.0001%以上0.0010%未満であり、残部がFeおよび不純物からなる鋼の連続鋳造方法であって、鋳片厚み中心部の固相率(以下「中心部固相率」という。)が0.3未満の時点で軽圧下を開始して、中心部固相率が0.3以上0.96以下の範囲で軽圧下を完了することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
  2. 鋼成分は、Feの一部に代えて、質量%で、Ti:0.005〜0.03%、Cu:0.05〜1.5%、Ni:0.05〜5.0%、Cr:0.02〜1.0%、Mo:0.02〜1.0%、Nb:0.005〜0.05%、V:0.005〜0.1%およびB:0.0004〜0.004%のうち1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の鋼の連続鋳造方法。
  3. 鋳片厚み中心部付近のMn最大偏析部における平均Bi濃度が0.0015%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼の連続鋳造方法。
JP2015213676A 2015-10-30 2015-10-30 鋼の連続鋳造方法 Active JP6515291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213676A JP6515291B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 鋼の連続鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213676A JP6515291B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 鋼の連続鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017080787A JP2017080787A (ja) 2017-05-18
JP6515291B2 true JP6515291B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=58713941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015213676A Active JP6515291B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 鋼の連続鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6515291B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108034897B (zh) * 2017-12-11 2020-07-31 湖南工业大学 一种低压缩比条件生产的特厚板及其生产方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0550201A (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 Nippon Steel Corp 連続鋳造における軽圧下方法
JP5600929B2 (ja) * 2008-12-10 2014-10-08 Jfeスチール株式会社 連続鋳造鋳片の製造方法
JP5353642B2 (ja) * 2009-11-06 2013-11-27 新日鐵住金株式会社 熱処理用鋼板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017080787A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5672255B2 (ja) 鍛鋼ロールの製造方法
US8221562B2 (en) Compact strip or thin slab processing of boron/titanium steels
JP4725437B2 (ja) 厚鋼板用連続鋳造鋳片及びその製造方法並びに厚鋼板
US8939194B2 (en) Continuous cast slab and producing method therefor
JP6484716B2 (ja) リーン二相系ステンレス鋼及びその製造方法
JP6787238B2 (ja) 機械構造用鋼材の製造方法
JP6369122B2 (ja) 鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP5712726B2 (ja) 鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP6111892B2 (ja) 鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP2018089644A (ja) ばね用鋼の中心偏析改善方法
JP6515291B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP5928413B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2002129278A (ja) 高Cr鋼鋳片および継目無鋼管
JP5223720B2 (ja) B含有高強度厚鋼板用鋼の連続鋳造鋳片、およびその製造方法
JP6413644B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP5157598B2 (ja) Ni含有鋼鋳片及びNi含有鋼の連続鋳造方法
JP6455287B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP3925697B2 (ja) 表面性状に優れたTi含有Fe−Cr−Ni鋼およびその鋳造方法
JP6862723B2 (ja) 鋼の連続鋳造鋳片及び連続鋳造方法
JP6651306B2 (ja) 連続鋳造方法
JP5343433B2 (ja) 高強度鋼板用の連続鋳造鋳片およびその連続鋳造方法
JPH0790504A (ja) 低温用Ni含有鋼およびその連続鋳造鋳片の2次冷却方法
WO2024053276A1 (ja) 鋼鋳片、連続鋳造方法及び、鋼鋳片の製造方法
JP2022181056A (ja) Ni含有鋼鋳片の製造方法
JP6372209B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180606

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6515291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151