JPH0344939B2 - - Google Patents

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JPH0344939B2
JPH0344939B2 JP7481783A JP7481783A JPH0344939B2 JP H0344939 B2 JPH0344939 B2 JP H0344939B2 JP 7481783 A JP7481783 A JP 7481783A JP 7481783 A JP7481783 A JP 7481783A JP H0344939 B2 JPH0344939 B2 JP H0344939B2
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JP
Japan
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pressure chamber
pressure
throttle hole
brake booster
piston
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JP7481783A
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JPS59199355A (ja
Inventor
Masanori Tani
Shinichi Eto
Takeshi Funakoshi
Susumu Nishikawa
Kyoaki Hashikura
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Priority to DE19833329305 priority patent/DE3329305A1/de
Priority to DE3347944A priority patent/DE3347944C2/de
Priority to US06/536,270 priority patent/US4565067A/en
Publication of JPS59199355A publication Critical patent/JPS59199355A/ja
Publication of JPH0344939B2 publication Critical patent/JPH0344939B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1766Proportioning of brake forces according to vehicle axle loads, e.g. front to rear of vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/18Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to vehicle weight or load, e.g. load distribution
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/266Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves or actuators with external control means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はブレーキブースタに係り、特に必要に
応じて倍力比を変えられるブレーキブースタに関
する。
従来のブレーキブースタは倍力比が一定であ
り、このため車両の積載荷重が大きくなると、ブ
レーキペダル踏力を一定とした場合、必然的に車
両の制動距離が長くなつていた。すなわち、単純
に従来のブレーキブースタを使用して供給される
空気圧を制御しても、倍力比は一定であり、従来
の一般的なブレーキベースタは、ブレーキペダル
踏力に応じて一定の出力を発生するものであり、
供給される空気圧の大きさに応じて倍力比が変化
するものではなかつた。つまり、圧力室内に導入
される空気圧は反力機構と制御弁によつて制御さ
れ、ブレーキ踏力に応じた圧力が導入されるだけ
であり、ブレーキブースタに供給される空気圧を
制御しても、圧力室内に導入される空気圧がこれ
に応じて制御されるものではなかつた。従つて従
来のブレーキブースタを備えた車両においては、
一定の制動距離を得るためには、積載荷重に対応
してブレーキペダル踏力を適宜増加する必要性が
あつた。しかし、このような操作を適切に行なう
には相当の経験が必要であり、またブレーキペダ
ル踏力を増加することは運転者の疲労の原因とも
なる。
本発明はこのような事情に鑑みて発明するに至
つたものであつて、その目的とするところは、ブ
レーキペダル踏力を変化させなくても必要に応じ
て倍力比を変えられるブレーキブースタを提供す
ることにあり、その要旨とするところは、ブレー
キペダルに連結される操作ロツド(例えば操作ロ
ツド57)と、マスタシリンダピストンに連結さ
れるプツシユロツド(例えばプツシユロツド2
3)とを備えたブレーキブースタであつて、上記
ブレーキブースタの圧力室(例えば圧力室15)
に必要に応じて圧力調節された空気圧を導入し
て、上記プツシユロツドが連結されたパワーピス
トン(例えばパワーピストン14)を所望の駆動
力にて駆動するようにしたブレーキブースタにお
いて、 (a) 上記圧力室内に上記空気圧を導入する導入弁
(例えば導入弁71)と、 (b) 上記圧力室内の空気圧を外部へ排出する排出
弁(例えば排出弁75)と、 (c) 上記パワーピストンの内部に配設され、上記
導入弁の空気圧供給側と外気とを連通する連通
路(例えば連通路65)と、 (d) 上記連通路に形成された第1および第2の絞
り孔(例えば第1の絞り孔67、第2の絞り孔
82)と、 (e) 上記第1の絞り孔と第2の絞り孔との間に形
成された制御圧室(例えば制御圧室48)と、 (f) 上記操作ロツドに連結され、上記パワーピス
トンに対する上記操作ロツドの往復動と連動し
て上記第1および/または第2の絞り孔の開度
を調節して上記制御圧室内の空気圧を制御する
調節部材(例えばニードル85)と、 (g) 上記圧力室と上記制御圧室との圧力差により
上記導入弁および排出弁をそれぞれ開閉制御す
る制御手段(例えばピストン47、弁開閉ロツ
ド64)と、 (h) 上記パワーピストンと操作ロツドとの間に配
設された弾性部材(例えば第1のばね51、第
2のばね52)と、 をそれぞれ備えたことにある。
本発明によれば、ブレーキブースタの圧力室内
への空気圧の導入及び排出を行う導入弁及び排出
弁が、圧力室と制御圧室との圧力差に応じて作動
する制御手段により開閉制御されるため、圧力室
には制御圧室の圧力状態に応じた圧力が導入され
る。そして、この制御圧室は導入弁の空気圧供給
側と外気とを連通する連通路に形成された第1の
絞り孔と第2の絞り孔との間に形成されおり、制
御圧室の圧力状態は、パワーピストンに対する操
作ロツドの往復動に連動する調節部材により、第
1および/または第2の絞り孔の開度が制御され
ることによつて制御されるため、圧力室への空気
圧の導入状態はパワーピストンに対する操作ロツ
ドの相対変位に応じて変化することになる。この
ため、操作ロツドに連結されるブレーキペダルの
操作により発生する操作ロツドとパワーピストン
との相対変位によつて、圧力室への空気圧の導入
状態、すなわちブレーキブースタの出力が制御さ
れるものである。
また、マスタシリンダに連結される操作ロツド
が連結されたパワーピストンと、ブレーキペダル
に連結された操作ロツドとの間に、弾性部材が配
設されているため、操作ロツドとパワーピストン
との間に相対変位を発生させるためのブレーキペ
ダル踏力は、弾性部材から操作ロツドに作用する
反力に支配されることになる。そして弾性部材か
ら操作ロツドに作用する反力は弾性部材の変形量
(操作ロツドとパワーピストンとの間の相対変位
量)に応じたものとなるので、ブレーキペダル踏
力は、ブレーキブースタに導入される空気圧の調
節度合にかかわらず、操作ロツドとパワーシリン
ダの相対変位量に応じたものとなり、この相対変
位量に対するブレーキ踏力を一定に保つことがで
きる。
一方、上述したようにブレーキブースタに発生
する出力はパワーピストンに対する操作ロツドの
往復動に連動する調節部材により、第1および/
または第2の絞り孔の開度を制御することによつ
て制御されるため、ブレーキブースタに導入され
る空気圧を圧力調節することによつても、ブレー
キブースタの出力を調節することができる。すな
わち、操作ロツドとパワーピストンとの間の相対
変位量が一定の場合には第1および/または第2
の絞り孔の開度も一定であるため、圧力調節され
たブレーキブースタへの導入空気圧が高いほどブ
レーキブースタの出力は増大する。また、上述し
たように操作ロツドとパワーピストンとの間の相
対変位量が一定の場合のブレーキペダル踏力は一
定であるから、ブレーキブースタの倍力比(ブー
スタ出力/ペダル踏力)をブレーキブースタへの
導入空気圧の調節度合いに応じて変化させること
ができるものである。このため、例えば、車両の
積載荷重に対応した調節された空気圧を導入する
ことにより、積載荷重に対応してブレーキブース
タの倍力比を変化させたりすることができる。
以下に本発明の第1実施例を第1図〜第5図に
基づいて説明し、続いて本発明の第2実施例を第
6図〜第12図に基づいて説明し、最後に上記実
施例の変形例を第13図〜第16図に基づいて説
明する。
第1実施例の構成説明 第1図はブレーキシステムの概略を示したもの
であつて、同図において1はブレーキブースタ、
2はコンプレツサ、3はエアリザーバ、4は圧力
調節弁、5はブレーキペダル、6はマスタシリン
ダ、7はホイルシリンダである。上記圧力調節弁
4は例えばロードセンシングバルブであつてよ
く、車両の積載荷重に対応した圧縮空気をブレー
キブースタ1に供給するように構成されている。
以下、このブレーキブースタ1の構造につき説
明する。
第2図は上記ブレーキブースタ1の縦断面を示
したものであつて、同図に示す如くブレーキブー
スタ1のハウジング11には、円筒状のシリンダ
12がボルト13にて取付けられている。このシ
リンダ12内にはパワーピストン14が摺動自在
に挿入され、このパワーピストン14によつてシ
リンダ12内が圧力室15と大気圧室16とに区
画されている。そしてパワーピストン14は圧力
室15内に導入される圧縮空気にて第2図で矢印
a方向へ往動するようになつている。上記大気圧
室16内には、シリンダ12の端部17とパワー
ピストン14との間に戻しばね18が配設され、
パワーピストン14はこの戻しばね18によつて
第2図で矢印d方向に復動するようになつてい
る。なお第2図において10は連通孔、19はカ
ツプリングシールである。
パワーピストン14の大気圧室16側の端面2
2には、第2図に示すようにプツシユロツド23
の一端部23aが固着されている。このプツシユ
ロツド23はパワーピストン14の往動力をマス
タシリンダ6に伝達するためのものであつて、プ
ツシユロツド23の他端部23bはマスタシリン
ダ6のピストンと連結されるようになつている。
なおシリンダ12の端部17にはプツシユロツド
挿通孔24が形成され、この挿通孔24の内側に
はシール保持筒25が取付けられている。そして
このシール保持筒25内に装着されたシール26
および孔あきプレート27によつて、塵埃等が大
気圧室16に侵入するのが防止されている。
パワーピストン14の端面22にはまた、チユ
ーブコネクタ28が取付けられ、このコネクタ2
8に可撓性チユーブ29の一端部が接続されてい
る。一方、シリンダ12の外周面にはコネクタ3
0が取付けられ、このコネクタ30の圧力導入口
31は前記圧力調節弁4の空気出口と接続される
ようになつている。そしてこの圧力導入口31と
前記可撓性チユーブ29の他端部とが、パイプ3
2を介して相互に接続されている。
次に、パワーピストン14の圧力室15側の端
面35には、第2図に示すように円筒状のバルブ
ボデイ36が一体に取付けられている。このバル
ブボデイ36はハウジング11の挿通孔37に摺
動自在に挿入されており、挿通孔37の内周面に
はカツプリングシール38、ベアリング39およ
びリテイニングリング40がそれぞれ嵌合されて
圧力室15の気密状態が維持されている。また、
挿通孔37の外側に突出したバルブボデイ36の
外周面はゴム製のブーツ41で覆われ、挿通孔3
7に対する塵埃等の侵入が防止されている。
バルブボデイ36の内部は、そのほぼ中間部に
隔壁44が形成されており、この隔壁44の左右
両側にシリンダ室45とばね収納室46とが形成
されている。上記シリンダ室45内にはピストン
47が摺動自在に挿入され、シリンダ室45はこ
のピストン47によつてさらに制御圧室48と、
バランス圧室49とに区画されている。一方、ば
ね収納室46は連通孔43を通じて外部と連通さ
れ、このばね収納室46内にはスリーブ50、第
1のばね51および第2のばね52がそれぞれ収
納されている。スリーブ50の一端部50bは端
板53の嵌合孔54に摺動自在に挿入され、ブレ
ーキペダル5に連結された操作ロツド57の先端
部57aが、スリーブ50の挿入孔58に挿入さ
れている。またスリーブ50の外周面にはフラン
ジ部55が一体に形成されていて、このフランジ
部55と隔壁44との間に上記第1および第2の
ばね51,52がばね受56を介して直列に配設
されている。これら第1および第2のばね51,
52は、その弾性係数が著しく異なり、例えば第
1のばね50の弾性係数を75Kg/mm程度とする
と、第2のばね52の弾性係数は0.01Kg/mm程度
としてよい。そして第1および第2のばね51,
52は例えば7Kg程度のセツト力を与えられ、こ
の状態においてスリーブ50のフランジ部55と
ばね受56との間には若干のすき間が形成される
ようになつている。なお、端板53の外周面とバ
ルブボデイ36とはねじ結合されていて、端板5
3を回動することにより上記すき間の間隔を調節
できるようになつている。
次に上記ピストン47およびその周囲の構造を
第3図および第4図に基づいてさらに詳しく説明
する。同図に示す如く、バランス圧室49内には
戻しばね62が配設され、ピストン47はこの戻
しばね62によつて第3図および第4図で常時右
方向に附勢されている。ピストン47の中心部に
は嵌合孔63が形成されこの嵌合孔63に弁開閉
ロツド64の一端部が摺動自在に挿入されてい
る。またこの弁開閉ロツド64の他端部は挿通孔
61内に摺動自在に挿通されている。弁開閉ロツ
ド64の内部には連通路65が形成され、この連
通路65の一端部は挿通孔61およびパワーピス
トン14内に形成された通路66によつて前記チ
ユーブコネクタ28と連通している。また連通路
65の他端部には第1の絞り孔67を有する金具
68が嵌合固定されている。
弁開閉ロツド64の先端部には導入弁71が取
付けられている。この導入弁71は圧縮ばね72
によつて常時は弁座73に圧着していて、通路6
6内の圧縮空気が弁室74内に流入しなうように
なつている。なおこの弁室74は、通路69,7
0によつて圧力室15およびバランス圧室49と
相互に連通されている。一方、弁開閉ロツド64
の基端部には排出弁75が一体に取付けられてい
る。またピストン47の一側面には、この排出弁
75と対向した弁座76が形成され、常時は第3
図に示す如く排出弁75が弁座76からやや離間
している。この弁座76の内側には排出口77が
形成され、この排出口77はピストン47の内部
に形成された排出通路78と、バルブボデイ36
の内部に形成された排出通路79とによつてばね
収納室46と連通されている。
制御圧室48に臨むピストン47の側面には、
嵌合孔63と連通した第2の絞り孔82を有する
ノズル部83が一体に形成されている。このノズ
ル部83は、隔壁44に形成された挿通孔84に
摺動自在に挿入されており、その先端部はばね収
納室46内に突出している。ノズル部83の基端
部にはストツパ89が一体に形成され、常時は第
3図に示す如くこのストツパ89が戻しばね62
によつて隔壁44と当接している。このストツパ
の側方には連通路90が形成され、第2の絞り孔
82の上流側(第3図および第4図で左側)と制
御圧室48とがこの連通路90によつて相互に連
通されている。
一方、スリーブ50の先端部50aには、第2
の絞り孔82の開度を調節する調節部材としての
ニードル85が一体に形成され、このニードル8
5は第2の絞り孔82に挿通されている。そして
嵌合孔63内に突出したニードル85の先端部に
は逆止弁86が取り付けられている。この逆止弁
86は弁開閉ロツド64との間に配設された圧縮
ばね87によつて、常時は弁座88と圧着してい
る。なお上記ニードル85の基端部85aは円錐
状に形成されており、ニードル85を第2の絞り
孔82に挿入するに従い第2の絞り孔82の開度
が小さくなるように構成されている。詳しくは後
述の作動説明で明らかとされるように、第2の絞
り孔82に対するニードル85の挿入量に対応し
て、制御圧室48の圧力が直線的に増大するよう
に構成されている。
第1実施例の作動説明 次に、上述の如く構成されたブレーキブースタ
1の作動状況につき説明する。
コンプレツサ2によつてエアリザーバ3内に貯
えられた圧縮空気は、圧力調節弁4によつて車両
の積載荷重に対応した圧力に減圧され、ブレーキ
ブースタ1の圧力導入孔31に常時導入されてい
る。しかし操作ロツド57が復動しているとき
は、第2図および第3図に示す如く導入弁71が
閉塞している。またピストン47も復動してお
り、排出弁75は開放している。このため圧力室
15内の圧力は大気圧と等しくなつており、パワ
ーピストン14は戻しばね18にて第2図に示す
如く復動している。なおこのとき逆止弁86は閉
塞しているため、第2の絞り孔82から圧縮空気
が外部へ漏れることはない。
次に、ブレーキペダル5を踏むと操作ロツド5
7およびスリーブ50が第2図で矢印a方向に往
動する。この結果、先ず逆止弁86が圧縮ばね8
7に抗して開放するとともに、第2の絞り孔82
の開度がニードル85の基端部85aによつてや
や減少する。そして圧力導入口31に導入された
圧縮空気がパイプ32→可撓性チユーブ29→通
路66→連通路65→第1の絞り孔67→嵌合孔
63→第2の絞り孔82→ばね収納室46→連通
孔43の順に通過して外部へ流出する。この際、
第1の絞り孔67を通過した圧縮空気の圧力はや
や低下するが、大気圧よりもやや高い圧力になつ
ている。したがつてこの圧力は連通路90を通つ
て制御圧室48に導入され、ピストン47はこの
制御圧室48の圧力によつて戻しばね62に抗し
て第3図で左方向に往動する。
次にピストン47が往動して第4図に示す如く
その弁座76が排出弁75と当接すると、排出口
77が閉塞されるとともに弁開閉ロツド64が第
4図で左方向に押圧され、弁開閉ロツド64は圧
縮ばね72に抗して同方向に往動する。この結
果、導入弁71が開放し、通路66内の圧縮空気
が弁室74および通路69を順に通過して圧力室
15に導入される。そしてパワーピストン14は
この圧力室15の圧力によつて戻しばね18に抗
して第4図に示す如く左方向に往動する。
一方、パワーピストン14の往動の開始と同時
に、スリーブ50のフランジ部55がばね受56
と当接する(図示せず)。そしてスリーブ50は
第1のばね51に抗して第4図で左方向に往動す
る。従つてスリーブ50に第1のばね51の復元
力が反力として作用し、この反力は操作ロツド5
7に伝達されてブレーキペダル5の踏力として運
転者に感知される。なお第2のばね52の弾性係
数は極めて小さいため(本実施例では例えば0.01
Kg/mm程度)、ブレーキペダル5の初期踏力(パ
ワーピストン14が往動を開始するときの踏力)
は極めて小さく、ブレーキブースタ1をスムーズ
に始動させることができる。
次に上記ブレーキペダル5の踏力Fとプツシユ
ロツド23の出力Pとの関係を説明する。前述し
た如く、制御圧室48の圧力は第2の絞り孔82
に対するニードル85の挿入量に対応して直線的
に増大する。従つて制御圧室48の圧力と操作ロ
ツド57の往動力とは比例関係にあり、換言する
とプツシユロツド23の出力Pとブレーキペダル
5の踏力Fとは比例関係にある。すなわち、第4
図においてパワーピストン14の往動力がマスタ
シリンダピストンの反力と均衡してパワーピスト
ン14の往動が停止している状態を考えると、こ
のときバランス圧室49の圧力と戻しばね62と
によるピストン47の復動力と、制御圧室48の
圧力によるピストン47の往動力とが互いに均衡
してピストン47は停止しており、またこの停止
状態において導入弁71は第4図で鎖線にて示す
如く閉塞し、排出弁75も閉塞している。ここで
バランス圧室49の圧力は圧力室15の圧力と等
しいから、パワーピストン14の往動力(プツシ
ユロツド23の出力P)はブレーキペダル5の踏
力Fと比例することになる。
ただしブレーキペダル5の踏力Fは第1のばね
51の反力により生じるものであるから、圧力室
15に導入する圧縮空気の圧力を増大させてもブ
レーキペダル踏力Fは変化しない。すなわち、パ
ワーピストン14に対して操作ロツド57を所定
量だけ往動させるためのブレーキペダルの踏力F
は一定であり、この時の第2の絞り孔82の開度
も一定であるため、ブレーキペダルの踏力Fが一
定のままでも、圧力調整弁4を調整してブレーキ
ブースタ1への導入圧力を調整して制御圧室48
の圧力を制御することにより、バランス圧室49
及び圧力室15の圧力を制御してプツシユロツド
23の出力Pを制御することができる。このた
め、圧力調整弁4の作動を制御することにより、
ブレーキペダルの踏力Fに対するプツシユロツド
23の出力Pの割合、すなわちブレーキブースタ
1の倍力比を変化させることができる。この点が
本発明に係るブレーキブースタ1の特徴であつ
て、上記F−P関係を図に示すと第5図のように
なる。同図において直線L1は空車時におけるF
−P関係を示し、直線L2は積載時におけるF−
P関係を示す。すなわち、積載時において一定の
制動距離を得るために圧力室15に導入する圧縮
空気の圧力を増大させると、踏力Fは変化せずに
出力P1がP2に増大する。この結果、積載時にお
いて空車時と同じ踏力でブレーキペダル5を操作
しても、車両の減速度ないし制動距離を空車時と
同じにすることができ、積載荷重によつてブレー
キの効き方が異なるのを防止することができる。
なお第5図においてM1、M2はそれぞれ全負荷作
動点を示す。
次に、パワーピストン14の往動力とマスタシ
リンダピストンの反力とが互いに均衡すると、バ
ランス圧室49の圧力が上昇してピストン100
が第4図で鎖線にて示す如くやや復動する。この
ため導入弁71が圧縮ばね72にて閉塞し、パワ
ーピストン14の往動が停止する。
なおブレーキブースタ1の全負荷作動時におい
ては、ピストン47の押圧部91がシリンダ室4
5の内周面に形成された被押圧部92と当接する
とともに、スリーブ50の先端面50aがノズル
部83の先端面83aと当接する(図示せず)。
そして以後のブレーキペダル踏力は倍力されずに
直接パワーピストン14に伝達される。なおこの
とき導入弁71は開放され、排出弁75は閉塞し
ている。
次にブレーキペダル5の踏力を解除すると、ス
リーブ50は第1のばね51にて第4図で右方向
へと復動し、ニードル85が第2の絞り孔82か
らやや抜出される。この結果、第2の絞り孔82
の開度が増大し、制御圧室48の圧力が低下す
る。この圧力低下によつてピストン47は第4図
で鎖線にて示す位置から右方向へと復動し、第3
図に示す位置に至る。そして排出弁75が開放さ
れて圧力室15内の圧縮空気が排気通路69,7
0,78,79、ばね収納室46および連通孔4
3を順次通つて外部に排出される。従つてパワー
ピストン14は戻しばね18にて第2図に示す如
く復動する。
以上、本発明の第1実施例につき説明したが、
次に本発明の第2実施例を第6図〜第12図に基
づいて説明する。
第2実施例の構成説明 このブレーキブースタ1は、第6図〜第8図に
示す如くバルブボデイ36内の構造が上述した第
1実施例のものと若干異なるものである。すなわ
ち、このブレーキブースタ1のピストン100は
ダイヤフラム101の変形によつて駆動されるよ
うになつており、また第1および第2の絞り孔6
7,82の開度がともに可変型になつている。さ
らに、パワーピストン14の復動時における圧力
室15内の圧縮空気の排出は大気圧室へなされる
ようになつている。その他の構造は上述の第1実
施例とほぼ同様であるので、第6図〜第8図にお
いて第1実施例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
次に、上記ピストン100とその周辺の構造を
さらに詳しく説明する。第6図〜第8図に示す如
く、ピスト100が収納されたシリンダ室45と
圧力室15との間には隔壁102が形成されてい
る。そしてピストン100の左右両端部は、この
隔壁102と隔壁44の双方に形成された挿通孔
103,84に摺動自在に挿入されている。また
このピストン100の外周にはダイヤフラム10
1が嵌合され、制御圧室48とバランス圧室49
の圧力差によるダイヤフラム101の変形によつ
て、ピストン100は第6図〜第8図で左右方向
に摺動するようになつている。
シリンダ室45の前方(第6図〜第8図では左
側)には、弁室104が形成されている。この弁
室104は導入通路113にて可撓性チユーブ2
9と連通している。大気圧室16は排出通路11
0、弁体105の内周部111、さらに通路11
4にて圧力室15に連通している。弁室104内
には円筒状の弁体105が配設され、この弁体1
05の一端部は嵌合孔106に摺動自在に挿入さ
れている。また弁体105の外側にはバルブボデ
イ36と一体の弁座107が形成され、弁体10
5のシート部108は常時は圧縮ばね109にて
この弁座に圧着し、通路113にて弁体105の
外周部112に導入された圧縮空気が弁体105
の内周部111や圧力室15に侵入しないように
構成されている。
上記弁体105の内周部111には、ピストン
100と一体をなすピストンロツド118が挿通
されている。このピストンロツド118の先端部
は、挿通孔119に摺動自在に挿入され、さらに
弁室120内に突出している。一方ピストンロツ
ド118の基端部の外周には弁座121が形成さ
れている。そしてピストン100が第7図で左方
向に往動すると、この弁座121が弁体105の
シート部108と圧着し、その後弁体105を圧
縮ばね109に抗して第8図に示す如く移動さ
せ、シート部108と弁座107との間から圧縮
空気を圧力室15に導入するように構成されてい
る。またこの反対にピストン100が第8図で右
方向に復動すると、第7図に示す如く弁体105
のシート部が圧縮ばね109にて弁座107に圧
着し、その後シート部108と弁座121との間
から圧力室15内の圧縮空気を外部に排出するよ
うに構成されている。従つて弁体105は導入弁
と排出弁の両機能を兼備したものである。
ピストン100およびピストンロツド118の
内部には、第7図および第8図に示す如くその軸
線方向に沿つて連通路122が形成されている。
この連通路122内にはスリーブ50の先端部に
連結されたニードル123が挿入されており、さ
らにこのニードル123の先端部123aには逆
止弁124が取付けられている。この逆止弁12
4は、常時は第7図に示す如く圧縮ばね125に
てピストンロツド118の先端部に形成された弁
座126に圧着しているが、操作ロツド57が往
動すると第8図に示す如く開放するようになつて
いる。従つて操作ロツド57の往動時において
は、通路127にて弁室120内に導入された圧
縮空気が、連通路122を通つてばね収納室46
へ流出するようになつている。
上記連通路122の左右両端部には、第7図お
よび第8図に示す如く第1の絞り孔128と第2
の絞り孔129がそれぞれ形成されている。これ
ら両絞り孔128,129の開度は、ニードル1
23を第7図および第8図で左右方向に移動する
ことによつて調節可能とされている。すなわち、
第9図および第10図に示す如く、ニードル12
3の先端部123aと基端部123bのそれぞれ
の外周面にテーパ部130〜132が形成され、
ニードル123を第9図および第10図で左右方
向に移動すると、これらテーパ部130〜132
と絞り孔128,129の内周面との間のすき間
が変化するようになつている。なお第1および第
2の絞り孔128,129の開度の変化は、後述
する作動説明で詳しく説明するように互いに時期
的にずれて変化するように構成されている。
第1の絞り孔128と第2の絞り孔129との
間における連通路122は、第7図および第8図
に示すように連通路133にて制御圧室48と連
通している。一方、バランス圧室49は隔壁10
2に形成された小孔134を通じて圧力室15と
連通している。制御圧室48内には圧縮ばね13
5が配設され、この圧縮ばね135と逆止弁12
4の圧縮ばね125との釣合いによつて、常時は
ダイヤフラム101が非変形状態を維持してい
る。
第2実施例の作動説明 次に上述の如く構成されたブレーキブースタ1
の作動状況につき説明する。
コンプレツサ2によつてエアリザーバ3内に貯
えられた圧縮空気は、圧力調節弁4によつて車両
の積載荷重に対応した圧力に減圧され、ブレーキ
ブースタの圧力導入孔31に常時導入されてい
る。しかし操作ロツド57が復動しているとき
は、第6図および第7図に示す如く逆止弁124
が閉塞し、弁体105のシート部108は圧縮ば
ね109にて弁座107に圧着している。またピ
ストン100は復動しており、弁座121とシー
ト部108との間は開放されている。このため圧
力室15内の圧力は大気圧と等しくなつており、
パワーピストン14は戻しばね18にて第6図に
示す如く復動している。
次にブレーキペダル5を踏込むと、操作ロツド
57およびスリーブ50が第6図で矢印b方向に
往動する。この結果、第8図に示す如く先ず逆止
弁124が圧縮ばね125に抗して開放する。一
方、ニードル123の基端部123bが第9図で
実線にて示す位置から矢印c方向に往動して一
点鎖線にて示す位置に至り、第2の絞り孔12
9の開度がテーパ部131によつて急激に減少す
る。そして圧力導入口31に導入された圧縮空気
がパイプ32→可撓性チユーブ29→通路127
→弁室120→第1の絞り孔128→連通路12
2→第2の絞り孔129→ばね収納室46→連通
孔43の順に通過して外部へ流出する。この際、
第1の絞り孔128を通過した圧縮空気の圧力は
絞り孔128の絞り効果によつてやや低下する
が、大気圧よりやや高い圧力となつている。した
がつてこの圧力は連通路133を通つて制御圧室
48に導入され、ピストン100はこの制御圧室
48の圧力によるダイヤフラム101の変形にて
第7図で左方向に往動する。なおダイヤフラム1
01を用いることによつて、ピストン100の外
周面における摺接面積の減少と、使用するOリン
グの数の削減を図ることができ、摩擦軽減による
ピストン100のヒステリシス特性や応答性の向
上が実現できる。
次にピストン100が往動してその弁座121
が弁体105のシート部108に圧着すると、圧
力室15が密閉状態になり、その直後に弁体10
5が圧縮ばね109に抗して第8図に示す如く左
方向に移動する。この結果弁座107とシート部
108との間が開放され、ここから圧縮空気が圧
力室15に導入される。そしてパワーピストン1
4はこの圧力室15の圧力によつて戻しばね18
に抗して第8図に示す如く左方向に往動する。な
おバランス圧室49と圧力室15とは小孔134
によつて互いに連通されているため、圧縮空気が
バランス圧室49に除々に導入される。従つてピ
ストン100の往動開始がスムーズになされる。
一方、パワーピストン14の往動の開始と同時
に、スリーブ50のフランジ部55がばね受56
と当接する(図示せず)。そしてスリーブ50は
第1のばね51に抗して第8図で左方向に往動す
る。従つてスリーブ50に第1のばね51の復元
力が反力として作用し、この反力は操作ロツド5
7に伝達されてブレーキペダル5の踏力として運
転者に感知される。なお第2のばね52の弾性係
数は極めて小さいため(本実施例では例えば0.01
Kg/mm程度)、ブレーキペダル5の初期踏力(パ
ワーピストン14が往動を開始するときの踏力)
は極めて小さく、ブレーキブースタ1をスムーズ
に始動させることができる。なお上記ブレーキペ
ダル5の踏力Fとプツシユロツド23の出力Pと
の関係は、第1実施例において説明した関係と同
様であるのでその説明を省略する。
次にブレーキペダル5をさらに踏込んで操作ロ
ツド57を往動させると、第9図で二点鎖線に
て示す如くニードル123の先端部123aのテ
ーパ部130によつて第1の絞り孔128の開度
が増大する。このとき第2の絞り孔129の内側
におけるニードル123の基端部123bの直径
は第9図で二点鎖線にて示す如く全く変化しない
ので、第2の絞り孔129の開度は一定である。
このため、連通路122および制御圧室48の圧
力が速やかに上昇し、ピストン100がスピーデ
イに往動する。このためブレーキブースタ1の応
答性が向上する。第11図および第12図は上記
制御圧室48の圧力上昇とブレーキブースタ1の
応答性の向上に関する試験結果をグラフにして示
したものである。第11図に示す曲線上の点〜
はそれぞれ第9図および第10図に示すニード
ル123の位置〜と対応しており、例えばニ
ードル123の位置が第9図で実線のとき、第
2の絞り孔129の開度および制御圧室48の圧
力は第11図における点で示される。
なお第11図における破線R、Sは、それぞれ
第1の絞り孔128の開度が一定の場合の開度−
圧力曲線を示し、破線Rは第9図に示す開度D1
の場合の開度−圧力曲線を示し、破線Sは第10
図に示す開度D2の場合の開度−圧力曲線を示す。
第1の絞り孔128の開度はからへの間では
一定でかつ微小であるので、圧力が→へと上
昇する間の圧縮空気の消費量は極めて軽微であ
る。
一方、第12図はブレーキブースタ1の入力お
よび出力の時間に対する増大状況を示したグラフ
であつて、同図における破線は第1の絞り孔12
8の開度を一定とした場合を示す。第12図より
明らかなように、第1の絞り孔128の開度を変
化させることにより、出力曲線が入力曲線に近付
き、ブレーキブースタ1の応答性が向上すること
が確かめられた。
なおこの応答性の向上はいわゆる急ブレーキ時
に生ずることが望ましく、詳しくは第5図におけ
るF−P線図の全負荷作動点M1、M2の手前側近
傍において、ニードル123が第9図で二点鎖線
にて示す位置とするのが望ましい。本実施例で
はニードル123の基端部123bはスリーブ5
0にねじ込まれ、またフランジ部55はスリーブ
50に螺合されているので、ニードル123また
はフランジ部55を回動調節することにより、急
ブレーキ時におけるニードル123の位置を上記
望ましい位置に容易に設定することができる。
次に、ブレーキペダル5をさらに踏込むと、ス
リーブ50の先端面50aがピスト100のノズ
ル部136の先端面136aと当接するととも
に、ピストン100のフランジ部137が隔壁1
02と当接する。従つてこの状態からさらにブレ
ーキペダル5を踏込むと、その踏力は直接パワー
ピストン14に伝達され、全負荷作動が行なわれ
る。なお、この全負荷作動時においてはニードル
123が第10図で実線にて示す位置に往動し、
第2の絞り孔129はテーパ部132によつてほ
とんど閉塞される。このため第2の絞り孔129
から外部へ流出する圧縮空気量を最小にすること
ができる。
なお、パワーピストン14の往動力とマスタシ
リンダピストンの反力とが互いに均衡した状態に
おいては、バランス圧室49の圧力上昇にてピス
トン100が第8図に示す位置からやや復動す
る。このため弁体105のシート部108が2つ
の弁座107,121に同時に圧着し、圧力室1
5に対する圧縮空気の導入が停止してパワーピス
トン14の往動が停止する。
次にブレーキペダル5の踏力を解除すると、ス
リーブ50は第1のばね51にて第8図で右方向
へと復動し、ニードル123が連通路122から
やや抜出される。この結果、第1の絞り孔128
の開度が減少するとともに第2の絞り孔129の
開度が増大し、制御圧室48の圧力が低下する。
この圧力低下によつてピストン100は第8図で
右方向へと復動し、第7図に示す如く弁体105
のシート部108が圧縮ばね109にて弁座10
7に圧着するとともに、ピストン100の弁座1
21がシート部108から離間する。そして圧力
室15内の圧縮空気が通路114→弁体105の
内周部111→排出通路110→大気圧室16→
連通孔10→フイルタユニツト141を順次通過
して外部に排出される。従つてパワーピストン1
4は戻しばね18にて第6図に示す如く復動す
る。以上、本発明の第1実施例および第2実施例
につき述べたが、本発明は上記実施例の構造に限
定されることなく種々の変形が可能である。例え
ば上記実施例ではパワーピストン14を圧縮空気
で駆動するようにしたが、負圧で駆動することも
可能である。第13図および第14図はそれぞれ
負圧で駆動されるブレーキブースタ1の一例を示
したものであつて、第13図は上記第1実施例を
部分的に変形したものであり、第14図は上記第
2実施例を部分的に変形したものである。
すなわち、第13図においてはパワーピストン
14の左側に圧力室201を形成し、右側に大気
圧室202を形成する。そしてパイプ203およ
び圧力導入口204を通じて圧力室201に負圧
を導入する。この負圧は、常時はパワーピストン
14の排出通路205、ピストン47の排出通路
78、バランス圧室49、排出通路206、弁室
74および通路207の径路で大気圧室202に
導入されるようになつている。一方、パワーピス
トン14の通路66には、フイルタユニツト14
1および可撓性チユーブ29を通じて大気圧が導
入され、操作ロツド57が第13図で矢印b方向
に往動して導入弁71が開くとこの大気圧が弁室
74および通路207を通つて大気圧室202に
導入されるようになつている。また、第1の絞り
孔208の開度はニードル209にて調節可能と
し、操作ロツド57が第13図で矢印b方向に往
動すると連通孔43からばね収納室46内に侵入
した空気が、第1の絞り孔208、第2の絞り孔
212、連通路65および通路210の径路で圧
力室201に吸入されるように構成されている。
その他の構成および作動状況は第1実施例と同様
であるので、第1実施例と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
また第14図においては、第13図と同様にパ
ワーピストン14の左側に圧力室201を形成
し、右側に大気圧室202を形成する。そしてパ
イプ203および圧力導入口204を通じて圧力
室201に負圧を導入する。この負圧は、常時は
パワーピストン14の排出通路110、弁体10
5の内周部111および通路114の径路で大気
圧室202に導入されるように構成されている。
一方、パワーピストン14の導入通路113に
は、フイルタユニツト141および可撓性チユー
ブ29を通じて大気圧が導入され、操作ロツド5
7が第14図で矢印b方向に往動すると、大気圧
室202に大気圧が導入されるように構成されて
いる。まだ第1および第2の絞り孔128,12
9の開度はニードル123の先端部123aおよ
び基端部123bによつて調節可能とし、操作ロ
ツド57が第14図で矢印b方向に往動すると連
通孔43からばね収納室46内に侵入した空気
が、第1の絞り孔128、連通路122、第2の
絞り孔129、通路211および排出通路210
の径路で圧力室201に吸入されるように構成さ
れている。その他の構成および作動状況は第2実
施例と同様であるので、第1実施例と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
また上記実施例では、車両の積載荷重に対応し
て加圧された圧縮空気を圧力室15に導入した
が、運転者の体力等に対応して加圧された圧縮空
気を圧力室15に導入してもよい。
また、第1実施例においては、圧力室15内の
圧縮空気は排出通路79からばね収納室46へ排
出するようにしたが、排気音を減少させるために
第15図に示すように排出通路139から大気圧
室16へ排出してもよい。
また第2実施例においては、ノズル部136を
ピストン100と一体に形成したが、操作ロツド
57の往動ストロークを小さくするために第16
図に示すようにノズル部136を隔壁44と一体
に形成してもよい。すなわちノズル部136をピ
ストン100と一体に形成すると、第2の絞り孔
129の開度を小さくするためには、パワーピス
トン14の往動ストロークにピストン100の往
動ストロークを加えた分だけ操作ロツド57を余
分に往動させなければならない。しかし、ノズル
部136を隔壁44と一体に形成すると、パワー
ピストン14の往動ストローク分だけ操作ロツド
57を往動させるだけでよく、ブレーキブースタ
1の応答性の向上を図れる。なお第16図におい
て140はピストン100の端面に形成された連
通溝である。
また、第1実施例では第2の絞り孔82の開度
を調節することにより制御圧室48の圧力を制御
したが、第1の絞り孔67の開度を調節すること
により制御圧室48の圧力を制御することも可能
である。
発明の効果 本発明は上述の如く、必要に応じて圧力調節さ
れた空気圧が導入される圧力室と、パワーピスト
ン内の第1の絞り孔と第2の絞り孔との間に形成
された制御圧室との圧力差により、上記圧力室内
に上記空気圧を導入する導入弁および上記圧力室
内の空気圧を外部へ排出する排出弁をそれぞれ開
閉制御する制御手段を備え、上記制御圧室内の空
気圧は、上記第1および/または第2の絞り孔の
開度を上記パワーピストンに対する上記操作ロツ
ドの往復動と連動して調節することにより制御す
るようにし、上記パワーピストンと上記操作ロツ
ドとの間には弾性部材を配設したブレーキブース
タであるから、上記操作ロツドの入力ないし反力
を、上記圧力室に導入される空気圧にかかわりな
く、上記パワーピストンに対する上記操作ロツド
の径動による上記弾性部材の変形量に比例させる
ことができる。このため上記圧力室に例えば車両
の積載荷重に対応して圧力調節された空気圧を導
入しても、上記操作ロツドの入力ないし反力はそ
の空気圧の大きさに影響されることがなく、換言
すると車両の積載荷重に対応してブレーキブース
タの倍力比を増大させることができる。従つて例
えば車両の積載荷重の大小のかかわりなく、一定
のブレーキペダル踏力にて常に一定の減速度が得
られ、積載荷重に対応してブレーキペダル踏力を
適宜増加する必要性は全くない。
このように、本発明によれば、操作ロツドとパ
ワーピストンとの相対変位量に対するブレーキペ
ダル踏力を一定に保ちながら該相対変位量に応じ
て導入される空気圧の寄与度が変化してブースタ
出力を変化させる構成としているので、該相対変
位量を一定とした場合には導入される空気圧の調
節することによりブースタ出力を変化させること
ができる。このため、導入される空気圧の調節で
倍力比(ブースタ出力/ペダル踏力)を変化させ
ることができ、実用性に優れるブレーキブースタ
を提供する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示したものであつて、
第1図〜第5図は本発明の第1実施例を示し、第
1図はブレーキシステムの概略構成図、第2図は
ブレーキブースタの縦断面図、第3図は第2図の
要部を拡大した断面図、第4図は第3図の作動状
況を説明するための説明図、第5図はブレーキペ
ダル踏力とブレーキブースタ出力との関係を示す
グラフ図である。また第6図〜第12図は本発明
の第2実施例を示したものであつて、第6図はブ
レーキブースタの縦断面図、第7図は第6図の要
部の拡大断面図、第8図は第7図の作動状況を説
明するための説明図、第9図および第10図は第
1および第2の絞り孔の開度調節状況を拡大して
示す断面図、第11図は第2の絞り孔の開度と制
御圧室の圧力との関係を示すグラフ図、第12図
は入出力応答曲線図である。また第13図〜第1
6図はそれぞれ本発明の変形例を示す縦断面図で
ある。 1……ブレーキブースタ、2……コンプレツ
サ、3……エアリザーバ、4……圧力調節弁、5
……ブレーキペダル、6……マスタシリンダ、1
4……パワーピストン、15……圧力室、16…
…大気圧室、23……プツシユロツド、47……
ピストン、48……制御圧室、49……バランス
圧室、51……第1のばね、52……第2のば
ね、64……弁開閉ロツド、65……連通路、6
7……第1の絞り孔、71……導入弁、75……
排出弁、78,79……排出通路、82……第2
の絞り孔、83……ノズル部、85……ニード
ル、86……逆止弁、100……ピストン、10
1……ダイヤフラム、107……弁座、108…
…シート部、110……排出通路、113……導
入通路、118……ピストン、121……弁座、
122……連通路、123……ニードル、124
……逆止弁、128……第1の絞り孔、129…
…第2の絞り孔、130〜132……テーパ部、
134……小孔、136……ノズル部、139…
…排出通路、201……圧力室、202……大気
圧室、207……通路、208……第1の絞り
孔、209……ニードル、212……第2の絞り
孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ブレーキペダルに連結される操作ロツドと、
    マスタシリンダピストンに連結されるプツシユロ
    ツドとを備えたブレーキブースタであつて、上記
    ブレーキブースタに必要に応じて圧力調節された
    空気圧を導入し制御手段により制御された空気圧
    をブレーキブースタの圧力室に導入して、上記プ
    ツシユロツドが連結されたパワーピストンを所望
    の駆動力にて駆動するようにしたブレーキブース
    タにおいて、 (a) 上記圧力室内に上記空気圧を導入する導入弁
    と、 (b) 上記圧力室内の空気圧を外部へ排出する排出
    弁と、 (c) 上記パワーピストンの内部に配設され、上記
    導入弁の空気圧供給側と外気とを連通する連通
    路と、 (d) 上記連通路に形成された第1および第2の絞
    り孔と、 (e) 上記第1の絞り孔と第2の絞り孔との間に形
    成された制御圧室と、 (f) 上記操作ロツドに連結され、上記パワーピス
    トンに対する上記操作ロツドの往復動と連動し
    て上記第1および/または第2の絞り孔の開度
    を調節して上記制御圧室内の空気圧を制御する
    調節部材と、 (g) 上記圧力室と上記制御圧室との圧力差により
    上記導入弁および排出弁をそれぞれ開閉制御す
    る制御手段と、 (h) 上記パワーピストンと操作ロツドとの間に配
    設された弾性部材と、 をそれぞれ備えたことを特徴とするブレーキブー
    スタ。 2 上記調節部材は、上記第1の絞り孔の開度を
    調節する第1の調節部材と、上記第2の絞り孔の
    開度を調節する第2の調節部材とからなり、上記
    第1および第2の調節部材は、上記操作ロツドが
    往動するとき、最初に上記第2の絞り孔の開度の
    みが減少し始め、次に上記第1の絞り孔の開度が
    増大し始めるとともに上記第2の絞り孔の開度が
    一定となり、最後に上記第1の絞り孔の開度が最
    大となるとともに上記第2の絞り孔の開度が最小
    となるように構成されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のブレーキブースタ。 3 上記第2の絞り孔は、上記パワーピストンと
    一体に形成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項記載のブレーキブース
    タ。 4 上記弾性部材は、弾性係数が異なる2つのば
    ねを直列に接続してなることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項なしい第3項いずれかに記載のブ
    レーキブースタ。
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