JPH0344366Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0344366Y2
JPH0344366Y2 JP1985110702U JP11070285U JPH0344366Y2 JP H0344366 Y2 JPH0344366 Y2 JP H0344366Y2 JP 1985110702 U JP1985110702 U JP 1985110702U JP 11070285 U JP11070285 U JP 11070285U JP H0344366 Y2 JPH0344366 Y2 JP H0344366Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
slag
pipe
tip
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985110702U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6220754U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985110702U priority Critical patent/JPH0344366Y2/ja
Publication of JPS6220754U publication Critical patent/JPS6220754U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0344366Y2 publication Critical patent/JPH0344366Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は厚板、連続鋳造鋳片の切断工程で生
じる切断ノロを除去する装置に関するものであ
る。
〈従来技術とその問題点〉 連続鋳造設備あるいは厚板工場の鋼板切断工程
で、切断口下面に切断ノロが固着する。この切断
ノロを固着したまま圧延した場合、良好部への切
断ノロ飛び込みあるいはコーナー部への流れ込み
(まくれ込み)で悪質な欠陥となつて、格下げに
つながる。
そのため、従来は鋼板切断機の後にメカニカル
なノロ取り装置を設置するなどしているが、鋼板
の平坦度が零でないこともあつて、完全に除去で
きなかつた。
また、徐冷された切断ノロは固着力が高く、鈍
角にへばり付くため、メカニカルな方法では100
%除去は不可能であつた。そのため、最後は、オ
フラインで人によるガス溶剤で除去せざるを得な
かつた。
このようにしても、ガス溶剤時の深掘り、フイ
ン残りにより2次成品において端部欠陥が発生
し、切捨てによる歩留り低下を招いていた。
この考案は、このような問題点を解消すべく創
案されたもので、その目的は、比較的簡単な構成
により切断ノロを完全に除去し得る切断ノロ除去
装置を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案に係る切断ノロ除去装置は、上下位置
調整自在な垂直配管と鋳片幅より長い水平配管と
からなる送水配管を切断トーチと一体的に移動可
能に切断トーチの移動架台に垂設し、前記水平配
管の先端部を二股にして鋼板切断口を挟んで両側
に位置するようにするとともに先端が切断トーチ
の火口の下方付近に位置するようにし、前記二股
の先端部に鋼板切断口に向かうノズルを複数設
け、この複数のノズルを切断トーチに随走させ、
発生する切断ノロをノズルからの圧力水によりす
ぐに冷却して裏面に伝わる前に凝固させ、つらら
状の切断ノロとし、衝撃に弱いものとしてローラ
テーブル搬送中に除去できるようにしたものであ
る。
〈実施例〉 以下この考案を図示する一実施例に基づいて説
明する。
第4図に示すように、本考案に係る切断機1
は、連続鋳造設備であれば倍尺切断箇所A、定尺
切断箇所Bに設置され、所望の切断点がくると鋳
片Sに組付き、切断トーチ1Aを移動させて切断
を行なう構成とされている。
第1図に示すように、切断トーチ1Aは移動架
台2を介して切断機1に取付けられ、鋳片幅方向
に移動自在とされている。
本考案の切断ノロ除去装置は、工業用水等の圧
力水を供給する送水配管3を備え、この送水配管
3は、鋳片幅よりも長い水平配管3Aと、この水
平配管3Aと連通する垂直配管3Bとからなる。
垂直配管3Bは水平支持部材4を介して移動架
台2に取付けられ、切断トーチ1Aとともに送水
配管3が移動するようにされている。さらに、垂
直配管3Bは水平支持部材4に上下位置調整自在
に取付けられるとともに開閉弁5を有している。
水平配管3Aの先端部は二股管3C,3Dと
し、鋼板切断口6を挟んで両側に位置するよう構
成され、さらに先端が切断トーチ1Aの火口の下
方付近に位置するようにされている。
二股管3C,3Dの先端には複数、例えば3つ
のノズル7が切断口6における角部に向かつて傾
斜角θが30゜程度で配設されている。3つのノズ
ル7のうち先端のノズルが火口の下方に位置する
ようにされている。
送水配管の開閉弁5と切断トーチ1Aの酸素開
閉弁8とは図示しない制御器に接続され、同期し
て開閉させるか、あるいはオンデレー、オフデレ
ー回路により1秒以内の遅れで開閉させる。
以上のような構成で次のような動作を行なう。
(i) 切断前の予熱が終つたら、切断のため開閉弁
8を開にすれば、連動して開閉5が開となり、
切断が開始される。
(ii) 切断口6に発生する切断ノロ9はノズル7の
噴射水によりただちに冷却され、鋳片の裏面に
伝つて流れる前に、凝固され、つらら状の切断
ノロ9(第3図参照)となつて垂れ下がる。
(iii) 切断ノロは高温から急速に水冷されるため脆
弱であり、ローラテーブル搬送中に100%切断
ノロは鋳片から除去される。
なお、切断箇所におけるローラテーブル設置
部、約10m間はスケールコンベアなどを配設し、
ノロ回収を行なう。
また、つらら状の切断ノロは通常のローラテー
ブル搬送で除去されるが、念のため切断工程の後
段に、第10図に示すように、搬送ローラ間に2
つのブレード付フインガーローラ10を設置して
おく。このフインガーローラ10は、第11図に
示すように所定ピツチでローラ部10Aを配設
し、このローラ部10Aに傾斜するブレード10
Bが設けられている。
〈具体的な実施例〉 これは第5図、第6図に示すような寸法の送水
配管3に、オリフイス直径4.8mmのノズル7を付
け、次のような給水条件で厚さ243mm×幅2200mm
の鋳片の切断において切断ノロの冷却を行なつた
例である。
工業用水:P=3〜5Kg/cm2 給水量:25(/分・個)×3(個)×2(列)
×2(ヘツド) =300〔/分〕 (at3Kg/cm2) これによれば、従来のへばり状の切断ノロで、
地金とノロの境界部も範囲が広く固着力が大であ
つたのが(第7図参照)、本考案ではつらら状の
切断ノロで、地金とノロの境界部は1〜2mmで狭
く、衝撃に弱いことがわかる(第8図参照)。
このような切断ノロは、ローラテーブルで完全
に除去され、直接加熱炉へ装入することが可能と
なつた。
さらに、第9図に示すように、従来は厚板成品
における品質不良部が1000mmであるのに対し、本
考案では50mmに短縮できた。
〈考案の効果〉 前述のとおりこの考案によれば、切断トーチと
ともにノズルが随走し、発生した切断ノロをただ
ちに冷却する構成としたため、次のような効果を
奏する。
(i) 切断ノロがつらら状となるとともに急冷によ
り脆くなり、衝撃に弱くなり、ローラテーブル
において完全に除去できる。
(ii) 溶削工程が不要となり、直接加熱炉へ装入す
ることも可能となる。
(iii) 2次成品における欠陥部が減少し、歩留の向
上を図れる。
(iv) 鋳片の幅に対応し垂直配管の上下の位置を調
整して鋳片下面に近づけノズルより噴射水を射
出して効率よくノロを急冷して脆弱化してこれ
を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はこの考案に係る切断ノロ除去
装置を示す概略断面図、概略側面図、第3図は本
考案の切断ノロを示す斜視図、第4図は連続鋳造
設備を示す概略図、第5図、第6図は送水配管の
詳細寸法を示す平面図、側面図、第7図Aは従来
の切断ノロを示す斜視図、第8図Aは本考案の切
断ノロを示す斜視図、第7図B、第8図Bはその
拡大図を示す斜視図、第9図Aは従来の欠陥部を
示す斜視図、第9図Bは本考案の欠陥部を示す斜
視図、第10図、第11図はフインガーロールを
示す側面図、斜視図である。 1……切断機、1A……切断トーチ、2……移
動架台、3……送水配管、3A……水平配管、3
B……垂直配管、3C,3D……二股管、4……
水平支持部材、5……開閉弁、6……鋼板切断
口、7……ノズル、8……酸素開閉弁、9……切
断ノロ、10……フインガーローラ、10A……
ローラ部、10B……ブレード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下位置調整自在な垂直配管と鋳片幅より長い
    水平配管とからなる送水配管を切断トーチと一体
    的に移動可能に切断トーチの移動架台に垂設し、
    前記水平配管の先端部に二股にして鋼板切断口を
    挟んで両側に位置するようにするとともに先端が
    切断トーチの火口の下方付近に位置するように
    し、前記二股の先端部に鋼板切断口に向かうノズ
    ルを複数設けたことを特徴とする切断ノロ除去装
    置。
JP1985110702U 1985-07-19 1985-07-19 Expired JPH0344366Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110702U JPH0344366Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110702U JPH0344366Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6220754U JPS6220754U (ja) 1987-02-07
JPH0344366Y2 true JPH0344366Y2 (ja) 1991-09-18

Family

ID=30989949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985110702U Expired JPH0344366Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0344366Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59906297D1 (de) * 1999-05-21 2003-08-21 Aute Autogene Tech Stahlstranggiessanlage mit die Schneidschlacke sicher und wirtschaftlich granulierender und Rauchgas waschender Brennschneidmaschine
KR101014248B1 (ko) * 2008-09-25 2011-02-16 주식회사 포스코 슬래브 절단설 제거장치
JP6214807B1 (ja) * 2017-07-03 2017-10-18 株式会社キーテクノロジー ドロス除去具及びドロス除去装置
JP7264089B2 (ja) * 2020-03-05 2023-04-25 Jfeスチール株式会社 バリ除去方法および冷却設備ならびにバリ除去設備と被加工物の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445659A (en) * 1977-09-19 1979-04-11 Kawasaki Steel Co Slab meltinggcutter
JPS55156666A (en) * 1979-04-11 1980-12-05 Thyssen Ag Method of cutting metallurgical product and device for executing said method

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445659A (en) * 1977-09-19 1979-04-11 Kawasaki Steel Co Slab meltinggcutter
JPS55156666A (en) * 1979-04-11 1980-12-05 Thyssen Ag Method of cutting metallurgical product and device for executing said method

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6220754U (ja) 1987-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107309525A (zh) 一种火焰切割机熔渣清理装置
JPH0344366Y2 (ja)
KR100627486B1 (ko) 금속판의 절단 장치 및 방법
US5312091A (en) Method and device for deburring especially a steel strip cut into slabs
US6663824B2 (en) Method and apparatus for cutting steel to reduce slag adherence
CN213469516U (zh) 一种具有自动调节结构的连铸尾坯装置
KR20220107579A (ko) 금속절단 후 남은 찌꺼기 최소화방법
US3940292A (en) Method and apparatus for flame-cutting cracked corner portions from continuously cast metal workpieces
US3395750A (en) Apparatus for displacing scum in continuous casting molds
US20070095433A1 (en) Method and apparatus for treating cracks in slabs
JPS5897473A (ja) 鋳片ト−チダレ除去装置
JPH0360574B2 (ja)
CN213257612U (zh) 一种可吹扫瘤渣的方坯火焰切割装置
JPH0612340Y2 (ja) 鋼材の溶削装置
CN212793476U (zh) 一种铸坯切割装置
CA1195216A (en) Apparatus and method for scarfing
JPS6037157Y2 (ja) 鋼片の溶断スラグ除去装置
CN112828416A (zh) 一种用于火切机吹渣器调整装置及方法
CN207325899U (zh) 一种连铸切割在线吹渣枪
JPS6117771Y2 (ja)
JP2006068748A (ja) スラグ付着防止装置及びそれを用いたスラグ付着防止方法
JPH01154868A (ja) コールドスカーファ
JPS6340311Y2 (ja)
KR0146801B1 (ko) 슬라브 절단설 자동제거장치
JPS59183969A (ja) 鋼片の溶断方法