JPH0344025Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、俗に商品こぼれ止め金具と呼ばれ
ている商品棚仕切り枠用の支持継手に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、化粧品、菓子、食品類などの商品を載せ
る木製棚において、商品の転倒、転落を防止する
目的で、棚板上の主として周辺部にこぼれ止め金
具と呼ばれる商品棚仕切り枠を設けたものが知ら
れているが、これは枠構成管と各種継手を兼ねた
支柱、即ち支持継手との組み継ぎで構成され、支
持継手の支柱を棚板の嵌孔に圧嵌して設けられる
ものであり、最近では、支柱を棚板の嵌孔に安定
性よく挿設でき、かつみにくくなりがちな嵌孔の
上端開口周縁部を隠蔽できるよう太軸上部と棚板
挿嵌部の細軸下部との二段構成とした支持継手が
一部に使用されている。

そして本願考案者は、既に支柱挿設後のずれ動
きや横振れ不安定をなくすための支柱二段構成の
支持継手を考案した。

即ち、上端に枠構成管接続用の腕杆を備えた支
柱が太軸上部と棚板挿嵌部の細軸下部との二段構
成となつた支持継手において、上端部をやゝ細く
して軸頸に形成した細軸下部外表面にローレツト
刻みを設けてなる商品棚仕切り枠用支持継手であ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 本願考案者はさらに研究を重ねた結果、この支
持継手においても、棚板木材の材質などによつて
微妙な影響を受け、付加外力などによつては支柱
の滑りやずれ動きを完全に抑止安定化させること
がたいへんむつかしいことがわかつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するためになされ
たもので、支柱挿設後の安定性が常に維持保証さ
れる商品棚仕切り枠用支持継手を提供することを
目的としたものである。

この考案の商品棚仕切り枠用支持継手を以下図
面実施例について詳しく説明すると、１は、上端
に枠構成管６接続用の腕杆２を１本乃至複数本、
直角方向に備えた支柱で、該支柱１が太軸上部１
ａと棚板７への挿嵌部である外表面にローレツト
刻み４を設けた細軸下部１ｂとの二段構成となつ
て支持継手を構成している。そこでこの考案は、
上記ローレツト刻み４が設けられている細軸下部
１ｂに、棚板７の材質などに応じて少なくとも１
条の周溝５を設けてなるものである。そして第１
図及び第５図にはローレツト刻み４を設けた細軸
下部１ｂの上端と中央部に各１条の周溝５が、第
２図には同中央部に２条の周溝５が、第３図には
同中央部に１条の周溝５が、また第４図には同中
央部と下部に各１条の周溝５が夫々設けられた場
合が例示されている。

なお、腕杆２が１本のものとしては、支柱１上
端で直角鉤形に曲がつた第２図に例示するもの、
同２本のものとしては、第１図に例示するＴ字形
のもの及び第３図に例示する直角に屈曲した腕杆
２，２の屈曲部下面に支柱１が一体垂設されたも
の、さらに同３本のものとしては３本の腕杆２が
Ｔ字形に直交してその直交部下面に支柱１が一体
垂設された第４図に例示するものなどがある。ま
た各腕杆２の先端には、夫々先端に丸みを有する
細突軸３が同心軸として突設されていて、第１図
に示すように腕杆２と外径が同一の枠構成管６が
上記細突軸３に夫々遊嵌接続できるようになつて
いる。

叙上のように構成されたこの考案の各支持承継
手Ａは、各枠構成管６を適宜接続組み継ぎして各
支柱１を、その細軸下部１ｂを棚板７にあけたそ
れよりもやや細径の嵌孔８に夫々圧嵌して垂直に
取付け、例えば第６図のように、棚板７上に商品
棚仕切り枠を設けるものである。

（考案の効果） この考案の支持継手は、叙上のように、二段構
成支柱１の、ローレツト刻み４が設けられている
細軸下部１ｂに、周溝５を設けたものであるか
ら、段付下面１ｃが棚板７に衝合当接するまで、
それよりも適宜細径の嵌孔８に打ち込み圧嵌させ
ると、ローレツト刻み４の尖つた刻みツメが嵌孔
８内面に喰い込むように押し込まれると共に周溝
５部においては嵌孔８内面が圧接変化により第５
図のように、周溝５の凹部内に食入して該部の締
めができるのもので、支柱の滑り、ずれ動きや横
振れなどを抑止できるものであるが、特にこの考
案では、例えば棚板７の材質が比較的やわらかい
場合には、第２図及び第４図のもののように、周
溝５が複数条でかつ中央部また下部に設けられて
いるものを、また逆に棚板７の材質がかたい場合
には、第３図及び第１，５図のもののように周溝
５が１条で中央部に設けられているが、２条で中
央部と上端に設けられているものを使用すれば
夫々に応じた支柱１の完全強固な固定ができるも
ので、即ち棚板７の材質などに応じて周溝５の数
及び位置を選択することによつて、どんな棚板７
においても、常に安定した支柱１の固定維持が完
全に行える優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案支持継手の実施例を示すもの
で、第１図は第１実施例の正面図、第２図は第２
実施例の正面図、第３図は第３実施例の斜視図、
第４図は第４実施例の斜視図、第５図は使用状態
の要部拡大縦断面図、第６図はこの考案支持継手
を使用した仕切り枠付き商品棚の斜視図である。 １……支柱、１ａ……太軸上部、１ｂ……細軸
下部、１ｃ……段付下面、２……腕杆、３……細
突軸、４……ローレツト、５……周溝、６……枠
構成杆、７……棚板、８……嵌孔、Ａ……支持継
手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端に枠構成管６接続用の腕杆２を備えた支柱
   １が太軸上部１ａと棚板７への挿嵌部である外表
   面にローレツト刻み４を設けた細軸下部１ｂとの
   二段構成となつた支持継手において、上記ローレ
   ツト刻み４が設けられている細軸下部１ｂに、棚
   板７の材質などに応じて少なくとも１条の周溝５
   を設けてなる商品棚仕切り枠用支持継手。