JPS6214926Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属製書架、金属製物置などに適用す
る棚板の掛け金具に関するものである。

従来の棚板掛け金具は、金属片の上下側を、相
反する方向にＵ字形あるいはＶ字形に折曲げたも
のであるが、棚板の取りつけおよび取りはずしの
時に、棚板や棚板支持柱を動揺させたり、棚板掛
け金具に不用意に当つたりした場合に、棚板掛け
金具が脱落したり、棚板が横方向にがたつき易い
などの欠点があつた。

本考案では、上記の欠点を解消した棚板掛け金
具を提供するものである。

従来の棚板掛け金具の一例を第１図から第４図
に示す。

第１図は棚板、棚板支持柱、棚板掛け金具を配
置した状態を示す斜視図、第２図は棚板掛け金具
と棚板支持柱の棚板掛け金具引掛け穴の部分を示
す斜視図、第３図は棚板の設置状態を示す断面
図、第４図は棚板のがたつき状態を示す断面図で
ある。

以下、これを図面により詳細に説明する。

棚板１は、金属板の周辺を下側に直角に折曲げ
て、折曲げ部１ａとその端部１ｂを形成する。

棚板支持柱２は金属板を方形に折曲げ、棚板１
と接する垂直面２ｂに棚板掛け金具引掛け穴２ａ
を任意の間隔で設ける。

棚板掛け金具３は金属片の上側をＶ字形に折曲
げて上側引掛け部３ａとし、下側を上側引掛け部
３ａを逆方向にＶ字形に折曲げて下側引掛け部３
ｂとする。

次に、棚板の設置手順を以下に説明する。

まず第１図に示すように、棚板１をとりつける
位置に設置された棚板支持柱２の掛け金具引掛け
穴２ａに、第２図に示すように、棚板掛け金具３
の上側引掛け部３ａを、矢印のように、掛け金具
引掛け穴２ａに挿入して引掛ける。

次に第３図のように、下側引掛け部３ｂに棚板
１の端部１ｂを載置する。

このようにして設置された棚板１において、棚
板掛け金具３の棚板支持柱２への引掛け作業、お
よび棚板１の棚板掛け金具３の下側引掛け部３ｂ
への引掛け作業は容易であるが、第４図に示すよ
うに、棚板掛け金具３が矢印Ａの方向に抜け易
く、また棚板１も矢印Ｂの方向にはずれやすい欠
点がある。

更に棚板１と棚板支持柱２との間に矢印Ｃの方
向にがたつきが生じ不安定である。

このように、従来の方法では棚板掛け金具３が
はずれやすいこと、棚板ががたつくなどの欠点が
あつた。

本考案ではこれらの欠点を解決した棚板掛け金
具を提供しようとするもので、金属片の下側を略
逆Ｒ字形に折曲げ、上側を前記下側部とは逆方向
に略Ｖ字形に折曲げたことを特徴とする。

以下に一実施例を図面に基いて説明する。

第５図は、本考案の棚板掛け金具を示す斜視
図、第６図は棚板掛け金具を棚板支持柱に引掛け
る状況を示す断面図、第７図は棚板の設置状態を
示す断面図、第８図は本考案の棚板掛け金具を使
用して棚板を設置する状態を示す斜視図である 棚板１、棚板支持柱２は従来例と同一構造に形
成する。

棚板掛け金具４は、金属片の上側を略Ｖ字形に
折曲げ、上側先端部４ａと上側引掛け部４ｂを形
成し、下側を上側引掛け部４ｂとは逆方向に略逆
Ｒ字形に折曲げて、下側引掛け部４ｄと挾持部４
ｅと、下側先端部４ｆを形成し、上側引掛け部４
ｂと下側引掛け部４ｄとの間に垂直面４ｃを形成
する。

次に、本考案による棚板掛け金具４を使用して
棚板設置の手順を以下に説明する。

第８図に示すように、棚板支持柱２を配置し、
第６図のように、棚板支持柱２の棚板掛け金具引
掛け穴２ａに棚板掛け金具４の上側先端部４ａを
水平方向に挿入し、矢印の方向に回転させながら
上側引掛け部４ｂを棚板支持柱２に引掛ける。

所定の位置に引掛けた棚板掛け金具４に、第８
図に示すように、棚板１を配置して組み込む。

棚板１と棚板掛け金具４の組み込み状態は、第
７図のようになる。

棚板掛け金具４の上側先端部４ａは、回転させ
ないとはずれないため、一方向の上下振動だけで
ははずれない。

また、下側先端部４ｆは、垂直部４ｃとの間で
開口した形状になつているため棚板１の端部１ｂ
が挿入しやすい。

挾持部４ｅと垂直部４ｃとの間隔は、棚板１の
板厚より若干小さくしておくと、棚板１を組み込
んだ状態で棚板掛け金具４の弾性作用により棚板
掛け金具４が折曲げ部１ａを挾持することにな
り、棚板１は横方向にがたつかない。

本考案の棚板掛け金具の利点は、 イ 上下の振動、動揺で棚板および棚板掛け金具
がはずれにくく安全あり、棚板掛け金具の脱
落、紛失などの不便さがない。

ロ 棚板と棚板支持柱との間にがたつきが生じな
いため、安定性があり、かつ安全である。

上記のように本考案に係る棚板の掛け金具は従
来例に比して極めて便利で、安全性に富み、棚板
掛け金具として好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は従来例の説明図で、第１図
は棚板、棚板支持柱、棚板掛け金具を配置した状
態を示す斜視図、第２図は棚板掛け金具と棚板支
持柱の棚板掛け金具引掛け穴の部分を示す斜視
図、第３図は棚板の設置状態を示す断面図、第４
図は棚板のがたつき状態を示す断面図である。第
５図乃至第８図は本考案に係る棚板の掛け金具の
一例を示す説明図で、第５図は本考案の棚板掛け
金具を示す斜視図、第６図は棚板掛け金具を棚板
支持柱に引掛ける状況を示す断面図、第７図は棚
板の設置状態を示す断面図、第８図は本考案の棚
板掛け金具を使用して棚板を設置する状況を示す
斜視図である。 １……棚板（１ａ；折曲げ部、１ｂ；端部）、
２……棚板支持柱（２ａ；掛け金具引掛け穴、２
ｂ；垂直面）、３……棚板掛け金具（３ａ；上側
引掛け部、３ｂ；下側引掛け部）、４……棚板掛
け金具（４ａ；上側先端部、４ｂ；上側引掛け
部、４ｃ；垂直部、４ｄ；下側引掛け部、４ｅ；
挾持部、４ｆ；下側先端部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属片の下側を略逆Ｒ字形に折曲げ、上側を前
   記下側部とは逆方向に略Ｖ字形に折曲げたことを
   特徴とする棚板の掛け金具。