JP3038271U - 植木鉢の釣り下げ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り下げタイプの植木鉢の屋外使用を容易に
する釣り下げ具を提供する。 【構成】 垂直に配置した縦長基体１の上部から釣り下
げ腕杆２１並びに釣り下げ腕杆を支持する支持杆２２を
突設し、基体の背後に、Ｌ状体３１，３２を一辺部をス
ライド自在に重ね合わせると共に、重ね合わせ箇所に連
結固定部材３４を設けて、対向辺部３１ｂ，３２ｂの間
隔を調整可能に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、釣り下げタイプの植木鉢を、玄関の柱や塀等に飾り付けることので きる植木鉢の釣り下げ具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

釣り下げタイプの植木鉢は、主として観葉植物の室内設置に使用されている。 屋外では、軒先等の吊り下げ可能な箇所や、壁、柱等に釘又はネジで固定したベ ース体から吊り下げ腕杆を突設した器具を用いて使用されているものである。し かし、前記の器具を使用した場合には柱等を傷付けることになり、器具を取り外 した際、見苦しいと云う問題点がある。 そこで本考案は、玄関の柱部分や、塀等を利用して、何等柱等を傷付けること なく釣り下げタイプの植木鉢を使用できるようにした新規な器具を提案したもの である。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る釣り下げ具は、垂直に配置した縦長基体の上部から釣り下げ腕杆 並びに釣り下げ腕杆を支持する支持杆を突設し、基体の背後に、平面コの字状の 挾持装着部を設けてなるものである。

【０００４】 また垂直に配置した縦長基体の上部から釣り下げ腕杆並びに釣り下げ腕杆を支 持する支持杆を突設し、基体の背後に、長短自在に調整可能に形成した上方突出 部及び上方突出部から下方に垂設した係止部からなる挾持装着部を設けてなるも のである。

【０００５】

【作用】

前者の釣り下げ具は、平面コの字状の挾持装着部で、取付対象の柱を挾持して 柱に固定し、柱側から釣り下げ腕杆を突出させ、釣り下げ腕杆の植木鉢を釣り下 げるようにしたものであり、後者は、上方突出部を取付対象の塀部分に載置し、 基体と係止部とで塀を挾持して、器具を塀に固定し、塀側から突出した釣り下げ 腕杆に植木鉢を釣り下げる。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 ＜第一実施例＞ 図１乃至図３は本考案の第一実施例を示したもので、この実施例は、柱などを 取付対象とするものである。

【０００７】 第一実施例に示した植木鉢の釣り下げ具は、縦長基体１と、釣り下げ部２と、 挾持装着部３から構成される。

【０００８】 縦長基体１は、垂直に配置して前面部分に釣り下げ部２を背面部分に挾持装着 部３を設けてなり、釣り下げ部２は、縦長基体１の上部から前方に突設した釣り 下げ腕杆２１と、縦長基体１の下方部分から、釣り下げ腕体２１の先端側下方を 連結して釣り下げ腕体２１を支持する支持杆２２からなる。尚釣り下げ腕体２１ 及び支持杆２２は、適宜な装飾を施してなる。

【０００９】 挾持装着部３は、２個のＬ状体３１，３２の各一辺部３１ａ，３２ａをスライ ド自在に重ね合わせると共に、一辺部３１ａ，３２ａに細溝３３を形成し、細溝 ３３に装着する固定螺子と裏面に配置したナットとで、重ね合わせ箇所を連結固 定する連結固定部材３４を設けて、対向辺部３１ｂ，３２ｂの間隔を調整可能に 形成し、一方のＬ状体３１の一辺部３１ａを基体１に溶着その他の手段で一体と して平面コの字状に形成しているものである。更に一方の対向辺部３２ｂには、 他方の対向辺部３１ｂの方向に突出可能に形成した装着固定部材３５を設けてな る。また挾持装着部３は多段に形成しても良い。

【００１０】 而して挾持装着部の対向辺部３１ｂ，３２ｂを開いた状態で、取付対象の柱Ａ の一面に一辺部３１ａを当接状態として、対向辺部３１ｂ，３２ｂを近接せしめ て柱Ａを対向辺部３１ｂ，３２ｂで挾圧する状態で、連結固定部材３４を以てＬ 状体３１，３２を固定すると、Ｌ状体３１，３２で柱Ａを挾持することになる。 更に安全を期して、装着固定部材３５を柱側に突出せしめると、より以上の強い 挾持をもって柱Ａに固定されることになる。

【００１１】 そこで柱Ａから突出状態となる釣り下げ腕杆２１に、釣り下げタイプの植木鉢 Ｂを釣り下げるものである。

【００１２】 ＜第二実施例＞ 図４乃至図６は本考案の第一実施例を示したもので、この実施例は、塀Ｃなど を取付対象とするものである。

【００１３】 第二実施例に示した植木鉢の釣り下げ具は、縦長基体４と、釣り下げ部５と、 挾持装着部６と、調整部７から構成される。

【００１４】 縦長基体４及び釣り下げ部５は、前記の第一実施例と同様であり、釣り下げ腕 杆５１と、支持杆５２を備えてなる。

【００１５】 挾持装着部６は、基体４の上端を背後に突出した上杆部（上方突出部を構成す る）６１と、上杆部６１に重合する横杆部（上方突出部を構成する）６２ａ及び 横杆６２ａの端部から下方に折曲した対向杆部６２ｂからなるスライド体６２と 、重ね合わせ状態で上方突出部を構成する上杆部６１及び横杆部６２ａに形成し た細溝６３に装着する固定螺子と裏面に配置したナットとで、重ね合わせ箇所を 連結固定する連結固定部材６４とからなり、上方突出部の長短調整自在としてな る。

【００１６】 調整部７は、基体４の下端を前方に突出せしめて形成した基横杆部７１と、基 横杆部７１に前後スライド自在に設けたスライド杆７２と、基横杆部７１とスラ イド杆７２を固定する固定部材（固定螺子）７２からなる。

【００１７】 而して挾持装着部６の上方突出部を長くした状態で、塀Ｃ上に載置し、スライ ド体６２を基体４側に近接させて、基体４とスライド体６２の対向杆部６２ｂと で塀Ｃを挾圧した状態で、連結固定部材６４を以て基体４とスライド体６２を固 定すると、基体４とスライド体６２の対向杆部６２ｂで塀Ｃを挾持することにな り、吊り下げ具が塀Ｃに取り付けられるものである。

【００１８】 そこで塀Ｃから突出状態となる釣り下げ腕杆５１に、釣り下げタイプの植木鉢 Ｂを釣り下げるものである（図５）。

【００１９】 また図６に示すように塀Ｄの厚みが薄く、上方突出部（６１，６２ａ）の長短 調整では、基体４とスライド体６２の対向杆部６２ｂで塀Ｄを挾持できない場合 には、上方突出部の長さを最短に調整固定し、調整部７のスライド杆７２を後方 に突出させて、塀Ｄに強く押圧した状態で固定部材７３でスライド杆７２を固定 すると、厚さの薄い塀Ｄに対しても取付できるものである。

【００２０】

【考案の効果】

以上のように本考案は、垂直に配置した縦長基体から前方に釣り下げ部を突設 し、背後に対向辺部間の間隔調整可能な平面コの字状の挾持装着部、或は、長短 自在に調整可能に形成した上方突出部及び上方突出部から下方に垂設した係止部 からなる挾持装着部を設けてなる釣り下げ具で、柱或は塀等何等傷付けることな く、その取り付けが可能で、突出した釣り下げ部に、釣り下げタイプの植木鉢の 釣り下げが可能となり、釣り下げタイプの植木鉢の屋外での使用を容易にしたも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例の全体斜視図。

【図２】同使用状態の説明図で、（イ）は装着前、
（ロ）は装着後の平面図である。

【図３】同使用状態の説明図（側面図）。

【図４】本考案の第二実施例の全体斜視図。

【図５】同使用状態の説明図（厚い塀の場合の側面
図）。

【図６】同使用状態の説明図（薄い塀の場合の側面
図）。

【符号の説明】

１ 縦長基体 ２ 釣り下げ部 ２１ 釣り下げ腕杆 ２２ 支持杆 ３ 挾持装着部 ３１，３２ Ｌ状体 ３１ａ，３２ａ 一辺部 ３１ｂ，３２ｂ 対向辺部 ３３ 細溝 ３４ 連結固定部材 ４ 縦長基体 ５ 釣り下げ部 ５１ 釣り下げ腕杆 ５２ 支持杆 ６ 挾持装着部 ６１ 上杆部（上方突出部） ６２ スライド体 ６２ａ 横杆部（上方突出部） ６２ｂ 対向杆部 ６３ 細溝 ６４ 連結固定部材 ７ 調整部 ７１ 基横杆部 ７２ スライド杆 ７３ 固定部材（固定螺子）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直に配置した縦長基体の上部から釣り
   下げ腕杆並びに釣り下げ腕杆を支持する支持杆を突設
   し、基体の背後に、平面コの字状の挾持装着部を設けて
   なる植木鉢の釣り下げ具。
2. 【請求項２】 請求項１記載の植木鉢の釣り下げ具に於
   いて、挾持装着部をＬ状体を一辺部をスライド自在に重
   ね合わせると共に、重ね合わせ箇所に連結固定部材を設
   けて、対向辺部の間隔を調整可能に形成し、一方の対向
   辺部に、他方の対向辺部方向に突出可能に形成した装着
   固定部材を設けてなる植木鉢の釣り下げ具。
3. 【請求項３】 垂直に配置した縦長基体の上部から釣り
   下げ腕杆並びに釣り下げ腕杆を支持する支持杆を突設
   し、基体の背後に、長短自在に調整可能に形成した上方
   突出部及び上方突出部から下方に垂設した係止部からな
   る挾持装着部を設けてなる植木鉢の釣り下げ具。
4. 【請求項４】 請求項３記載の植木鉢の釣り下げ具に於
   いて、基体の下方に後方への突出調整自在とした調整部
   を設けてなる植木鉢の釣り下げ具。