JPH0342890B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蒸気凝縮装置を有する炊飯装置に関
するものである。

従来の炊飯装置では、炊飯中に発生する蒸気は
そのまま、本体外に排出するものがほとんどであ
るが、なかには、フアンを用いて炊飯装置本体外
に強制排出する構成のものがある。しかし炊飯中
に発生する蒸気がそのまま本体外に排出されるた
めに本体の蒸気排出口付近や炊飯を行なう台所の
壁等に結露し、炊飯装置本体や台所の壁等をいた
めるという問題があつた。さらに炊飯時、蒸気発
生中は蒸気排出口近傍は高温になるため火傷をす
る恐れがあり危険であつた。

本発明は、従来のかかる欠点を除去するととも
に炊飯装置に適した蒸気凝縮装置を提供するもの
である。

以下、本発明の一実施例について詳述する。

図において１は炊飯装置本体、２は炊飯装置の
電源スイツチ、３は炊飯時刻を設定するタイマ
ー、４は炊飯装置の電源表示用のパイロツトラン
プ、５は炊飯器、６は炊飯器５のスイツチ、７は
炊飯器５に設けたマグネツトプラグ受電部、８は
炊飯装置本体１内に設けたマグネツトプラグ給電
部、９は炊飯器５を装着する引き出しである。１
０は水道蛇口に接続した耐圧ホース、１１はタン
ク、１２は耐圧ホース１０とタンク１１の途中に
設けた電磁弁、１３はタンク１１内の水位を検知
するフロートスイツチ、１４は蒸気凝縮器外管、
１５は蒸気凝縮器内管、１６はタンク１１から蒸
気凝縮器内管１５に水を導びくホース、１７はホ
ース１６と蒸気凝縮器内管１５間に設けた電磁
弁、１８は蒸気凝縮器内管１５に接続した冷却水
排水管、１９は蒸気凝縮器外管１４内に結露した
水を排水する結露水排水管、２０は冷却水排水管
１８と結露水排水管１９とに接続し、冷却水及び
結露水を炊飯装置本体１外に排水する排水ホース
である。２１は炊飯器５の上面に設けた蒸気排出
口、２２は炊飯装置本体１の前面に設けた排気口
である。２３は炊飯器蒸気排出口２１から排出さ
れた蒸気を蒸気凝縮器外管１４内部に導く蒸気案
内管である。２４は炊飯器５の内部に設けられた
マグネツトサーモであり、炊飯スイツチ６により
操作される。２５は炊飯器５の内部に設けられた
炊飯用の発熱体である。２６は炊飯用の発熱体２
５に通電されてから一定時間遅延させて電磁弁１
７を開く、あるいはマグネツトサーモ２４が炊飯
が完了しoffしてから一定時間遅延させて電磁弁
１７を閉じるために設けた遅延装置である。

以上のように構成された炊飯装置について、以
下その動作について説明する。

まず、米と水を炊飯器５内に仕込んだ後炊飯ス
イツチ６をonにして引き出し９にセツトし引き
出し９をしめる。引き出しがしめられた状態でマ
グネツトプラグ受電部７とマグネツトプラグ給電
部８は接続される。次にタイマー３をセツトし電
源スイツチ２をonする。タイマー３にセツトさ
れた時刻になると炊飯用の発熱体２５に通電が開
始される。第３図に示すように遅延装置２６がな
い場合は炊飯用の発熱体２５の通電と同時に電磁
弁１７が開き、タンク１１から水が電磁弁１７を
介して蒸気凝縮内管１５に導びかれ、さらに冷却
水排水管１８、排水ホース２０を通り炊飯装置本
体１の外部に排水される。発熱体２５に通電が開
始されてからしばらくすると炊飯器蒸気排出口か
ら蒸気排出口から蒸気が発生し、発生した蒸気は
蒸気案内管２３を通り蒸気凝縮器外管１４内部に
導びかれ、蒸気凝縮内管１５内を流れる水と熱交
換が行なわれて蒸気温度は低下し、蒸気は蒸気凝
縮器外管１４内で結露する。そして温度の低下し
たエアーは排気口２２から排気される。蒸気凝縮
器外管１４内で結露した水は結露水排水管１９、
排水ホース２０を通り、炊飯装置本体１外に排水
される。炊飯器５内の水がなくなり炊飯が完了す
ると、マグネツトサーモ２４が動作し、炊飯用発
熱体２５の通電をoffすると同時に電磁弁１７は
閉じられタンク１１内の水が蒸気凝縮器内管１５
に流れるのを停止させる。また、第４図に示すよ
うに遅延装置２６を設けると、炊飯用発熱体に通
電が開始されてから一定時間してから電磁弁１７
を開きタンク１１から水を蒸気凝縮器内管１５に
流すことができ、また炊飯が完了しマグネツトサ
ーモがoffしてから後一定時間水を流すことがで
きる。炊飯用発熱体２５に通電を開始してからし
ばらくは炊飯器５内に仕込まれた米と水の温度を
上げるのに時間がかかり、すぐには蒸気は発生し
ないので遅延装置を設けることにより節水がはか
れる。また、炊飯完了後マグネツトサーモ２４が
offし炊飯用発熱体２５への通電がoffされても炊
飯器５内の炊き上がつた御飯の余熱により、しば
らくは蒸気が発生するので遅延装置により炊飯完
了後も一定時間蒸気凝縮器内管１５に水を流しよ
り完全な蒸気の凝縮を行なうことができる。

以上のように、本発明によれば、炊飯器５の発
熱体２５の通電状態に応じて蒸気凝縮器への冷却
水の給水、停止の制御が行なえるので、誤動作の
少ない、簡単な構成の蒸気凝縮器の冷却水制御機
構を有する炊飯装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す炊飯装置の斜
視図、第２図は同炊飯装置の断面図、第３図は同
炊飯装置の回路図、第４図は本発明の他の実施例
を示す炊飯装置の回路図である。 ５……炊飯器、１１……タンク、１４……蒸気
凝縮器外管、１５……蒸気凝縮器内管、１７……
電磁弁、２１……蒸気排出口、２２……排気口、
２６……遅延装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 炊飯器と、この炊飯器から排出される蒸気を
   凝縮する蒸気凝縮装置を備え、蒸気凝縮装置の水
   路途中に電磁弁を設け、炊飯器に通電中は電磁弁
   が開き、非通電時は電磁弁が閉じる構成とした炊
   飯装置。 ２ 炊飯器への通電開始から所定時間後に電磁弁
   を開く構成とした特許請求の範囲第１項記載の炊
   飯装置。 ３ 炊飯器への通電終了後から所定時間後に電磁
   弁を閉じる構成とした特許請求の範囲第１項記載
   の炊飯装置。