JPH0342248B2 - - Google Patents

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JPH0342248B2
JPH0342248B2 JP58126893A JP12689383A JPH0342248B2 JP H0342248 B2 JPH0342248 B2 JP H0342248B2 JP 58126893 A JP58126893 A JP 58126893A JP 12689383 A JP12689383 A JP 12689383A JP H0342248 B2 JPH0342248 B2 JP H0342248B2
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toluene
phosphorus oxide
aromatic hydrocarbons
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は芳香族炭化水素の製造法に関し、詳し
くは特定の触媒の存在下でベンゼンやトルエンな
どの芳香族炭化水素をアルキル化あるいはトラン
スアルキル化することにより、工業的価値の高い
芳香族炭化水素を効率よく製造する方法に関す
る。 従来、ベンゼンやトルエンをアルキル化してキ
シレン等の利用価値の高い芳香族炭化水素を製造
するにあたつては、触媒として結晶性アルミノシ
リケートを用いる方法が知られている(特開昭51
−57688号公報、同52−120292号公報)。しかし、
この方法は、脱アルキル化反応を伴うという問題
があつた。 そこで本発明者らは上記従来法の問題点を解消
すべく鋭意検討した結果、触媒としてリン酸化物
とZSM−5構造の結晶性ガロシリケートを主成
分とするものを用いると、原料である芳香族炭化
水素のアルキル化あるいはトランスアルキル化反
応に際して、形状選択性が現われ、パラキシレン
やパラエチルトルエン等のパラ体が選択率良く得
られることを見出すと共に、反応条件を選ぶこと
によりアルキル化反応を選択的に行なうことがで
きることを見出した。本発明はかかる知見に基い
て完成したものである。すなわち本発明は、リン
酸化物およびZSM−5構造の結晶性ガロシリケ
ートを主成分とする触媒の存在下に、芳香族炭化
水素のアルキル化反応および/またはトランスア
ルキル化反応を行なうことを特徴とするアルキル
化および/または脱アルキル化された芳香族炭化
水素の製造法を提供するものである。 本発明の方法に用いる触媒は、前述した如くリ
ン酸化物と結晶性ガロシリケートの二成分を主要
成分とするものである。ここで、リン酸化物とは
通常は五酸化二リン(P2O5)であるが、三酸化
二リン(P2O3)、四酸化二リン(P2O4)、亜酸化
リン(P2O)あるいはこれらの混合物であつても
よい。このリン酸化物は様々なものから得ること
ができ、要するに高温で焼成した際に上述のリン
酸化物となるようなリン化合物から得られる。こ
のようなリン化合物としては、リン酸、リン酸塩
(リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ア
ンモニウム)、アルキルリン酸エステル(リン酸
メチル、リン酸ブチル)、アルキル亜リン酸エス
テル(亜リン酸メチル、亜リン酸エチル)、リン
酸水素塩(リン酸水素アルミニウム、リン酸水素
ナトリウム)メタリン酸、ピロリン酸、ポリ縮合
リン酸、オキシ塩化リン、三塩化リン、五塩化リ
ンなど各種のものがあげられる。 一方、ZSM−5構造の結晶性ガロシリケート
としては、例えば特開昭57−158730号公報に記載
されたものなどが好適に使用される。これらの結
晶性ガロシリケートを調製するには種々の方法が
あるが、一般には各種シリカ源、ガリウム源およ
び結晶化剤を水性媒体に加えて、水熱反応するこ
とにより調製することができる。例えばアンモニ
ウム型の結晶性ガロシリケートは次のように調製
される。すなわち、まず硝酸ガリウム塩等のガリ
ウム、濃硫酸およびテトラプロピルアンモニウム
ブロマイドなどの結晶化剤を含む水溶液(溶液
A)、酸化珪素、酸化ナトリウムおよび水からな
る水ガラスの水溶液(溶液B)、塩化ナトリウム
水溶液(溶液C)をそれぞれ調製し、この溶液A
およびBを溶液Cに滴下し、必要に応じて混合液
のPHを調整し、これをオートクレーブ中で加熱す
る。その後、冷却、洗浄、乾燥および焼成の過程
を経て、ナトリウム型の結晶性ガロシリケートが
得られる。さらに得られたナトリウム型結晶性ガ
ロシリケートを硝酸アンモニウム水溶液と処理し
てアンモニウム型の結晶性ガロシリケートが得ら
れる。このようにして得られる結晶性ガロシリケ
ートは粉末状のものであるが、これにアルミナゾ
ル等のバインダーを加えて成形することもでき
る。 本発明の方法では上記の結晶性ガロシリケート
にリン酸化物を混合したものを触媒として用いて
もよいが、通常は上述したリン化合物をZSM−
5構造の結晶性ガロシリケートに含浸せしめ、
300〜1000℃にて焼成処理し、得られたものを触
媒として用いる。この触媒中のリン酸化物の含有
割合は、反応原料、目的生成物および反応条件等
により変動し、一義的に定めることはできない
が、一般にリン酸化物を五酸化二リン(P2O5
として0.1〜20重量%、好ましくは1〜5重量%
の範囲で選定する。 本発明の方法は、上述の如く調製した触媒を用
いることにより、芳香族炭化水素のアルキル化あ
るいはトランスアルキル化反応を円滑に進行さ
せ、目的とするキシレン、エチルベンゼン、エチ
ルトルエン、その他の利用価値の高い芳香族炭化
水素を良好な選択率に製造することができる。特
に本発明の方法に用いる触媒は、すぐれた形状選
択性を有するためパラキシレン、パラエチルトル
エン等のパラ体の選択率が著しく高い。 本発明の方法に用いる原料化合物は芳香族炭化
水素であれば特に制限はなく、製造すべき目的化
合物に応じて適宜選定すればよい。具体的にはベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
ナフタレン、メチルナフタレンなど各種のものが
あるが、特にベンゼンやトルエンが好適に用いら
れる。 本発明の方法は、前述したリン酸化物とZSM
−5構造の結晶性ガロシリケートを主成分とする
触媒を用いて、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素のアルキル化あるいはトランスアルキル化
反応を行なう。このアルキル化反応とトランスア
ルキル化反応は、選定する反応条件に応じてどち
らか一方のみを進行させることも、また両反応を
同時に進行させることもできる。 上記反応のうちアルキル化反応あるいはアルキ
ル化反応とトランスアルキル化反応を同時に進行
させる場合は、反応系にアルキル化剤を加えるこ
とが必要となるが、トランスアルキル化反応のみ
を行なう場合は、アルキル化剤を加えずに反応を
進行させる。 ここで使用することのできるアルキル化剤は、
用いる原料化合物、目的生成物などにより異な
り、一義的に定めることはできないが、アルキル
化がメチル化反応の場合はメタノール、ジメチル
エーテルなどのメチル化剤、エチル化反応の場合
はエチレン、エタノールなど、プロピル化反応の
場合はプロピレン、イソプロパノールなどが好適
に用いられる。またこのアルキル化剤の使用量は
原料化合物、目的生成物あるいは他の反応条件等
により異なるが、一般的にはアルキル化剤/原料
化合物=0〜10(モル比)、好ましくは1/20〜10
(モル比)、さらに好ましくか1/5〜2(モル比)
である。 なお本発明の方法では、上述の如き触媒を用い
るため、反応系に原料化合物とアルキル化剤を加
えたときはアルキル化のみが進行しやすく、また
アルキル化剤を加えないときはトランスアルキル
化反応のみが進行しやすく、いずれの場合もどち
らから一方のみの反応を選択的に進行させること
が容易である。その結果、目的とする芳香族化合
物を極めて高い選択率にて効率よく製造すること
ができる。 本発明の方法は、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素を原料化合物として、また必要に応じ
て適当なアルキル化剤を使用し、さらに上述した
リン酸化物とZSM−5構造の結晶性ガロシリケ
ートを主成分とする触媒を用いて行なえばよく、
その他の条件は特に制限はない。一般的な条件を
示せば、反応温度350〜650℃、好ましくは400〜
600℃、反応圧力常圧〜10Kg/cm2G、重量空間速
度(WHSV)0.1〜20hr-1、好ましくは0.5〜
10hr-1である。 叙上の如き本発明の方法によれば、原料化合物
である芳香族炭化水素のアルキル化やトランスア
ルキル化が速やかに進行し、工業的に有用な芳香
族炭化水素が高収率で得られる。例えばベンゼン
を原料としてメチル化剤を用いてメチル化反応を
行なえばトルエンやキシレンが得られ、また、ト
ランスを原料としてメチル化剤を用い、メチル化
反応を行なえば、キシレン、特にパラキシレンが
高い選択率で得られる。さらに、トルエンを原料
としてこれをトランスアルキル化反応させれば、
キシレンやベンゼンが得られる。そのほか、ベン
ゼンやトルエンを原料としてエチレン等のエチル
化剤を用いてエチル化反応を行なえばエチルベン
ゼンやエチルトルエンが得られ、同じくベンゼン
を原料としてプロピレン等のプロピル化剤を用い
てプロピル化反応を行なえばクメン等が得られ
る。 本発明の方法では、触媒の形状選択性が著しい
ため、パラキシレンやパラエチルトルエン等のパ
ラ体の収率が極めて高く、90〜100%の選択率に
て得られる。 従つて、本発明の方法は、特にパラキシレン、
パラエチルトルエン等の利用価値の高い芳香族炭
化水素の工業的な製造方法として巾広くかつ有効
に利用しうるものである。 次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明す
る。 実施例 1 (1) 触媒の調製 硝酸ガリウム2.34g、濃硫酸4.42gおよびテト
ラ−n−プロピルアンモニウムブロマイド6.58g
を水62mlに溶解させた溶液A、水ガラス(J珪酸
ソーダ3号;日本化学工業(株)製)52.78gを水62
mlに溶解した溶液Bおよび塩化ナトリウム19.75
gを水30mlに溶解させた溶液Cを調製した。つい
で、溶液AおよびBを同時に溶液Cに滴下した。
得られた混合液をオートクレーブに入れて、反応
温度170℃で24時間反応させた。冷却後、オート
クレーブの内容物を過水洗し、120℃で12時間
乾燥後、さらに600℃で6時間焼成してナトリウ
ム型結晶性ガロシリケート9.6gを得た。 次に得られたガロシリケートを5倍重量の1規
定硝酸アンモニウム溶液に加え、80℃で8時間加
熱処理し、冷却後、過した。さらに固形物に加
熱、過の操作を3回繰り返した後、水洗し120
℃で16時間乾燥してアンモニウム型結晶性ガロシ
リケートを得た。得られたガロシリケートの
SiO2とGa2O3の組成比はSiO2/Ga2O3=75.5(モ
ル比)であつた。また、このガロシリケートはX
線回折により、ZSM−5構造を有するものであ
ることがわかつた。 続いて、このアンモニウム型結晶性ガロシリケ
ートに焼成後のアルミナ含量が20重量%となるよ
うにアルミナゾルを加えて成形し120℃で16時間
乾燥しさらに600℃で6時間焼成し、プロトン型
の結晶性ガロシリケートの成形物を得た。 得られた成形物2.2gを亜リン酸トリメチル25
gの中に浸漬し、8時間還流した。冷却後、ジク
ロルメタンで洗浄しさらにn−ペンタンで洗浄
し、120℃で10時間乾燥後、600℃で5時間焼成す
ることにより、リン酸化物および結晶性ガロシリ
ケートからなる触媒を得た。この触媒のリン酸化
物の含有量はP2O5として2.5重量%であつた。 (2) トルエンのメチル化反応 常圧固定床流通式反応管に上記(1)で得られたリ
ン酸化物および結晶性ガロシリケートからなる触
媒2gを充填し、反応温度500℃、WHSV2hr-1
としてトルエンとメタノールをその送入比がトル
エン/メタノール=4/1(モル比)となるよう
に供給してトルエンのメチル化反応を行なつた。
反応開始から1時間後の結果を第1表に示す。 実施例 2 (1) 触媒の調製 実施例1(1)において、亜リン酸トリメチルの含
浸処理後、900℃で2時間焼成したこと以外は実
施例1(1)と同様にしてリン酸化物および結晶性ガ
ロシリケートからなる触媒を得た。 (2) トルエンのメチル化 実施例1(2)において触媒として上記(1)で得られ
た触媒を用いたこと以外は実施例1(2)と同様にし
てトルエンのメチル化反応を行なつた。反応開始
から1時間経過後の結果を第1表に示す。
【表】 * 全キシレン中の比率を示す。
実施例 3 常圧固定床流通式反応管に実施例1(1)で得られ
たリン酸化物および結晶性ガロシリケートからな
る触媒2gを充填し、反応温度400℃,
WHSV7hr-1でトルエンとエチレンをその送入比
がトルエン/エチレン=3.8/1(モル比)となる
ように供給してトルエンのエチル化反応を行なつ
た。反応開始から1時間後の結果を第2表に示
す。 実施例 4 実施例3において、触媒として実施例2(1)で得
られたリン酸化物および結晶性ガロシリケートか
らなる触媒を用いたこと以外は実施例3と同様に
してトルエンのエチル化反応を行なつた。反応開
始から1時間後の結果を第2表に示す。
【表】 * 全エチルトルエン中の比率を示す。
実施例 5 常圧固定床流通式反応管に実施例1(1)で得られ
たリン酸化物および結晶性ガロシリケートからな
る触媒2gを充填し、反応温度400℃、
WHSV7hr-1としてベンゼンとエチレンを送入比
がベンゼン/エチレン=3.8/1(モル比)となる
よう供給して、ベンゼンのエチル化反応を行なつ
た。反応開始から1時間後の結果を第3表に示
す。
【表】 実施例 6 常圧固定床流通式反応管に実施例1(1)で得られ
たリン酸化物および結晶性ガロシリケートからな
る触媒2gを充填し反応温度500℃、
WHSV2hr-1にてトルエンを供給し、トルエンの
トランスアルキル化反応を行なつた。反応開始か
ら1時間後の結果を第4表に示す。
【表】 * 全キシレン中の比率を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リン酸化物およびZSM−5構造の結晶性ガ
    ロシリケートを主成分とする触媒の存在下に、芳
    香族炭化水素のアルキル化反応および/またはト
    ランスアルキル化反応を行なうことを特徴とする
    アルキル化および/または脱アルキル化された芳
    香族炭化水素の製造法。 2 触媒中のリン酸化物の含有量が五酸化二リン
    (P2O5)として0.1〜20重量%である特許請求の範
    囲第1項記載の製造法。 3 原料化合物としての芳香族炭化水素がトルエ
    ンあるいはベンゼンである特許請求の範囲第1項
    記載の製造法。 4 反応系にアルキル化剤を加える特許請求の範
    囲第1項記載の製造法。
JP58126893A 1983-07-14 1983-07-14 芳香族炭化水素の製造法 Granted JPS6019726A (ja)

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JPS6019726A JPS6019726A (ja) 1985-01-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110270004A1 (en) 2009-06-30 2011-11-03 Shinichiro Yanagawa Catalyst for producing monocyclic aromatic hydrocarbons, and method for producing monocyclic aromatic hydrocarbons
CN102470352B (zh) * 2009-07-29 2015-07-22 吉坤日矿日石能源株式会社 单环芳香族烃制造用催化剂及单环芳香族烃的制造方法
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JPS57158730A (en) * 1980-12-12 1982-09-30 Exxon Research Engineering Co Xylene isomerization
JPS57200218A (en) * 1981-05-20 1982-12-08 Ici Ltd Novel synthetic zeolite substance

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