JPH04316524A - アルキルビフエニル類の製造方法 - Google Patents

アルキルビフエニル類の製造方法

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JPH04316524A
JPH04316524A JP3108409A JP10840991A JPH04316524A JP H04316524 A JPH04316524 A JP H04316524A JP 3108409 A JP3108409 A JP 3108409A JP 10840991 A JP10840991 A JP 10840991A JP H04316524 A JPH04316524 A JP H04316524A
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phosphorus
zeolite
biphenyl
reaction
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Toshiyuki Enomoto
敏行 榎本
Mitsuo Matsuno
松野 光雄
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Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱媒体、感圧紙溶剤、液
晶性分子の前駆体として有用な4−および/または4,
4′−ジアルキルビフエニル類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキルビフエニル類は、熱媒体、感圧
紙溶剤等として有用であるほか、ビフエニルカルボン酸
、ヒドロキシビフエニル等の原料としても有用である。 特に、4,4′位アルキル置換体は、4,4′−ビフエ
ニルジカルボン酸、4,4′−ジヒドロキシビフエニル
等の液晶性ポリマー原料や、液晶となる分子に誘導する
ことができ、中間原料として重要である。
【0003】ビフエニルをアルキル化してアルキルビフ
エニル類を製造する方法としては、ビフエニルを塩化ア
ルミニウム等のフリーデル・クラフツ触媒の存在下にア
ルキル化する方法が知られているが、触媒の後処理、装
置の腐食、連続化が困難等の問題がある。
【0004】触媒として固体酸を用いた場合、上記の各
点に関して有利である。固体酸を用いたビフエニルのア
ルキル化に関しては以下のような方法が知られている。 特開昭56−156222号には、シリカアルミナ触媒
によるメタ、パラ体に富んだアルキルビフエニルの製造
方法が記載されている。特開昭63−122635号に
は、モルデナイト触媒によるp,p′−ジアルキルビフ
エニルの製造方法が記載されている。特開昭63−12
2636号には、フッ素化合物で処理したモルデナイト
触媒によるアルキル基置換芳香族炭化水素の製造方法が
記載されている。特開昭63−2227529号には、
SiO2/Al2O3比が10以上のゼオライトを用い
たビフエニルの選択的アルキル化法が記載されている。 特開平1−190639には、細孔径約7オングストロ
ームのゼオライト触媒を用いたイソプロピルビフエニル
類の製造方法が記載されている。しかし、上記のいずれ
の場合もジアルキルビフエニル中の4,4′位置換体の
割合が低いという欠点があった。
【0005】一方、特開平1−165531号には、S
iO2/Al2O3比を高めたモルデナイトを用いたビ
フエニルのアルキル化において、4,4′位置換体の割
合の高い生成物を得る方法についての記載がある。しか
し、この方法では、モルデナイトを脱アルミニウムする
ために高い濃度の強酸による処理が必要で、廃液の処理
、装置の腐食等、工業的見地から問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の従来方
法の問題を解決して、高選択率で4−および/または4
,4′−ジアルキルビフエニル類を製造する方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記の従来
方法の問題を解決するために鋭意研究を行うことにより
、特定の触媒の存在下に、ビフエニルまたはその誘導体
をアルキル化して4−および/または4,4′−ジアル
キルビフエニル類またはその誘導体を得ること、および
4−アルキルビフエニル類またはその誘導体をアルキル
化して4,4′−ジアルキルビフエニル類またはその誘
導体を得ることが可能であることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明はリンを含有し、かつゼ
オライト構造を有する触媒の存在下に、ビフエニル類を
アルキル化剤と反応させることを特徴とする4−および
/または4,4′−ジアルキルビフエニル類の製造方法
に関する。
【0009】またリンを含有し、かつゼオライト構造を
有する触媒の存在下に、4−アルキルビフエニル類をア
ルキル化剤と反応させることを特徴とする4,4′−ジ
アルキルビフエニル類またはその誘導体の製造方法に関
する。
【0010】本発明の原料としてビフエニル類を用いる
。好適なビフエニル類は式(1)で示す化合物である。 具体的には例えばイソプロピルビフエニル、エチルビフ
エニル、ブチルビフエニル等が挙げられる。特にビフエ
ニルが好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】[X1〜X8は水素、炭素数6以下のアル
キル基、ハロゲンまたはヒドロキシル基を示し、X1〜
X8は互に同じでも異なっていても良い。]また本発明
の原料として用いる4−アルキルビフエニル類としては
、例えばビフエニルまたはその誘導体をアルキル化させ
ることにより、4,4′−ジアルキルビフエニル類また
はその誘導体を製造する際に副生する4−アルキルビフ
エニル類が挙げられる。
【0013】4−アルキルビフエニル類としては式(2
)で示す化合物である。
【0014】
【化2】
【0015】[Rはアルキル基を示す、X1〜X8は水
素、炭素数6以下のアルキル基、ハロゲンまたはヒドロ
キシル基を示し、X1〜X8は互に同じでも異なってい
ても良い。]4,4′−ジアルキルビフエニル類として
は式(3)で示す化合物である。
【0016】
【化3】
【0017】[R1、R2はアルキル基を示し、同じで
も異なっていても良い。X1〜X8は水素、炭素数6以
下のアルキル基、ハロゲンまたはヒドロキシル基を示し
、X1〜X8は互に同じでも異なっていても良い。]本
発明においてビフエニル類あるいは4−アルキルビフエ
ニル類をアルキル化するために用いるアルキル化剤とし
てはオレフイン、脂肪族アルコール、ハロゲン化アルキ
ル、ポリアルキルベンゼンが好ましい。特にオレフイン
とポリアルキルベンゼンが好ましい。オレフインとして
はプロピレン、ブテンが好ましい。ポリアルキルベンゼ
ンとしては側鎖のアルキル基が炭素数3ないし4のもの
が好ましい。
【0018】本発明においてビフエニル類あるいは4−
アルキルビフエニル類をアルキル化するために用いる触
媒はリンを含有し、かつゼオライト構造を有する触媒で
ある。
【0019】本発明の触媒のリン源としては、任意のリ
ン化合物を用いることができる。例えばリン酸類とその
塩、リン酸化物、ハロゲン化リン、ホスフイン類が挙げ
られる。中でも、溶媒に水を用いて容易に担持できるこ
とからリン酸類とその塩が好ましい。リン酸塩としては
オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、さらに、縮合
したポリリン酸が挙げられる。これらのリン酸類は混合
して用いることができる。リン酸類の塩としてはアンモ
ニウム塩、アルカリ塩が挙げられる。特にアンモニウム
塩が好ましい。
【0020】本発明の触媒の調製に用いるゼオライトと
しては、細孔直径が5オングストローム以上の天然ゼオ
ライトおよび合成ゼオライトが好ましい。例えば、フオ
ージヤサイト、モルデナイト、エリオナイト、オフレタ
イト、L、Ω型ゼオライト、超安定化ゼオライト、ペン
タシル型ゼオライト等を挙げることができる。この中で
フオージヤサイト、モルデナイト、ペンタシル型ゼオラ
イト好ましく、特にモルデナイトが好ましい。
【0021】ゼオライトのSiO2とAL2O3のモル
比は任意である。通常、フオージヤサイトでは2〜6、
ペンタシル型ゼオライトでは30以上である。モルデナ
イトでは10〜15であるが、15〜25のもの、25
以上のものでもよい。
【0022】ゼオライトは、カチオン交換能を持ち、種
々のカチオンを持ったゼオライトが存在する。本発明に
おいてゼオライトの対カチオンはいずれのものでも使用
し得るが、通常、Naイオン、水素イオンを対カチオン
とするゼオライトが入手しやすく、この中で水素イオン
を対カチオンとするゼオライト(酸型)が好ましい。ゼ
オライトをリン変成する前に、好ましくは前処理として
空気中または窒素中で焼成を行う。好適な焼成温度はゼ
オライトによって異なるが、モルデナイト、ペンタシル
型ゼオライトでは250℃〜950℃、好ましくは50
0℃〜700℃である。フオージヤサイトでは200〜
500℃、好ましくは250〜450℃である。焼成温
度が低すぎると吸着水の影響を受け、高すぎるとゼオラ
イト構造が破壊する。
【0023】本発明においてリンを含有し、かつゼオラ
イト構造を有する触媒を調製する方法には以下のような
方法が採用できる。
【0024】(1)ゼオライトをリン変成させる方法。
【0025】(2)ゼオライト構造を構築する段階でリ
ンを共存させて合成する方法。
【0026】(1)の方法としては、任意の方法が採用
できる。これには含浸法、蒸着法が例示できる。
【0027】含浸法では、具体的には、(1)リン化合
物の溶液中にゼオライトを浸漬し、吸着させる吸着法、
(2)リン化合物の溶液中にゼオライトを浸漬し、溶媒
を蒸発除去する蒸発乾固法、(3)ゼオライトの細孔容
積と同じ体積のリン化合物の溶液をゼオライトに吸い取
らせるPore−filling法、(4)ゼオライト
を乾燥状態に保ちながらリン化合物の溶液を噴霧するS
pray法があげられる。含浸させるリン化合物の溶液
の濃度は特に制限はないが、好ましくは0.01〜20
M、特に好ましくは0.1〜15Mの範囲である。しか
し、場合により注意が必要である。たとえば、オルトリ
ン酸水溶液を用いて含浸する場合、耐酸性の低いゼオラ
イトに高濃度の溶液を接触させるとゼオライト構造が破
壊される。耐酸性の高いモルデナイト、ペンタシル型ゼ
オライトを用いる場合はオルトリン酸の好ましい濃度は
0.05〜16M、より好ましくは0.1〜15Mであ
る。濃度が低すぎると変成が効率的に行われない。
【0028】蒸着法では、蒸気圧の高いリン化合物、た
とえばハロゲン化リン、ハロゲン化ホスホリル、ホスフ
イン類などの蒸気とゼオライトを接触させることにより
リン変成を行う。
【0029】リン変成後は、ゼオライトを乾燥、焼成す
る。この焼成は前処理の焼成条件と同じでも良いし、異
なっていてもかまわない。空気中、または窒素などの不
活性ガス中で焼成することにより、リン化合物はゼオラ
イト触媒に固定化される。このことは空気中で焼成した
リン変成ゼオライトを水洗してもリン原子は残存してい
ることから明らかである。リン変成前と比べると酸強度
が低下し、酸性質の変化が起きている。しかし、この酸
性質の変化の有無は本発明の請求範囲を限定するもので
はない。
【0030】(2)の方法は、一般のゼオライトの合成
と同様に水熱合成によって行われる。この触媒は、ゼオ
ライト骨格にリンを一部同型置換した構造をもち、形式
的には(SiXAlyPz)O2(x÷y÷z=1)と
表せるシリコアルミノリン酸塩(通称SAPO)である
。その合成法、分類に関しては、J.Am.Chem.
Soc.,106、6092(1984)、およびBr
eck,D.W.著“Zeolite  Molecu
lar  Sieves”,Wiley,New  Y
ork,(1974)、第4章、特開昭59−3501
8等に詳しい記載がある。本発明の実施においては(1
)の方法あるいは(2)の方法のいずれの方法を用いて
も同等の結果が得られており、その選択は自由であるが
、一般には(1)の方法のほうが原料の入手、操作等が
容易である。
【0031】本発明においてリンの含有量は特に限定さ
れないが、触媒重量(ゼオライトとリンの合計重量)の
0.02〜8wt%が好ましく、さらに0.1〜5wt
%が好ましい。リンの含有量が8wt%より多すぎると
、触媒の表面積が減少し、転化率および4−アルキルビ
フエニル類またはその誘導体は4,4′−ジアルキルビ
フエニル類への選択率が低下する。一方、リンの含有量
が0.02wt%より少ないと4−アルキルビフエニル
類または4,4′−ジアルキルビフエニル類への選択率
向上の効果が発現しない。
【0032】本発明においてリンを含有し、かつゼオラ
イト構造を有する触媒の存在下に、ビフエニルまたはそ
の誘導体あるいは4−アルキルビフエニル類またはその
誘導体をアルキル化する反応は気相反応でも、液相反応
でもよい。
【0033】気相反応で行う場合には反応温度は140
〜400℃が好ましく、さらに、180〜350℃が好
ましい。反応圧力は特に限定されないが、常圧〜200
kg/cm2Gが好ましく、さらに、2〜150kg/
cm2Gが好ましい。
【0034】反応温度が140℃未満であると反応速度
が小さく転化率が低下する。反応温度が400℃を越え
ると異性化が著しくなり、4−および/または4,4′
−ジアルキルビフエニル類への選択率が低下する。
【0035】ビフエニル類あるいは4−アルキルビフエ
ニル類とアルキル化剤とのモル比は5/1〜1/20が
好ましく、さらに1/1〜1/10が好ましい。
【0036】液相反応で行う場合には、反応温度は13
0〜350℃が好ましく、さらに、170〜300℃が
好ましい。反応圧力は特に限定されないが、常圧〜20
0kg/cm2Gが好ましく、さらに、2〜150kg
/cm2Gが好ましい。
【0037】反応温度が130℃未満であると反応速度
が小さく転化率が低下する。反応温度が350℃を越え
ると異性化が著しくなり、4−および/または4,4′
−ジアルキルビフエニル類への選択率が低下する。
【0038】ビフエニル類あるいは4−アルキルビフエ
ニル類とアルキル化剤とのモル比は5/1〜1/20が
好ましく、さらに1/1〜1/10が好ましい。なお、
反応系に希釈剤を添加してもよい。
【0039】希釈剤としてはデカリン、n−デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカン等が挙げられる。
【0040】反応形式は流通式、バッチ式のいずれでも
行うことができる。いずれの方式も触媒と生成物の分離
は容易である。
【0041】本発明において得られた反応生成物は蒸留
等により分離精製することができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
方法を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定
されるものではない。
【0043】実施例1(触媒の調製) 東ソー製ハイシリカゼオライトHSZ650HOA(酸
型モルデナイト、SiO2/Al2O3=23)を空気
中2h、700℃焼成した後、2M  H3PO4中で
2h還流した(吸着法)。ロ過、水洗、120℃で乾燥
後、空気中2h  700℃で焼成して触媒を調製した
。表1にX線マイクロ分析(EPMA)の測定結果を示
す。触媒中にリンが含有されており、一方、SiO2/
Al2O3比は変化していない。この触媒を90℃  
2h水中で撹拌してもリンの含量は変化しなかった。図
1に粉末X線回折の結果を示す。この回折角2θの値は
モルデナイトの値とほとんど一致しており、リン変成後
の触媒は主にモルデナイト結晶構造をとっている。また
、図2にピリジンによる昇温脱離(TPD)の結果を示
す。リン変成により酸強度、酸量が減少しており、原料
のモルデナイトとは異なる触媒となっていることがわか
る。
【0044】実施例2(触媒の調製) 2M  H3PO4の代わりに0.33M  H3PO
4を用いたほかは実施例1と同様に触媒を調製した。表
1に結果を示す。
【0045】実施例3(触媒の調製) 東ソー製ハイシリカゼオライトHSZ620HOA(酸
型モルデナイト、SiO2/Al2O3=15)を用い
たほかは実施例1と同様に触媒を調製した。表1に結果
を示す。
【0046】実施例4(触媒の調製) ノートン製ゼオロン900H(酸型モルデナイト、Si
O2/Al2O3=12)を用いたほかは実施例1と同
様に触媒を調製した。表1に結果を示す。
【0047】実施例5(触媒の調製) 85%H3PO4  2.2gをH2O  20mlに
希釈し、空気中2h  700℃で焼成したHSZ65
0HOA  15gに含浸した(Pore−filli
ng法)。120℃で乾燥後、空気中2h  700℃
焼成して触媒を調製した。表1に結果を示す。 実施例6〜10 内容量900mlのオートクレーブにビフエニル77.
1g(0.5mol)、デカリン200mlと実施例1
〜5で調製した触媒をそれぞれ10g仕込んだ。プロピ
レン42g(1mol)を注入後、250℃、3.5h
撹拌しながら反応させ、生成物をガスクロマトグラフイ
ーで分析した。 結果を表2に示す。
【0048】実施例11 特開昭59−35018の方法に従って、SAPO−3
7を調製した。85%H3PO4  9.2gとH2O
  5.8gの混合溶液にプソイドベーマイト5.5g
を加え、撹拌し、さらに40%テトラ−n−プロピルア
ンモニウムハイドライド水溶液41gに分散したシリカ
1.0gを加え、撹拌した。これをオートクレーブ中2
00℃24h加熱した。生成物を遠心分離、水洗、乾燥
後、500℃  2h焼成した。
【0049】この触媒3gとビフエニル23.1g(0
.15mol)、デカリン60mlを内容量300ml
のオートクレーブに仕込み、プロピレン12.6g(0
.3mol)を注入し250℃、3.5h撹拌しながら
反応させ、生成物をガスクロマトグラフイーで分析した
。結果を表2に示す。
【0050】実施例12 内容量300mlのオートクレーブに、p−イソプロピ
ルビフエニル29.3g(0.15mol)、デカリン
60mlと実施例1で調製した触媒3gを仕込んだ。プ
ロピレン6.3g(0.15mol)を注入後、250
℃、3.5h撹拌しながら反応させ、生成物をガスクロ
マトグラフイーで分析した。その組成を表3に示す。
【0051】比較例1 触媒として空気中2h  700℃焼成したHSZ65
0HOAを用いたほかは実施例6と同様に反応させた。 結果を表2に示す。また、図2にピリジンによるTPD
の結果を示す。
【0052】比較例2 触媒として空気中2h  700℃焼成したHSZ62
0HOAを用いたほかは実施例6と同様に反応させた。 結果を表2に示す。
【0053】比較例3 触媒として空気中2h  700℃焼成したゼオロン9
00Hを用いたほかは、実施例6と同様に反応させた。 結果を表2に示す。
【0054】比較例4 実施例1で調製した触媒の代りに空気中2h  700
℃焼成したHSZ650HOAを用いたほかは実施例1
2と同様に反応させた。生成物の組成を表3に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【発明の効果】本発明はリンを含有し、かつゼオライト
構造を有する触媒の存在下に、ビフエニル類またはその
誘導体あるいは4−アルキルビフエニル類またはその誘
導体をアルキル化剤と反応させることにより、高選択率
で4−および/または4,4′−ジアルキルビフエニル
類を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で調製した触媒の粉末X線回折パター
ンを示す。
【図2】実施例1および比較例1の触媒のピリジンによ
るTPDの結果を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  リンを含有し、かつゼオライト構造を
    有する触媒の存在下に、ビフエニルまたはその誘導体を
    アルキル化剤と反応させることを特徴とする4−および
    /または4,4′−ジアルキルビフエニル類の製造方法
  2. 【請求項2】  リンを含有し、かつゼオライト構造を
    有する触媒の存在下に、4−アルキルビフエニル類をア
    ルキル化剤と反応させることを特徴とする4,4′−ジ
    アルキルビフエニル類の製造方法。
JP3108409A 1991-04-12 1991-04-12 アルキルビフエニル類の製造方法 Pending JPH04316524A (ja)

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