JPH0342088Y2 - - Google Patents

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JPH0342088Y2
JPH0342088Y2 JP7934385U JP7934385U JPH0342088Y2 JP H0342088 Y2 JPH0342088 Y2 JP H0342088Y2 JP 7934385 U JP7934385 U JP 7934385U JP 7934385 U JP7934385 U JP 7934385U JP H0342088 Y2 JPH0342088 Y2 JP H0342088Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は橋梁などの構造物に用いられ、該構造
物を構成する橋桁などの上部構造の温度変化によ
る伸縮をすべりによつて許容する可動支承の改良
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、橋梁などの構造物に用いられて上部構造
の温度変化による伸縮をすべりによつて許容せし
める可動支承は、第7図に示すように下部構造B
上に固定されたベースプレート1と上面に鍋状凹
部2を有し、かつ該鍋状凹部2を挟む橋軸直角方
向の両端に突起3,3を有する下沓4と該下沓4
の鍋状凹部2に配されたゴム弾性体5と一方の面
にすべり材6を嵌着した支圧板7とからなる可動
部材8と上部構造Gに固定され、該可動部材8の
すべり材6と摺接する上沓9とから構成されてい
る。
ここで、ベースプレート1は該ベースプレート
1に設けられた貫通孔物10を該下部構造B上に
一端を突出させて埋設固定されたアンカーボルト
11,11に嵌挿し、該アンカーボルト11,1
1にナツト12,12を螺合することによつて下
部構造B上に固定され、該ベースプレート1上に
は鍋状凹部2内に可動部材8を収納した下沓4が
溶接により固定され、該下沓4上には下面が可動
部材のすべり材6と摺接し、かつ突起3,3で案
内された上沓9が載置され、上沓9は該上沓9に
直接螺着したアンカーボルト13,13をもつて
上部構造Gに固定されている。
このように構成された可動支承は上部構造Gを
下部構造B上で支持し、該上部構造Gの温度変化
による伸縮は上沓9と可動部材のすべり材6との
摺接で許容し、上部構造Gに作用する荷重によつ
て生ずる該上部構造Gのたわみなどの変位は、ゴ
ム弾性体5の弾性変形で許容するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このように構成された可動支承
おいて、ベースプレートに設けられた貫通孔は、
該ベースプレートの下部構造上への設置を容易に
するために、アンカーボルトの径よりも大きく形
成されているため、該ベースプレートの貫通孔を
アンカーボルトに嵌挿した際、該アンカーボルト
と貫通孔との間に微小な隙間が生じ、可動支承に
作用する水平方向の力を均等に支持するように設
計されたアンカーボルトが、該隙間の設置時の不
揃いにより、該水平方向の力を均等に支持できず
水平方向の力が特定のアンカーボルトに集中して
当該アンカーボルトを損傷させるという問題があ
り、損傷したアンカーボルトの交換は下部構造の
修復作業まで作業範囲が及ぶため、その修復費用
が膨大となるなどの問題を誘発する。
また、上沓を案内する下沓の突起が橋軸直角方
向に作用する力で該上沓と衝突して損傷するとい
う問題があり、該下沓の損傷は下沓全体を繁雑な
作業を行つて交換しなければならない問題を誘発
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述の問題点を解決するため、以下の
手段を採るものである。
すなわち、下部構造上に固定されたベースプレ
ートと上部構造に固定された上沓と該上沓とベー
スプレートとの間に配され、該上部構造の変位を
許容する可動部材を備えた下沓とからなる可動支
承において、ベースプレートには大径部と該大径
部と段部をもつて縮径した小径部とからなる段付
き孔が形成されており、該ベースプレートは下部
構造上に該下部構造に一端を突出させて埋設固定
され、かつ突出端面にネジ孔を有するアンカーバ
ーの突出端部に該大径部を嵌合させるとともに該
小径部に嵌挿され、そのネジ部が該アンカーバー
のネジ穴に螺合せしめられた固定ボルトによつて
固定されており、上沓には橋軸直角方向の下面両
端に橋軸方向に沿つて垂下するガイド部が設けら
れており、該上沓が該ガイド部において上部構造
に固着手段によつて固定されており、該上沓とベ
ースプレートとの間には上面に鍋状凹部を備えた
下沓が、その橋軸直角方向の面を前記ガイド部と
相対向させて該ベースプレート上に固定されてお
り、該下沓の鍋状凹部には上沓と摺接して上部構
造の変位を許容する可動部材を収納せしめた構成
を採るものである。
〔作用〕
可動支承に作用する水平方向の力が、下部構造
とベースプレート間においてはベースプレートに
設けられた段付き孔に密に嵌合されたアンカーバ
ーが当該水平力を各アンカーバーに均等に分配し
て支持し、下沓と上沓間においては該上沓のガイ
ド部と下沓とで当該水平力を支持する。
上部構造の伸縮に対しては、ガイド部に案内さ
れた上沓と可動部材のすべり材よつて円滑に許容
される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面において詳細に説
明する。
20は下部構造Bに配されたベースプレート
で、該ベースプレート20は大径部21と該大径
部21と平面状もしくはテーパー状の段部22を
もつて縮径する小径部23とからなる段付き孔2
4,24が形成されている。
25,25は下部構造Bに一端を突出させて埋
設固定されたアンカーバーで、該アンカーバー2
5はその突出端の端面にネジ孔26が設けられて
いる。
そして、該アンカーバー25はネジ孔26が設
けられた端部をベースプレート20の段付き孔の
大径部21に嵌合し、そのネジ孔26に段付き孔
の小径部23から嵌挿した固定ボルト27をその
ネジ部28をもつて螺合することにより、ベース
プレート20を下部構造Bに固定するものであ
る。
29は上面に鍋状凹部30が設けられた方形状
の下沓である。
31,31は該下沓29の橋軸直角方向の両外
側面に設けられた凹部32,32嵌着して配され
たすべり材で、該すべり材31は後述する上沓の
ガイド部と摺接して上部構造Gの伸縮を円滑に案
内するようにするもので、該上部構造Gの伸縮量
が小さい、たとえば単純桁などに用いる時は省略
することができるものである。
33は下沓の鍋状凹部30に収納された可動部
材で、該可動部材33はゴム弾性体34と一方の
面にすべり材35が嵌着された支圧板36とから
構成され、鍋状凹部30にゴム弾性体34を支圧
板36で押圧し、該支圧板36に嵌着したすべり
材35が該鍋状凹部30から突出するように収納
されている。
37は下沓29に配された可動部材のすべり材
35に下面を摺接して上部構造Gに配された上沓
で、該上沓37には橋軸直角方向の下面両端に橋
軸方向に沿つて形成された凹溝38,38と、該
凹溝38と反対側の面に大径部39と該大径部3
9と平面状もしくはテーパー状の段部40をもつ
て縮径し、凹溝38に開口する小径部41とから
なる段付き孔42とが形成されている。
43は上沓の下面に垂下して配されたガイド部
44を構成するガイド片で、該ガイド片43は該
上沓の凹溝38に下沓29の橋軸直角方向の面と
相対向するように嵌合せしめられる。
45は該ガイド片43に設けられた貫通孔で、
該貫通孔45は段付き孔の小径部41と合致する
位置に形成されている。
46,46は該上沓37を上部構造Gに固定す
る固着手段で、該固着手段46は上部構造Gに該
上部構造Gの下面から一端を突出させて埋設固定
され、その突出端の端面にネジ孔47が設けられ
たアンカーバー48と該ネジ孔47に螺合する固
定ボルト49とからなる。そして、該固着手段4
6による上沓37の上部構造Gへの固定は、アン
カーバー48のネジ孔47が設けられた端部を上
沓37の段付き孔の大径部39に嵌合し、該ネジ
孔47に固定ボルト49を凹溝38に嵌合せしめ
たガイド部44をなすガイド片の貫通孔45およ
び段付き孔の小径部41から嵌挿して、そのネジ
部50を螺合することにより、ガイド片43を上
沓37に固定し、かつ該上沓37を上部構造Gに
固定するものである。
第3図から第6図は、他の実施例の可動支承を
示すものである。詳述すれば、第3図の実施例は
他の可動部材33′をもつた可動支承を示すもの
で、該態様は下沓の鍋状凹部30を曲面状に形成
し、可動部材33′を上沓37と摺接する面を平
面51に、下沓の鍋状凹部30に収納される面を
曲面52に形成したもので、該可動部材33′は
摺動特性にすぐれる軸受材料で一体に形成された
ものである。
そして、該可動部材33′は上部構造Gの伸縮
を上沓37と平面51の摺接で、たわみを下沓の
鍋状凹部30と曲面52の摺接でそれぞれ許容せ
しめるものである。
第4図の実施例は、上沓37に形成されたガイ
ド部44を構成するガイド片43を上沓37に固
定ボルト49に加えて、該ガイド片43に貫通孔
45′と上沓にネジ孔53を形成し、これにセツ
トボルト54,54を用いて固定した態様の可動
支承を示すもので、該態様を採ることによりガイ
ド片43の上沓37への固定をより強固にできる
ものである。
第5図の実施例は、ガイド部44を構成するガ
イド片43を上沓37と一体に形成せしめるとと
もに段付き孔の小径部41をガイド片43まで設
け、該小径部41に固定ボルト49を配した態様
の可動支承を示すもので、該態様を採ることによ
り上沓37と別体に製作するものに比し、設置作
業を簡易にできるものである。
第6図の実施例は、鋼製の上部構造Gに可動支
承を設置した態様を示すもので、該態様において
は上沓37に段付き孔42の小径部41のみを形
成し、該上沓37を直接上部構造Gに固着手段4
6として固定ボルト49とナツト55を用いて固
定せしめたものである。
以上述べた実施例においては、上部構造Gの伸
縮を円滑に案内するため、下沓29の外側面に上
沓37に形成したガイド部44と摺接するすべり
材31を該下沓29に凹部32を設けて配する態
様を示したが、該すべり材31は前述したように
該上部構造Gの伸縮量が小さい構造物に適用する
時は省略でき、またすべり材31を配する場合に
おいても下沓29に配することなく、ガイド部4
4に同様に凹部を設けて配し、該すべり材31が
下沓29の外側面と摺接する態様してもよいもの
である。
〔考案の効果〕
本考案は上述の構成を採ることにより、 (1) アンカーバーをベースプレートの段付き孔に
密に嵌合するため、可動支承に作用する水平方
向の力を該アンカーバーで均等に分配支持で
き、その損傷を防止できる。
(2) 固定ボルトに水平方向の力が作用しないた
め、該固定ボルトの損傷を防止でき、その固定
および取り外しを容易に行なえる。
(3) ガイド部の損傷による交換およびコンクリー
トよりなく上部構造にはいされた上沓の交換
が、従来のものに比して容易に行なえる。
(4) 上沓にガイド部を形成することにより、下沓
の交換を要するような損傷を防止できる。
などの実用上多大な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の可動支承を示す一部縦断正
面図、第2図は、その一部縦断側面図、第3図か
ら第6図は、他の実施例の可動支承を示す一部縦
断正面および部分図、第7図は、従来の可動支承
を示す一部縦断正面図である。 20……ベースプレート、21……大径部、2
2……段部、23……小径部、24……段付き
孔、25……アンカーバー、26……ネジ孔、2
7……固定ボルト、29……下沓、30……鍋状
凹部、31……すべり材、33,33′……可動
部材、37……上沓、43……ガイド片、44…
…ガイド部、46……固着手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 下部構造上に固定されたベースプレートと上
    部構造に固定された上沓と該上沓とベースプレ
    ートとの間に配され、該上部構造の変位を許容
    する可動部材を備えた下沓とからなる可動支承
    において、ベースプレートには大径部と該大径
    部と段部をもつて縮径した小径部とからなる段
    付き孔が形成されており、該ベースプレートは
    下部構造上に該下部構造に一端を突出させて埋
    設固定され、かつ突出端面にネジ孔を有するア
    ンカーバーの突出端部に該大径部を嵌合させる
    とともに該小径部に嵌挿され、そのネジ部が該
    アンカーバーのネジ孔に螺合せしめられた固定
    ボルトによつて固定されており、上沓には橋軸
    直角方向の下面両端に橋軸方向に沿つて垂下す
    るガイド部が設けられており、該上沓は該ガイ
    ド部において上部構造に固着手段によつて固定
    されており、該上沓とベースプレートとの間に
    は上面に鍋状凹部を設けた下沓が、その橋軸直
    角方向の面を前記ガイド部と相対向させて該ベ
    ースプレート上に固定されており、該下沓の鍋
    状凹部には上沓と摺接して上部構造の変位を許
    容する可動部材が収納されていることを特徴と
    する可動支承。 2 下沓の橋軸直角方向の面とガイド部との間に
    は、すべり材が配されていることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1)項記載の可動支
    承。
JP7934385U 1985-05-29 1985-05-29 Expired JPH0342088Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000018234A1 (en) * 1998-09-29 2000-04-06 Board Of Regents, The University Of Texas System Thiazolidenediones alone or in combination with other therapeutic agents for tumor therapy

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JP5334635B2 (ja) * 2009-03-13 2013-11-06 株式会社美和テック 支承固定構造
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