JP5232087B2 - まくら木及びまくら木の製造方法 - Google Patents
まくら木及びまくら木の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5232087B2 JP5232087B2 JP2009151985A JP2009151985A JP5232087B2 JP 5232087 B2 JP5232087 B2 JP 5232087B2 JP 2009151985 A JP2009151985 A JP 2009151985A JP 2009151985 A JP2009151985 A JP 2009151985A JP 5232087 B2 JP5232087 B2 JP 5232087B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeper
- embedded plug
- plug
- embedded
- accommodation space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
Description
まくら木とタイプレートは、ボルト等により締結されており、まくら木にはめねじを有した埋込栓を埋設することが知られている。
特許文献1には、めねじを有した埋込栓と一体化された合成まくら木が開示されている。
また、埋込栓の筒部の他端がまくら木の段部に当接するように、収容空間に収容されているため、樹脂を流し込んだ際に、樹脂がボルト用孔に流れ込むことを防止すると共に、固定剤が位置決め部材に接触することを防止できる。すなわち、固定剤が位置決め部材に接触し、固定剤が固まった後、位置決め部材が固定されて抜けなくなることを防止する。
さらに、埋込栓の筒部の他端がまくら木の段部に当接することにより、埋込栓が収容空間から抜け出ることがなく、非常に強固なレールの抜止め構造となる。すなわち、列車からボルト等を介して埋込栓が横圧力及びふく進力を受けても、埋込栓が段部に当接しているため、埋込栓がまくら木内から抜け出る心配はない。
なお、位置決め部材によって、埋込栓がまくら木内に収まることにより、埋込栓がまくら木の上面から突出する事態が生ずることがなく、従来のように、埋込栓の突出した部位を削り取る必要がない。よって、作業性が良い。
また、埋込栓の突出部が収容空間から離間していることにより、埋込栓と収容空間の壁の間への固定剤の充填を確実に行うことができる。
よって、埋込栓をまくら木内に強固に固着させることができ、埋込栓の引抜抵抗力を大きくできる。
そして、位置決め部材を埋込栓のめねじに螺合させた状態で、固定剤を収容空間及び凹部に充填することにより、まくら木内における埋込栓の埋設位置の精度を高くすることが可能となる。
また、前記ボルト用孔と、収容空間と、凹部とを、各々同心状にすることにより、まくら木の穿孔加工が容易となる。つまり、製造現場において、作業性が良い。
また、本発明のまくら木では、突出部が凹部内の収容空間から離間した位置に配置され、収容空間を仕切る壁と埋込栓の間と、凹部内には固定剤が充填されていることにより、埋込栓はまくら木内に強固に固着し、埋込栓の引抜抵抗力は大きい。
さらに、前記ボルト用孔と、収容空間と、凹部とを、同心状にすることにより、まくら木の穿孔加工が容易となる。つまり、製造現場において、作業性が良い。
なお、本発明において、まくら木の上下方向について、まくら木を軌道に設置した状態でレールが載置される側が上面であり、その反対面が下面である。
また、ボルト用孔11の深さは、後述する位置決め治具40の座金部43が上面30に当接して、位置決め治具40でまくら木本体2に対するボルト用孔11の芯方向の、埋込栓3の位置決めができるような寸法である。
すなわち、位置決め治具40の頭部41(座金部43)がまくら木本体2の上面30に当接すると、位置決め治具40は、まくら木本体2に対してボルト用孔11の芯方向及び芯方向と直交する方向の移動が規制される。よって、位置決め治具40のおねじ44と螺合するめねじ5を備えた埋込栓3は、まくら木本体2内で位置決めされる。
第2工程では、図4に示すように、まくら木本体2の下面31側から、ボルト用孔11と同心状に、埋込栓3の筒部7(図11)の径より大きい孔50を、ボルト用孔11と繋がる深さまで開ける。この結果、埋込栓当接段部16が形成される。
ここで、孔50のうち鍔部用孔13の部位を除いた部分が、埋込栓用孔12(収容空間)を構成する。よって、ボルト用孔11と、埋込栓用孔12と、鍔部用孔13が、各々同心状に連通することによって、貫通孔10が形成される。
なお、埋込栓用孔12(収容空間)は、埋込栓係止壁35(収容空間を仕切る壁)で仕切られた空間である。
以上で、まくら木本体2の加工は終了し、次に貫通孔10に埋込栓3を配置し、固定する手順を説明する。
埋込栓3の筒部7の外径は、まくら木本体2のボルト用孔11の径より大きく、埋込栓用孔12(収容空間)の径より小さい。
筒部7の外側には、複数箇所に環状の凸部6が設けられている。このことにより、樹脂20(固定剤)が埋込栓3に固着する面積(表面積)を大きくすることができる。
なお、筒部7の外側に凸部6の代わりに凹部を設けたり、凸部6と凹部の両方を設けてもよい。
また、鍔部4は平面視(すなわち貫通孔10方向から見て)で長方形を成し、埋込栓用孔12(収容空間)に挿通できない形状及び/又は大きさであり、鍔部用孔13(凹部)よりは小さい。
ここで鍔部用孔13は、鍔部4よりも一回り大きい長孔状に形成され、鍔部4が収容可能である。すなわち、鍔部4の長辺は、鍔部用孔13の長手方向の長さよりも短く、短手方向の長さよりも長い。
このように鍔部4を構成すると、埋込栓3と位置決め治具40を螺合する際に、位置決め治具40の頭部41を回転させても埋込栓3は追従して回転しない。
よって、埋込栓3側を支持しなくても、位置決め治具40を回転させるだけで、位置決め治具40と埋込栓3を一体固着できる。
すなわち、詳しくは後述するが、埋込栓3の開口側の端部である上端部8が、埋込栓当接段部16と隙間無く当接するまで挿入する。
すなわち、位置決め治具40は、おねじ44がボルト用孔11を通過して埋込栓用孔12内に配置され、さらに、ストレート部45がボルト用孔11に嵌って径方向の移動が規制される。
第5工程では、図7に示すように、まくら木本体2の上面30側のボルト用孔11から位置決め治具40を挿入し、位置決め治具40のおねじ44と、埋込栓3のめねじ5を螺合させる。
すなわち、埋込栓3の上端部8が、埋込栓当接段部16に隙間無く当接し、且つ、位置決め治具40の座金部43が上面30に当接するまで、位置決め治具40のおねじ44と埋込栓3のめねじ5を螺合させる。
また、位置決め治具40のストレート部45の径が、ボルト用孔11の径と略同一であるため、位置決め治具40は、しっかりとボルト用孔11に固定される。
すなわち、まくら木本体2に対して、位置決め治具40による埋込栓3の位置決め精度が高くなり、まくら木本体2内の所定の位置で埋込栓3が固定される。
その結果、位置決め治具40に締結された埋込栓3の筒部7は、埋込栓用孔12の略中央に配置される。つまり、まくら木本体2において、埋込栓3が適切に埋設される。
すなわち、埋込栓3(筒部7)と埋込栓用孔12の間に形成された隙間は、鍔部用孔13と連通している。
樹脂20は、埋込栓3の鍔部4の周囲に流れ込み、さらに、埋込栓3の筒部7と埋込栓係止壁35(収容空間の壁)の間にも流れ込む。
従って、前述のように、鍔部用凹部13から樹脂20を入れた場合、樹脂20は、「埋込栓3の筒部7と埋込栓用孔12の間」には満たされるが、「ボルト用孔11」へ漏れ出ることがない。
第7工程では、図9に示すように、樹脂20が固まった後、位置決め治具40を取り外す。まくら木本体2の上面30側のボルト用孔11に、キャップ22を嵌め、据付現場でレールを固定するまでの間、異物の侵入を阻止するのが好ましい。
また、埋込栓3の鍔部4(突出部)が埋込栓用孔12(収容空間)から離間していることにより、埋込栓3と埋込栓係止壁35(収容空間の壁)の間への樹脂20(固定剤)の充填を確実に行うことができる。
よって、埋込栓3をまくら木1(まくら木本体2)内に強固に固着させることができ、埋込栓3の引抜抵抗力を大きくできる。
よって、埋込栓3の周囲に、均等に、樹脂20(固定剤)を充填することが可能となり、強固に埋込栓3をまくら木1(まくら木本体2)内に固着することが可能となる。
このことにより、埋込栓3が埋込栓用孔12(収容空間)から、より抜けにくい構造となる。すなわち、埋込栓3が列車(図示せず)から横圧力及びふく進力を受けても、埋込栓当接段部16(段部)に、埋込栓3の上端部8が当接しているため、埋込栓3がまくら木本体2内から抜け出ることがなく、非常に強固なレールの抜止め構造となる。
発泡樹脂の種類としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化樹脂であって硬質のものが好適に使用される。
2 まくら木本体
3 埋込栓
4 鍔部(突出部)
5 めねじ
6 凸部
7 筒部
8 上端部
10 貫通孔
11 ボルト用孔
12 埋込栓用孔(収容空間)
13 鍔部用孔(凹部)
16 埋込栓当接段部(段部)
20 樹脂(固定剤)
22 キャップ
30 上面
31 下面
35 埋込栓係止壁
40 位置決め治具(位置決め部材)
50 孔
Claims (8)
- まくら木に埋込栓を埋設し、前記埋込栓にボルトを螺合してレールをまくら木に固定するまくら木の製造方法であって、
前記埋込栓は、めねじを有する筒部と、筒部の一端に形成された突出部と、を有し、
まくら木に、上面側に開口するボルト用孔と、ボルト用孔から段部をもって拡径状となる収容空間と、前記収容空間に連続し下面側に開口する凹部と、を形成し、
前記埋込栓の筒部を、その他端が前記まくら木の段部に当接するように、収容空間に収容し、
埋込栓のめねじに螺合する位置決め部材で、前記突出部を収容空間から離間させた状態で埋込栓をまくら木内に位置固定し、
前記収容空間及び凹部に固定剤を充填することを特徴とするまくら木の製造方法。 - 前記ボルト用孔に位置決め部材を挿通し、且つ、埋込栓のめねじに螺合させた状態で、固定剤を収容空間及び凹部に充填することを特徴とする請求項1に記載のまくら木の製造方法。
- 前記ボルト用孔と、収容空間と、凹部とを、各々同心状の円柱形の空間に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木の製造方法。
- 埋込栓の外側表面に凹部及び/又は凸部を設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のまくら木の製造方法。
- 請求項1〜4に記載のまくら木の製造方法で製造することを特徴とするまくら木。
- まくら木に埋込栓が埋設されて、且つ、前記埋込栓にボルトが螺合してレールをまくら木に固定するまくら木であって、
前記埋込栓は、めねじを有する筒部と、筒部の一端に形成された突出部と、を有し、
まくら木には、上面側に開口するボルト用孔と、ボルト用孔から段部をもって拡径状となる収容空間と、前記収容空間に連続し下面側に開口する凹部と、が設けてあり、
前記埋込栓の筒部が、その他端が前記まくら木の段部に当接するように、収容空間に収容され、
突出部が凹部内の収容空間から離間した位置に配置され、
収容空間を仕切る壁と埋込栓の間と、凹部内には固定剤が充填されていることを特徴とするまくら木。 - 前記ボルト用孔と、収容空間と、凹部は、各々同心状の円柱形の空間であることを特徴とする請求項6に記載のまくら木。
- 埋込栓の外側表面に凹部及び/又は凸部を設けたことを特徴とする請求項6又は7に記載のまくら木。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009151985A JP5232087B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | まくら木及びまくら木の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009151985A JP5232087B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | まくら木及びまくら木の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011006938A JP2011006938A (ja) | 2011-01-13 |
JP5232087B2 true JP5232087B2 (ja) | 2013-07-10 |
Family
ID=43563881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009151985A Active JP5232087B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | まくら木及びまくら木の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5232087B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6832239B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2021-02-24 | 積水化学工業株式会社 | マクラギの製造方法 |
CN108221506B (zh) * | 2018-02-27 | 2024-01-05 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种可减少道床伤损且易安装的直埋式扣件系统 |
JP7431571B2 (ja) * | 2019-12-18 | 2024-02-15 | 積水化学工業株式会社 | 埋込栓付きまくらぎ及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6098610U (ja) * | 1983-12-09 | 1985-07-05 | 上田 勝 | 雌ねじ付き筒体の固定装置 |
JPS60220214A (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-02 | 日本鋼弦コンクリ−ト株式会社 | コンクリ−ト部材におけるアンカ−ナツトの埋設方法 |
JPH0342088Y2 (ja) * | 1985-05-29 | 1991-09-04 |
-
2009
- 2009-06-26 JP JP2009151985A patent/JP5232087B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011006938A (ja) | 2011-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6198576B2 (ja) | 接合構造 | |
JP5232087B2 (ja) | まくら木及びまくら木の製造方法 | |
KR100885865B1 (ko) | 경량체가 일체로 조립된 중공슬래브용 거푸집, 이를 이용한중공 슬래브의 시공방법 및 그 방법에 의해 시공되는 중공슬래브 | |
CZ292246B6 (cs) | Kotevní pouzdro a způsob jeho uložení | |
JP2008163599A (ja) | 橋梁における主桁の引き留め構造 | |
KR101054668B1 (ko) | 접착제 유출방지 캡이 구비된 케미컬 앵커 | |
KR101019588B1 (ko) | 중공슬래브용 부력방지장치 | |
KR101600679B1 (ko) | 전단 소켓 앵커 | |
KR20150049172A (ko) | 원위치에서 수직 인발이 가능한 석션 파일 앵커 시공방법 | |
JP2005290844A (ja) | まくら木、まくら木の製造方法及びまくら木の補修方法 | |
JP6313504B1 (ja) | 埋設異種管を有する樹脂管とその製造方法、および埋設異種管を有する樹脂管を用いる管更正方法 | |
RU2009149100A (ru) | Бетонная шпала | |
JP2002194737A (ja) | コンクリート杭及びその接続用ニップル | |
KR101809820B1 (ko) | 콘크리트 도상의 철근 절연 장치 | |
JP2021042530A (ja) | 埋込み栓、マクラギ及びマクラギの製造方法 | |
JP6501479B2 (ja) | 防水シート敷設方法 | |
JP4682383B2 (ja) | 合成まくらぎ及びその成形方法 | |
JP3122689U (ja) | レール締結装置 | |
JP2010138663A (ja) | 浮上がり防止付マンホール | |
JP3685995B2 (ja) | 合成枕木、その合成枕木を有するレール支持装置および前記合成枕木の製造方法 | |
KR200442085Y1 (ko) | 옹벽 시공용 지압 너트 | |
JP2007120044A (ja) | まくら木 | |
JP2011026879A (ja) | 既製コンクリート杭のせん断耐力強化方法 | |
KR20200127345A (ko) | 바이블록 철도 침목용 나선형 매립전 고정장치 | |
CN113789850B (zh) | 一种抗剪结构的制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130228 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130322 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5232087 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |