JPH0341397B2 - - Google Patents

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JPH0341397B2
JPH0341397B2 JP5942685A JP5942685A JPH0341397B2 JP H0341397 B2 JPH0341397 B2 JP H0341397B2 JP 5942685 A JP5942685 A JP 5942685A JP 5942685 A JP5942685 A JP 5942685A JP H0341397 B2 JPH0341397 B2 JP H0341397B2
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rail
cargo
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JP5942685A
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は倉内荷役装置に係り、特に倉内に搬入
された貨物を所望場所に運んで積上げたり或は積
替えたりするための倉内荷役装置に関する。
[従来の技術] 冷凍貨物等を輸送する貨物船は、一般に船倉内
に天井クレーン等の荷役装置を備えている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、船倉内には通常支柱等が整然とでは
あるが林立しているため、一台の天井クレーンに
より船倉内の全範囲の荷役を行うということは困
難であつた。
このため、従来では船倉内に比較的小さな天井
クレーンを支柱等と干渉しない範囲内で多数設置
することにより、船倉内の全範囲の荷役を行うよ
うにしていたものであるが、荷役装置の占有体積
が大きくなり、それだけ貨物の積付量が制限され
る欠点があつた。
特に、船倉内がデツキを介して複数階に仕切ら
れている場合、各階に天井クレーンを設置するこ
とは、コスト及び重量の増大を招いて好ましくな
い。
[発明の目的] 本発明は上記従来技術の欠点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的は船倉等の倉内の支柱
と干渉せずに一台で倉内の各階全範囲の荷役を行
うことができ、荷役装置の占有体積を減らして積
付量を大幅に増大させることができる低コストで
重量のかからない倉内荷役装置を提供することに
ある。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、高さ方向
に複数に仕切られた船倉等の倉内の各天井に、高
さ方向に連通する夫々の開口部を挟んで倉内の長
手方向に沿つて架設された走行レールと、該走行
レールの上記開口部間に掛渡されると共に上記開
口部を通して昇降自在に設けられた各階共通の連
結レールと、該連結レールと上記走行レールとに
渡つて走行自在に支持された走行フレームと、該
走行フレームにこれより倉内の幅方向両方向へ出
没自在に設けられたスライドフレームと、該スラ
イドフレームに横行自在に支持された横行トロリ
と、該横行トロリに旋回自在に設けられた荷物昇
降装置と、上記連結レールを各階の走行レールに
位置決めするためのレール位置決め装置と、該レ
ール位置決め装置により位置決めされた連結レー
ルを走行レール上に固定するレール固定装置とか
ら構成されている。
[実施例] 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
第1図〜第3図において、1は貨物船の船倉で
あり、貨物船はこのような船倉1を船長方向に複
数有している。また、船倉1内は果物等を柔かい
荷物でも潰さずに荷積みできるよう高さ方向に中
間デツキ2,3を介して複数階(3階)に仕切ら
れており、船倉1の最外側を覆うアツパーデツキ
4及び上記中間デツキ2,3には高さ方向に連通
する開口部であるハツチ口5,6,7が夫々形成
されている。
8はアツパーデツキ4及び中間デツキ2,3を
支持するために船底9より起立された支柱であ
り、ハツチ口5,6,7の四隅に配置されてい
る。
アツパーデツキ4及び中間デツキ2,3の下面
は船倉1内の各室10,11,12の天井を形成
しており、夫々の天井にはハツチ口5,6,7を
挾んで船長方向に沿つて走行レール13,14,
15が架設されている。走行レール13,14,
15は船幅方向に対峙する支柱8の対向内側部に
位置して支持された一対の溝形レールからなつて
いる。
ハツチ口5,6,7部分で切断された走行レー
ル13,14,15のハツチ口5,6,7間を結
ぶために、連結レール16が掛渡され、且つこの
連結レール16は各階の走行レール13,14,
15に共通に使用されるよう中間デツキ2,3の
ハツチ口6,7を通して昇降自在に設けられてい
る。連結レール16は一対の溝形レールからなつ
ている。連結レール16を昇降自在に案内するた
めに、第4図に示す如く船長方向に対峙する支柱
8には鉛直方向に連続する溝形レールからなる一
対のガイドレール17が相対向して夫々設けられ
ている。
上記連結レール16の外側両端部には支持アー
ム25が突設され、これら支持アーム25には第
6図に示す如く上記ガイドレール17に係合する
ローラ27を有する走行体26が設けられてい
る。特に、ローラ27は連結レール16を傾動さ
せない複数の配置構成により取付けられている。
上記連結レール16を昇降移動させるために、
第1図、第5図に示す如くガイドレール17の近
傍にはその長手方向に沿つてチエーン18が上下
の従動スプロケツト19及び駆動スプロケツト2
0を介して掛渡され、そのチエーン18に連結レ
ール16が支持されている。上記従動スプロケツ
ト19はアツパーデツキ4に設けられ、駆動スプ
ロケツト20は船底9に設けられている。また、
船長方向に対峙する駆動スプロケツト20は同期
を図るべく回転軸21を介して互いに連結され、
1つのモータMで駆動されるようになつている。
上記チエーン18によつて昇降移動される連結
レール16を各階の所定位置に位置決めして固定
するために、各階にはレール位置決め装置28と
レール固定装置29とが設けられている。レール
位置決め装置28は第5図、第7図に示す如く走
行レール13(14,15を含む。以下同様。)
より一体延出された固定フレーム30に、適宜間
隔に基端部がピン31で枢支されることにより揺
動自在に配設された位置決めブラケツト32と、
これら位置決めブラケツト32を同時に操作する
操作ロツド33と、この操作ロツド33の一端に
連結された作動シリンダ34とから主に構成され
ている。操作ロツド33は上記固定フレーム30
に沿つて昇降自在に支持され、各位置決めブラケ
ツト32から一体延出された操作レバ35に形成
した長孔36には操作ロツド33に突設したピン
37が係合されている。位置決めブラケツト32
は操作ロツド33の下降により水平方向へ延出
し、操作ロツド33の上昇により固定フレーム3
0下に引込まれるようになつており、位置決めブ
ラケツト32には水平方向に延出した位置におい
て上方へ突出した円錐受座38が設けられてい
る。一方、連結レール16の支持アーム25下面
には上記延出した位置における位置決めブラケツ
ト32の円錐受座38に着座する円錐凹部39が
形成されており、もつて円錐凹部39が円錐受座
38に係合することにより連結レール16の位置
決めがなされるようになつている。
上記レール固定装置29は走行レール13側に
これより連結レール16側に向つて出没自在に設
けられたロツクピン40と、これを出没操作する
シリンダ41と、連結レール16の両端部に形成
され、ロツクピン40が夫々挿抜自在に嵌挿され
るピン孔42とから主に構成されている。
上記走行レール13の相対向する溝形レール間
には走行レール13と連結レール16とに亘つて
走行する走行フレーム45が掛渡され、この走行
フレーム45下にはこれより船幅方向へスライド
して出没するスライドフレーム46が設けられて
いる。走行フレーム45の両端部には走行レール
13の溝に係合する車輪47が取付けられると共
に、走行レール13及び連結レール16上に形成
されたラツク48に噛合する走行用ピニオン49
が取付けられ、両走行用ピニオン49は走行フレ
ーム45上に設けた走行駆動装置50の回転軸5
1の両端部に固定されている。
上記スライドフレーム46は両側部に長手方向
に沿つた上下2段の溝状レール部52,53を有
している。上記走行フレーム45の両側部にはス
ライドフレーム46の上段レール部52に係合し
てこれをスライド自在に支持するための支持ロー
ラ54が適宜設けられている。また、走行フレー
ム45には、スライドフレーム46をスライド操
作する駆動装置(例えばスライドフレーム46上
に形成されたラツク56に対して噛合する駆動ピ
ニオン)が設けられている。
スライドフレーム46にはその下段レール部5
3に係合する車輪57及び横行駆動部を有する横
行トロリ58がスライドフレーム46の長手方向
に沿つて横行自在に懸垂支持され、この横行トロ
リ58には荷物Gを昇降するためのリフタ、ロー
ドプツシユプル等の荷物昇降装置59が旋回装置
60を介して水平面上を旋回自在に設けられてい
る。
尚、第2図、第3図において、61,62は中
間デツキ2,3のハツ口6,7に着脱自在に被冠
される折畳式のハツチカバーである。上記中間デ
ツキ2,3のハツチ口6,7は連結レール16の
昇降の邪魔にならない口径に形成されている。
次に作用を述べる。
荷物Gの搬入は先ず下室12から行われ、次い
で、中室11、上室10の順序で行われる。下室
12における荷積を行う場合、荷物昇降装置59
は連結レール16ごと下室12に下され、荷物G
がデツキクレーン等によりハツチ口5,6,7を
通じて船底9に下されるまで待機する。
船底に下された荷物Gは、荷物昇降装置59に
より持上げられ、横行トロリ58の横行、スライ
ドフレーム46のスライドによつて船幅方向へ移
動され、走行フレーム45の走行によつて船長方
向へ移動される。下室12の走行レール15には
連結レール16が連結されているので、走行フレ
ーム45は船長方向全長に亘つて走行することが
できる。走行フレーム45を走行させる場合、ス
ライドフレーム46が支柱8に衝突しないよう
に、予めスライドフレーム46を走行フレーム4
5下に引込めておく。荷物昇降装置59は下室1
2のxy方向に自由に移動できると共に旋回装置
60により旋回することができるため、下室12
の全範囲に亘つて荷積作業を行うことができる。
下室12の荷積が完了したら、走行フレーム4
5を連結レール16上に戻すと共にスライドフレ
ーム46を走行フレーム45下に引込めた状態に
し、この状態で連結レール16を昇降手段たるチ
エーン18の駆動によりガイドレール17に沿つ
て中室11へ上昇移動する。そして、下部の中間
デツキ3のハツチ口7にハツチカバー62を被冠
した後、デツキクレーン等によりそのハツチカバ
ー62上に荷物Gを搬入し、同様に荷積作業を行
う。上室10の荷積作業も同様に行われることに
なる。一方、荷物Gの搬出は前記とは逆の手順で
行われる。
このように、走行フレーム45を連結レール1
6を介して船倉1内の各階に移動させ、各階の天
井に架設された走行レール13,14,15を介
して船長方向に自由に走行させることができると
共に、荷物昇降装置59を走行フレーム45から
スライドフレーム46及び横行トロリ58を介し
て支持することにより、船幅方向に自由に移動さ
せることができるので、船倉1内の支柱8等と干
渉せずに一台で船倉1内の各階全範囲の荷役を容
易に行うことができる。走行フレーム45以下の
荷役稼働部を連結レール16ごと各階に移動する
ようにしたので、各階ごとに荷役稼働部を設置す
る従来装置と異なり、コストの低減及び軽量化を
図ることができると共に、荷役装置の占有体積を
減らして積付量を大幅に増大させることができ
る。特に、荷物昇降装置59が旋回自在であるた
め、荷物の方向を自由に変えることができる。
また、連結レール16を各階に保持するに際し
て、先ずレール位置決め装置28により位置決め
した後、その位置決めされた連結レール16をレ
ール固定装置29により固定するようにしたの
で、連結レール16の各階への位置決め及び固定
を迅速且つ確実に行うことができ、安全性が極め
て高い。即ち、連結レール16を各階に保持する
に際して、先ず作動シリンダ34の駆動で操作ロ
ツド33を介して位置決めブラケツト32を水平
方向へ展開させ、この位置決めブラケツト32の
円錐受座38に対して連結レール16の円錐凹部
39を上方から係合着座させることにより、連結
レール16の位置決めが自動的に完了する。次い
で、レール固定装置29のロツクピン40をシリ
ンダ41の駆動で突出させて連結レール16のピ
ン孔42に嵌挿することにより、連結レール16
の固定が完了し、これにより連結レール16を波
風等による船体の動揺の影響を受けることがない
よう確実に固定することができる。
尚、実施例では船倉内に荷役装置を設置した場
合について述べたが、通常の倉内に設置してよい
ことは勿論である。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば次の如き優れた効
果を発揮する。
(1) 走行フレームを連結レールを介して倉内の各
階に昇降移動させ、各階の天井に架設した走行
レールを介して倉内の長手方向に走行させるこ
とができると共に、荷物昇降装置を走行フレー
ムからスライドフレーム及び横行トロリを介し
て支持することにより倉内の幅方向に横行させ
ることができる。
(2) このため、倉内の支柱等と干渉せずに一台で
倉内の各階全範囲の荷役を容易に行うことがで
き、荷役効率の向上が図れる。
(3) 走行フレーム以下の荷役稼働部を連結フレー
ムごと各階に移動するようにしたので、各階ご
とに荷役稼働部を設置する必要がなく、コスト
の低減及び軽量化を図ることができると共に、
荷役装置の占有体積を減らして積付量を大幅に
増大させることができる。
(4) また、荷物昇降装置が旋回自在であるため、
荷物の方向を自由に変えることができ、倉内に
荷物を効率良く積付けることができる。
(5) 特に、連結レールを各階に保持するに際し
て、先ずレール位置決め装置により位置決めし
た後、その位置決めされた連結レールをレール
固定装置により固定するようにしたので、連結
レールの各階への位置決め及び固定を迅速且つ
確実に行うことができ、安全性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を船倉内に適用した一実施例を示
すもので、第1図は船倉内の斜視図、第2図は同
横断面図、第3図は同縦断面図、第4図は連結レ
ールの平面図、第5図は第3図A部拡大図、第6
図は第4図B部拡大図、第7図はレール位置決め
装置部分の側面図である。 図中、1は倉である船倉、5,6,7は開口部
であるハツチ口、13,14,15は走行レー
ル、16は連結レール、28はレール位置決め装
置、29はレール固定装置、45は走行フレー
ム、46はスライドフレーム、58は横行トロ
リ、59は荷物昇降装置である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高さ方向に複数に仕切られた船倉等の倉内の
    各天井に、高さ方向に連通する夫々の開口部を挟
    んで倉内の長手方向に沿つて架設された走行レー
    ルと、該走行レールの上記開口部間に掛渡される
    と共に上記開口部を通して昇降自在に設けられた
    各階共通の連結レールと、該連結レールと上記走
    行レールとに渡つて走行自在に支持された走行フ
    レームと、該走行フレームにこれより倉内の幅方
    向両方向へ出没自在に設けられたスライドフレー
    ムと、該スライドフレームに横行自在に支持され
    た横行トロリと、該横行トロリに旋回自在に設け
    られた荷物昇降装置と、上記連結レールを各階の
    走行レールに位置決めするためのレール位置決め
    装置と、該レール位置決め装置により位置決めさ
    れた連結レールを走行レール上に固定するレール
    固定装置とを備えたことを特徴とする倉内荷役装
    置。
JP5942685A 1985-03-26 1985-03-26 倉内荷役装置 Granted JPS61220992A (ja)

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JPS61220992A JPS61220992A (ja) 1986-10-01
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