JPH0341362Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は自転車に使用される前照灯に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、この種前照灯として、前照灯本体内に発
電機又は電池を電源として点灯する電球を収納す
ると共に本体側面に電池を電源として点灯する指
示用電球を設け、指示用電球を点灯して夜間にお
ける停止時等に自動車の運転者等に注意を促すよ
うになしたものが知られている。しかしながら、
この構造では指示用電球を点灯しても前照灯の後
方や下方を照明することができず、従つて、一般
に前ホークに取付けられて前輪の回転を阻止する
輪錠を照明することができない為、夜間における
輪錠の施旋・解錠操作は手さぐりで行なわれなけ
ればならず、操作しにくいものであつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、後
方を照明する機能を有する自転車用前照灯を提供
することを技術的課題とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 上記技術的課題を解決するため、本体を構成す
る後ケースの後面に電池を電源として点灯する後
方照射用電球を設け、該後方照射用電球を透光性
の覆蓋にて覆う。

(ホ) 作用 上述の如く構成したから、後方照射用電球を電
池により点灯すると、この電球の光は覆蓋を透過
して本体後方に照射される。従つて、自転車の前
ホークに装着された輪錠等が照明される。

(ヘ) 実施例 本考案の一実施例を図面に基づき以下に詳述す
る。

１は前輪２の左右両側に取付金具３により装着
された左右対称の前照灯で、前記取付金具３は自
転車車体の前ホーク４に固定されている。５は前
記取付金具３に固定された電池ケースで、前輪２
左側の前照灯１後方に位置している。６は前ホー
ク４に取付けられた前輪２の回転阻止用輪錠で、
前輪２左側の前照灯１の後方斜め下に位置してお
り、また、前輪２右側の前ホーク４には発電機
（図示しない）が装着されている。７は前記前照
灯１を点滅操作する手元スイツチで、ハンドル８
に取付けられている。

第１図及び第２図は左側前照灯１を示し、９は
本体で、前方開口の後ケース１０と、該後ケース
１０に螺子１１止め固定されて後ケース１０の前
方開口を覆う透光性前蓋１２とから構成され、内
部には右側寄り（第１図下方寄り）に主電球１３
と主反射板１４からなる主照明部を、左側寄り
（第１図下方寄り）に副電球１５と副反射板１６
からなる副照明部を収納し、左側面（第１図下側
面）には指示用電球１７とプリズムレンズ１８か
らなる指示用灯部を備えている。

１９は前記前蓋１２の開口縁に嵌着される透光
性の反射板取付体で、前記主反射板１４が嵌め込
み固定される主枠本部２０と、前記副反射板１６
が嵌め込み固定される副枠本部２１とを有してい
る。

２２は前記後ケース１０の左側面及び後面（第
１図下側面及び右側面）を覆つて前記指示用灯部
を収納する透光性覆蓋で、後ケース１０の後面を
覆う部分の内面には模様を施した透光性の銘板２
３を貼付している。

２４は前記後ケース１０の後面に装着され、後
ケース１０後面と覆蓋２２とで囲撓される空間内
に収納される小型電球で、前記手元スイツチ７を
操作することにより前記電池ケース５内の電池を
電源として点灯し、前記銘板２３の模様を浮き上
らすと共に輪錠６及び電池ケース５を照明するも
のである。

尚、前記主電球１３、副電球１５及び指示用電
球１７は前記小型電球２４と同様に手元スイツチ
７に接続され、手元スイツチ７の操作により、主
電球１３は発電機を電源として、副電球１５は電
池ケース５内の電池を電源として点灯して前方を
照射し、また、指示用電球１７は手元スイツチ７
の操作により点滅して左折を表示する。

そして、手元スイツチ７を操作して小型電球２
４を点灯すると、小型電球２４の光により電池ケ
ース５及び輪錠６が照明され、夜間における輪錠
６の施錠・解錠を容易に行なうことができると共
に、後方からの視認性を向上して、自動車の運転
者等の注意を促し、安全性を向上することができ
る。また、小型電球２４の点灯により銘板２３の
模様が浮き上り、意匠効果を向上することができ
る。

(ト) 考案の効果 本考案に依れば、後方照射用電球を点灯するこ
とにより本体の後方を照明でき、後方からの視認
性を向上して自動車の運転車等の注意を促し、安
全性を向上することができると共に、自転車の前
ホークに装着される前輪の回転阻止用輪錠を照明
して輪錠の施錠・解錠操作を容易に行なうことが
できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示し、第１
図は横断面図、第２図は縦断面図、第３図は本実
施例の前照灯を装着した自転車の要部斜視図であ
る。 ９……本体、１０……後ケース、１２……前
蓋、１３……主電球、１４……主反射板、２２…
…覆蓋、２４……小型電球（後方照射用電球）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方を開口した後ケースと、該後ケースの前方
   開口を覆う透光性前蓋とで本体を構成し、この本
   体内に電球と反射板を収納するものに於て、前記
   後ケースの後面に電池を電源として点灯する後方
   照射用電球を設け、該後方照射用電球を透光性の
   覆蓋にて覆つてなる自転車用前照灯。