JPH0341203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は調理具の温度を検知する温度センサを
備え、該温度センサに検出される温度が温度設定
器の設定温度に達したとき熱源を紋り側に制御す
る式の制御手段を備える加熱調理器に関する。

（従来の技術） 従来調理器本体に設けた熱源と、該熱源により
加熱される鍋その他の調理具と、その温度を検知
する温度センサと、温度設定器と、温度センサ検
出温度が温度設定器の設定温度に達したとき、熱
源を紋り側に制御する制御手段を備える加熱調理
器は知られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかし該加熱調理器で調理具内の液状の内容物
例えば天ぷら油を一定温度になるまで急速加熱す
るとき、該内容物の量が少ないとき、熱源に近い
ところでは著しく温度が上昇しているにもかゝわ
らず、温度センサに接触する部分の温度は設定温
度まで上がつておらず、従つて熱源が作動し続
け、例えば、天ぷら調理では発煙を生じるの不都
合がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる不都合のない加熱調理器を得る
ことをその目的をするもので、調理器本体に設け
た熱源と、該熱源により加熱される鍋その他の調
理具と、その温度を検知する温度センサと、温度
設定器と、温度センサ検出温度が温度設定器の設
定温度に達したとき、熱源を紋り側に制御する制
御手段を備えるものに於いて、該調理器本体に、
該調理具内の液状の内容物の量の大小を表示する
表示部を設けると共に、前記温度設定器に設定さ
れる設定温度を微調節する微調節つまみを該表示
部に表示に沿つて調節自在に設けて成る。

（作用） 加熱調理を行うに先立つて調理具内の内容物の
量の大小に応じて表示部に微調節つまみを合わせ
る。

次いで通常の手段により熱源を作動させて急速
加熱を行えば、温度センサの温度が温度設定器に
設定される温度となるまで熱源が作動し続け。設
定温度の達すると、制御手段が働いて熱源を紋り
側に制御する。このとき該温度設定器の温度は前
記微調節つまみにより内容物の量の大小に応じて
補正されているので、内容物が少ないときにも前
述のような部分的は内容物の温度上昇にともなう
不都合を解消し得られしかも内容物の多いときに
は、通常のごとく速かに内容物を加熱昇温させる
ことが出来る。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。

第１図に於いて１は上面に熱源としてのガスバ
ーナ２を臨ませて成る調理器本体、３は該調理器
本体１上に載置した五徳、４は鍋その他の調理
具、５は調理器本体１の前面に設けたガスコツク
操作用つまみ、６は該ガスバーナ２の中央に設け
た温度センサを示し、五徳３上に調理具４を乗せ
ると、調理具４の底の該温度センサ６が接して調
理具４の底の温度が検知される。

第２図は、この温度センサ６に検出された温度
を、温度設定器９に設定される設定温度と比較
し、その結果に応じて熱源としてのガスバーナ２
を制御する制御回路８の概略を示すもので、７は
電源、１０は開閉スイツチ、１１は前記温度セン
サ６と温度設定器９との信号を比較する温度信号
比較回路を示し、該温度信号比較回路１１により
両者からの信号を比較し、温度センサ６に検出さ
れる温度設定器９に設定されるそれより高くなつ
たとき、ガスバーナ２のガス供給路１２に介在さ
せた電磁弁１３を閉じ、該温度センサ６に検出さ
れる温度が温度設定器７に設定される温度より低
くなると電磁弁１３を再び開くごとく制御する。

尚第１図に於いて１４は調理器本体１の前面に
設けた調理の種類によつて前記温度設定器９の設
定温度を表示する表示部、１５はこれに沿つて移
動する温度設定器９の温度調節つまみを示す。

本考案はかゝるものに於いて、該調理器本体１
に該調理具４内の内容物の量の大小を表示する表
示部１６を設けると共に、前記温度設定器９の設
定温度を微調節する微調節つまみ１７を該表示部
１６に沿つて調節自在に設けて、内容物の多少に
ともなう温度設定器９の補正を可能としたもの
で、これを第３図に示す制御回路８につき更に詳
述すれば、前記スイツチ１０は前記ガスコツク操
作つまみ５に連動して開閉操作されるようにし、
更に前記温度センサ６としてサーミスタを用いる
と共に温度設定器９として調理の種類に応じて前
記操作つまみ１５により抵抗値を可変出来る可変
抵抗器９ａと前記微調節つまみ１７により抵抗値
を可変出来る可変抵抗器９ｂを用い、これらと固
定抵抗１８との間にブリツジ回路を組み温度セン
サ６に検出される調理具４の温度と該可変抵抗器
９ａ，９ｂによつて設定する温度との差を接続点
イ，ロの電位差の形で検出し、その電位差即ち電
圧を前記温度信号比較回路１１で比較して温度設
定器９からの電圧が高いとき該回路８に出力を生
じさせ、該出力によつて前記電磁弁１３のコイル
１３ａに介入するスイツチ素子１９としてのトラ
ンジスタをONさせ、逆に低いときは、OFFさせ
ることで、前記電磁弁１３を開閉制御させ、ガス
バーナ２を稼働状態を非稼働状態とに断続的に切
換制御させることで、調理具４内の液状の内容物
の温度を一定に保つようにした。

かくするときは、前記操作つまみ１５により可
変抵抗器９ａの抵抗値を調理の種類によつて変化
させることで、調理される調理物にあつたほぼ一
定の温度で加熱調理出来る状態となり、更に微調
節つまみ１７により可変抵抗器９ａの抵抗値を調
理具４内の内容物の量の大小を表示する表示部１
６の所定位置に合わせて、内容物の量が基準量例
えば１に達しないときは、該抵抗器９ｂの抵抗
値を下げる。

これによつて内容物の量が少ないときでも部分
的な内容物の温度の上昇を防げる。

尚特定の調理専用に使用する加熱調理器にあつ
ては、前記可変抵抗器９ａを固定抵抗器とするこ
とが出来る。又液状の内容物としては前述の天ぷ
ら調理のための天ぷら油の他に牛乳その他の飲食
物の加温又は加熱調理するものが考えられ、また
熱源２として前記のものはガスバーナを示した
が、これは電気ヒータであつても良い。尚図面で
２０は常火バーナを示す。

なお温度センサに検出される温度が、温度設定
器に設定される温度になれば、熱源を紋り側に制
御する制御手段が働いて、熱源が紋られ又は停止
するが、この場合内容物の温度上昇が不足ぎみで
あれば、その後再び熱源の熱量を高めて追加加熱
すれば良く、更に天ぷら調理のように一定温度ま
で内容物の温度を高めたのち、これを持続させる
必要のあるものでは、引続き内容物がそのような
温度を維持するように熱源を制御させれば良い。

（効果） このように本考案によるときは、調理器本体
に、該調理具内の液状の内容物の量の大小を表示
する表示部を設けると共に、前記温度設定器に設
定される設定温度を微調節する微調節つまみを該
表示部の表示に沿つて移動自在に設けたので、内
容物の量のが少ないときに、熱源によつて内容物
の温度が部分的に上昇するの従来例に見られる不
具合を簡単に解消出来、その調節は該内容物の量
の大小を表示する表示部に沿つて微調節つまみを
移動する微調節つまみを内容物の量の大小に応じ
て移動させるだけで足り、その調節を簡単に出来
る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例の斜面図、第２図は
その制御装置のブロツク図、第３図はその回路図
である。 １……調理器本体、２……熱源、４……調理
具、６……温度センサー、１６……表示部、１７
……微調節つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理器本体に設けた熱源と、該熱源により加熱
   される鍋その他の調理具と、その温度を検知する
   温度センサと、温度設定器と、温度センサ検知温
   度が温度設定器の設定温度に達したとき、熱源を
   絞り側に制御する制御手段を備えるものに於い
   て、該調理器本体に、該調理具内の液状の内容物
   の量の大小を表示する表示部を設けると共に、前
   記温度設定器に設定される設定温度を微調節する
   微調節つまみを該表示部の表示に沿つて移動自在
   に設けて成る加熱調理器。