JPH0340549Y2

JPH0340549Y2 -

Info

Publication number: JPH0340549Y2
Application number: JP1983202249U
Authority: JP
Priority date: 1983-12-29
Filing date: 1983-12-29
Publication date: 1991-08-26
Also published as: US4600135A; JPS60109879U; DE3447902C2; DE3447902A1

Description

【考案の詳細な説明】本考案は釘打機のドライバーガイドに装設され
かつ多数本の釘を帯状に連結してなる釘ベルトを
渦巻状に嵌挿して収納するマガジンの改良に関
し、その目的はマガジンを前記ドライバーガイド
に対する固定側と開閉側とに縦割状に分割形成す
るとともに該開閉側をマガジンカバー部となし、
このマガジンカバー部は少なくとも前記ドライバ
ーガイドにおける釘打ち案内路の一部を形成する
とともに該ドライバーガイドを中心とする開閉回
動可能に構成したことを要旨とし、マガジンカバ
ー部全体の開方向を作業者側に対して遠ざける方
向とすることにより、釘ベルトの装填作業をきわ
めて容易にするとともに該装填時における釘ベル
トをドライバーガイドへ案内導入する作業をきわ
めて簡易に行うことができる釘打機における釘ベ
ルトマガジンを提供するにある。

以下、本考案を具体化した図示の実施例につい
て詳述すると、図において１は釘打機の全体を示
し、釘打機の本体２と、その下部の釘打込み用の
ドライバー（図示しない）を案内するドライバー
ガイド３と、該本体１の外周からほぼ直交する方
向へ一体的に形出されたハンドル４とからなり、
このドライバーガイド３とハンドル４の一端部と
の間にマガジン５が装設されている。

このマガジン５は釘ベルトＢを収納する収納部
６と釘ベルトＢをドライバーガイド３の釘打ち案
内路３ａへ案内する釘案内部７とが形成されると
ともに、第２図、第３図に示すようにマガジン５
はその収納部６の周壁を形成する円筒部８および
釘案内部７が縦割状に分割８Ａ，８Ｂ，７Ａ，７
Ｂされて固定部５Ａ，７Ａ，８Ａと開閉されるマ
ガジンカバー部５Ｂ，７Ｂ，８Ｂとの割り型に形
成されている。このマガジンカバー部５Ｂの半割
り状の円筒部８Ｂの上端縁には収納部６の上部を
閉蓋する略円錐形状の蓋体９が一体状に形成され
るとともに、この円筒部８Ｂ及び蓋体９の内側に
は釘ベルトＢの上部及び側部を押圧保持する弾性
帯１０，１１が、その軸方向及び外周方向に掛着
されている。この一方の弾性帯１０はその一端部
が円筒部８Ｂの内側の一部に掛着されて軸方向へ
調節されるとともに蓋体９の内周面に沿つて折曲
され、また他方の弾性帯１１はその基端が前記弾
性帯１０の基端と一体的に円筒部８Ｂに掛着され
て他端が円筒部８Ｂの外周に沿つて延出されてい
る。そして、マガジンカバー部５Ｂにおける釘案
内部７はその円筒部８Ｂと連続する釘案内壁７Ｂ
となし、この端部は前記ドライバーガイド３の釘
打ち案内路３ａの一部７Ｃを形成するとともに、
該ドライバーガイド３の側部に対して第１図、第
２図、第３図及び第５図に示すように斜状のヒン
ジ部８Ｃにより開閉回動可能に装設されている。
そして、マガジンカバー部５Ｂはその開状態での
回動時に固定部５Ａ側における円筒部８Ａ、釘案
内壁７Ａ及びドライバーガイド３の釘打ち案内路
３ａを解放するようになし、その開状態において
ヒンジ部８Ｃを中心としてハンドル４側とは逆向
きの固定部５Ａと対称向きになるようにヒンジ部
８Ｃが前記のように斜状に設定されている。

前記固定部５Ａにおいて、円筒部８Ａとは別体
に形成した釘案内部７の端部は前記ドライバーガ
イド３側に取着され、その半割り状の円筒部８Ａ
の上方が解放され、この釘案内部７は該円筒部８
Ａと連続状に、マガジンカバー部５Ｂの釘案内壁
７Ｂと所定の間隔をおいて対設する釘案内壁７Ａ
が形成される。この釘案内壁７Ａの内側面には釘
ベルトＢの頭部BTを案内する頭部案内溝７Ｄが
凹設されている。また、固定部５Ａの半割り状の
円筒部８Ａの下縁側には収納部６の底部を構成す
る底板１２が一体状に設けられ、同底板１２の中
心部には釘ベルトＢの取付調整部１３が形成され
ている。さらに、半割り状の円筒部８Ａの外周に
はほぼＬ状の掛止片１４が一体状に形出され、固
定部５Ａに対しマガジンカバー部５Ｂを合致した
とき、掛止片１４が該マガジンカバー部５Ｂの蓋
体９の一部に係合するようになつている。

前記取付調整部１３において、第１図に示すよ
うに固定部５Ａにおける円筒部８Ａの底板１２の
中央部には円筒状の軸部１３ａが立設され同軸部
１３ａには直径方向に直交状にボール受け孔１３
ｂが貫設されてロツクボール１５が納められてい
る。また、軸部１３ａにはボール受け孔１３ｂと
対設してロツクボール１５と係合するロツク溝１
６を外周に凹設した作動杆１７が摺動可能に内嵌
されている。また、軸部１３ａの外周には下端部
内周にボール受け孔１３ｂと対設してロツクボー
ル１５と係合するロツク溝１８を有する作動筒１
９が摺動可能に外嵌されるとともに、該作動筒１
９の下端部には釘ベルトＢを載置可能な受板２０
が設けられている。また、作動杆１７と作動筒１
９との間にはばね１９ａが介装されて相互のロツ
ク溝１６，１８とロツクボール１５とを係合して
釘ベルトＢの釘の長短に対処するように構成され
ている。

また、固定部５Ａ側における釘案内部７のほぼ
先端側部には釘送り機構２１が設けられている。
すなわち、第３図に示すように、この釘案内部７
の先端側には駆動部本体（図示しない）側を作動
する空気回路と連通する作動室２２が設けられ、
同室２２にはピストン２３が図示矢印方向へ往復
作動可能に設けられるとともに、同ピストン２３
には送り爪２４が取付けられ、また、釘案内壁７
Ａ側にはチエツク爪２５が取付けられて、ピスト
ン２３の往復作動によりドライバーガイド３の釘
打ち案内路３ａ内に釘を順次送り込むように構成
されている。

そして、前述マガジンカバー部５Ｂの円筒部８
Ｂの一方側端部外周には固定部５Ａ側との間にお
いて該マガジンカバー部５Ｂの錠止をなすロツク
手段２６が装設されている。すなわち、マガジン
カバー部５Ｂの円筒部８Ｂの軸方向には案内筒２
７が一体状に形出され、この案内筒２７内にはロ
ツクピン２８がその下端を該案内筒２７から没入
可能に突出するように遊挿され、このロツクピン
２８上端には前記円筒部８Ｂの外周に沿つて延出
した操作レバー２９がビス３０等にて装設されて
おり、そして固定部５Ａ側の円筒部８Ａ外周部に
は前記案内筒２７の下方において対向する受筒３
１が一体状に形出され、この受筒３１には前記ロ
ツクピン２８の下端が係入及び抜脱するロツク孔
３２が貫設されている。またロツクピン２８は常
にはロツク孔３２側、すなわち案内筒２７の下方
へ突出するようにスプリング３３にて付勢され、
前記マガジンカバー５Ｂの円筒部８Ｂの外周には
操作レバー２９に対応して当片３４が突設されて
いる。

さて、本実施例は上述のように構成されたもの
であり、その作用および効果について詳述する。

本実施例にあつては、マガジン５内に釘ベルト
Ｂを装填する場合にはロツク手段２６におけるロ
ツクピン２８を操作レバー２９の動作によつて受
筒３１のロツク孔３２から抜脱するとともに、固
定部５Ａに対しマガジンカバー５Ｂをドライバー
ガイド３のヒンジ部８Ｃを中心としてハンドル４
の反対側（作業者から遠ざける側）の開方向に回
動する。そして、この開状態にあつては固定部５
Ａ側の円筒部８Ａ、釘案内壁７Ａ及びドライバー
ガイド３の釘打ち案内路３ａが全て解放されるこ
とになり、固定部５Ａの円筒部８Ｂに対し取付調
整部１３回りに渦巻状の釘ベルトＢをその釘の頭
部BTが上方に向くように装填する。そして、釘
ベルトＢの端部を引き出して固定部５Ａ側におけ
る釘案内壁７Ａ及び釘案内溝７Ｄに沿わせるとと
もに最初の釘をドライバーガイド３の釘打ち案内
路３ａに導入する。なお、次の釘はそれぞれ送り
爪２４に係合させておくものである。

その後、開状態にあるマガジンカバー部５Ｂを
ヒンジ部８Ｃを中心として閉方向に回動（作業者
側）して固定部５Ａと合致させる。そこでロツク
手段２６のロツクピン２８を受筒３１のロツク孔
３２内に係入させて両者を一体状に固定する。こ
の場合、弾性掛止片１４はマガジンカバー部５Ｂ
の蓋体９の一部に係合して該マガジンカバー部５
Ｂを固定部５Ａに対して確実に固止するものであ
る。

この状態において釘打作業に対応するものであ
り、マガジン５に装填された釘ベルトＢはその釘
が固定部５Ａ側の釘案内部７及びマガジンカバー
部５Ｂの釘案内部７を経てドライバーガイド３の
釘打ち案内路３ａへ釘打動作と連動して動作され
る釘送り機構２１によつて送られる。

本実施例にあつては分割したマガジン５のマガ
ジンカバー部５Ｂをドライバーガイド３を中心と
して開閉回動されるものであるから、その操作
時、マガジンカバー部５Ｂが作業者にとつて何ら
邪魔にならないので、釘ベルトＢの装填が簡単に
行ない得る。また、弾性掛止片１４により、固定
部５Ａに対しマガジンカバー部５Ｂを確実に固止
するものであるから、作業中、振動等によつてマ
ガジンカバー部５Ｂが開方向へ回動することを未
然に防止する。

次に、前述した実施例におけるロツク手段２６
の別例を第６図及び第７図について説明する。

第６図及び第７図に示すロツク手段２６は、マ
ガジンカバー部５Ｂの円筒部８Ｂの外周に対し斜
状に装設したものであつて、固定部５Ａにおける
受筒３１を前例とは逆にその円筒部８Ａの上方に
設け、前例と同様に構成したロツク手段２６を逆
向きに設けたもので、その余の構成は前例と同一
であるので、図中同符号を付してその説明を省略
する。したがつて、本実施例にあつては、斜状に
設けたロツク手段２６により、前述の実施例より
も確実に固止を図ることができ、前例の弾性掛止
片１４の構成を除いても充分な固止状態を得るこ
とができる。

以上詳述したように、本実施例にあつては、釘
打機のドライバーガイド側に装設されかつ多数本
の釘を帯状に連結してなる釘ベルトを渦巻状に嵌
挿して収納するマガジンであつて、このマガジン
を前記ドライバーガイド側に対する固定側と開閉
側とに縦割状に分割形成するとともに該開閉側を
マガジンカバー部となし、このマガジンカバー部
は少なくとも前記ドライバーガイドにおける釘打
ち案内路の一部を含めて釘案内部及び収納部が一
体的に形成されかつ該ドライバーガイドを中心と
した開閉回動可能に構成するものであるから、釘
ベルトの装填にあつてマガジンカバー部はドライ
バーガイドを中心として開方向へ回動するため、
該マガジンカバー部は作業者に対して何ら邪魔な
存在とはならない。したがつて、釘ベルトの装填
作業がきわめて容易になし得るとともに、マガジ
ンカバー部の開状態にあつてはドライバーガイド
の釘打ち案内路をも開状態とすることができるの
で、釘の導入が簡単になし得、かつ作業中釘がド
ライバーガイド内につまつたり等する事故に対し
ても簡易に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は釘打機
の全体を示す一部破断正面図、第２図はマガジン
の開状態を示す正面図、第３図は第１図のＸ−Ｘ
線断面図、第４図は第１図の一部破断を含むＹ矢
視図、第５図はヒンジ部を示す側面図、第６図は
ロツク手段の別例を示す側面図、第７図は第６図
のＺ−Ｚ線断面図である。２……本体、３……ドライバーガイド、５……
マガジン、５Ａ……固定部、５Ｂ……マガジンカ
バー部、７……釘案内部、８Ｃ……ヒンジ部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

釘打機のドライバーガイドに装設されかつ多数
本の釘を帯状に連結してなる釘ベルトを渦巻状に
嵌挿して収納するマガジンであつて、該マガジン
を前記ドライバーガイドに対する固定側と開閉側
とに縦割状に分割形成するとともに該開閉側をマ
ガジンカバー部となし、このマガジンカバー部は
少なくとも前記ドライバーガイドにおける釘打ち
案内路の一部を含めて釘案内部及び収納部が一体
的に形成されかつ該ドライバーガイドを中心とし
た開閉回動可能に構成してなるを特徴とする釘打
機における釘ベルトマガジン。