JPS597014Y2

JPS597014Y2 - 釘打機における釘送り通路を構成するネイルガイド板とドア部材の取付構造

Info

Publication number: JPS597014Y2
Application number: JP9875579U
Authority: JP
Inventors: 信行秋沢
Original assignee: マックス株式会社
Priority date: 1979-07-19
Filing date: 1979-07-19
Publication date: 1984-03-03
Also published as: JPS5620773U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、針金、あるいはプラスチック等の連結部材に
よって多数本の釘を一定間隔を置いて長尺状に連結した
連結釘を釘打機本体に突設した釘打込み部材となるノー
ズの側部に開設されている釘供給孔に送りガイドする釘
送り通路を構戒するネイルガイド板とドア部材の取付構
造に関し、特に冷寒時の環境下において釘を打込んだ時
に釘打機本体に発生する振動がネイルガイドを経てドア
部材に直接伝達することを防止する取付構造に関するも
のである。

従来、連結部材によって長尺状に連結された連結釘を１
本づつ切離し打込む釘打機の一例としては次のような構
或のものが知られている。

すなわち、圧縮空気を駆動源とする打撃ピストン・シリ
ンダ機構を内蔵した釘打機本体と、上記打撃ピストンに
一体的に連結され、上記釘打機本体に突設したノーズ内
を往復動し、該ノーズ内に送り込まれてくる釘を該ノー
ズの先端部から一本づつ打出すドライバと、連結部材に
よって長尺状に連結された連結釘を収納するマガジンと
、このマガジンと上記ノーズとの間に配設され、上記連
結釘をマガジンから引出すとともに上記ノーズの側部に
開設されている釘供給孔に順次送り込む釘送り装置とか
ら構或されているものが知られている。

そして、上記ノーズと上記マガジンとの間には上記釘送
り装置によってマガジンからノーズ方向へ送り出される
釘をガイドする釘送り通路が設けられている。

この釘送り通路は上記ノーズと上記マガジンを連結する
ネイルガイド板と、このネイルガイド板と相対向し、且
つ上記ネイルガイド板に対して上記ノーズの近くに設け
られた枢軸を中心にして開閉自在なドア部材とから構威
されている。

釘打込み時には、上記ドア部材は該ドア部材に設けらて
いるドアラッチを上記ネイルガイド板のラッチ係止部に
係合させることにより、ネイルガイド板に対して蓋閉状
態となるようになされている。

ところで、上記構成からなる釘打機によって釘を被打込
部材に打込んだ際、釘打機本体内の打撃シリンダ内を往
動する打撃ピストンは釘打込み終了とほぼ同時に打撃シ
リンダ内の下端部に配装されているゴム材からなるバン
パ部材に打当る。

そうすると、打撃ピストンの往動エネルギは吸収され打
撃ピストンは打撃シリンダの下死点位置に受け止められ
る。

しかし、冷寒時（−１０゜Ｃ）の環境下においては上記
バンパ部材はゴム材の特質から硬くなるために弾力性が
無くなり、打撃ピストンが打当った際、打撃ピストンの
往動エネルギを吸収することはできず、バンパ部材に打
当った際の衝撃力による振動が釘打機本体に伝わり、さ
らに、この振動はネイルガイド板を経て部材に直接伝達
される。

このようにドア部材に振動が伝達されると、ドア部材に
設けられているドアラッチとネイルガイド板に設けられ
ているラッチ係止部との間にも不必要な振動が発生し、
この振動によって上記ドアラッチが上記ラッチ係止部か
ら離脱する事故が起きていた。

このように、上記ドアラッチが上記ラッチ係止部から離
脱すると、上記ドア部材はネイルガイド板に対して開口
状態となり、釘送り装置によって釘送り通路を通過する
釘を十分にガイドすることができなくなり、釘の空打ち
、釘詰まり等の事故が発生する。

そこで、本考案は上記従来の欠点を解消するために提案
されたものであり、釘打込み時に釘打機本体に発生する
振動が釘送り通路を構或するネイルガイド板を経てドア
部材に直接伝達されることを防止するネイルガイド板と
ドア部材の取付構造を提供することを目的とする。

そして、本考案の要旨とするところは連結部材によって
長尺状に連結された連結釘を収納するマガジンと、釘打
機本体に突設したノーズと、上記マガジンと上記ノーズ
との間に上記マガジンがら上記連結釘を上記ノーズの側
部に開設されている釘供給孔に送りガイドするための釘
送り通路の一側壁を構威するネイルガイド板と、このネ
イルガイド板と相対向し上記釘送り通路の他側壁を構或
するとともにこのネイルガイド板に対して開閉自在に枢
支されたドア部材とが設けられ、上記ドア部材はドアラ
ッチを上記ネイルガイド板に設けたラッチ係止部に係合
させることにより、ネイルガイド板に対して蓋閉状態と
なるようにした釘打機において、上記ドア部材のドアラ
ッチとネイルガイド板のラッチ係止部との間に振動吸収
部材を介在させ、上記ドア部材をネイルガイド板に蓋閉
するようにしたことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づき具体的に説明す
る。

第１図は本考案に係る釘打機の要部を示す外観側面図で
ある。

第２図は第１図におけるＡ−Ａ線断面図である。

この釘打機１は圧縮空気を駆動源とし、この圧縮空気は
釘打機本体２内に形威されている図示しないメインエア
チャンバ内に貯溜されている。

上記釘打機本体２内には打撃シリンダ３が配装されてお
り、この打撃シリンダ３内には図示しない打撃ピストン
摺動自在に密嵌されている。

上記打撃ピストンには釘打込み部材となるドライバ４が
一体的に結合されており、このドライバ４は上記打撃ピ
ストンとともに上記打撃シリンダ３内に供給される前面
メインエアチャンバ内の加圧エアによって、釘打機本体
２に突設したノーズ５内を往復動する。

そして、上記打撃シリンダ３内の下端部には前記打撃ピ
ストンを下死点位置に受け止める、たとえばゴム材等か
らなる環状のバンパ部材６が配装されている。

一方、連結部材によって長尺状に連結され、且つコイル
状に巻回された図示しない連結釘を装填収納するマガジ
ンと上記ノーズ５との間には釘送り通路７の一側壁を構
或するネイルガイド板８と釘送り通路７の他側壁を構成
する後述するドア部材１６が配設されている。

このネイルガイド板８の一端側は上記ノーズ５の側部に
一体的に結合されており、他端側（第１図中右側）には
上記マガジンに設けられている連結板９がボルト１０に
よって取付けられている。

そして、上記ネイルガイド板８の中央部には開口部１１
が開設されている。

この開口部１１には釘送り装置１２を構或する釘送り爪
１３が先端部が上記釘送り通路７に突出するように嵌装
されている。

この釘送り爪１３は釘打機本体２内に作用する圧縮空気
を駆動源とするフイードピストン・シリンダ機構１４に
よって、第１図中左右方向に往復動し、連結釘をマガジ
ンから引出すとともに、引出された連結釘をネイルガイ
ド板８に沿って前記ノーズ５の側部に開設されている釘
供給孔１５に１本づつ規則正しく送り込む作用をする。

また、上記フイードピストン・シリンダ機構１４には該
フイードピストン・シリンダ機構１４の動作を制御する
クイックエキゾーストバルブ１５が備えられている。

上記ネイルガイド板８には上記釘送り爪１３が往復動す
る範囲を蓋閉するドア部材１６が設けられている。

このドア部材１６の一側部には枢軸となるドアピン１７
を有し、該ドアピン１７は前記ノーズ５の近くに設けら
れており、該ドア部材１６は上記ドアピン１７を中心と
して開閉自在である。

上記ドア部材１６の裏面部１６Ｈには前記釘送り爪１
３によって送り込まれる釘が釘送り作動時に該釘送り爪
１３から離脱することを防止するための押え突条部１８
が配設されている。

また、上記ドア部材１６の他側部にはドアラツチ１９が
配設されている。

上記ドアラツチ１９は第３図に示すように、筒形状をな
し、先端部は前記ネイルガイド板８に突設したラッチ係
止部となるラッチ係止片２０の係止用孔に嵌合するステ
ム部２２が設けられている。

なお、このステム部２２の外径はドアラツチ１９の主体
部１９ａの外径よりも小径であり、段部２３が形或さ
れている。

また、上記ドアラツクチ１９の側部には該ドアラツチ１
９を後述するラツチ摺動孔２６内で第３図中上下方向に
摺動操作するための操作用ツマミ２４が取付けられてい
る。

また、上記ドアラツチ１９の側部には該ドアラツチ１９
の下方向への摺動をある範囲内で規正するための舌片２
５が突設されている。

上記構威からなるドアラツチ１９は前記ドア部材１６の
他側部に形戊されているラツチ摺動孔２６に該ドアラツ
チ１９を常時上方に付勢する圧縮コイルスプリング２７
を介して上下動自在となるように嵌装されている。

そして、上記ドアラツチ１９の操作用ツマミ２４の基端
部２４ａと上記舌片２５はラツチ摺動孔２６からドア
部材１６の外側に向って開口するスリット２８に嵌装さ
れている。

そして、上記ドアラツチ１９の操作用ツマミ２４の基端
部２４ａと舌片２５との間にはストツパピンであるワ
ツシャスプリングピン（以下、単にＷ−Ｓピン）２９が
挿入されている。

すなわち、上記操作ツマミ２４によってドアラツチ１９
を圧縮コイルスプリング２１の付勢力に抗して押下げる
と前記舌片２５は上記Ｗ−Ｓピン２９に当接して下動が
規正され、上記ドアラッチ１９の押下げ操作を解除する
と該ドアラツチ１９は上記圧縮コイルスプリング２７の
付勢力によって上動し、上記操作用ツマミ２４の基端部
２４ａは上記Ｗ−Ｓピン２９に当接し上動が規正され
る。

また、上記ドアラツチ１９のステム部２２には振動吸収
部材である環状のＯリング３０が嵌装されている。

すなわち、上記ドア部材１６をネイルガイド板８に対し
て蓋閉状態にする場合、上記Ｏリング３０はドアラツチ
１９のステム部２２の段部２３に当接するとともに前記
ラッチ係止片２９の裏面部２０ａに当接し、ステム部
２２は前記係止用孔２１に嵌合する。

したがって、上記ドアラッチ１９は上記ラッチ係止片２
０にＯリング３０を介して係合することになる。

このように、上記ドアラツチ１９と上記ラッチ係止片２
０との間にＯリング３０を介在することによって、釘打
込み時、打撃ピストンがバンパ部材６に打当った際の衝
撃力による振動が釘打機本体２に伝わり、さらにネイル
ガイド板８に伝達されて来ても、該振動はＯリング３０
の位置で吸収され、ドアラツチ１９までは伝達されない
。

したがって、釘打込み時にドア部材１６がネイルガイド
板８に対して不必要に開口状態となることはなく、常に
蓋閉状態を維持することができる。

以上のように、本考案によれば釘打込み時に釘打機本体
に発生する振動がネイルガイド板を経てドア部材に直接
伝達されることを確実に防止することができる。

すなわち、振動によるドアラッチとラッチ係止部との離
脱を防止することができる。

したがって、釘打込み時にドア部材がネイルガイド板に
対して不必要に開口状態になることはなく、釘送り装置
によってノーズ方向へ送り込む釘を十分にガイドするこ
とができ、釘の空打ち、釘詰まり等を防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る釘打機の要部を示す外観側面図、
第２図は第１図におけるＡ−Ａ線断面図、第３図はドア
部材のドアラッチの部分の分解斜視図である。１・・・釘打機、２・・・釘打機本体、５・・・ノーズ
、７・・・釘送り通路、８・・・ネイルガイド板、１５
・・・釘供給孔、１６・・・ドア部材、１９・・・ドア
ラッチ、２０・・・ラッチ係止片、２１・・・係止用孔
、２２・・・ステム部、３０・・・Ｏリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

連結部材によって長尺状に連結された連結釘を収納する
マガジンと、釘打機本体に突設したノーズと、上記マガ
ジンと上記ノーズとの間に上記マガジンから上記連結釘
を上記ノーズの側部に開設されている釘供給孔に送りガ
イドするための釘送り通路の一側壁を構威するネイルガ
イド板と、このネイルガイド板と相対向し上記釘送り通
路の他側壁を構或するとともにこのネイルガイド板に対
して開閉自在に枢支されたドア部材とが設けられ、上記
ドア部材はドアラッチを上記ネイルガイド板に設けたラ
ッチ係止部に係合させることにより、ネイルガイド板に
対して蓋閉状態となるようにした釘打機において、上記
ドア部材のドアラッチとネイルガイド板のラッチ係止部
との間に振動吸収部材を介在させ、上記ドア部材をネイ
ルガイド板に蓋閉するようにしたことを特徴とする釘打
機における釘送り通路を構戒するネイルガイド板とドア
部材の取付構造。