JPH0340513Y2 - - Google Patents

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JPH0340513Y2
JPH0340513Y2 JP1983106541U JP10654183U JPH0340513Y2 JP H0340513 Y2 JPH0340513 Y2 JP H0340513Y2 JP 1983106541 U JP1983106541 U JP 1983106541U JP 10654183 U JP10654183 U JP 10654183U JP H0340513 Y2 JPH0340513 Y2 JP H0340513Y2
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JP
Japan
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tool
tooth
shape
workpiece
internal
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JP1983106541U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、焼入れ後の内歯車、スプライン穴な
どの内歯形状の仕上に用いられるスプライン軸形
状の内歯仕上工具に関する。
焼入されて歯の表面が硬化した外歯歯車を仕上
加工するには、例えば実開昭56−142929号公報に
開示されているように鋼製基台のシエービング状
歯車又はねじ状ホーンにダイヤモンド、CBNな
どの硬質砥粒を附着させて研削工具を形成し、該
研削工具を被削歯車と所定の交差角をもつて噛み
合わせて高硬度の被削歯車を研削していた。
被削歯車と研削工具とは相互に高速回転するた
め、研削屑は供給された研削液と共に遠心作用に
よつて排出され、外歯歯車の仕上加工は比較的に
容易に行われた。ところで、内歯車やスプライン
穴、例えばインボリユートスプライン、平行スプ
ライン、特殊形状スプラインなどは前加工後熱処
理を施すと熱処理歪で内歯形状が変形する。その
ため熱処理変形量を見込んで予め前加工工具の形
状を修正しておくが、それでも熱処理後の熱処理
歪で変形し、希望形状を得るのは困難であつた。
内歯歯車では外歯歯車の仕上げ加工のように上記
のように工具と被削剤を相互に高速回転させて仕
上加工を行うことができないので、熱処理後は全
く修正せずに使用していた。
本考案は、このような従来の問題点を解決する
ために、スプライン軸形状をした歯部の歯厚を前
端部から後端部に向けて次第に末広がりにし、後
端部の歯部断面形状を被加工物の正規の内歯形状
に一致した歯部の少なくとも被加工物との接触面
に硬質粒であるダイヤモンド、CBNなどを電着
した内歯仕上用工具に関する。
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、第1図に示すように本考案に係る内歯仕上用
工具の本体1はスプライン軸形状をしており、第
2図のように被加工物の内歯形状に一致する断面
形状をもたせてある。スプライン軸形状の突起し
た部分の形状は前加工した内歯に食いつく前端部
2から後端部3に進むに従つて次第に歯厚が末広
がりにしており、後端部は被加工物の正規の内歯
形状に正確に一致する断面形状としてある。ま
た、少なくとも被加工物に接触する面には、ダイ
ヤモンド、CBN(立方晶窒化硼素)のような硬質
砥粒4を電着してある。5は柄部に設けられたコ
ツター穴で工具を被加工物に通して引き抜くため
のものである。図示の工具は軸に平行で直歯用の
ものであるが、被加工物の内歯形状がヘリカルの
場合は工具にも内歯の捩じれ角に等しい捩じれ角
を与えておくものとする。なお、本工具は引き抜
式の代わりに押し込式にしてもよいこと勿論であ
る。さらに、第4図に示すように引き抜き荷重低
減のため、工具本体1の軸線(L−L)に直角に
溝6を形成してもよい。または第5図の如く硬質
砥粒層4を長手方向に寸断してもよい。
焼入れ後の被加工物をブローチ盤の所定の位置
に固定し、第6図に矢印9の方向に被加工物8ま
たは工具1を相対的に引き抜く、あるいは押し込
むことにより内歯またはスプライン穴等の被加工
穴に前記内歯仕上用工具を通過させ、この時に生
ずる硬質砥粒4によるヤスリ作用により熱処理後
の熱処理歪による変形(以下、「変形」という)
を除去する。また本考案に係る工具の歯部の歯厚
を前端部2から後端部3に向けて次第に末広がり
にしたことにより、初期のヤスリ作用で削り取る
時に発生する抵抗が小さくなり、加工し易くな
る。また、加工を継続していくと後端部3に向か
つて次第に接触圧が大きくなるが、削り取り量は
工具歯部全長でわずか0.1mm程度のものであり、
通常のブローチと同程度の加工速度でスムーズに
加工が行われる。
本考案では、硬質砥粒によつて削り取られる一
歯当たりの削り粉を微量にできる工具形状を設定
することにより、即ち第1図,第3図に示す工具
1の歯部の歯厚(T)の末広がり角度(α)を被
加工物8の材質・形状・切削長などに応じて適切
に設定することができるので、削り粉7は適度の
大きさに微細化され硬質砥粒間4間で目詰まりを
生じることがない。また、微細化した削り粉は切
削液により、次の加工前に流し出される。このた
め、加工面は正規の内歯形状となり、鏡面のよう
に仕上げられる。
この考案の工具は上述のように所定位置に固定
された被加工物の内歯形状に対応した形状の外歯
状をなし、該歯は前端部から後端に向けて次第に
末広がりとし、後端部3では正規形状に正確に一
致するスプライン軸形状としたのであり、被加工
物の内歯に接触する表面には硬質砥粒4が電着さ
れているので、被加工物に工具を通すと変形した
部分硬質砥粒層により目詰まりもなく除去され、
正確に修正される。本考案によれば予め修正され
た形状の前加工工具で加工したものを熱処理して
製品とするのと異なり、熱処理後に変形した部分
を修正することができるから、従来不可能とされ
ていた高硬度内歯歯車の仕上加工が正確に行える
うえ、焼入内歯歯車の精度を向上させることがで
きる。また外歯軸の表面の電着された硬質砥粒層
により変形部分を除去するので、工具を内歯に通
すだけでよく作業が簡単かつ迅速であり、工具の
耐久寿命も大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は一筋のスプライン歯のみをやや誇張し
て示した本考案の一実施例の側面図、第2図は第
1図のA方向から視た正面図、第3図は歯部の部
分拡大断面図、第4図,第5図は他の実施例の側
面図、第6図は本考案の工具による加工状態を示
す模式図である。 1……工具本体、2……前端部、3……後端
部、4……硬質砥粒、6……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スプライン軸形状をした歯部の歯厚を前端部か
    ら後端部に向けて次第に末広がりにし、後端部の
    歯部断面形状を被加工物の正規の内歯形状の一致
    した歯部の少なくとも被加工物との接触面に硬質
    砥粒を電着してなる内歯仕上用工具。
JP10654183U 1983-07-11 1983-07-11 内歯仕上用工具 Granted JPS6014819U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10654183U JPS6014819U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 内歯仕上用工具

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JP10654183U JPS6014819U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 内歯仕上用工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6014819U JPS6014819U (ja) 1985-01-31
JPH0340513Y2 true JPH0340513Y2 (ja) 1991-08-26

Family

ID=30249284

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JP10654183U Granted JPS6014819U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 内歯仕上用工具

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0443632Y2 (ja) * 1986-09-22 1992-10-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56142929U (ja) * 1980-03-26 1981-10-28

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JPS6014819U (ja) 1985-01-31

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