JPH0340173Y2 - - Google Patents

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JPH0340173Y2
JPH0340173Y2 JP11862187U JP11862187U JPH0340173Y2 JP H0340173 Y2 JPH0340173 Y2 JP H0340173Y2 JP 11862187 U JP11862187 U JP 11862187U JP 11862187 U JP11862187 U JP 11862187U JP H0340173 Y2 JPH0340173 Y2 JP H0340173Y2
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shelf
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、家庭の日用品整理用昇降棚に係
り、詳しくは昇降棚を操作するためのリンク機構
の構造に関するものである。
「従来の技術」 従来、吊戸棚等の両側に平行リンク機構を設け
該リンク機構を起伏作動させて吊戸棚等を昇降自
在に操作するようにしたものが発案されており、
例えば特公昭61−3481号公報に紹介されている可
動吊り戸棚は、両側部に設けた平行リンク3,4
の各一端部を可動吊り戸棚の上端部に枢支せしめ
ると共に、該両リンクの他端部を家屋内の吊下げ
支持体に枢支せしめ、平行リンク機構を形成して
成る可動吊り戸棚1の側面にロツク軸7を周方向
に回転自在に軸受金具8により垂設し、このロツ
ク軸7上端のフツク7aを回転せしめることによ
り天井面に固着された受具9に係合し係脱するよ
うに設けており、このロツク軸により可動吊り戸
棚を天井面下に固定するようにしている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、リンク機構による昇降棚は、リンク
機構の平行運動により昇降操作を軽快にできる
が、適当な位置において棚を固定し、又その固定
棚を再び移動さすための係脱装置が必要であつ
て、前記可動吊り戸棚ではその側面に軸受金具を
介し垂設したロツク軸を操作することにより棚の
固定と離脱とを行わしめている。
しかしながら、戸棚を昇降操作した後にロツク
軸等の停止装置を別に操作することは、その操作
手段が煩雑で不能率である。
そこで、本考案においては棚の昇降操作と固定
離脱操作とを一緒に行えるような簡潔機構にして
操作を迅速化し能率的にするため、リンク機構の
中にその係脱装置を併設した棚の昇降装置とする
と共に、併せてこの棚の昇降装置をたんすの上側
に設けられるよう構成しようとするものである。
「問題点を解決するための手段」 前記目的を達成するために、たんす上に置ける
かご棚の左右両側外面において夫夫側枠の前方寄
り上部に斜杆を固着し、両側に対設した前後両平
行リンクの上端を夫夫前記斜杆に軸支し、下端を
たんす上の取付基台に夫夫軸支し、両平行リンク
によりかご棚をたんす上とその前面下方部との間
で上下往復運動させるようにしたものであり、
尚、後リンクの下端部を軸支部から僅かに延長さ
せその延長部先端に内向きピンを突設し、軸支部
後方のピンの軌跡上において、ピンが係合して摺
動する案内溝を設けたカムを前後回動自在に基台
側面に軸着し、リンクの起伏作動に応じてピンを
前記カムの案内溝に係脱させるよう構成し、尚、
カムの案内溝上端にピンが係止して一時停止でき
るような係止窪孔を設け、循環式に往路と復路を
区別した環状の案内溝とするものである。尚又、
前記後リンクの下端軸に前後回動自在なレバーを
軸支し、該レバーの先端と前リンクの中間部との
間に引張機構を張設し、前記レバーの前傾規制用
ストツパーを取付基台の側面に突設する。
「作用」 本装置における作用の概略を述べると、たんす
上のかご棚を前方へ引張ると両側の平行リンクが
下端支軸を中心にして前方へ回動し、夫夫水平状
に倒伏しかご棚が前下方へ降下する。その際に後
部リンクの下端延長部が支軸より後方へ突出する
とその先端のピンがカムの案内溝に係合し、前部
案内溝(往路)に沿つて上方へ摺動する。そして
ピンが案内溝上端に達した時においてピンでカム
を僅か前方へ回動させると同時に、案内溝上端部
に凹設した係止窪孔にピンが係止して摺動が止ま
りかご棚も同時に最下位にて停止する。従つてカ
ムによりリンク後端が支えられるからかご棚は固
定状態で支承され、物品の納入と取出が可能な状
態に保持される。
そして又、再びかご棚前端を僅かに下方へ引く
とピンの係止状態が解除され、その後は弾機の引
張り作用によりかご棚は上昇すると共に、ピンは
後部案内溝(復路)を通つて下降して後、カムか
ら離れて前方へ回動する。
そして各平行リンクが共に起立してかご棚は元
の位置に復し、たんす上に安置される。
「実施例」 本考案の一実施例を添付図面により説明する。
第1図に本考案に係る昇降かご棚をたんす上に
取付けた状態を示してあり、このかご棚1は線材
製の中央網面1a、側部網面1b,1bを両側枠
1c,1cに溶着連結し、背部上方で両側枠間に
横桟1dを架着することにより前面を開放した四
角形かご状に形成してあり、之をたんす2の上端
面左右部に固定具3aで固着対設した両取付基台
3,3上に載置し、両側部で平行リンク機構を介
して昇降自在に取付けるものであつて、第2図に
その側面図を示し、第3図にたんす上からかご棚
を引き下げた状態の側面図を示してある。
前記かご棚1の取付構成及びリンク機構につき
詳述すると、前記各図に示されるように、かご棚
1の左右両側部外面において、側枠1cの前方寄
り上端部に斜杆4を架設してその両端をボルト5
で側枠に螺着固定する。そして棚両側部へ夫夫並
設した前後両平行リンク6,7の各上端を支軸
8,9で斜杆4外面に可動軸支すると共に、前リ
ンク6の下端を長シヤフト10の端部で取付基台
前端部に、後リンク7の下端部を支軸11で取付
基台上に立設した軸受板3bの上部に夫夫可動軸
支し、かくして備えられた両側の平行リンク機構
を介してかご棚1を前後回動させて上下往復運動
させるよう基台上に取付け、尚、後リンク7の下
端部を軸支部から延長させその延長部先端内側に
ピン12が突設されてあつて、該軸支部後方にお
けるピン12の軌跡12a上において、ピン12
が係合摺動する案内溝13aを設けたカム13の
下端を軸14で前後可動に軸受板3bに軸着し、
リンク7の起伏作動に応じて前記カムの案内溝1
3aにピン12を係脱させるよう設けるものであ
り、前記カム13は第4図に拡大して示されたよ
うに、縦長金属片の前辺縁に沿う直線状の縦溝イ
を設けて之をピンの往路とし、その上端から後方
向きに設けた横溝ロの基部下側にピンが係止でき
る係止窪孔ハを凹設し、横溝ロの後端から下向き
と続いて斜下向きに設けた縦迂回溝ニと斜迂回溝
ホが縦溝イとの合流点において連続して下る縦溝
下部とをピンの復路とした循環式の環状案内溝を
形成したものである。
又、後リンク7の内側で下端支軸11にレバー
15を前後回動可能に軸支し、該レバー先端と前
リンク6の中間部との間に引張機構(コイルスプ
リング)16を張設する。尚、前記レバー15の
前傾規制用のストツパー17を支軸11下方部に
突設し、このストツパー17へ当接係合する突起
部15aをレバー15の下端部を切欠して段設す
る。
尚、前記長シヤフト10は第1図に示されるよ
うに、左右両取付基台の前端部を貫通させて設
け、その両端部においてリンク6の下端を固着
し、その内側部と外端を取付基台に対して回動自
在に挿通させてある。従つて前記長シヤフト10
により左右の両リンク機構を同時に作動させ左右
均等なる運動を行わしめるよう構成する。
尚又、両リンク機構の外側には夫夫カバー18
を被覆する。
又、取付基台3は不等辺溝形材の後端部に固定
具3aを設けて之をねじ19によりたんす2の後
端部に固定する。尚更に取付基台3の内側立上辺
の上縁に沿つて柔軟性の緩衝材20を添着する。
尚又、図中の21はカム13の後傾を規制する
支片であつて軸受板3bの後端に突設されてい
る。
第4図に示す作用図により本装置の作用を説明
すると、先ず1図において後リンク7はかご棚が
定位置のたんす上に在る第2図の状態ではaの姿
勢にあり、棚が前方へ引かれるに伴つてY軸(垂
直線)を過ぎて回動しbの姿勢に移つてゆき、b
の姿勢において先端のピン12がカム13の案内
溝13aの縦溝イの入口部にはいり込む。
続いて棚を下方へ引くと2図の状態に移り、後
リンク7はX軸(水平線)を過ぎてCの姿勢に変
わり、ピン12が縦溝イの上端に達すると同時に
ピンでカムを直立状に回動させる。
そして棚の慣性により自動的に3図の状態に移
り、後リンク7はdの姿勢となりその時にピン1
2は係止窪孔ハに嵌まり込んで係止するので、カ
ムによりリンク後端を支えられるから両リンク機
構は倒伏状態で固定し棚は第3図に示された前下
方位置に停止し両側リンク機構により支承されて
固定する。
次に、固定している棚の前端を持つて下方に引
くと4図の状態となり後リンクはeの姿勢とな
り、ピンが係止窪孔ハから離脱して溝の隅角部ヘ
に移り、その後は引張弾機の引張り作用で棚が上
方へ引かれて自動的に基台上へ移行する。
「考案の効果」 後リンク下端部を軸支部から延長させその延長
部先端に突設したピンが後方のカムの案内溝に係
合することにより、リンク機構が倒伏状態で停止
し、かご棚がたんすの前下方部において固定さ
れ、又その固定棚を僅かに下方へ引くと前記ピン
の係合が離脱し、その後は引張弾機の作用により
棚が自動的にたんす上へ復帰するよう構成したか
ら、ピンとカムとの係脱作動によりかご棚の前面
部停止と上方への復帰を自動化して棚の昇降操作
を簡易化しその能率を向上する。
従つて、昇降操作に伴つて棚を固定したり可動
にしたりするための係脱装置を別に設ける必要が
なく、リンク機構の運動と共に係脱操作が自動的
に行い得られ、昇降装置の構造を簡素化できる。
又、左右両取付基台の前端部に長シヤフトを挿
設し、この長シヤフトの両端部に前リンクの下端
を固着させて回動自在に設けたので、長シヤフト
により左右両リンク機構を均等に操作できるか
ら、その操作が円滑であつて一方に偏ることな
く、棚が傾かず載置物が安定し、従つて棚の昇降
作動を円滑軽快に行わしめると共に安全である。
尚又、前記装置を取付基台を介してたんす上に
装備できるように構成したから、かご棚をたんす
上から手の届き易い低位置に引き降して物品の出
入れを容易にしたので、踏み台等も不要であり、
物品の整理に当つてその能率が著しく向上し、通
常はたんすの上に直接物品を投げ上げて保管する
方法と比べて遥かに便宜を与え、且つ整然と日用
品が整頓でき、たんす上の清掃も行い易い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るかご棚をたんす上に取付
けた状態を示す全体斜視図、第2図はその側面
図、第3図はかご棚をたんす上より下方へ引き降
した状態を示す側面図、第4図は本考案装置の要
部の作動状態を示す作用説明図である。 1……かご棚、2……たんす、3……取付基
台、3a……固定具、3b……軸受板、4……斜
杆、5……ボルト、6……前リンク、7……後リ
ンク、8……前上端支軸、9……後上端支軸、1
0……長シヤフト、11……後下端支軸、12…
…ピン、12a……ピンの軌跡、13……カム、
13a……案内溝、14……軸、15……レバ
ー、15a……突起部、16……引張弾機、17
……ストツパー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 棚両側に対設した前後両平行リンクの上端を
    棚側枠に軸支し、下端を取付基台に軸支し、両
    平行リンクを介して上下往復運動させるように
    した昇降棚において、後部リンクの下端部を軸
    支部から延長させその延長部先端にピンを突設
    し、ピンの軌跡上においてピンの係合摺動案内
    溝を設けたカムを可動軸着し、リンクの起伏に
    応じて前記カムの案内溝にピンを係脱させるよ
    う構成した昇降棚のリンク係脱装置。 (2) カムの案内溝の一部にピンが係脱する係止窪
    孔を設けた実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の昇降棚のリンク係脱装置。 (3) 後リンクの下端軸にレバーを回動自在に軸支
    し、該レバー先端と前リンク中間部間に引張弾
    機を張設した実用新案登録請求の範囲第1項又
    は第2項記載の昇降棚のリンク係脱装置。
JP11862187U 1987-08-01 1987-08-01 Expired JPH0340173Y2 (ja)

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JP11862187U JPH0340173Y2 (ja) 1987-08-01 1987-08-01

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JP2586675Y2 (ja) * 1991-09-05 1998-12-09 オーエム機器株式会社 手動式吊戸棚
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