JP2586675Y2 - 手動式吊戸棚 - Google Patents

手動式吊戸棚

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JP2586675Y2
JP2586675Y2 JP1991079849U JP7984991U JP2586675Y2 JP 2586675 Y2 JP2586675 Y2 JP 2586675Y2 JP 1991079849 U JP1991079849 U JP 1991079849U JP 7984991 U JP7984991 U JP 7984991U JP 2586675 Y2 JP2586675 Y2 JP 2586675Y2
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Inventor
晃穂 松本
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オーエム機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、手動力で昇降する手
動式吊戸棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物品を収納しているときには、邪魔にな
らないように上方に吊り上げておく吊戸棚があり、安価
なものはこの昇降を手動力で行うようにしている。とこ
ろで、戸棚の昇降案内機構にはリンク式やレール式があ
るが、このうち、リンク式は構造が簡単であることか
ら、多く採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、リンク式の場
合、戸棚(収納箱)が大形のものになると、偏荷重等に
よって左右のリンクが捩じれ、スムーズに動かないとい
った問題がある。又、収納箱の昇降上下端位置では、物
品の出し入れや格納のために収納箱をその位置で固定し
なければならないが、手動式の場合、この固定機構を安
価で確実なものにする必要がある。この考案は、このよ
うな課題を解決するものであって、要するに、リンクの
捩じれが少なく、且つ、昇降上下端位置で確実に固定さ
れる固定構造(ストッパー構造)を具現したものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、この考案は、壁等に固定される外箱と、外箱の内部
とその下方位置にかけてバランス機構で重量を軽減され
て手動力で壁側を支点とする円弧軌道で昇降する収納箱
とからなる手動式吊戸棚において、収納箱の外側面を外
の内側面に対して、少なくとも一部が収納箱よりも壁
側に存在し、この壁側に存在する部分の左右を収納箱の
裏面を通るステーで連結した上下一組の中央部が離反す
るくの字形をした平行リンクからなる左右一対の平行リ
ンク機構で支持して壁に対する前後位置がほぼ同じであ
る昇降上下端位置に亘って昇降させるとともに、収納箱
に、収納箱の昇降上下端位置に対応して外箱に設けられ
た掛金に係脱するフックを取り付け、収納箱が昇降上下
端位置に来るとフックが掛金に係合し、フックに連係さ
れた解除棒を操作すると係合を解くストッパー機構を設
けてなる手動式吊戸棚を提供するものである。
【0005】
【作用】以上の手段により、収納箱を支持する平行リン
クはステーで左右連結されるから捩じれが防げる上に、
ステーは収納箱の裏面で壁との間を通るのであるから、
その存在が収納箱の昇降や物の出し入れに邪魔にならな
い。又、収納箱は壁に対する前後位置がほぼ同じである
昇降上下端位置に亘って昇降させられるものであるか
ら、物の収納位置及び出し入れ位置とも、壁に近い位置
にでき、壁前方のスペースを広く取らない。更に、上下
の平行リンクは中央部が離反するくの字形をしているか
ら、同じもので共用できる。その他、収納箱は昇降上下
端位置で掛金とフックとからなるストッパー機構によっ
てその昇降が確実にロックされる。
【0006】
【実施例】図1は手動式吊戸棚の一部断面側面図、図2
は一部断面正面図、図3は作動状態を示す一部断面側面
図であるが、この手動式吊戸棚は、壁等の比較的上方個
所に固定される底部開放形の外箱10と、この外箱10
に対して左右一対の平行リンク12からなる平行リンク
機構14で支持される収納箱16とからなる。これによ
り、収納箱16を手で持って上下すれば(下端に把持バ
ー18が延設されている)、収納箱16は外箱10の内
部に格納される位置からその下方に突出する位置にかけ
て昇降する。
【0007】収納箱16はその重量が軽減されるようバ
ランス機構20によって上方へ付勢されている。バラン
ス機構20はスプリング式のものを例示しており、外箱
10に一方回転方向に付勢される二つのドラム22を取
り付け、両端をこのドラム22に止め付けたベルト24
を収納箱16に回転可能に取り付けられたベルト掛回軸
26に掛け回しておくのである。これにより、ベルト掛
回軸26は収納箱16が昇降するときの動滑車となる。
尚、ベルト24は適当な幅のものを左右二本対称位置に
取り付けておく。
【0008】図4はこのバランス機構20を示す各ドラ
ム22の縦断面図であるが、ドラム22の中心には両端
を外箱10の天井等に対してブラケット28で固定され
た取付軸30が通っており、この取付軸30とドラム2
2との間にそれぞれの両端を固定されるコイルバネ32
を収容し、ベルト24が巻き出るほどいずれのドラム2
2のコイルバネ32もその付勢力が強くなるようにして
おくのである。尚、図示のドラム22は2個設けられて
いるが、これは上方付勢力を大きく出すためのもので、
場合によっては1個であってもよい(この場合はベルト
掛回軸26にベルト24の他端を固定する)。図5はベ
ルト24の取付けを示すドラム22の横断面図である
が、ベルト24の端をドラム22の外周にリベット止め
するとともに、途中を軸方向に上部開口部が底部よりも
狭くなるように形成された溝22aの中に落とし込み、
上部開口部より幅の広い止板25をこの溝22aの中に
嵌め込んで押さえる二重の固定方法をとっている。
【0009】平行リンク12は上下のものとも中央部が
互いに離反する同一形状のくの字形をしているものであ
り、これを左右一対それぞれ外箱10の両側内面と収納
箱16の両側外面との間に各々ピン34、36によって
取り付ける。これにより、収納箱16を押し下げれば、
収納箱16は外箱10側のピン34を中心とする平行リ
ンク12の軌跡、即ち、収納箱16側のピン36が前方
へ突出する円軌道で昇降する。従って、収納箱16の昇
降の際、収納箱16は外箱10の前板38に衝突する
が、前板38の上端と途中を屈曲可能にしておき、収納
箱16が前板38を押し出して昇降できるようにしてお
く(40はこのときの摺接ローラ)。この場合、収納箱
16の上昇位置と下降位置とは、前後ほぼ同じに設定さ
れていることから(図3)、物の収納位置及び出し入れ
位置とも、壁に近い位置にでき、壁前方のスペースを広
く取らない
【0010】平行リンク12はくの字形をしており、且
つ、回動支点であるピン34は収納箱16の裏面側に設
定されている。これはその動作中、収納箱16の裏面を
通って上方の平行リンク12の左右を連結するステー4
2を収納箱16に干渉させないためであり、物の出し入
れを邪魔させないためである。これにより、平行リンク
12の剛性が高まり、左右の平行リンク12の捩じれが
少なくなる。尚、下方の平行リンク12もくの字形にす
るのは、同じものを製作して上下共用にするためであ
る。
【0011】次に、収納箱16はその昇降上下端位置で
ストッパー機構44によって位置が固定される。図6は
このストッパー機構44を示す一部断面側面図である
が、ストッパー機構44は外箱10等に取り付けられる
掛金46と収納箱16に設けられるフック48等からな
るもので、収納箱16が規定の上下端位置に来ると自動
的に作動する。即ち、フック48は収納箱16の上面等
に固定されるブラケット50にピン52で上下回動自在
に取り付けられており、更に、このフック48にはスプ
リング54で上方に付勢される解除棒56がピン58で
連結されているものである。尚、解除棒56は収納箱1
6の底板16aを挿通してその下までのぞいているが、
この底板16aの部分で上方移動が規制され、フック4
8が規定位置よりも高くならないようにしてある。
【0012】これにより、収納箱16が上昇して上方端
に来ると、フック48は掛金46で押さえ付けられて下
方に回動し、掛金46を通り越す。フック48が掛金4
6を通り越すと、スプリング54の力で上方に持ち上げ
られ、その係止部が掛金46に係止して下方へは動かな
いようにロックされる。一方、解除棒56を下に引けば
フック48は掛金46から外れるから、収納箱16を下
降させるときには最初にこの操作をすることになる。掛
金46は収納箱16の下方端位置該当個所にも設けられ
ており、前記と同様に作用して収納箱16を下方端位置
にロックさせる(解除も同様)。図7はフック48の他
の実施例を示す一部側面図であるが、この例はフック4
8の作用部にローラ60を取り付け、掛金46に対する
動きを円滑にしたものである。
【0013】以上により、収納箱16を引き下げると、
その下端位置でストッパー機構44が働いて収納箱16
はこの位置に自動的にロックされる。このとき、収納箱
16は外箱10からはみ出てその前面が開放するから
(収納箱16は底板16aの他に棚板16b等を有する
戸棚構造をしているが、その前面は開放されている)、
この位置で内部に物品を出し入れする。次に、ストッパ
ー機構44を解除して収納箱16を押し上げると、上方
端位置で同じくストッパー機構44でロックされるとと
もに、収納箱16は外箱10内に格納された状態にな
る。尚、外箱10の前面は前板38で覆われているか
ら、収納箱16に収納された物品は外箱10で覆われた
状態で格納される。
【0014】
【考案の効果】以上、この考案は前記したものであるか
ら、即ち、平行リンク機構は左右で連結されているか
ら、偏荷重等による収納箱の捩じれを少なくし、昇降動
作が円滑である。又、昇降上下端位置では、フックおよ
び掛金等からなる簡単なストッパー機構で確実に、且
つ、自動的にロックされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手動式吊戸棚の一部断面側面図である。
【図2】手動式吊戸棚の一部断面正面図である。
【図3】手動式吊戸棚の一部断面側面図である。
【図4】バランス機構を示すドラムの縦断面図である。
【図5】バランス機構を示すドラムの横断面図である。
【図6】ストッパー機構を示すフック等の一部断面側面
図である。
【図7】ストッパー機構を示すフック等の一部断面側面
図である。
【符号の説明】
10 外箱 14 平行リンク機構 16 収納箱 20 バランス機構 42 ステー 44 ストッパー機構 46 掛金 48 フック 56 解除棒

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁等に固定される外箱と、外箱の内部と
    その下方位置にかけてバランス機構で重量を軽減されて
    手動力で壁側を支点とする円弧軌道で昇降する収納箱と
    からなる手動式吊戸棚において、収納箱の外側面を外箱
    の内側面に対して、少なくとも一部が収納箱よりも壁側
    に存在し、この壁側に存在する部分の左右を収納箱の裏
    面を通るステーで連結した上下一組の中央部が離反する
    くの字形をした平行リンクからなる左右一対の平行リン
    ク機構で支持して壁に対する前後位置がほぼ同じである
    昇降上下端位置に亘って昇降させるとともに、収納箱
    に、収納箱の昇降上下端位置に対応して外箱に設けられ
    た掛金に係脱するフックを取り付け、収納箱が昇降上下
    端位置に来るとフックが掛金に係合し、フックに連係さ
    れた解除棒を操作すると係合を解くストッパー機構を設
    けてなる手動式吊戸棚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3761699B2 (ja) * 1998-01-08 2006-03-29 松下電器産業株式会社 昇降収納装置
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JPH074962Y2 (ja) * 1990-06-18 1995-02-08 ヤンマーディーゼル株式会社 係止ピン構造

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