JPH0339946B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紙スタツカー（積み重ね装置）にお
ける予め折り目を付けられたエンドレス紙ウエブ
用の収納装置に関する。

予め折り目を付けられたエンドレス紙ウエブ
は、決められた一定の間隔に、フオーム長さと称
される折り目縁を有している。このようなエンド
レス紙ウエブが、たとば高速プリンタにおいてプ
リントされた後に、紙スタツカーに送り込まれる
と、そのエンドレス紙ウエブはジグザグ重ねで収
納面上に収納される。

エンドレス紙ウエブの収納の際に、一連の撹乱
が生じることがある。エンドレス紙ウエブがたと
えば高速プリンタから紙スタツカーに案内されて
通されると、そのエンドレス紙ウエブは真直ぐに
伸ばされ、そして前もつて付けられた折り目が滑
らかにされる。そのために、紙ウエブは収納面上
にきちんと重ねて収納されるのではなく、乱雑な
状態で横たえさせられてしまうことが生じる。同
じようなことは、紙ウエブを収納する際に、その
個々の重ねの下に空気クツシヨンが形成される場
合に生じ、その空気クツシヨンはエンドレス紙ウ
エブの後続のシートを間違つた方向に向けてしま
う。

積ね重ね紙を制限するフオーム長さ調整装置に
シートが突き当たることにより、さらに、エンド
レス紙ウエブに過振動が生じる。この過振動はそ
の都度収納されるシートに波状の高まりを惹き起
こさせ、その結果積み重ね工程に撹乱を生じさせ
る。この種の撹乱をしばしば生じさせる他の原因
は、折り目を付けられて積み重ねられた紙の折り
目縁が積み重ね紙に密着せず、そしてこの折り目
縁が折り目近くで乱雑に上方へふくれあがること
にある。

この種の撹乱が生じた際には、収納装置内への
紙の引続く走行を中断させ、そして操作者が撹乱
を取除くことが必要である。このことは可成りの
時間浪費になる。この種の収納装置には、そのた
めに、エンドレス紙ウエブのきちんとした収納を
保証する手段が設けられている。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第263430号公報
には、従来技術として、２つの送風器が設けら
れ、これらによつて空気が積み重ね紙の両側の折
り目縁上に吹き付けられるようにされた紙収納装
置が説明されている。それにより、積み重ね紙の
最上のシートの両側の折り目縁は下方に向け押さ
れる。しかしながら、この効果はまだ充分に満足
できるものではない。

本発明は、予め折り目を付けられたエンドレス
紙ウエブを紙スタツカー内に撹乱なく積み重ねる
ための収納装置を提供することを目的とする。

この目的は、本発明によれば、下方に外側に傾
斜して積み重ね紙の最上のシートに向いて固定設
置された空気吐出ノズルを有する予め折り目を付
けられたエンドレス紙ウエブ用収納装置におい
て、空気吐出ノズルを備えた方向制御装置が揺動
可能に形成され、該方向制御装置に空気流の強さ
制御装置が付属され、方向制御装置が、フオーム
長さ調整装置の位置に応じて空気流の調整が自動
的に行われるように、連結装置を介してフオーム
長さ調整装置と接続されていることによつて達成
される。

方向制御装置によつて、空気流を収納すべきシ
ートの領域に正確に向けさせることが可能にな
り、空気クツシヨンは最も有効的に排除され、そ
してシートは最良に押し付けられる。

収納装置が折り目を後押しするための手段たと
えばパドル車を有する場合には、空気流は、エン
ドレス紙ウエブをその手段の作用範囲内にもたら
すためにも役立つ。そのためにも、空気流には最
適な方向が存在する。異なつたフオーム長さを有
する紙が収納される収納装置においては、このこ
とはフオーム長さに応じて空気流の方向を可成り
修正しなければならないことを示している。その
空気流を最上のシートの折り目縁の近辺に向ける
と、空気流が最高の傾きを示す個所がある。この
調整の後に、今までと異なつたフオーム長さのエ
ンドレス紙ウエブが収納されると、空気流は最高
の働きをすることのできる領域にもはや当たらな
くなる。従つて、エンドレス紙ウエブの収納の際
に撹乱が再び発生することがある。本発明による
収納装置の長所は、夫々のフオーム長さに対し
て、空気流をその都度の最適な方向に調整するこ
とができることにある。

収納装置内におけるエンドレス紙ウエブの挙動
は、大部分、紙のフオーム長さと、紙の固有硬さ
および重さとに依存する。空気クツシヨンを排除
しそして収納すべき紙を積み重ね紙の最上のシー
ト上に押圧する空気流の強さは、紙の特質に合わ
されなければならない。高い固有硬さを持つ紙
は、軽く柔軟な紙よりも、空気流の高い強さが必
要である。厚い紙にとつて好ましい空気流の強さ
は、軽く柔軟な紙の場合には強すぎるということ
が判明している。その強さでは、エンドレス紙ウ
エブはヒラヒラさせられたり吹き飛ばさせられた
りし、そのため積み重ね工程に撹乱が生じる。折
り目を後押しするための手段を備えた収納装置に
おいても同様に、空気流の強さ制御は好ましいこ
とである。本発明は、各種の紙に対して、空気流
を最適な強さに調整できるようにすることを提供
する。それゆえ、本発明は、異なつた種類の紙が
積み重ねられる収納装置において、撹乱の受け易
さを減らすことができるという利点を有してい
る。

本発明の他の実施例によれば、フオーム長さ調
整装置が備えられた収納装置において、一方はこ
のフオーム長さ調整装置と他方は方向制御装置お
よび（または）強さ制御装置との間の連結装置が
設けられ、その場合にこの連結装置はフオーム長
さ調整装置の位置に応じて方向制御装置および
（または）強さ制御装置の制御を行う。フオーム
長さ調整装置としては、たとえば、フオーム長さ
に応じて可変であり積み重ね紙の横に置かれたス
トツパを使用することができる。収納装置内にフ
オーム長さ調整装置を設置すると、調整したフオ
ーム長さとは異なつたフオーム長さを持つエンド
レス紙ウエブが収納されるべき場合には、そのフ
オーム長さ調整装置はその都度変更されなければ
ならない。本発明による連結装置は、方向制御装
置および（または）強さ制御装置に、次のよう
に、すなわち、空気クツシヨンが最良に排除され
かつシートが押し付けられるために、この連結装
置が空気流の方向および（または）強さを最上の
シートの、フオーム長さにとつてその都度最適な
領域に調整するように、作用する。この連結装置
の長所は、フオーム長さ調整装置の位置の変化が
いずれにせよ本発明に関係なく行われるので、本
発明による効果を得るために、付加的な作業費用
がかからないという点にある。

次に本発明を図面に示した実施例に基づいて詳
細に説明する。

第１図から、予め折り目を付けられたエンドレ
ス紙ウエブ５の収納装置の機能が明らかになる。
エンドレス紙ウエブ５は案内ローラ４の間を矢印
方向に案内され、積み重ね紙６の最上のシートの
重みによつて横方向に向けられる。エンドレス紙
ウエブ５の重さが大きすぎる場合には、このエン
ドレス紙ウエブは所定の点ですなわち折り目縁９
で折れ、その後他方の側へ向けられる。その際
に、次のシートは積み重ね紙６の上に収納され
る。恐らくはもつと簡単な折り畳み形成によつ
て、収納方向が決定される。このようにして、収
納がジグザグ重ねで行われる。

積み重ね紙６は収納面８上に載置される。この
積み重ね紙は、両方の折り目縁９，１０によつて
規定された両側をフオーム長さ調整装置３により
制限されている。このフオーム長さ調整装置３
は、エンドレス紙ウエブ５のフオーム長さ１１に
応じて、両側へ広げられたりあるいは狭くされた
りすることができる。そのための手段は図示され
ていない。空気吐出ノズル１はそれぞれ空気噴流
２を、両方の折り目縁９，１０の近くにある積み
重ね紙６の領域に向けている。それによつて、最
上のシートを積み重ね紙６上に押し付けることが
達成され、それによりエンドレス紙ウエブ５の収
納の撹乱が回避される。

両方の折り目縁９，１０の領域にはパドル車７
が配置されており、このパドル車はエンドレス紙
ウエブ５を掴み、折り目縁９，１０を後押しす
る。

空気吐出ノズル１には、少なくとも１つの方向
制御装置１２および（もしくは）１つの強さ制御
装置１３が配設されている。これらの制御装置
は、紙のフオーム長さ１１、硬さおよび重さに応
じて、空気流２の方向および強さを変化させる役
目を有している。それにより、空気流２は、紙の
フオーム長さ、硬さおよび重さによつて定められ
たエンドレス紙ウエブ５の特質に合わせられる。
その外に、空気流２は、エンドレス紙ウエブをパ
ドル車７の作用範囲内に吹き飛ばすために使用さ
れる。パドル車はそれによりエンドレス紙ウエブ
を確実に掴み、そして折り目縁９，１０を後押し
することができる。

非常に大きなフオーム長さ１１を持つエンドレ
ス紙ウエブ５が収納されると、方向制御装置１２
が外側に向けられ、一方非常に小さいフオーム長
さ１１の際にはその方向制御装置１２は内側に向
けられる。エンドレス紙ウエブ５が硬い紙によつ
て作られている場合には、空気流２の強さは強さ
制御装置１３の制御板１５が開くことによつて高
められ、一方柔軟で軽い材料から成るエンドレス
紙ウエブ５の収納の際には制御板１５は適切に閉
じられる。

方向制御装置１２および（もしくは）強さ制御
装置１３の操作は別々な方法で行うことができ
る。最も簡単には、その操作を手によつて行うこ
とである。たとえば、その操作をサーボモータ
（図示されていない）によつて行うことも可能で
ある。その操作を、第２図ないし第４図に示した
装置の１つによつて行うことは好ましいことであ
る。

制御板１５を用いて強さの制御を行う代わり
に、空気流２を作り出すモータ（図示されていな
い）に直接的に作用するような制御もまた可能で
ある。

第２図においては、方向制御装置１２はリンク
１７を介してフオーム長さ調整装置３と結合され
ている。リンク１７の各部分は可動の結合個所１
８に結合されている。回転支点１４に支持されて
いるレバー式伝動装置１６を介して、フオーム長
さ調整装置３の移動が方向制御装置１２に伝達さ
れる。固定の制御板２２と可動の制御板１５とか
ら成る強さ制御装置１３は、可動の制御板１５の
開閉により操作することができる。制御板１５は
蝶番２０に回転可能に支持されている。強さ制御
装置１３は方向制御装置１２に強固に結合されて
いる。この方向制御装置１２は回転支点１９に回
転可能に支持されている。空気吐出ノズル１は管
状に形成された方向制御装置１２の内部に配置さ
れている。

たとえば、今までと異なつたフオーム長さ１１
を有するエンドレス紙ウエブ５が収納されること
によつてフオーム長さ調整装置３の位置が外側も
しくは内側への移動により変化させられるので、
方向制御装置１２は第２図の矢印方向に上方もし
くは下方へ向けて動かされる。この方向変化の大
きさはレバー式伝動装置１６によつて決められ
る。このレバー式伝動装置１６を用いて、空気流
２の方向を、積み重ね紙６の最上のシートの所望
の領域に向けることができる。このレバー式伝動
装置の代わりに、他の伝動装置、たとえば比例的
には動作しない伝動装置を設置することもでき
る。それにより空気流２の制御は精密に行うこと
ができる。空気吐出ノズルは方向制御装置１２の
外に配置してもよい。但し、その場合、その方向
制御装置の機能が損なわれてはならない。

第３図においては、強さ制御装置１３は、既に
第２図において述べたように、リンク１７′、伝
動装置１６′、回転支点１４′および結合個所１
８′を介してフオーム長さ調整装置３に結合され
ている。この強さ制御装置１３は不動の制御板２
２と可動の制御板１５とから成り、これら両制御
板は方向制御装置１２に固定されている。フオー
ム長さ調整装置３の位置が外側もしくは内側への
移動によつて変化させられると、可動の制御板１
５が上方もしくは下方へ動かされ、それにより空
気流２の強さが高くされたりもしくは低くされた
りする。

第４図には、フオーム長さ調整装置３と方向制
御装置１２および（または）強さ制御装置１３と
の間の連結装置が示されている。両装置１２，１
３については第２図または第３図において個々に
述べた。方向制御装置１２に関する連結装置の部
分は同様に第２図において述べた。可動の制御板
１５にはストツパレバー２３が固定され、このス
トツパレバー２３はストツパ２４に当接してい
る。その場合、しかしながら、ストツパレバー２
３はストツパ２４に沿つて滑動することができ
る。連結装置は、外側もしくは内側に向けてフオ
ーム長さ調整装置３の位置を変化させる際には、
方向制御装置１２が外側もしくは内側に向けて動
きそして可動の制御板１５が上方もしくは下方に
向けて動くように、作用する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し、予め折り目
を付けられたエンドレス紙ウエブ用収納装置の概
略図、第２図は本発明において使用される方向制
御装置の一例を示す概略図、第３図は本発明にお
いて使用される強さ制御装置の一例を示す概略
図、第４図は本発明の一実施例において使用され
る連結装置の一例を示す概略図である。 １……空気吐出ノズル、２……空気流、３……
フオーム長さ調整装置、１１……フオーム長さ、
１２……方向制御装置、１３……強さ制御装置、
１５，２２……制御板、１６……レバー式伝動装
置、１７……リンク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下方に外側に傾斜して積み重ね紙の最上のシ
   ートに向いて固定設置された空気吐出ノズルを有
   する予め折り目を付けられたエンドレス紙ウエブ
   用収納装置において、空気吐出ノズル１を備えた
   方向制御装置１２が揺動可能に形成され、該方向
   制御装置１２に空気流２の強さ制御装置１３が付
   属され、方向制御装置１２が、フオーム長さ調整
   装置３の位置に応じて空気流の調整が自動的に行
   われるように、連結装置を介してフオーム長さ調
   整装置３と接続されていることを特徴とする紙ス
   タツカーにおける予め折り目を付けられたエンド
   レス紙ウエブ用収納装置。 ２ 方向制御装置１２と強さ制御装置１３とが、
   フオーム長さ調整装置３の位置に応じて空気流の
   調整が自動的に行われるように、連結装置を介し
   てフオーム長さ調整装置３と接続されていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の収納装
   置。 ３ 強さ制御装置１３が連結装置に無関係に調整
   可能に形成されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の収納装置。