JPH0339513A - 洪水に対応する自動堰上げゲート - Google Patents

洪水に対応する自動堰上げゲート

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JPH0339513A
JPH0339513A JP17353289A JP17353289A JPH0339513A JP H0339513 A JPH0339513 A JP H0339513A JP 17353289 A JP17353289 A JP 17353289A JP 17353289 A JP17353289 A JP 17353289A JP H0339513 A JPH0339513 A JP H0339513A
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荒ヶ田 国和
Kouji Shitami
広司 下見
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は排水路1分水路等から分水するために設置する
堰上げゲートにおいて、常時においては、流木を堰上げ
、洪水時においては、ゲートを全開状態にして放流する
ことを自動的に行なえる洪水に対応する自動堰上げゲー
トに関する。
(従来技術) 測用に敷設されるゲートにはテンターゲート等がある。
第6図に示すゲートは1水路lの上方に回動自在に支持
された水平な主軸2に一対のアーム3が固着され、その
上流端に主軸を中心とする円弧状の扉体4が固着され、
アーム3の下流端近くにカウンターウェイト5が吊着さ
れている。この場合、ゲートの可動部の重心を低くして
扉体4の動きを小さくしている。また、河川の横力に延
びた主軸2の端部に上流側に向かってフロートアーム6
が固着されている。このフロートアーム6は主軸2の上
流側に設けたフロート室7に浮かべたフロート8を懸垂
棒9を介して連結されている。また、フロート室7は越
流堰lOを介して扉体4の上流水路に連通され、さらに
、フロート室は7は小径の流出口11を介して扉体4の
下流水路に連通されている。
なお、ゲートを複数設置する場合に水利慣行上の制約に
よって、極めて接近して設置され、上流のゲートの上下
流の水位差が全閉状態においても、数cmLかない場合
がある。このような場合には、ゲートの開閉に伴うフロ
ート8の昇降の度合を数cm以内に抑える必要があり、
そのために、フロートアーム6の長さはアーム3の上流
側の長さに比べて十分に小さくされている。また、越流
堰10の堰頂の高さは上流の堰上げるべき水位よりも僅
かに低くされており、越流水深を小さくするのでこの越
流断面積は、流出口Uの断面積に比べて十分に大きくす
るため、越流堰10の堰長は十分に大きくされている。
また、図示を略すがアーム3の下流側の下方に、ストッ
パーが設けられ、ゲートが全開状態になる場合アーム3
がこれに接触してアーム3の姿勢が一定に保持されるよ
う構成されている。
次に作用について説明する。
扉体4の上流水位が、越流堰10の堰頂よりも僅かに高
くなれば、越流が起きフロート室7内の水位は上流水位
と殆ど等しい高さになってフロート8を上昇させ、フロ
ートアーム6の動作に連係してアーム3が回動し扉体4
が開方向に動きゲーしか開状態になる。その結果、ゲー
トを通過する水流が多くなり上流水位の上昇が抑制され
る。そして、上流水位が低下して越流堰10の堰頂に近
ずくと越P&量が少なくなるので、フロート室7内の水
は流出口11から排出される水量のほうが多く、フロー
ト室7内の水位は下流水位と殆ど等しい高さになり、フ
ロート8が下降することにより扉体4が閉方向に動きゲ
ートが閉じられる0次にまた上流の水が扉体4で堰上げ
られて水位が上昇するので、上記した操作を繰替えし行
ないゲートの上流の水位がほぼ一定に保持されるもので
ある。
また、前述したようにフロートアーム6の長さが十分に
小さいので、扉体4の動きが不足して上流水位が大きく
狂うことはない、また、洪水時においても、ある程度の
高さまでは水位の上昇につれて逐次、扉体4が開方向に
作動し、洪水位がある程度の高さに達すれば、扉体4の
全部が水面上に移動して洪水の疎通が図られる。
(発、明が解決しようとする課WJ) 従来技術の第1の問題点は、非常に大きなフロート8の
平面積が必要となることである。すなわち、フロート8
の昇降連動の進行に伴ってフロート8に働く作用力が減
少し、また、上記の通り、フロートアーム6の長さを著
しく小さくしてフロート8の運動距離範囲を短くする必
要があるので主軸2に働くトルクはなおさら小さくなり
、したがって非常に大きなフロート8が必要であった。
また、第2の問題点は、洪水になって、堰上げる必要が
なくなっても、扉体4の一部が水中に没していて流水の
流通を阻害することであった。
本発明は常時には堰上げ作動を行ない、洪水時には堰上
げを止め全開状態に調節できる洪水に対応する自動堰上
げゲートを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の構成は、水路を横
断する主軸に、アームを上下流方向に向けて回動自在に
設け、該アームの上流端に水路を堰上げするための扉体
を設け、前記水路に泊っ。
て、前記主軸の上流側にフロート室を設け、前記扉体の
上流側水路と下流側水路とを前記フロート室を介して連
通させ。
前記フロート室に室壁との隙間を小さくしてフロートを
配し、該フロートを懸垂するフロート7−ムを、フロー
トの上限位置と下限位置との中開位置のときにほぼ水平
になるように前記アームと連動させて主軸に取付け、前
記フロートは下部に密閉部、上部に導水部を形成し、該
導水部に前記扉体の下流側水路と通じる導水装置を設け
、前記主軸より下流側に延びた前記アームに、前記アー
ムの軸線より上方に位置してカウンタウェイトを取付け
、該カウンタウェイトの重さは、前記扉体により、下流
水位が計画水位の場合に上流水位が上限水位まで堰上げ
られた状態において、フロート室内の水位がその中間の
高さのときに可動部全体が均衡する重量にしたことを特
徴とする。
(作  用) 本発明は以上のように構成するものであるので、フロー
トの昇降に伴って導水部に扉体の下流の水が排出、導入
されるのでフロートに礪〈作用力が弱くなることはなく
、ひいてはフロートの昇降の度合を小さくする必要がな
いので、フロートアームの長さを大きくしてフロートを
非常に小さくすることができる。
また、堰上げる必要がある場合、特に全開に近い状態に
おいては、水圧によるゲートの抵抗が太きくなるので、
大きな作動力を要するが、可動部全体の重心位置が主軸
の上流側にあり、全開に近くなるほど偏心力によって大
きな閉方向の作動力が得られ、しかもまた、上下流の水
位差が大きくなるので開方向の作動力も得られる。
さらに、水路が増水し洪水位になると、フロートは上限
位置に近づき可動部全体の重心位置が主軸の下流側にく
るので、自重の偏心力によってゲートが開いて扉体は水
面上に位置される。その後、洪水が去って堰上げを要す
るようになればフロートの自重によって自動的に扉体が
引き下げられて堰上げが再開される。
(実 施 例) 本発明の実施例を第1図ないし第5図に基いて説明する
t51図および第2図に示すとおり、ゲー)12はおよ
そ、水路13の上部に回動自在に支持された主軸14に
固着された一対のアーム15と、アーム15の上流端に
取付けられ、主軸14を中心とする円弧状の扉体lBと
、アーム15を作動するためのフロート17とからなっ
ている。
フロート17は、主軸14の上流側に設けたフロート室
18に、室壁との隙間を小さくして配設されてお’l、
フロート室18は、フロート室18の下部に連通ずる通
水管13と接続された越流基20を介して静水室−21
と連通し、静水室21は流通口21aを介し・て扉体1
Bの上流水路と連通している。さらに、フロート室1日
には扉体16の下流水路に連通ずる小径の流出口22が
穿設されている。また、後述するフロートアーム23が
フロート17の上部に設けられた懸垂棒24と連結し、
主軸14の端部に固着されている。
また、アーム15の下流端近くに支持材25を介してカ
ウンタウェイト26が装着され、カウンタウェイト26
のウェイトの重さまたはその水平方向の位置は、下流水
位が計画水位の場合に上流水位が上限水位まで堰上げら
れた状態において、フロート室18内の水位が計画水位
と上限水位の中間の高さの時にゲート12の可動部全体
が均衡するように定められている。また、上記の状態に
おいて鉛直方向の位置が調節自在になるよう構成され、
カウンタウェイト26の高さは上記の状態とゲー)12
の全閉状態の間の全ての状態において作動力が全体的に
開方向と閉方向のいずれの方向にも偏らないよう適当に
定められている。なお、全開状態において、可動部が定
位置で静止するようにストー/パ27がアーム15の下
流側に設けられている。
フロートアーム23はフロー)17の上限位置と下限位
置との中間位置のときにほぼ水平になるように主軸に固
着され、フロートアーム23の角度は全閉状態における
俯角と全開状態における仰角が等しくなりゲート12の
開閉に伴うフロート17の昇降による移動量がもっとも
少なくなるようにされている。フロートアーム23の長
さは後に説明する堰上げ再開水位が十分に高くなるよう
短くされているが通常はアーム15の上流側の長さの約
半分程度とされており、従来技術に比べると約2.5倍
程度で非常に長くすることができる。
フロート17の下部は密閉部t7aが形成され、その上
部の導水部17bの部分は後述の導水装置2Bを介して
ゲート12の下流水路に連通され、その上端には小径の
通気口17cが穿たれて大気と連通されている。フロー
ト17の平面積は全てのゲート開角度の場合に十分な作
動力が得られ、また後に詳述するように全開に近い状態
においてゲート12の動きが十分に小さくなるよう大き
くされていることは勿論であるが、上流水位と計画水位
との許容誤差が極力小さく定められているので、事実上
は、下流水位が下限水位で、上流水位が計画水位の状態
にあるゲート12が、フロート室18内の水位が上限水
位になればゲート12が開き、下限水位になればゲート
12が閉じるという条件によって決定されている。
また、密閉部17aの高さはその下端が常に水中にある
ように十分に大きくされ、また密閉部17aの上端の高
さは洪水時に開いた場合に扉体18の下端の高さが所定
の高さになるように適当に定められているが、複数のゲ
ート12.・・・が設置される場合には最上流のゲート
12が上記のとおりにされ、下流のものほど数Cmずつ
順に低くされている。
導水装置28は、その一端が導水部17bの下端に開口
され密閉部17a内を鉛直に貫通し、途中、フロート室
18内において数個の屈曲自在な継手を頂点として上下
方向にジグザグに走行したあとに直角に方向を変えてフ
ロート室18と水路13との壁を貫通し、他端はゲート
12の下流水路内に開口され、その断面はゲー)12が
適当な速度で開閉するよう適宜にされている。
なお1通水管19の大きさは流量が急激に増加した場合
にも、ゲート12が十分に追随して、迅速に開き得るよ
う十分に大きくされ、越流堰20の堰頂の高さは計画水
位よりも僅かに低くされ、その堰長は長く形成され越流
水深が小さくなるようにされている。
次に、構成についての補足説明を行ないながら、作用に
ついて説明する。
第5図において、横軸は、全閉状態を基準にしたゲート
開度、縦軸は、下流水位、上流水位、その他の高さを示
す。
横軸のそれぞれの、■は全閉状態、■は上流水位が計画
水位よりも高くなり始める状態、■は下流水位が計画水
位となった状態、■はゲート12の可動部全体の重心位
置が主軸の直上に来て、上流水位がは(最高となった状
態、■は堰上げを停止してこれから扉体lGが空中に飛
び出し始める状態、および、■は扉体16の下端が十分
に高く持ちLげられてゲート12が全開している状態を
示す。
第3図はゲート12の全閉状態工を示し、扉体18は流
水を鑑断している。ゲート12の可動部全体の重心は上
流側に寄り、偏心力Gが主軸14の上流側にかかる。
第4図はゲー)12の全開状態■を示し、扉体1Bは完
全に水面から離れ、偏心力Gが主軸14の下流側にかか
り、アーム15はストッパ27に係止されている。
次に、状態Iと状態Hの間の作用について説明する。ま
ず、計画水位■の上方に許容誤差2Δhを実用上支障の
ない限度内において上限水位■を定める0次に、曲線(
下限水位)■は、この状態においては、それぞれのゲー
ト12の開角度の場合に、上流水位が、計画水位■の高
さになるような、下流水位とゲート開角度の関係を示す
、後の説明で理解されるように、上流水位は計画水位■
よりも、ゲー)12が開く際は、僅かに高くなるので、
実際の下流水位は、曲線(下限水位)■より僅かに高く
、ゲー)12が閉じる際には、下流水位はLlll線(
下限水位)■より僅かに低いが、曲線(下限水位)■は
概念を示した。また、曲線■はそれぞれの開角度におけ
る可動部全体の重心・偏心の作用を、ゲー)12を閉じ
ようとする方向を正として、フロート17の内外水位差
に換算して水平線■を横軸にして示したものであり、ま
た曲線■は、これと曲線■を横軸にして示したものであ
る。したがって、曲線■は、それぞれの開角度において
ゲート12の可動部全体が均衡する。フロート室18内
の水位を示すものであるが、木理掌上の原理によって、
フロート室18と下流水位の水位差は、越流水深の三乗
に比例して大きく変化するので、上流水位が計画水位■
よりも僅かに高くなればゲート12が開き、また、僅か
に低くなればゲート12が閉じ、上流水位がはC1計画
水位■に等しく復元すれば、ゲート12は静止する。
次に、状態■と状態mの間の状態の作用について説明す
る。状態IIの状態よりも開くと、曲線■の高さが、高
くなるので、上流水位が計画水位■よりも高くないとゲ
ート12が開かず、したがって増水時における上流水位
は、曲線■のとおりになるが、減水時における上流水位
は、上記と同じく、は(計画水位に等しいが、いずれに
しても、上流水位は、計画流量以下の場合には、は(、
計画水位■と上限水位■の間に保たれる。また、状態■
においては、利用し得る上下流水位差が小さいので、曲
線■の高さを正確に調整する必要があるが、カウンタウ
ェイト2Bの重さ、または水平方向の位置によって幾ら
でも正確に調整する事が出来、また、全開に近い付近の
作用を考慮してカウンタウェイ)2Bの高さを調節して
も、状1mにおいては、伺等、変化がないので簡単に1
iftIL得る。
次に状flgfflから状iVIまでの作用を一括して
説明する。洪水になって、ゲート12が一旦、この状態
まで開くとru+線■と曲線■の高低差が小さくなるの
で、増水途中において、減水し上流水位が計画水位■以
下に低下しても、後述の堰上げ開開水位[株]まで水路
の水位が低下するまでの間は導水部17bとフロート室
18内の水位が、平行して低下するだけでゲート12は
閉じられない、しかし、この状態においては、流量は、
計画用水流量を越えていて、洪水になっており、−旦、
洪水になれば、洪水が去って暫くの間は、用水は不必要
であるので、−向に差支えない、したがって、次は、洪
水によってゲー)12が開く作用の説明に進む、この状
態においては、下流水位と、ゲート12の開角度の関係
は、試算によって求められる。すなわち。
成る下流水位の場合に開角度を仮定し、曲線■の大きさ
だけその水位上にとって曲線■を求め、方、上流水位で
ある曲線■の高さをゲート12の抵抗を求め、曲線■と
曲線■の高低差がゲート12の抵抗に応じた高さになる
開角度がその下流水位の場合の開角度である。状態■は
、可動部全体の重心位置が、主軸14の真上に来て、偏
心力Gの作用が消失した状態であるが、はイ、この付近
において、上流水位を示す曲線■は最高となって計画用
水流量が求められる。その後、流量が増加するにつれて
、上流水位は徐々に低下し、上下流の水位差も少なくな
るが、状mVになれば、曲線■の高さが上流水位よりも
Δh7だけ低くなって、上下流の水位と扉体lBの下端
は高さが等しくなり(位W■)、ゲート12は導水部1
7b内の水を排出しながら開き続け、全開状態■となる
。ところで、上記のとおり、洪水になって開く途中にお
いて、最高水位■は計画水位■よりも数cm高くなるが
水路の設計上も洪水時においては、通常よりも10〜2
0cm水位が高くなる事も予定されて築造されているの
で一向に支障も来さない。
次に全開状態■について説明する。状1vと状態■を比
較すると、ゲート12を開く方向の偏心力Gがhaだけ
増加しており、一方、ゲート12の抵抗は変りがないの
で、状71VIにおいては密閉部17aはhoの高さだ
け空中に露出しており、その上端は高さ位lIoとなっ
ており、力学的には、開こうとする作動力と開くまいと
する抵抗が釣合っている状態である。
次に、洪水が去って、ゲート12が閉じて、堰上げを再
開する作用について説明する。上記の位置■よりも、水
位がΔh7だけ低下すれば、先ず、ゲート12の作動力
と抵抗の両方が消失し、ざらにΔh7だけ低下すればゲ
ート12は閉じ始める。その時のフロート!7の吃水線
の軌跡は曲線0で示されるものとする。ゲート12が閉
じるに従って、ゲー)12を閉じる方向の力が図の曲線
■と木千線@の高低差だけ増加するので、この値を曲線
■を横軸にして描いた曲線Oがゲート!2が閉じる際の
水位と開角度を示す曲線で、より水位が図の堰上げ再開
水位[相]まで低下すれば、−気にゲート12が閉じて
堰上げが再開され、上流水位かはC計画水位■に等しく
維持されるようになる。ゲー)12が閉じる際の密閉部
17aの上端の軌跡を開繊[相]で示す。
以上、説明したとおり、先ず、従来技術の第二の問題点
が解決された0次は、第一の問題点の解決に関する作用
について説明する。先ず、フトー)17の大きさである
が、従来技術においては、フロート8全体が密閉されて
いたので、ゲート4の開閉に伴うフロート8の昇降によ
って、フロート8に働く作動力が減少していた事は、説
明を要しないところであるが、成る事例について、フロ
ートアーム6の長さを種々変えたとしても、フロート8
千面積が小さくなるよう計算した場合、ゲート4が停止
する直前においてフロート8に働く作動力は上下流の水
位差の5%しかなく、また、フロートアーム6の長さも
ゲート半径の20%に過ぎなかった。したがって、非常
に大きなフロート8を要していた訳であるが1本発明に
おいては、上記のとおり導水部17b内に水が導入され
ているので、フロート室18内の水位が変らない限り、
幾らフロート17が昇降しても、フロート17に働く作
動力は減少せず、したがって、はC上下流水位差の50
%を開閉でき、フロート17に働く作動力自体が約10
倍になり、また同様に、フロートアーム23の長さも制
約を受けず、従来の技術の約2.5倍に大きくできるの
でフロー)17の平面積はほぼ25分のlに小さくでき
る。
次に扉体18の一回当りの動きを、一定態下に抑えるた
めに必要なフロート17の大きさの問題について説明す
る。まず、ゲー)12が全開に近い状態においては、扉
体1Bの下端と水路面の間の隙間は極めて小さく、下方
を通過する水流の速度が極めて大きいので、扉体r8が
僅かに動いただけで流量の変化、とくに、その変化率は
大きくなり、したがって、扉体1Bの動きを小さくしな
ければならない、ところが、実施例のゲート12はフロ
ート17を駆動手段としているので、扉体1Bが動き始
める時点においては、その抵抗が静摩擦抵抗であるので
、フロー)17に非常に大きな作動力が生じてから扉体
1Bは動き出すが、−旦動き出して静止するまでは扉体
18の抵抗が動摩擦抵抗に変って抵抗力を半減している
ので、フロー)1?が大きく動いて、これに働く作動力
が半減するまで扉体18は止まらない。
したがって、本発明においては、上記のとおり、フロー
トアーム23の角度を工夫して、フロート17とフロー
ト室18の間の隙間が極力小さくされており、その結果
、フロー1−17が極めて僅かに動いただけでフロート
室lB内の水面が、フロート17の運動方向の逆の方向
に変動して、フロート17に働いていた作動力が消失し
、遂には、制止力が働いて扉体16は僅かに動いただけ
で停止させられる。また、扉体1Bにかかる力はフロー
トアーム23の長さの二乗とフロー)17の平面積に反
比例する。したがって、扉体18の一回当りの動きの大
きさの条件から、フロート17平面積が決定される場合
には、フロートアーム23の長さは従来技術の約2.5
倍とされているので、フロート17千面積は従来技術の
2.52分の−1すなわち、約6分のlに小さくできる
。よって従来技術の第一の問題点も解消される。
次は応用例について説明する0本発明においては、洪水
時にゲートが全開状態になるようにすることが目的の一
つであり、上記の実施例においては、平坦な水路13を
前提にして説明を進めて来たが、いわゆる落差工と称さ
れる。水路13に段差のある箇所に設置されるゲート1
2は、木理掌上の低下背水を防止する目的で設置される
ものであり、このような場合においては、洪水時にゲー
ト12を全開すると下流で溢水を起すので、ゲート12
を全開する訳には行かない、また、そのような場合には
、第5図の状態■とおなじように1段差分だけ上下流の
水位差が大きくなっているので、曲線■もより水平に近
い形状が必要となるが、そのような場合には、主軸14
から可動部全体の重心を見た仰角を小さくすれば、ゲー
ト12が洪水時に全開することはなくまた、曲線■を水
平に近い状態にし得る。すなわち1本発明において対称
とされているのは上記のような場合を含むものであって
、必ずしも実施例に示した構成に細部に、亘って限定さ
れる訳ではない。
次に用途の問題について説明する。
水利慣行上の制約によって1分水位置の間隔が狭くゲー
ト12を接近して設置する場合、上流のゲー)12の上
下流の水位差が全閉状態においても、数cml、、かな
い場合がある。このような場合には上下流の水位差が小
さいので、ゲート12の下方を通過する流速も小さい、
したがって、フロート17の大きさは専ら作動力の面か
ら決定されることになるが、実施例では、フロート17
の作動トルクは20数倍になるので、極めて経済的であ
り用途が拡大される。なお、このような場合にも曲線■
は水平に近くする必要があるが、曲線自体が水平に近い
ので曲線は実施例と相似形で構わず、したがって主軸1
4から見た可動部全体の重心位置の方角は実施例のまま
であり、両者間の距離が小さくなるだけである。
次にフロート17とフロート室18の間の隙間を小さく
したことの意義について補足説明する。上記のとおり本
発明においては可動部全体の重心を主軸14よりも高く
することを1つの手段としており、このため、フロート
室18の隙間を小さくすることによって、扉体16の動
きが小さくなり、このため、重心を高くしてフロー)1
7の作動力の稽助を行なっている。
(発明の効果) 本発明は以上のように構成したものであるから、フロー
トへの作動力が変化しないのでフロートアームを長尺に
でき主軸を動かすトルクが大きくなるので、フロートを
小さくすることができ経済的である。また、従来技術よ
りもフロートの昇降時の移動距離の調整、設置位置等の
組立時の煩雑さがない、さらに、ゲートが全開状態にな
れば、カウンタウェイトによる偏心力の作用によって扉
体が水面から完全に出て洪水時の流水の妨げをなくすこ
とができ、洪水時の対応が良くなった。そして、洪水が
去って堰上げを要する事態になれば、フロートの自重で
扉体が下降して、自ら壜上げを再開することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による実施例の洪水に対応する自動壇上
げゲートの側断面図。 第2図は第1図の平面図、 第3図は実施例におけるゲートの全開状態の側断面図。 第4図は実施例におけるゲートの全開状態の側断面図、 第5図は実施例におけるゲートの開度状態および水位を
示す線図。 第6図は従来の堰上げゲートの側断面図である。 13・・・・・・水路 14・・・・・・主軸 15・・・・・・アーム 1B・・・・・・扉体 17・・・・・・フロート 17a・・・・・・密閉部 17b・・・・・・導水部 18・・・・・・フロート室 23・・・・・・フロートアーム 2B・・・・・・カウンタウェイト 28・・・・・・導水!置 ■・・・・・・計画水位 ■・・・・・・上限水位 (ほか2名) 50−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水路を横断する主軸に、アームを上下流方向に向
    けて回動自在に設け、該アームの上流端に水路を堰上げ
    するための扉体を設け、前記水路に沿って、前記主軸の
    上流側にフロート室を設け、前記扉体の上流側水路と下
    流側水路とを前記フロート室を介して連通させ、 前記フロート室に室壁との隙間を小さくしてフロートを
    配し、該フロートを懸垂するフロートアームを、フロー
    トが上限位置と下限位置との中間位置のときにほぼ水平
    になるように前記アームと連動させて主軸に取付け、前
    記フロートは下部に密閉部、上部に導水部を形成し、該
    導水筒に前記扉体の下流側水路と通じる導水装置を設け
    、 前記主軸より下流側に延びた前記アームに、前記アーム
    の軸線より上方に位置してカウンタウェイトを取付け、
    該カウンタウェイトの重さは、前記扉体により、下流水
    位が計画水位の場合に上流水位が上限水位まで堰上げら
    れた状態において、フロート室内の水位がその中間の高
    さのときに可動部全体が均衡する重量にしたことを特徴
    とする洪水に対応する自動堰上げゲート。
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