JPH0339445Y2 - - Google Patents

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JPH0339445Y2
JPH0339445Y2 JP1984124670U JP12467084U JPH0339445Y2 JP H0339445 Y2 JPH0339445 Y2 JP H0339445Y2 JP 1984124670 U JP1984124670 U JP 1984124670U JP 12467084 U JP12467084 U JP 12467084U JP H0339445 Y2 JPH0339445 Y2 JP H0339445Y2
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【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案は衣服の考案に係り、好ましい防水性を
確保すると共にフアツシヨン性とフイツト性に優
れた衣服の製作を容易ならしめ、しかも当該衣服
を得るために用いられた防水透湿性素材の透湿の
特性を特に腋下部において充分に確保することの
できる衣服を提供しようとするものである。
産業上の利用分野 衣服ならびにその製造技術 従来の技術 衣服は吾人の必需品であるから、その製作調整
に関し古来多くの技術手法が開発されて来たが、
フアツシヨン性と身体に対するフイツト性を共に
得しめるには外被部体と内被部体より成る衣服と
することが必要である。即ちこの外被部体と内被
部体より成る衣服として例えば実開昭53−155409
などがあるが、身頃部分と袖部分とを各別の平面
状として得られた夫々の素材衣料により立体的な
衣服とするものであるから多くの素材片を型取り
し、それらの素材片相互を各端縁部間において縫
着するものである。
又このような衣服を得るための材料として特公
昭51−18991においては防水透湿性の合成樹脂フ
イルムが知られている。
更に特開昭58−208407においてはレインコート
として前後身頃に袖部を一体化した材料を用い、
溶着することが発表されている。
考案が解決しようとする問題点 然し上記のような実開昭53−155409のような技
術によれば衣服の調整に多くの工数を必要とする
ことは明白である。即ち例えば上衣のような場合
において素材衣料から型取られるべき素材片の数
は少くとも5〜6片以上であつて、場合によつて
は10片以上に達し、それらの各素材片を型取りす
ること自体が相当の工数である。況してそれら素
材片の端縁を縫着する工程においては更に数倍の
工数を必要となることは明かである。
前記した特公昭51−18991のものは防水性を確
保しながら有効な透湿性を得しめる有効な材料で
あるが、斯様な素材自体ではフアツシヨン性を有
しないし、又上記したような従来技術による縫着
が行われると縫着時の針孔によつて折角の防水透
湿組織(特に防水機能)が損壊され、縫着部にお
いて所期する特性が得られないこととなる。
しかも身頃部分と袖口とを接続するに当つては
前記内被部体と外被部体の各端縁を重合させて縫
着により接合するものであるから相当の厚みをも
つた縫着部となり、このように複合した厚層縫着
部が肩部および腋下部を一連に囲繞して形成され
ることになるから前記した透湿性素材衣料による
特性が該部分で殆んど失われる。
即ち前記透湿性素材の特性はそれが単層状であ
ることを前提として成立するものであつて、それ
が他の外被部材などと重ねられるだけでなしに袖
部と身頃部の各接続端縁を重合させて緊密上に縫
着された部分では折角の透湿性が皆無状となる。
加うるに斯かる衣服を着用した正常状態において
は腕(即ち袖部)が垂下した状態となるから腋下
部を一連の非透湿厚層縫着部で前後並びに上下か
ら囲繞包囲した状態となり、発汗時などにおいて
最も集中的に不快感を与えることの明かな腋下部
分で折角の有利性が認められない不利がある。
実開昭58−208407のものは防水性を有していて
も透湿性がなく、又レインコートであるから衣料
としてのフアツシヨン性その他に欠ける。
「考案の構成」 問題点を解決するための手段 本考案は上記したような従来のものの問題点を
解消するように考案されたもので、袖部をも一体
とされ少くとも一部において体形に即応する弯曲
周縁部を形成し且つ防水透湿性シートを有する背
面素材片と、同じく袖部をも一体として形成され
肩部や腋下部において体形に即応するための弯曲
周縁部を形成し防水透湿性シートを有する前面素
材片より成り、該前面素材片には傾斜首廻り部を
形成し、これらの両素材片を袖口、首廻りおよび
下端口以外における周縁部を融着の如きである接
着ライン部によつて接着した内被部体と、該内被
部体の外側を被包する外被部体によつて構成し、
これら内被部体と外被部体を前記袖口、首廻りお
よび下端口部分のみで縫着し一体化したことを特
徴とする衣服である。
作 用 袖部をも一体とされた背面素材片と同じく袖部
をも一体とされた前面素材片を用いて内被部体を
形成することにより、腋下および肩部を一連に囲
繞した縫着ないし接着部が形成されないこととな
る。又このことにより、内被部体を形成するため
の素材片の数が最小状態となる。更にこれらの素
材片を重合することにより接着部が同一平面内に
形成された加熱プレス手法による融着加工が簡易
且つ単一行程で達成される。
上記のように素材片数が最小状態であることか
らこの融着加工部分が最少で防水透湿性シートの
透湿性が最大に確保され、防水性も完全に保持さ
れ、降雨時においてもレインコートその他の雨具
を必要としないこととなる。
内被部体の背面素材片と前面素材片に弯曲周縁
部を形成し、又前面素材片に傾斜首廻り部を形成
することにより、上記のように接着方式で簡易に
得られる内被部体において人体に対するフイツト
性を得しめる。
前記のような内被部体に外被部体が採用され、
袖口、首廻りおよび下端口部分のみで縫着される
ことにより衣服としての一体化が図られると共に
その外被部体において衣服としてのフアツシヨン
性を有効に得しめる。又内被部体についても素材
の多様化に充分対応し得る。更に内被部体と外被
部体間に一連の空気層を形成し、保温性を向上す
る。
前記のように腋下部の前後上下を一連に囲繞し
て形成される縫着しない接着部が存在しないこと
により、この腋下部などにおける発汗時湿分を常
に有効に透過排湿し快適な着用を得しめる。
内被部体と外被部体とが袖口、首廻りおよび下
端口のみで接合されることにより両部体間に大き
な空隙部を形成し、この点からも透湿性を良好と
する。
実施例 上記したような本考案によるものの具体的実施
態様を添附図面に示すものについて説明すると、
本考案は基本的には第1図に示すような内被部体
Aと、外被部体Bより構成され第3図に示すよう
な衣服を得ることに関するものである。即ちこの
第1図の内被部体Aについて説明すると、袖部4
をも一体化とされ少くとも一部に弯曲周縁を有す
る背面素材片12と、同じく袖部をも一体として
形成され肩部や腋下部に弯曲周縁を形成した前面
素材片11より成り、図示実施態様では前面素材
片11を2枚とし、中央部分に重合部11aを形
成するようにしてあるが、このような前面素材片
11は一体のもの(重合部11aがなく下端口2
3から傾斜首廻り22および袖口21に装着時の
首および腕を装脱する形式のもの)でもよいこと
は当然である。然してこれらの素材片11,12
は前記傾斜首廻り22、袖口21および下端口2
3以外における周縁部に融着の如きである接着ラ
イン部13,13によつて一体化したものであ
り、該接着ライン部13は受け板に対し両素材片
11,12を介装させた条件下で接着ライン部1
3に相当した加熱接着ラインをもつた型板を圧着
して単一工程により迅速に得られる。即ち両素材
片11,12が接着ライン部13で融着されるこ
とにより1例として第2図にその袖部の断面を示
すように接着ライン部13,13間に腕を挿脱す
る分離部分9を存せしめた衣服として得られる。
上記接着ライン部13,13の中の腋下部におい
て融着加工が困難であり、或いは融着加工では利
用上損傷を受け易いような場合は縫着又は接着剤
を用いた接着方式を採用することができる。
前記した素材片11,12としては適宜に熱融
着性物質を接着ライン部13に塗着又は介装する
ことによつて任意の衣料素材を用いることができ
るが、熱可塑性合成樹脂膜片で素材片11,12
の何れか一方又は双方を準備するならば、該素材
片11又は12自体が融着部を形成する。勿論そ
の他の素材によるものに対し点的又は線的に適当
な間隔を採り熱融着材料を配設したものであつて
同様の結果が得られる。なお素材片11又は12
の何れか一方又は双方に穿孔されたアルミニウム
箔又はアルミニウム粉などによる輻射熱遮断層を
形成することができる。
前記したように本出願人側で開発、発表したポ
リテトラフルオロエチレン樹脂膜に対する延伸加
工で得られた防水透湿性樹脂フイルムはその多数
の微小結節部間に無数の微細繊維がくもの巣状に
形成された組織を有していて通気性を確保しなが
らその微細繊維組織は構造的および材質的な撥水
性が相俟つて防水性を確保する。このような防水
透湿性シート7に対してはその内面側に親水処理
したポリテトラフルオロエチレン樹脂膜延伸材8
を添着し、又その外面側に不織布6を層着して防
水透湿性シート7を保護することが好ましいこと
は第1,2図に示す通りであり、親水処理された
延伸材6は汗などの水分は透過するが体脂などの
油脂分の透過を阻止し、防水透湿性シート7の特
性が油脂分などで損われることを回避する。前記
したポリテトラフルオロエチレン樹脂膜延伸材8
の内面には保温などの目的において綿材その他の
シートを更に層着することができる。
上記のように接着ライン部13で接着された内
被部体は前記したところから明かなように原則的
に前面素材片11と後面素材片12で形成され、
少い数の素材片により、又簡単な熱プレスの1行
程のみで製品が得られ、しかも縫着の針刺挿によ
る素材片の組織損壊がないので上述したような防
水透湿性のような特殊性能を全般において確保し
得るものであることは明かである。しかも両素材
片11,12において特に肩部、腋下部の如きに
弯曲周縁部を図示のように採用することにより着
用者の身体に対するフイツト性やフアンクシヨン
(機能)性を有効に得しめることができる。然し
このように接着ライン部13で一体化された内被
部体は外観的には第1図に示すように必ずしも好
ましいものとなし得ないが、本考案においては外
観上のフアツシヨン性などにおいても好ましい形
態を得しめるように外被部体を用い、別に第3図
と第4図に示すように構成する。
即ち前記内被部体Aとして前記した第1,2図
に示したものに対して外被部体Bを被覆させて形
成するわけで、この外被部体Bを形成すべき衣料
としては公知のような適宜の素材が得られ、賦形
性、色彩などを自由に選ばしめることができるの
でフアツシヨン性が適切に得られる。両部体A,
Bは前記した袖口21、首口22および下端口2
3のみにおいて、1例として第4図に下端口23
部分の構成が部分的に示されるように縫着17し
て一体的に連結されるが、その他の部分は遊離状
態であり、特に腋下から肩を囲繞した一連の縫着
部は存在せず両部体A,B間には完全に分離した
空隙部10、つまり空気層が形成保持されている
ことは第3,4図において夫々示す通りである。
即ち前記したような口部21,22,23におい
てはその縫着17によつて防水性が若干失われる
ことになるが端部であつて衣服全般としては実用
的に支障がなく、前記シート7による防水透湿性
が確保される。上記のようにして内被部体Aと遊
離した外被部体Bはその形態などが内被部体Aに
よつて拘束されることがないことは当然でフアツ
シヨン性とフイツト性が共に満足され、又内被部
体Aと遊離していることからその外被部体Bに対
してワツペンやマーク類、或いはネームなどを刺
繍的その他の方法で縫着し得ることになり、この
ような縫着によつても内被部体Aの前記特性を阻
害されることがない。
「考案の効果」 上記したような本考案によるときは最小状態に
少い素材片により、又簡易且つ1行程で済む熱プ
レス行程のみで内被部体を得しめて完全防水を図
ることができると共に外被部体により好ましいフ
アツシヨン性を確保し、しかも内被部体における
生地素材片の透湿性を全般において確保すると共
に枢要な腋下部分において殆んど損うことのない
快適な衣服が得られるものであつて、実用上製作
上その効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を示すものであつて、
第1図は本考案における内被部体の実施形態を示
した部分切欠正面図、第2図は第1図…線に
そつた断面図、第3図は前記内被部体に外被部体
を適用した本考案による衣服の部分切欠剥離状態
の正面図、第4図は第3図における部分の切欠
斜面図である。 然してこれらの図面において、6は不織布、7
は防水透湿性シート、8は親水処理されたポリテ
トラフルオロエチレン樹脂膜延伸材、9は分離部
分、10は空隙部、11は前面素材片、12は後
面素材片、13は接着ライン部、15は外被素材
片、21は袖口、22は首廻り、23は下端口を
示すものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 袖部をも一体とされ少くとも一部において体形
    に即応する弯曲周縁部を形成し且つ防水透湿性シ
    ートを有する背面素材片と、同じく袖部をも一体
    として形成され肩部や腋下部において体形に即応
    するための弯曲周縁部を形成し防水透湿性シート
    を有する前面素材片より成り、該前面素材片には
    傾斜首廻り部を形成し、これらの両素材片を袖
    口、首廻りおよび下端口以外における周縁部を融
    着の如きである接着ライン部によつて接着した内
    被部体と、該内被部体の外側を被包する外被部体
    によつて構成し、これら内被部体と外被部体を前
    記袖口、首廻りおよび下端口部分のみで縫着し一
    体化したことを特徴とする衣服。
JP12467084U 1984-08-17 1984-08-17 衣服 Granted JPS6139112U (ja)

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