JPH0339307A - アクリルエラストマーの製造法 - Google Patents

アクリルエラストマーの製造法

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JPH0339307A
JPH0339307A JP17494589A JP17494589A JPH0339307A JP H0339307 A JPH0339307 A JP H0339307A JP 17494589 A JP17494589 A JP 17494589A JP 17494589 A JP17494589 A JP 17494589A JP H0339307 A JPH0339307 A JP H0339307A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アクリルエラストマーの製造法に関する。更
に詳しくは、二次加硫を省略してもきわめて良好な圧縮
永久歪および耐熱性を有する加硫物を与えるエポキシ基
含有アクリルエラストマーの製造法に関する。
〔従来の技術〕
エポキシ基を架橋サイトとするアクリルエラストマーの
加硫系としては、ポリアミン、ポリアミン塩、ジチオカ
ルバミン酸塩、有機カルボン酸アンモニウム塩、イミダ
ゾール類などを架橋剤として用いたものが一般的である
が、これらの加硫系をハロゲンまたは活性ハロゲンを架
橋サイトとするアクリルエラストマーの加硫系、例えば
イオウまたはイオウ供与性化合物−脂肪酸アルカリ金属
塩、トリチオシアヌール酸−脂肪酸アルカリ金属塩、ジ
チオカルバミン酸塩などを架橋剤として用いたものと比
較して、加硫速度が遅いため長時間の二次加硫が必要で
あり、その上二次加硫物の圧縮永久歪や耐熱性にも劣る
という欠点がみられる。
しかしながら、エポキシ基を架橋サイトとするアクリル
エラストマーは、金属腐食性が少ないという利点がある
ので、それの有効利用を図るため、加硫速度や圧縮永久
歪の改善についての検討がなされている。
即ち、加硫系の架橋剤として、次のようなものが提案さ
れている。
特開昭61−26620号公報二号公報化2個以上のカ
ルボキシル基を含有する化合物−第4級アンモニウム塩
またはホスホニウム塩 特開昭61−235424号公報:多価カルボン酸無水
物−第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩特gI
J昭62−236849号公報:多価カルボン酸(無水
物)−第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩−尿
素類 特開昭63−57628−9号公報二分子中L: −C
XNHCY −(X、Y:0またはS)結合を2個以上
有する有機化合物−第4級アンモニウム塩またはホスホ
ニウム塩(−尿素結合またはチオ尿素結合を有する化合
物)特開昭63−218752号公報:分子中ニー C
XNHCY −(X、Y:OまたはS)結合を2個以上
有する有機化合物−グアニジン系化合物 また、架橋点となるエポキシ基に他の架橋点を組合せた
アクリルエラストマーまたはそれの加硫系としては、次
のようなものが提案されている。
特開昭61−26621号公報:エポキシ基およびカル
ボキシル基を含有するアクリルエラストマーに、第4級
アンモニウム塩またはホスホニウム塩−尿素類またはア
ミド類加硫系を配合 特開昭61−73708号公報ニアクリル酸エステル−
ジエン系単量体−エポキシ基含有ビニル単量体(−モノ
ビニル系またはモノビニリデン系単量体)共重合体より
なるアクリルエラストマー しかしながら、これらのアクリルエラストマーまたはそ
の加硫系においては、良好な圧縮永久歪を有する加硫物
を得るにはやはり二次加硫が必要であり、その上二次加
硫前後の常態物性値の変化が大きく、耐熱性も従来レベ
ルにとどまっているのが実情である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来公知のエポキシ基含有ア久歪およ
び耐熱性の点ですぐれた加硫物を与えるエポキシ基含有
アクリルエラストマーの製造法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、(a)炭素数1〜8のアルキル
基を有するアルキルアクリレートおよび/または(b)
炭素数2〜8のアルコキシアルキル基を有するアルコキ
シアルキルアクリレート、(C)エポキシ基含有ビニル
単量体および(d)α、β−不飽和カルボン酸アリール
エステルを共重合させ、アクリルエラストマーを製造す
ることによって遠戚される。
アクリルエラストマーを形成する(a)成分のアルキル
アクリレートとしては1例えばメチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n−またはイソ−プロピルアクリレ
ート、n−またはイソ−ブチルアクリレート、n−アミ
ルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2−エチ
ルへキシルアクリレート。
n−オクチルアクリレート、2−シアノエチルアクリレ
ートなどの炭素数1〜8のアルキル基(シアノ基などの
置換基を有するものを含む)を有するアルキルアクリレ
ートが用いられ、好ましくはエチルアクリレートまたは
n−ブチルアクリレートが用いられる。
また、(b)成分のアルコキシアルキルアクリレートと
しては、例えばメトキシメチルアクリレート、エトキシ
メチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート
、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチ
ルアクリレートなどの炭素数2〜8のアルコキシアルキ
ル基を有するアルコキシアルキルアクリレートが用いら
れ、好ましくは2−メドキシエチルアクリレート、2−
エトキシエチルアクリレートが用いられる。
これらの(、)成分および(b)成分の両者が用いられ
る場合には前者が約10〜90モル2、また後者が約9
0〜lOモル2の割合で一般に用いられる。
これら(a)成分および/または(b)成分の一部、具
体的には約20重量%程度迄を他の共重合性単量体と置
換し、共重合させてもよい、かかる共重合性単量体とし
ては、例えばエチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル。
アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニル、エチルビニル
エーテル、ブ′チルビニルエーテル、アルキルメタクリ
レート、ヒドロキシアルキルアクリレ−ト、アルコキシ
アルキルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート
、ベンジルアクリレート、フルフリルアクリレートなど
が挙げられる。
更に、(a)成分および/または(b)成分の一部、具
体的には約10重量%程度迄をジエン系単量体と置換し
、共重合させてもよい、かかるジエン系単量体としては
、例えばジビニルベンゼン、ピペリレン、イソプレン、
ペンタジェン、ビニルシクロヘキセン、クロロプレン、
ブタジェン、メチルブタジェン、シクロペンタジェン、
メチルペンタジェン、エチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメ
タクリレートなどが挙げられる。
(C)成分のエポキシ基含有ビニル単量体としては、例
えばビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ートなどが用いられる。
また、(d)成分のα、β−不飽和カルボン酸アリール
エステルとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、マレイン酸、フマル酸などのα。
β−不飽和カルボン酸のフェニルエステル、クロロフェ
ニルエステル、ブロモフェニルエステル、ニトロフェニ
ルエステル、アルキルフェニルエステル、アルコキシフ
ェニルエステルなど、具体的にはフェニルアクリレート
、フェニルメタクリレート、p−クロロフェニルアクリ
レート、p−クロロフェニルメタクリレート、p−ブロ
モフェニルアクリレート、P−ブロモフェニルメタクリ
レート、p−ニトロフェニルアクリレート、P−ニトロ
フェニルメタクリレート、フェニルクロトネート、ジフ
ェニルマレエート、ジフェニルフマレートなどが用いら
れる。
以上の各成分は、(a)成分および/または(b)成分
が約80〜99.8重量メ、好ましくは約90〜99重
量%、(C)成分が約0.1〜10重量算、好ましくは
約0.5〜5重量算、また(d)成分が約0.1〜10
重量2.好ましくは約0.2〜5重量2の割合で共重合
反応に供せられる。
共重合反応は5通常用いられるラジカル重合開始剤の存
在下に、乳化重合、けん濁重合、溶液重合、塊状重合な
ど任意の重合方法で行われ、好ましくは乳化重合法で行
われる。なお2重合開始剤は、レドックス系としても用
いることができる。
反応は1回分方式あるいは連続的または断続的な添加方
式など任意の方式により、約−1O〜100℃、好まし
くは約2〜80℃の温度で行われる0反応終了後の生成
重合体の分離は、用いられた重合方式によりそれぞれ異
なるが1例えば乳化重合やけん濁重合の場合には、反応
混合液に酸や多価金属塩などの凝固剤を添加することに
より行われ1分離された重合体は洗浄および乾燥工程を
経て、架橋剤による加硫に付される。
架橋剤としては、好ましくは次の2種類のものが用いら
れる。
(1)シアヌール酸類 シアヌール酸、イソシアヌール酸またはそれらのモノア
ルキル、モノアリール置換体、例えばモノメチル、モノ
エチル、モノフェニル置換体などが用いられる。
(2)第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩第4
級アンモニウム塩またはホスホニウム塩としては1次の
一般式で示されるものが用いられる。
(RJJJ4P)◆x −(Rz n z R3R4N
 )←X−R1〜R4:炭素数1〜25のアルキル基、
アルコキシ基、アリール基、アルキ ルアリール基、アラルキル基ま たはポリオキシアルキレン基で あり、あるいはこれらの内の2〜 3個がPまたはNと共に複素環構造 を形成することもできる r:cQ−1Br\工\)1504−1H2PO4−1
RCOO”、RO5O,−1R5O−1ROPO2H−
CO,−一などのアニオン 具体的には1例えばテトラエチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム
アイオダイド、n−ドデシルトリメチルアンモニウムブ
ロマイド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、メチルセチルジベンジルアンモニウムブロマイド
、セチルジメチルエチルアンモニウムブロマイド、オク
タデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルピ
リジウムクロライド、セチルピリジウムブロマイド、セ
チルピリジウムアイオダイド、セチルピリジウムサルフ
ェート、テトラエチルアンモニウムアセテート、トリメ
チルベンジルアンモニウムベンゾエート、トリメチルベ
ンジルアンモニウム−p−トルエンスルホネート、トリ
メチルベンジルアンモニウムボレート、8−ベンジル−
1,8−ジアザビシクロ[5,4,OF−ウンデク−7
−エニウムクロライド、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,Ol−ウンデセン−7−メチルアンモニウムメトサ
ルフェート、5−ベンジル−1,5−ジアザビシクロ[
4,3,0]−5−ノネニウムクロライド、5−ベンジ
ル−1,5−ジアザビシクロ[4゜3.0F−5−ノネ
ニウムブロマイド、5−ベンジル−1,5−ジアザビシ
クロ[4,3,01−5−ノネニウムテトラフルオロボ
レート、5−ベンジル−1,5−ジアザビシクロ[4,
3,0]−5−ノネニウムヘキサフルオロホスフエート
などの第4級アンモニウム塩、あるいは例えばテトラフ
ェニルホスホニウムクロライド、トリフェニルベンジル
ホスホニウムクロライド、トリフェニルベンジルホスホ
ニウムブロマイド、トリフェニルメトキシメチルホスホ
ニウムクロライド、トリフェニルメチルカルボニルメチ
ルホスホニウムクロライド、トリフェニルエトキシカル
ボニルメチルホスホニウムクロライド、トリオクチルベ
ンジルホスホニウムクロライド、トリオクチルメチルホ
スホニウムブロマイド、トリオクチルエチルホスホニウ
ムアセテート、トリオクチルエチルホスホニウムジメチ
ルホスフェート、テトラオクチルホスホニウムクロライ
ド、セチルジメチルベンジルホスホニウムクロライドな
どの第4級ホスホニウム塩が挙げられる。
これらの架橋剤を用いる際には、(3)尿素類または(
4)グアニジン類を併用することが好ましい。
尿素類としては、尿素、チオ尿素以外にこれらの置換体
、例えばN−メチル、N−エチル、N、N−ジメチル、
 N、N’−ジエチル、N、N−ジエチル、N、N’−
エチリデン、N−アセチル、N−メチル−N′−アセチ
ル、N。
N′−ジメチロール、テトラメチル、カルバミル、N−
フェニル、N−ベンジル、N−エチル−N′−フェニル
、N、N’−ジフェニル、 N、N−ジフェニル、N−
ベンゾイル、テトラフェニル、 N、N−ジメチル−N
、N’−ジクロロフェニルなどの置換体の他、カルバモ
イルカルバミド酸、エチレン尿素、グリコリル尿素、ジ
メチルパラバン酸、ベンゾイミダゾロン、5−メチルウ
ラシルなどが用いられる。
また、グアニジン類としては、グアニジン以外にそれの
置換体1例えばアミノ、1,1,3.3−テトラメチル
、n−ドデシル、メチロール、ジメチロール。
1−フェニル、I、3−ジフェニル、l、3−ジー0−
トリル、トリフェニル、1−ベンジル−2,3−ジメチ
ル、シアンなどの置換体の他、1,6−ゲアニジノヘキ
サン、グアニル尿素、ビグアニド、1−o−トリルビグ
アニドなどが用いられる。
これらの架橋剤は、アクリルエラストマー100重量部
当り、シアヌール酸類は約0.05〜10重量部。
好ましくは約0.2〜5重量部、第4級アンモニウム塩
またはホスホニウム塩は約0.1〜10重量部、好まし
くは約0.1〜5重量部の割合で、また尿素類およびグ
アニジン類はいずれも約10〜0重量部、好ましくは約
5〜0.2重量部の割合で用いられる。
これらの配合割合は、加硫速度、貯蔵安定性、加工安全
性、加硫物の機械的物性、耐熱性、圧縮永久歪などの諸
性質、諸性性の値から、それぞれ好ましい範囲として特
定されたものである。これ以下の配合割合で各加硫系成
分が用いられると。
加硫速度がかなり低下し、また加硫物の一般物性の点で
も満足されるものが得られず、他方これ以上の配合割合
で用いると、加硫速度は一般に大きくなるものの、貯蔵
安定性、加工安全性、加硫物の一般物性などが損なわれ
るようになるので好ましくない。
配合物のv4mは、これらの加硫系成分を、他の添加剤
、例えば補強剤、充填剤、老化防止剤、安定剤、可塑剤
、滑剤などと共に、ロール混合、バンバリー混合、溶液
混合など一般に用いられている方法によって行われる。
調製された配合物の加硫温度は通常150℃以上であり
、この温度でのプレス加硫および二次加硫あるいは蒸気
加硫などによって加硫が行われる。
〔発明の効果〕
本発明に係るエポキシ基およびカルボン酸アリールエス
テル基含有アクリルエラストマーは、それの二次加硫物
は勿論のこと、それのプレス加硫物でもきわめて良好な
圧縮永久歪を示している。
また、二次加硫前後の常態物性の変化も小さく、プレス
加硫物の老化特性(耐熱性)の良好なことと相まって、
二次加硫を省略することも可能である。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1〜3.比較例1〜3 温度計、撹拌機、窒素導入管および減圧装置を備えたセ
パラブルフラスコ中に、水150部(重量。
以下同じ)、硫酸ナトリウム0.1部、乳化剤(花王製
品エマール10、エマルダン14フ、レベノールvzの
1,5:2:2部合物)5.5部および下記衣1の単量
体混合物100部を仕込み、脱気、窒素置換をくり返し
つつ系内の酸素を十分に除去した後、ナトリウムハイド
ロサルファイド       0.01部ナトリウムホ
ルムアルデヒドスルホキシレート 0.002部第3ブ
チルハイドロパーオキサイド       0.005
部よりなる重合開始剤系混合物を加え、室温下で重合反
応を開始させた。重合転化率が95〜9部の範囲内にな
るように反応を6時間継続した後、反応混合物を塩析し
、十分に水洗、乾燥し、共重合体ニジストマーを得た。
表1 エチルアクリレート □ブチルアクリレート 2−メトキシエチルアクリレート アリルグリシジルエーテル グリシジルメタクリレート フェニルメタクリレート p−クロロフェニル メタクリレート 95.0 35.0 35.0 97.0 37.0 
37.030.0 30.0    30.0 30.
030.0 30.0    30.0 30.03.
0         3.0 3.0     3.03.0 3.0 2、Q  2.0 2.0 以上の各実施例および比較例でそれぞれ得られたアクリ
ルエラストマーについて、下記衣2に示される配合に従
って、冷却下のオープンロールで配合物を調製し、この
配合物を180℃、12分間のプレス加硫および150
℃、15時間のギヤーオーブン中での二次加硫を行った
。加硫物についてjIsK−6301に準じて加硫物性
を測定し、その結果を表2に併記した。なお、圧縮永久
歪は、150℃、70時間、25%圧縮時の値である。
(以下余白)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、(a)炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキル
    アクリレートおよび/または(b)炭素数2〜8のアル
    コキシアルキル基を有するアルコキシアルキルアクリレ
    ート、(c)エポキシ基含有ビニル単量体および(d)
    α、β−不飽和カルボン酸アリールエステルを共重合さ
    せることを特徴とするアクリルエラストマーの製造法。
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