JPH0339229A - 光ディスク基板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野Ｊ 本発明はレーザー光を用いて情報の記録、再生を行う光
学式記録再生装置に用いられる高密度情報記録担体に関
するものであり、さらに詳しく述べると、透光のプラス
チックに案内溝又は記録凹凸を設けた光ディスク基板の
製造方法に係るものである。

［従来の技術］ 光ディスクとしてはコンパクトディスクなどの再生専用
ディスク、追記可能な光ディスク、更には追記、消去、
書き換え可能な光ディスクがある。その光ディスクの製
造方法は信号ないしはガイド溝などが刻み込まれた原盤
からスタンパを作成し、該スタンパから転写成形して信
号ないしガイド溝が設けられた面を持つプラスチック基
板とし、その基板に各種の機能膜がコートされる。該記
録面に記録される信号は、再生専用の場合にはデジタル
信号もしくはアナログ信号に対応したピットからなり、
又、追記可能、書き換え可能の場合には番地などに用い
られる信号に対応したピット及びガイド溝からなる。ピ
ットは１１！０．５〜０．８ル、長さ０．５〜２０　＃
Ｌ、深さ０．５〜１．０μが一般に用いられる。

こうした光ディスク基板は一般にポリカーボネイトやポ
リメチルメタクリレート等の樹脂を用い、スタンパを金
型に取付１すて射出成形機により製造される。又、射出
成形以外の方法で光ディスク基板を製造する方法もいろ
いろ試みられている１例えば、オランダのＤＯＣディス
ク社はポリカーボネイトシートを用いてこれにスタンパ
を押圧してグルーブを転写する光ディスク基板の製造方
法を開発している。

本願発明者は平滑円盤形状のディスク基板を射出成形に
より製造し、次に上記平滑円盤に溶剤置市して表面を軟
化させこれにスタンパを押圧してグルーブを転写する方
法を開発し、特願昭６３−１３４４２６号で開示してい
る。

［発明が解決しようとする課題］ 摺部製光ディスク基板に要求される特性としては ■グルーブが良く転写されること ■基板の複屈折が低いこと 等がある。しかし、グルーブの転写を向上させるために
溶融樹脂温度を高め、射出圧を高くすると複屈折が太き
くなるから、一般にこの両特性は成形条件に対して、結
果の良否が相反する性質をもっている。そのため現実的
には条件の妥協点をとって成形しているのが実状である
。

又、金型キャビティ内に装着されるスタンパは射出時の
高温高圧な樹脂の影響を受けて損傷しやすく、このため
、スタンパの寿命が短いという問題がある。

又、ポリカーボネイトシートにグルーブを転写する方法
は、シートの光学的品質を高め、スタンパの寿命を長く
することができるが、グルーブを転写したシートをディ
スク形状に打ち抜くため、材料歩留りが悪く且打ち抜き
面がざらついて外観が良くないという問題があった。

平滑円板形状ディスク基板を合成樹脂材料により射出成
形し、この表面に溶剤を塗布して表面を軟化させ、これ
にスタンパを押圧してグルーブを転写する方法は、複屈
折が低くかつ材料歩留り及び外観共に従来の射出成形法
と変らないという利点があるが、溶剤塗布して表面が軟
化する時間が長く、したがって生産性が低く且均−な溶
剤塗布が難しいという問題があった。

本発明はこれ等の問題を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、短時間に且均−に円盤
表面を軟化させ、更にホコリ等の異物混入を防止し、ス
タンパを押圧してグルーブを転写し生産性を高めること
にある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため１本願の発明者は鋭意研究の結
果、中央部に透孔を設けた平滑円盤形状のディスク基板
を合成樹脂材料により製造し、上記ディスク基板を樹脂
の溶剤蒸気に接触させて表面を軟化させ、次に上記ディ
スク基板の表面にスタンパを押圧してグルーブ転写する
ことにより良質で且安価な光ディスク基板を能率よく得
られることを見出した。

［作用］ 成形金型にスタンパを装着し、射出成形によりグルーブ
の入った基板を成形する方法は一回で製品ができるとい
った簡便さはあるが、微細なグルーブという表面のみの
形状を転写するのに樹脂全体を溶融させてスタンパに押
し当てるという不合理さがあった。そして、転写性を良
くするためには高温高圧を必要とするが、それは成形品
の複屈折を悪化させ易い、このように、転写と低複屈折
という光ディスク基板の２つの代表的特性を射出成形条
件で両立させることは極めて難しい。

そこで、まず、グルーブを持たない鏡面基板を低複屈折
基板が得られる成形条件により成形する０次にこの鏡面
基板の表面を溶剤蒸気と接触させて表面のみを均一に且
薄く軟化させ、軟化した表面にスタンパを押圧してグル
ーブを転写する。

鏡面基板表面を軟化させるのに例えば赤外線照射の如き
加熱軟化させると基板の変形が起こり易く、又、溶剤塗
布の場合、円盤内で塗布斑が起こり易く、シたがって均
一なグルーブ転写が得にくい　更に溶剤液中の異物が付
着することがある。

これに対し溶剤蒸気は均一に拡散しているから、一定時
間溶剤蒸気に曝露すると円板表面のみが均一に且薄く軟
化される０表面軟化に必要な曝露時間は溶剤蒸気濃度に
比例し、又、蒸気濃度は溶剤加熱温度によるので、溶剤
加熱ヒータ温度をコントロールすることにより曝露時間
及び表面軟化の程度を自由に調節することができる。又
、もし溶剤液中にゴミ、ホコリ等の異物があっても、溶
剤蒸気は常にクリーンな状態であるから、基板への異物
混入を防止できる。このように、基板の成形とグルーブ
転写工程を分け、低複屈折鏡面基板表面を溶剤蒸気で軟
化させスタンパを押圧することにより、低複屈折で且良
質な光ディスク基板が得られる。

［実施例］ 本発明の光ディスク基板の製造方法を図面に基づいて具
体的に説明する。

第１図及び第２図は本発明のグルーブ転写工程を説明す
る断面図及び平面図である。グルーブのない鏡面基板２
は射出成形によりポリカーボネイト相部を用いて成形さ
れる。この鏡面基板２はグルーブがないだけで内径、外
径及び厚みは規格通りに成形された低複屈折の基板であ
る。この鏡面基板２をコンベヤ３の＠露穴４に載置し、
セットする。コンベヤ３は間欠移動しながら、鏡面基板
２を溶剤容器５の溶剤蒸気８にｍ露して表面を軟化させ
、次にスタンパｌＯに位置決めし、押圧バッド１１で押
圧してグルーブ転写し光ディスク基板ｌを製造する。

溶剤容器５にはアセトンを入れ、ヒータ７により加熱し
て溶剤蒸気８を発生させる。スライダック９によりヒー
タ温度をコントロールすることにより、鏡面基板表面の
軟化程度を調節する。溶剤６（アセトン）の温度を約３
５℃にセットし曝露時間約６秒で基板表面を軟化させ、
押圧バッド１１で深さ７００Ａのスパイラルグルーブが
刻まれているスタンパに押圧した。得られた光ディスク
基板１のグルーブ深さを測定したところ６００〜６５０
Ａあり、射出成形品と同等のグルーブ深さであった。

グルーブが転写されたディスク基板は反射膜又は記録膜
及び保護膜をつけて光ディスクとなる。

〔発明の効果］ 光ディスク基板の製造においてグルーブをつけない鏡面
円盤形状のディスク基板を射出成形により成形し、次に
その表面を溶剤蒸気に曝露することにより均一軟化させ
、更にスタンパを押圧してグルーブ転写することにより
、低複屈折で且異物の付着がなく、グルーブ転写の良い
光ディスク基板が得られる。

さらに１本発明の方法によると、スタンパに高温高圧の
樹脂が接触することがなくなるので、スタンパの寿命が
延びる。

又、射出成形の基板成形は鏡面状のディスクであるから
、成形サイクルを短縮することが可能であり１歩留りも
向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の鏡面基板を溶剤蒸気に曝露し、軟化し
た基板にスタンパを押圧する工程を示す略図であり、第
２図は鏡面基板を移送するコンベヤの平面略図である。 図中、符号ｌは光ディスク基板、２は鏡面基板、３はコ
ンベヤ、４は曝露穴、５は溶剤容器、６は溶剤、７はヒ
ータ、８は溶剤蒸気、９はスライダック、１０はスタン
パ、１１は押圧バンドを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）中央部に透孔を設けた平滑円盤形状の鏡面基板を合
   成樹脂材料により製造し、上記鏡面基板を上記合成樹脂
   の溶剤蒸気に接触させて表面を軟化させ、次に、その軟
   化させた表面にスタンパを押圧してグルーブ転写するこ
   とを特徴とする光ディスク基板の製造方法。