JPH01307036A - 光ディスク基板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はレーザー光を用いて情報の記録・再生を行なう
光学式記録・再生装置に用いられる高密度情報記録担体
に関するものであり、特に、耐久性に優れたプラスチッ
クに案内溝又は記録凹凸を設けた光ディスク基板の製造
方法に関する。

【従来技術］ 光ディスクにはコンパクトディスクなどの再生専用ディ
スク、追記可能な光ディスク、更には追記、消去、書き
換え可能な光ディスクがある。

その光ディスクの製造方法は信号ないしはガイド溝など
が刻み込まれた原盤からスタンパを作成し、該スタンパ
からプラスチック製の複製盤を成形して記録面すなわち
信号ないしガイド溝が設けられた面を持つプラスチック
基板とし、その基板に各種の機能膜がコートされる。該
記録面に含まれる信号は、再生専用の場合にはディジタ
ル信号もしくはアナログ信号に対応したピットからなり
、又、追記可能、書き換え可能の場合には番地などに用
いられる信号に対応したピット及びガイド溝からなる。

ピットは、巾０．５〜Ｏ，ａ＝、長さ０．５〜２．０１
Ｌ、深さ０．５〜１．０終である。

こうした光ディスク基板はポリカーボネイト樹脂を用い
、スタンパを金型に取付けて射出成形機により製造され
ている。又、射出成形以外の方法で光ディスク基板を製
造する方法もいろいろ試みられできた０例えば、オラン
ダのＤＯＣディスク社はポリカーボネイトシートを用い
てこれにスタンパを押圧してグルーブを転写する光ディ
スク基板の製造方法を開発している。

［発明が解決しようとする課題］ ポリカーボネイト製光ディスク基板に要求される特性と
しては。

■グルーブの転写性の良いこと ■基板の複屈折が低いこと 等がある。しかし、グルーブの転写性を向上させるため
に溶融樹脂温度を高め、射出圧を高くすると複屈折が大
きくなるから、両特性は相反する性質のものである。現
状では妥協点をとって成形しているといえる。

又、金型キャビティ内に装着されるスタンパは射出時の
高温高圧な樹脂の影響を受けて損傷しやすく、このため
、スタンパの寿命が短いという問題がある。

又、ポリカーボネイトシートにグルーブを転写する方法
は、シートの光学的品質を高め、かつ転写性を向、ヒさ
せると共に、スタンパの寿命を長くすることができるが
、グルーブを転写したシートをディスク形状に打ち抜く
ため、次のような問題があった。

■シートからディスクを打抜くため、材料の歩留りがよ
くない。

■打抜く際、ディスクに傷が入ったり、打抜き面がざら
ついて外観に問題が起こり易い。

■打抜く時のセンター合せが難しい。

本発明はこれ等の問題を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、低複屈折でかつグルー
ブ転写性が良く、金型寿命がのび、その上、打抜き工程
がなくて材料の歩留りのよい光ディスク基板の製造方法
を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため１本願の発明者は鋭意研究の結
果、中央部に透孔を設けた円盤形状ディスク基板を合成
樹脂材料を用いて射出成形により製造し、次に上記ディ
スク基板表面にグルーブを転写することにより良質でか
つ安価な光ディスク基板が得られることを見出した。

［作用］ 成形金型にスタンパを装着し、射出成形によりグルーブ
の入った基板を成形する方法は一回で製品がでいるとい
う簡便さはあるが、微細なグルーブという表面のみの形
状を転写するのに樹脂全体を溶融させてスタンパに押し
当てるという不合理さがあった。そして、転写性を良く
するためには高温高圧を必要とするが、それは成形品の
複屈折を悪化させ易い、又、ポリカーボネイトシートへ
の転写は打ち抜き工程を必要とし、かつ材料歩留りが悪
い。

このように、転写と低複屈折という光ディスク基板の２
つの代表的特性を射出成形条件で両立させることは極め
て難しい、そこで、まず、グルーブを持たない鏡面基板
を低複屈折基板が得られる成形条件により成形する０次
にこの基板表面に溶剤を塗布したり加熱したりして表面
を軟化し、スタンパを押圧してグルーブを転写する。基
板表面への転写は鏡面基板上に柔らかい樹脂層をコート
してからスタンパを押圧し転写後樹脂を硬化させてもよ
い、このように、基板の成形とグルーブ転写工程とを分
けることにより低複屈折でかつ転写性の良い光ディスク
基板が得られる。

［実施例］ 本発明の光ディスク基板の製造方法を図面に基づいて具
体的に説明する。

第１図及び第２図は本発明のグルーブ転写工程□　を説
明する断面図である。グルーブのない鏡面のディスク基
板３は射出成形によりポリカーボネイト樹脂を用いて成
形される。この鏡面のディスク基板３はグルーブがない
だけで内径、外径及び厚みは規格通りに成形された低複
屈折の基板である。鏡面のディスク基板３は版盤５にセ
ットし、位置決めされる０次に溶剤の塗布装置４により
溶剤を塗布し、鏡面のディスク基板３の表面を軟化させ
る。溶剤としては塩化メチレン１．２．ジクロルエタン
、テトラヒドロフラン等がある。

溶剤塗布により軟化したディスク基板３上ヘスタンパ１
が下降しスタンパｌの裏側を押圧ローラ２が回転押圧し
てグルーブ６を転写する。

グルーブが転写されたディスク基板３は版４１５から取
り外された反射膜又は記録膜及び保護膜をつけて光ディ
スクとなる。

［発明の効果］ 光ディスク基板の製造においてグルーブをつけない鏡面
円盤形状のディスク基板を射出成形により成形し、次に
その表面を溶剤により軟化し、さらにスタンパを押圧し
てグルーブ転写をすることにより、低複屈折でかつグル
ーブ転写性の良い光ディスク基板が得られる。

さらに、本発明の方法によると、スタンパに高温高圧の
樹脂が接触することがなくなるのでスタンパの寿命が延
びる。又、射出成形の基板成形は鏡面状のディスクであ
るから、成形サイクルを短縮することが可能であり、歩
留りも向上する。

したがって、本発明の光ディスク基板の製造方法による
と良質でかつ安価な光ディスク基板を大量に製造するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の鏡面基板に溶剤を塗奄する工程の説明
図である、第２図は溶剤により軟化した基板にスタンパ
を押圧してグルーブを転写する工程の説明図である。 図中、符号ｌはスタンパ、　２は押圧ローラ、３はディ
スク基板、　４は溶剤塗布装置、　　５は版盤、　　６
はグルーブを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）中央部に透孔を設けた円盤形状のディスク基板を合
   成樹脂材料を用いて射出成形により製造する工程と、上
   記ディスク基板の表面にグルーブを転写する工程とから
   なる光ディスク基板の製造方法。