JPH0338775Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロツク機構をハウジングの外方に大
きく張り出さないで済むコネクタハウジングに関
するものである。

〔従来の技術〕

コネクタハウジングにおいては、ハウジング同
志が不時に外れることを防止するためにロツク機
構を設けることが普通に行われている。しかし、
従来のハウジングにおけるロツク機構は、概して
ハウジングから外側に大きく張り出されており、
コネクタが占める容積を大きくしている。

また、従来のハウジングにおいても、ロツク機
構をハウジングから外側に張り出さずに設けるも
のも知られている。しかしこの場合には、ハウジ
ングの枠体の前部に切り込みを設けているので、
全形時に枠体が歪み易くかつ強度的に弱くなる欠
点がある。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上述の欠点を解消し、ロツク
機構をハウジングの外面から突出することなく、
小形でロツク機構がない場合と殆ど同じ大きさに
することのできるコネクタハウジングを提供する
ことにある。

〔考案の概要〕

上述の目的を達成するための本考案の要旨は、
中間の段部を境にして前半部と後半部とに分け、
前記前半部は後半部よりも大きい枠体とし、上面
に係止用突起を設けた相手側ハウジングを受け入
れるために前記前半部を受部としたコネクタハウ
ジングにおいて、該受部の上面の中間部から前記
段部にかけ前記相手側ハウジングの挿入方向に沿
つて設けた２列の切り込みにより弾発性を有する
ロツクレバーを形成し、該ロツクレバーの後端の
自由端部を前記後半部上に延在すると共に、該ロ
ツクレバーに相手側ハウジングの係止用突起を係
止するための孔部を設けたことを特徴とするコネ
クタハウジングである。

〔考案の実施例〕

本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。

図面において、１は合成樹脂から成る雌型ハウ
ジングであり、２はこの雌型ハウジング１内に嵌
合する同材料から成る雄型ハウジングを示してい
る。なお、ハウジング１，２内に装着されるべき
接続端子については図示を省略している。雌型ハ
ウジング１は、中間の段部３を境にして前半部と
後半部に分けられ、前半部は相手側の雄型ハウジ
ング２を受け入れるための受部４となつており、
この受部４は後半部の端子収容孔部５よりも大き
い略四角形の枠体とされ、その上面には弾発性を
有するロツクレバー６が形成されている。このロ
ツクレバー６は受部４の中央部から段部３にかけ
て雄型ハウジング２の挿入方向に沿つて２列の切
り込み７を設けることにより形成されており、ロ
ツクレバー６の後端の自由端部８は端子収容部５
上に延在されており、この自由端部８は上方に
稍々反り返されている。また、ロツクレバー６の
中央部にはロツクレバー６の長手方向に沿つて長
孔９が設けられており、この長孔９に雄型ハウジ
ング２の上面に設けた係止用突起１０が係合する
ようになつている。なお、この係止用突起１０の
雌型ハウジング１を向く側１０ａは、受部４に入
り込み易いように傾斜面とされ、その反対側１０
ｂは係止が確実となるように垂直に立ち上げられ
ている。また、雌型ハウジング１の受部４の内面
には、係止用突起１０を案内するための溝部１１
が形成されている。

かくすることにより、雌型ハウジング１と雄型
ハウジング２とを嵌合する場合に、雄型ハウジン
グ２を雌型ハウジング１の受部４に挿入すると、
係止用突起１０は溝部１１に案内されながら受部
４の上面を押し上げつつ内部に進み、ハウジング
１，２同志つまり図示しない接続端子同志が十分
に嵌合すると同時に、係止用突起１０はロツクレ
バー６の長孔９に嵌合しロツクがなされる。

この係止を外すには、ロツクレバー６の自由端
部８に指を掛け、上方に持ち上げることにより、
雄型ハウジング２の係止用突起１０を長孔９から
外し、雄型ハウジング２を受部４から引き出すこ
とが可能となる。

なお、ロツクレバー６の自由端部８は必ずしも
上方に反り返えす必要はなく、この自由端部８に
指或いはドライバなどにより持ち上げることが可
能であればよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案に係るコネクタハウ
ジングは、ロツクレバーが受部の外面とほぼ同一
面に形成され、その自由端部は受部よりも低くな
つている後半部上に突出されているために、コネ
クタ自体をロツク機構がない場合と同様に小さく
することができ、更には受部の前面に切り込みが
ないために、射出成型時に受部が歪むことがな
く、正確な枠体として形成することが可能とな
り、雄型ハウジングの受け入れに支障がなくな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコネクタハウジングの一実
施例を示し、第１図は雌型ハウジングと雄型ハウ
ジングの斜視図である。 符号１は雌型ハウジング、２は雄型ハウジン
グ、３は段部、４は受部、５は端子収容部、６は
ロツクレバー、７は切り込み、８は自由端部、９
は長孔、１０は係止用突起、１１は溝部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 中間の段部を境にして前半部と後半部とに分
   け、前記前半部は後半部よりも大きい枠体と
   し、上面に係止用突起を設けた相手側ハウジン
   グを受け入れるために前記前半部を受部とした
   コネクタハウジングにおいて、該受部の上面の
   中間部から前記段部にかけ前記相手側ハウジン
   グの挿入方向に沿つて設けた２列の切り込みに
   より弾発性を有するロツクレバーを形成し、該
   ロツクレバーの後端の自由端部を前記後半部上
   に延在すると共に、該ロツクレバーに相手側ハ
   ウジングの係止用突起を係止するための孔部を
   設けたことを特徴とするコネクタハウジング。 ２ 前記ロツクレバーの自由端部を上方に反り返
   えらせた実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   のコネクタハウジング。