JPS6336620Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (A) 考案の技術分野 本考案は、ケーブルと筐体、電子装置と筐体、
印刷配線板とケーブル等各種電子機器の電気的接
続に使用するコネクタに係り、雌、雄コネクタの
相互ロツク機構を具えたコネクタに関す。

(B) 従来技術と問題点 以下従来方法についてコネクタの概要を第１図
及び第２図を参照して説明する。

第１図は従来より用いられているコネクタを示
す斜視図であり、第２図は他のコネクタの例を示
す斜視図である。

図に於て、１，１′は雄側のコネクタ、２，
２′は雌側のコネクタ、３は突起、４はガイド溝、
５はケーブル、６はフツク、７は係止用突起、８
は係止溝、９はピンである。

図について説明すると一般的に雄側のコネクタ
１，１′にはピンが植設してあり、雌側のコネク
タ２，２′にはジヤツクが植設してあつて相互が
嵌合する事で電気的に接続するようになつてい
る。第１図に於て突起３は、ガイド溝４に係合
し、プラグとジヤツクの嵌合が相互の位置ずれな
く行えるようにしたものである。

しかしかゝる構造のコネクタに於ては、ロツク
機構が無い為に振動等で抜ける事もありコネクタ
相互の嵌合保持に不安がある。

次に第２図について説明すると、雄コネクタ
１′には雌コネクタ２′の抜去防止の為にピン９で
回動自在に係止したフツク６が設けてあり、雌コ
ネクタ２′を雄コネクタ１′に挿入すると該フツク
６は雌コネクタ２′に押されて回動し自動的に係
止用突起７を雌コネクタ２′の係止溝８に挿入し、
雌コネクタ２′を抱持する形になつて抜去を防止
する構造になつている。

しかし乍ら本コネクタはフツク６を設ける為に
構造が複雑となり高価になる他に、該フツク６を
外方に開くスペースを余分に必要とする等の欠点
が有る。

(C) 考案の目的 本考案の目的は上記問題を解決するコネクタを
提供するにある。

(D) 考案の構成 上記目的を達成する為に本考案に於ては複数の
対向して設けられた接触子を互いに接触させて電
気的に接続すると共に該接触子に対し別々の外筐
を設け、該外筐相互が嵌合するように構成したコ
ネクタであつて、内嵌する側の外筐の上面に可撓
突出舌片を設け、外嵌する側の外筐の上面内側に
は該可撓突出舌片を誘導係止する溝と、該溝から
別設した解放溝に係止した前記可撓突出舌片を解
放する手段を設けたものである。

(E) 考案の実施例 以下、本考案の一実施例を第３図〜第６図を参
照して説明する。

第３図は本考案のコネクタの斜視図、第４図ａ
は雄コネクタの上面図、第４図ｂはａのＡ−
A′断面図、第５図ａは雌コネクタの上面図、第
５図ｂはａのＢ−B′断面図、第６図ａ，ｂ，ｃ
はコネクタの挿入からロツク解除迄の雌コネクタ
に設けた可撓突出舌片の動作を示す上面図であ
る。

図に於て、１″は雄コネクタ、２″は雌コネク
タ、１０は可撓突出舌片、１１はロツクピン、１
２はロツクピンガイド溝、１３はロツク解除ピ
ン、１４はロツク表示窓、１５はロツク表示部、
１６は係止溝、１７は解放溝である。

第３図及び第４図ａ，ｂに示す如く雄コネクタ
１″の外筐の上面内側には雌コネクタ２″の可撓突
出舌片１０のロツクピン１１に係合し、該ロツク
ピン１１を係止溝１６に誘導する為のロツクピン
ガイド溝１２と、前記係止溝１６に一端が当接
し、他端はロツクピンガイド溝１２と合流するよ
うに前記係止溝１６よりも浅く形成した解放溝１
７を備える。更に前記ロツクピン１１を係止溝１
６から解放溝１７に解放する為の外筐の上面より
突出したロツク解除ピン１３及び外筐の上面に穿
設したロツク表示窓１４を備えている。尚ロツク
解除ピン１３は外筐と１体に成形されａ部で上下
に可撓自在になつている。

又雌コネクタ２″の外筐の上面には第３図及び
第５図ａ，ｂに示す如く、前記雄コネクタ１″に
内嵌するように形成されると共に前記雄コネクタ
１″のロツクピンガイド溝１２に係合するロツク
ピン１１を先端に突出させて設けた可撓突出舌片
１０を備えている。尚該可撓突出舌片１０は外筐
と１体に成形されｂ部で上下左右に可撓自在にな
つている。

又該可撓突出舌片のロツクピン１１の近傍にロ
ツク状態を表示するロツク表示部１５が例えば白
色塗装等の手段で設けてある。

以下に第６図ａ，ｂ，ｃに依つて本考案のコネ
クタの挿入からロツク解除迄を説明する。

第６図ａは雄コネクタ１″に雌コネクタ２″を一
部挿入した状態で可撓突出舌片１０に設けたロツ
クピン１１はロツクピンガイド溝１２にガイドさ
れて入つて行く。この際該ロツクピンガイド溝１
２と解放溝１７が合流しているがロツクピンガイ
ド溝１２の方が解放溝１７より深いので矢印Ａ方
向に進んで行く。前記ロツクピン１１がｅ点迄行
くと撓力に抗して復元力が働き係止溝１６内を図
に於て左方に移動するが、前記した如く係止溝１
６の方が解放溝１７よりも深い為に壁ｄが有り、
第６図ｂに示す如く該壁ｄに衝止する。かゝる状
態で雄コネクタ１″及び雌コネクタ２″はロツク状
態となるが、このロツク状態を表示する手段とし
て雄コネクタ１″の外筐の上面にロツク表示窓１
４が穿設してあり、前記ロツクピン１１が前記係
止溝１６内で衝止状態になつた時、前記ロツク表
示窓１４には前記可撓突出舌片部１０に設けたロ
ツク表示部１５が現れるように構成してある。

次にかゝるロツク状態を解除する方法を述べる
と、雄コネクタ１″の上部外壁に設けたロツク解
除ピン１３を押下すると係止溝１６内に係止した
ロツクピン１１は共に押下され、該ロツクピン１
１が解放溝１７のレベル迄押下されると可撓突出
舌片１０はその復元力で前記解放溝１７に解放さ
れ雌コネクタ２″の抜去が可能となる。

かゝる状態に於ては、前記ロツク表示部１５は
第６図ｃに示す如くロツク表示窓１４から外れて
ロツクが解除された事を知る事が出来る。

(F) 考案の効果 以上説明した如く本考案に依れば外筐に簡単な
機構を設ける事で、従来例で列挙した各種問題が
解決出来、その信頼性及び経済性に及ぼす効果は
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコネクタ機構を示す斜視図であ
り、第２図は他の機構を示す斜視図である。第３
図は本考案のコネクタの一実施例を示す斜視図、
第４図ａは雄コネクタの上面図、第４図ｂはａの
Ａ−A′断面図、第５図ａは雌コネクタの上面図、
第５図ｂはａのＢ−B′断面図、第６図ａ，ｂ，
ｃはコネクタの挿入からロツク解除迄の雌コネク
タに設けた可撓突出舌片の動作を示す上面図であ
る。 図に於て、１，１′，１″は雄側のコネクタ、
２，２′，２″は雌側のコネクタ、５はケーブル、
６はフツク、１０は可撓突出舌片、１１はロツク
ピン、１２はロツクピンガイド溝、１３はロツク
解除ピン、１４はロツク表示窓、１５はロツク表
示部、１６は係止溝、１７は解放溝である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の対向して設けられた接触子を互いに接触
   させて電気的に接続すると共に該接触子に対し
   別々の外筐を設け、該外筐相互が嵌合するように
   構成したコネクタであつて、内嵌する側の外筐の
   上面に設けられた可撓突出舌片と、 前記外筐相互の嵌入時、該舌片を側方へ誘導す
   べく外嵌する側の外筐の上面内側に設けられた湾
   曲したガイド溝と、 前記外筐相互嵌合時に、湾曲した前記舌片の復
   元を可能とする係止溝と、該係止溝に一端が当接
   し、他端は、前記ガイド溝と合流し、前記ガイド
   溝及び前記係止溝より浅く形成した解放溝と、該
   係止溝と、解放溝との境界の段差部で衝止する前
   記舌片の少なくとも一部を視認可能とするべく、
   外嵌する側の外筐面に設けた表示窓と、衝止状態
   にある舌片を押下し、該舌片の復元力で前記解放
   溝に前記舌片を解放するべく外嵌する側の外筐に
   設けられたロツク解除ピンとを備えたことを特徴
   とするコネクタ。