JP3334102B2 - コネクタのロック構造 - Google Patents

コネクタのロック構造

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JP3334102B2 JP22233597A JP22233597A JP3334102B2 JP 3334102 B2 JP3334102 B2 JP 3334102B2 JP 22233597 A JP22233597 A JP 22233597A JP 22233597 A JP22233597 A JP 22233597A JP 3334102 B2 JP3334102 B2 JP 3334102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌コネクタハウジ
ング側に、ロックアームを有するスライド部材を装着
し、スライド部材の移動操作でロック解除を可能とした
コネクタのロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図14の如く、ワイヤハーネス側
の雄コネクタ46と機器側の雌コネクタ47との接続構
造においては、合成樹脂製の雄コネクタハウジング48
にロックアーム49を一体に設け、同じく雌コネクタハ
ウジング50に、ロックアーム49に対する係合突部5
1を設けて、両コネクタ46,47の嵌合ロックを行っ
ている。
【0003】特に、機器側の雌コネクタハウジング50
には耐熱性を付与させる必要があるために、耐熱樹脂で
は可撓性の高いロックアーム49を一体に形成すること
ができない場合が多い。また、機器側の雌コネクタハウ
ジング50にロックアーム49を設けた場合には、ロッ
ク解除時の操作性が悪いという問題がある。そこで、ワ
イヤハーネス側の雄コネクタ46に、解除操作部52を
含むロックアーム49を設けているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、ワイヤハーネスの製造、梱包及び
車両組み付けの際の引き回し時に、落下等の衝撃や、電
線の入り込み等により、ロックアーム49が変形・破損
し、コネクタ嵌合が困難になることがあった。また、ロ
ックアーム49がコネクタハウジング48から突出して
いるために、コネクタ46が肥大化し、またロックアー
ム49が干渉しやすく、コネクタ46やコネクタハウジ
ング48の自動供給が困難であるという問題もあった。
【0005】本発明は、上記した点に鑑み、機器側コネ
クタにロック操作部を設けて、ロック解除を簡単且つ確
実に行え、しかもロックアームの変形・破損やコネクタ
の肥大化を防止でき、且つコネクタやコネクタハウジン
グの自動供給をも可能とするコネクタのロック構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、雄コネクタハウジングに係合突起を設
け、雌コネクタハウジングに、該係合突起を係止させる
ためのスライド部材を該雄コネクタハウジングの嵌合方
向とは交差する方向に移動自在に設け、該スライド部材
に、該係合突起を導出させる雄コネクタハウジング離脱
方向の導出ガイド溝を設けたコネクタのロック構造にお
いて、前記スライド部材が可撓性のロックアームを有
し、該ロックアームが雄コネクタハウジング挿入方向に
延び、且つスライド部材厚さ方向に撓み可能であり、該
ロックアームの内側に前記係合突起を 挿通可能な空間が
設けられ、該空間内で該ロックアームの前端側に係止突
起が設けられ、該係止突起の前端面で前記係合突起を係
止可能であり、該ロックアームに隣接して該空間に続く
前記導出ガイド溝が設けられたことを特徴とする(請求
項1)。前記雌コネクタハウジングに、前記係合突起を
露呈させる開口が設けられ、前記スライド部材が該開口
内においてコネクタ嵌合直交方向に移動自在に設けられ
構造(請求項2)も可能である。また、前記ロックア
ームが前記スライド部材の貫通孔内に設けられた構造
(請求項3)も有効である。また、前記雌コネクタハウ
ジングに、前記係合突起に対する挿通溝が設けられ、該
挿通溝が前記開口に連通している構造(請求項4)も可
能である。また、前記スライド部材と前記雌コネクタハ
ウジングとの何れか一方に、前記ロックアームと前記導
出ガイド溝との間隔の二つの係合部が設けられ、何れか
他方に、該係合部に対する一つの係止部が設けられた構
造(請求項5)も有効である。また、前記スライド部材
の長手方向中央部に操作部が設けられた構造(請求項
6)も有効である。また、前記スライド部材のスライド
方向先端に湾曲アール面が形成された構造(請求項7)
も有効である。また、前記雌コネクタハウジングが、複
数の前記雄コネクタハウジングに対する複数のコネクタ
嵌合室を有し、前記スライド部材に、前記ロックアーム
と前記導出ガイド溝とが各コネクタ嵌合室に対応して複
数配設された構造(請求項8)も可能である。また、請
求項4記載の構造において、前記スライド部材の移動時
に前記導出ガイド溝が前記挿通溝に整合する構造(請求
項9)も可能である。また、請求項〜8の何れかに記
載の構造において、前記導出ガイド溝内に、前記係合突
起に対する押接傾斜面が設けられ、該押接傾斜面が前記
スライド部材の係合突起導入側の開口に向けて漸次該導
出ガイド溝を狭める方向に傾斜し、コネクタ離脱時の該
係合突起が該押接傾斜面に摺接可能である構造(請求項
10)も有効である。該押接傾斜面が前記ロックアーム
側の空間に続いている構造(請求項11)も可能であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図8は、本発
明に係るコネクタのロック構造の第一実施例を示すもの
である。
【0008】この構造は、図1の如く、機器側(ユニッ
ト側)の雌コネクタハウジング1に別体のロック用スラ
イド部材2を設け、ワイヤハーネス側の雄コネクタハウ
ジング3,3′に、スライド部材2に対する係合突起
4,4′を設けたものである。
【0009】本例で雌コネクタハウジング1は二つのコ
ネクタ嵌合室5,5′を並列に有しており、各コネクタ
嵌合室5,5′に一つづつ計二つの雄コネクタハウジン
グ3,3′が挿入される。雌コネクタハウジング1内に
は雄タブ端子(図示せず)が突設され、雄コネクタハウ
ジング3,3′内には雌端子(図示せず)が収容され
て、雄・雌各コネクタを構成する。雌端子は電線6に接
続され、各電線6でワイヤハーネスを構成する。各コネ
クタハウジング1,3,3′及びスライド部材2は合成
樹脂で形成される。
【0010】スライド部材2は雌コネクタハウジング1
の上壁7の中央に嵌め込まれ、コネクタ嵌合直交方向
(雌コネクタ幅方向)にスライド移動可能である。スラ
イド部材2には、各コネクタ嵌合室5,5′に対応して
可撓性のロックアーム8,8′がコネクタ嵌合方向に向
けて設けられている。ロックアーム8,8′は、先端か
らややアーム長手方向に間隔をあけて下向きの係止突起
9,9′を有している。
【0011】係止突起9,9′は、図5にも示す如く、
先端方の垂直ないし垂直に近い当接傾斜面9aと、後方
のなだらかなガイド傾斜面9bとを有している。当接傾
斜面9aは係合突起4の後端面(当接面4b)に当接可
能である。係合突起4,4′は前側の傾斜面4aと後側
の当接面4bとを有している。
【0012】図1の如く雌コネクタハウジング1の上壁
7の下部(嵌合室5,5′側)に、雄コネクタハウジン
グ3,3′の係合突起4,4′に対する挿通溝10,1
0′がコネクタ嵌合方向に形成されている。挿通溝1
0,10′は嵌合室5,5′に続いている。挿通溝1
0,10′の延長上に係止突起9,9′が突出して位置
する。係止突起9,9′に対する係合突起4,4′は雄
コネクタハウジング3,3′の上壁11,11′の前端
部に設けられている。スライド部材2の一端方には操作
部19が設けられている。
【0013】図2の如く、スライド部材2は長尺状のス
ライド板12と、スライド板12の両側に突出形成され
た一対のレール部13,13とを含む。各レール部13
はスライド板12の一端(操作部1側)から他端にか
けて延び、各レール部13の先端には、可撓性の小さな
係止アーム14が一体に設けられ、係止アーム14には
外向きの突起15が形成されている。係止アーム14は
図3の如くレール部13の延長上に位置し、突起15の
みがレール部13の側面から外側に突出している。
【0014】図2の如くロックアーム8,8′は、スラ
イド板12の板厚方向に形成された二つの矩形状の貫通
孔16,16′の内部に位置している。スライド板12
の裏側において各貫通孔16,16′の一側方(スライ
ド板長手方向)に、雄コネクタハウジング3,3′の係
合突起4,4′(図1)に対する離脱用の導出ガイド溝
17,17′が連通形成されている。導出ガイド溝1
7,17′は少なくともスライド板12の一側端(コネ
クタ挿入側)に開口している。この開口18,18′は
貫通孔16,16′の一端(ロックアーム8,8′の付
根側)に連通している。
【0015】係合突起4,4′は挿通溝10,10′か
ら開口18,18′を経てロックアーム8,8′の下側
に沿って前進し、係止突起9,9′を乗り越えて係止突
起9,9′の先端に係合し、スライド部材2の移動操作
の後、導出ガイド溝17,17′を通って後退可能であ
る。
【0016】スライド操作部19は、スライド板12の
上面に設けられ、且つ一側方に突出した水平板20と、
水平板20の先端から垂下形成された垂直板21とで成
る。垂直板21に一対の係合孔(係合部)22,23が
並列に貫通形成されている。垂直板は板厚方向の可撓性
を有する。一対の係合孔22,23の間隔はロックアー
ム8と導出ガイド溝17との間隔に等しい。
【0017】雌コネクタハウジング1の上壁7の前端
(コネクタ挿入側)に、係合孔22,23に対する一つ
の係止突起(係止部)24が設けられている。各係合孔
22,23と係止突起24との係合でスライド部材2の
位置決めが行われる。上壁7には、スライド部材2に対
する係合用の開口(係合孔)25が貫通形成されてい
る。開口25は各コネクタ嵌合室5,5′に連通してい
る。開口25の両側には、レール部13,13に対する
一対のガイド溝26,26が形成されている。ガイド溝
26はスライド板前進側の一側壁27に開口している。
開口28側に、係止アーム14の突起15に対する垂直
な係合壁29が設けられている。
【0018】ガイド溝26に連通して上壁7のコネクタ
挿入方向に貫通孔30が設けられ、図3の如く貫通孔3
0内に突起15が位置可能である。貫通孔30から係止
アーム14を押すことで簡単にロック解除可能である。
挿通溝10,10′は貫通孔30よりも一段下に形成さ
れ、コネクタ嵌合室5,5′の奥壁31(図5)に対向
している。コネクタ挿入開口32,32′はコネクタ嵌
合室5,5′よりも挿通溝10,10′の高さ寸法分狭
く形成されている。コネクタ嵌合室5,5′の上部空間
にスライド部材2が位置する。
【0019】図3〜図5は、雌コネクタハウジング1に
スライド部材2を装着し、且つ各雄コネクタハウジング
3,3′を嵌合させた状態を示すものである。各コネク
タハウジング1,3,3′内の端子は図示を省略してい
る。
【0020】雄コネクタハウジング3,3′を嵌合する
前において、スライド部材2の操作部19の基端寄りの
係合孔22に雌コネクタハウジング1の係止突起24が
係合し、スライド部材2はスライド板先端方向に前進し
た状態となっている。雄コネクタハウジング3,3′の
係合突起4,4′は雌コネクタハウジング1の挿通溝1
0,10′に挿入され、ロックアーム8,8′の係止突
起9,9′のガイド傾斜面9bに摺接してロックアーム
8,8′を上向きに撓ませ、復元した係止突起9,9′
の当接面9aに後端面4bを当接させて係止される。そ
れにより雄コネクタハウジング3,3′のロックがなさ
れている。係合突起4,4′はコネクタ嵌合室5,5′
の上部においてスライド部材の貫通孔内に位置してい
る。
【0021】挿通溝10,10′はロックアーム8,
8′の係止突起9,9′と同一線上に位置している。係
止アーム14の突起15は係合壁29に当接し、スライ
ド部材のそれ以上の前進が規制されている。
【0022】図6(図3のB−B断面図)の如く係合突
起4,4′の真横にガイド溝17,17′が位置してい
る。ロックアーム8,8′は係合突起4,4′の上側に
被さるように位置している。図5の如くスライド部材2
の一対のレール部13,13は雌コネクタハウジング1
のガイド溝26,26に係合している。ロックアーム
8,8′は貫通孔16,16′内で撓み可能である。
【0023】雄コネクタハウジング3,3′の離脱に際
しては、図7,図8の如く、スライド部材2を操作部1
9側(矢印イ方向)に後退(スライド移動)させる。係
止突起24は係合孔22から離脱して隣の係合孔23に
係合する。ロックアーム8,8′はスライド部材2と一
体に移動し、係止突起9,9′が係合突起4,4′から
横方向に離脱する。それによりロックが解除される。そ
れと同時に、スライド部材2の導出ガイド溝17,1
7′が雌コネクタハウジング1の挿通溝10,10′と
同一線上に整合する。雄コネクタハウジング3,3′を
離脱方向に引っ張ることにより、係合突起4,4′が導
出ガイド溝17,17′から挿通溝10,10′を通っ
て雄コネクタハウジング3,3′と一体に外部に抜き出
される。
【0024】上記した第一実施例によれば、ロックアー
ム8,8′がコネクタハウジング1から外側に突出しな
いから、外部との干渉によるロックアーム8,8′の変
形や破損が防止される。また、コネクタハウジング1の
上壁にロックアーム8,8′が埋め込まれることで、雌
コネクタ自体がコンパクト化される。また、ロックアー
ムをなくすことで、自動製造機等への雄コネクタハウジ
ング3,3′の自動供給が可能となると共に、雄コネク
タ自体の小型化が達成される。
【0025】また、コネクタ3,3′の挿入・保持方向
とロックの解除方向(スライド部材2の移動方向)とを
交差させる構成にしたから、ロックアーム8,8′でコ
ネクタ3,3′のロック保持を強固に行いながら、容易
にロックアーム8,8′をスライド部材一体で側方に移
動して、ロック解除を行うことができる。それにより、
ロック解除操作に要する力が低減される。また、スライ
ド部材2がコネクタ嵌合・離脱方向に移動しないから、
誤操作によりロックを解除してしまう心配もない。
【0026】なお、上記実施例において、雌コネクタハ
ウジング1側に二つの係止突起24をロックアーム8と
導通ガイド溝17との間隔で設け、スライド部材2に各
係止突起24に対する一つの係合孔22を設けることも
可能である。また、雌コネクタハウジング1は機器側に
設けられるものに限らず、ワイヤハーネス側に設けられ
るものであってもよい。また、雌コネクタハウジング1
に挿通溝10,10′を設けず、開口25を雄コネクタ
ハウジング3,3′寄りに設けて、係合突部4,4′を
直接、開口25内に露呈させる構造とすることも可能で
ある。
【0027】また、図2においてスライド部材2の操作
部19をスライド板12の長手方向中央に設けることも
可能である。すなわち、一対のロックアーム8,8′の
中間に操作部19を位置させる。操作部19がスライド
部材2の一端部にあり、且つ垂直板21側(図2)を指
で押しながら操作する場合には、操作時に回転しようと
する力(こじり力)が垂直板21の対角方向に作用し、
スライド板12の先端(側端)12aが雌コネクタハウ
ジング1に引っ掛かり、スライド操作をスムーズに行え
ないという懸念があるが、操作部を中央に配置すること
によってその問題は解消される。
【0028】また、スライド板12の先端(側端)12
aに鎖線の如く湾曲アール面12a′を形成することも
効果的である。この構造により、操作部19がスライド
部材2の一端部においてスライド部材直交方向に突出し
ていても何ら問題は生じない。また、湾曲アール面(1
2a′)を反対側(垂直板21突出側)の側端に形成す
れば、スライド部材2の復帰操作時においても同様の効
果が得られる。
【0029】図9〜図13は、本発明に係るコネクタの
ロック構造の第二実施例を示すものである。この構造
は、雄コネクタハウジング3の係合突起4に対するスラ
イド部材36の導出ガイド溝37にスライド部材復帰用
押接傾斜面38を形成して、雄コネクタ離脱時に押接
傾斜面38に係合突起4を摺接させて、スライド部材3
6を自動的に原位置に復帰可能としたものである。他の
構造は前記第一実施例と同様であるので、同一部分には
同一符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0030】図9において雌コネクタハウジング1に
は、係合突起4に対する挿通10が形成され、挿通
10はスライド部材36の貫通孔16の下部に続いてい
る。貫通孔16内にロックアーム8が設けられ、その係
止突起9が挿通溝10の延長上で貫通孔16内に位置し
ている。貫通孔16内において係止突起9の前方(コネ
クタ挿入方向)の空間39に係合突起4が収容される。
貫通孔16の側方(スライド部材前進側)において係止
突起9とほぼ同一の高さで略台形状の導出ガイド溝37
が続いている。
【0031】導出ガイド溝37は、係止突起9の前方空
間39から側方(スライド部材移動方向)に真直に続い
て、係合突起4を収容可能な矩形状の収容空間37a
と、収容空間37aからコネクタ離脱方向に漸次体積を
縮小させた三角形状の縮幅空間37bとを合わせた形状
となっている。収容空間37aのスライド部材前進側の
側面40は挿通溝10と平行である。側面40から挿通
溝10に向けて押接傾斜面38がテーパ状に傾斜して形
成されている。押接傾斜面38はスライド板12の一側
方の開口41に続き、開口41は貫通孔16及び挿通溝
10に続いている。開口41と挿通溝10とは同一断面
積に形成されている。貫通孔16内のロックアーム8の
下側の撓み側空間42に係合突起4が進入可能である。
【0032】図10の如く導出ガイド溝37,37′は
各ロックアーム8,8′に対応して雄コネクタハウジン
グ3,3′と同数設けられている。図10は前例の図3
に対応し、図4の正面図及び図5の断面図と同一の形状
を有する。各雄コネクタハウジング3,3′は雌コネク
タハウジング1の各コネクタ嵌合室5,5′に嵌合し、
各係合突起4,4′がスライド部材36のロックアーム
8,8′の係止突起9,9′に係合している。導出ガイ
ド溝37,37′は各係合突起4,4′の側方に位置
し、押接傾斜面38,38′がロックアーム8,8′の
付根に向けて延びている。
【0033】図10でスライド部材36は前進側に移動
した状態にあり、操作部20の第一の係合孔22に雌コ
ネクタハウジング1の係止突起24が係合している。こ
の状態から図11の如くスライド部材36を矢印イの如
く後退させることにより、雄コネクタハウジング3,
3′の係合突起4,4′がロックアーム8,8′の係止
突起9,9′から離脱して、側方の導出ガイド溝37,
37′の収容空間37aに移動する(正確には、係合突
起4,4′の位置は変わらず、スライド部材36の移動
で導出ガイド溝37,37′の各収容空間37aに係合
突起4,4′が位置する)。この操作でロックが解除さ
れる。係止突起24は第二の係合孔23に係合する。
【0034】次いで図12の如く一方の雄コネクタハウ
ジング3′を矢印ロの如く離脱方向に引っ張ることによ
り、係合突起4′の後端角部4cが導出ガイド溝37′
の押接傾斜面38′に摺接し、スライド部材36に矢印
ハの如く前進方向の分力が生じる。それにより、スライ
ド部材36が矢印ハ方向に前進し、係合突起4′の後端
角部4cが押接傾斜面38′の終端38aに達した時点
で、図13の如くスライド部材36が原位置に完全に復
帰する。係止突起24は第一の係合孔22に係合する。
【0035】図12において係合突起4′は実際にはロ
ックアーム8′の係止突起9′に接触することなく、係
合突起4′は係止突起9′の後方をかすめてロックアー
ム8′側の空間42(図9)に進入する。また、操作部
19の垂直板21は外向き(矢印ロ方向)に撓んで係止
突起24の移動を許容する。そして、図13の如く係合
突起4′はロックアーム8′側の空間42を通って雌コ
ネクタハウジング1の挿通溝10′から外部に離脱す
る。
【0036】上記した第二実施例によれば、雌コネクタ
から一つの雄コネクタを離脱させると同時にスライド部
材36が原位置に復帰するから、他の雄コネクタの不意
な離脱が防止される。また、雄コネクタ離脱後のスライ
ド部材36の戻し忘れが防止される。なお、雄コネクタ
の数は二つに限られるものではなく、雄コネクタの数と
同数の導出ガイド溝37…がスライド部材36に形成さ
れる。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、請求項1,2記載の発明に
よれば、雄コネクタを雌コネクタに嵌合させると同時
に、係合突起がロックアームに係合し、コネクタロック
が確実に行われる。そして、スライド部材をスライド移
動させることで、係合突起がロックアームから離脱して
導出ガイド溝内に位置し、コネクタロックが簡単且つ確
実に解除される。従って、従来の構造に較べて特にロッ
ク解除操作が容易化する。特に、ロック解除方向とコネ
クタ嵌合・離脱方向とが交差する方向であるから、コネ
クタのロック保持を強固に行いながら、容易にスライド
部材を側方に移動し、ロック解除することができ、解除
力が低減されると共に、誤操作が起こらず、不意なロッ
ク解除が回避される。また、雌コネクタハウジングとは
別部材(別材料)でロックアームを含むスライド部材を
形成できるから、機器側の耐熱性の雌コネクタハウジン
グにおいても可撓性のロックアームを配置することがで
きる。また、ワイヤハーネス側の雄コネクタハウジング
にロックアームを設けないから、取り回し時等における
ロックアームの変形や破損が起こり得ないと共に、ワイ
ヤハーネス製造機等への雄コネクタや雄コネクタハウジ
ングの自動供給が容易化し、且つ雄コネクタが小型化す
る。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、ロッ
クアームが外部に突出しないから、機器側の雌コネクタ
ハウジングにおいてもロックアームの変形や破損が確実
に防止される。また、請求項4記載の発明によれば、ス
ライド部材を雌コネクタハウジングの前端部ではなく、
例えば中央に設けることができ、スライド部材の操作性
に寄与できる。また、請求項5記載の発明によれば、係
合部と係止部との係合でスライド部材の位置決めが行わ
れ、コネクタ嵌合及び離脱の作業性が向上する。また、
請求項6,7記載の発明によれば、スライド部材の移動
操作を引っ掛かりなくスムーズに行うことができる。ま
た、請求項8記載の構造によれば、スライド部材の移動
操作で複数の雄コネクタのロック解除を同時に行うこと
ができ、特に雄コネクタの離脱作業性が向上する。ま
た、請求項9記載の発明によれば、コネクタ離脱時に係
合突起が導出ガイド溝から挿通溝を経てスムーズに導出
される。また、請求項10記載の発明によれば、一つの
雄コネクタを離脱させる際に、係合突起が導出ガイド溝
の押接傾斜面に押接して、スライド部材に復元方向の分
力を付与するから、スライド部材が原位置に復元して、
他の雄コネクタをロックする。それにより、他の雄コネ
クタの不意な離脱が防止されると共に、スライド部材の
戻し忘れ(ロック忘れ)が防止される。また、請求項1
1記載の発明によれば、雄コネクタ離脱時に係合突起が
押接傾斜面に沿ってロックアーム側の空間を経て、外部
にスムーズに導出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタのロック構造の第一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】雌コネクタハウジングとスライド部材を示す分
解斜視図である。
【図3】コネクタロック状態を示す横断面図である。
【図4】コネクタロック状態を示す正面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】コネクタロック状態を示す図3のB−B断面図
(縦断面図)である。
【図7】同じくロック解除状態を示す縦断面図である。
【図8】ロック解除状態を示す横断面図である。
【図9】コネクタのロック構造の第二実施例を示す要部
分解斜視図である。
【図10】コネクタロック状態を示す横断面図である。
【図11】ロック解除状態を示す要部横断面図である。
【図12】コネクタ離脱途中の状態を示す要部横断面図
である。
【図13】コネクタ離脱状態を示す要部横断面図であ
る。
【図14】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 雌コネクタハウジング 2 スライド部材 3,3′ 雄コネクタハウジング 4,4′ 係合突起 5,5′ コネクタ嵌合室 8,8′ ロックアーム 9,9′ 係止突起 10,10′ 挿通溝 12a′ 湾曲アール面 17,17′,37,37′ 導出ガイド溝 22,23 係合孔(係合部) 24 係止突起(係止部)18, 25,41 開口 38,38′ 押接傾斜面 42 ロックアーム側の空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/639

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄コネクタハウジングに係合突起を設
    け、雌コネクタハウジングに、該係合突起を係止させる
    ためのスライド部材を該雄コネクタハウジングの嵌合方
    向とは交差する方向に移動自在に設け、該スライド部材
    に、該係合突起を導出させる雄コネクタハウジング離脱
    方向の導出ガイド溝を設けたコネクタのロック構造にお
    いて、 前記スライド部材が可撓性のロックアームを有し、該ロ
    ックアームが雄コネクタハウジング挿入方向に延び、且
    つスライド部材厚さ方向に撓み可能であり、 該ロックアームの内側に前記係合突起を挿通可能な空間
    が設けられ、 該空間内で該ロックアームの前端側に係止突起が設けら
    れ、該係止突起の前端面で前記係合突起を係止可能であ
    り、 該ロックアームに隣接して該空間に続く前記導出ガイド
    溝が設けられた ことを特徴とするコネクタのロック構
    造。
  2. 【請求項2】 前記雌コネクタハウジングに、前記係合
    突起を露呈させる開口が設けられ、前記スライド部材が
    該開口内においてコネクタ嵌合直交方向に移動自在に設
    けられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタのロ
    ック構造。
  3. 【請求項3】 前記ロックアームが前記スライド部材の
    貫通孔内に設けられたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のコネクタのロック構造。
  4. 【請求項4】 前記雌コネクタハウジングに、前記係合
    突起に対する挿通溝が設けられ、該挿通溝が前記開口に
    連通していることを特徴とする請求項2又は3記載のコ
    ネクタのロック構造。
  5. 【請求項5】 前記スライド部材と前記雌コネクタハウ
    ジングとの何れか一方に、前記ロックアームと前記導出
    ガイド溝との間隔の二つの係合部が設けられ、何れか他
    方に、該係合部に対する一つの係止部が設けられたこと
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコネクタの
    ロック構造。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材の長手方向中央部に操
    作部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かに記載のコネクタのロック構造。
  7. 【請求項7】 前記スライド部材の操作で回動方向の力
    を受けるスライド部材先端側に湾曲アール面を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のコネク
    タのロック構造。
  8. 【請求項8】 前記雌コネクタハウジングが、複数の前
    記雄コネクタハウジングに対する複数のコネクタ嵌合室
    を有し、前記スライド部材に、前記ロックアームと前記
    導出ガイド溝とが各コネクタ嵌合室に対応して複数配設
    されたことを特徴とする請求項〜7の何れかに記載の
    コネクタのロック構造。
  9. 【請求項9】 前記スライド部材の移動時に前記導出ガ
    イド溝が前記挿通溝に整合することを特徴とする請求項
    4記載のコネクタのロック構造。
  10. 【請求項10】 前記導出ガイド溝内に、前記係合突起
    に対する押接傾斜面が設けられ、該押接傾斜面が前記ス
    ライド部材の係合突起導入側の開口に向けて漸次該導出
    ガイド溝を狭める方向に傾斜し、コネクタ離脱時の該係
    合突起が該押接傾斜面に摺接可能であることを特徴とす
    る請求項〜8の何れかに記載のコネクタのロック構
    造。
  11. 【請求項11】 前記押接傾斜面が前記ロックアーム側
    の空間に続いていることを特徴とする請求項10記載の
    コネクタのロック構造。
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