JPH0338501Y2 - - Google Patents

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JPH0338501Y2
JPH0338501Y2 JP1986004054U JP405486U JPH0338501Y2 JP H0338501 Y2 JPH0338501 Y2 JP H0338501Y2 JP 1986004054 U JP1986004054 U JP 1986004054U JP 405486 U JP405486 U JP 405486U JP H0338501 Y2 JPH0338501 Y2 JP H0338501Y2
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pipe
clamp body
clamp
clamped
clamped part
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は、自動車等に設けられた取付具に挟
着されるパイプの表面処理が自由になされるよう
にした構造の技術分野に属する。
而して、この考案は自動車等に用いるパイプを
クランプ本体に挿通させて挟着し、クランプ本体
の基部がボデイー等の母材に固定されるクランプ
構造に関する考案であり、特に、ブレーキバキユ
ームチユーブ等に使用するパイプの被挟着部とク
ランプ本体の対向する挟着部は、パイプの軸方向
移動、及び、回動による相対変位を防止するべく
前者が絞り加工により、後者が対応的に断面が非
円形にされると共にクランプ本体の挟着部の軸方
向両側面とパイプの被挟着部端部とが接触するよ
うに形成されたクランプ構造に係る考案である。
〈従来の技術〉 周知の如く、各種産業においてはパイプが広く
用いられ、例えば、圧力伝達、流体輸送や情報伝
達用や構造部材等に用いられているが、一般にパ
イプは母材に対してクランプを介して強固に固定
する必要があるため該クランプにはさまざまの態
様がある。
しかしながら、パイプの外側部の耐蝕性向上の
為に樹脂コーテイング等で表面処理する場合があ
り、又、パイプの構造形状をさまざまに選択する
ことが多い。
そして、例えば、自動車においても、各種のパ
イプが配設されており、第8図に示す様に、エン
ジン1のインテークマニホルド2からブレーキバ
キユーム用のパイプ3を図示しないブレーキブー
スタに接続するのに外力Fに対して充分に固定し
なくてはならない。
而して、このパイプ3に対するクランプ構造は
基本的に自動車のボデイー等の母材等に対し正確
な部位に精度良く確実に固定して取付けねばなら
ないことから、例えば、第9図に示す様に、クラ
ンプ本体5の基部がボルト6、ナツト7を介して
母材4に固定され、先端部はパイプ3を溶接で固
定しているような手段が用いられて確実に固定す
るようになされている。
かかる溶接固定手段は固定の点では効果的では
あるが、耐蝕、防錆等の点からパイプ3やクラン
プ本体5に表面処理がなされている態様では溶接
熱により表面処理層を損傷するという不具合が生
ずる。
そこで、例えば、第10図に示す様にクランプ
本体5の先端部に樹脂コーテイング8等が施さ
れ、所定に表面処理されたパイプ3を挟着させる
手段がある。
更には、第11図に示す実開昭59−56160号公
報考案に示されている如く、母材4にクランプ本
体5の両端部を折り曲げ対設重層させてボルト
6、ナツト7を介して共締め固定し、該クランプ
本体5と表面処理されたパイプ3の間には、ゴム
製のグロメツト9を介在して挟持固定する態様も
ある。
〈考案が解決しようとする課題〉 さりながら、かかる在来技術においてはまずク
ランプ本体5とパイプ3とが溶接で固定される第
9図の様な態様では該パイプ3がクランプ本体5
に対して上述した如く確実に位置固定をすること
が出来、振動等に影響されることはない利点はあ
るが、反面、パイプ3の表面処理を変質すること
により経時的に錆や腐蝕を発生させたり、又、意
匠上表面処理が自由に選択することが出来ないと
いう不具合があつた。
又、第10,11図に示す様に、クランプ本体
5の先端部と表面処理された断面円形のパイプ3
の間に、樹脂コーテイング8やゴム製等のグロメ
ツト9を介在させることにより装着上、及び、防
錆上の各種表面処理を選択し得る自由度があり、
又、パイプ3を損傷することがないため、錆や腐
蝕が発生する虞れはないが、反面、振動等により
樹脂コーテイング8やグロメツト9を介してパイ
プ3とクランプ本体5の挟着部が断面同一円形の
構造であることによつて、該パイプ3の軸方向や
周方向の相対摺動が生じ、それも経時的に変動す
るために、クランプ本体5とパイプ3の取付けの
位置決めや固定を確実に出来ない不都合があつ
た。
例えば、実公昭59−5652号公報考案の如く断面
円形パイプに対するクランプを断面非円形にして
両者間にマウントを介装する態様もあるが、部品
点数が多くコスト高になると共に、構造が複雑に
なるデメリツトがある。
更には、パイプ3がクランプ本体5に対して経
時的に軸方向に摺動したり、回動したりすること
により樹脂コーテイング8やグロメツト9が損傷
したり、摩耗するという難点がある。
そして、パイプとクランプとの軸方向相対移動
防止には、例えば、実公昭45−23084号公報考案
等があり、又、周方向相対回動防止には、例え
ば、実公昭32−11515号公報考案等もあるが、い
づれも構造が複雑で装置組付が煩瑣であり、品質
管理が面倒であるというマイナス点がある。
この考案の目的は上述従来技術に基づくクラン
プ本体と、パイプのクランプによる錆発生や損傷
発生や両者の変位組付等の問題点を解決すべき技
術的課題とし、取付後のクランプ本体とパイプの
相対変位がなく、初期の固定姿勢を常に維持し、
それも表面処理等されたパイプの形状、構造に左
右されることなく、損傷する虞れもなくし、結果
的にパイプの表面処理の自由度を保証し、組付や
精度管理がし易いようにして各種産業におけるパ
イプ技術利用分野に益する優れたクランプ構造を
提供せんとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上述目的に沿い先述実用新案登録精求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は、前述課題を解決す
るために、パイプを挿通させて緊結挟持するクラ
ンプ本体が被取付け母材に固定されるクランプ構
造であつて、パイプの被挟着部が断面非円形に絞
り加工で形成され、一方クランプ本体のパイプに
対する挟着部が該パイプの被挟着部に対応して密
着する断面非円形の形状に形成され、而して、パ
イプの被挟着部端部とクランプ本体の挟着部の側
面とが当接するようにされているクランプ構造と
したものである。
〈作用〉 而して、防錆用等に表面処理されたようなパイ
プの被挟着部とクランプ本体の対向する挟着部に
於ては前者が絞り加工され、断面が非円形に形成
され、又、該絞り部の被挟着部端部にてクランプ
本体の挟着部の両側面が接触し、パイプを軸方向
に移動させず、周方向にも回動させず、したがつ
て、挟着位置は常に保持され、相対変位がないこ
とによりパイプの表面処理層が損傷せず、錆等の
発生の心配もなく、初期固定姿勢を維持して確実
に固定状態保持が出来るようにした技術的手段を
講じたものである。
〈実施例〉 次にこの考案の実施例を第1〜7図の図面に基
づいて説明すれば以下の通りである。尚、第8〜
11図と同一態様部分は同一符号を用いて説明す
るものとする。
第1〜5図に示す実施例において、10はクラ
ンプであつて、この考案の要旨の中心を成すもの
であり、当該実施例においては自動車の配管に用
いる態様で第8図に示すブレーキバキユームパイ
プ3と同じく自動車のボデイーの母材4に対し設
定ユニツト長の折り曲げ状のクランプ本体5′の
両先端部が対応位置をずらして重層され、ボルト
6、ナツト7を介して共締め状に固定されてい
る。
又、クランプ本体5′と適宜の防錆のため等の
所定の表面処理を施されたパイプ3との間には、
ゴム製のグロメツト9を弾圧状に介在密着させて
これらのパイプ3、クランプ本体5′、グロメツ
ト9の三者で挟着機構部11を形成させ、クラン
プ本体5′に於ては挟着部11′の対向する各一辺
の面12が第5図に示す様に平面形状で形成され
各一辺面12の隣接辺面13が湾曲状で挟着部1
1′を非断面円形の筒状に形成させ、更にクラン
プ本体5′の挟着部11′の両側部には、フランジ
14,14が形成されている。
一方、挟着機構部11に於てクランプ本体5′
と同様グロメツト9を介して対向する平行な辺面
12′,12′とそれに隣接する湾曲辺面13′,
13′によつて断面非円形に形成されたパイプ3
にあつては被挟着部11″に軸方向に絞り加工が
形成されているが、該被挟着部11″以外のパイ
プ3の一般部は断面円形に形成されている。
上述構成において、クランプ本体5′をしてそ
のバネ性を利用して拡開しておき、パイプ3を挿
通し、被挟着部11″に挟着部11′をワンタツチ
で挟着させ、クランク本体5′をボルト6、ナツ
ト7で母材4に緊結する。
そして、固定された後は被挟着部11″を絞り
加工され、防錆用の表面処理されたパイプ3の被
挟着部11″が非円形にクランプ本体5′の挟着部
11″が対応的に非円形断面に形成され、更に、
パイプ3の被挟着部11″とクランプ本体5′の挟
着部11′との間に、ゴム製等のグロメツト9が
介在されていることにより、走行中の振動等を吸
収することが出来、パイプ3がクランプ本体5′
に対して回動したり、摺動したりすることなく、
溶接で固定されている場合と全く同様に、例え
ば、表面処理された表面を破損することはなく、
錆等の発生もなく、表面処理された状態で自由に
パイプ3の固定位置維持を行うことが出来、又、
被挟着部11″の絞り加工され表面処理されたパ
イプ3は該被挟着部11″以外の部分が円形状で
あるため、クランプ本体5′のフランジ14,1
4が挟着部11″の両側面で、パイプ3の被挟着
部11″の絞り部に接触し、それによりパイプ3
は長さ方向に摺動することなく、更には、グロメ
ツト9が摩耗したりすることもなく、同時にクラ
ンプ本体5′の挟着部11″の両側部にフランジ1
4,14が形成されていることにより該クランプ
本体5′自体も強度を高められて母材4にクラン
プ本体5′の両端部がボルト6,ナツト7を介し
て固定されている部分の剛性が高められ振動する
ことにより緩むこと等がないようにされる。
そして、第6,7図に示す実施例の様に、挟着
部の形状を1巻タイプやかしめタイプにしてクラ
ンプ本体5″,5が大きな剛性を有するように
する態様も採用可能である。
尚、この考案の実施態様は上述各実施例に限る
ものでないことは勿論であり、例えば、クランプ
本体の挟着部の断面形状は平行部を有さなくとも
曲り止め形状であつても良い等種々の態様が採用
可能である。
又、設計変更的にはクランプ本体の挟着部とパ
イプの被挟着部との間にグロメツトの介装をしな
くても良いし、絞り加工に代えてクランク状等の
曲折加工にしても良い。
〈考案の効果〉 以上、この考案によれば、パイプの被挟着部の
断面が非円形に絞り加工で形成され、クランプ本
体の対応する挟着部が対応的に同様に非円形断面
に形成され、更にクランプ本体の挟着部の両側面
とパイプの被挾着部端部とが接触するようにされ
ていることにより、該クランプ本体とパイプが溶
接で固定されると同様に、クランプ本体とパイプ
の姿勢位置固定維持を正確に行うことが出来る効
果が有り、発錆防止等表面処理されたパイプの表
面を破損や損傷することなく錆等の発生を確実に
防止することが出来、したがつて、表面処理の自
由度を損わないという優れた効果が奏される。
即ち、製造工程で被挟着部を予め断面非円形の
形状に絞り加工等で形成することより、従来の如
く、表面処理されたパイプの形状、構造に影響さ
れることなく、被挟着部に関係なく連続したパイ
プとしての表面処理の選択が自由に行うことが出
来るという効果が奏される。
又、ワンタツチ式でクランプが出来るため、作
業性も良く、生産性を向上してコストダウンを図
ることが出来るという利点もある。
そして、挟着部にはクランプ本体とパイプとの
間のグロメツト等の介装の有無の自由度があるた
め取付けもし易いという作業上の利点もある。
又、断面非円形な被挟着部を成形しておくこと
により、クランプ本体との間にマウント部材等を
介装する必要がなく、構造が簡単で品質精度を高
めて量産が行われ低コスト化が図れるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図の図面はこの考案の実施例の説明図
であり、第1図は1実施例の正面図、第2図は適
用対象配管との取合の平面図、第3図は同正面
図、第4図は第3図−断面図、第5図は第1
図の−断面拡大図、第6,7図は他の実施例
の断面図、第8図は配管固定の1態様斜視図、第
9〜11図は従来技術のパイプクランプの断面図
である。 3……パイプ、5′……クランプ本体、4……
母材、10……クランプ、11′……挟着部、1
1″……被狭着部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パイプを挿通させて緊結挟持するクランプ本体
    が被取付け母材に固定されるクランプ構造におい
    て、パイプの被挟着部が断面非円形に絞り加工で
    形成され、一方クランプ本体のパイプに対する挟
    着部が該パイプの被挟着部に対応して密着する断
    面非円形の形状に形成され、而して、パイプの被
    挟着部端部とクランプ本体の狭着部の側面とが当
    接するようにされていることを特徴とするクラン
    プ構造。
JP1986004054U 1986-01-17 1986-01-17 Expired JPH0338501Y2 (ja)

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JPS4523084Y1 (ja) * 1967-05-12 1970-09-11
JPS595652U (ja) * 1982-07-01 1984-01-14 山本 正夫 既設管補修用管

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