JPH033831A - シート給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複数枚積層されたシートを一枚ずつ分離して給
送するシート給送装置に関する。

〈従来の技術〉 プリンタや複写機等の記録装置、或いは原稿読取装置に
あっては、複数枚積載されたシート（記録紙や原稿等）
から−枚ずつ分離給送するための給送装置（所謂カット
シートフィーダー）を使用するものが多い。

前記給送装置のシート分離機構としては種々のものがあ
るが、その中の代表的なものとして分離爪を使用するも
のがある。これば第５図に示すように、積載板５０上に
積層されたシート５１の給送方向前端両側を分離爪５２
で押さえ、積載板５０を押圧ハ名５３で押圧することで
最上層のシート５１を給送ローラ５４に圧接し、この給
送ローラで最上層のシートに給送力を付与すると、最上
層のシート５１が分離爪５２と給送ローラ５４間でルー
プを作り、更に′°腰の強さ°′によって分離爪５２を
乗り越え、−枚ずつ分離給送されるものである。

前記給送機構を記録装置に用いた場合にあっては、通常
記録が開始されてからシート５１の後端が給送ローラ５
４から脱するようになる。従って、前記シート５１の端
部が給送ローラ５４から脱する際にシート搬送負荷が変
動し、送りピッチに乱れが生ずることがある。またワー
プロ等に於いてはシートを逆送することがあるが、通常
は一旦シートを送り始めたシー１へを逆送すると、シー
ト後端が停止している給送ローラ５４に突き当たり、ジ
ャムが生ずることがある。

そのため前記給送ローラ５４を第５図に示すようにシー
ト５１に圧接する弧部５４ａと、接触しない弧部５４ｂ
とを有する弓状に形成し、弧部５４ａでシート５１を搬
送ローラ５５へ搬送した後は該ローラ５４を所定量回転
させて弧部５４ｂがシート５１に対向するようにしてい
る。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、前記給送機構にあっては分離爪５２及び給送ロ
ーラ５４がシート幅方向両端に位置するため、幅広のシ
ート５１を給送する際には分離爪５２及び給送ローラ５
４が左右に大きく離れ、シート５１に形成されるループ
がシート両端部には出来るが、中央部ではきれいに出来
ずに逆方向に折れ返ったりして分離爪５２をスムーズに
乗り越えられないことがある。

また前記給送ローラ５４の弧部５４ｂがシート５１と対
向しているときは、該ローラ５４がシート５１に接触し
ていないため、積載シーＩ・５１の保持に難がある等の
課題があった。

本発明の目的は従来の前記課題を解決し、幅広のシート
でもスムーズに給送することが出来ると共に、シート保
持を確実になし得るシート給送装置を提供することにあ
る。

〈課題を解決するための手段〉 前記課題を解決するための本発明の代表的な手段は、複
数枚積層されたシートの最上層にあるシートの両側前端
部を押さえる分離爪と、前記最上層にあるシートに給送
力を付与するための給送部材と、前記給送部材と同軸に
設けられた円状の補曲部材とを設けたことを特徴として
なる。

また他の手段として前記給送部材を、シートに接触する
弧部と、シートから離隔可能な弧部とを有する弓状のロ
ーラで構成し、前記補助部材の径を、前記給送部材の弧
部の径よりも小さく、弧部の径よりも大きいローラで構
成したことを特徴としてなる。

〈作用〉 前記手段にあっては、給送部材の回転及び分離爪の作用
によってシートが一枚ずつ分離給送される。このときシ
ートが幅広の場合でも補助部材によって押さえられるた
め、シートループは幅方向中央部でもきれいに出来、ス
ムーズな分離給送がなされる。

また前記補助部材の径を給送部材の弧部の径よりも大き
くすることで、該弧部がシートと対向した状態にあって
も、シートは補助部材に接触して確実に保持されるよう
になる。

〈実施例〉 次に前記手段を適用した記録装置の一実施例を説明する
。

第１図及び第２図は本実施例に係るシート給送装置の斜
視説明図である。

先ず全体の概略構成を説明すると、枠体１の内部には押
圧ハネ２で上方へ付勢された載置板３が収容され、この
載置板３上に多数枚の記録シート４を積載し、給送ロー
ラ５を第１図の矢印方向へ回転すると最上層の一枚の記
録シート４が分離爪６で分離され、且つ搬送ローラ７へ
と給送される如く構成されている。また前記給送に際し
、記録シート４は前記給送ローラ５を取り付けた軸８と
同軸に取り付けられた補助ローラ９によって押さえられ
ながら給送される如く構成されている。

次に前記各部の構成を具体的に説明すると、枠体１は左
半部】ａと右半部１ｂとに分割され、それらを軸８に沿
ってスライドさせることによってシートの全幅方向に調
整することが可能になっている。また前記載置板３も左
右枠体１ａ、ｌｂに分割収容され、夫々の載置板３が押
圧ハネ２によって上方へ付勢され、これによって載置板
３上に積載した記録シート４の最上層が給送ローラ５に
圧接する如く構成されている。

前記左右枠体１ａ、ｌｂの外側壁部には第１図に示すよ
うに、普通シート４の両側端をガイドする普通用ザイド
ガイド１０が設＆Ｊられている。また前記載置板３の所
定位置には第２図に示すように、ハガキや画用紙等の厚
手のシート４を給送する場合に、その両側端をガイドす
る厚手用ガイ）・１１が出没可能に設けられている。こ
の厚手用ガイド１１は載置板３に対して起立及び平坦化
可能に構成され、平坦化することによって底面内に収納
し得る構造になっている。

また前記載置板３の所定位置、本実施例にあっては厚手
用ガイド１１の内側に、例えばクラリーノ、コルク等よ
りなる高摩擦シート１２が嵌め込まれている。

次に給送ローラ５は第１図に示すように、図示しないモ
ーターからの駆動力が伝達される軸８に形成された溝部
８ａにローラ５の突起部５ａが嵌合し、軸８と一体的に
回転するが、スラスＩ・方向にスライド可能に取り付け
られ、セットする記録シート４の幅に応じて適正位置に
セットし得る如く構成されている。

また前記給送ローラ５は外周部がゴム等の高摩擦部材で
構成され、且つ第３図（Ａ）　、　（Ｂ）に示すように
、半径Ｉ！、の弧部５ｂと、該弧部５ｂの径より４）短
い径！２の弧部５ｃとを有するθ型形状に形成され、こ
の給送ローラ５が回転した場合、前記弧部５ｂは記録シ
ート４と圧接し、弧部５ｃは記録シート４と離隔するよ
うに構成されいてる。

次に分離爪６について説明すると、この分離爪６ば本実
施例では枠体１と一体的に形成され、夫々記録シート４
の前端角隅部を押さえる爪部６ａと、シー　１・先端を
突き当てる突当部６ｂを有する形状に構成され、且つ前
記爪部６ａと突当部６ｂとの間にスリット６ｃが形成さ
れている。このスリット６ｃは爪部６ａの幅の略半分程
度まで形成されており、第２図に示すように、厚手用ガ
イド１１に厚手の記録シート４の両側端を合わせてセッ
トとすることにより、シート４の前端角隅部が分離爪６
の爪部６ａに押さえられるが、該シート４の前端ば突当
部６ｂには突き当たることなく、スリッ）６ｃを通って
給送方向に円滑に直進し得る形状寸法に構成されている
。

また前記スリット６ｃは第４図に示すように、給送され
るシート４の進行方向の投影寸法層と、前記り、と異な
る方向に形成される投影寸法、即ち爪部６ａと突当部６
ｂとの距離Ｌ２を有し、前記Ｌ２はいより大きくなるよ
うに形成されている。更にシート進行方向の投影寸法り
、は給送される厚手シートの厚さＬ３よりも小さく、爪
部６ａの垂直方向の投影寸法Ｌ２は、前記厚手シートの
厚さＬ３よりも大きくなるように設定されている。

次に補助ローラ９は低摩擦の材質、例えばポリアセター
ル等からなる２個の円形ローラからなり、前記給送ロー
ラ５と同じ軸８に対してスラスト方向にスライド可能で
あって、容易に回転可能に取り付けられている。またそ
のローラ径１０は第３図に示すように、前記給送ローラ
５の弧部５ｂの径ｎｌよりも小さく、弧部５ｃの径ａ２
よりも大きい（１１〉ρ０＞β２）寸法形状となるよう
に構成されている。

従って、前記補助ローラ９は給送ローラ５の弧部５ｂが
記録シート４と圧接するときは、シート４から離隔し、
給送ローラ５の弧部５ｃが記録シト４と対向するときに
はシート４に当接するようになっている。

次に前記の如く構成された装置によって記録シト４を給
送するときの作用について説明する。

先ず、幅広の普通シートを給送する場合には、第１図に
示す如く、厚手用ガイド１１を平坦化して記録シート４
を載置板３上に積載し、且つ２個の給送ローラ５を夫々
シート４の幅方向両端部付近にセットし、且つ補助ロー
ラ９は略中央付近にセットする。この状態で軸８を矢印
方向に回転すると、シート４に給送ローラ５の弧部５ｂ
が圧接回転して最上層のシート４に推進力が付与される
。

このときシート４の先端は分離爪６の突当部６ｃに突き
当たっているために、分離爪６と給送ローラ５間でルー
プが形成される。このループは記録シート４が幅広であ
ったとしても、その幅方向中央部付近のループ形成を補
助ローラ９がガイドするようになり、全体的に均等なル
ープが形成される。そしである程度のループが形成され
ると、シート４の“腰の強さ”″によってシート先端は
分離爪６から外れ、最上層の一枚の記録シーＩ・４が分
離給送される。

前記の如く幅広の記録シート４の分離給送に際しても、
全体に均一なループが形成されるためにシート４の分離
、突き当てがスムーズに行ワレ、シワの発生や斜行が防
止される。

また記録シート４の給送後、給送ローラ５が記録シート
４から離隔したとしても（弧部５ｃが記録シート４と対
向した状態）、補助ローラ９が記録シート４に当接して
いるために該シート４は確実に保持されることとなる。

更に補助ローラ９は低摩擦材質であることから、シート
後端が補助ローラ９から脱出する時生ずる負荷変動は究
めて小さく、改行ピッチの乱れ等を生じさせない。

次に厚手シートを給送する場合について説明すると、こ
の場合は第２図に示す如く厚手用ガイド１１を起立させ
ると共に、このガイド１１に厚手の記録シート４の両側
端をガイドさせる。更に給送ローラ５及び補助ローラ９
は夫々記録シート４の幅方向両端部イ１近に位置するよ
うにスライドさせておく。

前記状態で軸８を回転させると、普通シートの場合と同
様に給送ローラ５の弧部５ｂによって記録シート４に推
進力がイ」与される。このとき分離爪６の寸法が前述し
た如く設定しであるために、最上層の一枚の記録シート
４は突当部６ｂの上端に軽く当たり、該突当部６ｂの上
方へ逃げるようにして最上層の一枚のみが分離されて搬
送ローラ７へ送り込まれていく（第３図（八）参照）。

前記の如くして厚手の記録シート４が搬送ロラ７へ至る
と、該シート４は第３図（ＩＩ）に示すように、図示し
ないモーターによって回転する搬送ローラ７及び該ロー
ラ７に圧接したピンチローラ７ａによって記録部等へ搬
送される。このとき給送ローラ５は弧部５ｃが記録シー
ト４と対向し、１ 該シート４から離隔するが、低摩擦の補助ローラ９は記
録シート４に圧接した状態となっている。

従って、前記の如くして厚手のシート４が順次分離給送
され、残り２枚のなったとしても最下層のシート４は載
置板３に取り（〈ＪＵられた高摩擦シート１２に押し伺
けられ、その摩擦力が作用するために、所謂ラスト重送
が防止される。

前記の如（給送ローラ５の他に補助ローラ９を設けるこ
とにより、幅広のシート４の分離給送をスムーズに行う
ことが出来ると共に、厚手シートのラスト重送を防止す
ることが出来る。

尚、前述した実施例では補助ローラ９を２個設けた例を
示したが、シート幅方向中央に１個の補助ローラを設け
るようにしても良（、また複数個の補助ローラを給送ロ
ーラ５間で均等に配置するようにしても良い。

また厚手シートがハガキ等のように比較的幅狭のものに
限定されているときは、２個の給送ローラ５間の寸法と
略同程度の長さの補助ローラを１個設けるようにしても
良い。

２ 更に前述した実施例では分離爪６を枠体１と一体的に形
成した例を示したが、爪部６ａのみを枠体ｌと一体的に
形成し、爪部６ａと別部材よりなる突当部６ｂをビス等
により枠体１に取り付けるようにしても良い。このよう
にすると、折り曲げの一体成形では精度を出し難いスリ
ン）６ｃの寸法形状を、２部品の位置精度で寸法を出す
ことにより容易に精度を高めることが出来る。

また前述した実施例では厚手用ガイド１１を積載板３に
設けた例を示したが、厚手シートを積載する積載板を普
通シートを積載する積載板と別に成形し、各積載板にシ
ーＩ・サイドガイドを形成するようにしても良い。この
場合は、普通シートを給送するときは厚手シート用の積
載板を取り外して使用し、厚手シートを給送するときは
前記普通シト用の積載板」二に嵌め込んで位置決めして
使用するようにすれば良い。

〈発明の効果〉 本発明は前述した如く、給送ローラの他に補助ローラを
設げたために、幅広のシートを給送する場合でもシート
ループを幅方＋ｉｉ農こきれいに形成し、スムーズな分
離給送を行うことが出来る。

また給送ローラがシートから離隔したとしても、補助ロ
ーラによってシーＩ・を確実に保持することが出来ると
共に、厚手シートのラスト重送を防止することも出来る
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例に係るシート給送
装置の斜視説明図、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）はシート
給送時の給送ローラと補助ローラの関係説明図、第４図
は分離爪の説明図、第５図は従来技術の説明図である。 １は枠体、１ａは左半部、１ｂは右半部、２は押圧ハネ
、３は載置板、４は記録シート、５は給送ローラ、５ａ
は突起部、５ｂは弧部、５ｃは弧部、６は分離爪、６ａ
は爪部、６ｂば突当部、６ＣはスリンＩ・、７は搬送ロ
ーラ、８ば軸、８ａは溝部、９は補助ローラ、１０は普
通ガイド、１１は厚手ガイド、１２は高摩擦シー［・で
ある。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数枚積層されたシートの最上層にあるシートの
   両側前端部を押さえる分離爪と、前記最上層にあるシー
   トに給送力を付与するための給送部材と、 前記給送部材と同軸に設けられた円状の補助部材と、 を有するシート給送装置。
2. （２）前記給送部材を、シートに接触する弧部と、シー
   トから離隔可能な弦部とを有する弓状ローラに構成し、 前記補助部材の径を、前記給送部材の弧部の径よりも小
   さく、弦部の径よりも大きいローラで構成した請求項（
   １）記載のシート給送装置。
3. （３）前記給送部材を同軸上に２個設け、前記補助部材
   を前記給送部材間をスライド可能に構成した請求項（１
   ）又は請求項（２）記載のシート給送装置。