JPH0338288A - 下水汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は下水処理場等において発生する下水汚泥焼却灰
から例えば組合せ式の歩道用敷石（インターロックブロ
ック）のような一定寸法の成形体を製造するための下水
汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造法に関するもので
ある。

（従来の技術） 下水処理場において下水汚泥を焼却した際に発生する焼
却灰の取扱いについては多くの地方自治体が頭を傷めて
おり、最も一般的には埋立処分が行われている。しかし
埋立適地は次第に減少しているに反して、焼却灰は毎日
確実に発生するものであるから、焼却灰を“更に減容し
た形で処分することが求められている。そこで本出願人
等は特公昭５９−３３５４７号公報に示されるように、
下水汚泥の焼却灰を微粉炭その他のバインダーとともに
下方式吸引炉内において自己燃焼させつつ焼結し、セメ
ント用の軽量骨材を製造する方法を発明し、既に一部実
用に供されている。ところがこの方法はバンイダーにコ
ストがかかり、本来は無価値なものを価値あるものに変
換させようとする目的から考えると経清的にやや問題が
残されていた。またこのような従来法によっては強度の
小さい不定形の骨材しか製造することができず、より価
値の高い強度の大きい物品を得ることはできなかった（
発明が解決しようとする課題） 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、添加
物を全く必要とせず、しかも例えば歩道用敷石等として
も使用できる強度及び寸法精度に優れた下水汚泥焼却灰
を原料とする成形体の製造法を提供するために完成され
たものである。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本発明は、下水汚
泥を焼却処理した際に発生する焼却灰を水や添加物等を
加えることなく真空状態で圧縮成形したうえ、焼成炉内
で１０００〜１０５０°Ｃの温度で焼成することを特徴
とするものである。

次に本発明を図面を参照しつつ更に詳細に説明する。

第１図に模式的に示すように、本発明においては下水汚
泥の焼却灰を真空プレス成形機によって真空状態で圧１
１成形する。焼却灰の粒径は一般的には５０μ前後であ
る。このとき、本発明においては従来の常識に反して焼
却灰中に水も添加物も加えず、焼却灰のみを圧ｌ１ｉＩ
威形する。成形圧力は１００〜３０００ｋｇ／ｃ−程度
とすればよいが、圧力が低すぎると成形強度が低下して
焼成までの搬送工程で崩れ易く、逆に必要以上に圧力を
高めることは設備が大型化し高価となるため、実用的に
は５００〜１０００ｋｇ／ｃ−程度の成形圧力で圧縮成
形することが好ましい、なお圧縮成形品は次工程で焼成
収縮するため、その収縮分を見込んだ大きさに成形する
ものとする。

次に圧縮成形品はコンベア等の適宜の手段によって焼成
炉内へ搬入され、１０００〜１０５０°Ｃの温度で焼成
される。ここで焼成温度を１０００〜１０５０°Ｃとし
たのは、１０００℃未満では十分に焼成することができ
ず、逆に１０５０℃を越えると一部に軟化溶融が生し始
めて圧縮成形品の形状が崩れるおそれがあるためである
。なお焼却灰の種類によっても最適な焼１１ｉ温度は異
なり、高分子凝集剤を用いた下水汚泥の焼却灰の場合は
は１０１０〜１０３０°Ｃが最適である、更にまた第２
図に示されるように、焼成温度と容積収縮率との間にも
一定の関係があり、更にこの関係は真空プレス成形機に
よる成形圧力や焼却灰の種類によっても変化する。しか
し焼却灰の種類、成形圧力、焼成温度等はすべて既知で
あるか自由に制御できるものであるから、焼成時の容積
収縮率は正確に制御することが可能であり、例えば歩道
用敷石のように寸法精度が要求される成形体を焼成する
ことができる。

このようにして得られた成形体は全く添加物を加えてい
ないにもかかわらずコンクリートと同程度の強度を持つ
、これは焼却灰を真空状態で圧縮成形するために緻密な
構造体が得られ、この構造体中の焼却灰が相互に強固に
焼結するためであるしかもこの構造体の内部には空気や
水が含まれていないので、焼成の際に内部から気泡や水
蒸気が膨張して構造体中に強度低下の原因となるような
りランクを生しさせることもないためである。

従って本発明の方法によって製造された成形体は歩道用
敷石をはじめ、強度と寸法精度とを必要とする広範な用
途に適するものである。

（実施例） 下水処理場から発生した高分子凝集剤を用いた下水汚泥
の焼却灰を、水分も添加物も加えることなく真空プレス
成形機の型枠内に充填し、真空中で５００　ｋｇ／ｃｄ
の成形圧力で圧縮成形した。得られた圧縮成形品は硬い
もので、通常の機械的ハンドリング法によっても形状が
崩れるおそれはなく、これを焼成炉中にセットして酸化
性雰囲気中で１０２０″ＣＸ４時間焼威したところ、５
０％の容積収縮が生ずるとともに強固に焼結され、１０
０　ｘ　２００　ｘ　６０’のインターロック式の歩道
用敷石が得られた。

（発明の効果） 本発明は以上に説明したように、従来は全く価値のない
ものとして処分に困っていた下水汚泥焼却灰を原料とし
て、強度と寸法精度に優れた有用物を製造することがで
きるものであり、しかもその製造工程においては一切の
添加物を用いる必要がないから極めて経済性に優れたも
のである。よって本発明は従来の問題点を一掃した下水
汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造法として、産業の
発展に寄与するところは極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の詳細な説明する模式的な正面図、第２
図は焼成温度と容積収縮率との関係を示すグラフである
。 第 １ 図 下に汚滉焼却反 第 図 焼り温羨

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　下水汚泥を焼却処理した際に発生する焼却灰を水や添
   加物等を加えることなく真空状態で圧縮成形したうえ、
   焼成炉内で１０００〜１０５０℃の温度で焼成すること
   を特徴とする下水汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造
   法。