JPH0871596A - 汚泥炭化処理システムおよび方法 - Google Patents

汚泥炭化処理システムおよび方法

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JPH0871596A
JPH0871596A JP20857594A JP20857594A JPH0871596A JP H0871596 A JPH0871596 A JP H0871596A JP 20857594 A JP20857594 A JP 20857594A JP 20857594 A JP20857594 A JP 20857594A JP H0871596 A JPH0871596 A JP H0871596A
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JP
Japan
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sludge
raw material
treatment
carbonizing
processing raw
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Pending
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JP20857594A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nakao
繁 中尾
Okiteru Kameda
興輝 亀田
Morihiko Taniguchi
守彦 谷口
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KOBE RECYCLE TEC KK
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KOBE RECYCLE TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚泥、特に下水汚泥の低廉・簡便な処理方法
と共に、その汚泥を炭化物とすることで、汚泥の新規用
途を提供する。 【構成】 汚泥とオガ屑を混合して調製した処理原料
を、所定形状に成形し、乾燥し、および加熱処理して炭
化するための手段・工程を含む、汚泥を炭化処理するた
めのシステムおよび処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚泥の処理システム、
特に、下水処理の過程にて発生する汚泥の処理システム
ならびにその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の汚泥処理、特に、下水処理工程に
て発生する汚泥の処理は、例えば図3を参照すると、ま
ず、生汚泥を汚泥濃縮槽21に導入し、濃縮槽21内にて汚
泥を沈殿せしめてその体積を縮小して濃縮汚泥とする。
次いで、この濃縮汚泥を、汚泥貯留槽22を経て、凝集
剤供給機23を備えた(ベルトプレス式)汚泥脱水機24に
供給し、脱水機24にて汚泥の水分除去を行い、固形状汚
泥(脱水ケーキ)とする。 さらに、この固形状汚泥
を、焼却炉25に送給し、そこで 800℃の温度にて焼却処
理し、生じた焼却灰を回収する。 このようにして生じ
た焼却灰を、灰ホッパー26に集め、処分場(主に、埋立
地)に輸送して投棄するという一連の処理過程を経るの
が従来の汚泥処理方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の処理システムでは、そのプラント規模が巨大に
なるため、広大な用地取得と多額の建設費用を要するば
かりでなく、固形状汚泥を焼却炉にて重油等の燃料と共
に燃焼させて焼却処理するので、燃料コストという経済
的負担の側面に加え、大気汚染の問題も懸念されるもの
であった。 さらに、かような莫大な経済的代償を負担
しても、最終的に得られた焼却灰は、埋立地への投棄と
いう全く無為な処分方法に依存せざるを得ないのが実情
である。
【0004】加えて、埋立地(廃棄物投棄場)の確保お
よび運用上の問題点に直面している自治体は、埋立地へ
投棄できる投棄資材種類・量の規制、および、埋立地へ
の需要を抑制するための手段として投棄資材の再生を促
す立場にあり、したがって、汚泥処理場から排出される
大量の焼却灰の具体的用途の開発が求められているので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の処理システムが抱えていた諸問題に鑑みて発明され
た、汚泥を炭化処理するための新規のシステムであっ
て、その要旨とするところは: (1) 汚泥とオガ屑を混合して調製した処理原料を所定形
状に加工する成形機、(2) 成形した処理原料を乾燥する
ための乾燥機、および(3) 乾燥した処理原料を加熱処理
して炭化するための炭化炉、の各手段を含むことを特徴
とした汚泥を炭化処理するためのシステムである。
【0006】また、本発明に従って、新規の汚泥を炭化
処理する方法、すなわち:(1) 汚泥とオガ屑を混合して
処理原料を調製し、(2) 前記処理原料を所定形状に成形
し、(3) 成形した処理原料を乾燥し、および(4) 乾燥し
た処理原料を加熱処理して炭化する、工程を含むことを
特徴とした汚泥を炭化処理する方法も提供される。
【0007】まず、本発明の処理システム/処理方法の
構成要素として、図1を参照すると、搬入された生汚泥
とオガ屑を所定比率にて混合して、生汚泥に含まれる水
分量を調整〔オガ屑へ水分を移行〕して処理原料を調製
する。 なお、この混合工程にて用いられる混合機とし
ては、汎用品でよく、例えば、市販のブレード方攪拌機
等が使用できる。
【0008】水分調整を行った処理原料を、成型機に導
入する。 この成型機にて処理原料は、好ましくは真空
下条件にて所定形状に成型される。 次いで、成型した
処理原料を乾燥機に適用して、処理原料中の水分をさら
に除去する。 この処理工程にて使用する成型機として
は、処理原料中に均質な空隙を付与せしめるに好適な真
空式成型機を、また、乾燥機としては、処理原料を均質
に乾燥させるに好適な遠赤外線照射型の乾燥機を、それ
ぞれ採用するのが好ましい。
【0009】この乾燥工程を経た処理原料を、炭化炉
〔工業用バッチ式炉〕に導入して、炭化炉を所定処理温
度にまで昇温し、所定時間熱処理を継続することによ
り、処理原料を炭化せしめる。 なお、従来の燃焼炉で
の焼却温度以上、好ましくは 800〜 900℃の温
度範囲にて、25〜35時間をかけて炭化炉を稼働させるの
が、良好な炭化物を得る上で好適である。
【0010】このような処理を経て得られた炭化物は、
破砕機に送給されて所定粒度にまで破砕〔粉砕〕され、
次に、篩(分離基準:4〜7mm画分)によって所望の大
きさを有する破砕炭化物のみを選別する。 このように
して得られた均質な炭化物を、包装して、多用途炭化物
として市場に流通する。
【0011】なお、処理原料に投入すべき資材として
は、上述した下水汚泥の他に、し尿汚泥、野菜クズ、食
品粕、食品汚泥、屠殺汚泥、魚あら、あるいは生ゴミな
どの家庭あるいは食品工場などから排出されるあらゆる
ゴミが包含される。
【0012】また、本願発明のシステムに適用可能なオ
ガ屑としては、木材加工・建設作業の現場にて発生する
木材の切り屑、チップなどを初めとして、廃材の粉砕・
加工断片など、木材に由来する材料であれば、特に限定
されることなく、例えば、パームオガ屑やバカス屑由来
のオガ屑を含めて、全般的に使用することが可能であ
る。
【0013】さらに、本願発明のシステム/処理方法に
て使用する処理材料を構成する汚泥とオガ屑の混合の比
率は、基本的には、汚泥が本質的に含有している水分量
を低減できる量のオガ屑を配合するものであれば良く、
汚泥含有水分の有効な低減、汚泥とオガ屑の良好な混和
性、および処理材料中に均質な空隙を得ることを加味す
れば、汚泥の含水量にもよるが、汚泥とオガ屑の配合比
率は、3:7〜5:5(容量比)の範囲とするのが好ま
しく、4:6(容量比)とするのがさらに好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の汚泥炭化処理システム/汚泥
炭化処理方法の実施例について、添付した図面を参照し
つつ説明する。
【0015】実施例1:汚泥の炭化処理方法 図2に、本発明の処理システムの一実施例の概略図を示
した。 以下に詳述する処理システムの規模では、その
システムを構築するに要する用地の広さ、ならびに建造
費用は、それぞれ 0.1haならびに5億円程度になり、同
規模の処理機能を備えた従来の施設と比較して、用地面
積にて同規模、建造費用にて約2/3程度の抑制が実現
されている。
【0016】そして、図2を参照すると、オガ屑用ホッ
パー1からオガ屑〔約2,000kg/日(水分:10〜15
%)〕、そして汚泥用ホッパー2から生汚泥〔約5,500k
g/日(水分:70〜80%)〕をそれぞれ、混合機3(混練
機:北浜産業株式会社製)に投入し、約10分間にわたっ
て混合・攪拌して処理原料を調製した。
【0017】得られた処理原料を、成型機4(土練成型
機:株式会社石川時鐵工所製)に導入して、所定形状
(直径20mm:丸棒状)に加工し、そして、得られた処理
原料を乾燥機5(遠赤外線連続乾燥機:株式会社ドライ
アップジャパン)に置き、 120℃にて、 0.5時間にわた
って乾燥を施した。
【0018】このようにして成型と水分の調整を経た処
理原料を、炭化炉6(5m3炭化炉:株式会社神戸リサイ
クルテック社製)へ送給し、そこで、 850℃の温度に
て、30時間にわたって加熱処理を行い、処理原料の炭化
物を調製した。
【0019】得られた炭化物を常温にまで冷却した後、
破砕機7(ハンマークラシャー:ONOE社製)へ投入
し、そこで所定粒度(4〜7mm)にまで炭化物を粉砕し
た。 そして、粉砕した炭化物を、破砕機7に直結した
振動篩8(商品名:北浜産業社製)に送給し、小石等の
異物をさらに除去した。 異物の除去を経て得られた均
質な炭化物を、袋詰機9に装填して所定の袋に詰めた。
【0020】なお、このシステムによる、炭化物の製造
能力は、一日当たり約 1,000kgであった。
【0021】
【発明の効果】本発明の汚泥炭化処理システム/処理方
法によると、主たる処理対象たる汚泥をオガ屑と混合し
て処理原料とし、その成型工程にて処理原料中に形成さ
れた均質な空隙を保持した処理原料を炭化するので、空
隙・孔に富んだ理想的な炭化物が得られる。 この炭化
物は、前述したような空隙率に起因する大きな表面積を
備えているので、水処理剤、脱臭剤、あるいは土壌改良
剤などの様々な用途に供することができ、廃棄資材の再
利用を可能ならしめるものである。 加えて、本願発明
の炭化工程では、重油などの化石燃料を必要としないた
め、大気汚染等を低減せしめ、加えて、下水処理施設の
整備に伴う今後の処理需要にも、低廉な建設コストにて
対応できるなどの、幾多の優れた効果を奏するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炭化処理システムを説明する工程図
である。
【図2】 本発明の炭化処理システムを示す概略図であ
る。
【図3】 従来の汚泥処理システムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…オガ屑用ホッパー 2…生汚泥用ホッパー 3…混合機 4…成型機 5…乾燥機 6…炭化炉 7…破砕機 8…選別機 9…袋詰機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥を炭化処理するためのシステムであ
    って、(1) 汚泥とオガ屑を混合して調製した処理原料を
    所定形状に加工する成形機、(2) 成形した処理原料を乾
    燥するための乾燥機、および(3) 乾燥した処理原料を加
    熱処理して炭化するための炭化炉、 の手段を含むことを特徴とする汚泥を炭化処理するため
    のシステム。
  2. 【請求項2】 前記成形機が、真空式成形機である請求
    項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記炭化炉が、 800〜 900℃の温度にて
    前記処理原料を加熱処理する炭化炉である請求項1もし
    くは2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 汚泥を炭化処理する方法であって、下記
    工程、すなわち: (1) 汚泥とオガ屑を混合して処理原料を調製し、(2) 前
    記処理原料を所定形状に成形し、(3) 成形した処理原料
    を乾燥し、および(4) 乾燥した処理原料を加熱処理して
    炭化する、 工程を含むことを特徴とする汚泥を炭化処理する方法。
  5. 【請求項5】 前記汚泥とオガ屑の配合比率が、4:6
    である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記処理原料の成形が、真空条件下にて
    行われる請求項4もしくは5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記処理原料の炭化が、 800〜 900℃の
    温度条件下にて行われる請求項4乃至6のいずれかに記
    載の方法。
JP20857594A 1994-09-01 1994-09-01 汚泥炭化処理システムおよび方法 Pending JPH0871596A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58143895A (ja) * 1982-02-19 1983-08-26 Taishiya Eiseishiya:Kk 炭素を含む廃棄物の処理方法
JPH0338288A (ja) * 1989-07-04 1991-02-19 Ngk Insulators Ltd 下水汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58143895A (ja) * 1982-02-19 1983-08-26 Taishiya Eiseishiya:Kk 炭素を含む廃棄物の処理方法
JPH0338288A (ja) * 1989-07-04 1991-02-19 Ngk Insulators Ltd 下水汚泥焼却灰を原料とする成形体の製造法

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