JPS58143895A - 炭素を含む廃棄物の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はし尿処理場及び終末処理場における余剰汚で
いの脱水ケーキ等の主として炭素からなる廃棄物の処理
方法に関するものである。

従来、上記のような脱水ケーキや食品工場等から排出さ
れる廃棄物は焼却、埋立、肥料化加工等による処理が行
われているが、焼却の場合は多大な燃料や電力を要し、
埋立処理も運賃等の経費や人手がかかるほか適当な埋立
地が無条件である訳ではない。また肥料化加工しても需
給バランスやコスト面等の複雑な問題が多く必ずしも成
功していないのが現状であり、依然として上記の如き廃
棄物の処理問題は未解決状態（２） である。

この発明はこれらの問題を解消する廃棄物の処理方法を
提供せんとするもので、特にし尿処理廃棄物や食品加工
工程で生じる廃棄物が含有炭素量が多いことに看目し再
利用のためにこれらを炭化させること、及びその炭化を
容易にし且つ良質な結果物を得られるように他の分野か
ら排出される炭素［，４の多い廃棄物を固形補助材とし
て混入し、これを固形化乾燥するとともに蒸し焼きによ
って炭化することを特徴とするものである。

第１図は本発明の炭化方法の一実施態様を示すフロシー
トで、先ずし尿処理工場や食品工場等から排出されて脱
水ケーキにされた廃棄物に対し籾殻やおが屑又は綿屑等
の含有炭素量の多い他の分野での廃棄物を一定量投じて
混練し、これを例えはドーナツ状又は円板状等に抑圧成
形する。続いてその成形物（成形ソリッド）を３００°
Ｃ程度の熱風で乾燥させた後密閉釜に入れて５（）０℃
〜６００℃程度の雰囲気内で蒸し焼きす（３） る。

上記蒸し焼きには、古タイヤ又は樹脂廃棄物等を燃焼さ
せて高温ガス（８００℃〜１２００℃）を発生させ、こ
れを上記密閉釜外周に導いて（この時点のガスは７００
°Ｃ−１１００℃）行うが、密閉釜加熱後の高温ガスは
予熱乾燥室内の熱交換パイプに導かれて上記熱風乾燥（
３００℃前後）の熱源として利用された後に最終処理さ
れて大気中に放出される。

また上記熱風乾燥及びその乾燥後の成形物の蒸し焼きに
際しては悪臭を伴った排ガスが生じるので、これは前述
した燃焼部へ送られ高温焼却により脱臭されるとともに
一部の熱源としても利用される。前記成形状態のま＼で
蒸し焼きされて炭化された固形物（カーボンソリッド）
は冷却釜内に移されであるいは自然に適当温度まで冷却
された後粉砕機で粉砕され、針鼠及び袋詰が行われ出荷
状態になる。

第２図は上記方法に用いられる装置の配置状態の一部を
示す説明図で、先ず前述した古タイ（４） ヤやグラスチック廃棄物等を燃焼させ、ＳＯＯ℃〜１２
００℃の高温ガスを発生させる燃焼炉１と、該燃焼炉に
配管４を介してロスドル循環や炉循環等の給水を行う水
冷用貯水タンク２及び炉内の高温ガスを排出せしめるフ
ァン３がそれぞれ低位置に並設されている。

これより高位置には燃焼炉１との間を煙道５で連結され
る蒸焼炉６が設置され、その内部中央には炉６内と遮断
された密閉釜７が収容設置されるとともに、該密閉釜７
内中央にはその周面に多数の小孔が穿設された排ガス管
８が外部に通じるように設けられ、また密閉釜外周には
それぞれ高さの異る位置に取付られ上端が炉６及び釜７
外に突出している別の排ガス管９が設けられている。こ
れらの排ガス管８，９は密閉釜７内に投入して蒸し焼き
される成形ソリッド１４からの蒸し焼き時の悪臭排ガス
を釜内から均等に外部へ排出せしめるためのもので、そ
れらの外部端は排ガス管１０に接続されて排ガスを燃焼
炉ｌに導いて燃焼脱臭させる構造となっている。

（５） なお、煙道５及び１１の間は蒸焼炉６を経ないバイパス
管（図示しない）が設けられ、炉６内のソリッドの入換
時に炉６内への高温ガスの供給を止める構造となってい
る。

蒸焼炉６内で釜７を加熱したガスは煙道１１を介して熱
交換パイプ１８に送られ次の成形ソリッド１４の熱風乾
燥の熱源を提供する。即ち、蒸焼炉６と並設された予熱
乾燥炉１２内にはレール１３が上方に水平に設けられ、
これには滑車１５を介して多数のドーナツ状の成形ソリ
ッド１４が吊持され、予熱乾燥炉１２の底部に水平に挿
通敷設された熱交換パイプ１８及び送風ファン１６によ
って類１２内に余熱が均等に供給され、排ガス管１７を
介して導出されるエアの流れによって成形ソリッド１４
は炉内で３００℃程度の熱風によって乾燥される。排ガ
ス管１７より排出されるガスは成形ソリッド１４から出
る悪臭を伴っているために、これを前述の燃焼炉１内に
送り込んで燃焼脱臭せしめる。

熱交換パイプ１８から出た燃焼ガスは煙道１９を！ （６） 介して送られるサイクロン等の脱じん装置２０で脱じん
され、煙道２１及びファン２２を介し、排煙筒２３より
無害化されて大気中に放出されろ。

次に本発明の実施によって得たカーボンソリッドについ
て例示すると、第１表はし尿処理の結果生じたケーキを
そのまま蒸し焼きしたカーボンＡと本発明方法により上
記ケーキ０．９に対して籾殻０．１の重量比の割合で混
練成形して得たカーボンＢとの分析比較表（昭和５６年
１２月４日、島根県立工業技術センター分析結果による
）である。

（７） 第　　　１　　　表 この結果からも明らかなように、この発明方法によると
きは固定炭素材が増大し、Ａｌ２Ｏ３量が減少し℃いる
が、それ以外に成形過程で籾殻等のように炭素含有量の
多い補助材を混練することにより成形が容易になり且つ
骨材的な機能により成形ソリッドが強固なものになるほ
か、補助材それ自体も廃棄物が利用できるのでその（８
） 処理も同時に可能でコストも低能になるという利点を有
する。

上記のようにして最終的に粉炭状に処理したものは特に
製鉄工場における鋼鉄等の熱処理、特に材料の酸化を防
止しつつ一方では浸炭効果も適度に得ながら冷却するた
めの徐冷材として極めて好適である。また炭素粒子の結
合が軟質で通気及び通水性が良いので消毒効果を併有す
る濾過材としても有効に利用でき、その他粉炭を用いる
多くの用途に比較的安価にて利用可能である。

以上の如く本発明方法によれば、用途の広い良質の粉炭
状の物を比較的容易な方法で得ることができ、しかもそ
の処理過程のエネルギー源、添加物等の大半は他の廃棄
物を用いることが可能なので低コストであるほか、本発
明方法の実施に付随して他の廃棄物の処理方法をも兼ね
備える結果となる等多くの技術的、経済的効果を備える
ものである。

【図面の簡単な説明】

（９） 第１図は本発明実施の１例を示すフロシート、第２図は
同じくその実施に用いる装置及び装置の配置側説明図で
ある。 １：燃焼炉　　　　　２：貯水タンク ３：ファン　　　　　４：配管 ５：煙道　　　　　　６：蒸焼炉 ７：密閉釜　　　　　８，９：排ガス管１０：排ガス管
　　　　１１：煙道 １２：予熱乾燥炉　　　１３：レール １４：成形ソリッド　　１５：滑車 １６：ファン　　　　　１７：排ガス管１８：熱交換パ
イプ　　１９：煙道 ２０：脱じん装置　　　２１：煙道 ２２：ファン　　　　　２３：排煙筒 特許出願人 有限会社大社衛生社 代理人 （１０）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）　主として炭素を含む脱水ケーキ状の廃棄物に籾殻
   、おが屓又は綿屑等からなる含有炭素量の多い固形補助
   材を添加しこれらを混練して所定形状の成形ソリッドに
   成形した後、これを熱風乾燥するとともに脱臭を行い、
   次いでこれを高温にて蒸し焼きし且つ脱臭を行ってカー
   ボンソリッドとした後、該カーボンソリッドを冷却する
   ことを特徴とする炭素を含む廃棄物の処理方法。 ２）　成形ソリッド及びカーボンソリッドの脱臭を、そ
   れぞれを乾燥又は蒸し焼きする際に発生する悪臭ガスを
   高温にて燃焼させることによって行う特許請求の範囲第
   １項に記載の炭素を含む廃棄物の処理方法。 ３）　蒸し焼きの熱源を古タイヤ等の廃棄物を高温燃焼
   させることによって得、上記蒸し焼き（１） 後の排ガスの煙道を成形ソリッドの熱風乾燥部に通して
   その余熱を利用し、さらに成形ソリッド及びカーボンソ
   リッドの乾燥又は蒸し焼きによって生じた悪臭ガスを上
   記高温燃焼部に導いて燃焼させることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項に記載の炭素を含む廃棄物
   の処理方法。