JPH0338219B2 - - Google Patents

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JPH0338219B2
JPH0338219B2 JP60055398A JP5539885A JPH0338219B2 JP H0338219 B2 JPH0338219 B2 JP H0338219B2 JP 60055398 A JP60055398 A JP 60055398A JP 5539885 A JP5539885 A JP 5539885A JP H0338219 B2 JPH0338219 B2 JP H0338219B2
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JP
Japan
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primary
optical fiber
coating
silicone resin
cladding
Prior art date
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JP60055398A
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JPS61222944A (ja
Inventor
Makoto Tsukamoto
Koji Okamura
Masaji Miki
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光フアイバの被覆方法の改良に関す
る。
光フアイバは、光フアイバ母材より紡糸した裸
の状態では、金属等に接触する等すると傷が発生
して、光フアイバの強度が著しく減少する。よつ
て、この傷の発生防止のため紡糸直後に、樹脂に
より外周面を被覆する必要がある。
光フアイバの被覆は第2図の断面図に示すよう
に、2重の被覆より形成するのが一般である。
光フアイバ母材を紡糸して得た光フアイバは、
屈折率の大きいコア1(外径は例ええば50μm)
の外周に、屈折率の小さいクラツド2(外径は例
えば125μm)が形成されている。
そして、紡糸直後に、クラツド2の外周面に直
接、プライマリ−被覆3として、変性シリコン樹
脂よりなるプライマ−シリコン樹脂(外径は例え
ば200μm)を被覆し、さらに、このプライマリ−
被覆3の表面に、バツフア被覆4として、シリコ
ン樹脂よりなるバツフアシリコン樹脂(外径は例
えば400μm)を被覆している。
このように被覆された光フアイバは、構成成分
の屈折率が、第3図の屈折率図に示すようなつて
いる。
第3図は縦軸に屈折率を、横軸は中心線Cより
左右に光フアイバの軸心よりの距離を採つてあ
る。コア1の屈折率は、中心線Cを挾む大きいコ
ア屈折率1nである。その左右には、小さい屈折
率でクラツド屈折率2nで示すクラツド2の層が
形成され、クラツド2の両側には、大きい屈折率
でプライマリ−被覆屈折率3nで示すプライマリ
−被覆3の層が形成されている。そして、さらに
プライマリ−被覆3の両側には、小さい屈折率で
バツフア被覆屈折率4nで示すバツフア被覆4の
層が形成されている。
光フアイバの端面から光が入射された場合、光
フアイバの開口数で規定された角度よりも大きい
角度で入射した光は、コア1とクラツド2との境
界面で全反射されることなく、屈折してクラツド
2に漏れ侵入する。
この際、プライマリ−被覆3のプライマリ−シ
リコン樹脂の屈折率がクラツド2の屈折率よりも
小さいと、このクラツド2に漏れた光の一部は、
クラツド2とプライマリ−被覆3との境界面で全
反射して、再びコア1に戻り光フアイバ内を伝播
する。
このようにクラツド2と被覆材との境界面で反
射して伝播される光、即ちクラツドモードは、光
フアイバを伝播中に消滅する。
したがつて、このようなクラツドモードが存在
すると、光フアイバの伝送特性を正しく評価する
ことができないばかりでなく、信号波形に歪が生
ずる。
よつて、このクラツドモードの発生を防止する
ために、プライマリ−被覆3の屈折率をクラツド
2の屈折率よりも大きくして、クラツド2に漏れ
た光を、プライマリ−被覆へ導入し、光減衰率の
大きいプライマリ−シリコン樹脂内で減衰せしめ
ている。
このように、光フアイバの被覆には、光フアイ
バの強度が保持されること、及びクラツドモード
の少ないことが要望されている。
〔従来技術〕
第4図は従来の光フアイバの被覆装置の構成図
であつて、紡糸用加熱炉6内に垂直に送り込まれ
た光フアイバ母材5は、紡糸用加熱炉6により加
熱溶融して紡錘形となり、その先端から糸状の光
フアイバ15となり、紡糸用加熱炉6の下方に装
着されたキヤプスタン11により引き出される。
紡糸用加熱炉6とキヤプスタン11の間には、
変性シリコンよりなるプライマリ−シリコン樹脂
31を収容したプライマリ−被覆剤用容器7と、
バツフアシリコン樹脂41を収容したバツフア被
覆剤用容器9が装着されている。
光フアイバ5が貫通するプライマリ−被覆剤用
容器7の下先端には、ダイス7Aが設けられてい
る。また、プライマリ−シリコン樹脂31を所望
の溶融状態に保持するため、プライマリ−被覆剤
用容器7は加熱炉8により加熱されている。
バツフア被覆剤用容器9も、プライマリ−被覆
剤用容器7と同様に、ダイス9Aと、加熱炉10
とが設けられている。
2液混合形の変性シリコン樹脂よりなるプライ
マリ−シリコン樹脂は、シリコン主剤21とシリ
コン硬化剤22とが調合混合されてなり、撹拌器
24に投入されて加熱、撹拌され、所望の粘度が
保持されたプライマリ−シリコン樹脂31Aとし
て撹拌器24に収容されている。このプライマリ
−シリコン樹脂31Aは撹拌器24内で撹拌され
ることにより、多数の気泡が含まれている。
このような状態でプライマリ−シリコン樹脂3
1Aを、プライマリ−被覆剤用容器7に注入補給
すると、気泡が含有された状態で光フアイバ15
に被覆される。
硬化したプライマリ−シリコン樹脂31に気泡
が含有されていると、一般的に強度が低下すると
考えられている。
よつて、従来は、撹拌器24内の溶融状態のプ
ライマリ−シリコン樹脂31Aを気泡除去装置2
5を介して気泡のない状態のプライマリ−シリコ
ン樹脂31Bとして、プライマリ−被覆剤用容器
7に注入している。この気泡除去装置25は、真
空脱泡手段により、プライマリ−シリコン樹脂3
1Aに含有された気泡を除去している。
従来の光フアイバの被覆方法は、上述のように
構成された装置を使用しているので、プライマリ
−被覆剤用容器7のダイス7A,及びバツフア被
覆剤用容器9のダイス9Aのそれぞれの口径を所
定に設定することにより、第2図に示すような、
クラツド2の外周面に、所定の屈折率を有するプ
ライマリ−被覆3を、プライマリ−被覆3の外周
面に、所定の屈折率を有するバツフア被覆4をそ
れぞれ被覆することができる。
なお、このようにプライマリ−被覆3,バツフ
ア被覆4で被覆された光フアイバ15の外周面
に、さらにナイロン樹脂で2次被覆している。こ
のように2次被覆された光フアイバ心線の平均強
度は、7.6Kgである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来方法により得られた光フ
アイバには、クラツドモードが発生しているとい
う問題点がある。
このクラツドモードの存在は、下記のようにし
て確認された。
光フアイバを1mの長さに切断し、一方の端面
より光を入射して、他方の端面の出射パワーP1
を測定する。また、この光フアイバのバツフア被
覆4,プライマリ−被覆3を10cm剥離して、剥離
部分を、屈折率がプライマリ−シリコン樹脂31
と同じ屈折率1.51で、且つ光減衰率の充分に大き
い油に浸漬して、その出射パワーP2を測定した。
この結果 P2=0.975P1 である。
即ち、従来手段により被覆された光フアイバ
は、プライマリ−シリコン樹脂31の光減衰率が
比較的に小さいことに起因して、クラツドモード
が発生することが判明した。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は、第1図
に示したように、光フアイバ母材5から光フアイ
バを紡糸した直後に、プライマリー被覆としてプ
ライマリーシリコン樹脂31を用いて被覆し、さ
らにプライマリー被覆の外周面に、バツフア被覆
としてバツフアシリコン樹脂41を被覆するにあ
たり、プライマリー被覆剤用容器7に、気泡を多
数含んだ状態のプライマリーシリコン樹脂31A
を投入して、光フアイバのクラツド層の外周面
に、気泡を含むプライマリーシリコン樹脂よりな
る、プライマリー被覆層を設けるようにしたもの
である。
〔作用〕
上記本発明の手段によれば、クラツドの外周面
に、硬化し被覆されたプライマリ−シリコン樹脂
には、微細の気泡が存在する。この微細気泡は、
プライマリ−シリコン樹脂層に侵入した光を散乱
させて、光減衰率を高める。よつて、クラツドモ
ードの発生は阻止される。
〔実施例〕
以下図示実施例により、本発明を具体的に説明
する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物
を示す。
第1図は本発明の1実施例の光フアイバの被覆
装置の構成図である。
第1図の装置が、従来の第4図の装置と異なる
個所は、従来の気泡除去装置25を除去したこと
である。
このように、気泡除去装置がない第1図に示す
光フアイバの被覆装置のプライマリ−被覆剤用容
器7には、気泡が多数含まれた溶融状態のプライ
マリ−シリコン樹脂31が収容されている。した
がつて、この溶融状態のプライマリ−シリコン樹
脂31は、微細の気泡が含有された状態で光フア
イバ15に被覆される。
よつて、プライマリ−被覆3の光減衰率が高く
なる。
従来と同様の手段により、このようにして被覆
して光フアイバ15のクラツドモードを測定し
た。その結果、 被覆された状態の出射パワーをP1とし、被覆
を10cm剥離した状態での、出射パワーをP3とす
ると、 P3=0.998P1 であつた。
即ち、従来手段により被覆された光フアイバに
比較して、クラツドモードの存在が著しく減少し
ている。
なお、本発明に係わるプライマリ−シリコン樹
脂31,バツフアシリコン樹脂41で被覆された
光フアイバ15の外周面に、さらにナイロン樹脂
を2次被覆した光フアイバの平均強度は、試料長
さ10m、試料数50本で測定結果、最低強度が6.1
Kg、平均強度が7.6Kgで、従来手段による光フア
イバの強度と殆ど差がないことが確認されてい
る。
このことは、プライマリ−シリコン樹脂31内
の気泡は、光フアイバの引張強度にあまり影響を
与えず、バツフアシリコン樹脂41、及び2次被
覆が大きく影響するものと推定される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、プライマリ−被
覆に気泡を含有させたことにより、クラツドモー
ドが少なく、且つ光フアイバの引張強度が従来と
殆ど差がない等、実用上で優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の光バツフアの被覆
装置の構成図、第2図は光フアイバの断面図、第
3図は光フアイバのそれぞれの層の屈折率を示す
図、第4図は従来の光フアイバの被覆装置の構成
図である。 図において、1はコア、2はクラツド、3はプ
ライマリ−被覆、4はバツフア被覆、5は光フア
イバ母材、6は紡糸用加熱炉、7はプライマリ−
被覆剤用容器、8,10は加熱炉、9はバツフア
被覆剤用容器、11はキヤプスタン、15は光フ
アイバ、21はシリコン主剤、22はシリコン硬
化剤、24は撹拌器、25は気泡除去装置、3
1,31A,31Bはプライマリ−シリコン樹
脂、41はバツフアシリコン樹脂をそれぞれ示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光フアイバ母材5から光フアイバを紡糸した
    直後に、プライマリー被覆としてプライマリーシ
    リコン樹脂31を用いて被覆し、さらに該プライ
    マリー被覆の外周面に、バツフア被覆としてバツ
    フアシリコン樹脂41を被覆するにあたり、 プライマリー被覆剤用容器7に、気泡を多数含
    んだ状態のプライマリーシリコン樹脂31Aを投
    入して、該光フアイバのクラツド層の外周面に、
    気泡を含むプライマリ−シリコン樹脂よりなる、
    プライマリー被覆層を設けることを特徴とする光
    フアイバの被覆方法。
JP60055398A 1985-03-19 1985-03-19 光フアイバの被覆方法 Granted JPS61222944A (ja)

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JP60055398A JPS61222944A (ja) 1985-03-19 1985-03-19 光フアイバの被覆方法

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JPS61222944A JPS61222944A (ja) 1986-10-03
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02109041A (ja) * 1988-10-18 1990-04-20 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料
US7437046B2 (en) * 2007-02-12 2008-10-14 Furukawa Electric North America, Inc. Optical fiber configuration for dissipating stray light

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JPS5815925U (ja) * 1981-07-23 1983-01-31 松下電工株式会社 多枝灯照明器具の配線板
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JPS6026910A (ja) * 1983-07-23 1985-02-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 光フアイバ−心線

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