JPH0336554Y2 - - Google Patents

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JPH0336554Y2
JPH0336554Y2 JP1987034193U JP3419387U JPH0336554Y2 JP H0336554 Y2 JPH0336554 Y2 JP H0336554Y2 JP 1987034193 U JP1987034193 U JP 1987034193U JP 3419387 U JP3419387 U JP 3419387U JP H0336554 Y2 JPH0336554 Y2 JP H0336554Y2
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yarn
pile
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slivers
tufted
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パイル面に異なる色彩が点在して霜
降調無地模様を形成したタフテツドカーペツトに
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、霜降調無地模様のタフテツドカーペツト
を得るには、長さ方向において部分的に異色に染
色されスペースダイ糸をパイル糸としてタフテイ
ングするか又は芯糸となる紡績スライバーに異色
の紡績スライバーを引き千切る様にして間欠的に
重合わせたスペースダイ調紡績糸をパイル糸とし
てタフテイングする方法が採られている。
〔考案が解決しょうとする問題点〕
スペースダイ糸は、パイル糸に間欠的に染液を
付与するか生地糸を丸編地に編成しプリントして
から解くと言う方法で作られるので通常のパイル
糸よりもコスト高になり、又、スペースダイ調紡
績糸では芯糸に短いスライバー片を絡み付かせる
ために強く可撚するのでボリユーム感に欠ける。
かかる不都合をなくすために異色の無撚のマル
チフイラメント糸を引き揃えてタフテイングする
と言う方法も採られるが、それらのマルチフイラ
メント糸は無撚の状態にあるので、第8図に示す
如く、それらのフイラメント15と16とが混り
合い、得られるパイル糸の色彩はそれらのマルチ
フイラメント糸の混合色となり、従って、マルチ
フイラメント糸15と16にハツキリと色分けさ
れた鮮明な霜降調無地模様は形成されない。
〔考案の目的〕
そこで本考案はパイルが嵩高に開毛しハツキリ
と色分けされた霜降調無地模様のタフテツドカー
ペツトを経済的に提供しょうとするものである。
〔考案の構成〕
本考案に係るタフテツドカーペツトは、かかる
目的に応えるものであり、平均繊維長が10cm以上
となる短繊維に構成される太さが略同じで色彩の
異なる無撚の二種以上の紡績スライバー11,1
2とを引き揃え、それらのスライバー11,12
の合計デニール(太さ)の十分の一以下のデニー
ル(太さ)のフイラメント糸13を巻き付けピツ
チを2cm以上として巻き付け締束した無撚の結束
紡績糸14を一次基布にタフテイングしてループ
パイルを形成しバツキング仕上げしたことを特徴
とするものである。
紡績工程でコーンに巻かれた糸を巻き返すとき
やタフテイング工程でコーンから糸を引き出すと
き、糸はコーンの周りを回りながら引き出される
ので若干加撚され、そのために無撚の糸に0.1
回/cm以下の撚が見られる場合もあり、従つて、
本考案に言う「無撚の結束紡績糸」には、その様
に0.1回/cm以下の極く僅かな撚を有するものを
含まれるものである。
本考案の好ましい実施態様は、引き揃える異色
の各紡績スライバー11と12の太さはそれぞれ
5000〜7000デニールとし、それらの短繊維の平均
繊維長は20cm以上とし、それらを締束するフイラ
メント糸は50デニール以下のモノフイラメントと
することである。
〔考案の効果〕
通常異色の数本の紡績糸を引き揃えてタフテイ
ングすると、それらの中の何れかの一本の紡績糸
が5個以上のステツチに亘つてパイル面に連続し
て現れ、従つて、パイル面は杢調模様となり霜降
調模様にはならない。
又、異色無撚の数本のマルチフイラメント糸を
引き揃えてタフテイングすると、既に述べた様に
フイラメントが混じり合うので、パイル面はそれ
らのフイラメント糸の混合色となつてハツキリし
た霜降調模様は形成されない。
然るに本考案によると、第2図及び第3図に持
し図示する如く、裏面のバツクステツチには異色
の数本の紡績糸を引き揃えてタフテイングした場
合と同様に何れか一本の紡績スライバーが5個以
上のステツチに亘つて連続して現われ、従って、
裏面には杢調模様が形成されるが、パイル面で
は、第1図に図示する如く、裏面に対応した杢調
模様は形成されず色分けがハツキリした霜降調模
様が形成される。
第1図、第2図及び第3図に図示するタフテツ
ドカーペツトについて図解説明するに、それらの
各図は本考案に係るタフテツドカーペツトをステ
ツチ方向を図面(写真)の縦(上下)方向に向け
て図示しており、第1図はパイル面を示す表面図
であり、第2図はバツクステツチを示す裏面図で
あり、第3図はバツクステツチを斜め方向から側
面視した裏面斜視図であり、これら各図にはタフ
テツドカーペツトの同一箇所が示されており、第
1図の右端のステツチ列は第2図及び第3図の左
端のステツチ列として図示されている。
これらの各図に図示される如く、裏面が杢調模
様となるもパイル面にはハツキリした霜降調模様
が形成される理由については、次の様に説明され
よう。即ち; (1) 引き揃えられる二本の紡績スライバー11と
12は無撚であるが、各紡績スライバー11,
12は短繊維が相互に絡まり合つて一本のスラ
イバーとしての形態を成すものであるから、第
7図に示す様に引き揃えられる各紡績スライバ
ー11と12の間では、それらの短繊維15,
16が混じり合わない。
従つて、これらを引き揃えたパイル糸14
は、無撚の異色のマルチフイラメント糸を引き
揃えた場合の様には(第8図)それらの紡績ス
ライバー11,12の色彩の混合色にはなら
ず、異色の紡績糸を引き揃えた場合の様に二筋
にハツキリと色分けされる。
(2) 他方、二本の紡績スライバー11,12の引
き揃えられているパイル糸14を、タフテツド
カーペツトの裏面における様に単に平行に並べ
る様な場合には、第2図及び第3図に図示する
如く、杢調模様を形成することにある。
(3) 然るにタフテイング過程で平行に並んで引き
出されるパイル糸は、ニードルを通るとき90°
方向を変え、その方向を変えた状態で輪奈を形
成し、そのままルーパーに把持係止されてルー
プパイルを形成する。
即ちパイル面でのパイル糸の長さ方向と裏面
でのパイル糸の長さ方向とは直交する関係にあ
り、裏面でのパイル糸の配列外観(杢調模様)
がそのままパイル面に現れることがない。
(4) そして紡績スライバー11と12は無撚であ
り、それに加えてパイル糸14それ自体も無撚
の結束紡績糸であるから、タフテイングされた
パイルに解撚トルクが作用しない。
そして又、パイル糸14は無撚の紡績スライ
バー11,12を2cm以上の粗いピツチをもつ
てフイラメント糸13を巻き付け締束してなる
ものであるが、通常タフテイングカーペツトの
パイル長は10mm以下であるから、一個のパイル
を形成する間でフイラメント糸13が紡績スラ
イバー11,12を締束することがなく、パイ
ルはフイラメント糸13から解放された元の紡
績スライバーの状態になつて嵩高に開毛するか
ら、パイルはニードルとルーパーによつてパイ
ル糸の長さ方向の変えられたままに基布に把持
されセツトされる。
(5) 一方、パイル糸14はタフテイング過程で、
ニードルと基布及びルーパーの各間で擦られた
り揉まれたりするので、引き揃えられた紡績ス
ライバー11と12の重なり具合に何がしかの
変化が生じる。
その結果パイルの部分とバツクステツチの部
分とでは、そこに含まれる繊維の配列方向や紡
績スライバー11と12の重なり具合も異な
り、パイルがカツトパイルではなくループパイ
ルであるから、その様に変化した状態で基布に
把持されてそのままセツトされることになる。
(6) かくしてパイル面には裏面の杢調模様(第2
図及び第3図)が現れず霜降調模様(第1図)
が形成されるものと言える。
本考案に適用されるパイル糸14は、通常の紡
績工程で形成される紡績スライバー11,12を
フイラメント糸13締束しただけのものであり、
一般紡績糸と異なり可撚を要せず、又、スペース
ダイ糸と異なり染色も不要のものであるから安価
に得られる。
この様にパイル糸14は、無撚のものであつ
て、ただ短繊維を細いフイラメント糸13で粗く
締束したに過ぎないものであるから、通常パイル
糸に用いられる可撚した紡績糸やエンドレスに続
くマルチフイラメント糸に比して著しく引張強度
に欠け摩耗し易いものである。
然るに、タフテイング過程でパイル糸が衝撃的
緊張を受ける一次基布とニードル及びニードルと
ヤーンガイドの各間の距離は10cm以下であり、そ
れは紡績スライバー11,12を構成する短繊維
15,16の長さより短く、而も、紡績スライバ
ー11,12がエンドレスに連続するフイラメン
ト糸13に締束されているので、パイル糸はそれ
らの箇所で糸切れを起こさずにタフテイングされ
る。
そして、通常タフテイングカーペツトのパイル
長は10mm以下であるから、紡績スライバー11,
12を構成する長さが10cm以上の短繊維15,1
6は少なくとも五個のループパイルとバツクステ
ツチを形成しバツキング剤によつて基布に接着固
定される。
かくして従来のマルチフイラメント糸をパイル
糸とするものと同等に耐摩耗性に優れ、而も、従
来の紡績糸をパイル糸とするものよりも毛羽立つ
て嵩高に開毛した好風合のタフテツドカーペツト
が得られる。
よつて明らかな如く本考案によると、耐摩耗性
に優れ嵩高に開毛し色分けのハツキリとした好風
合の霜降調無地模様のタフテツドカーペツトが効
率的且つ経済的に得られる等、本考案の産業上利
とするところ多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るタフテツドカーペツトの
パイル面の繊維の形状を示す写真、第2図は本考
案に係るタフテツドカーペツトのバツクステツチ
面の繊維の形状を示す写真、第3図は本考案に係
るタフテツドカーペツトのバツクステツチ面を斜
め方向から側面視してステツチ列方向に続くパイ
ル糸の繊維の形状を示す側面斜視写真、第4図は
第1図と第2図及び第3図に示すタフテイングカ
ーペツトのパイル糸の繊維の形状を示す写真、第
5図は第4図に示すパイル糸の繊維の形状を拡大
して示す写真、第6図は本考案に係るパイル糸を
拡大して模型的に示す斜視図、第7図は本考案に
係るパイル糸の断面を拡大して模型的に示す断面
図、第8図はマルチフイラメント糸の断面を拡大
して模型的に示す断面図である。 11……紡績スライバー、12……紡績スライ
バー、13……フイラメント糸、14……パイル
糸、15,16……繊維。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 太さが略同じで色彩の異なる無撚の二種以上
    の紡績スライバ11,12を引き揃え、それら
    を合撚せずに引き揃えられた状態で、これらの
    スライバー11,12の合計デニール(太さ)
    の十分の一以下のデニール(太さ)のフイラメ
    ント糸13を巻き付けて締束した無撚の結束紡
    績糸14を一次基布にタフテイングしてループ
    パイルを形成し、バツキング仕上して成ること
    を特徴とするループパイルタフテツドカーペツ
    ト。 (2) 前掲実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    紡績スライバー11・12が平均繊維長が10cm
    以上の短繊維で構成されており、フイラメント
    糸13が巻き付けピツチを2mm以上として巻き
    付けられている前掲実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載のループパイルタフテツドカーペツ
    ト。
JP1987034193U 1987-03-09 1987-03-09 Expired JPH0336554Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987034193U JPH0336554Y2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09

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JPS63143592U JPS63143592U (ja) 1988-09-21
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127265A (en) * 1975-04-30 1976-11-05 Toray Industries Cut pile carpet
JPS56101968A (en) * 1980-01-18 1981-08-14 Teijin Ltd Cut pile carpet
JPS5748652A (en) * 1980-09-06 1982-03-20 Kureha Chem Ind Co Ltd Ultrasonic probe

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JPS63143592U (ja) 1988-09-21

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